JP2005189793A - 電子楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣接した鍵域において連続して演奏した場合に適切に鍵域分割点を変更することができる電子楽器を提供すること。
【解決手段】このノートオフのキーナンバKNが現在設定のスプリットポイントSPであるか否かを判断する(S26)。スプリットポイントSPではない場合は(S26:No)このルーチンを終了し、スプリットポイントである場合には、スプリットポイント変更処理を行う(S28)。このスプリットポイント変更処理では、設定されているモードに応じてノートマップを探索し、新たなスプリットポイントが見つけられた場合は、スプリットポイントを変更する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、鍵盤などの複数の演奏操作子を複数の鍵域に分割し、鍵域によって音色を変えるなどの異なる動作を行うことができる鍵域分割機能を備えた電子楽器に関する。
鍵盤を有する電子楽器では、鍵域を複数に分割しそれぞれの鍵域に異なる音色を割り当てたり和音を指定するなどの機能を割り当てることが行われている。この鍵域の分割点が演奏操作状況により変化するものが提案されており、特許3156285号公報(特許文献1)には、右手で演奏される上鍵域と左手で演奏される下鍵域を検出し、それらの中間点を鍵域の分割点とする電子楽器が開示されている。
また、特許3405020号公報には、全く押鍵が行われていない状態において、最初に押鍵された点を分割点とし、つぎに全く押鍵が行われていない状態となりその状態で新たな押鍵があると分割点が変更される電子楽器が開示されている。
特許3156285号公報 特許3405020号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている電子楽器では、両手で演奏されることを前提とし、それぞれの手で演奏される鍵域を分離判定できる場合には鍵域分割点を設定することができるが、両方の手が近接あるいは交錯したり片手で演奏される場合には鍵域分割点を設定できないという問題点があった。
また、特許文献2に記載されている電子楽器では、全く押鍵が行われていない状態において、最初に押鍵された点を鍵域分割点とし、つぎに全く押鍵が行われていない状態から押鍵があるまでは、その鍵域分割点が維持されるので連続して演奏するような場合に、鍵域分割点が変更されないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、隣接した鍵において連続して演奏した場合に適切に鍵域分割点を変更することができる電子楽器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1記載の電子楽器は、複数の鍵を有する鍵盤を鍵域分割点により複数の鍵域に分割し鍵域毎に異なる機能を有する電子楽器であって、鍵の押鍵状態を検出する押鍵検出手段と、その押鍵検出手段が、いずれの鍵も押下されていない状態においていずれかの鍵が押下されたことを検出した時は、その鍵を鍵域分割点とし、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵されたことを検出した時は、他に押下されている鍵が存在する場合、その押下されている鍵を新たな鍵域分割点とする分割点変更手段とを備えている。
請求項2記載の電子楽器は、請求項1記載の電子楽器において、前記分割点変更手段は、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵された時、押下されている鍵が所定の鍵域に存在する場合に鍵域分割点を変更するものである。
請求項3記載の電子楽器は、請求項1または2記載の電子楽器において、前記分割点変更手段は、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵された時、押下されている鍵が複数存在する場合は、その複数の鍵のいずれかを所定の音高順位により選択し、その選択された鍵を新たな鍵域分割点とするものである。
請求項4記載の電子楽器は、請求項1または2記載の電子楽器において、前記分割点変更手段は、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵された時、押下されている鍵のうち現在の鍵域分割点に最も近い鍵の音高を新たな鍵域分割点とする、または、押下されている鍵のうち現在の鍵域分割点から最も離れている鍵の音高を新たな鍵域分割点とするものである。
請求項1記載の電子楽器によれば、複数の鍵を有する鍵盤を鍵域分割点により複数の鍵域に分割し鍵域毎に異なる機能を有する電子楽器であって、鍵の押鍵状態を検出する押鍵検出手段と、その押鍵検出手段が、いずれの鍵も押下されていない状態においていずれかの鍵が押下されたことを検出した時は、その鍵を鍵域分割点とし、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵されたことを検出した時は、他に押下されている鍵が存在する場合、その押下されている鍵を新たな鍵域分割点とする分割点変更手段とを備えているので、最初の押鍵により鍵域分割点を設定した後、鍵域分割点を変更することができるという効果がある。
請求項2記載の電子楽器によれば、請求項1記載の電子楽器の奏する効果に加え、分割点変更手段は、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵された時、押下されている鍵が所定の鍵域に存在する場合に鍵域分割点を変更するものであるので、変更された鍵域分割点が演奏者に分かりやすく、かつ適切に変更されるという効果がある。
請求項3記載の電子楽器によれば、請求項1または2記載の電子楽器の奏する効果に加え、分割点変更手段は、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵された時、押下されている鍵が複数存在する場合は、その複数の鍵のいずれかを所定の音高順位により選択し、その選択された鍵を新たな鍵域分割点とするものであるので、変更された鍵域分割点がより明確に演奏者に分かり、かつ適切に変更されるという効果がある。
請求項4記載の電子楽器によれば、請求項1または2記載の電子楽器の奏する効果に加え、前記分割点変更手段は、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵された時は、押下されている鍵のうち現在の鍵域分割点に最も近い鍵の音高を新たな鍵域分割点とする、または、押下されている鍵のうち現在の鍵域分割点から最も離れている鍵の音高を新たな鍵域分割点とするものであるので、変更された鍵域分割点がより明確に演奏者に分かり、かつ適切に変更されるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の電子楽器である電子アコーデオンの外観を示すものである。同図において、右手で演奏される鍵盤部2には、複数の鍵3が備えられ、鍵3の後部には、レジストレーションボタン4が備えられている。各鍵および各レジストレーションボタン4にはセンサーが備えられ、操作されている状態が検出される。鍵盤部2の演奏状態に応じて、鍵域分割点が設定され、その鍵域分割点により分割された上鍵域、下鍵域それぞれに音色が割り当てられる。各レジストレーションボタン4に対応して、この上鍵域、下鍵域それぞれの音色の組み合わせが記憶されており、いずれかのレジストレーションボタン4が選択されることにより上鍵域、下鍵域それぞれに音色が設定される。
ここで、鍵域分割点(スプリットポイント)の設定方式(モード)について説明する。まず、鍵盤のいずれの鍵も押下されていない状態で、ある鍵が押下された場合には、その鍵をスプリットポイントとする。複数の鍵が同時に押下された場合は、そのうちの最低鍵あるいは最高鍵をスプリットポイントとする。
そのスプリットポイントに対応する鍵が離鍵された場合に、他の鍵が押下されている場合には、その押下されている鍵のいずれかにスプリットポイントを変更し、いずれの鍵も押下されていない場合は、スプリットポイントを変更しない。
スプリットポイントを変更するモードには、つぎの4つのモードがある。
(1)ハイアーモード:スプリットポイントに対応する鍵が離鍵されたとき、押下されている鍵がスプリットポイントより高い鍵域に存在する場合にスプリットポイントをその鍵に変更するモードで、押下されている鍵が複数存在する場合は、そのうちの最も低い音高の鍵を新たなスプリットポイントとする。
(2)ロワーモード:スプリットポイントに対応する鍵が離鍵されたとき、押下されている鍵がスプリットポイントより低い鍵域に存在する場合にスプリットポイントをその鍵に変更するモードで、押下されている鍵が複数存在する場合は、そのうちの最も高い音高の鍵を新たなスプリットポイントとする。
(3)ハイエストモード:スプリットポイントに対応する鍵が離鍵されたとき、押下されている鍵が全域において存在する場合にスプリットポイントを変更するモードで、押下されている鍵が複数存在する場合は、そのうちの最も高い音高の鍵を新たなスプリットポイントとする。
(4)ローエストモード:スプリットポイントに対応する鍵が離鍵されたとき、押下されている鍵が全域において存在する場合にスプリットポイントを変更するモードで、押下されている鍵が複数存在する場合は、そのうちの最も低い音高の鍵を新たなスプリットポイントとする。
この実施例では、電子楽器において、いずれかのモードに予め設定されているものとする。
左手で演奏される伴奏部7には、多数の演奏ボタン8が備えられている。この左手で演奏されるボタン8には、ベースと和音が割り当てられ、これらの音色は、レジストレーションボタン9により選択設定される。
右手の鍵盤部2と左手の伴奏部7との間には、アコースティックアコーデオンと同様にベロー(ふいご)が備えられ、ベローの内部の空気の圧力を検出するセンサーが備えられている。右手の鍵盤部2の内部には電気制御回路とその電気制御回路に電力を供給するバッテリおよびスピーカ17が備えられている。
図2は、電気制御回路のブロック図である。同図において、CPU10と、ROM11と、RAM12と、鍵3および演奏ボタン8のセンサーを検出する鍵盤検出部13、レジストレーションボタン4および9に設けられたセンサーを検出する操作パネル検出部14、音源15とがバスにより相互に接続され、音源15には、D/A変換器と、増幅器16とが接続され、増幅器16はスピーカ17に接続されている。
CPU10は、中央演算処理装置であり、ROM11に記憶された各種のプログラムを実行する。ROM11は、制御プログラムやそのプログラムを実行する際に参照される固定値データが格納されている。固定値データには、各レジストレーションボタンに割り当てられた音色を設定する音色パラメータなどがある。RAM12は、CPU10が制御プログラムを実行する際に必要な各種レジスタ群を記憶するエリアや押鍵状態を記憶するノートマップ12aを有し、ランダムにアクセスできる書き換え可能なメモリである。ノートマップ12aは、鍵盤部2の鍵3のそれぞれに対応する記憶領域を有するもので、鍵が押下されたとき、フラグがセットされ、離鍵されたときリセットされる。このフラグは、その鍵が上鍵域に属すると判定された場合には、上鍵域のMIDIチャネルを表す「1」に、下鍵域に属すると判定された場合には、下鍵域のMIDIチャンルを表す「2」にセットされる。
音源15は、CPU10から送られてくるノートオンやノートオフなどの演奏情報に応じて楽音を発生または停止するもので、複数の発音チャネルを有し、ノートオンが入力されるといずれかの発音チャネルに割り当てられる。
ノートオンは、MIDIチャネルとキーナンバにより構成され、音色は、MIDIチャネルに対応するプログラムチェンジにより指定される。鍵盤部2の上鍵域にMIDIチャネル1,下鍵域にMIDIチャネル2,和音にMIDIチャネル3、ベースにMIDIチャネル4がそれぞれ割り当てられる。
音源15が発生したデジタル信号の楽音は、図示しないD/A変換器によりアナログ信号に変換され、増幅器16により増幅されてスピーカ17により放音される。
図3は、CPU10により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。この処理は、電子楽器の電源が投入されてから電源が切断されるまで繰り返し行われる。電源が投入されると、まずノートマップ12aやレジスタのクリア等の初期設定を行う(S1)。つぎに鍵盤のいずれかの鍵が押鍵または離鍵されたという鍵イベントを検出する(S2)。鍵イベントが検出されたときは(S3:Yes)後述する鍵イベント処理(S4)を行い、鍵イベントが検出されないとき(S3:No)およびS4の処理を終了した後にレジストレーションボタンの状態を検出する(S5)。レジストレーションボタンが押されたことを検出したときは(S6:Yes)、押されたレジストレーションボタンに対応する設定を行い(S7)、レジストレーションボタンが押されていないとき(S6:No)およびS7の処理の終了後にその他の処理を行う(S8)。鍵盤部2の各レジストレーションボタン4には、スプリットポイントにより分割される上鍵域の音色Aと、下鍵盤の音色Bが割り当てられており、伴奏部7の各レジストレーションボタンには、和音の音色Cとベースの音色Dが割り当てられている。
いずれかのレジストレーションボタンが操作されると、そのレジストレーションボタンに設定されている音色のプログラムチェンジが、それぞれのMIDIチャネルに対して送信される。例えば、鍵盤部2の各レジストレーションボタン4のいずれかが操作されると、MIDIチャネル1を音色Aに設定するプログラムチェンジとMIDIチャネル2を音色Bに設定するプログラムチェンジとが音源15に送信される。
図4は、S4の鍵イベント処理を示すフローチャートである。まず、鍵イベントがノートオン(押鍵)かノートオフ(離鍵)かを判断する(S10)。鍵イベントがノートオンである場合は(S10:Yes)、ノートマップのいずれかの鍵に対応する記憶領域にフラグがセットされているか否かを判断する(S12)。フラグがセットされていない場合は(S12:No)、鍵域分割点(スプリットポイント:SP)を、その鍵の音高(キーナンバ:KN)とする(S14)。
S12の判断処理で、ノートマップのいずれかの記憶領域にフラグがセットされている場合(S12:Yes)およびS14の処理の次に、その鍵がいずれの鍵域に属するかを判定し(後述する鍵域判定処理、S16)、判定された鍵域に割り当てられている音色に対応するMIDIチャネルで発音を開始するように音源15にノートオンメッセージを送る(S18)。次にノートマップのその鍵(KN)に対応する記憶領域に送信したMIDIチャネルを記憶し(S20)このルーチンを終了する。
一方、S10の判断処理で、鍵イベントがノートオンではない、すなわちノートオフの場合は(S10:No)、ノートマップの対応するキーナンバに記憶したMIDIチャネルを読出し、そのMIDIチャネルでノートオフを音源15に送信し(S22)、その鍵に対応するフラグをクリアする(S24)。
次に、このノートオフのキーナンバKNが現在設定のスプリットポイントSPであるか否かを判断する(S26)。スプリットポイントSPではない場合は(S26:No)このルーチンを終了し、スプリットポイントである場合には、スプリットポイント変更処理を行い(後述するスプリットポイント変更処理:S28)このルーチンを終了する。
図5は、S16の鍵域判定処理を示すフローチャートである。まず、設定されているモードがハイアーモードまたはハイエストモードのいずれかであるかを判断する(S40)。ハイアーモードまたはハイエストモードのいずれかである場合は(S40:Yes)、そのノートオンのキーナンバKNは、スプリットポイントSPと等しいかまたは高いかを判断する(S42)。そのキーナンバKNがスプリットポイントSPと等しいかまたは高い場合は上鍵域であると判定し(S44)、キーナンバKNはスプリットポイントSPより低い場合は下鍵域と判定する(S46)。
一方、S40の判断処理で、ハイアーモードまたはハイエストモードのいずれでもない場合は(S40:No)、そのノートオンのキーナンバKNは、スプリットポイントSP等しいかまたはより低いかを判断する(S48)。そのキーナンバKNがスプリットポイントSPより高い場合は(S48:No)、上鍵域であると判定し(S50)、キーナンバKNは、スプリットポイントSPと等しいまたはより低い場合は下鍵域と判定する(S52)。
図6は、S28のスプリットポイント変更処理を示すフローチャートである。まず、設定されているモードがハイアーモードであるか否かを判断する(S60)。ハイアーモードである場合には(S60:Yes)、ノートマップ12aを現在のスプリットポイントSPの次に高い鍵から上方(音高が高い方)へ向かって探索し、いずれかの鍵が押鍵されているか(フラグがセットされているか)否かを探索する(S62)。いずれかの押鍵が見つかった場合には(S70:Yes)スプリットポイントを変更し(S72)、最高音まで探索して見つからなかった場合は(S70:No)、そのままこのルーチンを終了する。
S60の判断処理において、ハイアーモードではなく、ハイエストモードである場合には、ノートマップ12aを最高音から下方へ向かって探索し、いずれかの鍵が押鍵されているか否かを探索する(S64)。いずれかの押鍵が見つかった場合には(S70:Yes)スプリットポイントを変更し(S72)、最低音まで探索して見つからなかった場合は(S70:No)、そのままこのルーチンを終了する。
同様に、ロワーモードの場合には、ノートマップ12aを現在のスプリットポイントSPの次に低い鍵から下方(音高が低い方)へ向かって探索し、いずれかの鍵が押鍵されいるかを探索する(S66)。また、ローエストモードの場合には、ノートマップ12aを最低音から上方へ向かって探索し、いずれかの鍵が押鍵されいるか否かを探索する(S68)。
図7は、ハイアーモードに設定されている場合の、スプリットポイントが変更される様子を譜面を用いて示したものである。(a)は、楽譜例であり、(b)は、(a)の楽譜に対応して五線符における鍵域分割点の変化の様子を示したものである。この例では、いずれの鍵も押下されない状態で、複数の鍵が同時に押下された場合には、最低鍵をスプリットポイントに設定する。
まず最初に音高がF4とA4の鍵が押下されると、スプリットポイントはF4に設定され、F4とA4の鍵は、上鍵域と判定されて音色Aで発音される。次に楽譜にスラーが付されているようにG4の鍵は、従前のF4とA4から滑らかにつながるようにレガート奏法で演奏される。具体的には、F4とA4を押下したままG4が押下される。G4は、スプリットポイントより高いので上鍵域に属し、音色Aで発音が開始される。その直後にF4とA4の鍵が離され、消音されるのでF4とA4からG4へ滑らかに移行するようなレガート奏法の効果が得られる。
離鍵されたF4は、スプリットポイントの鍵であり、F4より高い音高であるG4が押下されているのでスプリットポイントはG4に変更される。つぎにG4が離鍵される前にF4とA4の鍵が押下される。F4は、スプリットポイントより低いので下鍵域に属し、音色Bで発音が開始され、A4は、スプリットポイントより高いので上鍵域に属し音色Aで発音が開始される。その直後にG4の鍵が離され、スプリットポイントは、A4に変更される。つぎに、F4、A4が押下されたままC5が押下される。C5は、スプリットポイントより高いので上鍵盤に属し、音色Aで発音される。
次にB♭4とG4とが同時に押下され、B♭4は、音色Aで、G4は音色Bで発音が開始され、A4が離鍵されると、スプリットポイントは、B♭4に変更される。続いて、B♭4が押下されたまま、F4、つぎにE4が押下され、いずれも音色Bで発音される。つぎに、8分休符が示すように、スプリットポイントであるB♭4が離鍵されるが、この時点では、スプリットポイントより上に押鍵が存在しないため、スプリットポイントは、B♭4に維持される。この小節の最後に、ブレスマークが示されているように、小節の最後の時点ですべての鍵が離鍵される。
次の小節の最初でC4が押下され、スプリットポイントは、C4に設定されるがそのときまでスプリットポイントは、B♭4に維持されている。C4の次にD4、E4・・の鍵が押鍵されると、スプリットポイントは、同様にD4、E4、G4、A4というように変更され、スプリットポイントにより設定された鍵域に応じて、発音される音色が設定される。したがって、メロディは音色Aで発音され、カウンターメロディは、音色Bで発音される。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、電子楽器の一例として電子アコーデオンとしたが、電子ピアノ、電子オルガン、シンセサイザーや鍵盤を有さずMIDI入力により楽音を発生する音源モジュールに本発明を適用してもよい。
また、上記実施例では、電子アコーデオンの右手で演奏される鍵は、ピアノ型の鍵としたが、ボタン式の鍵でもよい。
また、上記実施例では、スプリットポイントを変更する4つのモードについて説明したが、他のモードとしては、スプリットポイントに対応する鍵が離鍵された場合に、押下されている鍵が存在する場合にスプリットポイントを変更するもので、押下されている鍵が複数存在する場合は、そのうちの最もスプリットポイントに近い、あるいは遠い鍵をスプリットポイントとするようにしてもよい。
また、上記実施例では、スプリットポイントを変更するモードは、電子楽器において予め設定されているものとしたが、操作パネルにモード選択用のスイッチを設け、演奏者が任意に選択できるようにしてもよいし、レジストレーションの一つとして、音色の組み合わせと共に記憶するようにしてもよい。
また、上記実施例では、全鍵域においてスプリットポイントを設定することができるが所定の音域でのみスプリットポイントが設定されるようにしてもよい。この場合、所定の領域以外では、上鍵域と同じ音色あるいは下鍵域と同じ音色あるいは第3の音色を割り当てるようにしてもよい。
また、所定の方式により設定されたスプリットポイントの上側または下側、あるいは両側において、本発明を適用してもよい。
また、ハイアーモード(ハイエストモード)とロワーモード(ローエストモード)とを切り替える場合には、上鍵域に割り当てていた音色Aを下鍵域に、下鍵域に割り当てていた音色Bを上鍵域に割り当てるようにしてもよい。
また、上記譜例では、ハイアーモードにおいて、いずれの鍵も押下されてない状態で複数の鍵が同時に押下された場合には、最低の鍵をスプリットポイントとしたが、ロワーモードあるいはローエストモードの場合は、最高の鍵をスプリットポイントとしてもよい。
本発明による電子楽器(電子アコーデオン)の外観を示す図である。 電子楽器の電気制御回路のブロック図である。。 CPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 鍵イベント処理を示すフローチャートである。 鍵域判定処理を示すフローチャートである。 スプリットポイント変更処理を示すフローチャートである。 鍵域分割点が変更される様子を示す図である。
符号の説明
1 電子楽器(電子アコーデオン)
2 鍵盤
4 レジストレーションボタン
10 CPU
12 RAM(記憶手段)
15 音源

Claims (4)

  1. 複数の鍵を有する鍵盤を鍵域分割点により複数の鍵域に分割し鍵域毎に異なる機能を有する電子楽器において、
    鍵の押鍵状態を検出する押鍵検出手段と、
    その押鍵検出手段が、いずれの鍵も押下されていない状態においていずれかの鍵が押下されたことを検出した時は、その鍵を鍵域分割点とし、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵されたことを検出した時は、他に押下されている鍵が存在する場合、その押下されている鍵を新たな鍵域分割点とする分割点変更手段とを備えていることを特徴とする電子楽器。
  2. 前記分割点変更手段は、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵された時、押下されている鍵が所定の鍵域に存在する場合に鍵域分割点を変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  3. 前記分割点変更手段は、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵された時、押下されている鍵が複数存在する場合は、その複数の鍵のいずれかを所定の音高順位により選択し、その選択された鍵を新たな鍵域分割点とするものであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子楽器。
  4. 前記分割点変更手段は、鍵域分割点に対応する鍵が離鍵された時は、押下されている鍵のうち現在の鍵域分割点に最も近い鍵の音高を新たな鍵域分割点とする、または、押下されている鍵のうち現在の鍵域分割点から最も離れている鍵の音高を新たな鍵域分割点とすることを特徴とする請求項1または2に記載の電子楽器。
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