JP2005187270A - グラウト材、グラウト材注入方法及びプレストレストコンクリート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、少なくともセメント100重量部と水20〜100重量部を含有するグラウト材であって、JIS R 5201規定のフローコーンを用いた静置フローのフロー値が300mm以上であるグラウト材。更に、JSCE−F 531に規定されるJP漏斗の流下時間が2.8〜5秒であると好適である。全ての頂上部に空気抜き孔を設けたシースに、前記グラウト材を充填することを特徴とするグラウト材注入方法。前記のグラウト材注入方法によりシース内に、前記のグラウト材を充填することを特徴とするプレストレストコンクリート。
【選択図】なし
Description
(1)少なくともセメント100重量部と水20〜100重量部を含有するグラウト材であって、JIS R 5201規定のフローコーンを用いた静置フローのフロー値が300mm以上であるグラウト材。(2)更に、JSCE−F 531に規定されるJP漏斗の流下時間が2.8〜5秒である前記(1)のグラウト材。(3)プレストレストコンクリートの製造に用いるグラウト材注入方法であって、全ての頂上部に空気抜き孔を設けたシースに、前記(1)又は(2)のグラウト材を充填することを特徴とするグラウト材注入方法。(4)前記(3)のグラウト材注入方法によりシース内に、前記(1)又は(2)のグラウト材を充填することを特徴とするシース内の緊張材によりプレストレスを導入するプレストレストコンクリート。
表1に示す各種グラウト材をハンドミキサ(回転数;1100R.P.M.)で4分間練り混ぜて作製した。材料は、以下のものを用いた。
<材料>
セメント: 太平洋セメント社製低熱ポルトランドセメント(比重3.22,ブレーン比表面積3280cm2/g)。
収縮低減剤:高性能収縮低減剤(太平洋マテリアル社製「太平洋テトラガードPW」(商品名))。
分散剤:特開2001−2788号公報に記載されている実施例3の処理方法で作製した粉末状セメント分散剤と同じ方法で作製した粉末状セメント分散剤。
無機質微粉末:シリカフューム(BET比表面積20.0m2/g)。
増粘剤:水溶性セルロースエーテル(信越化学工業社製「メトローズSEB−04T」(商品名))。
水:水道水
<流動性試験(静置フロー値)>
JIS R 5201(セメントの物理試験方法)規定のフローコーンを用い、JIS R 5201に規定されるフロー試験においてフローテーブルとして500mm×500mm×20mmの水平にしたアクリル製平板を使用し、落下運動をせずに静置フロー値を測定した。
<流動性試験(JP漏斗流下時間測定)>
土木学会基準JSCE−F 531(PCグラウトの流動性試験方法)に従って、JP漏斗流下時間を測定した。
<ブリーディング率試験>
土木学会基準JSCE−F 533(PCグラウトのブリーディング率及び膨張率試験方法(容器方法))に規定されるブリーディング率試験方法に従って、最終ブリーディング率を測定した。
<模擬シースによる注入試験>
内径80mmの無色透明の塩化ビニル樹脂製のシース(勾配5%、注入口より上り勾配、頂上部と谷部の高低差1000mm)に緊張材としてPC鋼より線(7本より15.2mm)を通し緊張させた後に、グラウト材を充填した。このときグラウト材の充填は、注入口よりグラウトポンプでグラウト材を圧入し、グラウト材が排出口より排出されたら直ぐに排出口に設置してある栓を閉じた。全ての頂上部に空気抜き孔として内径19mmのビニール製耐圧ホースを設置したシースは、更にグラウト材の圧入を続け、グラウト材が排出された空気抜き孔としてのビニール製ホースを針金により閉じた。全ての空気抜き孔を閉め終え、次いで注入口に設置してある栓を閉じグラウト材の注入を終了した。頂上部に空気抜き孔を設置していないシースは、グラウト材が排出口より排出されたら直ぐに排出口に設置してある栓を閉じ、次いで注入口に設置してある栓を閉じグラウト材の注入を終了した。グラウト材の注入作業終了時におけるシース内のグラウト材未充填部分の有無を目視により観察した。注入から7日後に、注入口から2番目のシースの谷部をダイヤモンドカッターにより切断し、緊張材の下部にブリーディング水の発生が原因と見られる空隙の有無を目視により確認した。
模擬シースA:シース長:100m,勾配5%,注入口より上り勾配,全てのシースの頂上部に空気抜き孔として内径19mmのビニール製耐圧ホースを設置した。
模擬シースB:シース長:10m,勾配5%,注入口より上り勾配,全てのシースの頂上部に空気抜き孔として内径19mmのビニール製耐圧ホースを設置した。
模擬シースC:シース長:10m,勾配5%,注入口より上り勾配,全てのシースの頂上部に空気抜き孔を設置しなかった。
内径40mmの鉄製のスパイラルシース(勾配20%、注入口より上り勾配,、頂上部と谷部の高低差160mm)の全ての頂上部に空気抜き孔として内径15mmのビニール製耐圧ホースを取り付けた。空気抜き孔を取り付けたスパイラルシース及び鉄筋を設置した型枠(縦2000mm×横300mm×深さ300mm)に、コンクリートを打設した。このときのコンクリートの配合を表4に示す。この材齢28日の圧縮強度は、71.8N/mm2であった。コンクリートを打設して28日後に、シース内に緊張材としてPC鋼より線(2.9mm2本より)を通し、当該PC鋼より線を緊張した上で、実施例1で用いた配合No.1のグラウト材を、ポンプ圧(最高値;0.2MPa)でシース内に注入した。グラウト材が排出口より排出されたら直ちにに排出口に設置してある栓を閉じ、更にグラウト材の注入を続けた。グラウト材が排出された空気抜き孔としてのビニール製耐圧ホースを針金により閉じた。全ての空気抜き孔を閉め終え、次いで注入口に設置してある栓を閉じグラウト材の注入を終了した。グラウト材の注入の7日後に、製造したプレストレストコンクリートのシースの頂上部に当たる位置及び谷部に当たる位置全てを、コンクリートカッターで切断した。切断面を目視で確認したところ、シース内にグラウト材の未充填箇所並びに緊張材の下部にブリーディング水の発生が原因と見られる空隙は、全く見られなかった。
2 シース
3 注入口
4 排出口
5 グラウト材
6 注入口より1番目のシースの頂上部
7 注入口より2番目のシースの頂上部
8 注入口より1番目のシースの谷部
9 注入口より2番目のシースの谷部
10 注入口より1番目の下り勾配部分
11 注入口より2番目の下り勾配部分
12 注入口より1番目の上り勾配部分
13 注入口より2番目の上り勾配部分
14 空隙
15 シース内の緊張材によりプレストレスを導入するプレストレストコンクリート
16 空気抜き孔
17 部材コンクリート
18 シース
19 注入口(注入口より1番目のシースの頂上部)
20 排出口
21 グラウト材
22 注入口の次ぎのシースの頂上部(注入口より2番目のシースの頂上部)
23 注入口より1番目のシースの谷部
24 注入口より2番目のシースの谷部
25 注入口より1番目の下り勾配部分
26 注入口より2番目の下り勾配部分
27 注入口より1番目の上り勾配部分
28 注入口より2番目の上り勾配部分
29 空隙
30 シース内の緊張材によりプレストレスを導入するプレストレストコンクリート
31 空気抜き孔
32 注入口より3番目のシースの頂上部
Claims (4)
- 少なくともセメント100重量部と水20〜100重量部を含有するグラウト材であって、JIS R 5201規定のフローコーンを用いた静置フローのフロー値が300mm以上であるグラウト材。
- 更に、JSCE−F 531に規定されるJP漏斗を用いた流下時間が2.8〜5秒である請求項1記載のグラウト材。
- プレストレストコンクリートの製造に用いるグラウト材注入方法であって、全ての頂上部に空気抜き孔を設けたシースに、請求項1又は2記載のグラウト材を充填することを特徴とするグラウト材注入方法。
- 請求項3記載のグラウト材注入方法により、シース内に請求項1又は2記載のグラウト材を充填することを特徴とするシース内の緊張材によりプレストレスを導入するプレストレストコンクリート。
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JP2003431637A JP2005187270A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | グラウト材、グラウト材注入方法及びプレストレストコンクリート |
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