JP2005187181A - 昇降作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】台枠1-1から立設させた支柱1-2に昇降枠3を介して昇降動自在に装着される袋載せ台2を、昇降枠3に対して左右方向へ首振り回動自在に支持させ、昇降枠3の昇降動に伴う方向変換機構16の常時連絡関係を保つ下降限レール16-1、切換えレール16-2、上昇誘導レール16-3による切換え誘導によって、袋載せ台2の向きが、少なくとも下降限においては正面向きと成し、上昇限においては左右何れか一方向の向きと成すように構成した。
【選択図】図1
Description
そして、荷物載せ台により荷台の高さ又は荷台上方まで持ち上げられてきた穀類収納袋は作業者によって荷台へと積み込まれるものである。
従って、車輌等の荷台に穀類収納袋を積み込む場合、荷台上方へ上昇されてきた荷物載せ台と荷台との間は大きく開いており、そのために、荷物載せ台に載せられて持ち上げられてきた穀類収納袋を降ろす作業者は荷台の縁に片足を掛ける等の危険な状態で重量のある穀類収納袋を抱き抱えるように持ち上げて荷台へと積み込む作業を行なわなければならなかった。
また、他の目的としては計量器により計量されて穀類が詰め込まれた穀類収納袋の開口部を閉じる際には穀類収納袋を計量器から移し替えることで同開口部を自然体に近い姿勢で閉じることができる高さの作業台を備えた昇降作業機を提供することにある。
台枠から立設させた支柱に、昇降枠を介して袋載せ台が昇降動自在に装着され、前記台枠上には前記昇降枠を昇降動させる駆動機が設置され、この駆動機の駆動により昇降枠を介して袋載せ台が上昇・降下するようになした昇降作業機であって、
前記袋載せ台は、昇降枠に対して左右方向へ首振り回動自在に支持され、少なくとも下降限においては正面向きと成し、上昇停止位置においては左右何れか一方向の向きと成すように袋載せ台の向きを切り換える方向変換機構が備えられているものである(請求項1)。
切換え手段は、袋載せ台の昇降下降限となる支柱の下部側においてその前後幅方向中央に垂直に配設される下降限レールと、この下降限レールの上端開口に下端開口が常時連絡するように同下端側を支柱に軸着せしめると共に、同軸着部を回動支点として上端開口側が支柱の前後幅方向に移動するように配設される切換えレールと、この切換えレールの上端開口に下端開口を回動自在に連絡枢着せしめると共に、袋載せ台の昇降上昇限となる支柱の上部側に向けた長さで該支柱の前後幅方向における中央部位及びその前後部位へと略平行動自在に配設されて袋載せ台の向きを正面向き又は左右いずれかの方向に向ける上昇誘導レールとで構成され、
連繋手段は、上記下降限レール、切換えレール、上昇誘導レールの各レールに沿って昇降枠の昇降動に伴い転動する誘導輪と、上記昇降枠に前後水平動自在に装着されて後端側に前記誘導輪を備えると共に、前端側が袋載せ台の回動部側方部位に連結させる連結杆とで構成され、
上記昇降枠が下降限から上昇するに際して、その上昇に伴い誘導輪が下降限レールから切換えレールを通り、この切換えレールから上昇誘導レールに沿って転動する動きにより、袋載せ台の向きが正面又は左右の何れか一方向の向きに切り換えられるように構成されているものである(請求項2)。
上記検出器としてはリミットスイッチ等が挙げられる。作業台は、穀類収納袋を載せた状態において少なくとも該収納袋の開口部が作業者の腰高に位置する高さにて該収納袋を載承し得る高さに形成されていることが好適なものとなる。
駆動機の駆動により上昇・降下する昇降枠に対して左右方向へ首振り回動自在に軸支された袋載せ台は下降限において、方向変換機構の誘導輪が同機構の下降限レールに内在していることで、同下降限においては正面向きと成し、そして、昇降枠が前記下降限から上昇するに際しては、誘導輪が下降限レールから切換えレールを通り、この切換えレールの上端開口に連絡枢着されて該切換えレールの支柱の前後幅方向へ回動操作に連動して同幅方向に略平行移動する昇降誘導レールに沿って転動することにより、袋載せ台が正面・左右の何れか一方向に向きが変換される。例えば、切換えレールをその下端軸着部を支点に支柱の幅方向前側に回動させる切り換えを行うことで、下降限レールに転動輪が存在する下降限では正面向きであった袋載せ台が上昇停止位置においては昇降枠に対する回動軸支部を支点に右方向に回動される右向きに自動変換されるものである。
従って、昇降作業機を用いて、穀類が袋詰された穀類収納袋を例えば車輌等の荷台の積み込む際には、作業機の右側を荷台側に接近させた状態で準備し、正面向きで停止している下降限の袋載せ台に穀類収納袋を載せ、駆動機の動力により昇降枠を上昇させると、袋載せ台の向きは昇降機と荷台との間に生じる大きな隙間Lを狭める更には同隙間Lを完全塞ぐように荷台上方に掛かる(位置する)右向きと成すことから、作業者は荷台の縁に片足を掛ける等の危険を回避した安全な状態で袋載せ台から穀類収納袋を抱き抱えて荷台に積み込むことができる。故に、作業者に対する安全性と作業性の向上が図られた昇降作業機を提供することができる。
また、袋載せ台の向きを正面向き又は左右いずれかの方向に変える切換え手段を構成する下降限レール、切換えレール、上昇誘導レール、特に切換えレールの上端開口と上昇誘導レールの下端開口とは常時連絡関係にあることで、昇降枠の上昇に伴い切換えレールから上昇誘導レールへと転動しながら移動する転動輪はレールから脱線等の故障を引き起こす恐れは全く無い。
そして、前記両側の垂直幹部を連結支持させるの昇降枠の前面中央部位に支持パイプを垂直に固着すると共に、この支持パイプに貫通状に支持させてる杆部幹部軸着杆部を上端中央部位に垂直に備える両側の垂下杆部に前記垂直杆部の上端をピン止めにより連結支持させることで、当該連結部を支点として袋載せ台が穀類収納袋を載せる水平姿勢から前端側が上方に逃げる前上がり傾動姿勢となるものとする。
図中1は機枠、2は米や麦等の穀類が例えば30Kgに計量されて収納(袋詰め)された穀類収納袋Bを載せる袋載せ台、3は袋載せ台2を機枠1の後述する支柱1-2に対して昇降動自在に支持する昇降枠、4は昇降枠3を昇降動させる駆動機であり、この駆動機4の動力により昇降枠3を介して袋載せ台2を例えば地上からトラック等の車輌荷台C高さ、若しくは荷台C高さよりも高い位置まで上昇させることで、重量のある穀類収納袋Bを無理なく車輌荷台C等に積み込むことができるようにしてある。
また、本例では袋載せ台2を昇降枠3に対して左右方向へ首振り回動自在に支持させることで、例えば図12に示すように、穀類収納袋Bを車輌荷台C高さよりも高い位置まで上昇させた後に、穀類収納袋Bを抱き抱えて荷台C上へ積み込むことができるようにしてある。
この袋載せ台2は、板材の周囲を上記台枠1-1の左右枠材の間隔と略同じ一辺幅にて折り曲げ形成されると共に裏面に不図示の補強枠材が付設されてなる平面視が略正方形状を呈する水平な載置部2-1と、この載置部2-1の後端縁辺に前記支柱1-2の横断左右幅よりも狭い間隔にて溶接等により垂直に対向配設させた2本の垂直杆部2-2とから側面視略L字状に形成されている。
この方向変換機構15は、支柱1-2の内側高さ方向に備えられる切換え手段16と、この切換え手段16と袋載せ台2とを連繋する連繋手段17とで構成され、昇降枠3が下降限から上昇するに際して、その上昇に伴い連繋手段17の後述する誘導輪17-1が切換え手段16の後述する下降限レール16-1から切換えレール16-2を通り、この切換えレール16-2の前後回動操作(切換え操作)によってそれに連動して前後方向に略平行移動する上昇誘導レール16-3に沿って転動する動きを成すことで、袋載せ台2の向きが正面維持又は左右の何れか一方向の向きに切り換えられるようにしてある。
そして、下降限レール16-1は、支柱1-2の内面一側における下部側中央部位に適宜の高さ(長さ)にて溶接等により垂直に配設されて、袋載せ台2が下降限に降下戻される昇降枠3の動きに伴い誘導輪15-1が切換えレール16-2より誘導されて転動することで、袋載せ台2が正面向きと成すようにしてある。
即ち、切換えレール16-2の上端開口を、支柱1の前後幅方向における中央部位及びその前後部位へと移動させるように軸着部Pを支点に回動させることで、切換えレール16-2の上端開口に下端開口が常時連絡状態にある上昇誘導レール16-3をもその動きに連動して中央部位及びその前後部位へと略平行移動するように支柱1-2の内面一側に切換えレール16-2を配設してなる。
そして、両リンク21,22の他端側にも長孔25,26を夫々設けて、該長孔25,26を介して上昇誘導レール16-3の上下端開口に備えた枢着ピン19と支持ピン20に夫々回動自在に連結すると共に、更に両リンク21,22の夫々の長さ方向中央部位を支柱1-2の前後幅方向中央部位に回動自在に軸着せしめることで、当該軸着部27,28を回動支点として両リンク21,22が図5〜図7に示すように、側面視垂直状態になったり、支柱1-2の幅方向後側と前側に夫々略くの字状に折れる動きを成すことで、上昇誘導レール16-3が支柱1-2の前後幅方向に略平行移動し得るようにしてある。
検出器32は、袋載せ台2が下降限まで下降した際にその移動をその位置で止める下降限用であり、検出器33は穀類収納袋Bを載せた袋載せ台2が上昇限まで上昇した際にその移動をその位置で止める上昇限用のリミットスイッチである。
図1〜図4に示すように、下降限において正面向き状態で停止待機する袋載せ台2の載置部2-1にコンベヤDにより倉庫等から搬出されてくる穀類収納袋Bを載せ変えると、載置部2-1の検出器11により駆動機4が作動し、穀類収納袋Bを載せた袋載せ台2は昇降枠3背後の検出部34が検出器33に接触する高さ位置まで上昇し、該検出器33に接触して停止する。
この時、図6に示すように、切換え操作ノブ23により切換えレール16-2の上端開口を支柱1-2の幅方向後部へ切換え移動させておくことで、昇降枠3の上昇に伴う誘導輪17-1の下降限レール16-1から切換えレール16-2を通り、この切換えレール16-2の切換えによって支柱1-2の幅方向後部へ平行に移動された上昇誘導レール16-3に沿って転動する動きにより、収納袋Bを載せた袋載せ台2は図9に示すように、昇降枠3との回動部P1を支点に右方向に回動する動きを成す。
そして、連結辺部5-1には前記枠材に開孔されている連結孔35にボルトや頭部付きピン等の止め具6を介して連結する挿通孔36が開孔されてなる。
1-2:支柱 2:袋載せ台
2-1:載置部 2-2:垂直杆部
3:昇降枠 4:駆動機
5:作業台 11:検出器
12:回動支持部 12-1:支持パイプ
12-2:回動支軸 12-3:水平杆部
12-4:垂下杆部 14:転動輪
15:方向変換機構 16:切換え手段
16-1:下降限レール 16-2:切換えレール
16-3:上昇誘導レール 17:連繋手段
17-1:誘導輪 17-2:連結杆
18-1:操作孔 18-2:支持孔
23:切換え操作のブ P:軸着部
P1:回動部 B:穀類収納袋
Claims (4)
- 台枠から立設させた支柱に、昇降枠を介して袋載せ台が昇降動自在に装着され、前記台枠上には前記昇降枠を昇降動させる駆動機が設置され、この駆動機の駆動により昇降枠を介して袋載せ台が上昇・降下するようになした昇降作業機であって、
前記袋載せ台は、昇降枠に対して左右方向へ首振り回動自在に支持され、少なくとも下降限においては正面向きと成し、上昇停止位置においては左右何れか一方向の向きと成すように袋載せ台の向きを切り換える方向変換機構が備えられていることを特徴とする昇降作業機。 - 請求項1記載の方向変換機構は、支柱の高さ方向に備えられる切換え手段と、この切換え手段と袋載せ台とを連繋する連繋手段とで構成され、
切換え手段は、袋載せ台の昇降下降限となる支柱の下部側においてその前後幅方向中央に垂直に配設される下降限レールと、
この下降限レールの上端開口に下端開口が常時連絡するように同下端側を支柱に軸着せしめると共に、同軸着部を回動支点として上端開口側が支柱の前後幅方向に回動するように配設される切換えレールと、
この切換えレールの上端開口に下端開口を回動自在に連絡枢着せしめると共に、袋載せ台の昇降上昇限となる支柱の上部側に向けた長さで該支柱の前後幅方向における中央部位及びその前後部位へと略平行動自在に配設されて袋載せ台の向きを正面向き又は左右いずれかの方向に向ける上昇誘導レールとで構成され、
連繋手段は、上記下降限レール、切換えレール、上昇誘導レールの各レールに沿って昇降枠の昇降動に伴い転動する誘導輪と、
上記昇降枠に前後水平動自在に装着されて後端側に前記誘導輪を備えると共に、前端側が袋載せ台の回動部側方部位に連結させる連結杆とで構成され、
上記昇降枠が下降限から上昇するに際して、その上昇に伴い誘導輪が下降限レールから切換えレールを通り、この切換えレールから上昇誘導レールに沿って転動する動きにより、袋載せ台の向きが正面又は左右の何れか一方向の向きに切り換えられるように構成されてなることを特徴とする昇降作業機。 - 請求項1又は2記載の袋載せ台に、袋を載せる又は袋を降ろすことにより、駆動機を作動させるための検出器が備えられていることを特徴とする昇降作業機。
- 請求項1〜3何れか1項に記載の昇降作業機において、
穀類が詰め込まれた穀類収納袋の開口部を閉じる際に該収納袋を載せる作業台が台枠の側方に着脱自在に備えられてなることを特徴とする昇降作業機。
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