JP2005188507A - ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置およびディーゼルエンジン用排気ガスの浄化方法 - Google Patents

ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置およびディーゼルエンジン用排気ガスの浄化方法 Download PDF

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Abstract

【目的】一般道路や高速道路等での長時間、高速走行を主体としたトラックやバス等の車両でも、ディーゼルエンジンの性能が損なわれず、燃費悪化の少ないディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置およびディーゼル排気ガス浄化方法を提供する。
【構成】排気系統の排気口に取り付けられる本体ケーシングと、本体ケーシング内に設けられフィルタケースと、フィルタケース内に設けられる内筒と、前記フィルタケースに隣接して設けられ、前記フィルタケース内から排出される排気ガスの流れを変更し、再び排気ガスを内筒に送り出すための流路変更室と、内筒内に設けられ、内筒から排出される排気ガスを大気中に放出するための排気筒を備え、フィルタケースと内筒内に粒状セラミック触媒で充填された触媒層を設けたディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置。
【選択図】 図1

Description

本発明はディーゼルエンジンから排出される排気ガスを浄化処理するディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置および浄化方法に関する。さらに詳しくは、一般道路や高速道路等を主体としたトラックやバス等の車両でも、ディーゼルエンジンの性能が損なわれず、燃費悪化のおそれのないディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置およびディーゼルエンジン用排気ガス浄化方法に関するものである。
近年、バスやトラック等のディーゼルエンジンから排出される排気ガス中の粒子状物質(PM)やNO等の地球環境や人への影響が社会問題となっている。そこで、国や一部の自冶体では一定年度を経過し、一定の基準を満たさないディーゼルエンジン搭載車両に対してPM除去装置の装着を義務付けた法律や、条例改正が行われている。
ここで、粒子状物質(以下、PMという。)とは、大気中に浮遊している微粒子を言い、パティキュレート(Particulate)またはPM(Particulate Matter)と呼ばれ、主に固形状炭素微粒子(SOOT)や可溶性有機物質(SOF;Soluble Organic Fraction)からなっている。固形状炭素微粒子(SOOT)は炭化水素(HC)を含む炭素粒子が主成分であり、可溶性有機物質(SOF)によって複数の炭素粒子が凝集して固まりの状態になったものである。PMにはHC微粒子やHCを含む硫酸塩(Sulfate)なども含まれている。
従来、PMを捕集しながら酸化触媒等の働きによって比較的低い温度領域でPMを燃焼させる連続再生式DPF(Diesel Particulate Filter)が知られている(例えば特許文献1参照)。
この技術では、ディーゼルエンジンから排出される排気ガスの上流側に配置されたPt金属等の酸化触媒がコートされたセラミック製ハニカム型モノリス体で排気ガス中のNO(一酸化窒素)が酸化されてNO(二酸化窒素)が生成される(2NO+O→2NO)。一方、下流側に配置された触媒のコートされていないセラミックフィルタ(DPF)で、排気ガス中のPMが捕集される。そして、セラミックフィルタ(DPF)に捕集されたPMは、酸化触媒により生成されたNOによって比較的低い温度領域で燃焼され、一酸化炭素(CO)や炭酸ガス(CO2)となって(NO+C→NO+CO,2NO+C→2NO+CO)、捕集されたPMの低減が連続的に行なわれるようになっている。
上記技術ではセラミックフィルタ(DPF)に堆積したPMが連続的に低減されるので、過剰にPMが堆積してセラミックフィルタ(DPF)がPMの捕集を行えなくなることが防止される。つまり、連続的にセラミックフィルタ(DPF)の再生処理が行なわれる。
特許第3012249号公報
上記技術を含む従来のDPFは、いずれもセラミック製ウオールフロー型フィルタが一般的に用いられている。このフィルタはセラミックの多数のセルからなり、セルの両端のうちの一方が交互に栓詰めされている。つまり、入口端において栓詰めされているセルは出口端では開放され、逆に入口端で開放されているセルは出口端で栓詰めされている。そして、互いに隣り合うセル隔壁では、排気ガスは通過するがPMは通過できない程度の細孔が存在している。入口端からセル内に入った排気ガス中のPMは、排気ガスがセル壁の細孔を通過し出口側のセルに移動する間に、隔壁表面の無数の突起や窪みおよび隔壁に存在する細孔に捕集される。捕集されたPMは、NOやセル隔壁にコートされた酸化触媒の働きにより燃焼され、主に炭酸ガス(CO2)となってセル隔壁を通過し出口端のセルから排出される。
しかしながら、これら従来のDPFは、例えば、都市内を比較的低速で運行したり、低速運行/停止を頻繁に繰り返しながら運行するバスなどのディーゼルエンジン搭載車両では、ディーゼルエンジンから排出される排気ガス温度が低いため(例えば250℃以下)、NOや酸化触媒の働きによるPMの燃焼が不十分であり、PMがDPFの表面に堆積して目詰まりを生じたり、背圧が上昇して燃費悪化となったり、過剰に堆積したPMによる異常燃焼が発生しDPFの破損等の問題があった。
そこで、本発明者らは、これらの問題を解消するため、従来のセラミック製ウオールフロー型フィルタ(DPF)を用いない全く新しいDPFを発明し特許出願をした(例えば特許文献2)。本発明者らの開示した従来技術では、フィルタケース内に酸化触媒などの触媒を担持した三次元網目構造を有する粒状セラミック多孔体を充填したDPFが用いられている。前記粒状セラミック多孔体は、その内部に人口的に形成された多数の気孔とこれらの気孔同士を連結する連通孔が形成されている。また、粒状セラミック多孔体の表面には気孔の一部が露出していて無数の凹凸状突起が形成されている。
国際公開第03/071106号パンフレット
ディーゼルエンジンから排出されたPMを含む排気ガスは、フィルタケース内に充填された粒状セラミック多孔体の充填層を当該フィルタケースの上流側から下流側に向かって蛇行しながら通過する間に、当該PMは粒状セラミック多孔体の表面に形成された無数の突起や窪み、気孔内や連通孔内に捕集され、酸化触媒等の働きによって連続的に燃焼されて、炭酸ガス(CO)などとなって大気中に排出され、DPFの連続再生処理が行なわれるようになっている。
本発明者らの開示した上記DPFは、粒状セラミック多孔体の気孔性を最大限に利用し、その気孔内にPMを捕集でき、さらに排気ガスが粒状セラミック多孔体同士の隙間を流れるため、適度の流路抵抗(圧力損出)が生じ、排気ガスの急激な温度低下を防ぐことができ好都合である。
このため、都市内を比較的低速運行で、走行及び停止を煩雑に繰り返すようなディーゼルエンジン搭載バスなどの車両でも、排気温度の急激な低下を防ぎ、酸化触媒などの触媒反応温度を維持することができるので、粒状セラミック多孔体に捕集されたPMの触媒による燃焼を長期にわたって持続的に効率よく行なうことが可能なDPFを提供することができる。
しかしながら、本発明者らの開示した上記DPFは、後述する比較例で示すようにD13モード排気ガス性能試験を実施した結果PM低減率が47.2%と低いことが判った。流路抵抗(圧力損失)が比較的高いので都市内走行のような比較的低い排気ガス温度(例えば250℃程度)でも触媒作用を発揮しPMを燃焼させることができる反面、高速道路での高速走行を主体としたトラックやバス等の車両では、さらに高い流路抵抗(圧力損失)のためにディーゼルエンジンの性能が損なわれるおそれがある。例えばエンジンの最高回転では1Kg/cm程度の背圧がDPF装置入口にかかり、5%程度の燃費損失もあることがわかった。
一般に、流路抵抗(圧力損失)を少なくするには、排気ガスの通過するDPFの流路面積を大きくするか、DPFの流路長さを短くすることによって達成することが出来るが、しかし、流路面積を大きくするとDPFを流れる排気ガスの量が少ないときに偏流がおき、排気ガスと触媒との接触が有効に行なわれないなど、ディーゼル車両に取り付ける場合既設のマフラーの外径と合わせなければならないためDPFの大型化にはおのずから制約があった。また、DPFの流路長さを短くすることは、触媒と排気ガスとの接触時間が短くなり、PMの捕集能力が低下する問題があった。
従って、本発明の目的は、一般道路や高速道路を主体としたトラックやバス等の車両でも、DPFの大型化を伴わずに既存のマフラー程度のサイズでディーゼルエンジンの性能が損なわれず、燃費悪化の少ないディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置およびディーゼルエンジン用排気ガス浄化方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置は、ディーゼルエンジンから排出される排気ガスから粒子状物質(PM)を除去するディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置において、前記ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置は、
ディーゼルエンジンから排出される排気ガスを導入し、排気系統の排気口に取り付け可能な本体ケーシングと、
前記本体ケーシング内に設けられ排気ガスの浄化処理を行なうためのフィルタケースと、
前記フィルタケース内に設けられ、一端が前記フィルタケース内に開放され、他端が閉塞された排気ガスの浄化処理を行なうための内筒と、
前記フィルタケースに隣接して設けられ、前記フィルタケース内から排出される排気ガスの流れを変更し、再び排気ガスの浄化処理を行なうために前記フィルタケース内の内筒に送り出すための流路変更室と、
前記内筒内に設けられ、前記内筒から排出される浄化処理された排気ガスを大気中に放出するための排気筒を備えてなり、
前記フィルタケースおよび内筒内に、粒状セラミック触媒で充填された触媒層を設けてなることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項2記載の発明に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置は、請求項1において、前記粒状セラミック触媒で充填された触媒層は、フィルタケース内に充填され、前記内筒により分離された第一触媒層および前記内筒内に形成された第二触媒層を含み、
前記第一触媒層および前記第二触媒層の排気ガスは、互いに反対方向に流れることを特徴とする。
請求項3では、請求項1または2に記載の発明に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置おいて、前記粒状セラミック触媒で充填された触媒層は、さらに、フィルタケース内の内筒から開放された領域内に共通触媒層を有し、前記共通触媒層は、前記第一触媒層と同一方向の排気ガスが流れる層と、前記第二触媒層と同一方向の排気ガスが流れる層が同一層として共存していることを特徴とする。
請求項4では、請求項1〜3のいずれか一つに記載のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置において、前記粒状セラミック触媒は、その内部に人為的に形成された気孔及び連通孔を有し、かつ、その表面に前記気孔の一部が露出した形状のものであることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、ディーゼルエンジンから排出される排気ガス浄化方法において、前記排気ガスは、触媒層の一方の流れで浄化処理されたのち、流路変更され、さらに前記一方の流れと反対の他方の流れで浄化処理されることを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項5のディーゼルエンジンから排出される排気ガスの浄化方法において、粒状セラミック触媒は、その内部に人為的に形成された気孔及び連通孔を有し、かつ、その表面に前記気孔の一部が露出した形状のものであることを特徴とする。
一般道路や高速道路等での高速走行を主体としたトラックやバス等の車両でも、ディーゼルエンジンの性能が損なわれず、燃費悪化の少ないディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置およびディーゼルエンジン用排気ガス浄化方法を提供することができた。
[第1の発明の実施の形態]
以下、本発明を実施するためのディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置を図面を参照して説明する。
図1乃至図7は本発明の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置を説明するための図である。ここに、
図1は、本発明の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置全体を示す断面図である。
図2は、本発明の別の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置全体を示す断面図である。
図3は、図1のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置の出口ケーシングを示す断面図および平面図である。
図4は、図1のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置の排気筒を示す平面図および断面図である。
図5は、図1のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置の入口プレートの一部を示す平面図である。
図6および図7は、図1のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置のパンチングメタルを示す平面図である。
本発明の実施の形態に係るディーゼルエンジンから排出されるディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置(10)は、従来のマフラーを取り外した後に取り付けて使用されるものであり、ディーゼルエンジンにおいて発生する排気ガスからPM成分等を低減した後に大気中に排出できる装置である。
このディーゼル排気ガス中の粒子状物質(PM)の低減をおこなうディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置(10)は、ケーシング(12)と、このケーシング(12)内に独立して存在し、ケーシング(12)から着脱可能なフィルタケース(14)を備えている。
前記ケーシング(12)は、本体ケーシング(16)とこの本体ケーシング(16)の一端に着脱可能に取り付けられる出口ケーシング(18)から構成され、これらは金属板により形成される。本体ケーシング(16)は、断面円筒形に形成され、所定の直径と長さに形成することで所定の容積を有している。
この本体ケーシング(16)の一側部には、車両の排気系統の後端部に取り付け可能で、導入口(20)を有する取り付け部(22)が設けられており、さらに導入口(20)の近傍には排気ガスの圧力、温度等の測定可能な複数個の測定口(24)が設けられ、その不使用時にはプラグなどで封止されている。
他方、出口ケーシング(18)は、図1および図3に示すように、断面円筒形の切頭円錐形に形成され、その一端は、本体ケーシング(16)と略同様の内径を有し、その他端はPM等を低減した排気ガスを放出する排出口(26)を有し、図示されていない排気管等に取付け可能な取り付け部(28)を備えている。
フィルタケース(14)は、断面円筒形で両端が開口しており、所定の直径と長さを有することで所定の容積を有している。フィルタケース(14)の内側には、断面円筒形で所定の直径と長さを有する内筒(30)が設けられている。この内筒(30)の一端は開放され、他端は、溶接などの固定手段でフランジ(32)に一体的に固着され、内筒(30)を閉塞している。
内筒(30)内のフランジ(32)中央部には、支持部材(36)が溶接などの固定手段により固定されている。この支持部材(36)は、本発明の実施の形態では、所定の高さを有し、略90℃に折曲させたものから構成されているが本発明はこれに限定されない。
フィルタケース(14)の内側と内筒(30)外側との間には、図1、図5に示すように、入口プレート(38)が取り付けられている。この入口プレート(38)は、前記フィルタケース(14)の内径と同様の外径および内筒(30)の外径と同様の内径を有する中空円板形に形成され、排気ガスを導入する導入口(42)が穿設されている。
内筒(30)の内側には、支持部材(36)に当接して第一のパンチングメタル(44)が取り付けられている。この第1のパンチングメタル(44)は、内筒(30)の内径と同様の外径および後述する排気筒の外径と同様の内径を有する中空円板形に形成され、図7に示すように、全面にわたって排出口(46)が穿設されている。そして、内筒(30)内周面、フランジ(32)内側面、第1のパンチングメタル(44)外側面とで排気室(48)が形成されている。
内筒(30)の内側には、両端が開放され、所定の直径と長さを有する断面円筒状の排気筒(50)が、支持部材(36)に当接して取り付けられている。この排気筒(50)の一方の開放端は、処理された排気ガスが導入する導入口(52)および他方の開放端は、処理された排気ガスを大気に放出する放出口(54)である。
排気筒(50)は、その外周面に、放出口(54)から所定の距離を隔てて、円周方向へ等間隔に4枚の仕切板(56)が溶接等の固定手段により取り付けられている。この仕切板(56)の高さ方向(内筒方向)先端はフィルタケース(14)の内周面に当接している。また、仕切板(56)は、内筒(30)の開放端を係合するための溝(58)が形成されており、排気筒(50)が支持部材(36)に当接した状態では内筒(30)の開放端が溝(58)内に係合している。なお、本発明において、仕切板(56)の幅(内筒(50)の軸方向の長さ)や円周方向の取付枚数は、任意に設定することができることは勿論である。
フィルタケース(14)の排気側には、図1、図6に示すように、第二のパンチングメタル(60)が仕切板(56)に当接して固定されている。この第二のパンチングメタル(60)はフィルタケース(14)の内径と同様の外径および排気筒(50)の外径と同様の内径を有する中空円板形に形成され、全面にわたって通過口(62)が穿設されており、浄化した排気ガスが流出入するようになっている。
このフィルタケース(14)内の入口プレート(38)および第一のパンチングメタル(44)から第二のパンチングメタル(60)にわたって、本発明の粒状セラミック触媒(64)が充填された触媒層(65)が形成されている。この触媒層(65)は、フィルタケース(14)内周面と内筒(30)外周面との間の中空円筒内に充填されている第一触媒層(66)と、内筒(30)内周面と排気筒(50)外周面との間の中空円筒内に充填されている第二触媒層(68)と、フィルタケース(14)内周面と排気筒(50)外周面との間の円筒内に充填されている共通触媒層(70)から構成されている。なお、第二のパンチングメタル(60)は、触媒の充填後、例えば、クランプ(74)などの固定手段を用いて、粒状セラミック触媒(64)を適当な充填度に押圧した状態で固定されている。また、第一触媒層(66)および第二触媒層(68)の長さ(距離)は、例えば、入口プレート(38)や第一のパンチングメタル(44)の取付位置を変えることにより、任意に変更できる。さらに、第一触媒層(66)および第二触媒層(68)の長さ(距離)は同一である必要はなく、例えば第二触媒層(68)の長さを第一触媒層(66)よりも短くしてもよいし、その逆の場合も本発明の範囲内である。これらの変更は、例えば排気ガスの処理量、処理能力、触媒充填量等を考慮して任意に調節される。
出口ケーシング(18)の内側には、図1、図6に示すように、着脱自在な断面円筒形の切頭円錐形に形成された筒体(76)が取り付けられている。この筒体(76)の一端には、排気筒(50)の外径と同様な内径を有する取付口が形成され、排気筒(50)の放出口(54)端部に圧入して固定され、他端は開放され、フィルターケース(14)と着脱自在にクランプ等の任意の固定手段で固定されている。かくして、筒体(76)の内周面の空間には、流路変更室(78)が形成されている。そして、第一触媒層(66)および共通触媒層(70)を通過して浄化処理された排気ガスは、この流路変更室(78)で、その流れを変更し、再び共通触媒層(70)および第二触媒層(68)を通過することによって浄化処理されるように構成されている。
このように構成された本発明のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置(10)の作用を以下に説明する。
ディーゼルエンジンから排出されたPMを含む排気ガスは、図1に示すように、排気系統の後端部を通って導入口(20)からフィルタケース(14)内に導かれ、フランジ(32)に衝突して外周方向に方向転換し、第一触媒層(66)に導かれる。
この第一触媒層(66)およびその延長にある共通触媒層(70)には本発明の粒状セラミック触媒(64)が充填されている。排気ガスは第一触媒層(66)および共通触媒層(70)を通過する間にPMが捕集され、同時に触媒による酸化燃焼が行なわれる。第一触媒層(66)および共通触媒層(70)でPMが捕集され、燃焼された後の排気ガスは、第二のパンチングメタル(60)の通過口(62)から流路変更室(78)に流入する。
流路変更室(78)内で排気ガスは、第一触媒層(66)の流路方向とはその流れが変更された後、第二のパンチングメタル(60)の通過口(62)から共通触媒層(70)、第二触媒層(68)を通過し、そこで排気ガス中のPMがさらに捕集されると共に触媒による燃焼が行われる。ここで処理された排気ガスは、第一のパンチングメタル(44)の排出口(46)から排気室(48)に流出し、次いで流れを変えて排気筒(50)、放出口(54)から大気中に排出される。
しかしながら、ディーゼルエンジンのアイドリング時の低速回転における排気ガスの流量が少ない時や、高速回転時や高負荷時における排気ガスの流量が極端に多い場合などでは、排気ガスの一部は、第二のパンチングメタル(60)の通過口(62)から流路変更室(78)に流出することなく、共通触媒層(70)でその流れが変更されて第二触媒層(68)に流入することもある。その結果、高速回転時における極端な背圧上昇を緩和することができる。
上述したように、本発明のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置は次のような特徴を有する。
(1)フィルタケース(14)内に円筒状の内筒(30)および排気筒(50)を設け、フィルタケース(14)の内周面と内筒(30)の外周面との間、内筒(30)の内周面と排気筒(50)の外周面との間およびフィルタケース(14)の内周面と排気筒(50)の外周面との間に本発明の粒状セラミック触媒(64)が充填された第一触媒層(66)、第二触媒層(68)および共通触媒層(70)を形成し、第一触媒層(66)とこれに続く共通触媒層(70)の流路方向および第二触媒層(66)とこれに先立つ共通触媒層(70)の流路方向を互いに反対方向に流すようにしたので、本発明の粒状セラミック触媒(64)の使用と相俟って、(1)PMの捕集、酸化燃焼を効率よくおこなうことができ、(2)ケーシング内の流路抵抗(圧力損失)を比較的高く保つことができ、都市内走行のような比較的低い排気ガス温度(例えば250℃程度)でも触媒作用が十分に発揮されてPMを燃焼させることができる、および(3)一般道路や高速道路等での長時間、高速走行を主体としたトラックやバス等の車両でも、ディーゼルエンジンの性能を損なうことがなく、燃費悪化も少なく、PMの燃焼を連続的に効率よく行なうことができる。
[第2の実施の形態]
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置全体を示す断面図である。この第2の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置(10a)は、本体ケーシング(16a)と出口ケーシング(24a)との中間に中間接続ケーシング(16b)を取り付けた以外は前記第1の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置(10)と同様な構成である。このように、第2の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置(10a)によっても、上述した第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。また、この第2の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置(10a)によれば、PM低減率の高い、排気ガスの浄化ができる。
(本発明のその他の特徴)
本発明では、排気ガスの熱による浄化を行なうため、本体ケーシングとフィルタケースとで空間を有する二重構造とすることにより、排気ガスの急激な温度低下を防ぐと同時に、浄化装置外部への排気熱による熱害が及ばないようにしている。これにより、高速道路走行時など排気管内温度が700℃程度に達するような高温状態においても、本体ケーシング表面温度は最高でも200℃以下に抑えることができる。
触媒ケース内には、本発明の粒状セラミック触媒が充填されており、その内部でPMを捕集し、さらに触媒の働きで酸化させているので60%以上のPM低減率が得られる。
本発明の排気ガス浄化装置は、車両の排気量別にフィルタケース内に充填される触媒容量が相違する。この触媒容量の決定に際しては、車両の排気量に対して排気ガスがフィルタケース内の触媒層を通過する通過表面積や通過時間等が一定になるようにし、排気ガス浄化率や圧損特性がそれぞれの機種でほぼ同一の値になるようにする。また、捕集効率を高めるため偏流の少ない構造とした。
PM低減率70%以上の基準を定めている八都県市のカテゴリー3に適合するためには、本発明の粒状セラミック触媒を充填したフィルタケースの同じものを直列に2個組み合わせた、いわゆる、2連式を採用し(図2参照)、PMの低減率を高めた。
(本発明の排気ガス流路)
本発明の粒状セラミック触媒で充填された触媒層では、粒状セラミック触媒の粒子1つ1つは互いに蜜に重なり合って集合体を形成し、粒子が占める空間以外に多数の空間が形成されている(例えば空間率は約50%である)。これらの空間は触媒層の入口側から出口側にわたって繋がった多数の排気ガス通路を形成しており、排気ガスはその通路を入口側から出口側に向かって不規則方向に進行する。
(粒状セラミック触媒のPM捕集メカニズム)
本発明のフィルタケース内に充填された粒状セラミック触媒のPM捕集メカニズムは、次のとおりである。すなわち、まず排気ガスは粒状セラミック触媒の表面に衝突しながら、粒状セラミック触媒が重なり合って形成された隙間を流れ、スート(soot)分を含むPMは衝突した表面に吸着、捕集される。
本発明の粒状セラミック触媒の表面は、窪みが多数ある大小の凹凸面を有しており、この凹凸面において排気ガスの流れに乱れが生じる。そのことで、排気ガスと粒状セラミック触媒との接触頻度が増加し、スート(soot)分を含むPMが吸着され易い。
また、粒状セラミック触媒の粒子内部には、人工的に形成された多数の気孔(平均粒径約500μm程度の比較的大きな気孔)とこれらに隣接する気孔同士とを連通する連通孔が無数に形成されており、通気性(気孔率約80%程度)もある。排気圧力によってスート(soot)分を含むPMの一部は粒子内部まで深く侵入することができるので、粒子の表面だけでなく、粒子内部に形成された気孔内でもPMが捕集される結果、捕集効率が優れている。
(粒状セラミック触媒の物性)
本発明の粒状セラミック触媒の一例を示す。
形状:粒状(押し出し成形による)
粒径(mm):5〜15
気孔径(μm):50〜1000(中央値500)
気孔率(%):70
比表面積(m/g):2.4
圧壊強度(kg/粒):5〜10
磨耗率(wt%):0.25
担体材料:コージェライト
触媒:Pt、CeO(助触媒)
本発明の上記粒状セラミック触媒を使用した触媒ケースは、排気ガスを満遍なく接触させることができるのでPMの捕集効率が高い。
(PMの再生)
本発明の粒状セラミック触媒は白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)などの貴金属触媒の酸化能でまず排気ガス中のNOをNOに酸化させ、次いで酸化力の強いNOでPMを酸化除去している(NO+C→NO+CO,2NO+C→2NO+CO)。
粒状セラミック触媒で充填された触媒層を通過する排気ガスは、粒状セラミック触媒が重なり合って形成された隙間を流れるため排気ガス温度が低く、PMが堆積する条件においても、PMの堆積が比較的少なく、人工的な気孔を有する粒子自体の優れた捕集能力でPMを気孔内部に捕集させ、目詰まりなく排気ガス通路は常に確保される。
路線バス専用の触媒ケース装着車が時速20km/h程度の低速度で走行しているときは、フィルタ内の排気ガスの平均温度は230℃程度の低い温度状態で走行する。このような条件でも、一時的に排気ガス温度が250℃を越える温度帯があるのでPMの再生を行なうことが出来る。
これは、走行後の粒状セラミック触媒をフィルタケースから抜き取り、特に多くのスート(Soot)が堆積した粒状セラミック触媒を、NO雰囲気中で燃焼試験を実施した結果、250℃付近からPMの再生が開始し、350℃付近でPMの再生はピークに達することが判明した。
このことは、排気ガスの温度が比較的低くPMが酸化反応しない温度域では、粒状セラミック触媒の充填した触媒層内部全体にPMを吸着、捕集して蓄え、排気ガスの温度が高くなることで堆積しているPMと、新たに流入するPMの再生を同時に行なっているものと考えられる。
(本発明の粒状セラミック触媒の充填構造)
粒状セラミック触媒を充填した触媒層からなる触媒ケースは、PMの他にHC、COの低減効果もあり、これは触媒の酸化反応によるもので、酸化触媒としての機能である。本発明の粒状セラミック触媒は、触媒ケース内の充填量によってPM中のスート分の捕集効率が変わる。触媒の充填量を減らすと捕集効率が低下し、それによってPM低減率が低下し、酸化触媒の機能のみとなって、DPFの機能が少なくなるため排気ガスの排出流量に適した粒状セラミック触媒の充填量を決めることが必要である。すなわち、SV値に基づいて決定する。本発明のディーゼルエンジン用排気ガス装置では、SV値を3,300〜70,000の範囲に定めることにより、PM低減率を60〜75%にすることができる。ここで、SV値とは、空間速度(space velocity:SV)をいい、これは触媒層における排気ガスの速度をV、触媒容積をVとすると、空間速度SVはSV=V/Vで表され、その単位はh−1で示される。触媒ケースの容積でどの程度の量の排気ガスを浄化することができるかの目安となり、所定の浄化率を得るために必要な空間速度の値が大きいほど触媒性能が優れていることが判る。
また、本発明の排気ガス浄化装置を搭載した車両では、エンジンから排出される高温の排気ガスの熱を利用することができる。具体的には、排気ガスの温度の高いときの熱を粒状セラミック触媒に吸収蓄熱することで、排気ガス浄化装置を搭載した車両の渋滞走行時の排気ガス温度が低い場合のPMの再生に有効に利用することができる。すなわち、エンジンから排出される高温の排気ガス流を触媒ケースに流入させることで効率よく排気ガスから熱を吸収して高温域を一定時間維持させることができ、排気ガス自体は熱を失って温度が下降し排出される。この方法は、排気ガスから余ったエネルギーを回収して再度プロセスに活用した有効な方法である。
(本発明の粒状セラミック触媒)
本発明の粒状セラミック触媒は三次元網目構造を有し、セラミック基材で構成されている。基材内部には人工的に形成された無数の気孔(例えば、平均粒径約500μm程度)が形成されており、これらの気孔は隣接する気孔同士が互いに連通孔で連結されている。さらに、表面にも気孔の一部が露出しており、粒子表面、気孔及び連通孔の表面には、その一部または全部に触媒層が形成されている。
本発明の粒状セラミック触媒は、通気性が大きい(例えば、気孔率70%程度)ので、排気ガスは粒状セラミック触媒の表面だけでなく、粒子内部の気孔や連通孔にまで容易に侵入することができ、PMの捕集、触媒による燃焼が有効に行われることが可能である。
本発明の粒状セラミック触媒は、球形状、楕円形状、三角形状、多角形状、ペレット状等の任意の形状のものが用いられる。さらに本発明の粒状セラミック触媒は上記形状の一種又は複数のものを用いてもよい。
(本発明の粒状セラミックの製法)
本発明の粒状セラミック触媒は、セラミック多孔体に触媒を担持してつくることができる。セラミック多孔体は、例えば、特開平8−141589号公報に記載された方法により製造することができる。すなわち、セラミック多孔体は、セラミック原料の粉体に球状熱可塑性樹脂を混合し、水と粘結剤(例えばパルプ廃液)を加えて混練機でペースト状に混合し、球状熱可塑性樹脂の構成物の体積部分を占有させた所定の形状に成形した焼成素材とし、乾燥させ、次いで焼成して形成することができる。成形後の乾燥は、80℃〜240℃の第1段階の乾燥と240℃〜500℃の第2段階の乾燥を行うことが好ましく、第1段階の乾燥で球状熱可塑性樹脂が焼成素材マトリックスの中で固定され、気孔の骨格が形成される。
その後第2段階の乾燥で焼成素材を240℃〜500℃に加熱する。この段階で球状熱可塑性樹脂が溶融し、分解しながらセラミック原料粒子の間を流れてゆき、連通孔が形成される。この工程では、球状熱可塑性樹脂を含むセラミック原料の一部が溶融し、球状熱可塑性樹脂から空気が供給されて焼結して、気孔と連通孔を有する三次元網目構造のセラミック多孔体が形成される。球状熱可塑性樹脂のサイズを任意に選択することにより、大きいサイズの気孔径を有する気孔のものや、小さいサイズの気孔径を有する気孔をもった粒状セラミックのものを製造することができる。
セラミック原料としては、硅酸質鉱物例えば硅石、硅酸白土、硅藻土など、アルミナ質鉱物例えばダイアスポア、ボーキサイト、溶融アルミナなど、シリカアルミナ質鉱物、例えば粘土鉱物としてのカオリン質である木節粘土、蛙目粘土、あるいはモンモリロナイト質であるベントナイトや、蝋石、シリマナイト鉱物など、更にはマグネシア質鉱物のマグネサイト、ドロマイトなど、石炭質鉱物の石灰石、けい灰石など、クロム質鉱石のクロム鉄鉱、スピネルなど、ジルコニア質鉱石のジルコン、ジルコニアなど、その他の鉱物としてのチタニア質鉱物、炭素質鉱物のグラファイトなどを用いることができる。
球状熱可塑性樹脂としては、融点が80℃〜250℃、燃焼点が500℃以上の樹脂を用いることができる。このような樹脂としては、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂(6ナイロン、6・6ナイロン、6・12ナイロン)、ポリエチレン、エチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリブタジエン-スチレン共重合体、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂等の球状物が挙げられる。
粒状セラミック多孔体は、上記セラミック原料中から高温の排気ガス浄化装置に用いるのに適する材料から適宜選ばれる。このような材料を用いると、粒状セラミック多孔体への触媒担持性が良好で、耐熱性が高く、熱膨張係数が少ないので、熱による膨張や収縮が少なく、熱による破壊が比較的少なく、耐久性に優れた粒状セラミック触媒を得ることができる。
本発明の粒状セラミック触媒は、シリカ、アルミナ、コージェライト、チタニア、ジルコニア、シリカ-アルミナ、アルミナ-ジルコニア、アルミナ-チタニア、シリカ-チタニア、シリカ-ジルコニア、チタニア-ジルコニア、ムライト、炭化ケイ素等のセラミックを主成分として含有するものを用いてもよい。これらの材料を用いることによって、ディーゼルエンジンにおける高温の排気ガスに耐える耐熱性を具えた粒状セラミック触媒が得られる。
本発明の粒状セラミック触媒は、貴金属触媒、酸化物触媒等の触媒が担持される。貴金属触媒としては、通常使用されている貴金属、例えば、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)等を用いることができる。このような触媒を使用することによって、渋滞走行時の排気ガス温度が例えば250℃程度の低い温度でも排気ガス中のPMを燃焼することができる。
酸化物触媒としては、CeO、FeO、Pr、Pr11等を用いることができる。触媒として貴金属触媒と酸化物触媒を組み合わせて使用することによって、燃料に含まれる硫黄成分による被毒、すなわち、触媒成分の非活性化を防止し触媒の耐久性を高めることができる。
粒状セラミック多孔体への前記触媒の担持は、常法により行うことができ、例えば、触媒を含むスラリーに粒状セラミック多孔体を含浸し、乾燥、焼成することによって行うことができる。
(粒状セラミック触媒の粒径)
本発明の粒状セラミック触媒は、排気ガスと粒状セラミック多孔体との接触チャンスを多くするために約4.0mm乃至約20mmの平均粒径を有するものが用いられる。本発明の粒状セラミック触媒は、100μm乃至1500μmの気孔径を有していることが好ましい。このような気孔は、上述した球状熱可塑性樹脂が焼成素材マトリックスの中で固定された基本的な骨格から形成されたものであり、セラミック多孔体が最初から有している気孔と区別される。前記気孔を多数有する本発明の粒状セラミック触媒は、PMの流入を容易にし、気孔内に流入したPMは触媒と反応する燃焼場となることができる。さらに気孔内では燃焼熱がこもり、PMの燃焼が促進される。
本発明の触媒層は、走行中の振動、揺れ、急停止、急発進等の運転状況により移動などして磨耗や損傷することが比較的少ない。また本発明のフィルタケース内に取り付けられた仕切り板は走行中の車両の振動などによる触媒の磨耗や損傷などの防止に特に有効である。
本発明の粒状セラミック触媒は、酸化物触媒(例えばCeO)と貴金属触媒(例えばPt)が担持されていることが好ましく、これにより排気ガス中のNOはNOに酸化され、酸化力の強いNOにより捕集されたPMは酸化(燃焼)除去される。
(粒状セラミック触媒の充填量)
フィルタケース内の粒状セラミック触媒の充填量は、PM低減率が60%以上であること、排気ガスの背圧上昇によって起きるエンジンに対する負荷が走行中に支障が起きない範囲であること及び燃料消費率(燃費損失)を5%以内に抑えること等の要因から決めるのが好ましい。具体的な粒状セラミック触媒の充填量は、充填量による捕集効率と背圧変化を実験値から求めて適当な値に決められることが好ましい。
フィルタケース内に充填された粒状セラミック触媒の背圧値は、排気ガス浄化装置の取り付け時の初期値が0.1〜0.3kg/cm程度になる。この値は、エンジンが最高回転時の数値である。時間の経過と共に、路線バスなどの渋滞走行の多いディーゼルエンジン搭載の車輌の場合には、粒状セラミック触媒の表面や気孔内に常時PMが堆積するため、粒状セラミック触媒の空孔率の低下で排気ガス抵抗が増加し、測定時の背圧値は高めになる。これは、PMの堆積と再生を繰り返している中で、運転条件が全体として排気温度の低い場合、PMの堆積した状態が多く、その堆積量によって背圧測定値が変化するからである。
本発明の粒状セラミック触媒をフィルタケースに充填する場合、粒径の大小に何ら制限はない。フィルタケースの入口側から出口側に至るまでほぼ同一の粒径を有する粒状セラミック触媒を充填してもよい。或いは、フィルタケースの入口付近に大きい粒径のものを充填し、中間付近に中程度の粒径のものを、出口付近に、小さい粒径のものをそれぞれ充填してもよい。例えば、粒径が10mm付近のものと5mm付近のものとでは、同一容積に占める表面積は5mm付近のものの方が10mm付近のものの倍近くとなるので、小さい粒径の粒状セラミック触媒の触媒層ほどPMに対する吸着面積が増加しPMの捕集が容易となる。粒径の小さいものは全体の隙間容積は変わらず粒状セラミック触媒同士が重なり合って形成される隙間の数が増えることになる。すなわち、排気ガス流路が、入口付近は大きく、出口に向かって小さくなり流路が増える。これにより、入口付近と出口付近のPMの捕集バランスが取れ、入口付近ではPMが剥がれ出しても出口付近で再度PMを捕集することができる。
以下に、実施例1、2、3において、ディーゼルエンジンを搭載した車両において、本発明による装置の装着前と装着後の排気ガス成分の比較を実施した。また、比較例は本発明外の円筒形のケーシングで装着前と装着後の排気ガス成分の比較を実施した。
いずれの装着も粒状セラミック触媒は消音機能を有するため、ディーゼル車に取り付けられている既設の消音装置と交換し、装着性を考慮し外形寸法はほぼ同じに合わせたものを装着した。さらに、粒状セラミック触媒層を排気ガスが流れる場合、流路抵抗によって、排気抵抗(背圧)が発生し、特にエンジン回転や負荷が高い時、エンジンに負荷がかかり、燃費悪化となるため、適切な触媒量とした。実施例1、2、3、比較例のいずれもディーゼル13モード時の仕事率の測定では、装着後の仕事率は5%以下であるため、特に問題ない。
実施例1
(1)本発明のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置1(SV値 33,712/h)
装置型式 KAM−02−02(八都県市認定)(図2参照)
装着車の排気量:4,214L
触媒容量:12リットル(貴金属担持量 1g/l)

(2)粒状セラミック触媒の物性
形状:粒状(押し出し成形による)
粒径(mm):5〜15
気孔径(μm):50〜1000(中央値500)
気孔率(%):70
比表面積(m/g):2.4
圧壊強度(kg/粒):5〜10
磨耗率(wt%):0.25
担体材料:コージェライト
触媒:Pt、CeO(助触媒)

(3)試験機関:財団法人 日本車両検査協会 自動車試験所

(4)試験内容:本発明のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置の排気管への装着前および装着後におけるディーゼル13モード排出ガス試験(粒子状物質測定を含む)を実施した。試験は装着前および装着後の順で実施した。
ここでディーゼル13モード排出ガス試験とは、道路運送車両の保安基準第31条第12項に規定されるディーゼル13モード法又は別表1に掲げる運転条件で運行する場合に発生し、排気管から大気中に排出される排出物に含まれる一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物およびPM排出量を測定する排出ガス低減試験方法である。

(5)試験車両
車名・型式 三菱 U−FE437EV改
車体番号 FE437EV-580865
走行キロ数 225393km
車両重量 3200kg
車両総重量 6365kg

原動機型式 4D33、最高出力 130/3200 PS/rpm
サイクル数 4、気筒数 4、 総排気量 4,214L
給気冷却気の有無 無、 過給機の有無 無
変速機 手動 (副変速機の有無:無)前進 5段
減速比 6.166
使用燃料 低硫黄軽油

(6)試験に使用した計測機器
シャシダイナモメータ (株)バンザイ製 BCD1100E−DC
排気ガス分析計 (株)ベスト測器製 Bex-5200DGS
希釈トンネル装置 (株)ベスト測器製 LDD-310W
CVS装置(CFV) (株)ベスト測器製 C.Bex-030CX-TWG
(採取量16m/min)
秤量天秤 ザルトリウス(株)M5P−F

(7)仕事率の測定
仕事率(kW):14.24(装着前);13.92(装着後)

(8)試験結果を表1に示す。
浄化率(D13モード排ガス性能試験)
Figure 2005188507
排出ガス成分の平均排出量(g/kWh)
CO等の平均排出量=排出ガス成分の排出量の合計/仕事率の合計
PMの平均排出量=PMの総排出量/仕事率の合計
本発明のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置を装着したディーゼル車両のPM浄化率は74.9%であった。
実施例2
(1)本発明のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置2(SV値 67,424/h)
装置型式 KAM−02−01(八都県市認定)(図1参照)
装着車の排気量:4,214L
触媒容量:6リットル(貴金属担持量 1g/l)

(2)粒状セラミック触媒の物性:実施例1と同じ

(3)試験機関:実施例1と同じ

(4)試験内容:実施例1と同じ

(5)試験車両:走行キロ数 221482km以外は実施例1と同じ

(6)試験に使用した計測機器:実施例1と同じ

(7)仕事率の測定
仕事率(kW):14.24(装着前);13.64(装着後)

(8)試験結果を表2に示す。
浄化率(D13モード排ガス性能試験)
Figure 2005188507
実施例3
(1)本発明の排気ガス浄化装置3(SV値 69,344/h)
装置型式:KAM−02−01(試作品)(図1参照)
装着車の排気量:4,334L
触媒容量:6リットル(貴金属担持量 1g/l)

(2)粒状セラミック触媒の物性:実施例1と同じ

(3)試験機関:財団法人 日本自動車輸送技術協会

(4)試験内容:実施例1と同じ

(5)試験車両
車名:型式 いすず KC−NKR66EAV
車体番号:NKR66E−7525320
原動機型式:4HF1
総排気量:4,334L
正規噴射時期:7° BTDC
シリンダー径×行程:112.0×110.0mm
燃料の種類:軽油(密度0.811g/cm
変速機:手動(前進5段)
車両重量:2810kg
試験車両重量:2810kg
サイクル・気筒数:4サイクル・4気筒
最高出力:96(130)/3200kW(PS)/min−1
排出ガス対策の種類:EGR
圧縮比:19.0
燃料室形式:直噴式
正規無負荷回転数:580min−1
減速比:4.777

(6)試験に使用した計測機器
シャシダイナモメータ:株式会社小野測器製 ZA−018
排出ガス分析装置:株式会社 堀場製作所製 MEXA−7200D
排出ガス定容量採取装置:株式会社 堀場製作所製 CVS−9300T
希釈トンネル:株式会社 堀場製作所製 DLT−1240W
精密天秤:メトラー社製 UM−3

(7)仕事率の測定
仕事率(kW):11.84(装着前);11.65(装着後)

(8)試験結果を表3に示す。
浄化率(D13モード排ガス性能試験)
Figure 2005188507
比較例
(1)ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置(本発明外):円筒形のケーシングに本発明の粒状セラミック触媒を充填させたもの
装置型式:KAM−00 (SV値 86,188/h)
装着車の排気量:11.149L
触媒容量:8.5リットル(貴金属担持量 2g/l)

(2)粒状セラミック触媒の物性:実施例1と同じ

(3)試験機関:東京都環境科学研究所

(4)試験内容:実施例1と同じ

(5)試験車両:
車名:三菱 型式:U−MP218K
車両重量:9220kg
車体番号:MP218K12084
ミッション:5 M/T
用途/形状:乗合/リヤ−エンジン
燃焼室形式:直接噴射式
総重量:13235kg

エンジン型式:6D22
総排気量:11149cc
最高出力:225ps/2200rpm
最大トルク:78kgm/1400rpm
アイドル回転:500rpm

(6)排出ガス測定機器
排ガス分析器:(株)堀場製作所 MEXA−9400F
CVS装置(CFV):(株)堀場製作所 CVS−9400T(採取量:114.00m/min)

(7)試験機器
ダイナモメータ:(株)明電舎製大型シャシダイナモメータ
送風機:(株)明電舎製

(8)仕事率の測定
仕事率(kW):27.36(装着前);27.24(装着後)

(9)試験結果を表4に示す。
浄化率(D13モード排ガス性能試験)
Figure 2005188507
上述したような構造を有し上述したような作用を奏することから、次のような利点がある。
(1)フィルタケース内の触媒層に粒状セラミック触媒を用いたので、PMの捕集、酸化燃焼を効率よくかつ確実におこなうことができる。
(2)フィルタケース内の触媒層に粒状セラミック触媒を用いたので、ケーシング内の流路抵抗(圧力損失)を比較的高く保つことができ、都市内走行のような比較的低い排気ガス温度(例えば250℃程度)でも触媒作用が発揮し、PMを燃焼させることができる。
(3)フィルタケース内の触媒層に排気ガスを通してPMの捕集および触媒による燃焼を行なった後、当該排気ガスを流路変更室内で方向転換させることで、触媒層内での偏流防止、ブローオフ現象の防止ができるので、一般道路や高速道路等での長時間、高速走行を主体としたトラックやバス等の車両でも、ディーゼルエンジンの性能を損なうことがなく、燃費悪化の少ない、PMの燃焼を連続的に効率よく行なうことができる。
は、本発明の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置全体を示す断面図である。 は、本発明の別の実施の形態に係るディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置全体を示す断面図である。 は、ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置の出口ケーシングを示す断面図および平面図である。 は、ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置の排気筒を示す平面図および断面図である。 は、ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置の入口プレートの一部を示す平面図である。 は、ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置の第一のパンチングメタルを示す平面図である。 は、ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置の第二のパンチングメタルを示す平面図である。
符号の説明
10,10a ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置
12 ケーシング
14 フィルタケース
16,16a,16b 本体ケーシング
18,18a 出口ケーシング
30 内筒
32 フランジ
36 支持部材
38 入口プレート
44 第一のパンチングメタル
48 排気室
50 排気筒
56 仕切板
60 第二のパンチングメタル
64 粒状セラミック触媒
66 第一触媒層
68 第二触媒層
70 共通触媒層
76 筒体
78 流路変更室

Claims (6)

  1. ディーゼルエンジンから排出される排気ガスから粒子状物質(PM)を除去するディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置において、前記ディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置は、
    ディーゼルエンジンから排出される排気ガスを導入し、排気系統の排気口に取り付け可能な本体ケーシングと、
    前記本体ケーシング内に設けられ排気ガスの浄化処理を行なうためのフィルタケースと、
    前記フィルタケース内に設けられ、一端が前記フィルタケース内に開放され、他端が閉塞された排気ガスの浄化処理を行なうための内筒と、
    前記フィルタケースに隣接して設けられ、前記フィルタケース内から排出される排気ガスの流れを変更し、再び排気ガスの浄化処理を行なうために前記フィルタケース内の内筒に送り出すための流路変更室と、
    前記内筒内に設けられ、前記内筒から排出される浄化処理された排気ガスを大気中に放出するための排気筒を備えてなり、
    前記フィルタケースおよび内筒内に、粒状セラミック触媒で充填された触媒層を設けてなることを特徴とするディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置。
  2. 前記粒状セラミック触媒で充填された触媒層は、フィルタケース内に充填され、前記内筒により分離された第一触媒層および前記内筒内に形成された第二触媒層を含み、
    前記第一触媒層および前記第二触媒層の排気ガスは、互いに反対方向に流れることを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置。
  3. 前記粒状セラミック触媒で充填された触媒層は、さらに、フィルタケース内の内筒から開放された領域内に共通触媒層を有し、前記共通触媒層は、前記第一触媒層と同一方向の排気ガスが流れる層と、前記第二触媒層と同一方向の排気ガスが流れる層が同一層として共存していることを特徴とする請求項1または2記載のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置。
  4. 前記粒状セラミック触媒は、その内部に人為的に形成された気孔及び連通孔を有し、かつ、その表面に前記気孔の一部が露出した形状のものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のディーゼルエンジン用排気ガス浄化装置。
  5. ディーゼルエンジンから排出される排気ガスのディーゼルエンジン用排気ガス浄化方法において、前記排気ガスは、触媒層の一方の流れで浄化処理されたのち、流路変更され、さらに前記一方の流れと反対の他方の流れで浄化処理されることを特徴とするディーゼルエンジン用排気ガス浄化方法。
  6. ディーゼルエンジンから排出される排気ガスの浄化方法において、粒状セラミック触媒は、その内部に人為的に形成された気孔及び連通孔を有し、かつ、その表面に前記気孔の一部が露出した形状のものであることを特徴とする請求項5記載のディーゼルエンジン用排気ガス浄化方法。
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