JP2005269537A - 無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 非接触ICカード機能を組み込んだ携帯無線機において、携帯無線機の小型化、軽量化、および低コスト化を目的とする。
【解決手段】 送受信用アンテナコイル基板3には、送受信用アンテナコイル4が取り付つけられている。また、送受信用アンテナコイル基板3は、第1開口部を有する。磁性体2は、送受信用アンテナコイル基板3と対向して接着され、第2開口部を有する。筐体1は、所定領域の平面部16を有する。この平面部16が磁性体2に対向して接着されている。送受信用アンテナコイル基板3の有する第1開口部14と、磁性体2の有する第2開口部15と、平面部16とは、第1開口部14から第2開口部15を経て平面部16に至る開口部空間17を形成している。この開口部空間17に、実装部品を配置することで小型化、軽量化を図る。
【選択図】 図1

Description

この発明は、非接触ICカード機能を組み込んだ携帯無線機の小型、軽量化に関する。
従来、電磁結合によりICカードと外部読取装置との間で、電力およびデータの送受信を行う非接触ICカードシステムが提案されている。この非接触ICカードシステムに用いられる非接触ICカードは、プリント基板の表面に送受信用コイルが形成されている。
送受信用コイルは、非接触ICカードのアンテナとして機能する。この送受信用コイルに導体金属が接触したり、あるいは近接したりすると、導体金属上に渦電流が生じることが知られている。導体金属上に生じた渦電流は、非接触ICカードと外部読取装置間の電磁結合強度を弱める。このため、渦電流により、非接触ICカードと外部読取装置間の送受信エラーが発生しやすくなるという問題があった。
この問題を解決するため、ICカードのプリント基板のICチップ、あるいは送受信用コイルなどの実装裏面側に、磁性体を用いる技術が開示されている。例えば、アモルファス等のように透磁率が高く、抵抗率の高い磁性体が、接着ないし蒸着された非接触ICカードが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
非接触ICカードの機能を有する携帯無線機においては、非接触ICカードのアンテナは、通常、携帯無線機の筐体の表面に配置される。また、アンテナコイルの面積が大きいほど一般的には電気性能にとって有利になる。しかし、そのためには携帯無線機の筐体の表面上に、アンテナコイルを配置する必要があるため、広い面積を確保する必要がある。一方、携帯無線機の筐体の表面には、キーや表示部、スピーカ、コネクタ等が配置されている。新たに非接触ICカード機能を携帯無線機に組み込む場合、非接触ICカードのアンテナを配置する場所が新たに必要となり、携帯無線機自体が大型化してしまう問題があった。そのため、携帯無線機自体を大型化することなく、非接触ICカードのアンテナを配置するための工夫が必要とされる。
また、外部読取装置と非接触ICカードとの電磁結合強度の更なる向上が望まれている。さらに、非接触ICカードのアンテナが携帯無線機の筐体の表面に配置される場合には、筐体に対してアンテナが配置される側と外部読取装置との電磁結合強度は強いが、アンテナが配置される反対側と外部読取装置との電磁結合強度は、アンテナが配置される側に比べて劣る。
特開平8−16745号公報
この発明は、携帯無線機に非接触ICカード機能を組み込む場合の、携帯無線機の小型化、軽量化、および低コスト化を目的とする。また、携帯無線機に組込まれた非接触ICカード機能と外部読取装置と間の電磁結合強度の向上を目的とする。
この発明の無線装置は、
データが記憶されたICと接続され、外部機器と電波の送信と受信との少なくともいずれかを行うループアンテナを有する非接触型ICカードが設けられた無線装置において、
ループアンテナが取り付けられており、かつ、ループアンテナの内側の領域に第1の開口部を有する板状のアンテナ基板と、
磁性体で形成されて、前記アンテナ基板の前記第1の開口部に対応する位置に第2の開口部を有し、前記アンテナ基板が積層される板状の板状磁性体と、
前記アンテナ基板と前記板状磁性体を保有する保有部材を備え、
前記アンテナ基板の第1の開口部と前記板状磁性体の第2の開口部、前記保有部材の表面より構成された開口部空間に配置された実装部品と前記無線装置の筐体内部に内蔵された電子部品とが電気的に接続されたことを特徴とする。
本発明により、アンテナコイルの中央部の場所を有効利用でき、非接触ICカード機能を備えた携帯無線機を小型化することができる。また、磁性体も少なくて済むので、携帯無線機を軽量化することができる。また、磁性体が少なくて済むので安価に作製することができる。
実施の形態1.
以下、図1〜図8を参照して実施の形態1について説明する。図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、その説明を簡略し、ないし、省略する。
実施の形態1に係る携帯無線機は、磁性体2と送受信用アンテナコイル基板3に、穴があいていること(開口部を有すること)を特徴とする。実施の形態1では、実施例1〜実施例4を図面に基づいて説明する。
(実施例1)
図1は、実施の形態1に係る携帯無線機の非接触ICカードのアンテナ部21を示す斜視図である。以下、アンテナ部というときは、非接触ICカードのアンテナ部を意味する。また、図2(a)は図1のA−A断面を示す図である。アンテナ部21は、非接触ICカード用IC20が設置された筐体1(保有部材の一例)と、筐体1上に配置された磁性体2(板状磁性体の一例)と、磁性体2上に配置された送受信用アンテナコイル基板3(アンテナ基板の一例)と、送受信用アンテナコイル基板3上に形成された送受信用アンテナコイル4(ループアンテナの一例)とから構成されている。また、磁性体2と送受信用アンテナコイル基板3の内側の開口部空間17には、表示部51が配置されている。実施の形態1は、開口部空間17に、表示部51等の実装部品を配置することを特徴とする。この開口部空間17に実装部品を配置することで、携帯無線機を小型化することができる。
筐体1とは携帯無線機のケースであり、携帯無線機の送受信機能を実行する無線部、携帯無線機の動作を制御する制御部、データを記憶するメモリなどの電子部品27(図2)を内部に収納している。送受信用アンテナコイル基板3は、板状であり、送受信用アンテナコイル4が取り付つけられている。また、送受信用アンテナコイル基板3は、送受信用アンテナコイル4が取り付けられた内側の領域がくり抜かれ、「第1開口部14」を有する。
また、磁性体2は、「板状」の部品である。磁性体について「板状」という場合は、硬い板状の他、ゴム状のシート形状の場合も含むものとする。この磁性体2は、送受信用アンテナコイル基板3と対向して接着されている。そして、送受信用アンテナコイル基板3と同様、「第2開口部15」を有する。ここで「第2開口部15」は、後述の図4に示す中央くりぬき部分のことである。また、「第1開口部14」とは、送受信用アンテナコイル基板3において、図4に示す中央くりぬき部分に相当する部分である。
図2(a)に示すように、筐体1は、所定領域の平面部16を有する。この平面部16は携帯無線機の筐体1表面の一部分であるので、必ずしも平面である必要はなく、曲面でもよい。この平面部16が磁性体2に対向して接着されている。第1開口部14と、第2開口部15と、平面部16とは、第1開口部14から第2開口部15を経て平面部16に至る開口部空間17を形成している。筐体1内部には、回路基板26上に実装された電子部品27が収納されており、この電子部品27と実装部品である表示部51が信号線28を介して電気的に接続されている。表示部51は信号線28を介して電子部品27より入力された信号により駆動される。なお、回路基板26には非接触ICカード用IC20を搭載してもよい。
アンテナ部21は、開口部空間17に、実装部品を配置する。ここで「実装部品」とは、ループアンテナ以外の携帯無線機を構成する構成部品をいう。例えば、後述のように、画像を表示する表示部、光を発する発光装置、光を受光する受光装置、あるいは音声の入出力装置などある。また、物理的に携帯無線機の表面に出ている必要がある機械的部品も実装部品に含む。例えば、ボタンスイッチ、スライドスイッチ等のスイッチ、表示画面上に配置されるタッチパネル、指紋認証用タッチパネル、電力供給や電気信号の送受をするための電気コネクタ、装飾のためのバッジ、傷付き防止用のゴム足、ストラップを通すための穴がある。
このような実装部品を開口部空間17に配置することで、携帯無線機の小型化を図ることができる。実施例1では、実装部品の一例として画像を表示する表示部51を配置する場合を示している。
磁性体2は、通常、黒や銀色の不透明なシートであり、光を通さない。従って、筐体1の表面に表示部51が配置された場合は、表示部51の上に、開口部を形成していない磁性体を設置すると光を通さないから画像を見ることはできない。しかし、実施例1のように開口部空間17を形成して、そこに表示部51を配置することで画像をみることができる。
図1で示した送受信用アンテナコイル基板3、磁性体2は矩形であるが、これは一例である。送受信用アンテナコイル基板3の第1開口部14と、磁性体2の第2開口部15とが開口部空間17を形成していれば、どのような形状でも構わない。
なお、磁性体2の性質としては、比透磁率の実数成分(μ’)が大きいこと、比透磁率の虚数成分(μ’’)が小さいこと、導電率が小さいことが要求される。
上記説明では、筐体1の表面を保有部材として用いる構成について説明した。しかし、筐体1を保有部材として用いるのではなく、図2(b)に示すように、フレーム30(保有部材の一例)の上に磁性体2、送受信用アンテナコイル基板3、実装部品29を配設して構成した非接触ICカードを筐体1内部に収納するように構成してもよい。このように構成した場合であっても、磁性体2、送受信用アンテナコイル基板3それぞれの開口部により形成された開口部空間17を、実装部品29を載置する領域として有効に利用できる。
次に、図3〜5を用いて、磁性体2に形成した穴(第2開口部15)と、通信性能の関係について説明する。従来の技術の説明で述べたように、磁性体2を備える理由は、送受信用アンテナコイル4に導体金属が接触、近接することより、前記導体金属上に渦電流が生じ、この渦電流が非接触ICカードと外部読取装置との電磁結合強度を弱めるため、電磁結合強度の低下防止のためである。そのため、磁性体2に第2開口部15を形成することにより磁性体2の面積が減少するので、通信性能の劣化が懸念される。しかし、図3に示すとおり、実測による評価では通信性能の劣化はほとんどないことがわかる。
図3は、横軸が磁性体面積(mm2)を示す。縦軸は、通信距離(mm)を示している。図3は、図4に示す形状の磁性体2を用いた非接触ICカードの通信距離を測定した図である。図4に示す中央くりぬき部(第2開口部15)の寸法は、図5に示すように、「中央くりぬき部a」から「中央くりぬき部d」の5種類について測定した。図3からは、「中央くりぬき部a」から「中央くりぬき部d」の5種類については、ほとんど差がないことがわかる。
以上説明したように、磁性体2及び送受信用アンテナコイル基板3の内側の開口部空間17に実装部品の一例として表示部51を配置することにより、携帯無線機を小型化することができる。また、磁性体も少なくて済むので、携帯無線機を軽量化することができ、また、安価に作製することができる。
(実施例2)
次に実施の形態1の別の例として実施例2について説明する。実施例1が、開口部空間17に表示部51を配置したのに対して、実施例2は、開口部空間17に配置する実装部品として受光装置の一例のカメラ装置52を配置する例を示す。図6は、表示部51に代えて、カメラ装置52が開口部空間17に配置されている状態を示す図である。
実施例1で説明した表示部51は光を発する発光装置の一種であるが、この表示部51の他に、携帯無線機に使用される、光を発光または受光する装置(実装部品の一例)として以下のような実装部品がある。例えば、着信や充電状態等を表示するLED(Light Emitting Diode)である。また、赤外線通信やリモコン機能で使用する赤外線発光装置である。また、静止画や動画の撮影を行ったりバーコード読み取りを行ったりするカメラ装置52である。上述のように実施例2ではカメラ装置52を配置した。また、カメラ撮影時に使用するライトやフラッシュである。これらの発光または受光する装置(実装部品)を、実施例1の表示部と同様に、磁性体2及び送受信用アンテナコイル基板3の内側の開口部空間17に配置する。これにより、携帯無線機を小型化することができる。また、磁性体も少なくて済むので、携帯無線機を軽量化することができ、また安価に作製することができる。
(実施例3)
実施例3は、開口部空間17に音声入力装置を配置する例である。図7は、開口部空間17に音声入力装置53(例えばマイク)を配置した様子を示している。
磁性体は、実施例1で説明した通り、通常、黒色や銀色の不透明なシートであり、光をほとんど通さないが、同様に音もほとんど通さない。従って、筐体1の表面にマイクやスピーカが配置された場合は、これらの上に、開口部を形成していない磁性体を設置すると音を通さないため、音声をマイクへ入力し、あるいは音声をスピーカから聞くことができない。しかし、本実施例のように、開口部空間17を形成して、そこにマイク、スピーカ等を配置することで、音を入力し、あるいは音を聞くことができる。
音声を入出力する装置として、着信音を鳴らすレシーバ、受話音声を出力するスピーカ、また、マイクがある。これらの音声を入出力する音声入出力装置を、実施例1の表示部51と同様に、磁性体2及び送受信用アンテナコイル基板3の内側の開口部空間17に配置する。本実施例では上述のように音声入力装置53(例えばマイク)を配置した。これにより、携帯無線機を小型化することができる。また、磁性体も少なくて済むので、携帯無線機を軽量化することができ、また安価に作製することができる。
(実施例4)
実施例4は、開口部空間17にボタンスイッチ54を配置する例である。図8は、開口部空間17にボタンスイッチ54を配置した様子を示している。
磁性体は、ゴム状のシートや、硬い板状体の部品であるため、物理的な物体も通らない。従って、ボタンスイッチ54のように物理的に携帯無線機の表面に出ている必要がある部品が筐体1の表面に配置された場合、ボタンスイッチ54の上に、開口部を形成していない磁性体を設置すると携帯無線機の表面からボタンを押すことができない。しかし、本実施例のように開口部空間17を形成して、そこにボタンスイッチ54を配置することで、携帯無線機の表面からボタンを押すことができる。
物理的に携帯無線機の表面に出ている必要がある機械的部品としてボタンスイッチ54の他に、スライドスイッチ等のスイッチ、表示画面上に配置されるタッチパネル、指紋認証用タッチパネル、電力供給や電気信号の送受をするための電気コネクタ、装飾のためのバッジ、傷付き防止用のゴム足、ストラップを通すための穴がある。これらも開口部空間17に配置可能な「実装部品」に含むまれるものとする。
これらの機械的部品を、実施の形態1と同様に、磁性体2及び送受信用アンテナコイル基板3の内側の開口部空間17に配置することにより、携帯無線機を小型化することができる。また、磁性体も少なくて済むので、携帯無線機を軽量化することができ、また安価に作製することができる。
以上のように、実施の形態1に係る無線装置は、格納する複数の実装部品に光を発する発光装置を含み、前記開口部空間には、前記発光装置が配置されていることを特徴とする。
以上のように、実施の形態1に係る無線装置は、格納する複数の実装部品に音声を入力する音声入力装置を含み、前記開口部空間には、前記音声入力装置が配置されていることを特徴とする。
以上のように、実施の形態1に係る無線装置は、格納する複数の実装部品に、ボタンを押すことにより入力を受け付けるボタンスイッチを含み、前記開口部空間には、前記ボタンスイッチが配置されていることを特徴とする。
実施の形態1に係る携帯無線機は、開口部空間が形成されているので、実装部品を開口部空間に配置することにより、小型化、軽量化を図ることができる。また、磁性体2は開口部を有するのでその部分の磁性体についてコストを低減することができる。
実施の形態2.
図9を用いて実施の形態2について説明する。実施の形態2は、アンテナ部22において、磁性体7の断面形状が凹型のように、淵の部分(断面短部)が筐体6と逆側の方向に向いている突起部を備え、この突起部で送受信用アンテナコイル9を挟んでいることを特徴とする。
次に、図9は、アンテナ部22の構成を示す断面図である。携帯無線機のアンテナ部22において、送受信用アンテナコイル基板8(アンテナ保持部)は、送受信用アンテナコイル9(ループアンテナ)の形状に対応した「対応ループ形状」に形成されている。図9に示すように、送受信用アンテナコイル基板8は、送受信用アンテナコイル9と形状が類似である。すなわち、送受信用アンテナコイル9が枠形状であるのに対応して、送受信用アンテナコイル基板8も枠形状であり、対応した形状となっている。そして、送受信用アンテナコイル基板8は、送受信用アンテナコイル9を保持している。磁性体7(磁性体接着部)は、送受信用アンテナコイル基板8の保持するループアンテナに対向して接着されている。また、筐体6(支持部の一例)は、磁性体7に対向して接着され、磁性体2を支持する。
そして、磁性体7は、筐体6に対して、図に示す突起方向のように、反対側に突起し、「対応ループ形状」に形成された送受信用アンテナコイル基板8に保持されるループアンテナをループ方向に対して両側からはさむ2つの第1突起部と第2突起部とを備えている。
本実施の形態は、磁性体7の断面形状が凹型のように、淵の部分(断面短部)が筐体6と逆側の方向(A方向)に向いている第1と第2の突起部を備え、この突起部で送受信用アンテナコイル9を挟んでいることを特徴とする。これは、磁性体7が磁束を導く性質があり、磁束が筐体6と反対側(A側)へ導かれるようにするためである。このため、磁性体7の断面形状を凹型のように淵の部分を筐体6と逆側の方向(A方向)に向けている。
これにより、筐体6の方向(B方向)へ向かう磁束が少なくなる。通常、筐体6は、樹脂成型品に金属メッキ処理を施すなど、導体金属で覆われている。よって、筐体6へ向かう磁束が少なくなると、導体金属に発生する渦電流に起因する非接触ICカードと外部読取装置間の電磁結合強度を弱めるという度合いが小さくなり、通信性能が向上する。
以上説明したように、実施の形態2に係る携帯無線機では、磁性体7の形状を凹型のように淵の部分を筐体6と逆側の方向に向けることにより、通信性能を向上させることができる。
実施の形態3.
次に、図10を用いて、実施の形態3を説明する。
実施の形態3は、磁性体11及び送受信用アンテナコイル基板12が、筐体10の外周に配置されていることを特徴とする。
図10は実施の形態3に係る携帯無線機のアンテナ部23の構成を示す断面図である。
携帯無線機は、電波の送受信を行うループ形状の送受信用アンテナコイル13を格納している。アンテナ部23は、その外観が板状体である筐体10(第1部材の一例)と、筐体10の外周に沿って枠形状に形成された磁性体11(第2部材の一例)と、磁性体11の外周に沿って枠形状に形成され、送受信用アンテナコイル13を自己の外周に保持する送受信用アンテナコイル基板12(第3部材の一例)とから構成されている。なお、送受信用アンテナコイル基板12は、送受信用アンテナコイル13を自分の外周で保持してもよいし、自分の断面内部に含むように保持しても構わない。筐体10の外周に送受信用アンテナコイル13が位置するように保持すればよい。
このように、筐体10、筐体10の周囲に配置された磁性体11、磁性体11の周囲に配置された送受信用アンテナコイル基板12、送受信用アンテナコイル基板12上に形成された送受信用アンテナコイル13の位置関係を有している。
本実施の形態3は、磁性体11及び送受信用アンテナコイル基板12が、筐体10の周囲に配置されていることを特徴とする。
すなわち、図9に示した構成では、筐体6があるために、送受信用アンテナコイル9からの磁束は、筐体6の方向(図9のB方向)へ通りにくい。そのため、筐体6と逆側の方向(A方向)との通信性能は高いが、筐体6の方向(B方向)における外部読取装置との通信性能は著しく小さくなる。
そこで、図10に示すように、磁性体11及び送受信用アンテナコイル基板12を、筐体10の周囲に配置することにより、図10において上側の方向(C方向)、下側の方向(D方向)ともに、筐体6に邪魔されることなく、送受信用アンテナコイル13からの磁束が通りやすい。このため、上側の方向(C方向)、下側の方向(D方向)ともに通信性能が向上する。
このように、実施の形態3に係る携帯無線機では、磁性体11及び送受信用アンテナコイル基板12を、筐体10の周囲に配置して、送受信用アンテナコイル13を筐体10の外周に配置することにより、筐体の両方向の側において通信性能を高くすることができる。
以上、実施の形態1〜3におけるアンテナ部21,22,23の構成については、非接触ICカードのアンテナに限らず、AMラジオ用アンテナや、地上波アナログテレビ用アンテナ、電波時計用アンテナなどの、形状がループ状になっているアンテナコイルに適用することできる。実施の形態1〜3では、送受信を行う無線機を想定したが、上記のようにAMラジオのように受信機にも適用が可能である。また、送信のみを行う送信機にも適用が可能である。このように、実施の形態1〜3を適用したアンテナコイルを使用した設備は、小型化することができる。また、磁性体も少なくて済むので、携帯無線機を軽量化することができる。また、安価に作製することができる。また、通信性能を向上させることができる。また、筐体の両方向において通信性能を高くすることができる。
実施の形態1における実施例1のアンテナ部を示す図である。 (a)及び(b)は、実施例1の断面を示す図である。 実施の形態1における磁性体面積と通信距離との関係を示す図である。 磁性体の形状を示す図である。 磁性体の具体的寸法を示す図である。 実施の形態1における実施例2のアンテナ部を示す図である。 実施の形態1における実施例3のアンテナ部を示す図である。 実施の形態1における実施例4のアンテナ部を示す図である。 実施の形態2におけるアンテナ部を示す図である。 実施の形態3におけるアンテナ部を示す図である。
符号の説明
1 筐体、2 磁性体、3 送受信用アンテナコイル基板、4 送受信用アンテナコイル、51 表示部、52 カメラ装置、53 音声入力装置、54 ボタンスイッチ、6 筐体、7 磁性体、8 送受信用アンテナコイル基板、9 送受信用アンテナコイル、10 筐体、11 磁性体、12 送受信用アンテナコイル基板、13 送受信用アンテナコイル、14 第1開口部、15 第2開口部、16 平面部、17 開口部空間、18 第1突起部、19 第2突起部、20 非接触ICカード用IC、21,22,23 アンテナ部、25 凹形状断面、26 回路基板、27 電子部品、28 信号線、29 実装部品、30 フレーム。

Claims (6)

  1. データが記憶されたICと接続され、外部機器と電波の送信と受信との少なくともいずれかを行うループアンテナを有する非接触型ICカードが設けられた無線装置において、
    ループアンテナが取り付けられており、かつ、ループアンテナの内側の領域に第1の開口部を有する板状のアンテナ基板と、
    磁性体で形成されて、前記アンテナ基板の前記第1の開口部に対応する位置に第2の開口部を有し、前記アンテナ基板が積層される板状の板状磁性体と、
    前記アンテナ基板と前記板状磁性体を保有する保有部材を備え、
    前記アンテナ基板の第1の開口部と前記板状磁性体の第2の開口部、前記保有部材の表面より構成された開口部空間に配置された実装部品と前記無線装置の筐体内部に内蔵された電子部品とが電気的に接続されたことを特徴とする無線装置。
  2. 前記保有部材は、内部に無線装置を駆動させる電子部品を収納した筐体であることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記無線装置は、
    格納する複数の実装部品に画像を表示する表示部を含み、
    前記開口部空間には、
    前記表示部が配置されていることを特徴とする請求項2記載の無線装置。
  4. 電波の送信と受信との少なくともいずれかを行うループ形状のループアンテナを格納する無線装置において、
    ループアンテナの形状に対応した対応ループ形状に形成され、ループアンテナを保持するアンテナ保持部と、
    前記アンテナ保持部の保持するループアンテナに対向して接着され、磁性体で形成された磁性体接着部と、
    前記磁性体接着部に対向して接着され、磁性体接着部を支持する支持部と
    を備え、
    前記磁性体接着部は、
    前記支持部側に対して反対側に突起し、対応ループ形状に形成された前記アンテナ保持部に保持されるループアンテナをループ方向に対して両側からはさむ複数の突起部を備えたことを特徴とする無線装置。
  5. 電波の送信と受信との少なくともいずれかを行うループ形状のループアンテナを格納する無線装置において、
    ループアンテナの形状に対応した対応ループ形状に形成され、ループアンテナを保持するアンテナ保持部と、
    前記アンテナ保持部が配置され、磁性体で形成された磁性体接着部と、
    前記磁性体接着部に対向して接着され、前記磁性体接着部を支持する支持部と
    を備え、
    前記磁性体接着部は、
    断面の両端が前記支持部側に対して反対側方向へ突起した凹形状断面に形成され、前記凹形状断面の凹形状のくぼみ部に対応ループ形状に形成された前記アンテナ保持部が配置されたことを特徴とする無線装置。
  6. 電波の送信と受信との少なくともいずれかを行うループ形状のループアンテナを格納した無線装置において、
    板状体である第1部材と、
    板状体の前記第1部材の外周に沿って磁性体を用いて枠形状に形成された第2部材と、
    前記第2部材の外周に沿って枠形状に形成され、ループアンテナを自己の内部と自己の外周とのいずれかに保持する第3部材と
    を備えたことを特徴とする無線装置。
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