JP2005187543A - 熱硬化型メタリック粉体塗料組成物及びメタリック粉体塗膜形成方法 - Google Patents
熱硬化型メタリック粉体塗料組成物及びメタリック粉体塗膜形成方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】
フリップフロップ性に優れたメタリック粉体塗料組成物を提供する。
【解決手段】
塗料中に平均粒径0.01〜0.1μmの二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料にフッ素樹脂表面コーティングリン片状アルミニウム顔料を配合してなり、リン片状アルミニウム顔料が熱硬化型粉体塗料と結合していることを特徴とする熱硬化型メタリック粉体塗料組成物並びに被塗物表面に粉体塗料プライマーを塗装した後、上記熱硬化型メタリック粉体塗料組成物を塗装し、焼付けることを特徴とするメタリック粉体塗膜形成方法。
【選択図】なし
フリップフロップ性に優れたメタリック粉体塗料組成物を提供する。
【解決手段】
塗料中に平均粒径0.01〜0.1μmの二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料にフッ素樹脂表面コーティングリン片状アルミニウム顔料を配合してなり、リン片状アルミニウム顔料が熱硬化型粉体塗料と結合していることを特徴とする熱硬化型メタリック粉体塗料組成物並びに被塗物表面に粉体塗料プライマーを塗装した後、上記熱硬化型メタリック粉体塗料組成物を塗装し、焼付けることを特徴とするメタリック粉体塗膜形成方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、光輝感のある意匠性に優れたメタリック塗膜を提供する熱硬化型メタリック粉体塗料組成物に関する。
従来から、有機溶剤型メタリック塗料は家電製品、自動車部品、車両、事務用品、鋼製家具、建材等の工業用製品分野において屋外又は屋内用途として広く使用されている。
近年、メタリック塗料で使用される有機溶剤は、安全衛生上問題となるために、粉体メタリック塗料の開発が盛んに行われている(特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1及び2に粉体塗料に配合するメタリック顔料として樹脂で被覆された樹脂被覆アルミニウム顔料が記載されている。しかしながら、この様な樹脂被覆アルミニウム顔料を配合したメタリック粉体塗料では、例えば、金属被塗物に静電粉体塗装を行った場合にメタリック顔料の向きが無秩序になるため、フリップフロップ性(入射光に対してハイライトから見るメタリック感とシェードから見る反射光との差、以下、同じ意味を示す。)が劣り(差が小さい)、安定したメタリック感のある塗膜が形成できない。
本発明は、特に塗膜のフリップフロップ性の優れ、メタリック感のある意匠性に優れたメタリック粉体塗膜が形成できる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物を提供することを目的とする。
本発明は、特に塗膜のフリップフロップ性の優れ、メタリック感のある意匠性に優れたメタリック粉体塗膜が形成できる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物を提供することを目的とする。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、塗料中に平均粒径0.01〜0.1μmの二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料にリン片状アルミニウム顔料を配合してなることを特徴としている。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料が、フッ素樹脂表面コーティングリン片状アルミニウム顔料である。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料が、酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料と結合している。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料と酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料との結合を、該熱硬化型粉体塗料の粒子表面が軟化し、軟化した粒子表面がリン片状アルミニウム顔料表面に融着して付着する温度で加熱して結合させる。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料とを結着剤により結合させる。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料との結合をシェラック樹脂により結合させる。
本発明に係わるメタリック粉体塗膜形成方法は、被塗物表面に粉体塗料プライマーを塗装した後、上記した熱硬化型メタリック粉体塗料組成物を塗装し、焼付けることを特徴としている。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料が、フッ素樹脂表面コーティングリン片状アルミニウム顔料である。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料が、酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料と結合している。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料と酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料との結合を、該熱硬化型粉体塗料の粒子表面が軟化し、軟化した粒子表面がリン片状アルミニウム顔料表面に融着して付着する温度で加熱して結合させる。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料とを結着剤により結合させる。
本発明に係わる熱硬化型メタリック粉体塗料組成物は、リン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料との結合をシェラック樹脂により結合させる。
本発明に係わるメタリック粉体塗膜形成方法は、被塗物表面に粉体塗料プライマーを塗装した後、上記した熱硬化型メタリック粉体塗料組成物を塗装し、焼付けることを特徴としている。
本発明において、リン片状アルミニウム顔料が配合される二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料塗料組成物(以下、「二酸化チタン含有粉体塗料」と略す。)は、二酸化チタン含有粉体塗料中に平均粒径0.01〜0.1μm、好ましくは0.02〜0.08μmの二酸化チタン粉末を含有するものである。
二酸化チタンの平均粒径が0.01μm未満になるとフリップフロップ性が悪くなり、一方、平均粒径が0.1μmを越えるとメタリック感が悪くなる。
この様な効果を発揮するのは、特定平均粒径の範囲を有する二酸化チタン粉末が、塗膜中の可視光線の短波長側(青色)を散乱させ、長波長側を透過させることによると推察される。即ち、粉体塗装された塗膜中のリン片状メタリック粉末の配列(向き)は、二酸化チタン粉末を配合した粉体塗料及び二酸化チタン粉末を配合しない粉体塗料とも同じであるが、特定平均粒径の範囲を有する二酸化チタン粉末が、塗膜中の可視光線の短波長側(青色)を散乱させ、長波長側を透過させることにより、メタリック塗膜の断面の下部方向においてもメタリック粉体による明度が著しく低下することがないので、見る角度により塗膜の明暗の差が少なくなり、メタリック感による塗膜外観が優れる。
二酸化チタン粉末の配合量は、二酸化チタン含有粉体塗料を基準にして、0.5〜20重量%、好ましくは2〜10重量%である。二酸化チタン粉末の配合量が、0.5重量%未満では、フリップフロップ性が悪く、一方、二酸化チタン粉末の配合量が20重量%を越えると、塗膜の平滑性が著しく低下する。
二酸化チタン粉末の商品名として、例えば、MT−100S、MT−100T、MT−100TV、MT−100Z、MT−100F、MT−150W、MT−100AQ、MT−100SA、MT−100HD、MT−100SAS、SMT−100SAS、MT−500B、MT−500H、MT−500SA、MT−500HD、MT−500SAS、SMT−500SAS、MT−600B、MT−600SA、MT−700HDなどテイカ株式会社社製が挙げられる。
上記した二酸化チタン粉末が配合される熱硬化型樹脂組成物としては、従来から公知の熱硬化型樹脂粉体塗料で使用されている熱硬化型樹脂組成物を特に制限なしに使用することができる。熱硬化型樹脂組成物の具体例としては、それ自体加熱により溶融、流動する熱硬化性粉体基体樹脂に硬化剤を配合してなる熱硬化型樹脂組成物を使用することができる。該熱硬化性粉体基体樹脂としては、熱により硬化剤と反応する官能基を有する樹脂が使用できる。具体的には、例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂及びこれらのハイブリッド系樹脂などが好適である。官能基としては、水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、ブロックされたイソシアネート基等が挙げられる。また、硬化剤としては、該硬化剤に含まれる官能基が該基体樹脂中の官能基と反応し硬化塗膜を形成するものであり、例えば、水酸基を含有する基体樹脂ではアミノ基を含有するアミノ樹脂(ヘキサメトキシメラミン樹脂等)、ブロックポリイソシアネート基を含有するブロックイソシアネート化合物(カプロラクタムブロックジイソシアネート等)等の硬化剤、カルボキシル基含有基体樹脂ではエポキシ基を含有するポリエポキシド(トリグリシジルイソシアネート等)及びβ−ヒドロキシエチルアルキルアミド等の硬化剤、エポキシ基含有基体樹脂ではカルボキシル基を含有するポリカルボン酸(ドデカン二酸、エイコサン二酸、セバシン酸、アジピン酸、トリメリット酸等)、それらポリカルボン酸の無水物、それらポリカルボン酸のジヒドラジド等の硬化剤、イミダゾール類等の重合開始剤、ブロックされたイソシアネート基含有基体樹脂では水酸基を含有するポリオール(トリメチロールプロパン等)の硬化剤及びベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート重合開始剤等が挙げられる。
二酸化チタン粉末の配合量は、二酸化チタン含有粉体塗料を基準にして、0.5〜20重量%、好ましくは2〜10重量%である。二酸化チタン粉末の配合量が、0.5重量%未満では、フリップフロップ性が悪く、一方、二酸化チタン粉末の配合量が20重量%を越えると、塗膜の平滑性が著しく低下する。
二酸化チタン粉末の商品名として、例えば、MT−100S、MT−100T、MT−100TV、MT−100Z、MT−100F、MT−150W、MT−100AQ、MT−100SA、MT−100HD、MT−100SAS、SMT−100SAS、MT−500B、MT−500H、MT−500SA、MT−500HD、MT−500SAS、SMT−500SAS、MT−600B、MT−600SA、MT−700HDなどテイカ株式会社社製が挙げられる。
上記した二酸化チタン粉末が配合される熱硬化型樹脂組成物としては、従来から公知の熱硬化型樹脂粉体塗料で使用されている熱硬化型樹脂組成物を特に制限なしに使用することができる。熱硬化型樹脂組成物の具体例としては、それ自体加熱により溶融、流動する熱硬化性粉体基体樹脂に硬化剤を配合してなる熱硬化型樹脂組成物を使用することができる。該熱硬化性粉体基体樹脂としては、熱により硬化剤と反応する官能基を有する樹脂が使用できる。具体的には、例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂及びこれらのハイブリッド系樹脂などが好適である。官能基としては、水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、ブロックされたイソシアネート基等が挙げられる。また、硬化剤としては、該硬化剤に含まれる官能基が該基体樹脂中の官能基と反応し硬化塗膜を形成するものであり、例えば、水酸基を含有する基体樹脂ではアミノ基を含有するアミノ樹脂(ヘキサメトキシメラミン樹脂等)、ブロックポリイソシアネート基を含有するブロックイソシアネート化合物(カプロラクタムブロックジイソシアネート等)等の硬化剤、カルボキシル基含有基体樹脂ではエポキシ基を含有するポリエポキシド(トリグリシジルイソシアネート等)及びβ−ヒドロキシエチルアルキルアミド等の硬化剤、エポキシ基含有基体樹脂ではカルボキシル基を含有するポリカルボン酸(ドデカン二酸、エイコサン二酸、セバシン酸、アジピン酸、トリメリット酸等)、それらポリカルボン酸の無水物、それらポリカルボン酸のジヒドラジド等の硬化剤、イミダゾール類等の重合開始剤、ブロックされたイソシアネート基含有基体樹脂では水酸基を含有するポリオール(トリメチロールプロパン等)の硬化剤及びベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート重合開始剤等が挙げられる。
熱硬化型樹脂組成物には、必要に応じて硬化触媒(ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、トリエチルアミン、又はジエタノ−ルアミン等)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリシレート系化合物、蓚酸アニリド系化合物など)、紫外線安定剤(ヒンダードアミン系化合物など)、酸化防止剤(フェノール系化合物、有機イオウ系化合物、ホスファイト系化合物など)、表面調整剤、ワックス類、ワキ防止剤等の添加剤を配合することができる。
本発明で使用する二酸化チタン含有粉体塗料は、従来からの製造方法、例えば、熱硬化性粉体基体樹脂、二酸化チタン粉末、硬化剤及び必要に応じてその他の成分を配合しミキサーでドライブレンドした後、加熱溶融混練し、冷却、粗粉砕、微粉砕、濾過する溶融混練り方法や凍結乾燥方法などの既知の粉体塗料製造法により製造することができる。
本発明で使用する二酸化チタン含有粉体塗料は、平均粒径10μm〜80μm、好ましくは平均粒径15〜50μmである。平均粒径が10μm未満では、塗装作業性が劣り、平均粒径が80μmを超えると、塗膜の平滑性が劣る。
上記した二酸化チタン含有粉体塗料に配合されるリン片状アルミニウム顔料としては、従来から公知のリン片状アルミニウム顔料を特に制限なしに使用することができるが、特にリン片状アルミニウム顔料の表面に樹脂をコーティングした樹脂被覆アルミニウム顔料を使用することが好ましい。
この表面コーティグ方法として、従来から公知の方法を特に制限なしに選択して行うことができる。具体的には、樹脂により金属表面をコーティグする方法(特開昭51−137725号公報、特公昭57−35214号公報、特開2002−105381号公報など)、更に市販品にはシリカ層でコーティグする方法が挙げられる。特に好ましくは、リン片状アルミニウム顔料表面をコーティングした後にフッ素系シランカップリング剤により表面処理を行ったものが挙げられる(特開2003−12964号公報)。
リン片状アルミニウム顔料は、平均粒径が10μm〜60μm、好ましくは15μm〜40μmである。平均粒径が10μm未満では、メタリック感が低下し、一方、60μmを越えると塗膜平滑性が低下する。
この表面コーティグ方法として、従来から公知の方法を特に制限なしに選択して行うことができる。具体的には、樹脂により金属表面をコーティグする方法(特開昭51−137725号公報、特公昭57−35214号公報、特開2002−105381号公報など)、更に市販品にはシリカ層でコーティグする方法が挙げられる。特に好ましくは、リン片状アルミニウム顔料表面をコーティングした後にフッ素系シランカップリング剤により表面処理を行ったものが挙げられる(特開2003−12964号公報)。
リン片状アルミニウム顔料は、平均粒径が10μm〜60μm、好ましくは15μm〜40μmである。平均粒径が10μm未満では、メタリック感が低下し、一方、60μmを越えると塗膜平滑性が低下する。
リン片状アルミニウム顔料の配合量は、二酸化チタン含有粉体塗料100重量部に対して、0.05〜20重量部であり、好ましくは0.5〜10重量部である。配合量が、0.05重量部未満では十分なメタリック感が得られず、一方、配合量が20重量部を越えると、塗膜の平滑性が低下する。
リン片状アルミニウム顔料の平均粒径は、レーザー回折散乱法、コールターカウンター法などの公知の粒度分布測定法により測定することができる。
本発明塗料組成物において、上記したリン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末含有粉体塗料とが結合していることが好ましい。リン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末含有粉体塗料とが結合していることにより、塗装時に均一な塗膜が形成されるため、アルミムラのない意匠性塗膜が形成される。また、回収再利用が可能となり、経済的にも優位となる。
本発明塗料組成物において、上記したリン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末含有粉体塗料との結合は、リン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末含有粉体塗料の粒子とが静電気的に結合しているのではなく、二酸化チタン粉末含有粉体塗料の粒子の一部がリン片状アルミニウム顔料の表面の一部もしくは全面に加熱により融着又は溶融して物理的に付着しているか、又は粘着剤や接着剤などを介して付着している状態を示す。リン片状アルミニウム顔料表面に二酸化チタン粉末含有粉体塗料の粒子が結合しているか否かの判断は、例えば、結合する前の粉体塗料の平均粒径と結合の処理を行った後との平均粒径を比較して、平均粒径が大きくなれば結合が行われており、逆に変化がなければ結合が行われていないと判断される。また、リン片状アルミニウム顔料の平均粒径よりも小さな目を有する振動篩などにより振動させた後、振動前の粉体塗料と振動後の粉体塗料とを顕微鏡などにより観察し、その結合を確認することができる(通常、静電気的に付着しているものは振動により剥がれる)。
本発明塗料組成物において、上記したリン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末含有粉体塗料との結合は、リン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末含有粉体塗料の粒子とが静電気的に結合しているのではなく、二酸化チタン粉末含有粉体塗料の粒子の一部がリン片状アルミニウム顔料の表面の一部もしくは全面に加熱により融着又は溶融して物理的に付着しているか、又は粘着剤や接着剤などを介して付着している状態を示す。リン片状アルミニウム顔料表面に二酸化チタン粉末含有粉体塗料の粒子が結合しているか否かの判断は、例えば、結合する前の粉体塗料の平均粒径と結合の処理を行った後との平均粒径を比較して、平均粒径が大きくなれば結合が行われており、逆に変化がなければ結合が行われていないと判断される。また、リン片状アルミニウム顔料の平均粒径よりも小さな目を有する振動篩などにより振動させた後、振動前の粉体塗料と振動後の粉体塗料とを顕微鏡などにより観察し、その結合を確認することができる(通常、静電気的に付着しているものは振動により剥がれる)。
リン片状アルミニウム顔料表面に二酸化チタン粉末含有粉体塗料を結合させる方法としては、例えば、特開昭51−137725号公報、特公昭57−35214号公報、特開2000−239579号公報等に記載の方法が挙げられる。
本発明の融着又は溶融による結合は、例えば、加熱装置を有する粉末混合機(ヘンシェルミキサーなど)に二酸化チタン含有粉体塗料とリン片状アルミニウム顔料とを必要量配合し、次いで攪拌羽により該粉体塗料を攪拌しながら加熱することにより行うことができる。
上記した加熱条件は、使用する熱硬化型粉体塗料の軟化温度によって適宜決ればよいが、一般的には、熱硬化型粉体塗料の軟化温度又は軟化温度より20℃以上高い温度までの温度で、1分間〜300分間、好ましくは2分間〜240分間の範囲である。また、結合は上記した加熱条件以外に、粉末混合機の容量に対する熱硬化型粉体塗料の充填率、攪拌羽の大きさ、攪拌羽の形状、攪拌速度、攪拌時間などにより変化するので、これらの条件も加味して条件を設定することが好ましい。
本発明の結着剤による結合は、機械攪拌型混合機または気流攪拌混合機を用いて行うことができる。上記機械中に二酸化チタン含有粉体塗料とリン片状アルミニウム顔料とを必要量配合し、次いで攪拌羽或いは熱風により該粉体塗料を攪拌しながら、結着剤及び結着剤溶液を滴下することにより行うことができる。
本発明の結着剤による結合は、機械攪拌型混合機または気流攪拌混合機を用いて行うことができる。上記機械中に二酸化チタン含有粉体塗料とリン片状アルミニウム顔料とを必要量配合し、次いで攪拌羽或いは熱風により該粉体塗料を攪拌しながら、結着剤及び結着剤溶液を滴下することにより行うことができる。
本発明において結着剤を使用することができる。特に、シェラック樹脂を用いることにより、結合が強固で塗装作業性が優れ且つ、耐水性が良好な塗膜が得られる。
本発明に用いる意匠性粉体塗料に使用されるシェラック樹脂とは、ラックカイガラムシが豆科や桑科の樹木に寄生し、樹液を吸って体外に分泌する樹脂状物質を精製した天然のポリエステル系樹脂をいうが、本発明では目的に応じて市販のものを使用すればよい。
シェラックの粉体塗料全体に占める割合は、0.01〜1重量%であることが好ましい。この範囲内であれば、構成成分の分散性や塗膜の平滑性が良好であり、更に意匠性に優れた塗膜を得ることができるからである。0.01重量%未満であると顔料粒子がベース塗料粉末に均一に結合しにくくなり、1重量%超えると塗膜の平滑性に悪影響を与える場合がある。
本発明では、前述のベース塗料粉末と顔料粒子を均一に混合した後、これら混合物に、シェラックを有機溶剤に溶解した液状結合補助剤を均一に混合させる。
ここで使用される有機溶剤はシェラックを溶解できるものであり且つ粉体塗料に含まれる樹脂を溶解しにくいものであれば特に制限されないが、例えばメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどから選択される1価アルコールの1種又は2種以上の混合溶剤を主成分とするものを挙げることができる。また、上記1価アルコールの他に、エチレングリコールなどの多価アルコール類;酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル類;メチルエチルケトンなどのケトン類;ジメチルエーテル、メチルエチルエーテルなどのエーテル類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;へキサン、へプタンなどの脂肪族炭化水素類を含有するものであってもよい。
液状結合補助剤はベース塗料粉末と顔料粒子に均一に付着することが必要であり、斯かる均一付着を達成するためには、液状結合補助剤の添加は滴下またはスプレーで行うことが好ましく、より好適にはスプレーで行う。
次に、液状結合補助剤中に含まれる有機溶剤を揮発させることにより、ベース塗料粉末と顔料粒子との結合を確固たるものにすることができる。斯かる乾燥手段は特に限定されないが、例えば空気の供給を挙げることができ、当該空気としては加熱空気を用いることにより、乾燥効率を高めることができる。加熱空気の温度は、少なくとも粉体塗料樹成分の軟化点未満であることが必要である。当該温度としては、一般的に20〜120℃が採用でき、更に好適には40〜100℃である。
本発明に用いる意匠性粉体塗料に使用されるシェラック樹脂とは、ラックカイガラムシが豆科や桑科の樹木に寄生し、樹液を吸って体外に分泌する樹脂状物質を精製した天然のポリエステル系樹脂をいうが、本発明では目的に応じて市販のものを使用すればよい。
シェラックの粉体塗料全体に占める割合は、0.01〜1重量%であることが好ましい。この範囲内であれば、構成成分の分散性や塗膜の平滑性が良好であり、更に意匠性に優れた塗膜を得ることができるからである。0.01重量%未満であると顔料粒子がベース塗料粉末に均一に結合しにくくなり、1重量%超えると塗膜の平滑性に悪影響を与える場合がある。
本発明では、前述のベース塗料粉末と顔料粒子を均一に混合した後、これら混合物に、シェラックを有機溶剤に溶解した液状結合補助剤を均一に混合させる。
ここで使用される有機溶剤はシェラックを溶解できるものであり且つ粉体塗料に含まれる樹脂を溶解しにくいものであれば特に制限されないが、例えばメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどから選択される1価アルコールの1種又は2種以上の混合溶剤を主成分とするものを挙げることができる。また、上記1価アルコールの他に、エチレングリコールなどの多価アルコール類;酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル類;メチルエチルケトンなどのケトン類;ジメチルエーテル、メチルエチルエーテルなどのエーテル類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;へキサン、へプタンなどの脂肪族炭化水素類を含有するものであってもよい。
液状結合補助剤はベース塗料粉末と顔料粒子に均一に付着することが必要であり、斯かる均一付着を達成するためには、液状結合補助剤の添加は滴下またはスプレーで行うことが好ましく、より好適にはスプレーで行う。
次に、液状結合補助剤中に含まれる有機溶剤を揮発させることにより、ベース塗料粉末と顔料粒子との結合を確固たるものにすることができる。斯かる乾燥手段は特に限定されないが、例えば空気の供給を挙げることができ、当該空気としては加熱空気を用いることにより、乾燥効率を高めることができる。加熱空気の温度は、少なくとも粉体塗料樹成分の軟化点未満であることが必要である。当該温度としては、一般的に20〜120℃が採用でき、更に好適には40〜100℃である。
本発明のメタリック粉体塗膜形成方法は、被塗物表面に粉体塗料プライマーを塗装した後、上記した熱硬化型メタリック粉体塗料組成物を塗装し、焼付ける方法である。
本発明方法で使用する上記した粉体塗料プライマーは、従来から公知の粉体塗料プライマ−を使用することができる。具体的には、上記熱硬化型メタリック粉体塗料組成物に記載された樹脂、硬化剤、顔料などを配合してなるものが使用できる。
本発明のメタリック粉体塗膜形成方法は、具体的には、導電性基材(例えば、金属、表面処理された金属、これらの金属に電着塗装や中塗り塗装された塗装物等)の表面に上記した粉体塗料プライマーを静電粉体スプレー塗装機などの塗装機を用いて粉体塗装(通常、膜厚30μm〜150μm)を行い、粉体塗料プライマーの焼付けを行わず、次いで、本発明の熱硬化型メタリック粉体塗料組成物を静電粉体スプレー塗装機などの塗装機を用いて粉体塗装(通常、膜厚30μm〜150μm)を行い、次いで、通常、140℃〜300℃で1分〜60分間の範囲で焼付けることによりメタリック粉体塗膜が形成できる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。なお、以下「部」および「%」はそれぞれ「重量部」および「重量%」を示す。
アルミニウム顔料Aの製造例
市販のアルミニウムペースト7640NS(商品名、東洋アルミニウム株式会社製)の揮発成分をイソパラフィン系溶剤(商品名「メルベイユ20」昭和シェル石油株式会社製、以下、「メルベイユ」と略記する。)で置換したペースト(不揮発成分:56.3%)213.3重量部を578.7重量部のメルベイユに分散させた。これにスチレン22.9重量部及びトリメチロールプロパントリアクリレート(商品名「TMP−3A」大阪有機化学製)2.0重量部を溶解攪拌しながら73℃に加温し、30分間インキュベートした。重合開始剤AIBN0.11重量部をメチルエチルケトン(MEK)2.0重量部に溶解させた開始剤溶液を添加し、73℃にて1時間反応させた。さらに開始剤溶液(AIBN:0.20重量部/MEK:2.1重量部)を添加し1時間反応させた後、開始剤溶液(AIBN:0.41重量部/MEK:3.0重量部)を添加してさらに4時間反応させた。得られた分散液をろ過、洗浄、乾燥工程を経て粉体化し、平均粒径17μmのアルミニウム顔料Aを得た。
アルミニウム顔料Bの製造例
該アルミニウム顔料B162重量部をメルベイユ138重量部に分散させた後、燐酸1.62重量部、水0.81重量部をエタノール10重量部に溶解して添加し、ついでヘプタデカトリフルオロデシルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製KBM7803)3.24重量部を添加して30分間混合した後、ろ過、洗浄、乾燥工程を経て粉体化し、平均粒径17μmのアルミニウム顔料Bを得た。
アルミニウム顔料Aの製造例
市販のアルミニウムペースト7640NS(商品名、東洋アルミニウム株式会社製)の揮発成分をイソパラフィン系溶剤(商品名「メルベイユ20」昭和シェル石油株式会社製、以下、「メルベイユ」と略記する。)で置換したペースト(不揮発成分:56.3%)213.3重量部を578.7重量部のメルベイユに分散させた。これにスチレン22.9重量部及びトリメチロールプロパントリアクリレート(商品名「TMP−3A」大阪有機化学製)2.0重量部を溶解攪拌しながら73℃に加温し、30分間インキュベートした。重合開始剤AIBN0.11重量部をメチルエチルケトン(MEK)2.0重量部に溶解させた開始剤溶液を添加し、73℃にて1時間反応させた。さらに開始剤溶液(AIBN:0.20重量部/MEK:2.1重量部)を添加し1時間反応させた後、開始剤溶液(AIBN:0.41重量部/MEK:3.0重量部)を添加してさらに4時間反応させた。得られた分散液をろ過、洗浄、乾燥工程を経て粉体化し、平均粒径17μmのアルミニウム顔料Aを得た。
アルミニウム顔料Bの製造例
該アルミニウム顔料B162重量部をメルベイユ138重量部に分散させた後、燐酸1.62重量部、水0.81重量部をエタノール10重量部に溶解して添加し、ついでヘプタデカトリフルオロデシルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製KBM7803)3.24重量部を添加して30分間混合した後、ろ過、洗浄、乾燥工程を経て粉体化し、平均粒径17μmのアルミニウム顔料Bを得た。
粉体塗料Aの製造例
材料として、酸基含有ポリエステル樹脂:ファインディックM8962(大日本インキ化学工業株式会社製、商品名、軟化温度112℃、酸価35mgKOH/g)95部、ヒドロキシアルキルアミド硬化剤: XL−552(商品名、エムス社製、β−ヒドロキシエチルアジパミド)5部、ディスパロンPL540(楠本化成株式会社製、粉末化ビニル系重合物、商品名)1部、微粒子酸化チタンMT−700HD(テイカ株式会社製、商品名)を室温で三井鉱山株式会社製のヘンシェルミキサ−FM10Cを用いてドライブレンドし、エクストル−ダ−APV社製MP−30で溶融混練りした。これを冷却して粗粉砕した後、微粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製、ACM5)で微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、DSX−2)で分級して微小粒子と粗大粒子を除去して平均粒径35μmの粉体塗料Aを得た。
材料として、酸基含有ポリエステル樹脂:ファインディックM8962(大日本インキ化学工業株式会社製、商品名、軟化温度112℃、酸価35mgKOH/g)95部、ヒドロキシアルキルアミド硬化剤: XL−552(商品名、エムス社製、β−ヒドロキシエチルアジパミド)5部、ディスパロンPL540(楠本化成株式会社製、粉末化ビニル系重合物、商品名)1部、微粒子酸化チタンMT−700HD(テイカ株式会社製、商品名)を室温で三井鉱山株式会社製のヘンシェルミキサ−FM10Cを用いてドライブレンドし、エクストル−ダ−APV社製MP−30で溶融混練りした。これを冷却して粗粉砕した後、微粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製、ACM5)で微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、DSX−2)で分級して微小粒子と粗大粒子を除去して平均粒径35μmの粉体塗料Aを得た。
粉体塗料Bの製造例
材料として、アクリル粉体樹脂(ファインディック A207S、大日本インキ化学工業株式会社製、商品名、エポキシ基含有アクリル樹脂)800部、ドデカン二酸200部、ディスパロンPL540(楠本化成株式会社製、粉末化ビニル系重合物、商品名)10部、微粒子酸化チタンMT−700HD(テイカ株式会社製、商品名)を室温で三井鉱山株式会社製のヘンシェルミキサ−FM10Cを用いてドライブレンドし、エクストル−ダ−APV社製MP−30で溶融混練りした。これを冷却して粗粉砕した後、微粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製、ACM5)で微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、DSX−2)で分級して微小粒子と粗大粒子を除去して平均粒径30μmの粉体塗料Bを得た。
材料として、アクリル粉体樹脂(ファインディック A207S、大日本インキ化学工業株式会社製、商品名、エポキシ基含有アクリル樹脂)800部、ドデカン二酸200部、ディスパロンPL540(楠本化成株式会社製、粉末化ビニル系重合物、商品名)10部、微粒子酸化チタンMT−700HD(テイカ株式会社製、商品名)を室温で三井鉱山株式会社製のヘンシェルミキサ−FM10Cを用いてドライブレンドし、エクストル−ダ−APV社製MP−30で溶融混練りした。これを冷却して粗粉砕した後、微粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製、ACM5)で微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、DSX−2)で分級して微小粒子と粗大粒子を除去して平均粒径30μmの粉体塗料Bを得た。
粉体塗料Cの製造例
材料として、酸基含有ポリエステル樹脂:ファインディックM8962(大日本インキ化学工業株式会社製、商品名、軟化温度112℃、酸価35mgKOH/g)800部、エポキシ樹脂:エピコート1004(商品名、ジャパンエポキシレジン社製)200部、ディスパロンPL540(楠本化成株式会社製、粉末化ビニル系重合物、商品名)10部を室温で三井鉱山株式会社製のヘンシェルミキサ−FM10Cを用いてドライブレンドし、エクストル−ダ−APV社製MP−30で溶融混練りした。これを冷却して粗粉砕した後、微粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製、ACM5)で微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、DSX−2)で分級して微小粒子と粗大粒子を除去して平均粒径35μmの粉体プライマー塗料Cを得た。
材料として、酸基含有ポリエステル樹脂:ファインディックM8962(大日本インキ化学工業株式会社製、商品名、軟化温度112℃、酸価35mgKOH/g)800部、エポキシ樹脂:エピコート1004(商品名、ジャパンエポキシレジン社製)200部、ディスパロンPL540(楠本化成株式会社製、粉末化ビニル系重合物、商品名)10部を室温で三井鉱山株式会社製のヘンシェルミキサ−FM10Cを用いてドライブレンドし、エクストル−ダ−APV社製MP−30で溶融混練りした。これを冷却して粗粉砕した後、微粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製、ACM5)で微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、DSX−2)で分級して微小粒子と粗大粒子を除去して平均粒径35μmの粉体プライマー塗料Cを得た。
粉体塗料Dの製造例
粉体塗料Aの製造例において、微粒子酸化チタンを配合しないこと以外は、粉体塗料Aの製造例と同様に製造し、平均粒径35μmの粉体塗料Dを得た。
実施例1(メタリック粉体塗料A)
粉体塗料A100重量部にアルミニウム顔料A5重量部を、三井鉱山株式会社製のヘンシェルミキサ−FM10Cを用いて温度を65℃で行うことにより、ボンディングし、ろ過を行い、実施例1のメタリック粉体塗料Aを得た。
実施例2(メタリック粉体塗料B)
実施例1において、混合温度を20℃にし、ドライブレンドした以外は、実施例1と同様に行い、実施例2のメタリック粉体塗料Bを得た。
粉体塗料Aの製造例において、微粒子酸化チタンを配合しないこと以外は、粉体塗料Aの製造例と同様に製造し、平均粒径35μmの粉体塗料Dを得た。
実施例1(メタリック粉体塗料A)
粉体塗料A100重量部にアルミニウム顔料A5重量部を、三井鉱山株式会社製のヘンシェルミキサ−FM10Cを用いて温度を65℃で行うことにより、ボンディングし、ろ過を行い、実施例1のメタリック粉体塗料Aを得た。
実施例2(メタリック粉体塗料B)
実施例1において、混合温度を20℃にし、ドライブレンドした以外は、実施例1と同様に行い、実施例2のメタリック粉体塗料Bを得た。
実施例3 (メタリック粉体塗料C)
実施例1において、アルミニウム顔料の配合量をアルミニウム顔料B5重量部とした以外は、実施例1と同様に行い、実施例3のメタリック粉体塗料Cを得た。
実施例4(メタリック粉体塗料D)
実施例3において、混合温度を20℃にし、ドライブレンドした以外は、実施例1と同様に行い、実施例4のメタリック粉体塗料Dを得た。
実施例5(メタリック粉体塗料E)
実施例3において、粉体塗料Bを使用したことした以外は、実施例1と同様に行い、実施例5のメタリック粉体塗料Eを得た。
実施例1において、アルミニウム顔料の配合量をアルミニウム顔料B5重量部とした以外は、実施例1と同様に行い、実施例3のメタリック粉体塗料Cを得た。
実施例4(メタリック粉体塗料D)
実施例3において、混合温度を20℃にし、ドライブレンドした以外は、実施例1と同様に行い、実施例4のメタリック粉体塗料Dを得た。
実施例5(メタリック粉体塗料E)
実施例3において、粉体塗料Bを使用したことした以外は、実施例1と同様に行い、実施例5のメタリック粉体塗料Eを得た。
実施例6(メタリック粉体塗料F)
粉体塗料A100重量部にアルミニウム顔料B5重量部を、ホソカワミクロン社製のアグロマスタ(気流攪拌混合機)を用いて攪拌しながら、2重量%乾燥透明白ラック樹脂(日本シェラック工業社製 商品名)のメタノール溶液を10重量部噴霧滴下した後、40℃の熱風で乾燥することによりメタリック粉体塗料Fを得た。
粉体塗料A100重量部にアルミニウム顔料B5重量部を、ホソカワミクロン社製のアグロマスタ(気流攪拌混合機)を用いて攪拌しながら、2重量%乾燥透明白ラック樹脂(日本シェラック工業社製 商品名)のメタノール溶液を10重量部噴霧滴下した後、40℃の熱風で乾燥することによりメタリック粉体塗料Fを得た。
比較例1
実施例1において、粉体塗料Dを使用した以外は、実施例1と同様に行い、比較例1のメタリック粉体塗料Gを得た。
実施例1において、粉体塗料Dを使用した以外は、実施例1と同様に行い、比較例1のメタリック粉体塗料Gを得た。
塗膜形成:
表1に記載のメタリック粉体塗料を脱脂したSPCC−SB鋼板(0.8×70×150mm)に、表1記載の膜厚に静電粉体塗装機で塗装し、180℃で30分焼付けることにより、塗膜を形成した。結果を表1に示す。
表1に記載のメタリック粉体塗料を脱脂したSPCC−SB鋼板(0.8×70×150mm)に、表1記載の膜厚に静電粉体塗装機で塗装し、180℃で30分焼付けることにより、塗膜を形成した。結果を表1に示す。
塗膜形成:
表1に記載のプライマー粉体塗料を脱脂したSPCC−SB鋼板(0.8×70×150mm)に、表1記載の膜厚に静電粉体塗装機で塗装し、焼付けを行わずに、次いで、表1に記載のメタリック粉体塗料を、表1に記載の膜厚に静電粉体塗装機で塗装し、180℃で30分焼付けることにより、塗膜を形成した。結果を表1に示す。
表1に記載のプライマー粉体塗料を脱脂したSPCC−SB鋼板(0.8×70×150mm)に、表1記載の膜厚に静電粉体塗装機で塗装し、焼付けを行わずに、次いで、表1に記載のメタリック粉体塗料を、表1に記載の膜厚に静電粉体塗装機で塗装し、180℃で30分焼付けることにより、塗膜を形成した。結果を表1に示す。
表1
表1において、試験方法は次の通りである。
メタリック感(フリップフロップ性):観察角度を種々変化させたときのメタリック感を下記基準で評価した。
◎:入射光に対しハイライト部とシェード部で目視観察したときの反射光の差が大きく、メタリック感が非常に高い
○:入射光に対しハイライト部とシェード部で目視観察したときの反射光の差が大きく、メタリック感が良好
△:入射光に対しハイライト部とシェード部で目視観察したときの反射光の差が小さく、メタリック感が低い
×:どの角度においてもメタリック感に乏しい
仕上り外観:塗膜の仕上り外観を平滑感から次の基準で評価した。
◎:非常に良好、○:良好、△:やや不良、×:不良。
耐水性: 40℃の温水に240時間浸漬した後、塗膜状態を次の基準で評価した。○:全く異常なし、△:変色少しあり、×:変色多くありを示す。
Claims (7)
- 塗料中に平均粒径0.01〜0.1μmの二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料にリン片状アルミニウム顔料を配合してなることを特徴とする熱硬化型メタリック粉体塗料組成物。
- リン片状アルミニウム顔料が、フッ素樹脂表面コーティングリン片状アルミニウム顔料である請求項1に記載の熱硬化型メタリック粉体塗料組成物。
- リン片状アルミニウム顔料が、二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料と結合している請求項1又は2に記載の熱硬化型メタリック粉体塗料組成物。
- リン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料との結合を、該熱硬化型粉体塗料の粒子表面が軟化し、軟化した粒子表面がリン片状アルミニウム顔料表面に融着して付着する温度で加熱して結合させる請求項1〜3のいずれかに記載の熱硬化型メタリック粉体塗料組成物。
- リン片状アルミニウム顔料と二酸化チタン粉末を含有する熱硬化型粉体塗料とを結着剤により結合させる請求項1〜3のいずれかに記載の熱硬化型メタリック粉体塗料組成物。
- 結着剤がシェラック樹脂である請求項1〜3に記載及び請求項5のいずれかに記載の熱硬化型メタリック粉体塗料組成物。
- 被塗物表面に粉体塗料プライマーを塗装した後、請求項1〜4のいずれかに記載される熱硬化型メタリック粉体塗料組成物を塗装し、焼付けることを特徴とするメタリック粉体塗膜形成方法。
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