JP2005187745A - 荷電制御型インクジェットプリンター用インク - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れた速乾性を有し、荷電制御型インクジェットプリンターによる金属製容器、合成樹脂製容器、セラミックス製電子部品などに対する高速印字を可能とすると共に、印字作業環境における人体への悪影響を可及的に抑制できる荷電制御型インクジェットプリンター用インクを提供する。
【解決手段】 重金属錯体構造の油溶性染料7〜8wt%とバインダー樹脂10〜15wt%とエチルアルコール40〜60wt%と1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素20〜40wt%からなる荷電制御型インクジェットプリンター用インク。
【選択図】 なし

Description

本発明は、優れた速乾性を有し、荷電制御型インクジェットプリンターによる金属製容器、合成樹脂製容器、セラミックス製電子部品などに対する高速印字を可能とすると共に、印字作業環境における人体への悪影響を可及的に抑制できる荷電制御型インクジェットプリンター用インクに関するものである。
周知のとおり、荷電制御型インクジェットプリンターは、インクに圧力をかけた状態で振動を印加しながらノズルから吐出させ、振動を付与されたインクは帯電電極の中でインク粒子を形成し、該帯電電極に電圧を印加することにより形成されたインク粒子を帯電させ、帯電量によってインク粒子の到達位置を制御して文字・図形を被印字物に印字するものである。
前記荷電制御型インクジェットプリンターは、インク粒子を飛翔させて印字できるので、ノズルを被印字物から離して印字できるから、被印字物が凹凸面であっても印字可能という長所があり、この長所を生かして金属製容器(例えば、缶ビール、缶コーヒー)や合成樹脂製容器(例えばペットボトル、弁当箱)、さらにはセラミックス製電子部品などの底面・側面への品質保証期限、ロットナンバー、品番等々の印字に汎用されている。
前記荷電制御型インクジェットプリンターに用いられるインクの基本配合処方は、染料又は顔料とバインダー樹脂と導電化剤と溶剤からなる(なお、染料として重金属錯体構造の油溶性染料が使用されている場合には該染料が導電性を有しているので、通常、導電化剤は配合されていない)。
従来、被印字物が金属製容器、合成樹脂製容器、セラミックス製電子部品などの非吸水性物質である場合には速乾性が要求されるため、前記溶剤にはメチルエチルケトンが使用されていた。
しかし、メチルエチルケトンを溶剤とする荷電制御型インクジェットプリンター用インクは、印字作業環境において人体に悪影響を及ぼす可能性があるので、局所排気装置の設置や作業環境の測定が必要であり、また、有機中毒予防規則に抵触することになる。
もっとも、近年、メチルエチルケトンに代えて使用環境において規制のないエチルアルコールを溶剤とする荷電制御型インクジェットプリンター用インクが提案されており、例えば、後出特許文献1には、エチルアルコールを主溶剤とすると共にジメチルスルフォキサイド又はN−メチルピロリドンを副溶剤とするものが開示され、後出特許文献2には、エチルアルコール又は水或いはエチルアルコールと水を溶剤とするものが開示されている。なお、エチルアルコールは有機中毒予防規則で指定されておらず、また、エチルアルコールの許容濃度は日本産業衛生学会で規定されていない。
エチルアルコールを主溶剤とする荷電制御型インクジェットプリンター用インクを用いる場合には、印字作業環境における人体への悪影響が抑制されるという大きな利点がある反面、メチルエチルケトンを溶剤とする場合に比較して速乾性が劣ることになる。
因みに、酢酸ブチルの蒸発速度を100としたとき、メチルエチルケトンの蒸発速度は465、メチルアルコールの蒸発速度は370、エチルアルコールの蒸発速度は203である。
特開平9−3373号公報 特開平10−204345号公報
解決しようとする問題点は、エチルアルコールなどの有機中毒予防規則で指定されていない溶剤を用いた荷電抑制型インクジェットプリンター用インクがメチルエチルケトンを溶剤とする荷電制御型インクジェットプリンター用インクと比較して速乾性が劣るために、金属製容器、合成樹脂製容器、セラミックス製電子部品などの非吸水性物質を被印字物とし、該被印字物を移送しながら高速印字を行う場合には、印字直後に、印字部が搬送ローラなどに接触すると印字が消えてしまうので、高速印字が事実上不可能という問題点である。
すなわち、本発明者等の実験によれば、メチルエチルケトンを溶剤とする荷電制御型インクジェットプリンター用インクを用いた場合の印字部の乾燥時間が2秒未満(通常、1〜1.7秒)であるのに対し、メチルエチルケトンの代りにエチルアルコールを用いた場合の印字部の乾燥時間は3〜5秒であり、印字直後に印字面が搬送ローラなどに接触する可能性があるラインでは使用できなかった。
そこで、本発明は、エチルアルコールなどの有機中毒予防規則で指定されていない溶剤を用いた荷電制御型インクジェットプリンター用インクであって、従来のメチルエチルケトンを溶剤とする荷電制御型インクジェットプリンター用インクの速乾性に匹敵する速乾性を有し、しかも、高速印字に適した導電性を有するインクを提供することを技術的課題とするものである。
前記技術的課題は、次のとおりの本発明によって達成できる。
すなわち、本発明は、染料又は顔料とバインダー樹脂と導電化剤と溶剤からなる荷電制御型インクジェットプリンター用インクにおいて、前記溶剤がエチルアルコールと1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素とであることを特徴とする荷電制御型インクジェットプリンター用インクである。
また、本発明は、上記発明において、染料又は顔料5〜10wt%とバインダー樹脂10〜15wt%と導電化剤1〜3wt%とエチルアルコール40〜60wt%と1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素20〜40wt%からなる荷電制御型インクジェットプリンター用インクである。
また、本発明は、上記各発明において、染料が油溶性非含金染料である荷電制御型インクジェットプリンター用インクである。
さらに、本発明は、重金属錯体構造の油溶性染料とバインダー樹脂と溶剤からなる荷電制御型インクジェットプリンター用インクにおいて、前記溶剤がエチルアルコールと1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素とであることを特徴とする荷電制御型インクジェットプリンター用インクである。
また、本発明は、上記発明において、重金属錯体構造の油溶性染料7〜8wt%とバインダー樹脂10〜15wt%とエチルアルコール40〜60wt%と1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素20〜40wt%からなる荷電制御型インクジェットプリンター用インクである。
そして、本発明は、上記全ての発明において、粘度が2〜3cpである荷電制御型インクジェットプリンター用インクである。
本発明の構成をより詳しく説明すれば次のとおりである。
本発明に係る荷電制御型インクジェットプリンター用インク(以下において「本発明のインク」ということもある)の基本配合処方は、従来の荷電制御型インクジェットプリンター用インクと同様に、染料又は顔料とバインダー樹脂と導電化剤と溶剤からなり、染料として後出の重金属錯体構造の油溶性染料を使用する場合には導電化剤は配合しなくてよい。
先ず、染料としては、ソルベントブラック3、ソルベントブラック5、ソルベントブラック7(いずれも商品名:オリエント化学工業株式会社製)などの油溶性非含金染料やソルベントブラック27、ソルベントブラック29、ソルベントブラック45(いずれも商品名:オリエント化学工業株式会社製)などの重金属錯体構造の油溶性染料が好適であり、顔料としてはカーボンブラック(黒色)やチタン白(白色)が好適である。
前記各染料と各顔料の配合割合は5〜10wt%が好適であり、5wt%未満では印字の識別性(色の濃さ)が低下し(色が薄くなる)、10wt%を越えると使用時の溶剤揮発によって析出してノズル詰まりの原因となる。最適配合割合は7〜8wt%である。
バインダー樹脂としては、マレイン酸樹脂、ブチラール樹脂、アクリル樹脂、エチルセルロース樹脂、スチレンアクリル樹脂などのエチルアルコールに溶解する樹脂を単独又は組み合せて使用すればよく、市販のマルキードNo.32(商品名:荒川化学工業株式会社製:マレイン酸樹脂)やエスレックBL−1(商品名:積水化学株式会社製:ブチラール樹脂)が好適である。
前記各樹脂の配合割合は10〜15wt%が好適であり、10wt%未満では被印字物に対するインクの密着性が低下し、15wt%を越えるとインクの粘度が上昇してインク粒子の飛翔状態が悪くなる。最適配合割合は12〜13wt%である。
導電化剤としては、硝酸塩(例えば硝酸リチウム)、4級アンモニウム塩(例えば、臭化テトラブチルアンモニウムや塩化テトラメチルアンモニウム)などが好適である。
前記各導電化剤の配合割合は1〜3wt%が好適であり、この場合、インクの電気抵抗率は1.2kΩ・cm〜1.5kΩ・cm(導電率1.2〜1.5mS/cm)となる。1wt%未満ではインク粒子の偏向量が小さく飛翔状態が悪くなり、3wt%を越えると当該導電化剤が水溶性であるために印字塗膜の耐水性が低下し水濡れで剥れ易くなる。
なお、電気抵抗率が1.5kΩ・cmを越えると導電率が低いので、帯電に時間がかかるため高速印字には使用できず、また、同一の帯電電圧・偏向電圧の条件下では偏向量が小さいため印字が小さくなってしまう。
なお、前記各重金属錯体構造の油溶性染料を前記配合割合で使用する場合には、該染料自体が導電化剤の働きをするから、前記各導電化剤は配合しなくてよく、前記各導電化剤を使用した場合と比較して耐水性の優れたインクが得られる。
次に、本発明において最も重要な溶剤について説明する。
エチルアルコールを主溶剤とする荷電制御型インクジェットプリンター用インクに速乾性を付与するに当り、エチルアルコールとエチルアルコールの蒸発速度よりも速い蒸発速度を有する各種溶剤とを併用すれば、当然、全体としての蒸発速度は速くなるが、エチルアルコールとケトン類及びアルコール類以外の溶剤とを併用する場合にはエチルアルコール単独の場合と比較して導電化されにくくなる。
例えば、導電化剤として臭化テトラブチルアンモニウムを2wt%添加したエチルアルコールの電気抵抗率は1.4kΩ・cmであるのに対し、臭化テトラブチルアンモニウムを2wt%添加したエチルアルコール75wt%・ヘプタン25wt%からなる混合溶剤の電気抵抗率は2.9kΩ・cmである。
ところが、エチルアルコール40〜60wt%・前記含酸素環状炭化水素20〜40wt%からなる混合溶剤の場合には、後出各実施例に見られるとおり、電気抵抗率はエチルアルコール単独の場合と殆んど変らない。
すなわち、溶剤として、エチルアルコールと1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素とを併用する場合には、蒸発速度を速くできると共にエチルアルコールのもつ電気抵抗率を維持させることができるのである。
そして、エチルアルコールと前記含酸素環状炭化水素とを、前者40〜60wt%、後者20〜40wt%の配合割合で使用する場合には、印字部の乾燥時間が2秒未満であり、且つ、高速印字に適した導電性を有するインクを得ることができるのである。
本発明のインクは、前記各染料又は各顔料、前記バインダー樹脂及び前記導電化剤を、それぞれ前記各配合割合で使用するので、これら三者の配合量がインク全体の約20wt%を占めるから溶剤量は全体の約80%であり、エチルアルコールが60wt%を越えると前記含酸素環状炭化水素が20wt%未満となってしまうため、印字部の乾燥時間を2秒未満とすることができず、エチルアルコールが40wt%未満では所要の導電性が得られず、また前記各染料及び前記各バインダー樹脂の溶解性が悪くなる。一方、前記含酸素環状炭化水素の配合割合を多くすれば、印字部の乾燥時間はより短かくできるが導電性は低下してしまうので、その配合割合は20〜40wt%となる。
本発明者は、エチルアルコールと前記含酸素環状炭化水素とを併用した場合に電気抵抗率が殆んど変らない現象の理論的解明は、残念ながら未だ行っていないが、n−ヘプタン(直鎖)、イソヘプタン(枝分れ)、シクロヘキサン(環状)及びシクロヘキサノンに、それぞれ臭化テトラブチルアンモニウム2wt%を添加した場合の電気抵抗率を測定したところ、n−ヘプタン:2.8kΩ・cm、イソヘプタン:2.6kΩ・cm、シクロヘキサン:2.1kΩ・cm、シクロヘキサノン:1.9kΩ・cmであったことから、分子形状及び分子中の酸素の有無が影響しているものと推定している。
なお、含酸素環状炭化水素ではあっても、シクロヘキサノン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、フルフラール等は、有機中毒予防規則に該当する、毒性が高い、揮発が遅いなどの理由によって本発明には使用できない。
次に、本発明に係る荷電制御型インクジェットプリンター用インクの製造は容易であり、前記各材料を前記各配合割合の範囲内において各所要量秤取して容器(例えばステンレス製タンク)に投入し、攪拌して混合・溶解した後、必要に応じて濾過(例えば、メンブランフィルターによる濾過)すれば目的とする本発明のインクを得ることができる。
前記各材料を前記各配合割合の範囲内において使用する場合には、得られる本発明のインクの粘度は2〜3cpの範囲となる。粘度が2cp未満では印字面に滲みが発生し識別性が低下し、3cpを越えるとインク粒子の飛翔状態が悪くなる。
本発明に係る荷電制御型インクジェットプリンター用インクは、印字部の乾燥時間が2秒未満であり、且つ、高速印字に適した導電性を有しており、しかも、印字作業環境における人体への悪影響が殆んどないから、本発明のインクを荷電制御型インクジェットプリンターに適用すれば、金属製容器、合成樹脂容器、セラミックス製電子部品などに高速印字を行なうことができ、また、局所排気装置の設置や作業環境の測定が不要となる。
エチルアルコール400g、1,3−ジオキソラン400g、Solvent Black 29(商品名:オリエント化学工業株式会社製:VALIFAST BLACK 3810)75g、マルキードNo.32(商品名:荒川化学工業株式会社製:マレイン酸樹脂)115g及びエスレックBL−1(商品名:積水化学株式会社製:ブチラール樹脂)10gを、ステンレス製タンクに投入し、電気ミキサーを用いて攪拌して混合・溶解した後、孔径1.0μm のメンブランフィルターを用いて濾過して本発明のインク約990gを得た。
ここに得られたインクの電気抵抗率は1.3kΩ・cmであり、粘度は2.5cpであった。なお、電気抵抗率は導電率計DS−14(株式会社堀場製作所製)により測定し、粘度は振動式粘度計VM−1A−L(山一電気工業株式会社製)により測定した。
ここに得られたインクを荷電制御型インクジェットプリンター(MX−D:品番:マークテック株式会社製)に適用し、アルミニウム製缶の底面に印字したところ、印字部の乾燥時間は1.7秒であった。なお、乾燥時間は印字時点から印字部を指触して指先にインクが付着しなくなるまでの時間である。
エチルアルコール400g、2−メチルフラン400g、Solvent Black 3(商品名:オリエント化学工業株式会社製:OIL BLACK 860)75g、マルキードNo.32(商品名:荒川化学工業株式会社製:マレイン酸樹脂)100g、エスレックBL−1(商品名:積水化学株式会社製:ブチラール樹脂)10g及び導電化剤として塩化テトラメチルアンモニウム15gを、ステンレス製タンクに投入し、電気ミキサーを用いて攪拌して混合・溶解した後、孔径1.0μm のメンブランフィルターを用いて濾過して本発明のインク約990gを得た。
ここに得られたインクの電気抵抗率は1.5kΩ・cmであり、粘度は2.3cpであった。
ここに得られたインクを荷電制御型インクジェットプリンター(MX−D:品番:マークテック株式会社製)に適用し、アルミニウム製缶の底面に印字したところ、印字部の乾燥時間は1.8秒であった。
エチルアルコール500g、2−メチルフラン300g、Solvent Black 29(商品名:オリエント化学工業株式会社製:VALIFAST BLACK 3810)75g、マルキードNo.32(商品名:荒川化学工業株式会社製:マレイン酸樹脂)115g及びエスレックBL−1(商品名:積水化学株式会社製:ブチラール樹脂)10gを、ステンレス製タンクに投入し、電気ミキサーを用いて攪拌して混合・溶解した後、孔径1.0μm のメンブランフィルターを用いて濾過して本発明のインク約990gを得た。
ここに得られたインクの電気抵抗率は1.5kΩ・cmであり、粘度は2.6cpであった。
ここに得られたインクを実施例1と同じ荷電制御型インクジェットプリンターに適用し、ポリスチレン製ボトルの底面に印字したところ、印字部の乾燥時間は1.9秒であった。
エチルアルコール600g、フラン200g、Solvent Black 27(商品名:オリエント化学工業株式会社製:VALIFAST BLACK 3820)75g、マルキードNo.32(商品名:荒川化学工業株式会社製:マレイン酸樹脂)120g及びエスレックBL−1(商品名:積水化学株式会社製:ブチラール樹脂)10gを、ステンレス製タンクに投入し、電気ミキサーを用いて攪拌して混合・溶解した後、孔径1.0μm のメンブランフィルターを用いて濾過して本発明のインク約990gを得た。
ここに得られたインクの電気抵抗率は1.3kΩ・cmであり、粘度は2.7cpであった。
ここに得られたインクを実施例1と同じ荷電制御型インクジェットプリンターに適用し、アルミニウム製缶の側面に印字したところ、印字部の乾燥時間は1.9秒であった。
エチルアルコール400g、1,3−ジオキソラン400g、Renol Black RT-HW (商品名:クラリアント株式会社製:カーボン分散体)75g、マルキードNo.32(商品名:荒川化学工業株式会社製:マレイン酸樹脂)110g及び導電化剤として硝酸リチウム20gを、ステンレス製タンクに投入し、電気ミキサーを用いて攪拌して混合・溶解した後、孔径1.0μm のメンブランフィルターを用いて濾過して本発明のインク約990gを得た。
ここに得られたインクの電気抵抗率は1.2kΩ・cmであり、粘度は3cpであった。
ここに得られたインクを実施例1と同じ荷電制御型インクジェットプリンターに適用し、アルミニウム製缶の底面に印字したところ、印字部の乾燥時間は1.7秒であった。
比較例1.
エチルアルコール800g、Solvent Black 29(商品名:オリエント化学工業株式会社製:VALIFAST BLACK 3810)75g、マルキードNo.32(商品名:荒川化学工業株式会社製:マレイン酸樹脂)115g及びエスレックBL−1(商品名:積水化学株式会社製:ブチラール樹脂)10gを、ステンレス製タンクに投入し、電気ミキサーを用いて攪拌して混合・溶解した後、孔径1.0μm のメンブランフィルターを用いて濾過して比較用インク約990gを得た。
ここに得られたインクの電気抵抗率は1.2kΩ・cmであり、粘度は2.8cpであった。
ここに得られたインクを実施例1と同じ荷電制御型インクジェットプリンターに適用し、アルミニウム製缶の底面に印字したところ、印字部の乾燥時間は5.7秒であった。
比較例2.
メチルエチルケトン800g、Solvent Black 27(商品名:オリエント化学工業株式会社製:VALIFAST BLACK 3820)75g、マルキードNo.32(商品名:荒川化学工業株式会社製:マレイン酸樹脂)120g及びエスレックBL−1(商品名:積水化学株式会社製:ブチラール樹脂)10gを、ステンレス製タンクに投入し、電気ミキサーを用いて攪拌して混合・溶解した後、孔径1.0μm のメンブランフィルターを用いて濾過して比較用インク約990gを得た。
ここに得られたインクの電気抵抗率は1.1kΩ・cmであり、粘度は2.4cpであった。
ここに得られたインクを実施例1と同じ荷電制御型インクジェットプリンターに適用し、アルミニウム製缶の底面に印字したところ、印字部の乾燥時間は1.5秒であった。
なお、実施例1〜4及び比較例1、2における各電気抵抗率は導電率計DS−14(株式会社堀場製作所製)により測定し、各粘度は振動式粘度計VM−1A−L(山一電気工業株式会社製)により測定した。また、各乾燥時間は印字時点から印字部を指触して指先にインクが付着しなくなるまでの時間である。
本発明に係る荷電制御型インクジェットプリンター用インクは、優れた速乾性を有し、且つ、高速印字に適した導電性を有しており、しかも、印字作業環境における人体への悪影響が殆んどないから、荷電制御型インクジェットプリンターによる金属製容器、合成樹脂製容器、セラミックス製電子部品などの非吸水性物質の高速印字に最適である。
従って、本発明の産業利用性は非常に大きいといえる。

Claims (6)

  1. 染料又は顔料とバインダー樹脂と導電化剤と溶剤からなる荷電制御型インクジェットプリンター用インクにおいて、前記溶剤がエチルアルコールと1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素とであることを特徴とする荷電制御型インクジェットプリンター用インク。
  2. 染料又は顔料5〜10wt%とバインダー樹脂10〜15wt%と導電化剤1〜3wt%とエチルアルコール40〜60wt%と1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素20〜40wt%とからなる請求項1記載の荷電制御型インクジェットプリンター用インク。
  3. 染料が油溶性非含金染料である請求項1又は請求項2記載の荷電制御型インクジェットプリンター用インク。
  4. 重金属錯体構造の油溶性染料とバインダー樹脂と溶剤からなる荷電制御型インクジェットプリンター用インクにおいて、前記溶剤がエチルアルコールと1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素とであることを特徴とする荷電制御型インクジェットプリンター用インク。
  5. 重金属錯体構造の油溶性染料7〜8wt%とバインダー樹脂10〜15wt%とエチルアルコール40〜60wt%と1,3−ジオキソラン、2−メチルフラン及びフランから選ばれる含酸素環状炭化水素20〜40wt%からなる請求項3記載の荷電制御型インクジェットプリンター用インク。
  6. 粘度が2〜3cpである請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の荷電制御型インクジェットプリンター用インク。
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