JP2005183715A - 電子部品実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリームはんだ印刷後に塗布工程を導入し、隣接するクリームはんだ間に接合強度補強可能な非導電性樹脂を塗布することにより、装着時によるはんだ押し込みによるブリッジを防止し、電気的な接合信頼性を向上させ、また接合部の接合強度の信頼性向上を図る。
【解決手段】部品裏面に電極を有する電子部品2を電子回路基板1に実装する際の電子部品実装方法であって、少なくとも前記電子回路基板1に設けられた電気的接合を行うための導電性パッド3上に前記導電性パッド3と略々同配列、同形状に加工されたマスクを用いてクリームはんだ4を印刷する印刷工程(工程1)と、前記電子回路基板1に印刷された隣接する前記クリームはんだ4間に樹脂11を塗布する塗布工程(工程2)と、前記電子回路基板1に印刷された前記クリームはんだ4上に前記電子部品2を実装する実装工程(工程3)を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、部品裏面に電極を有する電子部品、例えば、ボールグリッドアレイ(以下、BGAという)、チップサイズパッケージ(以下CSPという)等の接合面にバンプを有する電子部品を電子回路基板に実装する際の実装方法に関するものである。
近年、BGA,CSP等のバンプを有する半導体パッケージ部品の実装においては電子部品サイズが微小化するとともに、より高密度な実装が求めれられており、また、隣接するバンプ間ピッチも狭隣接傾向にあり、従来のクリームはんだ印刷方式による実装方法においてはブリッジ(ショート)等の問題から印刷工程においてその印刷条件が制約されている。また、このようなバンプを有する半導体パッケージ部品の実装方法においては接合強度を補強する目的から半導体パッケージ部品裏面と電子回路基板との間に生じた隙間に絶縁性の樹脂であるアンダーフィルを塗布する工程を有し、隙間箇所を充填している。
このように接合強度補強を目的としてアンダーフィルを用いた電子部品の実装方法は従来より知られており、例えば特許文献1,特許文献2,特許文献3に記載されている。
以下、従来の電子部品、例えばBGA,CSp等のバンプを有する半導体パッケージ部品の実装方法について図面を参照しながら説明する。図4は従来の電子部品実装方法を適用し得る装置の概要を実装部品と共に示した一部を断面とする側面図、図5は図4に示す装置により電子部品実装を行う場合の工程図、図6は一般的な半導体パッケージ部品の構成を示し、図6(a)は斜視図、図6(b)は正面図、図6(c)は下面図である。
図4において、1は電子回路基板であり、主にガラエポキシやセラミック等の材料で製造されたものであり、その表面対向位置には、BGA,CSP等のバンプを有する半導体パッケージ部品2と電子回路基板1を電気的に接合するための電極パッド3が配置されている。電極パッド3上にはクリームはんだ4が印刷され、半導体パッケージ部品2やその他電子部品5が実装されることになる。7はアンダーフィル8を塗布する塗布ユニットであり、アンダーフィル8は塗布ノズル9を介して供給される。10は吸着ノズルで、半導体パッケージ部品2を吸着してクリームはんだ4上に実装するためのものである。
一方、半導体パッケージ部品2は、図6に示すように接続端子をパッケージ下面に有するエリアアレイ型の構造をしており、電極パッド3に印刷されたクリームはんだ4上に実装される部分にははんだや金材料から成るバンプ6が形成され、格子状に配列されている。従って、半導体パッケージ部品2のバンプ6は電子回路基板1上に設けられた電極パッド3及びクリームはんだ4上に実装され、電子回路基板1と電気的(回路的)に接合される。
次に、上記のように構成された半導体パッケージ部品2の実装方法について、図5の工程図を参照しながら説明する。
従来のバンプを有する半導体パッケージ部品2の実装方法においては、まず電子回路基板1に設置された電極パッド3上にはんだ印刷が可能なように加工された印刷用スクリーンマスクを用いてクリームはんだ4を印刷する(工程1)。
次に半導体パッケージ部品2を吸着する吸着ノズル10及び半導体パッケージ部品2の裏面に配列されたバンプ6を撮像する撮像装置を備えた電子部品装着装置により半導体パッケージ部品2を吸着、撮像、補正の過程を経て、これを電子回路基板1に設置された電極パッド3上のクリームはんだ4上に実装する(工程2)。
次に、リフロー炉を通してクリームはんだ4を溶融させ、電子回路基板1と半導体パッケージ部品2を接合する(工程3)。
次に、塗布ユニット7を用いて電子回路基板1と半導体パッケージ部品2間に生じた隙間にアンダーフィル8を塗布する。一般的なアンダーフィル8の塗布方法としては塗布ユニット7上に備えられた塗布ノズル9により電子回路基板1上に接合された半導体パッケージ部品2の周囲(4隅)より塗布することにより、塗布されたアンダーフィル8は時間の経過と共に電子回路基板1と半導体パッケージ部品2間の隙間全体に浸透する(工程4)。
このアンダーフィル8は電子回路基板1と半導体パッケージ部品2間に発生する熱によるストレスを緩和し、また落下,衝撃等のストレスによる剥離(クラック)発生を防ぐために接合強度の補強を目的として塗布されており、上記塗布工程後、アンダーフィル8は高温槽を通して硬化される。
特開平9−326408号公報 特開2002−271014号公報 特開2002−329745号公報
しかしながら、このような電子部品実装方法には次のような問題点があった。
(1)半導体パッケージ部品2の小型化、高密度化に伴い、部品裏面に配置されたバンプ6間のピッチが狭隣接傾向にあり、ブリッジを発生する可能性を含んでいるので、これを回避するために電子回路基板1上に印刷するクリームはんだ量を制約する手段が考えられているが、このクリームはんだ量の制約によるクリームはんだ量の減少は半導体パッケージ部品2及びその他電子部品5の接合強度の低下につながるため、一定量以上のクリームはんだ量の減少化は接合強度の面から考えると困難である。
(2)クリームはんだ量を制約しても、図7に示すようにクリームはんだ印刷後の半導体パッケージ部品2の装着において吸着ノズル10にて半導体パッケージ部品2を実装する際、その衝撃荷重或いは部品押し込みによって隣接するクリームはんだ4同士が押し拡がることによる接触、つまりブリッジを発生し、結果として実装不良を引き起こすことになる。
(3)塗布工程において、接合強度補強のために塗布ユニット7による半導体パッケージ部品2の外周からアンダーフィル8を塗布して半導体パッケージ部品2の裏面全体に充填する方法では、アンダーフィル8が半導体パッケージ部品2の裏面全体に均一に充填されず、空気の気泡、つまりボイドを発生し、高温槽によって硬化する際ボイドが残ってしまう。特にこのボイド現象がバンプ6近傍で発生すると電子回路基板1と半導体パッケージ部品2の接合部にクラック現象つまり剥離現象が発生し、電気的にオープン状態となり、接合部の信頼性低下の原因とも成り得る。
(4)図4に示すように半導体パッケージ部品2の近傍にその他の電子部品5が実装されるような場合にはその他の電子部品5の接合部に余分なアンダーフィル8が供給されることになり、これを回避するために、アンダーフィル8の周囲への流出の影響を考慮して、その他電子部品5の実装位置を半導体パッケージ部品2に対し一定の距離を空けるような手段を取れば、デッドスペースを作ってしまい、これが電子回路基板1の高密度実装化の阻害要因となる。
(5)アンダーフィル8の塗布工程及びその硬化工程においては、クリームはんだ4上に実装された半導体パッケージ部品2を有する電子回路基板1はまずリフロー炉に通されクリームはんだ4を溶融した後、塗布工程によりアンダーフィル8を塗布し、高温槽にてアンダーフィル8を硬化する必要がある。このため、半導体パッケージ部品2を有する電子回路基板1の生産においては生産性の低下を招く。
特許文献2には半導体パッケージ部品の外周の必要箇所のみにアンダーフィル(樹脂)を塗布し接合強度を補強して接合不良の解決を図る他、上記問題点の一部の解決手段的な発明内容が記載されてはいるが、この発明は電子部品を実装した際のはんだ拡がりによるブリッジを防止することを目的とするものではない。
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、クリームはんだ印刷後に塗布工程を導入し、隣接するクリームはんだ間に接合強度補強可能な非導電性樹脂を塗布することにより、装着時のはんだ押し込みによるブリッジを防止し、電気的な接合信頼性を向上させ、また接合部の接合強度の信頼性向上を図ることのできる電子部品の実装方法を提供することを目的とする。
本発明の電子部品実装方法は、部品裏面に電極を有する電子部品を電子回路基板に実装する際の電子部品実装方法であって、少なくとも、前記電子回路基板に設けられた電気的接合を行うための導電性パッド上に、前記導電性パッドに対応したマスクを用いてクリームはんだを印刷する印刷工程と、前記電子回路基板に印刷された隣接する前記クリームはんだ間に樹脂を塗布する塗布工程と、前記電子回路基板に印刷された前記クリームはんだ上に前記電子部品を実装する実装工程を備えたものである。
この発明によれば、部品裏面に電極を有する電子部品の実装工程において、クリームはんだを印刷する印刷工程後に前記工程で印刷されたクリームはんだ間に非導電性樹脂を塗布することにより、次工程である実装工程の半導体パッケージ部品実装時の衝撃荷重或いはその押し込みによる隣接クリームはんだ同士が押し拡がることによるブリッジを防止することができる。
本発明によれば、部品裏面に電極を有する電子部品、例えば、裏面にバンプ等の電極を有する半導体パッケージ部品の実装工程において、クリームはんだを印刷する印刷工程後に前記工程で印刷されたクリームはんだ間に非導電性樹脂を塗布することにより、次工程である実装工程の半導体パッケージ部品実装時の衝撃荷重或いはその押し込みによる隣接クリームはんだ同士が押し拡がることによるブリッジを防止することができるという有利な効果が得られる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、前記従来のものと同一部分については同一符号を用いるものとする。
図1は本発明に係る電子部品実装方法の各実施の形態において、これを実施し得る装置の概略構成を実装部品と共に示した一部を断面とする側面図、図2は図1の装置による実装工程の説明図、図3は本各実施の形態における電子回路基板の平面図であり、各実施の形態の説明において共通に使用される。
図1,図2,図3において、1は電子回路基板、2は半導体パッケージ部品、3は電極パッド、4はクリームはんだ、6はバンプ、7は塗布ユニット、8はアンダーフィル、9は塗布ノズル、10は吸着ノズル、11は非導電性樹脂をそれぞれ示しており、これら構成要素のさらに詳細な内容については各実施の形態の説明の中で明らかにする。
(実施の形態1)
図1において、電子回路基板1の表面上には、BGA,CSP等のバンプを有する半導体パッケージ部品2と電子回路基板1を電気的に接合するための電極パッド3が配置されており、この電極パッド3上にクリームはんだ4が印刷され、半導体パッケージ部品2やその他の電子部品が吸着ノズル10により実装される。半導体パッケージ部品2は、図6に示すように接続端子をパッケージ下面に有する一般的なエリアアレイ型の構造をしており、電極パッド3上に印刷されたクリームはんだ4上に実装される部分には、はんだや金材料から成るバンプ6が形成され、格子状に配列されている。従って、半導体パッケージ部品2のバンプ6は電子回路基板1に設置された電極パッド3に印刷されたクリームはんだ4上に実装され、電子回路基板1と電気的(回路的)に接合される。また、11は後述の塗布工程において塗布される非導電性樹脂である。
次に、このように構成された半導体パッケージ部品2の実装方法について、図2の工程図を参照しながら説明する。
本発明のバンプを有する半導体パッケージ部品2の実装方法においては、まず電子回路基板1に設置された電極パッド3上にはんだ印刷が可能なように加工された一般的な印刷用スクリーンマスクを用いてクリームはんだ4を印刷する(工程1)。
次に、塗布ユニット7及び塗布ノズル9を用いて図3に示すように隣接するクリームはんだ4間に格子状に非導電性樹脂11を塗布する(工程2)。
次に、半導体パッケージ部品2を吸着する吸着ノズル10及び部品裏面に配列されたバンプ6を撮像する撮像装置を備えた電子部品装着装置により半導体パッケージ部品2を吸着、撮像、補正の過程を経て、これを電子回路基板1に設置された電極パッド3に印刷されたクリームはんだ4上に実装する(工程3)。
次に、電子回路基板1をリフロー炉に通してクリームはんだ4を溶融させ、さらにクリームはんだ4の溶融後に非導電性樹脂11を硬化させて電子回路基板1と半導体パッケージ部品2を接合する(工程4)。
上記工程2における非導電性樹脂11の供給は、上記工程3による半導体パッケージ部品2の実装の際に生じる衝撃荷重或いはその押し込みによって隣接するクリームはんだ4同士が押し拡がることによる接触、つまりブリッジを防止することを第1の目的とし、電子回路基板1と半導体パッケージ部品2の間に発生する熱によるストレスを緩和し、さらに落下、衝撃等のストレスによる剥離(クラック)発生を防ぐための接合強度の補強を第2の目的として塗布され、はんだ接合部の信頼性向上を図っている。
以上のように本実施の形態によれば、接合強度補強可能な非導電性樹脂を塗布する工程を印刷工程と実装工程の間に導入することにより、はんだ接合の信頼性向上を図ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態は前記実施の形態1において使用する非導電性樹脂11を供給する塗布ユニット7について、これの最適化を図ったものである。
例えば半導体パッケージ部品2のバンプ間ピッチが0.5mm或いは0.4mmの場合、一般的に印刷工程で印刷されるクリームはんだ4間の隣接ピッチは0.2mm程度となる。従ってこのような制約された範囲への材料の供給はディスペンス装置が最適であり、図2においては、ディスペンス装置による非導電性樹脂11の供給手段として1本の塗布ノズル9を例示しているが、複数ピッチ間を同時に塗布可能な塗布ノズル9を有するディスペンス装置を適用することが望ましい。
前記実施の形態1でも述べたように、半導体パッケージ部品2の実装の際に生じる衝撃荷重或いはその押し込みによって隣接するクリームはんだ4同士が押し拡がることによる接触、つまりブリッジを防止することを挙げた。一般的に半導体パッケージ部品2のバンプ6間ピッチが0.3mm〜0.5mmのような狭隣接ピッチの場合、接合に必要なクリームはんだ4量を印刷し、バンプ6の形状バラツキ或いはクリームはんだ4の印刷形状のバラツキ等を考慮して、実装時の押し込みによるはんだ拡がり後の隣接するクリームはんだ4間距離を理論的に計算すると0.07mm〜0.15mmと算出される。例えば一般的なクリームはんだ4を構成するはんだ粒子の平均粒径は約0.035mmであり、お互いにはんだ粒子1個分拡がれば隣接するクリームはんだ4は接触することになる。実際にはこのはんだ粒子単位での接触によってブリッジを発生する可能性は極めて低いが、いずれにしても不安定要素であることに間違いはなく、回避する必要がある。従ってこのような制約された範囲への材料の供給はディスペンス装置が最適であり、これによりブリッジを効果的に防止することができる。
以上のように本実施の形態によれば、塗布工程においてディスペンス方式の塗布ユニットを用い、隣接するクリームはんだ4間に接合強度補強可能な非導電性樹脂11を供給することによりブリッジを防止し、はんだ接合の信頼性向上を図ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態は前記実施の形態1および実施の形態2において使用する非導電性樹脂11について、これの最適化を図ったものである。
図1乃至図3に示される非導電性樹脂11としては以下の特性を有する材料が求められる。第1に適用される樹脂は隣接クリームはんだ4間のブリッジを防止するためのものであり、従って非導電性の性質でなければならない。第2に塗布ユニット7により塗布された非導電性樹脂11は塗布後その形状を保持できるだけの粘度を有すること、つまり上記同様、隣接するクリームはんだ4間のブリッジを防止するためにその形状が崩れないことが要求される。第3には電子回路基板1と半導体パッケージ部品2の接合強度を補強可能な特性を有することである。
従って、この非導電性樹脂11の材料として、前記の特性を有する材料を用いることにより、ブリッジを防止し、はんだ接合の信頼性向上を図ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、上記特性を有する非導電性樹脂11を適用することにより実施の形態1及び2でも述べたようにブリッジを防止し、はんだ接合の信頼性向上を図ることができ、また半導体パッケージ部品11の内部及び外周に必要量の非導電性樹脂11を供給すればよく、従来方式による必要以上のアンダーフィルの塗布を行う必要が無く、周囲へのアンダーフィル流出の影響を考慮することによるデッドスペースの発生を防ぐことができ、高密度実装が可能となる。
(実施の形態4)
本実施の形態は前記実施の形態1および実施の形態2ならびに実施の形態3における工程の簡略化を図ったものである。図2に示すように本発明の電子部品実装方法では従来のリフロー工程によりクリームはんだ4を溶融させた後、塗布ユニット7によりアンダーフィル8を供給し、高温槽によりアンダーフィル8を硬化する工程順序とは異なり、印刷工程後に非導電性樹脂11を供給する塗布工程を導入している。従って、リフロー工程においてクリームはんだ4の溶融と非導電性樹脂11の硬化を同一工程内で行うことが可能となれば生産性向上を図ることができる。これを実現するためには、まず、非導電性樹脂11の特性として第1に熱硬化を有することが要求される。また、一般的な電子部品の実装ではリフロー工程においてセルフアライメント現象が起こることが知られている。このセルフアライメント現象とは電子回路基板1に配置された電極パッド3に印刷されたクリームはんだ4上に電子部品5を実装した際、この実装に多少の実装ズレが生じていても電子回路基板1をリフロー炉へ通し、クリームはんだ4が溶融し始めるとクリームはんだ4の表面張力により自然に所定の位置へ移動して補正する現象である。
従って、上記セルフアライメント現象を有効とするためには、クリームはんだ4が溶融を始め、セルフアライメント現象が起こり、半導体パッケージ部品2の実装補正が実施された後に非導電性樹脂11の熱硬化が始まることが望ましい。例えば一般的な共晶はんだを例に挙げれば、その融点は183℃であることが知られ、この温度以上で完全に熱硬化する性質を有する非導電性樹脂11を用いることが要求される。
従って、この非導電性樹脂11の材料として、前記の熱硬化特性を有する材料を用いることにより、従来の半導体パッケージ部品2の実装方法におけるリフロー工程にてクリームはんだ4の溶融及び非導電性樹脂11の硬化を行うことができ、工程の簡略化による生産性向上を図ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、上記した熱硬化特性を有する非導電性樹脂11を用いることで、従来の半導体パッケージ部品2の実装方法におけるリフロー工程にてクリームはんだ4の溶融及び非導電性樹脂11の硬化を行うことができ、工程の簡略化による生産性の向上を図ることができる。
なお、各実施の形態において説明した非導電性樹脂11としては、熱硬化性で絶縁性を備えた接着剤であって、エポキシ系樹脂,シリコーン系樹脂,ポリイミド系樹脂等の熱によって収縮かつ硬化するものを用いることができる。硬化温度は混入させる硬化剤の種類で調整する。また強度を向上させるために、シリカ或いはアルミナなどの微粒子を混入させるとよい。しかし、前記の例に限るものではなく、光硬化型樹脂あるいは2液混合型接着剤も使用することができる。
また、以上述べた各実施の形態は本発明を説明するための各例であり、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が可能である。例えば、部品裏面にバンプを有する半導体パッケージ部品に限らず、さらに一般的な部品裏面に電極を有する電子部品、或いはチップ部品等の電子部品の狭隣接高密度実装に対し、隣接間のブリッジ回避や接合強度補強が要求された際に本発明の実装方法を適用することができ、高密度化する実装に対し有効な手段となり得る。
本発明は、部品裏面に電極を有する電子部品、例えばBGA,CSP等の接合面にバンプを有する電子部品を電子回路基板に実装する際の実装方法に適用され、特に隣接クリームはんだ同士が押し拡がることによるブリッジを防止することを要求される半導体パッケージ部品の実装工程に用いて有効である。
本発明に係る電子部品実装方法の各実施の形態においてこれを実施し得る装置の概略構成を実装部品と共に示した一部を断面とする側面図 図1に示す装置により電子部品実装を行う場合の工程図 各実施の形態における電子回路基板の平面図 従来の電子部品実装方法を適用し得る装置の概要を実装部品と共に示した一部を断面とする側面図 図4に示す装置により電子部品実装を行う場合の工程図 一般的な半導体パッケージ部品の構成を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は下面図 接合不良を発生した半導体パッケージ部品の断面図
符号の説明
1 電子回路基板
2 半導体パッケージ部品
3 電極パッド
4 クリームはんだ
5 その他電子部品
6 バンプ
7 塗布ユニット
8 アンダーフィル
9 塗布ノズル
10 吸着ノズル
11 非導電性樹脂

Claims (5)

  1. 部品裏面に電極を有する電子部品を電子回路基板に実装する際の電子部品実装方法であって、少なくとも、前記電子回路基板に設けられた電気的接合を行うための導電性パッド上に、前記導電性パッドに対応したマスクを用いてクリームはんだを印刷する印刷工程と、前記電子回路基板に印刷された隣接する前記クリームはんだ間に樹脂を塗布する塗布工程と、前記電子回路基板に印刷された前記クリームはんだ上に前記電子部品を実装する実装工程を含むことを特徴とする電子部品実装方法。
  2. 実装された電子部品に熱を加え、前記クリームはんだを溶融させて、これらを電気的に接合すると共に前記樹脂を硬化させるリフロー工程を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子部品実装方法。
  3. 塗布工程には格子状に印刷されたクリームはんだ間に、塗布を行うことのできる少なくとも1つ或いは多連のノズルを有する塗布ユニットが用いられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品実装方法。
  4. 塗布工程において塗布する樹脂は非導電性及び接合強度補強可能な樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電子部品実装方法。
  5. 塗布工程において塗布する樹脂は前記クリームはんだの溶融後に硬化する特性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子部品実装方法。
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