JP2005184482A - Ipアドレスに地理範囲情報を有するパケットの経路制御装置、経路制御プログラム及び経路制御方法 - Google Patents

Ipアドレスに地理範囲情報を有するパケットの経路制御装置、経路制御プログラム及び経路制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 IPアドレスに地理範囲情報を有するパケットを、指定地域に確実かつ効率的に転送するための経路制御装置、経路制御プログラム及び経路制御方法を提供する。
【解決手段】 GIPアドレス体系を用いた経路制御装置10が、複数のインターフェースと、このインターフェースの各々に対して送信の対象となる地域を表すGIPアドレスを対応づけた複数のエントリを含む経路表1010を生成する手段と、宛先として指定する地域を表す受信パケット32のGIPアドレスに含まれる位置情報及び地理範囲情報と、生成された経路表に含まれる各エントリの中の位置情報及び地理範囲情報とを順次比較して、重畳する地理範囲が存在する場合に、受信パケット32を送信することを決定する経路判定手段とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、IP(Internet Protocol)パケットの経路を制御する経路制御装置、経路制御プログラム及び経路制御方法に関する。
インターネットにおいて、サービスプロバイダサーバが、一定の地域を指定しその地域内に存在する端末に対して、その地域に応じたサービス情報を提供する場合、このサービス情報は、IPアドレスを有するパケットとして、ネットワーク内の経路制御装置によって転送されることによって端末の受信者に提供される。
一般に、IPアドレスは、ネットワークプレフィックス部及びホスト識別部から構成される。ここで、ホスト識別部は、端末に割り当てられた識別番号を含んでおり、各々の端末と一意に対応づけられる。そのため、既存の経路制御装置は、予め、宛先端末に割り当てられたIPアドレスに基づいて経路表を生成し、受信パケットの宛先である端末自身に向けて適切な経路を判定し、このパケットを転送することになる。
ここで、端末が移動する場合を想定する。端末の移動によって、端末が直接的に接続する経路制御装置が変更されても、既存の経路制御装置は、端末に対応づけられた同一のIPアドレスに基づいて経路制御を行わなければならない。そこで、端末は、予め、現在の自身の位置情報を位置情報管理サーバに登録する。次に、サービスプロバイダサーバは、位置情報管理サーバに対して、宛先として指定する地域に存在する端末のIPアドレスを問い合わせる。これにより、サービスプロバイダサーバは、位置情報管理サーバから取得されたその地域に存在する端末へサービス情報を送信することができる。
また、位置情報管理サーバを設置しない方法として、GPS(Global Positioning System)を用いて端末へのパケット送信を可能にする方法が報告されている(例えば非特許文献1参照)。また、IPv6のパケットに地理範囲情報を含ませる方法も提供されている(例えば非特許文献2参照)。
"GPS-Based Addressing and Routing"、[online]、IETF、RFC2009、[平成15年11月21日検索]、インターネット<URL:http://www.faqs.org/rfcs/rfc2009.html> "Mapping Universal Geographical Area Description to IPv6 Geo Based Unicast Address"、[online]、IETF、Internet-Draft, draft-vanmegen-ipv6-addr-00、[平成15年11月21日検索]、インターネット<URL:http://www.watersprings.org/pub/id/draft-vanmegen-ipv6-addr-00.txt>
しかしながら、上述した従来技術によれば、端末数の増加に伴って位置情報管理サーバに対する登録数及び問い合わせ件数が増大し、通信の一時的、若しくは慢性的な集中が発生する可能性が高い。さらにこのサーバが過負荷状態に陥り、サービスの提供が困難になる可能性もある。さらに、様々なサービスごとに位置情報管理サーバを必要とするため、管理コストの増大も避けられない。
また、位置情報管理サーバを設置せず、IPv6アドレスを有する各パケットに位置情報を含ませたとしても、既存の経路制御装置は、IPアドレスのホスト識別部に基づいて、個々の端末に向けての経路制御しかできないため、宛先として指定する地域に向けての確実かつ効率的なパケット転送を実現することができない。
従って、本発明は、IPアドレスに地理範囲情報を有するパケットを、指定地域に確実かつ効率的に転送するための経路制御装置、経路制御プログラム及び経路制御方法を提供することを目的とする。
本発明について説明する前に、上記の目的を達成するための1つの手法であって、本願発明者等が開発を進めている位置情報に基づくアドレス(以下、GIP(Geographical Internet Protocol)アドレスとする)体系について述べる。
GIPアドレスは、ネットワークプレフィックス部と位置情報部とから構成され、位置情報部は特定の位置及び地理範囲を表す。例えば、位置を「緯度」及び「経度」によって表し、地理範囲をその位置からの「距離」及びその範囲の「形」によって表すことができる。ここで、「形」として正方形、円形等が設定できる。なお、「距離」が零であれば、点としての位置を表すことになる。従って、通常のIPv6アドレスは1つのホストを表すのに対し、GIPアドレスは一定の地理範囲に対応する。そして、GIPアドレスを有するパケットを受信した際に、そのパケットのGIPアドレスと、予め端末に設定されたGIPアドレスとについて、そのネットワークプレフィックス部が一致し、その位置情報部が表す地理範囲が重畳する場合に、そのパケットを送信するとの判定を行う。そのため、このGIPアドレス体系は、位置情報管理サーバが存在しなくても、位置情報及び地理範囲情報に基づくIPアドレスを有するパケットを送受信するサービスの提供を可能にする。
本発明によれば、このGIPアドレス体系を用いた経路制御装置が、複数のインターフェースと、送信の対象となる地域を表すGIPアドレスと複数のインターフェースの各々とを対応づけた複数のエントリを含む経路表を生成する手段と、宛先として指定する地域を表す受信パケットのGIPアドレスに含まれる位置情報及び地理範囲情報と、生成された経路表に含まれる各エントリの中の位置情報及び地理範囲情報とを順次比較して、重畳する地理範囲が存在する場合に、受信パケットを送信することを決定する経路判定手段とを備えている。適切に生成されたGIP経路表、及びGIPアドレスを有するパケットの経路判定手段によって、宛先として指定する地域範囲と重畳する地理範囲が設定されたインターフェースの全てからパケットを送信することにより、地域に応じたサービス情報をその地域範囲内の端末に確実に送信することができる。
上述した経路判定手段によって重畳する地理範囲が存在するとされた全てのエントリに対応する全てのインターフェースから受信パケットを送信する手段をさらに備えていることも好ましい。
さらに、経路表を生成する手段として、複数のインターフェースの各々に基地局が接続されており、この基地局の位置情報及び地理範囲情報を取得する手段と、取得された位置情報及び地理範囲情報を含むGIPアドレスを決定する手段と、決定されたGIPアドレスにインターフェースのIPアドレスを対応づけた経路表を生成する手段とを備えていることも好ましい。
生成された経路表に含まれるエントリは、基地局が経路制御装置に直接的に接続されていることを示す標識フラグを含んでいることも好ましい。
基地局の位置情報は、全地球測位システムによって取得される緯度及び経度を含むことも好ましい。
さらに、所定時間ごとに、経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信する手段と、他の経路制御装置から受信された経路情報中のエントリの次ホップアドレスを判定する次ホップアドレス判定手段と、この次ホップアドレス判定手段によって次ホップアドレスが設定されたエントリの各々と経路表のエントリの各々とを順次比較して、追加又は変更されるべきエントリが存在するか否かを判定する更新判定手段と、この更新判定手段によって経路表が更新された場合に、ランダムに決定された時間の経過後に、更新された経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信する手段とをさらに備えていることも好ましい。GIP経路表をこのような所定の手段で更新することにより、適切なGIP経路表を保持することができる。
さらに、上述した次ホップアドレス判定手段として、受信された経路情報中のエントリの次ホップアドレスが、受信された経路制御装置のIPv6アドレスである場合にはそのエントリを無視する手段と、受信された経路情報の中のエントリの次ホップアドレスのネットワークプレフィックスと、経路情報を受信したインターフェースに割り当てられたIPv6アドレスのネットワークプレフィックスとが同一である場合には、経路情報の次ホップアドレスを経路表に登録する際のエントリの次ホップアドレスとする手段と、その他の場合には、受信された経路情報の送信元アドレスを経路表に登録する際のエントリの次ホップアドレスとする手段とを備えていることも好ましい。
受信された経路情報中のエントリにおいて、同一の次ホップアドレス及び同一のネットワークプレフィックスに関するエントリ群を、各エントリに含まれる位置及び地理範囲を全て包含する位置及び地理範囲を含むGIPアドレスを有するエントリに集約する手段をさらに備えていることも好ましい。このように適切に経路情報を集約することによって、保持するGIP経路表内のエントリ数が過剰に増大することを回避し、経路判定の効率化により円滑なルーティングを維持することができる。
生成された経路表の中のエントリに削除タイマ値を設定し、設定された期間内に他の経路制御装置から受信された経路情報の中に同一のエントリが存在しなかった経路表の中のエントリを削除する手段を備えていることも好ましい。
GIPアドレスが、IPv6に基づくものであることも好ましい。通常のIPv6ネットワークの環境を維持したまま、GIPアドレス体系を導入することができる。
本発明によれば、さらに、送信の対象となる地域を表すGIPアドレスと経路制御装置が備えている複数のインターフェースの各々とを対応づけた複数のエントリを含む経路表を生成する手段と、宛先として指定する地域を表すGIPアドレスを有する受信パケットのGIPアドレスに含まれる位置情報及び地理範囲情報と、生成された経路表に含まれる各エントリの中の位置情報及び地理範囲情報とを順次比較して、重畳する地理範囲が存在する場合、受信パケットを送信することを決定する経路判定手段としてコンピュータを機能させる経路制御プログラムが提供される。
また、経路制御プログラムが、上述した経路判定手段によって重畳する地理範囲が存在するとされた全てのエントリに対応する全てのインターフェースからパケットを送信する送信手段としてコンピュータをさらに機能させることも好ましい。
経路制御プログラムが、経路表を生成するために、複数のインターフェースの各々に基地局が接続されており、この基地局の位置情報及び地理範囲情報を取得する手段と、取得された位置情報及び地理範囲情報を含むGIPアドレスを決定する手段と、決定されたGIPアドレスにインターフェースのIPアドレスを対応づけた経路表を生成する手段としてコンピュータを機能させることも好ましい。
さらに、経路制御プログラムが、生成された経路表に含まれるエントリは、基地局が経路制御装置に直接的に接続されていることを示す標識フラグを含んでいることも好ましい。
経路制御プログラムが、基地局の位置情報は、全地球測位システムによって取得される緯度及び経度を含むことも好ましい。
経路制御プログラムが、所定時間ごとに、経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信する手段と、他の経路制御装置から受信された経路情報中のエントリの次ホップアドレスを判定する次ホップアドレス判定手段と、この次ホップアドレス判定手段によって次ホップアドレスが設定されたエントリの各々と経路表のエントリの各々とを順次比較して、追加又は変更されるべきエントリが存在するか否かを判定する更新判定手段と、この更新判定手段によって経路表が更新された場合、ランダムに決定された時間の経過後に、更新された経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信する手段としてコンピュータをさらに機能させることも好ましい。
経路制御プログラムが、上述した次ホップアドレス判定手段として、受信された経路情報中のエントリの次ホップアドレスが、受信された経路制御装置のIPv6アドレスである場合には、そのエントリを無視する手段と、受信された経路情報の中のエントリの次ホップアドレスのネットワークプレフィックスと、経路情報を受信したインターフェースに割り当てられたIPv6アドレスのネットワークプレフィックスとが同一である場合には、経路情報の次ホップアドレスを経路表に登録する際のエントリの次ホップアドレスとする手段と、その他の場合には、受信された経路情報の送信元アドレスを経路表に登録する際のエントリの次ホップアドレスとする手段とをコンピュータに実行させることも好ましい。
さらに、経路制御プログラムが、受信された経路情報の中のエントリにおいて、同一の次ホップアドレス及び同一のネットワークプレフィックスに関するエントリ群を、各エントリに含まれる位置及び地理範囲を全て包含する位置及び地理範囲を含むIPアドレスを有するエントリに集約する手段としてコンピュータをさらに機能させることも好ましい。
経路制御プログラムが、生成された経路表の中のエントリに削除タイマ値を設定し、設定された期間内に他の経路制御装置から受信された経路情報の中に同一のエントリが存在しなかった経路表の中のエントリを削除する手段としてコンピュータを機能させることも好ましい。
経路制御プログラムが、GIPアドレスが、IPv6に基づくものであることも好ましい。
本発明によれば、さらにまた、IPアドレスを有するパケットの経路を制御する経路制御方法は、送信の対象となる地域の位置情報及び地理範囲情報を含むIPアドレスと経路制御方法を実施する経路制御装置が備えている複数のインターフェースの各々とを対応づけた複数のエントリを含む経路表を生成し、生成された経路表に含まれる各エントリの中の位置情報及び地理範囲情報と、宛先として指定する地域の位置情報及び地理範囲情報を含むIPアドレスを有する受信パケットの該IPアドレスに含まれる位置情報及び地理範囲情報とを順次比較して、重畳する地理範囲が存在する場合に、パケットを送信することを決定し経路の判定を行う。
重畳する地理範囲が存在するとされた全てのエントリに対応する全てのインターフェースからパケットを送信することが好ましい。
インターフェースの各々に基地局が接続されており、経路表の生成が、基地局の位置情報及び地理範囲情報を取得し、取得された位置情報及び地理範囲情報を含むIPアドレスを決定し、決定されたIPアドレスにインターフェースのIPアドレスを対応づけた経路表を生成するものであることも好ましい。
所定時間ごとに、経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信し、一方、他の経路制御装置から受信された経路情報の中のエントリについて、エントリの次ホップアドレスを判定し、次ホップアドレスを判定することによって次ホップアドレスが設定されたエントリの各々と経路表のエントリの各々とを順次比較して、追加又は変更されるべきエントリが存在するか否かを判定し、判定することによって経路表が更新された場合に、ランダムに決定された時間の経過後に、更新された経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信することも好ましい。
受信された経路情報の中のエントリにおいて、同一の次ホップアドレス及び同一のネットワークプレフィックスに関するエントリ群を、各エントリに含まれる位置及び地理範囲を全て包含する位置及び地理範囲を含むIPアドレスを有するエントリに集約することも好ましい。
本発明によれば、GIP経路表を適切に生成すること、及びGIPアドレスを有するパケットの経路判定を行うことによって、宛先として指定する地域範囲と重畳する地理範囲が設定されたインターフェースの全てからパケットを送信することにより、地域に応じたサービス情報をその地域範囲内の端末に確実に送信することを可能にする。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態においては、経路制御装置としてルータを適用している。また、基盤となるネットワークは、通常のIPv6アドレス体系をサポートしているものとする。
図1は、本発明の一実施形態によるルータを含むシステム構成図である。図1を用いてGIPアドレスを有するパケットの転送及び経路判定について説明する。
図1によれば、このシステムは、ルータ10〜14と、基地局20〜25と、送信元サーバ30と、宛先端末31と、GPS33とを備えている。
ルータ10は、送信元サーバ30及び宛先端末31に対応する複数のインターフェースの各々に対して、位置情報及び地理範囲情報を設定した複数のエントリを含むGIP経路表1010を保持している。このエントリは、ルータ10自身がどのインターフェースからどのパケットを送信すべきかという情報を含む。ルータ10は、ルータ12からGIPアドレスを有するパケット32を受信すると、受信したパケット32のGIPアドレスが表す位置情報及び地理範囲情報と、GIP経路表1010内の各エントリに設定された位置情報及び地理範囲情報とを順次比較する。その際、重畳する地理範囲が存在するならば、パケット32を送信するとの判定を行う。なお、この地理範囲の重畳判定の詳細については、図11を用いて後述する。
ここでは、重畳する地理範囲として地理範囲a1が該当するとする。その後、重畳する地理範囲が存在すると判定された全てのエントリの各々について、設定されたインターフェースの全てからパケット32を送信する。図によれば、パケット32は、インターフェース102から送信される。パケット32は、基地局20を介して、地理範囲a1内に存在している宛先端末31に到達する。なお、基地局20が、GPS33から自身の緯度経度情報を取得し、この情報に基づいて形成した経路情報をルータ10に通知することにより、GIP経路表1010の生成及び更新が可能となる。
ここで、GPS33は、米国国防総省が運営する、地球の周回軌道を回る24個の衛星から発信される情報を受信し、その衛星との距離を導出することによって、当該端末の現在地(緯度及び経度)を取得することができるシステムである。一般には、カーナビゲーションシステムなどに採用されてきたが、近年、このGPS受信機においては、精度が向上するとともに集積化が進み、携帯電話端末等の小型端末にも組み込むことが可能となっている。
図2は、GIPアドレスを有する受信パケットの経路判定におけるフローチャートである。
図2によれば、まず、ルータは、受信されたパケットが自ノード宛のIPv6アドレスを有しているかどうかを判断し(S21)、有していれば自ノード宛の制御に関するパケットを処理し(S22)、手続きを終了させる。自ノード宛のIPv6アドレスでなければ、次いで、ネットワークプレフィックス部の判定を行い(S23)、受信されたパケットのネットワークプレフィックスがGIPのものであれば、保持するGIP経路表に地理範囲の重畳するGIPアドレスが存在するか否かを順次判定する(S24)。存在する場合、該当するGIPアドレスの1つ以上の次ホップアドレスに向けてパケットを送信する(S26)。これにより、地域に応じたサービス情報をその地域範囲内の端末に確実に送信することができる。一方、存在しない場合は、そのパケットを廃棄する(S27)。
一方、ネットワークプレフィックス部の判定(S23)において、受信されたパケットのネットワークプレフィックスがGIPのものではない場合は、保持する通常の経路表に同一のIPアドレスが存在するか否かを判定する(S25)。存在する場合には、該当するアドレスの次ホップアドレスに向けてパケットを送信する(S28)。存在しなければパケットを廃棄する(S27)。
なお、送信者がパケットを送信する際に、ある1つの端末宛に送信するのか、GIPアドレスで指定される位置及び地理範囲内にいる全ての端末に送信するのかを指定するために、GIPアドレス内に「完全一致/一部一致フラグ」を設定することもできる。以下に、このフラグが設定されたGIPアドレスを有するパケットの送信処理手順について説明する。なお、GIPアドレス設定の詳細については、図10を用いて後述する。
基地局が直接的に接続しているルータは、基地局からの経路情報によって生成されたエントリのGIPアドレスが表す地理範囲と受信されたパケットのGIPアドレスが表す地理範囲とが重畳し送信する判定を行った場合、このパケットが「完全一致」か「一部一致」かによってL2のアドレス解決をするか否かを判定する。「一部一致」の場合には、ブロードキャスト又はマルチキャストのアドレスを設定して、上述した図2のフローチャートに従ってパケットを送信する。一方、「部分一致」の場合は通常のIPv6同様、NDP(Neighbor Discovery Protocol:近傍発見プロトコル)によってL2アドレスの解決を行い、新たにGIP宛先アドレス及び次ホップL2アドレスを持つエントリを経路表に追加して処理する。この処理は、通常のIPv6及びIPv4における経路制御と同様である。
ここで、基地局からの経路情報に対応する各エントリに「Fフラグ(Fail flag)」を設定し、NDPによるL2アドレスの解決に失敗したエントリについて、Fフラグをオンにすることにする。基地局が直接的に接続されたルータにおいて、受信されたパケットのGIP宛先アドレスが「完全一致」である場合の処理手順を以下に示す。
(1)「完全一致」のGIPアドレスを宛先に持つパケットが受信される。
(2)受信されたパケットのGIPアドレスが表す地理範囲と、基地局からの経路情報によって生成されたエントリのGIPアドレスが表す地理範囲とが重畳し送信する判定を行った場合、Neighbor Solicitationを送信する。
(3)Neighbor Advertisementが返ってきた場合は、L2アドレスをGIP経路表に書き込み、パケットの送信を開始する。この手順は通常のIPv6におけるNDPの手順とまったく同様である。
(4)Neighbor Advertisementが返ってこない場合、通常のNDPに対する処理として、再送信を何度か行うが、なお返答がない場合、このエントリにFフラグを立てる。
(5)以後、同一宛先へのパケットが到達した場合、Fフラグが立っているので、そのままそのパケットを破棄する(その際にICMPv6のエラーメッセージは送出しない)。又は、破棄せずにL2宛先アドレスをブロードキャスト(又はマルチキャスト)アドレスとして送信してもよい。
(6)移動端末は、自身のGIPアドレスがセットされると、そのアドレスに関するNeighbor Advertisementを定期的に送信する。これを受信したルータは、GIP経路表の当該エントリにL2アドレスを登録する。(もしまだエントリが存在しない場合には、新たにエントリを作成する)。
上述した本実施形態のルータによれば、宛先として指定する地域範囲と重畳する地理範囲が設定されたインターフェースの全てからパケットを送信することにより、地域に応じたサービス情報をその地域範囲内の端末に確実に送信することを可能にする。
図3は、本実施形態によるルータ10の機能構成図である。
図3によれば、本実施形態によるルータ10は、GIP経路表保持部101と、パケット送信経路判定部105と、GIP経路表生成部106と、GIP経路表更新部107と、インターフェース部102〜104とを備えている。パケット送信経路判定部105は、インターフェース部102〜104と接続されており、受信したパケット32の送信の可否及び送信経路を判定して、経路表1010が指定するインターフェース102にパケット4を転送する。
GIP経路表生成部106は、ネットワークプレフィックス表1060及びGIPアドレス形成部1061を含む。GIPアドレス形成部1061は、基地局20からの経路情報とネットワークプレフィックスとを合わせて、基地局20の地理範囲aを表すGIPアドレスを形成し、形成したGIPアドレスをGIP経路表1010に登録する。
GIP経路表更新部107は、ルータ10がインターフェース部104を介して他のルータ12と経路情報交換を行う際に、受信した経路情報に基づいてGIP経路表1010を適切に更新する機能を有する。GIP経路表更新部107は、所定時間ごとに、他のルータ12との間で経路情報の送受信を行うインターフェース部104と、受信した経路表のエントリ群を次ホップアドレスごとに1つのエントリに集約してエントリ数を調整する集約判定/集約部1070と、エントリ内の次ホップアドレスを決定する次ホップアドレス決定部1071と、経路情報内のエントリを順次比較して判定する更新判定部1072とを備えている。
次に、図3を用いて、本実施形態のルータにおけるGIP経路表の生成について説明する。
図3によれば、インターフェース102に基地局20が接続されている。基地局20は、自分の位置(緯度、経度)をGPS33等の手段を用いて認識しており、また、電波到達範囲等から自身の地理範囲aを把握している。この位置情報及び地理範囲情報に基づいて作成した経路情報を接続しているルータ10に通知する。この際、この経路情報内に「Aフラグ(Access network flag)」を設定し、基地局からの経路情報であることをルータ10に認識させるため、この「Aフラグ」をオンにして通知する。基地局から通知される経路情報には、ネットワークプレフィックスは含まれず、単に地域を表すのみである。なお、基地局20及び21は、必ずしも無線基地局である必要はなく、有線のL2スイッチであっても、自分の位置及びネットワークの地理範囲が把握されていればよい。
基地局20からの経路情報及びネットワークプレフィックス表1060に基づいて、GIPアドレス形成部1061は、基地局20が把握する地理範囲aを特定するGIPアドレスを形成する。その後、このGIPアドレスにインターフェース102のアドレスを対応づけたGIP経路表1010を生成する。
この際、GIP経路表1010内に「Dフラグ(Direct flag)」を設定し、基地局20から通知されたAフラグがオンになっている経路情報によって形成された経路表1010内のエントリにおいては、基地局20が直接的にルータ10に接続されていることを示すために「Dフラグ(Direct flag)」をオンとする。さらに、このDフラグがオンのエントリについては、次ホップアドレス(パケットを次に送信すべき先のアドレス)は、基地局が接続されているインターフェースに割り当てられているIPv6アドレスとする。
表1は、ルータが保持するGIP経路表である。また、表2は、ルータが保持するネットワークプレフィックス表である。
Figure 2005184482
Figure 2005184482
GIP経路表(表1)のエントリが有する各要素を以下に説明する。まず、GIPアドレスは、宛先アドレスである。即ち、宛先として指定する地域の位置及び地理範囲を含む位置情報を表す部分とネットワークプレフィックスとを合わせたものである。次に、ネットワークプレフィックス長は、GIPネットワークプレフィックスのビット数であり、GIPアドレスからネットワークプレフィックスを得るために必要となる。次ホップアドレスは、パケットを次に送信すべき先のアドレスである。出力インターフェースは、パケットを送信すべきインターフェースである。上述したように、本実施形態においては、出力インターフェースには位置情報及び地理範囲情報が設定されることになる。
フラグには、Dフラグ又はFフラグのオン/オフについてのビットを立てることができる。削除タイマ値は、不要なエントリを自動的に削除するための時限タイマ値である。この値を各エントリに設定することによって、不要なエントリが永久に残ってしまう事態を回避する。
削除タイマ値は時間とともに減少し、0になった時点で、そのエントリはGIP経路表から完全に削除される。削除タイマ値は、例えば0〜65535までの値をセットでき、65535は無限(タイマ値無効)を表すものとする。基地局から直接的に接続されるルータへ通知される経路情報内のエントリにおいては、削除タイマ値は無限にセットされ、さらにこのエントリがルータの保持するGIP経路表に登録された時点でMAX値にセットされる。MAX値は、管理者が任意に設定することができるが、経路情報を所定時間ごとに送信する時間間隔の3倍程度以下の値が適当だと考えられる。
以上に説明した本実施形態のルータによれば、宛先として指定される地域内の端末に確実にサービスを提供することが可能となるような、システムの現状に適合したGIP経路表を生成することができる。
次に、GIP経路表の更新、及び更新のための経路情報交換について説明する。図4は、本実施形態による経路情報交換のシーケンス図である。
図4によれば、ルータ10は、所定時間ごとに、GIP経路表1010に基づく経路情報を他のルータ12等に、Dフラグがオンになっていない全てのインターフェースからマルチキャストで送信する(S41)。一方で、他のルータ12等から経路情報を受信した場合(S42)、GIP経路表更新部107は、この経路情報に基づいて、GIP経路表1010を更新するか否かを判定し、必要な更新を行う。
GIP経路表1010を更新した場合、ルータ10は、ランダムに決定された時間の経過後に、更新したGIP経路表1010に基づく経路情報を他のルータ12等に、Dフラグがオンになっていない全てのインターフェースから送信する(S43)。この際の経路情報は、各エントリの出力インターフェースと削除タイマ値を除いた情報となる。更新後であってランダムに決定された時間の経過前に、さらに別の経路情報を受信した場合には、さらに対応するGIP経路表の更新を行い、再度ランダムに決定された時間の経過後に経路情報を送信する。なお、ランダムに決定された時間経過後の経路情報の送信は、自身のGIP経路表が先に受信した経路情報により更新された場合にのみ行われる。この際、削除タイマ値のみの変更は、GIP経路表の更新とはみなされない。
図5は、GIP経路表の更新のフローチャートである。
図5によれば、ルータが、隣接ルータから経路情報を受信した場合、最初に、経路情報内のエントリの次ホップアドレスが、受信したルータのIPv6アドレスであるか否かを判定する(S51)。受信ルータのIPv6アドレスである場合には、そのエントリを無視し、次のエントリの処理に進む(S50)。
IPv6アドレスでない場合には、次いで、経路情報内のエントリの次ホップアドレスのネットワークプレフィックスと、受信したインターフェースに割り当てられたIPv6アドレスのネットワークプレフィックスとが同一であるが否かを判定する(S52)。同一である場合には、経路情報内の次ホップアドレスをGIP経路表の次ホップアドレスに登録する(S54)。この判定は、複数のルータが、1つのルータにHUBを仲介して接続されている場合においても、適切な送信先ルータを特定するために必要とされる。一方、同一でない場合には、経路情報の送信元アドレスを次ホップアドレスとしてGIP経路表に登録する(S53)。
GIP経路表内に同一エントリが存在しているか否かを判定し(S55)、存在していれば削除タイマ値をMAXに戻す(S57)。存在していなければ、新たなエントリとして経路情報を登録し(S56)、削除タイマ値をMAXにセットする。
また、ルータが基地局から経路情報を受信した場合、Aフラグがオンになっているエントリに関しては、そのエントリに関する経路情報のDフラグをオンにして登録する。
以上に説明したGIP経路表の更新によって、GIPアドレス体系をサポートする全てのルータが、宛先として指定した地域範囲にパケットを送信するのに適切な経路制御を行うためのGIP経路表を保持することが可能となる。
次に、GIP経路表を更新する際の経路情報の集約について説明する。
まず、集約の必要性について説明する。GIPアドレス体系をサポートするルータにおいて、ネットワーク階層構造の上位のルータは、下位のルータが保持する経路情報を全て保有していなければならない。この際、円滑な経路制御を維持するためには、上位ルータの保持するGIP経路表内のエントリ数が過剰に増大することを回避しなければならない。
そこで、本実施形態によれば、同一の次ホップアドレス及び同一のネットワークプレフィックスに関するエントリ群から、各エントリに対応する地理範囲を全て包含する地理範囲に基づくIPアドレスを有するエントリを生成して、経路情報を集約する。集約された1つの経路情報は、ある次ホップアドレスとGIPネットワークプレフィックスに関する、全ての(または一部の)経路情報が表す位置及び地理的情報を含むような1つの位置及び地理範囲を表すことになる。
ここで、多くの地理範囲を包含する1つの大きな地理範囲は、下位ルータにおいては地理範囲ではない不要な地域をも包含し、ネットワーク階層構造の上位において不要なパケット送信を増加させることになる。この増加を回避するために、複数の中程度の地理範囲に集約することで不要地域の割合を減少させ、不要なパケット送信を抑制することも可能である。
経路情報の集約を行うためには、受信した経路情報のエントリを個別に登録するのではなく、同一の次ホップアドレスかつ同一のネットワークプレフィックスに関するエントリ群を取り出して集約リストを臨時に作成し、このリストにおいて集約、登録処理を行う。処理の際の次ホップアドレスの判断は、上述した図5による判断と同じである。集約リストは、GIPネットワークプレフィックス、ネットワークプレフィックス長、次ホップアドレス、フラグ、エントリ群を含む。
図6は、経路情報集約のフローチャートである。理解を容易にするため、このフローチャートは、集約リストに登録されている複数のエントリを1つのエントリに集約する処理を示す。
図6によれば、形成された集約リストにおいて、Aフラグがオンのエントリとオフのエントリが混在している場合、両者を分離して新たな2つのリストを作成する(S61)。Aフラグがオフである場合、集約リスト内のエントリが表す地理範囲を全て含むような1つの地理範囲を算出し、算出された1つの地理範囲を表す1つのエントリを決定する(S62)。なお、算出方法については図7を用いて後述する。
次いで、この決定されたエントリと、登録済みのGIP経路表のエントリのうち同一のGIPネットワークプレフィックス及び同一の次ホップアドレスを有するものを順次比較し、同一のエントリが存在するか否かを判定する(S63)。存在する場合、登録済みのエントリにおいて、削除タイマ値をMAXに戻す(S65)。存在しなければ、新たなエントリとして経路情報を登録し、削除タイマ値をMAXにセットする(S64)。
また、Aフラグがオンになっているエントリに関しては、各エントリをGIP経路表内のエントリと順次比較し(S66、S69)、以後はS64又はS65と同じ手順で処理する。登録の際はDフラグをオンにして登録する。
最後に、登録済みのエントリにおいて、同一のGIPネットワークプレフィックス及び同一の次ホップアドレスを有するエントリのうち、削除タイマ値をMAXにしなかったもの(即ち集約された新しい経路情報には含まれないもの)については、そのエントリを削除する。なお、集約リスト内にエントリが1つしかない場合は、経路情報の集約を行わない場合の処理と同様の処理を行う。
図7は、経路情報の集約の説明図である。
図7によれば、通知された経路情報内の各エントリの位置及び地理範囲が、地理範囲a1、a2及びa3で表されるような正方形となっている。この形状はGIPアドレスの位置情報部の地理範囲情報に含まれており、一般には、アドレスにおける指定ビットが許容する範囲において、円形、矩形等の任意の形状を選択することができるが、地理範囲の重畳を判定する際の簡便さを考慮すると単純な形状であることが望ましい。また、形状をシステム全体で統一しておくことによって、これを省略することもできる。
経路情報の集約においては、地理範囲a1、a2及びa3を全て包含するような正方形の地理範囲Aが算出されることになる。例えば、位置情報が緯度経度情報に基づいたものである場合を想定する。まず、集約しようとするエントリが表す地理範囲全てにおいて、最も大きな「緯度」を有する点(地理範囲a1の頂辺上の点)と、最も小さな「緯度」を有する点(a2の底辺状の点)と、最も小さな「経度」を有する点(a3の左辺上の点)とが選択される。次いで、これらの3点をその辺上に有し、しかも各辺が緯線又は経線に平行であるような正方形が一意に決定される。この決定された正方形の地理範囲Aに対応する1つのGIPアドレスは、各エントリが表す位置及び地理範囲を全て包含する位置及び地理範囲に基づくものである。これにより、集約されたエントリを得ることができる。
以上に説明した経路情報の集約によって、上位ルータの保持するGIP経路表内のエントリ数が過剰に増大することを回避し、経路判定の効率化により円滑なルーティングを維持することが可能となる。
図8は、本実施形態によるルータをツリー上に構成したシステム構成図である。また、図9a及び9bは、経路表の生成及び更新のフローチャートである。これらの図を用いて、GIP経路表の生成、経路情報の交換、及びGIP経路表の集約・更新が行われる具体例を示す。
最初に、基地局20は、GPS等の手段を用いて自身の位置を特定し、自身の位置及び地理範囲に基づいて経路情報(a)を作成する。また、基地局21も同様に経路情報を作成する。基地局20及び21は、作成した経路情報を直接的に接続しているルータ10に通知する(S81)。
通知を受けたルータ10は、自身が保持するGIPプレフィックス表(b)と合わせて、GIP経路表(c)を生成する。この際、各エントリのDフラグがオンとなるので、次ホップアドレスは、それぞれ、基地局20及び21が接続されているインターフェース30及び31に割り当てられているアドレスとなる。また基地局22及び23から通知を受けたルータ11も同様にGIP経路表(d)を生成する。
次いで、ルータ10は、所定時間後に、自身が保持するGIP経路表(a)に基づいて経路情報(e)を作成し、この経路情報を隣接する上位のルータ12に通知する(S82)。通知を受けたルータ12は、通知された経路情報(e)に基づいてGIP経路表(f)を生成する。
この際、同一次ホップアドレス及び同一ネットワークプレフィックスごとに、経路情報の集約が行われ、通知された4つのエントリが、同一の次ホップアドレスを持つが異なるネットワークプレフィックス(3ffe:0 :0 1 ::と3ffe:0 :0 2 ::)であるGIPアドレスを有する2つのエントリに集約される。GIPアドレスの位置情報部に注目すると、通知された4つのエントリのうち、位置情報部が:d1x1y1であり地理範囲a1を表すエントリと、:d2x2y2であり地理範囲a2を表すエントリとが、地理範囲a1及びa2を包含する地理範囲Aを表す位置情報部:daxayaを有する1つのエントリに集約されている。
ルータ12は、隣接する下位ルータ10及び11に向けて、GIP経路表(f)に基づく経路情報(g)を通知する(S83)。ルータ10は、経路情報(g)内の次ホップアドレスがいずれも自身のIPv6アドレスであるため、経路情報(g)による更新処理を行わない。一方、ルータ11は、通知された経路情報(g)に基づいて、自身が保持するGIP経路表(d)をGIP経路表(h)に更新する。
更新が完了してからランダムに決定された時間の経過後に、ルータ11は、更新されたGIP経路表(h)に基づく経路情報(i)を、隣接するルータ12に通知する(S84)。経路情報(i)を受けたルータ12は、通知された経路情報(i)に基づいてGIP経路表(j)を生成する。この際、それぞれ地域B1及び地域B2を表す2つのエントリが、ネットワークプレフィックスごとに、両地域を包含する地域Bを表す1つのエントリに集約される。
次いで、ルータ12は、隣接する下位ルータ10及び11に向けて、GIP経路表(j)に基づく経路情報(k)を通知する(S85)。ルータ11は、通知された経路情報(j)内の次ホップアドレスが自身のIPv6アドレスであるか、又は経路情報(j)内のエントリが既に登録されているものと同一であるため、経路情報(j)による更新処理を行わない。一方、ルータ10は、通知された経路情報(j)に基づき、自身が保持するGIP経路表(c)をGIP経路表(l)に更新する。この際、ルータ10は、先に(通知S82後に)ルータ12において集約により形成されたエントリについては、次ホップアドレスがいずれも自身のIPv6アドレスであるため、無視する。
その後、ルータ10は、更新されたGIP経路表(l)に基づく経路情報(m)を隣接するルータ12に通知する(S86)。経路情報(m)を受けたルータ12は、通知された経路情報(m)内のエントリの次ホップアドレスが自身のIPv6アドレスであるか、又は通知された経路情報(m)内のエントリ、若しくはこれらのエントリを集約したエントリが、既に登録されているものと同一であるため、経路情報(m)による更新処理を行わない。これにより、ルータ10、11及び12からなるネットワークにおいて、GIP経路表の更新によるランダムに決定された時間の経過後の経路情報通知は発生しなくなり、経路情報が収束する。
図10は、GIPアドレス体系の説明図である。以下に、以上に述べたGIPアドレスの設定についての詳細な説明を行う。
図10によれば、GIPアドレスは、64ビットのネットワークプレフィックス部と、64ビットの位置情報部とから構成されている。
ネットワークプレフィックス部は、通常のIPv6におけるネットワークプレフィックスと全く同じものである。従って、当然に、既存のルータによって、所定のネットワークプレフィックスを有するネットワークに対する経路制御が可能となる。ネットワークプレフィックスは、あるネットワークにおいて提供されるサービス単位に割り当てられたものである。そのサービス情報を受信したい端末は、それに対応するネットワークプレフィックスを知っていることを前提とする。例えば、利用者が、表示画面によって、取得したいサービス情報項目を選択することにより、そのサービス情報に基づくネットワークプレフィックスが選択されることになる。
位置情報部は、通常のIPv6におけるホスト識別部と称される部分に相当する。図10によれば、位置情報部は、「緯度」及び「経度」と、「距離(範囲)」と、「形」ビットと、「一部一致/完全一致」ビットとを有する。
例えば、「緯度」及び「経度」を0.1秒(約3.0m)の精度で、全地球上の位置を表現するためには、以下のように47ビットが必要となる。
(緯度)180度×60分×600(0.1秒単位)=6480000 ≒23ビット
(経度)360度×60分×600(0.1秒単位)=12960000≒24ビット
合計47ビット
ここで、緯度及び経度についての実際の適用例を説明する。例えば、ある端末が自身の位置として、北緯48度07.038247分、東経11度31.324523分という情報を取得した場合について説明する。この値を0.1秒単位の16進数に変換する。
48度07.038247分(北緯) → (48+90) × 36000 + 7.038247 × 600
= 4968623 (10進)
= 4BD0AF (16進:後半23ビット)
11度31.324523分(東経) → 11 × 36000 + 31.324523 × 600
= 414794 (10進)
= 06544A(16進:24ビット)
図10によれば、以下のようなGIPアドレスとなる。
3FFE: 0: 0: 1:2328:4BD0:AF06:544A
(ネットワークプレフィックス) |(距離)|(緯度:北緯)|(経度:東経)
このGIPアドレスは、ネットワークプレフィックスを「3FFE:0:0:1::/64」とし、北緯48度07.038247分及び東経11度31.324523分にいる端末が、距離15分(0.1秒単位では16進数で2328となる)の地理範囲を表す。ここでは、緯度情報を、簡単のため24ビットで表現(最上位ビットは0で固定)している。
図11は、GIP経路表内のエントリと受信パケットのGIPアドレスとの地理範囲の重畳を判定するための説明図である。
受信されたパケットが、GIP経路表内の各エントリの次ホップアドレスに向けて送信されるべきか否かの判定について説明する。この判定は、GIP経路表内のエントリが表す地理範囲と、受信パケットが有するGIPアドレスが表す地理範囲とを比較して、互いに重畳する部分があるか否かを判断することによる。
図11によれば、地理範囲A0は、GIP経路表内の送信判定対象であるエントリの表す地理範囲である。これに対し、受信パケットのGIPアドレスは、地理範囲A1を示す。このとき、x軸に基づく(x1〜x1+d1)と(x0〜x0+d0)とに重畳する部分があり、かつ、y軸に基づく(y1〜y1+d1)と(y0〜y0+d0)とに重畳する部分があるか否かによって判断される。この場合、地理範囲A0と地理範囲A1とは一部重畳すると判断される。このとき、地理範囲A1を示す受信パケットは、このエントリの次ホップアドレスに向けて送信されるべきとの判定がなされる。
また、受信したパケットのGIPアドレスが、地理範囲A2を示す場合、y軸に基づく(y2〜y2+d2)と(y0〜y0+d0)とに重畳する部分があるが、x軸に基づく(x2〜x2+d2)と(x0〜x0+d0)とに重畳する部分がない。従って、地理範囲A0と地理範囲A2とは重畳する部分がないために、当該パケットは送信しないとの判定がなされる。
さらにに、受信したパケットにおけるGIPアドレスが、地理範囲A3を示す場合、x軸に基づく(x3〜x3+d3)は(x0〜x0+d0)に完全に含まれ、かつ、y軸に基づく(y3〜y3+d3)は(y0〜y0+d0)とに完全に含まれる。従って、地理範囲A3は地理範囲A1に完全に含まれるために、当該パケットは送信されるべきとの判定がなされる。
なお、以上に述べた実施形態において、基盤となるアドレス体系はIPv6とされてきたが、IPv6と同様に大きなアドレス表記を持ち、適切なルーティングプロトコルを用いてデータを伝送する機能を有するものであれば、本発明によるルータを組み込むことが可能である。
さらに、以上に述べた実施形態は、全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は、他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明の一実施形態によるルータを含むシステム構成図である。 GIPアドレスを有する受信パケットの経路判定におけるフローチャートである。 本実施形態によるルータの機能構成図である。 本実施形態による経路情報交換のシーケンス図である。 GIP経路表の更新のフローチャートである。 経路情報の集約のフローチャートである。 経路情報の集約の説明図である。 本実施形態によるルータをツリー上に構成したシステム構成図である。 経路表の生成及び更新のフローチャートである。 経路表の生成及び更新のフローチャートである。 GIPアドレス体系の説明図である。 GIP経路表のエントリと受信パケットのGIPアドレスとの地理範囲の重畳を判定するための説明図である。
符号の説明
10、11、12、13、14 ルータ
101 GIP経路表保持部
1010 GIP経路表
102、103、104 インターフェース
105 パケット送信経路判定部
106 GIP経路表生成部
1060 GIPネットワークプレフィックス表
1061 GIPアドレス形成部
107 GIP経路表更新部
1070 経路情報集約判定/集約部
1071 次ホップアドレス決定部
1072 経路情報更新判定部
20、21、22、23、24、25 基地局
30 送信元サーバ
31 宛先端末
32 GIPアドレスを有するパケット
33 GPS

Claims (25)

  1. IPアドレスを有するパケットの経路を制御する経路制御装置において、
    複数のインターフェースと、
    送信の対象となる地域の位置情報及び地理範囲情報を含むIPアドレスと、前記インターフェースの各々とを対応づけた複数のエントリを含む経路表を生成する手段と、
    宛先として指定する地域の位置情報及び地理範囲情報を含むIPアドレスを有する受信パケットの該IPアドレスに含まれる位置情報及び地理範囲情報と、生成された前記経路表に含まれる各エントリの中の位置情報及び地理範囲情報とを順次比較して、重畳する地理範囲が存在する場合に、該パケットを送信することを決定する経路判定手段と
    を備えていることを特徴とする経路制御装置。
  2. 前記経路判定手段によって重畳する地理範囲が存在するとされた全てのエントリに対応する全てのインターフェースから前記パケットを送信する送信手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の経路制御装置。
  3. 前記インターフェースの各々に基地局が接続されており、前記経路表を生成する手段が、
    前記基地局の位置情報及び地理範囲情報を取得する手段と、
    取得された前記位置情報及び前記地理範囲情報を含むIPアドレスを決定する手段と、
    決定された前記IPアドレスに前記インターフェースのIPアドレスを対応づけた経路表を生成する手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の経路制御装置。
  4. 前記生成された経路表に含まれるエントリは、前記基地局が当該経路制御装置に直接的に接続されていることを示す標識フラグを含んでいることを特徴とする請求項3に記載の経路制御装置。
  5. 前記基地局の位置情報は、全地球測位システムによって取得される緯度及び経度を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の経路制御装置。
  6. 所定時間ごとに、前記経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信する手段と、
    他の経路制御装置から受信された経路情報の中のエントリについて、該エントリの次ホップアドレスを判定する次ホップアドレス判定手段と、
    前記次ホップアドレス判定手段によって次ホップアドレスが設定されたエントリの各々と前記経路表のエントリの各々とを順次比較して、追加又は変更されるべきエントリが存在するか否かを判定する更新判定手段と、
    前記更新判定手段によって前記経路表が更新された場合に、ランダムに決定された時間の経過後に、更新された経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信する手段と
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の経路制御装置。
  7. 前記次ホップアドレス判定手段が、
    受信された前記経路情報中のエントリの次ホップアドレスが、当該経路制御装置のIPv6アドレスである場合には、該エントリを無視する手段と、
    受信された前記経路情報中のエントリの次ホップアドレスのネットワークプレフィックスと、該経路情報を受信したインターフェースに割り当てられたIPv6アドレスのネットワークプレフィックスとが同一である場合には、該経路情報の次ホップアドレスを経路表に登録する際のエントリの次ホップアドレスとする手段と、
    その他の場合には、受信された前記経路情報の送信元アドレスを経路表に登録する際のエントリの次ホップアドレスとする手段と
    を備えていることを特徴とする請求項6に記載の経路制御装置。
  8. 受信された前記経路情報中のエントリにおいて、同一の次ホップアドレス及び同一のネットワークプレフィックスに関するエントリ群を、各エントリに含まれる位置及び地理範囲を全て包含する位置及び地理範囲を含むIPアドレスを有するエントリに集約する手段をさらに備えていることを特徴とする請求項6又は7に記載の経路制御装置。
  9. 生成された前記経路表の中のエントリに削除タイマ値を設定し、設定された期間内に他の経路制御装置から受信された前記経路情報の中に同一のエントリが存在しなかった前記経路表の中のエントリを削除する手段を備えていることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の経路制御装置。
  10. 前記IPアドレスが、IPv6に基づくものであることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の経路制御装置。
  11. IPアドレスを有するパケットの経路を制御する経路制御プログラムにおいて、
    送信の対象となる地域の位置情報及び地理範囲情報を含むIPアドレスと、前記経路制御プログラムを実行する経路制御装置が備えている複数のインターフェースの各々とを対応づけた複数のエントリを含む経路表を生成する手段と、
    宛先として指定する地域の位置情報及び地理範囲情報を含むIPアドレスを有する受信パケットの該IPアドレスに含まれる位置情報及び地理範囲情報と、生成された前記経路表に含まれる各エントリの中の位置情報及び地理範囲情報とを順次比較して、重畳する地理範囲が存在する場合に、該パケットを送信することを決定する経路判定手段
    としてコンピュータを機能させることを特徴とする経路制御プログラム。
  12. 前記経路判定手段によって重畳する地理範囲が存在するとされた全てのエントリに対応する全てのインターフェースから前記パケットを送信する送信手段としてコンピュータをさらに機能させることを特徴とする請求項11に記載の経路制御プログラム。
  13. 前記インターフェースの各々に基地局が接続されており、前記経路表を生成する手段が、
    前記基地局の位置情報及び地理範囲情報を取得する手段と、
    取得された前記位置情報及び前記地理範囲情報を含むIPアドレスを決定する手段と、
    決定された前記IPアドレスに前記インターフェースのIPアドレスを対応づけた経路表を生成する手段
    としてコンピュータを機能させることを特徴とする請求項11又は12に記載の経路制御プログラム。
  14. 前記生成された経路表に含まれるエントリは、前記基地局が前記経路制御装置に直接的に接続されていることを示す標識フラグを含んでいることを特徴とする請求項13に記載の経路制御プログラム。
  15. 前記基地局の位置情報は、全地球測位システムによって取得される緯度及び経度を含むことを特徴とする請求項13又は14に記載の経路制御プログラム。
  16. 所定時間ごとに、前記経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信する手段と、
    他の経路制御装置から受信された経路情報の中のエントリについて、該エントリの次ホップアドレスを判定する次ホップアドレス判定手段と、
    前記次ホップアドレス判定手段によって次ホップアドレスが設定されたエントリの各々と前記経路表のエントリの各々とを順次比較して、追加又は変更されるべきエントリが存在するか否かを判定する更新判定手段と、
    前記更新判定手段によって前記経路表が更新された場合に、ランダムに決定された時間の経過後に、更新された経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信する手段
    としてコンピュータをさらに機能させることを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載の経路制御プログラム。
  17. 前記次ホップアドレス判定手段が、
    受信された前記経路情報中のエントリの次ホップアドレスが、前記経路制御装置のIPv6アドレスである場合には、該エントリを無視する手段と、
    受信された前記経路情報中のエントリの次ホップアドレスのネットワークプレフィックスと、該経路情報を受信したインターフェースに割り当てられたIPv6アドレスのネットワークプレフィックスとが同一である場合には、該経路情報の次ホップアドレスを経路表に登録する際のエントリの次ホップアドレスとする手段と、
    その他の場合には、受信された前記経路情報の送信元アドレスを経路表に登録する際のエントリの次ホップアドレスとする手段
    としてコンピュータを機能させることを特徴とする請求項16に記載の経路制御プログラム。
  18. 受信された前記経路情報の中のエントリにおいて、同一の次ホップアドレス及び同一のネットワークプレフィックスに関するエントリ群を、各エントリに含まれる位置及び地理範囲を全て包含する位置及び地理範囲を含むIPアドレスを有するエントリに集約する手段としてコンピュータをさらに機能させることを特徴とする請求項16又は17に記載の経路制御プログラム。
  19. 生成された前記経路表の中のエントリに削除タイマ値を設定し、設定された期間内に他の経路制御装置から受信された前記経路情報の中に同一のエントリが存在しなかった前記経路表の中のエントリを削除する手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする請求項16から18のいずれか1項に記載の経路制御プログラム。
  20. 前記IPアドレスが、IPv6に基づくものであることを特徴とする請求項11から19のいずれか1項に記載の経路制御プログラム。
  21. IPアドレスを有するパケットの経路を制御する経路制御方法において、
    送信の対象となる地域の位置情報及び地理範囲情報を含むIPアドレスと、前記経路制御方法を実施する経路制御装置が備えている複数のインターフェースの各々とを対応づけた複数のエントリを含む経路表を生成し、
    前記生成された経路表に含まれる各エントリの中の位置情報及び地理範囲情報と、宛先として指定する地域の位置情報及び地理範囲情報を含むIPアドレスを有する受信パケットの該IPアドレスに含まれる位置情報及び地理範囲情報とを順次比較して、重畳する地理範囲が存在する場合に、該パケットを送信することを決定し経路の判定を行う
    ことを特徴とする経路制御方法。
  22. 重畳する地理範囲が存在するとされた全てのエントリに対応する全てのインターフェースから前記パケットを送信することを特徴とする請求項21に記載の経路制御方法。
  23. 前記インターフェースの各々に基地局が接続されており、前記経路表の生成が、
    前記基地局の位置情報及び地理範囲情報を取得し、
    取得された前記位置情報及び前記地理範囲情報を含むIPアドレスを決定し、
    決定された前記IPアドレスに前記インターフェースのIPアドレスを対応づけた経路表を生成するものである
    ことを特徴とする請求項21又は22に記載の経路制御方法。
  24. 所定時間ごとに、前記経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信し、
    一方、他の経路制御装置から受信された経路情報の中のエントリについて、該エントリの次ホップアドレスを判定し、
    前記次ホップアドレスを判定することによって次ホップアドレスが設定されたエントリの各々と前記経路表のエントリの各々とを順次比較して、追加又は変更されるべきエントリが存在するか否かを判定し、
    前記判定することによって前記経路表が更新された場合に、ランダムに決定された時間の経過後に、更新された経路表に基づく経路情報を他の経路制御装置に送信することを特徴とする請求項21から23のいずれか1項に記載の経路制御方法。
  25. 受信された前記経路情報の中のエントリにおいて、同一の次ホップアドレス及び同一のネットワークプレフィックスに関するエントリ群を、各エントリに含まれる位置及び地理範囲を全て包含する位置及び地理範囲を含むIPアドレスを有するエントリに集約することを特徴とする請求項24に記載の経路制御方法。
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