JP2005185658A - 消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法 - Google Patents

消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005185658A
JP2005185658A JP2003432966A JP2003432966A JP2005185658A JP 2005185658 A JP2005185658 A JP 2005185658A JP 2003432966 A JP2003432966 A JP 2003432966A JP 2003432966 A JP2003432966 A JP 2003432966A JP 2005185658 A JP2005185658 A JP 2005185658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorant
bacillus subtilis
deodorizing
aqueous solvent
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003432966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4384486B2 (ja
Inventor
Kazunari Hashimoto
一成 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2003432966A priority Critical patent/JP4384486B2/ja
Publication of JP2005185658A publication Critical patent/JP2005185658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4384486B2 publication Critical patent/JP4384486B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】生ゴミや食品工場等の廃棄物、魚介類等を扱う食品加工工場や商店、汚泥、ペット等動物の糞尿、動物の飼育場、トイレ、エアコン、カビ等の悪臭源と接触した際に、硫化水素,チオール類等の硫黄系臭気成分等と素早く反応し分解したり、悪臭源に存在するグラム陰性菌等に作用し強力な殺菌作用と消臭作用を示すので即効性に優れるとともに、悪臭源のアミノ酸等を分解したり変質させるので臭気の発生自体を絶ち消臭効果の持続性に優れ、さらに保存性に優れるとともに環境保全性にも優れた消臭剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の消臭剤は、過酸化水素及び/又はオゾンを溶解させた水性溶媒と、前記水性溶媒に分散された枯草菌及び/又は納豆菌と、を含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法に関するものである。
従来より、生ゴミや食品工場等の廃棄物,汚泥,ペット等動物の糞尿,カビ等の悪臭源から発生する臭気を除去するために種々の消臭剤が開発されている。消臭剤のなかには、生物的作用によって悪臭源を分解し変質させることにより消臭するものがある。
このような生物的作用を利用した消臭剤として、例えば、(特許文献1)に「バチルス・サブチリス・クボタを水に含有させた消臭剤」が開示されている。
特開平9−275975号公報
しかしながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)に開示の技術は、バチルス・サブチリスに属する特定の菌を水に含有させて消臭剤として用いるものであり、菌が悪臭源を分解して消臭効果を得るものなので、消臭効果の持続性には優れているものの即効性がなく、使用直後に良好な消臭効果が得られないという課題を有していた。
(2)このように消臭作用において、即効性と持続性を同時に満足する消臭剤が得られないという課題を有していた。
(3)消臭剤の保存中に、バチルス・サブチリスに属する菌が発芽し増殖してしまうことがあり、この場合は消臭剤が悪臭源と接触しても悪臭源を分解したり変質させたりする作用が小さく、保存性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、悪臭源と接触した際に、硫黄系臭気成分等と素早く反応し分解し即効性に優れるとともに悪臭源を分解したり変質させて消臭効果の持続性に優れ、さらに保存性に優れるとともに環境保全性にも優れた消臭剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、悪臭の発生を最小限にして長期間に渡り抑制することができる持続性に優れた消臭体を提供することを目的とする。
また、本発明は、消臭剤を悪臭源に接触させることで高い消臭効果を得ることができるとともに、悪臭源の状態に応じて適宜の手段を選択して用いることができ汎用性に優れた消臭方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の消臭剤は、過酸化水素及び/又はオゾンを溶解させた水性溶媒と、前記水性溶媒に分散された枯草菌及び/又は納豆菌と、を含有した構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)水性溶媒に枯草菌や納豆菌とともに過酸化水素やオゾンを含有させているので、消臭剤を悪臭源に接触させた際に、過酸化水素等の作用で硫化水素,チオール類等の硫黄系臭気成分等と素早く反応しこれらを分解するので即効性に優れる。
(2)悪臭源と接触した枯草菌や納豆菌が、発芽し増殖する際に悪臭源を分解したり変質させるので消臭効果の持続性にも優れる。
(3)グラム陽性菌であり芽胞菌である枯草菌や納豆菌を用いているので、過酸化水素やオゾンが枯草菌や納豆菌へ作用する殺菌力が弱いため、水性溶媒中でこれらを死滅させることがなく、しかも枯草菌等を休眠状態に保つことができるので保存性に優れる。なお、悪臭源に接触した際には水性溶媒中の過酸化水素やオゾンは分解されるため、枯草菌や納豆菌の発芽や増殖を妨げることなく消臭効果を高めることができる。
(4)枯草菌や納豆菌、過酸化水素やオゾンを用いているので、環境が破壊される等の悪影響が生じることがなく環境保全性に優れるとともに、食品工場等においても用いることができ汎用性に優れる。
(5)枯草菌や納豆菌は水質浄化作用を有するため、工場等で用いられる浄化槽等に添加して消臭と同時に水質を浄化させることもでき応用性に優れる。
ここで、水性溶媒としては、イオン交換水、水道水、井戸水、純水等を用いることができる。
過酸化水素は、殺菌作用を示すとともに、硫化水素,チオール類,硫化ジメチル,二硫化ジメチル等の硫黄系臭気成分と素早く反応して臭気を減少させることができる。但し、食品に使用する場合は、最終食品の完成前に分解又は除去することが定められているため、使用が制限される。
オゾンは、悪臭源に存在するほとんどのグラム陰性菌等に作用し強力な殺菌作用と消臭作用を示すとともに、経時的に酸素に分解されるため低濃度であれば食品にも使用することができ汎用性に優れる。但し、経時的に分解し易く保存性に欠けるため、使用する都度、溶存させるのが好ましい。
過酸化水素の水性溶媒に対する濃度としては、3〜30重量%好ましくは5〜10重量%が用いられる。過酸化水素の濃度が5重量%より小さくなるにつれ消臭効果や殺菌効果が低下する傾向がみられ、10重量%より大きくなるにつれ保存中に過酸化水素の殺菌力により枯草菌や納豆菌の生菌の一部が死んでしまい、これらの生菌による消臭効果が低下するとともに過酸化水素による反応性が増し取扱性が低下する傾向がみられる。特に、3重量%より小さくなるか30重量%より大きくなると、これらの傾向が著しいため、いずれも好ましくない。
オゾンの水性溶媒中への溶存量としては、0.1〜20ppm好ましくは0.4〜12ppmが好適に用いられる。オゾンの溶存量が0.4ppmより少なくなるにつれ消臭効果や殺菌効果が低下する傾向がみられ、12ppmより多くなるにつれ強力な酸化力により安全性が低下するとともに食品への使用が制限され、さらに保存中にオゾンの殺菌力により枯草菌や納豆菌の生菌の一部が死んでしまい、これらの生菌による消臭効果が低下する傾向がみられる。特に、0.1ppmより少なくなるか、20ppmより多くなると、これらの傾向が著しいため、いずれも好ましくない。
枯草菌や納豆菌の水性溶媒への分散量としては、枯草菌と納豆菌の合計の菌数が1×10〜1×1013個/mL好ましくは1×10〜1×1010個/mLが用いられる。枯草菌や納豆菌の菌数が1×10個/mLより少なくなるにつれ枯草菌等の活動が少ないため十分な消臭効果が得られ難くなる傾向がみられ、1×1010個/mLより多くなるにつれ菌が飽和状態に近づき菌の分裂能や増殖能が低下し悪臭源を分解や変質させる能力が低下し十分な消臭効果が得られ難くなる傾向がみられる。特に、菌数が1×10個/mLより少なくなるか1×1013個/mLより多くなると、これらの傾向が著しくなるため、いずれも好ましくない。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の消臭剤であって、前記水性溶媒が、Ca2+,Mg2+,Kの1種以上を0.5〜100ppm好ましくは1〜80ppm含有した構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)消臭剤が悪臭源に接触した際には、枯草菌や納豆菌が悪臭源に含まれる糖類やアミノ酸等の代謝可能な物質によって生理的発芽をして増殖していくとともに、水性溶媒に含有された非代謝物質であるCa2+,Mg2+,Kの金属イオンによって化学的発芽を引き起こさせて増殖させることができ、悪臭源に含まれる代謝物質と水性溶媒に含まれる非代謝物質との相乗効果によって、枯草菌等を飛躍的に増殖させ高い消臭効果を得ることができる。
(2)水性溶媒がCa2+,Mg2+,Kの金属イオンの1種以上を0.5〜100ppmの所定量含有しているので、保存中にオゾンや過酸化水素の一部が還元され酸化力がわずかに失われるため、オゾンや過酸化水素による枯草菌や納豆菌の生菌に対する殺菌力が低下し枯草菌や納豆菌を生菌の状態で長期間維持することができ保存性に優れる。
ここで、Ca2+,Mg2+,Kを水性溶媒に含有させる手段としては、予め所定量のCa2+,Mg2+,Kが溶存している井戸水等の水性溶媒を用いたり、イオン交換水や純水等に海水から食塩を製造するときに副生されたMg2+,K等を含有する苦汁を加えて水性溶媒とする等の種々の手段を用いることができる。
Ca2+,Mg2+,Kの1種以上の水性溶媒中の含有量が1ppmより少なくなるにつれ、枯草菌等が悪臭源と接触した際に化学的発芽が起こり難く枯草菌等の増殖速度が小さく高い消臭効果が得られ難くなる傾向がみられ、80ppmより多くなるにつれ保存中に枯草菌等と接触することで枯草菌等が化学的発芽を起こし易く、このためオゾンや過酸化水素の作用を受け易く枯草菌等の生菌が少なくなり消臭効果が低下するとともに、還元されるオゾンや過酸化水素の量が増加しオゾンや過酸化水素による即効性の消臭効果が低下する傾向が見られる。特に、0.5ppmより少なくなるか100ppmより多くなるとこれらの傾向が著しくなるため、いずれも好ましくない。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の消臭剤であって、前記水性溶媒が、ニトロソモナス属、ニトロバクター属、シュードモナス属の内のいずれか1種以上の微生物を含有した構成を有している。
この構成により、請求項1又は2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)ニトロソモナス属、ニトロバクター属、シュードモナス属の微生物は、悪臭源から発生するアンモニア等の窒素系臭気成分の分解に寄与するので、種々の種類の臭気を効果的に除去することができる。即ち、ニトロソモナス属の微生物はアンモニアをNOに、ニトロバクター属の微生物はNOをNOに、シュードモナス属の微生物はNOをNに変換するといわれており、これらの相互作用によって消臭できるのである。
ここで、ニトロソモナス属の微生物としては、ニトロソモナス・ユーロパエア等を用いることができる。
ニトロバクター属の微生物としては、ニトロバクター・アギリス等を用いることができる。
シュードモナス属の微生物としては、シュードモナス・キャリオフィリ、シュードモナス・スタッチェリ等を用いることができる。
枯草菌や納豆菌と、ニトロソモナス属、ニトロバクター属、シュードモナス属の内のいずれか1種以上の微生物とは、種々の割合で混合して用いることができるが、特に、枯草菌や納豆菌の合計100重量部に対し、ニトロソモナス属等の微生物の合計の重量が、30〜70重量部の割合で混合して用いるのが好ましい。なお、枯草菌や納豆菌の合計100重量部に対するニトロソモナス属等の微生物の合計の重量が、30重量部より少なくなるにつれ窒素系の臭気が残留し易く、70重量部より多くなるにつれタンパク質の腐敗臭等の臭気が残留し易くなる傾向がみられる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1に記載の消臭剤であって、前記水性溶媒が、20〜50重量%のアルコール類を含有した構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)水性溶媒が所定量のアルコール類を含有しているので、悪臭源の内の枯草菌や納豆菌が未分解の残留タンパク質をアルコール類が凝固するとともにカビ類等を殺菌し高い消臭効果を得ることができる。
(2)芽胞菌である枯草菌や納豆菌を用いているので、アルコール類が枯草菌や納豆菌へ作用する殺菌力が弱いため、水性溶媒中でこれらを死滅させることがなく、しかも枯草菌等を休眠状態に保つことができるので保存性に優れる。また、悪臭源の残留タンパク質の凝固に用いられなかった過剰なアルコール類は揮発するので、枯草菌や納豆菌の発芽や増殖を妨げることなく消臭効果を高めることができる。
ここで、アルコール類としては、メタノール,エタノール,プロパノール等の炭素原子数が1〜3の低級脂肪族アルコールの1種若しくは複数種を混合したものが用いられる。なかでも、エタノール,イソプロピルアルコールが好適に用いられる。消毒液としても用いられており人体に対する影響も少なく安全性に優れるとともに、タンパク質の凝固作用が高いため安定した消臭効果が得られるからである。
水性溶媒中のアルコール類の含有量が20重量%より少なくなるにつれ、残留タンパク質の凝固量が少なくなるとともにカビ類等の殺菌力も低下し消臭効果が低下する傾向がみられ、50重量%より多くなるにつれ引火性が増すとともに保存中に枯草菌や納豆菌の中に殺菌されるものが現れ消臭効果が低下する傾向がみられるため、いずれも好ましくない。
本発明の請求項5に記載の消臭体は、請求項1乃至4の内いずれか1に記載の消臭剤を担持した担持部材を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)消臭剤を担持した担持部材を室内や建屋内等の悪臭源の近くの所定の空間や箇所に配置したり、担持部材で室内や建屋内等の悪臭が発生した所定の箇所を拭き取ることにより、悪臭の発生を抑制することができる。
(2)担持部材を悪臭源の近くに配置しておくことにより、悪臭の発生を長期間防止することができる。
ここで、担持部材としては、木炭,竹炭,ゼオライト,発泡ウレタン等の多孔質体、紙,布等の繊維状体等が用いられる。これらの担持部材に消臭剤を含浸させて担持させ、用いることができる。
本発明の請求項6に記載の消臭方法は、請求項1乃至4の内いずれか1に記載の消臭剤を散布、塗布、噴霧等の手段によって悪臭源に接触させる構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)消臭剤を悪臭源に接触させることで高い消臭効果を得ることができるとともに、悪臭源の状態に応じて適宜の手段を選択して用いることができ汎用性に優れる。
(2)枯草菌や納豆菌は水質浄化作用を有するため、浄化槽等に流れる水に接触させることにより水質浄化も行うことができ応用性に優れる。
ここで、消臭剤を悪臭源に接触させる手段としては、特に限定されるものではなく、例えば、スプレー等の散布装置や噴霧装置を用いて悪臭源に、若しくは悪臭源が存在すると考えられる場所に散布若しくは噴霧する手段、悪臭源に消臭剤を直接振りかける手段、消臭剤を担持した担持部材を悪臭源の近くの所定の空間や箇所に配置する手段、消臭剤を担持した担持部材で悪臭源を拭き取る手段等を用いることができる。
悪臭源としては、特に限定する必要がなく多様な箇所で用いることができるが、例えば、生ゴミや食品工場等の廃棄物、魚介類等を扱う食品加工工場や商店、汚泥、ペット等動物の糞尿、動物の飼育場、トイレ、エアコン等に用いることができる。また、浄化槽等の水と接触する箇所に用いることにより、消臭と同時に水質浄化も行うことができる。
以上のように、本発明の消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)水性溶媒に枯草菌や納豆菌とともに過酸化水素やオゾンを含有させているので、消臭剤を悪臭源に接触させた際に、過酸化水素等の作用で硫化水素,チオール類等の硫黄系臭気成分等と素早く反応しこれらを分解するので即効性に優れた消臭剤を提供することができる。
(2)悪臭源と接触した枯草菌や納豆菌が、発芽し増殖する際に悪臭源を分解したり変質させるので消臭効果の持続性にも優れた消臭剤を提供することができる。
(3)グラム陽性菌であり芽胞菌である枯草菌や納豆菌を用いているので、過酸化水素やオゾンが枯草菌や納豆菌へ作用する殺菌力が弱いため、水性溶媒中でこれらを死滅させることがなく、しかも枯草菌等を休眠状態に保つことができるので保存性に優れた消臭剤を提供することができる。
(4)枯草菌や納豆菌、過酸化水素やオゾンを用いているので、環境が破壊される等の悪影響が生じることがなく環境保全性に優れるとともに、食品工場等においても用いることができ汎用性に優れた消臭剤を提供することができる。
(5)枯草菌や納豆菌は水質浄化作用を有するため、工場等で用いられる浄化槽等に添加して消臭と同時に水質を浄化させることもでき応用性に優れた消臭剤を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)消臭剤が悪臭源に接触した際には、枯草菌や納豆菌が悪臭源に含まれる糖類やアミノ酸等の代謝可能な物質によって生理的発芽をして増殖していくとともに、水性溶媒に含有された非代謝物質であるCa2+,Mg2+,Kの金属イオンによって化学的発芽を引き起こさせて増殖させることができ、悪臭源に含まれる代謝物質と水性溶媒に含まれる非代謝物質との相乗効果によって、枯草菌等を飛躍的に増殖させ高い消臭効果を得ることができる消臭剤を提供することができる。
(2)水性溶媒がCa2+,Mg2+,Kの金属イオンの1種以上を0.5〜100ppmの所定量含有しているので、保存中にオゾンや過酸化水素の一部が還元され酸化力がわずかに失われるため、オゾンや過酸化水素による枯草菌や納豆菌の生菌に対する殺菌力が低下し枯草菌や納豆菌を生菌の状態で長期間維持することができ保存性に優れた消臭剤を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、
(1)ニトロソモナス属、ニトロバクター属、シュードモナス属の微生物は、悪臭源から発生するアンモニア等の窒素系臭気成分の分解に寄与するので、種々の種類の臭気を効果的に除去することができる消臭剤を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1の効果に加え、
(1)水性溶媒が所定量のアルコール類を含有しているので、悪臭源の内の枯草菌や納豆菌が未分解の残留タンパク質をアルコール類が凝固するとともにカビ類等を殺菌し消臭効果に優れた消臭剤を提供することができる。
(2)芽胞菌である枯草菌や納豆菌を用いているので、アルコール類が枯草菌や納豆菌へ作用する殺菌力が弱いため、水性溶媒中でこれらを死滅させることがなく、しかも枯草菌等を休眠状態に保つことができるので保存性に優れた消臭剤を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、
(1)消臭剤を担持した担持部材を室内や建屋内等の悪臭源の近くの所定の空間や箇所に配置したり、担持部材で室内や建屋内等の悪臭が発生した所定の箇所を拭き取ることにより、悪臭の発生を抑制することができる消臭体を提供することができる。
(2)担持部材を悪臭源の近くに配置しておくことにより、悪臭の発生を長期間防止することができる持続性に優れた消臭剤を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、
(1)消臭剤を悪臭源に接触させることで高い消臭効果を得ることができるとともに、悪臭源の状態に応じて適宜の手段を選択して用いることができ汎用性に優れた消臭方法を提供することができる。
(2)枯草菌や納豆菌は水質浄化作用を有するため、浄化槽等に流れる水に接触させることにより水質浄化も行うことができ応用性に優れた消臭方法を提供することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、実験例1〜22の消臭剤を調製し、これらの消臭剤について使用した直後の魚の餌箱(魚釣り用の餌を入れていた餌箱)に対する消臭効果を調べた。
消臭剤は、イオン交換水及びイソプロピルアルコール(日本薬局方)(以下、IPAという)を所定の割合で配合したものに、Ca2+,Mg2+,K源としての苦汁と、枯草菌又は納豆菌が1×1015個/mLの割合で水に含有された枯草菌液又は納豆菌液とを加え、これに所定量のオゾンを溶存させる又は過酸化水素を溶解させることで調製した。必要に応じて、ニトロソモナス属、ニトロバクター属、シュードモナス属の微生物が各々1×1015個/mLの割合で水に含有されたニトロソモナス属微生物液(以下、N微生物液という)、ニトロバクター属微生物液(以下、B微生物液という)、シュードモナス属微生物液(以下、S微生物液という)も配合した。
なお、本実施例で用いた苦汁を消臭剤の全量100重量部に対して0.1重量部配合した場合のCa2+,Mg2+,Kの合計量は、分析の結果、9.1ppmであった。
実験例1〜22の消臭剤について、各々の配合量(重量部)及びオゾンの溶存量(ppm)を(表1)〜(表3)に示す。
Figure 2005185658
Figure 2005185658
Figure 2005185658
(表1)〜(表3)のように配合された実験例1〜22の消臭剤の1.2mLを別々の魚の餌箱に噴霧し、臭気の強度を人による官能検査で調べた。この検査では、噴霧してから10秒後、1分後、10分後における臭気の強度を評価した。
その結果を(表4)〜(表6)に示す。なお、(表4)〜(表6)に示す臭気の強度は、以下のとおりである。「0」:無臭、「1」:やっと感知できる臭い、「2」:臭いの種類を判定できる程度、「3」:よく感知できる臭い、「4」:強い臭い、「5」:強烈な臭い。
なお、消臭剤を噴霧しなかった魚の餌箱の臭気の強度は、10分後も「5」:強烈な臭いであった。
Figure 2005185658
Figure 2005185658
Figure 2005185658
(表1)及び(表4)に示すように、実験例1の消臭剤は、臭気の強度「5」のものが噴霧10秒後に臭気の強度が「2」、1分後には「1」になったことから、非常に優れた消臭効果を有していることが明らかになった。実験例2の消臭剤は、1分後の臭気の強度が「2」であったが10分後には「1」になった。実験例1に比べて苦汁の量が少ないため、枯草菌の増殖速度が緩慢だったため即効性が若干劣ったのではないかと推察している。
実験例3の消臭剤は、10秒後の臭気の強度が「3」、1分後が「2」であったが10分後には「1」になった。実験例1に比べて苦汁の量が多いため、オゾンの強力な酸化力が若干低下し即効性が若干劣ったのではないかと推察している。
実験例4の消臭剤は、10秒後の臭気の強度が「3」、1分後が「2」であったが10分後には「1」になった。実験例1に比べてオゾンの溶存量が少ないため、オゾンの強力な酸化力が小さく即効性が若干劣ったのではないかと推察している。
実験例5の消臭剤は、10秒後の臭気の強度が「3」、1分後が「2」、10分後も「2」であった。実験例1に比べてオゾンの量が多いため、オゾンの強力な酸化力により枯草菌の作用が低下し持続性が若干劣ったのではないかと推察している。
実験例6〜8の消臭剤は、臭気の強度が10分後には「0」になった。実験例1の配合に加えニトロバクター属等の微生物が配合されているので、オゾンと枯草菌だけでは除去できなかった残臭を除去することができたのではないかと推察している。
(表2)及び(表5)に示すように、実験例9の消臭剤は、オゾンの代わりに過酸化水素を加えたものであるが、実験例1と同様の消臭効果が得られた。
実験例10の消臭剤は、10秒後の臭気の強度が「3」、1分後が「2」であったが10分後には「1」になった。実験例9に比べて過酸化水素の量が少ないため、過酸化水素による酸化力が若干低下し即効性が若干劣ったのではないかと推察している。
実験例11の消臭剤は、10秒後の臭気の強度が「3」、1分後が「2」、10分後も「2」であった。実験例9に比べて過酸化水素の量が多いため、過酸化水素の酸化力により枯草菌の作用が低下し持続性が若干劣ったのではないかと推察している。
実験例12の消臭剤は、オゾンと過酸化水素を両方加えたものであるが、実験例1、実験例9と同様の消臭効果が得られた。
実験例13、実験例14の消臭剤は、枯草菌の代わりに納豆菌を加えたものであるが、実験例1、実験例9と同様の消臭効果が得られた。
(表3)及び(表6)に示すように、実験例15〜18の消臭剤は、10秒後の臭気の強度が「4」又は「3」であり、10分後も「3」であった。実験例15の消臭剤は実験例1に比べ苦汁の量が多くオゾンの強力な酸化力が低下し消臭効果が劣ったのではないかと推察している。実験例16の消臭剤は実験例1に比べIPAの量が少ないためタンパク質の凝固作用が小さく消臭効果が劣ったのではないかと推察している。実験例17の消臭剤は実験例1に比べIPAの量が多いためアルコール臭が強く、また枯草菌の増殖も緩慢だからであると推察している。実験例18の消臭剤はオゾンの溶存量が多いため枯草菌の増殖に影響を与えたのではないかと推察している。
実験例19の消臭剤は、10秒後の臭気の強度が「4」であり、10分後も「3」であった。実験例10の消臭剤に比べさらに過酸化水素の量が少なく、過酸化水素による酸化力が低下し即効性が劣り、それに伴って枯草菌による消臭効果も目立たなかったのではないかと推察している。
実験例20の消臭剤は、10秒後の臭気の強度が「3」であり、10分後もそのままであった。過酸化水素の量が多いため枯草菌の増殖に影響を与えたのではないかと推察している。
実験例21の消臭剤は、オゾンも過酸化水素も加えていないため、オゾンや過酸化水素による酸化分解作用が得られず即効性が劣り、それに伴って枯草菌による消臭効果も目立たなかったのではないかと推察している。
実験例22の消臭剤は、苦汁を加えていないため、オゾンによる即効性はみられたが、枯草菌の増殖速度が緩慢で消臭効果が劣ったのではないかと推察している。
以上のように本実施例によれば、本発明の消臭剤は、非常に優れた消臭効果を有していることが明らかになった。
(実施例2)
灰皿内でもみ消した直後の煙草の吸殻に、実施例1で説明した実験例1の消臭剤0.3mLを噴霧したところ、臭気の強度「5」のものが、噴霧10秒後には臭気の強度が「1」、1分後には「0」になったことから、非常に優れた消臭効果を有していることが明らかになった。
また、自動車の室内の煙草の臭いも実験例1の消臭剤0.6mLを噴霧したところ、10分後には臭気の強度が「0」になった。
(実施例3)
中型の猫の一食分の猫用ドライフードに、実施例1で説明した実験例1の消臭剤0.45mLを噴霧したところ、臭気の強度「5」のものが、噴霧10秒後には臭気の強度が「2」、1分後には「1」、10分後には「0」になった。
これらの実施例に示すように、多種多様な臭気に対して、本発明の消臭剤は優れた消臭効果を示すことが明らかになった。
本発明は、消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法に関し、悪臭源と接触した際に、硫黄系臭気成分等と素早く反応し分解するので即効性に優れるとともに悪臭源を分解したり変質させて消臭効果の持続性に優れ、さらに保存性に優れるとともに環境保全性にも優れた消臭剤を提供することができ、また、悪臭の発生を最小限にして長期間に渡り抑制することができる持続性に優れた消臭体を提供することができ、さらに、消臭剤を悪臭源に接触させることで高い消臭効果を得ることができるとともに、悪臭源の状態に応じて適宜の手段を選択して用いることができ汎用性に優れた消臭方法を提供することができる。

Claims (6)

  1. 過酸化水素及び/又はオゾンを溶解させた水性溶媒と、前記水性溶媒に分散された枯草菌及び/又は納豆菌と、を含有していることを特徴とする消臭剤。
  2. 前記水性溶媒が、Ca2+,Mg2+,Kの1種以上を0.5〜100ppm含有していることを特徴とする請求項1に記載の消臭剤。
  3. 前記水性溶媒が、ニトロソモナス属、ニトロバクター属、シュードモナス属の内のいずれか1種以上の微生物を含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の消臭剤。
  4. 前記水性溶媒が、20〜50重量%のアルコール類を含有していることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載の消臭剤。
  5. 請求項1乃至4の内いずれか1に記載の消臭剤を担持した担持部材を備えていることを特徴とする消臭体。
  6. 請求項1乃至4の内いずれか1に記載の消臭剤を散布、塗布、噴霧等の手段によって悪臭源に接触させることを特徴とする消臭方法。
JP2003432966A 2003-12-26 2003-12-26 消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法 Expired - Fee Related JP4384486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003432966A JP4384486B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003432966A JP4384486B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005185658A true JP2005185658A (ja) 2005-07-14
JP4384486B2 JP4384486B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=34790498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003432966A Expired - Fee Related JP4384486B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4384486B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013512A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Bio Iryo Joho:Kk 消臭除菌剤の製造方法
DE102007029970A1 (de) * 2007-06-15 2008-12-18 Lubing Maschinenfabrik Ludwig Bening Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Behandlung von bei der landwirtschaftlichen Tierhaltung anfallender Abluft
WO2009052396A2 (en) * 2007-10-17 2009-04-23 Biova, L.L.C. Novel process for solubilizing protein from a proteinaceous material and compositions thereof
JP2009154076A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Sk Holdings:Kk 徐放性オゾン水及びその製造方法並びに装置
JP2012101222A (ja) * 2011-12-22 2012-05-31 Sk Holdings:Kk オゾン水及びその製造装置
US8211477B2 (en) 2007-10-17 2012-07-03 Biova, L.L.C. Solubilized protein composition obtained from eggshell membrane
JP2013230353A (ja) * 2013-03-19 2013-11-14 Soken Co Ltd 脱臭剤、脱臭装置及び脱臭方法
CN103484402A (zh) * 2013-09-06 2014-01-01 广西壮族自治区水牛研究所 枯草芽孢杆菌x3及其在降低水牛粪便硫化氢生成中的应用
WO2016031804A1 (ja) * 2014-08-25 2016-03-03 株式会社日本環境科学研究所 組成物、担体、排水処理システム、排水処理方法、消臭方法及び回分式排水処理方法
CN106967640A (zh) * 2017-04-11 2017-07-21 上海莱泰生物科技有限公司 一种除臭微生物菌剂的制备方法
JP2019017445A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 クリーンアップ株式会社 管理システム
WO2021251310A1 (ja) * 2020-06-09 2021-12-16 株式会社リスクベネフィット ウイルスの残存しているおそれのある施設の除染方法及び/又は施設のウイルス感染リスク低減方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013512A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Bio Iryo Joho:Kk 消臭除菌剤の製造方法
DE102007029970A1 (de) * 2007-06-15 2008-12-18 Lubing Maschinenfabrik Ludwig Bening Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Behandlung von bei der landwirtschaftlichen Tierhaltung anfallender Abluft
US8211477B2 (en) 2007-10-17 2012-07-03 Biova, L.L.C. Solubilized protein composition obtained from eggshell membrane
WO2009052396A2 (en) * 2007-10-17 2009-04-23 Biova, L.L.C. Novel process for solubilizing protein from a proteinaceous material and compositions thereof
WO2009052396A3 (en) * 2007-10-17 2009-06-04 Biova L L C Novel process for solubilizing protein from a proteinaceous material and compositions thereof
US8425943B2 (en) 2007-10-17 2013-04-23 Biova, L.L.C. Method of treatment using solubilized protein composition obtained from eggshell membrane
US8197852B2 (en) 2007-10-17 2012-06-12 Biova, L.L.C. Process for solubilizing protein from a proteinaceous material and compositions thereof
JP2009154076A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Sk Holdings:Kk 徐放性オゾン水及びその製造方法並びに装置
JP2012101222A (ja) * 2011-12-22 2012-05-31 Sk Holdings:Kk オゾン水及びその製造装置
JP2013230353A (ja) * 2013-03-19 2013-11-14 Soken Co Ltd 脱臭剤、脱臭装置及び脱臭方法
CN103484402A (zh) * 2013-09-06 2014-01-01 广西壮族自治区水牛研究所 枯草芽孢杆菌x3及其在降低水牛粪便硫化氢生成中的应用
WO2016031804A1 (ja) * 2014-08-25 2016-03-03 株式会社日本環境科学研究所 組成物、担体、排水処理システム、排水処理方法、消臭方法及び回分式排水処理方法
JPWO2016031804A1 (ja) * 2014-08-25 2017-06-08 株式会社日本環境科学研究所 組成物、担体、排水処理システム、排水処理方法、消臭方法及び回分式排水処理方法
US10052399B2 (en) 2014-08-25 2018-08-21 Japan Environmental Science Company Composition, support, wastewater treatment system, wastewater treating method, deodorization method, and batch wastewater treating method
CN106967640A (zh) * 2017-04-11 2017-07-21 上海莱泰生物科技有限公司 一种除臭微生物菌剂的制备方法
JP2019017445A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 クリーンアップ株式会社 管理システム
WO2021251310A1 (ja) * 2020-06-09 2021-12-16 株式会社リスクベネフィット ウイルスの残存しているおそれのある施設の除染方法及び/又は施設のウイルス感染リスク低減方法
JP2021194036A (ja) * 2020-06-09 2021-12-27 株式会社リスクベネフィット ウイルスの残存しているおそれのある施設の除染方法及び/又は施設のウイルス感染リスク低減方法
JP7150351B2 (ja) 2020-06-09 2022-10-11 株式会社リスクベネフィット ウイルスの残存しているおそれのある施設の除染方法及び/又は施設のウイルス感染リスク低減方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4384486B2 (ja) 2009-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101455849B (zh) 空气净化剂
JP4384486B2 (ja) 消臭剤及びそれを用いた消臭体並びに消臭方法
CN109481713B (zh) 一种液体除臭剂及其制备方法
CN113115789A (zh) 一种消毒除味剂及其制备方法
CN114831137B (zh) 一种具有抑菌功效的除臭剂
US6815408B2 (en) Hydrogen peroxide stabilizer and resulting product and applications
CN110583649A (zh) 一种具有抑菌功能的除臭剂组合物及其制备方法
JPH10328284A (ja) 抗菌・消臭剤組成物
JP2003113010A (ja) 抗菌消臭剤
CN115043723A (zh) 一种衣康酸锌的用途及含有衣康酸锌除味剂的制备工艺
EP1128852B1 (en) Spray containing amphoteric material to reduce unpleasant odours
CN102309773A (zh) 生物除味组合物及制备方法
KR20030083831A (ko) 광촉매 및 과산화수소를 이용한 악취 제거용 탈취제
US20050065052A1 (en) Hydrogen peroxide stabilizer and resulting product and applications
JP4611498B2 (ja) 消臭剤組成物
JP3074597B2 (ja) 消臭剤組成物及び消臭剤の製造法
JP2007246669A (ja) 尿石除去および汚物消臭抗菌剤ならびに製造方法
CN110692652A (zh) 一种宠物家用的祛味除臭留香型消毒液及其制备方法
KR101639660B1 (ko) 미네럴과 유황을 이용한 소독 및 탈취제
JP2019115646A (ja) 消臭剤
CN109997870A (zh) 一种城市黑臭水体应急处理用除臭杀菌灭藻剂及其制备方法和应用
JP3044223B2 (ja) 脱臭剤
JP2008278941A (ja) アンモニア性臭気の消臭組成物
JP2000169317A (ja) 微生物消臭剤及びその製造方法
CN111249879B (zh) 一种消毒除臭剂的制备方法及应用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090827

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees