JP2005188055A - プラットホームドアの施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁錠およびその専用駆動源を備えることなく開閉ドアを施錠、解錠することができ、メンテナンスフリーを実現することができるプラットホームドアの施錠装置を提供する。
【解決手段】 プラットホームドアの施錠装置において、駆動機構の駆動力を受けて走行する走行体14と、開閉ドア2に対して相対変位可能に取り付けられ、且つ走行体14と連結されることにより走行体14と開閉ドア2とを連動させる可動部材16とを有し、この可動部材16は、開閉ドア2が閉位置にあるときに支持体に設けられた係止部16fと係合する係止位置とその係止部16fから離脱する離脱位置とに変位可能に構成され、ドア閉動作時には変位を伴いながら係止部16fに係合し、この係合状態で開閉ドア2に開扉方向の外力が作用するときは係止位置に留まって施錠状態を保ち、係合状態で走行体14に開扉方向の駆動力が作用するときは係合状態から離脱位置への変位を伴いながら走行体14が開閉ドア2よりも先行して開扉方向に移動することにより解錠されるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は乗客の安全を目的としてプラットホームに配設されるプラットホームドアに関し、より詳しくは、そのプラットホームドアの施錠装置に関するものである。
鉄道、モノレール、新交通システム等のプラットホームには、ホーム上の乗降客が走行列車に接触したり、また、乗降客がホーム上から転落することを防止するためにプラットホームドアの設置が行われている。
プラットホームドアには、主として天井近くまで高さのあるフルスクリーンタイプのものと腰高さ程度の可動柵タイプのものがある。
これらのプラットホームドアは、一般的に、スライド動作する引き分け式の開閉ドアと、その開動作する開閉ドアを収納する戸袋部とを有しており、開閉ドアは停止した車両側ドアに対応する乗降位置に設けられ、車両の停止や車両側ドアの開閉動作に連動して開閉するようになっている。
この種のプラットホームドアの開閉ドアの開閉は自動化されており、車両が停止を目的としてホームに入線する場合を除いて閉扉状態にロックされる。それにより、いたずらによってまたは停電時にむやみに開かないようになっている。
図6は従来のプラットホームドアの施錠装置を示したものである。同図に示すように開閉ドア50の閉扉状態を保持するために電磁錠51が採用されている。この電磁錠51は制御装置52で制御することができ、開閉ドア50を自動的に施錠する上でプラットホームドアには欠かせない構成要素となっている。
また、上記電磁錠51は戸袋53内に備えられており、磁気コイルとこの磁気コイルの励磁によって昇降するロックピン51aとを有している。開閉ドア50が閉じられると磁気コイルに通電されロックピン51aが開閉ドア50のドアハンガー54に備えられた錠受けに進入してロックされるようになっている。(例えば、特許文献1参照)。
なお、55はガイドレール、56はドアハンガー54を走行させるための駆動用ベルトである
特開2001−164833号公報(第(4)頁、図1)
しかしながら、プラットホームドアの施錠装置として常用されている上記電磁錠51は、開閉ドア50の開閉動作に応じた通電制御を行う必要があり、開閉ドア50の駆動源とは別の駆動源、電磁錠51の作動状態を確認するセンサ、停電時や故障時に備えて電磁錠51を強制的に解錠する機構等が必要となり構成が複雑になる。また、電気部品として開閉ドア毎に定期的に検査および部品交換が必要となるため、メンテナンスに多大な時間と労力が必要となる。
本発明は以上のような従来のプラットホームドアの施錠装置における課題を考慮してなされたものであり、電気的な制御を必要とする電磁錠を必要とせずに、また、専用の駆動源を備えることなく開閉ドアを施錠、解錠することができ、定期的な検査および部品交換をなくしてメンテナンスフリーを実現することができるプラットホームドアの施錠装置を提供するものである。
本発明は、プラットホームの乗降位置に配置される引戸式の開閉ドアと、この開閉ドアの開閉動作を支持する支持体と、開閉ドアを開閉駆動する駆動機構とを有するプラットホームドアの施錠装置において、駆動機構の駆動力を受けて走行する走行体と、開閉ドアに対して相対変位可能に取り付けられ、且つ走行体と連結されることにより走行体と開閉ドアとを連動させる可動部材とを有し、可動部材は、開閉ドアが閉位置にあるときに支持体に設けられた係止部と係合する係止位置とその係止部から離脱する離脱位置とに変位可能に構成され、ドア閉動作時には変位を伴いながら係止部に係合し、この係合状態で開閉ドアに開扉方向の外力が作用するときは係止位置に留まって施錠状態を保ち、係合状態で走行体に開扉方向の駆動力が作用するときは係合状態から離脱位置への変位を伴いながら走行体が開閉ドアよりも先行して開扉方向に移動することにより解錠されるように構成されているプラットホームドアの施錠装置である。
本発明において、可動部材として開閉ドア側に設けられた第一ピンと、走行体側に設けられた第二ピンとを連結して揺動するリンクを設け、このリンクの揺動外周側に係止部材を備えれば、走行体を移動させてリンクを揺動させることにより係止部材の解錠が行えるようになる。
また、可動部材として開閉ドア側に設けられた第一ピンを支点として反転するカム板を有し、このカム板にドア開閉方向に沿ってガイド溝を形成し、このガイド溝内を走行体側に設けられた第二ピンが係合した状態で移動することによってカム板を反転させることによっても、そのカム板に備えた係止部材の解錠が行える。
また、可動部材として開閉ドア側に設けられた第一ピンを支点として揺動するアームを有するとともに、このアームの先端部に係止部と係合する係止部材を設け、開閉ドアが開動作を開始する際に、走行体側に設けられた第二ピンがアームの後端部を押圧することによって係止部材を係止部から離脱させるように構成することもできる。
この場合、係止部材を係止部に向けて付勢する付勢手段を有し、開閉ドアが開動作を開始する際に、走行体側に設けられた第二ピンが付勢手段に抗してアームの後端部を押圧することによって係止部材を係止部から離脱させるように構成すれば、閉扉状態の開閉ドアを付勢手段によってより確実に施錠することができるようになる。
本発明において、駆動機構としてドア開閉方向に沿って駆動ベルトを配置した場合、走行体はこの駆動ベルトに固定されたクランプで構成することができる。それにより、既存の駆動機構を利用することができる。
本発明において、係止部材が係止部に係止されている状態でクランプの浮き上がりを防止する浮き上がり防止ローラを備えれば、開閉ドアが無理に操作されて可動部材に振動が伝わった場合でも開閉ドアの閉扉状態を維持することができる。
本発明のプラットホームドアの施錠装置によれば、走行体と開閉ドアとの間でストローク差を発生させる可動部材を有し、開閉ドアの駆動機構が駆動する際にそのストローク差によって可動部材の掛金部を錠受け部に対して係脱させるように構成したため、電気的な制御を必要とする電磁錠を装備することなくしかも専用の駆動源も必要とせずに開閉ドアを機械的に施錠、解錠することが可能になる。また、電気部品に必要とされる定期的な検査および部品交換をなくしてメンテナンスフリーを実現することができる。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る施錠装置が適用されるプラットホームドアの一実施形態を示したものである。
同図に示すプラットホームドアは、天井近くまで高さのあるフルスクリーンタイプのものであり乗降位置に配置された開閉ドア1,2と、その開閉ドア1,2の左右両側に設けられ開閉ドア1,2を開時に収納する戸袋パネル3,4とを備えている。
この開閉ドア1,2と戸袋パネル3,4とから構成されるスクリーンドアユニット5をプラットホーム6に沿って多数連ねることによってスクリーンドアが構成される。
開閉ドア1,2は車両の側扉の開閉に対応して開閉するようになっており、その開閉動作は開閉ドア1,2の上方に配置されたヘッダボックス(支持体)7内に設けられた駆動機構によって制御されるようになっている。
ヘッダボックス7内の固定フレームにはドア開閉方向に沿って長尺の走行レール8が取り付けられており、この走行レール8に開閉ドア1,2が吊り下げられている。
詳しくは、開閉ドア1の上框1a左右両側には一対のドアハンガー1bが立設されており、各ドアハンガー1bには上記走行レール8上を転動する戸車1cが備えられている。開閉ドア2についても同様に、一対のドアハンガー2bおよび戸車2cが備えられている。
走行レール8の上方には駆動スプロケット9と従動スプロケット10が配設され、両スプロケット9,10には駆動ベルト11が張架されている。
この駆動ベルト11は駆動モータ12の正、逆回転によって両スプロケット9,10間をA方向またはB方向に周回するようになっており、駆動モータ12はコントローラ13によって制御されるようになっている。
また、駆動ベルト11の下段側にはクランプ(走行体)14が固定されており、このクランプ14は開閉ドア2の戸先側のドアハンガー2bと接続されている。一方、駆動ベルト11の上段側にはクランプ(走行体)15が固定されており、このクランプ15は開閉ドア1の戸先側のドアハンガー1bと接続されている。
したがって、下段側のクランプ14と上段側の15は、駆動ベルト11を走行させることによって平行で互いに反対方向に運動し、駆動ベルト11が矢印B方向に周回する場合は開閉ドア1,2が閉動作し、また矢印A方向に周回する場合は開動作する。
なお、開閉ドア1,2の各戸先部には検知センサ(図示しない)が備えられており、ドア閉動作時に人や物の挟み込みを検知した場合にはコントローラ13に検知信号が与えられる。コントローラ13はその検知信号を受けると駆動モータ12を逆回転させ、開閉ドア1,2を開動作させる。検知信号が無くなった時点でコントローラ13は再度閉動作を実行する。
図2は図1のC部を拡大して示したものである。なお、構成が理解しやすいように走行レール8は二点鎖線で示している。
同図において、クランプ14とドアハンガー2bは両者の間にストローク差を発生させるように相対移動する可動部材16を介して接続されている。
この可動部材16は、ドアハンガー2bの上部に突設された支持金具2dを有し、この支持金具2dにはスリット状のガイド溝2eが縦方向に形成されている。
このガイド溝2e内には第1ピン16aが軸通されており、この第1ピン16aはガイド溝2eに案内されて上下に移動することができるようになっている。
一方、クランプ14の下部には第2ピン16bが軸支されており、第1ピン16aと第2ピン16bはリンク16cによって連結されている。
このリンク16cの揺動外周側(第2ピン16b側)には係止爪(係止部材)16dおよび16eがそれぞれ外向きに形成されており、クランプ14とドアハンガー2bの間のストローク差によって可動部材16が反時計方向に回転し、係止爪16dが移動するその移動先に錠受けブロック(係止部)16fが設けられている。この錠受けブロック16fはヘッダボックス7内のフレームに固定されている。
なお、反対側の係止爪16eはドア開位置でも施錠することを想定して設けたものであり、開閉ドア2を閉位置でのみ施錠する場合には不要となる。
図中、P1は閉動作時における開閉ドア2の停止位置を示し、P2は同じく閉動作時におけるクランプ14の停止位置を示している。すなわち、ドア閉動作において開閉ドア2とクランプ14とはストローク差S1を発生するようになっており、このストローク差S1を利用して開閉ドア2が開く前にクランプ14を移動させてリンク16cを時計方向に回転させ、そのリンク16cに形成されている係止爪16dを錠受けブロック16fから離脱させるようになっている。
また、停止位置P2に移動したクランプ14の左上方には浮上り防止ローラ17が設けられている。この浮上り防止ローラ17はシリンダ17a内を移動するピストン17cに支持されており、ピストン17cは圧縮コイルばね17cによって矢印B方向に付勢されている。なお、18はクランプ14に設けたローラ受けである。
次に、上記構成を有する施錠装置の動作について図2を参照しながら説明する。
(a)ドア閉動作
ドア開位置から開閉ドア2を閉じる場合、駆動ベルト11を矢印A方向に走行させクランプ14を同方向に移動させる。このクランプ14にはリンク16cを介してドアハンガー2bが連結されているため、クランプ14が移動を開始した時点でドアハンガー2bは停止しているためリンク16cは矢印D方向に回転して同図に示す傾斜姿勢となり、この状態でドアハンガー2bはリンク16cを介してクランプ14に牽引され矢印A方向に移動する。その結果、開閉ドア2が閉動作する。
開閉ドア2が閉位置P1に近づくと、係止爪16dが錠受けブロック16fの傾斜面16gに接触し、駆動ベルト11がたわむことを利用して係止部16dは傾斜面16gに沿って若干上方に持ち上げられリンク16cを若干垂直に立てながら傾斜面16gを乗り越える。それにより、係止部16dは錠受けブロック16fの係止部16hに係止される。
係止部16dが錠受けブロック16fを乗り越える際に浮上り防止ローラ17はクランプ14に押されて退避し、係止部16dが錠受けブロック16fに係止された後、圧縮コイルばね17cの付勢力によってクランプ14上に移動しクランプ14の浮上りを防止する。それにより、開閉ドア2を無理に開けようとしてクランプ14に振動が伝わった場合でも閉扉状態を維持する。
(b)ドア開動作
閉扉状態から開閉ドア2を開く場合、駆動ベルト11を矢印B方向に走行させる。このときドアハンガー2bが停止した状態でクランプ14のみ矢印B方向に移動し、リンク16cは実線で示す位置から回転して二点鎖線で示す位置(16c′参照)に移動する。
錠受けブロック16fに係止されている係止爪16dは、開閉ドア2を操作しても開くことはできないが、クランプ14を移動させればリンク16cを解錠位置に移動させることができる。また、リンク16c下端の第1ピン16aは、支持金具2dのガイド溝2eに案内されて下がることができるため、解錠時にはクランプ14が上下に大きく移動することなく係止爪16dは円滑に錠受けブロック16fの係止部16hから外れる。
駆動ベルト11がさらに矢印B方向に移動すると、リンク16cに引かれてドアハンガー2bが同方向に牽引され、その結果、開閉ドア2が開動作する。
図3は本発明の施錠装置の第二実施形態を示したものである。
なお、以下に説明する図面において図2と同じ構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
同図において、クランプ14とドアハンガー2bとの間にはドア開閉動作においてストローク差を発生させる可動部材20が介設されている。
この可動部材20は、ドアハンガー2bの上部に突設された支持金具2fを有し、この支持金具2fには後述するカムの揺動支点となる第1ピン21aが軸支されている。
一方、クランプ14の下部には第2ピン21bが備えられ、第1ピン21aと第2ピン21bとをカムプレート(カム板)22が連結している。ただし、第2ピン21bはカムプレート面に形成された長孔(ガイド溝)22aに係合されており、その長孔22aに案内されて移動できるようになっている。
このカムプレート22の左右両側には係止爪(係止部材)22bおよび22cが下向きに形成されており、係止爪22bが降下する位置に錠受けブロック(係止部)22dが配置されている。
なお、反対側の係止爪22cはドア開位置でも施錠することを想定して設けたものであり、開閉ドア2を閉位置でのみ施錠する場合には不要となる。
図中、P3は開閉ドア2の停止位置、P4はクランプ14の停止位置をそれぞれ示しており、ドア閉動作において両者にストローク差S2を発生するようになっている。このストローク差S2を利用してカム22の左右両端に設けられた係止爪22b,22cを交互に上下させるようになっている。
次に、上記構成を有する第二実施形態の動作について図3を参照しながら説明する。
(a)ドア閉動作
ドア開位置から開閉ドア2を閉じる場合、カムプレート22は同図に示す傾斜姿勢に変位したままドアハンガー2bを牽引して矢印A方向に移動する。開閉ドア2がその閉位置P2に近づくと、係止爪22bは錠受けブロック22dの傾斜面22eに接触し、カムプレート22を若干水平姿勢に戻しながら傾斜面22eに沿って移動し、傾斜面22eを乗り越えた時、すなわち、クランプ14がストローク差S2だけ移動して停止位置P4に到達した時に錠受けブロック22dの係止部22fに係止される。
(b)ドア開動作
閉扉状態から開閉ドア2を開く場合、駆動ベルト11を矢印B方向に走行させる。このときドアハンガー2bが停止した状態でクランプ14のみ矢印B方向に移動し、クランプ14の第2ピン21bがカムプレート22の長孔22a内を左端から右端に移動する。
それにより、カムプレート22の姿勢が左下がりから右下がりに反転し、係止爪22bが錠受けブロック22dから外れる。
駆動ベルト11がさらに矢印B方向に走行すると、カムプレート22を介して連結されているドアハンガー2bが同方向に牽引され、その結果、開閉ドア2が開く。
図4は本発明の施錠装置の第三実施形態を示したものである。
同図に示す施錠装置では、クランプ14とドアハンガー2bとの間にドア開閉動作においてストローク差を発生させる可動部材30が介設されている。
この可動部材30は、ドアハンガー2bの上部に突設されたプレート状の支持金具2gを有し、この支持金具2gには後述するアームの支点となる第1ピン31aが軸支されている。
一方、クランプ14の下部には第2ピン31bが備えられ、この第2ピン31bは上記支持金具2gと連結されるとともに、支持金具2gの上部に水平方向に形成された長孔2h内を移動するようになっている。
上記第1ピン31aはL字状のアーム32の略中間部を貫通してそのアーム32を支持しており、アーム32を矢印E方向に揺動させるようになっている。このアーム32の先端部には係止爪(係止部材)32aが形成されており、開閉ドア2が閉じられた状態で係止爪32aが降下する位置に錠受けブロック(係止部)33が配置されている。また、アーム32における第1ピン31a近傍の部位から引張コイルばね(付勢手段)34が垂下されており、その下端は支持金具2gの下部に固定されている。
一方、アーム32の後端部には上記第2ピン31bに装着されたローラ35が当接し得るローラ受け部32bが形成されている。第2ピン31bが長孔2h内を右方向に移動しローラ35が引張コイルばね34の引張力に抗してローラ受け部32bを押し下げると、アーム32先端側の係止部32aが引き上げられ、錠受けブロック33から係止部32aが外れるようになっている。
なお、第一ピン31aの左側(図4参照)にアーム32の重心を配置すれば、ローラ35がアーム32の後端部に当接しない場合、自重によって係止部32aが錠受けブロック33に係止されることになり、この場合、上記引張コイルばね33を必要とせずに施錠を行うことができる。
次に、上記構成を有する第三実施形態の動作について説明する。
(a)ドア閉動作
ドア開位置から開閉ドア2を閉じる場合、クランプ14の第2ピン31bが支持金具2gの長孔2hの左端に移動し支持金具2gが矢印A方向に移動する。
この支持金具2gが設けられているドアハンガー2bも同方向に移動し、開閉ドア2が閉動作する。
開閉ドア2がその閉位置P5に近づくと、アーム32の係止爪32aは錠受けブロック33の傾斜面32aに接触し、係止爪32aは引張コイルばね34の引張力に抗して持ち上げられながら傾斜面33aに沿って移動し、傾斜面33aを乗り越えた時、すなわち、クランプ14がストローク差S3だけ移動して停止位置P6に到達した時に錠受けブロック33の係止部33bに係止される。
(b)ドア開動作
閉扉状態から開閉ドア2を開く場合、駆動ベルト11を矢印B方向に走行させる。このときドアハンガー2bが停止した状態でクランプ14のみB方向に移動し、第2ピン31bが長孔2hの左端から右端に移動する。
右端に移動した第2ピン31bに設けられたローラ35は、アーム32のローラ受け部32bと当接し、このローラ受け部32bを押し下げる。
アーム32の一方が押し下げられると、他方の係止部32aが圧縮コイルばね34の引張力に抗して持ち上げられ、それにより係止部32aが錠受けブロック33から外れる。
係止部32aが持ち上げられた状態でクランプ14はさらに矢印B方向に移動し、支持金具2gを介して接続されているドアハンガー2bを同方向に牽引し、その結果、開閉ドア2が開かれる。
上記第三の実施形態の構成によれば、第一または第二の実施形態のように駆動ベルト11のたわみを利用することなく解錠が行えるため、浮上り防止ローラも必要なく構造をシンプルにすることができる。
また、クランプ14と支持金具2gとを一つのピン(第2ピン31b)を介して接続しているため、上記第一または第二の実施形態の構成に比べねじれに強く、強度的に有利となる。
図5は上記した各実施形態について、非常時に開閉ドア2を手動で開くための強制解錠装置を示したものである。
開閉ドアが故障したり停電が起きる等の非常時には、手動で開閉ドアを開ける必要がある。
図5に示す解錠装置は、駆動プーリ9の駆動軸に歯車9aが備えられている。
40は歯付きベルトでありその一方端40aは戻しばね41を介してフレーム等の固定部材に接続されており、他方端40bはプーリ42を介して垂下され取っ手43が取り付けられている。
この取っ手43を矢印F方向(斜め左方向)に引っ張ると、歯付きベルト40の歯部が歯車9aに歯合して矢印G方向に回転し、駆動ベルト11を手動で矢印B方向に走行させることができる。駆動ベルト11が矢印B方向に走行すると、上述したように解錠動作が行われ、開閉ドア2を手動で開くことができる。
なお、上記した第一および第2実施形態においては駆動ベルト11のわたみを利用して係止部を被係止部に係止させる構成を示したが、これに限らず、錠受けブロック16を、係止部16d(または22b)に押されて退避することができ、且つばね等の付勢手段によって係止位置に戻るように構成することもできる。
また、上記実施形態ではフルスクリーンタイプのプラットホームドアを例に取って説明したが、これに限らず、腰高さ程度の可動柵タイプのプラットホームドアにも適用することができる。
また、本発明の支持体は上記実施形態では開閉ドアを吊り下げるために開閉ドアの上方に配置したが、開閉ドアを下から支持する場合には開閉ドアの下方に配置することができ、また、開閉ドアの戸尻側に配置することもできる。
また、駆動機構として上記実施形態では駆動ベルトを使用したが、これに限らず、ボールねじで構成することもできる。この場合、ボールねじ上を水平移動する可動部材を走行体とすることができる。
本発明に係る施錠装置が適用されるプラットホームの正面図である。 図1のC部拡大図である。 本発明に係る施錠装置の第二実施形態を示す図2相当図である。 本発明に係る施錠装置の第三実施形態を示す図2相当図である。 本発明に係る施錠装置の非常解錠装置の構成を示す説明図である。 従来のプラットホームドアの施錠装置の構成を示す正面図である。
符号の説明
1,2 開閉ドア
3,4 戸袋パネル
5 スクリーンドアユニット
6 プラットホーム
7 ヘッダボックス
8 走行レール
9 駆動スプロケット
10 従動スプロケット
11 駆動ベルト
12 駆動モータ
13 コントローラ
14,15 クランプ
16 連結部
16a 第1ピン
16b 第2ピン
16c リンク
16d,16e 係止爪
16f 錠受けブロック
17 浮上り防止ローラ

Claims (7)

  1. プラットホームの乗降位置に配置される引戸式の開閉ドアと、この開閉ドアの開閉動作を支持する支持体と、上記開閉ドアを開閉駆動する駆動機構とを有するプラットホームドアの施錠装置において、
    上記駆動機構の駆動力を受けて走行する走行体と、上記開閉ドアに対して相対変位可能に取り付けられ、且つ上記走行体と連結されることにより上記走行体と上記開閉ドアとを連動させる可動部材とを有し、
    上記可動部材は、上記開閉ドアが閉位置にあるときに上記支持体に設けられた係止部と係合する係止位置とその係止部から離脱する離脱位置とに変位可能に構成され、ドア閉動作時には変位を伴いながら上記係止部に係合し、この係合状態で上記開閉ドアに開扉方向の外力が作用するときは係止位置に留まって施錠状態を保ち、係合状態で上記走行体に開扉方向の駆動力が作用するときは係合状態から離脱位置への変位を伴いながら上記走行体が上記開閉ドアよりも先行して開扉方向に移動することにより解錠されるように構成されていることを特徴とするプラットホームドアの施錠装置。
  2. 上記可動部材として上記開閉ドア側に設けられた第一ピンと、上記走行体側に設けられた第二ピンとを連結して揺動するリンクが設けられ、このリンクの揺動外周側に上記係止部と係合する係止部材が備えられている請求項1記載のプラットホームドアの施錠装置。
  3. 上記可動部材として上記開閉ドア側に設けられた第一ピンを支点として反転するカム板を有し、このカム板にドア開閉方向に沿ってガイド溝が形成され、このガイド溝内を上記走行体側に設けられた第二ピンが係合した状態で移動することによって上記カム板が反転し、そのカム板の端部に上記係止部と係止する係止部材が備えられている請求項1記載のプラットホームドアの施錠装置。
  4. 上記可動部材として上記開閉ドア側に設けられた第一ピンを支点として揺動するアームを有するとともに、このアームの先端部に上記係止部と係合する係止部材が設けられ、上記開閉ドアが開動作を開始する際に、上記走行体側に設けられた第二ピンが上記アームの後端部を押圧し上記係止部材を上記係止部から離脱させるように構成されている請求項1記載のプラットホームドアの施錠装置。
  5. 上記係止部材を上記係止部に向けて付勢する付勢手段を有し、上記開閉ドアが開動作を開始する際に、上記走行体側に設けられた第二ピンが上記付勢手段に抗して上記アームの後端部を押圧するように構成されている請求項4記載のプラットホームドアの施錠装置。
  6. 上記駆動機構としてドア開閉方向に沿って駆動ベルトが配置され、上記走行体はこの駆動ベルトに固定されたクランプで構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラットホームドアの施錠装置。
  7. 上記係止部材が上記係止部に係止されている状態で上記クランプの浮き上がりを防止する浮き上がり防止ローラが備えられている請求項6記載のプラットホームドアの施錠装置。
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CN111980493A (zh) * 2020-03-16 2020-11-24 北京京乾锐机电设备有限公司 电磁锁

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