JP2005182125A - グラフ表示制御装置及びプログラム - Google Patents

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JP2005182125A JP2003417749A JP2003417749A JP2005182125A JP 2005182125 A JP2005182125 A JP 2005182125A JP 2003417749 A JP2003417749 A JP 2003417749A JP 2003417749 A JP2003417749 A JP 2003417749A JP 2005182125 A JP2005182125 A JP 2005182125A
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Abstract

【課題】 3以上の変数を含む多次元関数式のグラフに対するスクロール操作を入力するためのスクロールバーを表示する機能を備えた関数電卓等のグラフ表示制御装置を提供すること。
【解決手段】 例えば、入力ペン6により3次元用スクロールバーS20−1の回転バーB20を、矢印A20で示す方向に回転操作すると、回転方向及び回転操作量に応じて回転処理された3次元グラフG22が表示される。さらに、入力ペン6により3次元用スクロールバーS20−2のレバーL20を、矢印A22で示す方向に移動操作を入力すると、移動方向及び移動操作量に応じてスクロール処理された3次元グラフG24が表示される。
【選択図】図9

Description

本発明は、グラフ表示制御装置及びプログラムに関する。
従来から、方程式計算、行列演算、複素数演算等の演算機能や、財務計算機能、統計機能等の豊富な機能を備えた関数電卓において、グラフを表示する機能を備えた関数電卓が知られている。この関数電卓は、例えば、入力した数式を表すグラフを表示させたり、計算機能を利用した各種技術計算の演算結果をグラフ化して表示させることができることから、数理処理の理解に役立てることができるため、教育現場等において広く活用されている。
一方、各種データを表示させた表示画面にスクロールバーを表示し、当該スクロールバーに対するスクロール操作が為された際に、スクロール方向に沿って表示範囲を移動させる技術が知られている。さらに、特許文献1に開示されているように、スクロールバーに、移動の操作を行う際の目安となる移動先の目盛りを表示する技術が知られている。
上記した関数電卓においても、前述のようなスクロールバーの機能を備えたものが知られており、このスクロールバーを操作することにより、表示範囲外のグラフの特徴を知ることができるようになっている。
特開平5−197511号公報
しかしながら、通常、スクロールバーは、スクロール操作に応じてグラフの表示範囲を縦軸方向又は横軸方向に沿って移動させるためのものであった。このため、表示画面において、3以上の変数を含む多次元関数式のグラフが当該変数に応じた座標系で表示されている場合には、グラフの特徴部分がスクロール操作により十分に表示されない場合がある等、使い勝手の悪い面があった。そこで本発明は、3以上の変数を含む多次元関数式のグラフに対するスクロール操作を入力するためのスクロールバーを表示する機能を備えた関数電卓等のグラフ表示制御装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明のグラフ表示制御装置は、
3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力手段(例えば、図2に示す入力部200;図8に示すステップb30)と、
この入力手段により入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じたスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図8に示すステップb70)と、
前記入力された多次元関数式のグラフを、当該多次元関数式に含まれる変数に応じた多次元座標系で表示するとともに、前記バー表示制御手段により表示制御されたスクロールバーに対する操作入力に従って当該グラフの表示を更新する制御を行うグラフ表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図8に示すステップb80(YES)〜b100)と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、
コンピュータに、
3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力機能(例えば、図2に示す入力部200;図8に示すステップb30)と、
この入力機能により入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じたスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御機能(例えば、図2に示すCPU100;図8に示すステップb70)と、
前記入力された多次元関数式のグラフを、当該多次元関数式に含まれる変数に応じた多次元座標系で表示するとともに、前記バー表示制御機能により表示制御されたスクロールバーに対する操作入力に従って当該グラフの表示を更新する制御を行うグラフ表示制御機能(例えば、図2に示すCPU100;図8に示すステップb80(YES)〜b100)と、
を実現させるためのプログラムである。
この請求項1又は8に記載の発明によれば、3以上の変数を含む多次元関数式が入力された場合に、当該入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じたスクロールバーを表示し、このスクロールバーに対する操作入力に従って、前記入力された多次元関数式に含まれる変数に応じた多次元座標系で表示されたグラフの表示を更新することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ表示制御装置において、
前記バー表示制御手段は、前記多次元関数式に含まれる変数の数が所定の特別バー条件を満たす場合に、回転可能な回転バーと、この回転バー上を移動自在なレバーとを有する特別スクロールバーを表示する制御を行う特別バー表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図8に示すステップb70)を有し、
前記グラフ表示制御手段は、前記特別バー表示制御手段により前記特別スクロールバーが表示制御された場合、前記回転バーに対する回転操作に従ってグラフを回転表示させ、前記レバーに対する移動操作に従ってグラフをスクロール表示させる制御を行う特別バー用表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図8に示すステップb80(YES)〜b100)を有する、
ことを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じて、回転可能な回転バーと、この回転バー上を移動自在なレバーとを有する特別スクロールバーを表示し、回転バーに対する回転操作に従ってグラフを回転表示させ、レバーに対する移動操作に従ってグラフをスクロール表示させることができる。これによれば、回転バーによりグラフを回転操作し、レバーによりグラフをスクロール操作することができるので、多次元関数式のグラフの概形等を容易に把握することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ表示制御装置において、
前記バー表示制御手段は、前記入力された多次元関数式に時間を定義する変数である時間変数が含まれている場合に、当該時間変数に代入する時間を可変する時間用スクロールバーを表示する制御を行う時間用バー表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図24に示すステップg50(YES),g60)を有し、
前記グラフ表示制御手段は、前記時間用バー表示制御手段により前記時間用スクロールバーが表示制御された場合、前記時間用スクロールバーに対する操作入力に従って前記時間変数に代入する時間を可変して前記入力された多次元関数式のグラフを更新表示する制御を行う時間変数更新表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図24に示すステップgg80(YES)〜g110)を有する、
ことを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、時間変数が含まれる多次元関数式が入力された場合に、当該時間変数に代入する時間を可変する時間用スクロールバーを表示し、この時間用スクロールバーに対する操作入力に従って、時間変数に代入する時間を可変してグラフを更新表示することができる。これによれば、時間用スクロールバーにより時間変数の値に応じたグラフ概形の変化を容易に把握することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ表示制御装置において、
前記バー表示制御手段は、
前記入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じた種類のスクロールバーの候補を表示する制御を行う候補表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図15に示すステップd100,d110,d120)と、
この候補表示制御手段により表示制御された候補の中からグラフ表示制御用のスクロールバーを選択する選択手段(例えば、図2に示すCPU100;図15に示すステップd130)と、
を有することを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、多次元関数式に含まれる変数の数に応じた種類のスクロールバーの候補の中から、選択されたグラフ表示制御用のスクロールバーを表示することができる。
請求項5に記載の発明のグラフ表示制御装置は、
3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力手段(例えば、図2に示す入力部200;図11に示すステップc30)と、
この入力手段により入力された多次元関数式のグラフを、当該多次元関数式に含まれる変数に応じた座標軸を有する多次元座標系で表示する制御を行うグラフ表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図11に示すステップc60)と、
スクロール方向を前記多次元座標系の一の座標軸に沿った方向とした1軸用のスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図11に示すステップc70)と、
このバー表示制御手段により表示制御されたスクロールバーに対する所定操作により他の座標軸を指定する軸指定手段(例えば、図2に示すCPU100;図11に示すステップc80,c90(YES))と、
前記バー表示制御手段により表示制御されたスクロールバーを、スクロール方向を前記軸指定手段により指定された座標軸に沿った方向のスクロールバーに更新する制御を行うバー更新制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図11に示すステップc100,c110)と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、
コンピュータに、
3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力機能(例えば、図2に示す入力部200;図11に示すステップc30)と、
この入力機能により入力された多次元関数式のグラフを、当該多次元関数式に含まれる変数に応じた座標軸を有する多次元座標系で表示する制御を行うグラフ表示制御機能(例えば、図2に示すCPU100;図11に示すステップc60)と、
スクロール方向を前記多次元座標系の一の座標軸に沿った方向とした1軸用のスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御機能(例えば、図2に示すCPU100;図11に示すステップc70)と、
このバー表示制御機能により表示制御されたスクロールバーに対する所定操作により他の座標軸を指定する軸指定機能(例えば、図2に示すCPU100;図11に示すステップc80,c90(YES))と、
前記バー表示制御機能により表示制御されたスクロールバーを、スクロール方向を前記軸指定機能により指定された座標軸に沿った方向のスクロールバーに更新する制御を行うバー更新制御機能(例えば、図2に示すCPU100;図11に示すステップc100,c110)と、
を実現させるためのプログラムである。
この請求項5又は9に記載の発明によれば、多次元関数式のグラフに対するスクロール操作を入力するためのスクロールバーとして、多次元座標系の一の座標軸に沿った方向をスクロール方向とした1軸用のスクロールバーを表示するとともに、当該スクロールバーに対する所定操作により他の座標軸が指定された場合に、当該指定された他の座標軸に沿った方向をスクロール方向としたスクロールバーに更新表示することができる。
請求項6に記載の発明のグラフ表示制御装置は、
3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力手段(例えば、図2に示す入力部200;図18に示すステップe30)と、
この入力手段により入力された多次元関数式のグラフを所定の表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図18に示すステップe60)と、
前記表示画面の所定位置にスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図18に示すステップe70)と、
スクロールバーの位置変更操作に応じて前記スクロールバーを前記表示画面中で移動させて表示位置を変更する移動手段(例えば、図2に示すCPU100;図18に示すステップe80(YES))と、
前記表示画面中の前記移動手段による移動位置における前記スクロールバーのスクロール方向のグラフ非描画長に応じて、前記スクロールバーの当該スクロール方向の長さを可変する可変手段(例えば、図2に示すCPU100;図18に示すステップe90〜e120)と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明は、
コンピュータに、
3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力機能(例えば、図2に示すCPU100;図18に示すステップe30)と、
この入力機能により入力された多次元関数式のグラフを所定の表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御機能(例えば、図2に示すCPU100;図18に示すステップe60)と、
前記表示画面の所定位置にスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御機能(例えば、図2に示すCPU100;図18に示すステップe70)と、
スクロールバーの位置変更操作に応じて前記スクロールバーを前記表示画面中で移動させて表示位置を変更する移動機能(例えば、図2に示すCPU100;図18に示すステップe80(YES))と、
前記表示画面中の前記移動機能による移動位置における前記スクロールバーのスクロール方向のグラフ非描画長に応じて、前記スクロールバーの当該スクロール方向の長さを可変する可変機能(例えば、図2に示すCPU100;図18に示すステップe90〜e120)と、
を実現させるためのプログラムである。
この請求項6又は10に記載の発明によれば、多次元関数式のグラフに対するスクロール操作を入力するためのスクロールバーとして、多次元座標系の一の座標軸に沿った方向をスクロール方向とした1軸用のスクロールバーを表示することができる。そして、位置変更操作に応じてスクロールバーの表示位置を変更するとともに、このスクロールバーの移動位置におけるスクロール方向のグラフ非描画長に応じて、当該スクロール方向の長さを可変することができ、位置変更操作により変更された表示位置において、グラフが描画されていない領域にスクロールバーを表示することができる。
請求項7に記載の発明のグラフ表示制御装置は、
3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力手段(例えば、図2に示す入力部200;図21に示すステップf30)と、
この入力手段により入力された多次元関数式のグラフを所定の表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図21に示すステップf60)と、
前記表示画面の所定位置にスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100;図21に示すステップf70)と、
このバー表示制御手段により表示制御されたスクロールバーに対する伸縮操作入力に応じて前記スクロールバーのスクロール方向の長さを可変する可変手段(例えば、図2に示すCPU100;図21に示すステップf90〜f120)と、
この可変手段により可変されたスクロールバーのスクロール方向の長さに応じて、前記表示画面の当該スクロール方向の表示範囲を変更し、変更した表示範囲に従って、前記グラフ表示制御手段により表示制御されたグラフを更新する制御を行う更新表示手段(例えば、図2に示すCPU100;図21に示すステップf130〜f150)と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項11に記載の発明は、
コンピュータに、
3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力機能(例えば、図2に示す入力部200;図21に示すステップf30)と、
この入力機能により入力された多次元関数式のグラフを所定の表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御機能(例えば、図2に示すCPU100;図21に示すステップf60)と、
前記表示画面の所定位置にスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御機能(例えば、図2に示すCPU100;図21に示すステップf70)と、
このバー表示制御機能により表示制御されたスクロールバーに対する伸縮操作入力に応じて前記スクロールバーのスクロール方向の長さを可変する可変機能(例えば、図2に示すCPU100;図21に示すステップff90〜f120)と、
この可変機能により可変されたスクロールバーのスクロール方向の長さに応じて、前記表示画面の当該スクロール方向の表示範囲を変更し、変更した表示範囲に従って、前記グラフ表示制御機能により表示制御されたグラフを更新する制御を行う更新表示機能(例えば、図2に示すCPU100;図21に示すステップff130〜f150)と、
を実現させるためのプログラムである。
この請求項7又は11に記載の発明によれば、多次元関数式のグラフに対するスクロール操作を入力するためのスクロールバーを、表示画面の所定位置に表示し、このスクロールバーに対する伸縮操作入力に応じてそのスクロール方向の長さを可変するとともに、可変したスクロール方向の長さに応じて表示範囲を変更してグラフを更新表示することができる。
請求項1又は8に記載の発明によれば、3以上の変数を含む多次元関数式が入力された場合に、当該入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じたスクロールバーを表示し、このスクロールバーに対する操作入力に従って、前記入力された多次元関数式に含まれる変数に応じた多次元座標系で表示されたグラフの表示を更新することができる。
請求項2に記載の発明によれば、入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じて、回転可能な回転バーと、この回転バー上を移動自在なレバーとを有する特別スクロールバーを表示し、回転バーに対する回転操作に従ってグラフを回転表示させ、レバーに対する移動操作に従ってグラフをスクロール表示させることができる。これによれば、回転バーによりグラフを回転操作し、レバーによりグラフをスクロール操作することができるので、多次元関数式のグラフの概形等を容易に把握することができる。
請求項3に記載の発明によれば、時間変数が含まれる多次元関数式が入力された場合に、当該時間変数に代入する時間を可変する時間用スクロールバーを表示し、この時間用スクロールバーに対する操作入力に従って、時間変数に代入する時間を可変してグラフを更新表示することができる。これによれば、時間用スクロールバーにより時間変数の値に応じたグラフ概形の変化を容易に把握することができる。
請求項4に記載の発明によれば、多次元関数式に含まれる変数の数に応じた種類のスクロールバーの候補の中から、選択されたグラフ表示制御用のスクロールバーを表示することができる。
請求項5又は9に記載の発明によれば、多次元関数式のグラフに対するスクロール操作を入力するためのスクロールバーとして、多次元座標系の一の座標軸に沿った方向をスクロール方向とした1軸用のスクロールバーを表示するとともに、当該スクロールバーに対する所定操作により他の座標軸が指定された場合に、当該指定された他の座標軸に沿った方向をスクロール方向としたスクロールバーに更新表示することができる。
請求項6又は10に記載の発明によれば、多次元関数式のグラフに対するスクロール操作を入力するためのスクロールバーとして、多次元座標系の一の座標軸に沿った方向をスクロール方向とした1軸用のスクロールバーを表示することができる。そして、位置変更操作に応じてスクロールバーの表示位置を変更するとともに、このスクロールバーの移動位置におけるスクロール方向のグラフ非描画長に応じて、当該スクロール方向の長さを可変することができ、位置変更操作により変更された表示位置において、グラフが描画されていない領域にスクロールバーを表示することができる。
請求項7又は11に記載の発明によれば、多次元関数式のグラフに対するスクロール操作を入力するためのスクロールバーを、表示画面の所定位置に表示し、このスクロールバーに対する伸縮操作入力に応じてそのスクロール方向の長さを可変するとともに、可変したスクロール方向の長さに応じて表示範囲を変更してグラフを更新表示することができる。
以下、図1〜図28を参照して、本発明のグラフ表示制御装置を、グラフ表示機能を有する関数電卓(以下、「グラフ関数電卓」という。)に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
[概観]
図1は、グラフ関数電卓10の概観例を示す図である。図1に示すように、グラフ関数電卓10は、ディスプレイ2と、キー群4と、入力ペン6とを備えて構成される。キー群4を構成するキーにはそれぞれ固有の機能が割り当てられており、ユーザは、これらのキーを押下してグラフ関数電卓10を操作する。さらに、ディスプレイ2には、後述するタッチパネルが一体的に設けられており、ユーザは、入力ペン6を使用したディスプレイ2上のタッチ操作により操作入力が可能である。
このグラフ関数電卓10には、計算機能、グラフ機能、プログラム機能、作図機能等の種々の機能が搭載され、利用したい機能に対応する動作モードを選択することによって各機能を利用することができる。例えば、グラフモードの選択操作を行うと、動作モードがグラフモードに設定され、設定した表示範囲に基づいた座標系でグラフ等の図形を描画させることができる。特に、本実施形態は、このグラフモードにおいて、3以上の変数を含むグラフ式のグラフを、当該グラフ式に含まれる変数に応じた多次元座標系で描画させる場合の実施形態である。
[構成]
図2は、グラフ関数電卓10の内部構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、グラフ関数電卓10は、CPU100、入力部200、タッチパネル300、位置検出部400、表示部500、ROM600、RAM700の各機能部を備えて構成される。
CPU100は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、グラフ関数電卓10を統括的に制御する。具体的には、CPU100は、入力部200から入力される操作信号や、位置検出部400から入力される位置座標等に従ってROM600に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果をRAM700に保存するとともに、当該処理結果を表示するための表示信号を適宜表示部500に出力して、対応する表示情報を表示させる。
入力部200は、文字キーや数字キー、各種機能キー等を備えたキーボード、或いはマウスやタブレット等のポインティングデバイス等により実現されるものであり、これらが操作された場合には、その操作に応じた操作信号をCPU100に出力する。この入力部200の操作により、関数演算処理等の実行指示、グラフ表示を指示するグラフ実行指示、処理の終了や動作モードの切替・解除指示、各種ポインタやメニュー画面におけるカーソル等の移動操作、或いは各種選択操作や当該選択操作の確定指示、或いは数式の入力やプログラムの編集等の入力手段を実現する。尚、この入力部200は、図1に示すキー群4に相当するものである。
タッチパネル300は、表示部500における位置を指示する入力ペン(図1に示す、入力ペン6に相当)によって指示(当接)された表示部500上の位置を感知し、指示位置(タッチ位置)に応じた信号を出力する装置である。タッチパネル300に接続される位置検出部400は、タッチパネル300から入力される信号に基づいて、表示部500上のタッチ位置の位置座標を検出してCPU100に出力する。このタッチパネル300を使用すれば、表示部500上の位置を細かく指定することができ、特に、タッチパネル300を使用して表示部100に表示されるスクロールバーを操作することにより、グラフに対するスクロール操作等が可能である。
また、タッチパネル300上に入力ペンを当接させることにより、タップインやタップアウト、ドラッグ&ドロップといった各種操作入力を実現することができる。ここで、タップインとは、入力ペンを表示部500に当接させたその時の操作のことを言い、タップアウトとは、当接させた後に入力ペンを表示部500から離す操作のことを言う。また、ドラッグ&ドロップとは、表示されているオブジェクトを移動等させるための操作であって、入力ペンで対象となるオブジェクト上にタップインし、これを維持したまま入力ペンを表示部500上で摺動させ(ドラッグ操作)、所望の位置でタップアウトさせる(ドロップ操作)一連の操作をいう。
表示部500は、CPU100から入力される表示信号に基づいて表示部500を制御して各種画面を表示させるものであり、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。尚、この表示部500は、図1に示すディスプレイ2に相当するものであり、タッチパネル300と一体的に形成される。
ROM600には、各種初期設定、ハードウェアの検査、又は必要なプログラムのロード等を行うための初期プログラムが格納される。CPU100は、グラフ関数電卓10の電源投入時においてこの初期プログラムを実行することにより、グラフ関数電卓10の動作環境を設定する。
また、ROM600には、メニュー表示処理、各種設定処理、各種演算処理、グラフ描画処理、スクロールバー表示処理等のグラフ関数電卓10の動作に係る各種処理プログラムや、グラフ関数電卓10の備える種々の機能を実現するためのプログラム等が格納される。
RAM700は、CPU100の作業用メモリとして用いられる半導体メモリであり、CPU100が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備える。
次に、以上説明した概観・構成のグラフ関数電卓10の具体的な8つの実施形態について、順に説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。
[ROM・RAMの構成]
図3(a)は第1実施形態におけるROM600aの構成例、(b)は第1実施形態におけるRAM700aの構成例を示す図である。図3(a)に示すように、ROM600aには、第1実施形態を実現するため、第1スクロールバー制御プログラム611と、スクロールバーデータ613とが格納されている。また、図3(a)に示すROM600aには、スクロールバーデータ613として、2次元グラフに対するスクロール操作を入力するための2次元用スクロールバーデータ613aと、3次元グラフに対するスクロール操作を入力するための3次元用スクロールバーデータ613bとが格納されている。
第1実施形態は、グラフ式に含まれる変数の数に応じたスクロールバーを表示するグラフ関数電卓の機能を実現するものであり、CPU100は、ROM600aに格納される第1スクロールバー制御プログラム611に従って第1スクロールバー制御処理を実行する。具体的には、CPU100は、第1スクロールバー制御プログラム611に従って、後述するバー選択エリアのスクロールバーオブジェクトがグラフ表示エリアにドラッグ&ドロップされた際、例えば、グラフ表示エリアに2次元グラフが描画されている場合には2次元用スクロールバーデータ613aに従って2次元用スクロールバーを表示する制御を行い、3次元グラフが描画されている場合には3次元用スクロールバーデータ613bに従って3次元用スクロールバーを表示する制御を行う。
また、図3(b)に示すように、RAM700aは、描画するグラフのグラフ式を保持するグラフ式データ格納領域711と、当該グラフの表示範囲を保持する表示範囲データ格納領域713と、当該グラフの描画データを保持する描画データ格納領域715と、スクロールバーの配置位置、配置方向、描画データといったスクロールバーの表示データを保持するスクロールバー表示データ格納領域717とを備える。
[動作]
次に、第1実施形態における内部処理の流れについて、図4及び図5を参照して説明する。図4は内部処理の実行に係るCPU100の動作の一例を示すフローチャートを、図5は表示部500に表示される画面例を、それぞれ示す図である。
図4に示すように、CPU100は、ユーザによる動作モードの切替操作に応じてグラフモードのON操作を検知した場合に(ステップa10)、グラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定する(ステップa20)。
この後、CPU100は、グラフ式や表示範囲等のグラフの描画に係る各種設定項目の入力を待機し、グラフ描画を指示するグラフ実行入力を検知した場合には、入力された設定項目に従ってグラフ表示エリアにグラフを描画するとともに、入力されたグラフ式をグラフ式データ格納領域711に、入力された表示範囲を表示範囲データ格納領域713に、描画したグラフの描画データを描画データ格納領域715に、それぞれ格納する。また、この際、CPU100は、第1スクロールバー制御プログラム611を読み出して第1スクロールバー制御処理の実行を開始し、バー選択エリアにスクロールバーオブジェクトを表示する制御を行う。
図5(a)は、この段階で表示部500に表示される表示画面の一例を示す図であり、バー選択エリアE10と、グラフ表示エリアE12とが表示されている。図5(a)に示すグラフ表示エリアE12には、入力された表示範囲に基づいた3次元グラフG10が空間座標系上に描画されており、グラフ表示エリアE12下部のグラフ式入力エリアE14には、当該描画された3次元グラフG10のグラフ式が入力されている。また、バー選択エリアE10には、スクロールバーオブジェクトO10が表示されている。
図4に戻り、CPU100は、バー選択エリアに表示制御したスクロールバーオブジェクトのドラッグ&ドロップ操作を検知した場合には(ステップa30)、スクロールバーオブジェクトのドロップ位置を検出する(ステップa40)。続いて、CPU100は、検出したドロップ位置がグラフ表示エリアの場合には、グラフ式データ格納領域711を参照して、グラフ表示エリアに描画されているグラフのグラフ式を取得する(ステップa50)。続いて、CPU100は、取得したグラフ式をもとに、スクロールバー表示処理を実行し(ステップa60)、スクロールバーに対するスクロール操作を受け付ける処理等の他処理へ移行する。また、この際、CPU100により、表示制御したスクロールバーの表示データがスクロールバー表示データ格納領域717に格納される。
具体的には、CPU100は、グラフ表示エリアの所定位置に、取得したグラフ式に含まれる変数の数に応じたスクロールバーを表示する制御を行う。すなわち、例えば、CPU100は、取得したグラフ式に2種類の変数が含まれる場合には、グラフ表示エリアに2次元グラフが描画されていると判断し、2次元用スクロールバーデータ613aに従って、グラフ表示エリアの所定位置に2次元用スクロールバーを表示する制御を行う。同様にして、CPU100は、取得したグラフ式に3種類の変数が含まれる場合には、グラフ表示エリアに3次元グラフが描画されていると判断し、3次元用スクロールバーデータ613bに従って、グラフ表示エリアの所定位置に3次元用スクロールバーを表示する制御を行う。
例えば、図5(a)に示す表示画面において、入力ペン6を用いて、バー選択エリアE10に表示されているスクロールバーオブジェクトO10を、矢印A10に示すようにグラフ表示エリアE12にドラッグ&ドロップすると、(b)に示すように、グラフ表示エリアE12の所定位置に3次元用スクロールバーS10が表示される。
以上説明したように、第1実施形態によれば、バー選択エリアのスクロールバーオブジェクトをグラフ表示エリアにドラッグ&ドロップすることにより、グラフ表示エリアに表示されたグラフのグラフ式に含まれる変数の数に応じたスクロールバーを表示する制御を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。尚、第2実施形態は、グラフモードにおいて、3種類の変数を含むグラフ式に基づいて、空間座標系上に3次元グラフを描画する場合の実施形態である。
[ROM・RAMの構成]
図6(a)は第2実施形態におけるROM600bの構成例、(b)は第2実施形態におけるRAM700bの構成例を示す図である。図6(a)に示すように、ROM600bには、第2実施形態を実現するため、第2スクロールバー制御プログラム621と、スクロールバーデータ623とが格納される。また、図6(a)に示すROM600bには、スクロールバーデータ623として、第1実施形態と同様に、2次元グラフに対するスクロール操作を入力するための2次元用スクロールバーデータ623aと、3次元グラフに対するスクロール操作を入力するための3次元用スクロールバーデータ623bとが格納されている。
第2実施形態は、3次元グラフに対するスクロール操作を入力するための3次元用スクロールバーを表示するグラフ関数電卓の機能を実現するものであり、CPU100は、ROM600bに格納される第2スクロールバー制御プログラム621に従って第2スクロールバー制御処理を実行する。
また、図6(b)に示すように、RAM700bは、グラフ式データ格納領域721と、表示範囲データ格納領域723と、描画データ格納領域725と、スクロールバー表示データ格納領域727とを備える。
スクロールバー表示データ格納領域727には、3次元用スクロールバーデータ623bに従って表示制御される、特別スクロールバーとしての3次元用スクロールバーの表示データが格納され、特に、回転バー操作データ727aと、レバー操作データ727bとを含む。図7(a)は回転バー操作データ727aの一例を、(b)はレバー操作データ727bの一例を、それぞれ示す図である。
本実施形態において、3次元用スクロールバーは、回転可能な回転バーと、回転バー上で移動可能なレバーとを備えている。そして、CPU100は、回転バーに対する回転操作に応じて、例えば、x軸方向を回転軸として3次元グラフを回転させて更新表示する。また、CPU100は、レバーに対する移動操作に応じて、当該移動方向に3次元グラフをスクロールさせて更新表示する。この際、CPU100は、3次元用スクロールバーの回転バーに対する回転操作が入力された場合には、その回転方向及び回転操作量をもとに、予め設定されている回転バーの基準状態からの回転角度を算出し、回転バー操作データ727aに格納する。一方、CPU100は、3次元用スクロールバーのレバーに対する移動操作が入力された場合には、その移動方向及び移動操作量をもとに、予め設定されている回転バー上でのレバーの基準位置に対する移動後のレバーの上下方向及び左右方向の位置関係を検出し、レバー操作データ727bに格納する。
[動作]
次に、第2実施形態における内部処理の流れについて、図8及び図9を参照して説明する。図8は内部処理の実行に係るCPU100の動作の一例を示すフローチャートを、図9は表示部500に表示される画面例を、それぞれ示す図である。
図8に示すように、CPU100は、ユーザによる動作モードの切替操作に応じてグラフモードのON操作を検知した場合に(ステップb10)、グラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、3次元グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する(ステップb20)。
そして、描画する3次元グラフのグラフ式が入力され(ステップb30)、当該描画する3次元グラフの表示範囲が入力された場合であって(ステップb40)、グラフ描画を指示するグラフ実行入力を検知した場合には(ステップb50)、CPU100は、グラフ描画処理を実行し、入力された設定項目に従って3次元グラフを描画する(ステップb60)。この際、CPU100により、入力されたグラフ式がグラフ式データ格納領域721に、入力された表示範囲が表示範囲データ格納領域723に、描画した3次元グラフの描画データが描画データ格納領域725に、それぞれ格納される。
続いて、CPU100は、第2スクロールバー制御プログラム621を読み出して第2スクロールバー制御処理の実行を開始し、先ず、スクロールバー表示処理を実行し、スクロールバーデータ623としてROM600bに格納される3次元用スクロールバーデータ623bに従って表示部500の所定位置に3次元用スクロールバーを表示する制御を行う(ステップb70)。この際、CPU100により、表示制御した3次元用スクロールバーの表示データがスクロールバー表示データ格納領域727に格納される。
図9(a)は、この段階で表示部500に表示される表示画面の一例を示す図である。図9(a)に示すように、表示画面には、入力された表示範囲に基づいた3次元グラフG20が空間座標系上に描画され、表示画面下部のグラフ式入力エリアE20には、当該描画された3次元グラフG20のグラフ式が入力されている。また、表示画面の所定位置に、x軸方向を回転軸として3次元グラフG20を回転させるための回転バーB20と、3次元グラフG20をスクロールさせるためのレバーL20とを有する3次元用スクロールバーS20−1が表示されており、回転バーB20上でレバーL20を移動操作することにより、その移動方向に3次元グラフG20をスクロールさせることができるようになっている。
図8に戻り、CPU100は、スクロール操作を検知した場合には(ステップb80)、そのスクロール方向及びスクロール操作量に従って3次元グラフの描画データを再計算して描画データ格納領域725を更新し(ステップb90)、表示画面を表示更新する(ステップb100)。具体的には、CPU100は、3次元用スクロールバーの回転バーに対する回転操作が為された場合には、その回転方向及び回転量に応じて回転バー操作データ727aを更新し、レバーに対する移動操作が為された場合には、その移動方向及び移動操作量に応じてレバー操作データ727bを更新する処理を行う。そして、CPU100は、更新された回転バー操作データ727a又はレバー操作データ727bに従って、3次元グラフの描画データを再計算し、表示画面を表示更新する。
例えば、図9(a)に示す表示画面において、入力ペン6により3次元用スクロールバーS20−1の回転バーB20を、矢印A20で示す方向に回転操作すると、(b)に示すように、回転方向及び回転操作量に応じて回転処理された3次元グラフG22が表示される。
さらに、図9(b)に示す表示画面において、入力ペン6により3次元用スクロールバーS20−2のレバーL20を、矢印A22で示す方向に移動操作を入力すると、(c)に示すように、移動方向及び移動操作量に応じてスクロール処理された3次元グラフG24が表示される。
そして、CPU100は、終了操作を監視するとともに、スクロール操作を受け付け、終了操作を検知したと判断した場合には(ステップb110:YES)、本処理を終了する。
以上説明したように、第2実施形態によれば、3次元グラフに対するスクロール操作を入力するためのスクロールバーとして、回転バーと、当該回転バー上で移動可能なレバーとを有する3次元用スクロールバーを表示する制御を行うことができる。そして、回転バーに対する回転操作が入力された場合に、その回転方向及び回転操作量に従って3次元グラフを回転させて再描画し、レバーに対する移動操作が入力された場合には、その移動方向及び移動操作量に従って3次元グラフをスクロールさせて再描画する制御を行うことができる。これによれば、回転バーにより3次元グラフを回転操作し、レバーにより3次元グラフをスクロール操作することができるので、当該3次元グラフの概形等を容易に把握することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。尚、第3実施形態は、グラフモードにおいて、3種類の変数を含むグラフ式に基づいて、空間座標系上に3次元グラフを描画する場合の実施形態である。
[ROM・RAMの構成]
図10(a)は第3実施形態におけるROM600cの構成例、(b)は第3実施形態におけるRAM700cの構成例を示す図である。図10(a)に示すように、ROM600cには、第3実施形態を実現するため、第3スクロールバー制御プログラム631と、1軸スクロールバーデータ633とが格納されている。1軸スクロールバーデータ633には、所定の軸方向へのグラフのスクロール操作を入力するためのスクロールバーデータが格納される。
第3実施形態は、3種類の変数を含むグラフ式に基づいて描画した3次元グラフのスクロール操作を入力するためのスクロールバーとして、一の座標軸方向をスクロール方向とした1軸スクロールバーを表示し、ユーザにより座標軸となる変数が指定された場合には、当該1軸スクロールバーのスクロール方向を該当する軸方向に変更して更新表示するグラフ関数電卓の機能を実現するものであり、CPU100は、ROM600cに格納される第3スクロールバー制御プログラム631に従って第3スクロールバー制御処理を実行する。
また、図10(b)に示すように、RAM700cは、グラフ式データ格納領域731と、表示範囲データ格納領域733と、描画データ格納領域735と、スクロールバー表示データ格納領域737と、ユーザにより指定された変数を保持する指定変数格納領域739とを備える。
[動作]
次に、第3実施形態における内部処理の流れについて、図11及び図12を参照して説明する。図11は内部処理の実行に係るCPU100の動作の一例を示すフローチャートを、図12は表示部500に表示される画面例を、それぞれ示す図である。
図11に示すように、CPU100は、ユーザによる動作モードの切替操作に応じてグラフモードのON操作を検知した場合に(ステップc10)、グラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、3次元グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する(ステップc20)。
そして、描画する3次元グラフのグラフ式が入力され(ステップc30)、当該描画する3次元グラフの表示範囲が入力された場合であって(ステップc40)、グラフ描画を指示するグラフ実行入力を検知した場合には(ステップc50)、CPU100は、グラフ描画処理を実行し、入力された設定項目に従って3次元グラフを描画する(ステップc60)。この際、CPU100により、入力されたグラフ式がグラフ式データ格納領域731に、入力された表示範囲が表示範囲データ格納領域733に、描画した3次元グラフの描画データが描画データ格納領域735に、それぞれ格納される。
続いて、CPU100は、第3スクロールバー制御プログラム631を読み出して第3スクロールバー制御処理の実行を開始し、先ず、スクロールバー表示処理を実行し、1軸スクロールバーデータ633に従って表示部500の所定位置に1軸スクロールバーを表示する制御を行う(ステップc70)。具体的には、CPU100は、初期状態として、例えばz軸方向をスクロール方向に設定し、z軸方向に沿うように配置した1軸スクロールバーを表示する制御を行う。また、この際、CPU100により、表示制御した1軸スクロールバーの表示データがスクロールバー表示データ格納領域737に格納される。
図12(a)は、この段階で表示部500に表示される表示画面の一例を示す図である。図12(a)に示すように、表示画面には、入力された表示範囲に基づいた3次元グラフG30が空間座標系上に描画されるとともに、z軸に対応して、上下方向に延びるバーB30と、バーB30上を長手方向に移動するレバーL30とを有する1軸スクロールバーS30が表示されている。
図11に戻り、CPU100は、1軸スクロールバーに対する文字入力操作を検知した場合であって(ステップc80)、入力された文字が座標軸となる変数(“x”、“y”、又は“z”)の場合には(ステップc90:YES)、1軸スクロールバーのスクロール方向を該当する軸方向に変更し(ステップc100)、1軸スクロールバーを更新表示する制御を行う(ステップc110)。また、この際、CPU100により、入力された文字が指定変数格納領域739に格納される。そして、CPU100は、ステップc110で更新表示した1軸スクロールバーに対するスクロール操作を受け付ける処理等の他処理へ移行する。
例えば、図12(b)に示す表示画面において、入力ペン6により1軸スクロールバーS30のレバーL30にタッチし、入力部200を操作して座標軸を表す文字I30である“x”を入力すると、(c)に示すように、1軸スクロールバーS30のバー方向がx軸方向に変更されて更新表示される。
具体的には、この際、CPU100により以下の処理が実行される。すなわち、CPU100は、1軸スクロールバーS30のスクロール方向をz軸方向からx軸方向に変更し、そのバー方向がx軸方向に沿うように配置して1軸スクロールバーS30を更新表示する(図11に示すステップc100→c110)。
以上説明したように、第3実施形態によれば、表示制御した1軸スクロールバーのレバーに対して、座標軸に対応する変数の入力操作が為された場合に、当該表示制御した1軸スクロールバーのスクロール方向を該当する軸方向に変更することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。尚、第4実施形態は、グラフモードにおいて、3種類の変数を含むグラフ式に基づいて、空間座標系上に3次元グラフを描画する場合の実施形態である。
[ROM・RAMの構成]
図13(a)は第4実施形態におけるROM600dの構成例、(b)は第4実施形態におけるRAM700dの構成例を示す図である。図13(a)に示すように、ROM600dには、第4実施形態を実現するため、第4スクロールバー制御プログラム641と、各次元用使用可能スクロールバーデータ643とが格納されている。
第4実施形態は、グラフ式に含まれる変数の数に応じて、使用可能なスクロールバーを候補として表示するグラフ関数電卓の機能を実現するものであり、CPU100は、ROM600dに格納される第4スクロールバー制御プログラム641に従って第4スクロールバー制御処理を実行する。
各次元用使用可能スクロールバーデータ643には、次元毎に、使用可能なスクロールバーのデータがそれぞれ格納される。図14は、各次元用使用可能スクロールバーデータ643の一例を示す図である。例えば、レコードL10に示すように、3次元用の使用可能スクロールバーとして、1軸スクロールバー及び3次元用スクロールバーの各スクロールバーのデータが格納されている。CPU100は、この各次元用使用可能スクロールバーデータ643を参照し、例えば、グラフ表示エリアに描画されているグラフのグラフ式に3種類の変数が含まれている場合には、1軸スクロールバー及び3次元用スクロールバーをそれぞれ表すスクロールバーオブジェクトを候補としてバー選択エリアに表示する。そして、CPU100は、バー選択エリアのスクロールバーオブジェクトがグラフ表示エリアにドラッグ&ドロップされた場合には、該当するスクロールバーをグラフ表示エリアに表示する制御を行う。
また、図13(b)に示すように、RAM700dは、グラフ式データ格納領域741と、表示範囲データ格納領域743と、描画データ格納領域745と、スクロールバー表示データ格納領域747とを備える。
[動作]
次に、第4実施形態における内部処理の流れについて、図15及び図16を参照して説明する。図15は内部処理の実行に係るCPU100の動作の一例を示すフローチャートを、図16は表示部500に表示される画面例を、それぞれ示す図である。
図15に示すように、CPU100は、ユーザによる動作モードの切替操作に応じてグラフモードのON操作を検知した場合に(ステップd10)、グラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し(ステップd20)、グラフ式や表示範囲等のグラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。
そして、CPU100は、グラフ描画を指示するグラフ実行入力を検知した場合には(ステップd30)、入力された設定項目に従ってグラフ表示エリアにグラフ描画処理を実行する(ステップd40)。この際、CPU100により、入力されたグラフ式がグラフ式データ格納領域741に、入力された表示範囲が表示範囲データ格納領域743に、描画したグラフの描画データが描画データ格納領域745に、それぞれ格納される。
続いて、CPU100は、第4スクロールバー制御プログラム641を読み出して第4スクロールバー制御処理の実行を開始し、先ず、表示部500の所定位置にバー選択エリアを表示する制御を行う(ステップd50)。
図16(a)は、この段階で表示部500に表示される表示画面の一例を示す図であり、バー選択エリアE40と、グラフ表示エリアE42とが表示されている。図16(a)に示すグラフ表示エリアE42には、入力された表示範囲に基づいた3次元グラフG40が空間座標系上に描画されており、グラフ表示エリアE42下部のグラフ式入力エリアE44には、当該描画された3次元グラフG40のグラフ式が入力されている。
図15に戻り、CPU100は、入力ペンを用いたタッチ操作によりグラフ表示エリアに描画されているグラフが選択され(以下、選択されたグラフを「選択グラフ」という。)、続けてドラッグ操作の開始を検知した場合には(ステップd60)、タッチ位置を検出し(ステップd70)、検出したタッチ位置に従って選択グラフを特定する(ステップd80)。
そして、CPU100は、バー選択エリアへのドロップ操作を検知すると(ステップd90)、グラフ式データ格納領域741を参照して、特定した選択グラフのグラフ式を取得する(ステップd100)。続いて、CPU100は、各次元用使用可能スクロールバーデータ643を参照し、取得したグラフ式に含まれる変数の数をもとに使用可能スクロールバーのデータを読み込み(ステップd110)、読み込んだ使用可能スクロールバーを表すスクロールバーオブジェクトを、バー選択エリアに候補として表示する制御を行う(ステップd120)。
例えば、図16(a)に示す表示画面において、グラフ表示エリアE42に描画されている3次元グラフG40を、入力ペン6を用いて矢印A40に示すようにバー選択エリアE40にドラッグ&ドロップすると、(b)に示すように、バー選択エリアE40において、1軸スクロールバーオブジェクトO40及び3次元用スクロールバーオブジェクトO42が表示される。
具体的には、この際、CPU100により以下の処理が実行される。すなわち、CPU100は、グラフ表示エリアE42に描画されている3次元グラフG40を選択グラフとして特定する(図15に示すステップd70→d80)。そして、CPU100は、この3次元グラフG40のグラフ式に含まれる変数の数“3”をもとに、各次元用使用可能スクロールバーデータ643を参照して3次元用の使用可能スクロールバーのデータを読み込み、1軸スクロールバーオブジェクトO40及び3次元用スクロールバーオブジェクトO42をバー選択エリアE40に候補として表示する制御を行う(図15に示すステップd100→d110→d120)。
図15に戻り、バー選択エリアに表示制御したスクロールバーオブジェクトのグラフ表示エリアへのドラッグ&ドロップ操作を検知した場合には(ステップd130)、CPU100は、スクロールバー表示処理を実行し、ドラッグ&ドロップされたスクロールバーオブジェクトに対応するスクロールバーをグラフ表示エリアに表示する制御を行う(ステップd140)。この際、CPU100により、表示制御したスクロールバーの表示データがスクロールバー表示データ格納領域747に格納される。
例えば、図16(b)に示す表示画面において、バー選択エリアE40に表示されている3次元用スクロールバーオブジェクトO42を、入力ペン6を用いて矢印A42に示すようにグラフ表示エリアE42にドラッグ&ドロップすると、(c)に示すように、グラフ表示エリアE42の所定位置に3次元用スクロールバーS40が表示される。
図15に戻り、CPU100は、スクロール操作を検知した場合には(ステップd150)、そのスクロール方向及びスクロール操作量に従ってグラフの描画データを再計算して描画データ格納領域745を更新し(ステップd160)、表示画面を表示更新する(ステップd170)。
そして、CPU100は、終了操作を監視するとともに、スクロール操作を受け付け、終了操作を検知したと判断した場合には(ステップd180:YES)、本処理を終了する。
以上説明したように、第4実施形態によれば、バー選択エリアにドラッグ&ドロップされたグラフのグラフ式に含まれる変数の数に応じて、使用可能なスクロールバーを表すスクロールバーオブジェクトを候補としてバー選択エリアに表示する制御を行なうことができる。そして、バー選択エリアのスクロールバーオブジェクトがグラフ表示エリアにドラッグ&ドロップされた場合に、該当するスクロールバーをグラフ表示エリアに表示する制御を行うことができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。尚、第5実施形態は、グラフモードにおいて、3種類の変数を含むグラフ式に基づいて、空間座標系上に3次元グラフを描画する場合の実施形態である。
[ROM・RAMの構成]
図17(a)は第5実施形態におけるROM600eの構成例、(b)は第5実施形態におけるRAM700eの構成例を示す図である。図17(a)に示すように、ROM600eには、第5実施形態を実現するため、第5スクロールバー制御プログラム651と、1軸スクロールバーデータ655とが格納されている。
第5実施形態は、3次元グラフのスクロール操作を入力するための1軸スクロールバーのドラッグ&ドロップ操作に応じてその表示位置を変更し、変更後の表示位置における1軸スクロールバーのスクロール方向のグラフ非描画長に応じてそのバー全長を可変するグラフ関数電卓の機能を実現するものであり、CPU100は、ROM600eに格納される第5スクロールバー制御プログラム651に従って第5スクロールバー制御処理を実行する。
また、図17(b)に示すように、RAM700eは、グラフ式データ格納領域751と、表示範囲データ格納領域753と、描画データ格納領域755と、スクロールバー表示データ格納領域757とを備える。
[動作]
次に、第5実施形態における内部処理の流れについて、図18及び図19を参照して説明する。図18は内部処理の実行に係るCPU100の動作の一例を示すフローチャートを、図19は表示部500に表示される画面例を、それぞれ示す図である。
図18に示すように、CPU100は、ユーザによる動作モードの切替操作に応じてグラフモードのON操作を検知した場合に(ステップe10)、グラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、3次元グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する(ステップe20)。
そして、描画する3次元グラフのグラフ式が入力され(ステップe30)、当該描画する3次元グラフの表示範囲が入力された場合であって(ステップe40)、グラフ描画を指示するグラフ実行入力を検知した場合には(ステップe50)、CPU100は、グラフ描画処理を実行し、入力された設定項目に従って3次元グラフを描画する(ステップe60)。この際、CPU100により、入力されたグラフ式がグラフ式データ格納領域751に、入力された表示範囲が表示範囲データ格納領域753に、描画した3次元グラフの描画データが描画データ格納領域755に、それぞれ格納される。
続いて、CPU100は、第5スクロールバー制御プログラム651を読み出して第5スクロールバー制御処理の実行を開始し、先ず、スクロールバー表示処理を実行し、1軸スクロールバーデータ655に従って表示部500の所定位置に1軸スクロールバーを表示する制御を行う(ステップe70)。具体的には、CPU100は、初期状態として、例えばz軸方向をスクロール方向に設定して1軸スクロールバーを表示する制御を行う。また、この際、CPU100により、表示制御した1軸スクロールバーの表示データがスクロールバー表示データ格納領域757に格納される。
図19(a)は、この段階で表示部500に表示される表示画面の一例を示す図である。図19(a)に示すように、表示画面には、入力された表示範囲に基づいた3次元グラフG50が空間座標系上に描画されるとともに、z軸に対応して1軸スクロールバーS50が表示されている。
図18に戻り、CPU100は、1軸スクロールバーのドラッグ&ドロップ操作を検知した場合には(ステップe80)、ドロップ位置を検出し(ステップe90)、描画データ格納領域755に格納されている3次元グラフの描画データを読み込む(ステップe100)。
続いて、CPU100は、読み込んだ描画データをもとに、ドロップ位置を含むスクロール方向のグラフ非描画長を算出し(ステップe110)、算出したグラフ非描画長に基づいてスクロールバーを更新表示する(ステップe120)。具体的には、CPU100は、1軸スクロールバーのバー全長が、算出したグラフ非描画長となるように縮小して更新表示する。そして、CPU100は、ステップe120で更新表示した1軸スクロールバーに対するスクロール操作を受け付ける処理等の他処理へ移行する。
例えば、図19(a)に示す表示画面において、入力ペン6により1軸スクロールバーS50にタッチし、矢印A50で示すようにドラッグ&ドロップすると、(b)に示すように、ドロップ位置において、グラフ表示エリアに描画されている3次元グラフG50の描画領域と重ならないように縮小された1軸スクロールバーS52が表示される。
具体的には、この際、CPU100により以下の処理が実行される。すなわち、CPU100は、図19(a)に示す1軸スクロールバーS50のスクロール方向であるz軸方向に従って、ドロップ位置を含むz軸方向のグラフ非描画長を算出する(図18に示すステップe90→e100→e110)。そして、CPU100は、1軸スクロールバーのバー全長が、算出したグラフ非描画長となるように縮小して更新表示する(図18に示すステップe120)。
以上説明したように、第5実施形態によれば、1軸スクロールバーのドラッグ&ドロップ操作に応じて、ドロップ位置における1軸スクロールバーのスクロール方向のグラフ非描画長に応じてそのバー全長を可変し、当該1軸スクロールバーを、グラフ表示エリアに描画されているグラフの描画領域と重ならないように更新表示することができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。尚、第6実施形態は、グラフモードにおいて、3種類の変数を含むグラフ式に基づいて、空間座標系上に3次元グラフを描画する場合の実施形態である。
[ROM・RAMの構成]
図20(a)は第6実施形態におけるROM600fの構成例、(b)は第6実施形態におけるRAM700fの構成例を示す図である。図20(a)に示すように、ROM600fには、第6実施形態を実現するため、第6スクロールバー制御プログラム661と、1軸スクロールバーデータ663とが格納されている。
第6実施形態は、3次元グラフのスクロール操作を入力するための1軸スクロールバーの端部に対するドラッグ&ドロップ操作に応じてバー全長を可変し、変更後のバー全長に応じて表示範囲を算出して3次元グラフを再描画するグラフ関数電卓の機能を実現するものであり、CPU100は、ROM600fに格納される第6スクロールバー制御プログラム661に従って第6スクロールバー制御処理を実行する。
また、図20(b)に示すように、RAM700fは、グラフ式データ格納領域761と、表示範囲データ格納領域763と、描画データ格納領域765と、スクロールバー表示データ格納領域767と、基準データ格納領域769とを備える。
基準データ格納領域769には、表示範囲基準データ769aと、バー全長基準データ769bとが格納され、描画した3次元グラフの表示範囲と1軸スクロールバーのバー全長との初期状態における対応関係が設定される。具体的には、表示範囲基準データ769aには表示範囲の初期値が、バー全長基準データ769bにはバー全長の初期値が、それぞれ設定される。
[動作]
次に、第6実施形態における内部処理の流れについて、図21及び図22を参照して説明する。図21は内部処理の実行に係るCPU100の動作の一例を示すフローチャートを、図22は表示部500に表示される画面例を、それぞれ示す図である。
図21に示すように、CPU100は、ユーザによる動作モードの切替操作に応じてグラフモードのON操作を検知した場合に(ステップf10)、グラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し、3次元グラフの描画に係る設定項目の入力を待機する(ステップf20)。
そして、描画する3次元グラフのグラフ式が入力され(ステップf30)、当該描画する3次元グラフの表示範囲が設定された場合であって(ステップf40)、グラフ描画を指示するグラフ実行入力を検知した場合には(ステップf50)、CPU100は、グラフ描画処理を実行し、入力された設定項目に従って3次元グラフを描画する(ステップf60)。この際、CPU100により、入力されたグラフ式がグラフ式データ格納領域761に、入力された表示範囲が表示範囲データ格納領域763に、描画した3次元グラフの描画データが描画データ格納領域765に、それぞれ格納される。
続いて、CPU100は、第6スクロールバー制御プログラム661を読み出して第6スクロールバー制御処理の実行を開始し、先ず、スクロールバー表示処理を実行し、1軸スクロールバーデータ663に従って表示部500の所定位置に1軸スクロールバーを表示する制御を行う(ステップf70)。具体的には、CPU100は、初期状態として、例えばz軸方向をスクロールバー方向に設定して1軸スクロールバーを表示する制御を行う。また、この際、CPU100により、表示制御した1軸スクロールバーの表示データがスクロールバー表示データ格納領域767に格納される。
次いで、CPU100は、表示範囲データ格納領域763に保持されている表示範囲を表示範囲基準データ769aとし、ステップf70で表示制御した1軸スクロールバーのバー全長をバー全長基準データ769bとして、基準データ格納領域769を更新する(ステップf80)。
図22(a)は、この段階で表示部500に表示される表示画面の一例を示す図である。図22(a)に示すように、表示画面には、入力された表示範囲に基づいた3次元グラフG60が空間座標系上に描画されるとともに、z軸に対応する1軸スクロールバーS60が表示されている。
図21に戻り、CPU100は、1軸スクロールバーに対するタッチ操作を検知した場合であって(ステップf90)、このタッチ操作が当該1軸スクロールバーの端部に対して為されたタッチ操作の場合に(ステップf100:YES)、続けてドラッグ&ドロップ操作を検知した場合には(ステップf110)、ドロップ位置に従ってバー全長を可変する(ステップf120)。続いて、CPU100は、基準データ格納領域769を参照し、変更後のバー全長をもとに表示範囲を算出して表示範囲データ格納領域763を更新する(ステップf130)。
そして、CPU100は、算出した表示範囲に基づいて3次元グラフの描画データを再計算して描画データ格納領域765を更新し(ステップf140)、表示画面を表示更新する(ステップf150)。
例えば、図22(b)に示す表示画面において、入力ペン6により1軸スクロールバーS60の下端部にタッチし、矢印A60で示す方向にドラッグ&ドロップすると、(c)に示すように、ドロップ位置に従ってバー全長が可変されて1軸スクロールバーS62が縮小されるとともに、変更後の1軸スクロールバーS62のバー全長をもとに算出された表示範囲に従って3次元グラフG62が再描画される。
さらに、図22(c)に示す表示画面において、入力ペン6により1軸スクロールバーS62の下端部にタッチし、矢印A62で示す方向にドラッグ&ドロップすると、(d)に示すように、ドロップ位置に従ってバー全長が可変されて1軸スクロールバーS64がさらに縮小されるとともに、変更後の1軸スクロールバーS64のバー全長をもとに算出された表示範囲に従って3次元グラフG64が再描画される。
以上説明したように、第6実施形態によれば、1軸スクロールバーの端部に対するドラッグ&ドロップ操作に応じてバー全長を可変し、変更後のバー全長に応じて表示範囲を算出して3次元グラフを再描画することができる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について説明する。
[ROM・RAMの構成]
図23(a)は第7実施形態におけるROM600gの構成例、(b)は第7実施形態におけるRAM700gの構成例を示す図である。図23(a)に示すように、ROM600gには、第7実施形態を実現するため、第7スクロールバー制御プログラム671と、時間を定義する変数である時間変数tを含む4種類の変数が含まれる4次元グラフに対するスクロール操作を入力するための4次元用スクロールバーデータ673とが格納されている。
第7実施形態は、時間変数tを含む4種類の変数が含まれる4次元グラフのスクロール操作を入力するための4次元用スクロールバーを表示するグラフ関数電卓の機能を実現するものであり、CPU100は、ROM600gに格納される第7スクロールバー制御プログラム671に従って第7スクロールバー制御処理を実行する。
また、図23(b)に示すように、RAM700gは、グラフ式データ格納領域771と、表示範囲データ格納領域773と、描画データ格納領域775と、スクロールバー表示データ格納領域777とを備える。
[動作]
次に、第7実施形態における内部処理の流れについて、図24及び図25を参照して説明する。図24は内部処理の実行に係るCPU100の動作の一例を示すフローチャートを、図25は表示部500に表示される画面例を、それぞれ示す図である。
図24に示すように、CPU100は、ユーザによる動作モードの切替操作に応じてグラフモードのON操作を検知した場合に(ステップg10)、グラフモードに係る所定のプログラムの実行を開始してグラフモードを設定し(ステップg20)、グラフ式や表示範囲等のグラフの描画に係る設定項目の入力を待機する。
そして、CPU100は、グラフ描画を指示するグラフ実行入力を検知した場合には(ステップg30)、入力された設定項目に従ってグラフ表示エリアにグラフ描画処理を実行する(ステップg40)。この際、CPU100により、入力されたグラフ式がグラフ式データ格納領域771に、入力された表示範囲が表示範囲データ格納領域773に、描画したグラフの描画データが描画データ格納領域775に、それぞれ格納される。
そして、入力されたグラフ式に時間変数tが含まれている場合には(ステップg50:YES)、CPU100は、第7スクロールバー制御プログラム671を読み出して第7スクロールバー制御処理の実行を開始し、先ず、スクロールバー表示処理を実行し、4次元用スクロールバーデータ673に従って表示部500の所定位置に4次元用スクロールバーを表示する制御を行う(ステップg60)。この際、CPU100により、表示制御した4次元用スクロールバーの表示データがスクロールバー表示データ格納領域777に格納される。
図25(a)は、この段階で表示部500に表示される表示画面の一例を示す図である。図25(a)に示すように、表示画面には、入力されたグラフ式に含まれる時間変数tに初期値(“1”)が設定された4次元グラフG80が描画されており、表示画面下部のグラフ式入力エリアE80には、当該描画された4次元グラフG80のグラフ式が入力されている。また、表示画面の所定位置に4次元用スクロールバーS80−1が表示されている。この4次元用スクロールバーS80−1は、時間変数tに設定する値を指示する時間用スクロールバーS82と、各座標軸方向へのスクロール操作を入力するための3軸スクロールバーS84とを有する。また、3軸スクロールバーS84は、各座標軸方向にそれぞれ延び、該当する座標軸方向がそれぞれスクロール方向に設定された3本のバー、及び各バー上で個別に移動操作されるレバーを備えている。
図24に戻り、CPU100は、スクロール操作を検知した場合であって(ステップg70)、当該スクロール操作が、時間用スクロールバーに対するスクロール操作の場合には(ステップg80:YES)、そのスクロール方向及びスクロール操作量に従って時間変数tの値を更新する(ステップg90)。続いて、CPU100は、更新した時間変数tの値に従って4次元グラフの描画データを再計算して描画データ格納領域775を更新し(ステップg100)、表示画面を表示更新する(ステップg110)。
一方、CPU100は、ステップg70において検知したスクロール操作が時間用スクロールバーに対するスクロール操作ではないと判別した場合、すなわち、当該スクロール操作が3軸スクロールバーに対するスクロール操作の場合には(ステップg80:NO)、そのスクロール方向及びスクロール操作量に従って4次元グラフの描画データを再計算して描画データ格納領域775を更新し(ステップg120)、表示画面を表示更新する(ステップg130)。
例えば、図25(a)に示す表示画面において、入力ペン6により4次元用スクロールバーS80−1が有する3軸スクロールバーS84に対してスクロール操作を入力すると、(b)に示すように、スクロール方向及びスクロール操作量に応じてスクロール処理された4次元グラフG82が表示される。
さらに、例えば、図25(b)に示す表示画面において、入力ペン6により4次元用スクロールバーS80−2が有する時間用スクロールバーS82に対してスクロール操作を入力すると、(c)に示すように、スクロール方向及びスクロール操作量に応じて更新された時間変数tの値“3”に従って4次元グラフG84が再描画されて画面が表示更新される。
図24に戻り、CPU100は、終了操作を監視するとともに、スクロール操作を受け付け、終了操作を検知したと判断した場合には(ステップg140:YES)、本処理を終了する。
以上説明したように、第7実施形態によれば、時間変数tを含む4種類の変数が含まれる4次元グラフのスクロール操作を入力するためのスクロールバーとして、時間変数tに設定する値を指示する時間用スクロールバーと、各座標軸方向へのスクロール操作を入力するための3軸スクロールバーとを有する4次元用スクロールバーを表示することができる。そして、時間用スクロールバーに対するスクロール操作が入力された際に、そのスクロール方向及びスクロール操作量に応じて時間変数tの値を更新し、当該更新した時間変数tの値に従って4次元グラフを更新表示することができる。これによれば、時間用スクロールバーに対するスクロール操作を入力することにより、時間変数tの値に応じた4次元グラフの概形の変化を容易に把握することができる。
尚、上記した第7実施形態では、時刻変数tを含む4種類の変数が含まれるグラフ式が入力された場合について説明したが、4種類の変数が含まれるグラフ式が入力された場合に、当該4種類の変数のうち、一の変数を時刻変数tに変換したグラフ式を作成し、当該グラフ式を表す4次元グラフのスクロール操作を入力するためのスクロールバーとして、4次元用スクロールバーを表示制御することとしてもよい。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について説明する。
[ROM・RAMの構成]
図26(a)は第8実施形態におけるROM600hの構成例、(b)は第8実施形態におけるRAM700hの構成例を示す図である。図26(a)に示すように、ROM600hには、第8実施形態を実現するため、第8スクロールバー制御プログラム681と、トレース用スクロールバーデータ683とが格納されている。トレース用スクロールバーデータ683には、ユーザによる作図操作に従って描画した図形(以下、適宜「作図図形」という。)上を移動するトレースポインタのトレース操作を入力するためのスクロールバーデータが格納される。尚、詳細は後述するが、トレース用スクロールバーは、バー部分と、バー部分上の位置によりトレースポインタ位置を指示するレバーとを有する。
第8実施形態は、作図図形上のトレース操作を入力するためのトレース用スクロールバーを表示するグラフ関数電卓の機能を実現するものであり、CPU100は、ROM600hに格納される第8スクロールバー制御プログラム681に従って第8スクロールバー制御処理を実行する。
また、図26(b)に示すように、RAM700hは、作図図形の描画データを保持する作図データ格納領域781と、作図図形の表示範囲を保持する表示範囲データ格納領域783と、トレースポインタの位置によって示される作図図形の座標値(以下、トレース値という。)を保持するトレース値格納領域785と、レバー移動可能方向データ格納領域787とを備える。レバー移動可能方向データ格納領域787には、トレース用スクロールバーが有するレバーの移動可能方向が設定される。具体的には、作図モードにおける入力ペンのタッチ操作の軌跡データ(より詳細には軌跡の大きさをバー部分の大きさ内に縮小したデータ)が格納される。
[動作]
次に、第8実施形態における内部処理の流れについて、図27及び図28を参照して説明する。図27は内部処理の実行に係るCPU100の動作の一例を示すフローチャートを、図28は表示部500に表示される画面例を、それぞれ示す図である。
図27に示すように、CPU100は、ユーザによる動作モードの切替操作に応じて作図モードのON操作を検知した場合に(ステップh10)、作図モードに係る所定のプログラムの実行を開始して作図モードを設定する(ステップh20)。そして、CPU100は、作図開始を指示する作図実行入力を検知した場合には(ステップh30)、図形作図処理を実行し、入力ペンによるタッチ操作位置の軌跡に従って作図図形を描画する(ステップh40)。この際、CPU100により、作図図形の描画データが作図データ格納領域781に、作図図形の表示範囲が表示範囲データ格納領域783に、入力ペンによるタッチ操作の軌跡データがレバー移動可能方向データ格納領域787に、それぞれ格納される。
図28(a)は、この段階で表示部500に表示される表示画面の一例を示す図であり、同図において、作図図形F80の作図途中の様子を示している。図28(a)に示すように、作図モードが設定されると、表示画面に対する入力ペン6によるタッチ操作に応じて、その軌跡が作図図形として描画される。
図27に戻り、CPU100は、ユーザによる作図操作が終了すると、第8スクロールバー制御プログラム681を読み出して第8スクロールバー制御処理の実行を開始し、先ず、スクロールバー表示処理を実行し、トレース用スクロールバーデータ683に従って表示部500の所定位置にトレース用スクロールバーを表示する制御を行う(ステップh50)。また、この際、CPU100は、描画した作図図形上の所定位置にトレースポインタを表示する制御を行い、トレース値をトレース値格納領域785に格納する。
図28(b)は、この段階で表示部500に表示される表示画面の一例を示す図である。図28(b)に示すように、表示画面には、前述のように入力ペン6を用いてユーザにより作図された作図図形F82が描画されている。また、描画された作図図形F82上の所定位置にはトレースポインタP80が表示されており、その近傍にはトレース値(Xa,Ya)が表示されている。さらに、表示画面の所定位置には、バー部分B80と、当該バー部分B80上で移動可能なレバーL80とを有するトレース用スクロールバーS80−1が表示されている。このトレース用スクロールバーS80−1のバー部分B80において、レバーL80は、上述のように作図図形F82を作図した際の軌跡に沿った方向に移動可能である。
図27に戻り、CPU100は、スクロールバーのレバー移動操作を検知した際(ステップh60)、レバー移動可能方向データ格納領域787に格納されているレバー移動可能方向に沿ってレバーの移動操作が為された場合には(ステップh70:YES)、その移動操作量に従ってトレース値を算出してトレース値格納領域785を更新し(ステップh80)、表示画面を更新する(ステップh90)。
例えば、図28(b)に示す表示画面において、入力ペン6によりトレース用スクロールバーS80−1が有するレバーL80を選択し、矢印A80で示す方向に操作すると、(c)に示すように、レバーL80の移動操作量に応じてトレースポインタP82が作図図形上を移動し、トレースポインタP82の近傍においてトレース値(Xb,Yb)が表示される。また、この際、トレース用スクロールバーS80−2のバー部分B80には、レバーL80の移動の軌跡を表す線図が表示される。
さらに、図28(c)に示す表示画面において、入力ペン6によりトレース用スクロールバーS80−2の有するレバーL80を選択し、矢印A82で示す方向に操作すると、(d)に示すように、レバーL80の移動操作量に応じてトレースポインタP84が作図図形上を移動し、トレースポインタP84の近傍においてトレース値(Xc,Yc)が表示される。また、この際、トレース用スクロールバーS80−3のバー部分B80において、レバーL80の移動の軌跡を表す線図が更新表示される。
図27に戻り、CPU100は、終了操作を監視するとともに、スクロールバーのレバー移動操作を受け付け、終了操作を検知したと判断した場合には(ステップh100:YES)、本処理を終了する。
以上説明したように、第8実施形態によれば、作図モードにおいて作図された作図図形上のトレース操作を入力するためのトレース用スクロールバーを表示することができる。そして、トレース用スクロールバーが有するレバーを、作図した際の軌跡に沿うように移動させることにより、作図図形上に表示されるトレースポインタのトレース操作を入力することができる。
以上、8つの実施形態について、本発明をグラフ関数電卓に適用した場合を例にとって説明したが、本発明であるグラフ表示制御装置を汎用コンピュータやパーソナルコンピュータ等によって実現することも勿論可能である。具体的には、上記した各プログラムをオペレーティングシステム(OS)下で可動するソフトウェアとして構成させ、ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク等の各種記憶媒体に格納する。
本発明を適用したグラフ関数電卓の概観図の一例を示す図。 グラフ関数電卓の内部構成の一例を示すブロック図。 第1実施形態におけるROMの構成(a)、及びRAMの構成(b)の一例を示す図。 第1実施形態における内部処理の実行に係るCPUの動作の一例を示すフローチャート。 第1実施形態において表示部に表示される画面例を示す図。 第2実施形態におけるROMの構成(a)、及びRAMの構成(b)の一例を示す図。 第2実施形態におけるスクロールバー表示データ格納領域の一例を示す図。 第2実施形態における内部処理の実行に係るCPUの動作の一例を示すフローチャート。 第2実施形態において表示部に表示される画面例を示す図。 第3実施形態におけるROMの構成(a)、及びRAMの構成(b)の一例を示す図。 第3実施形態における内部処理の実行に係るCPUの動作の一例を示すフローチャート。 第3実施形態において表示部に表示される画面例を示す図。 第4実施形態におけるROMの構成(a)、及びRAMの構成(b)の一例を示す図。 各次元用使用可能スクロールバーデータの一例を示す図。 第4実施形態における内部処理の実行に係るCPUの動作の一例を示すフローチャート。 第4実施形態において表示部に表示される画面例を示す図。 第5実施形態におけるROMの構成(a)、及びRAMの構成(b)の一例を示す図。 第5実施形態における内部処理の実行に係るCPUの動作の一例を示すフローチャート。 第5実施形態において表示部に表示される画面例を示す図。 第6実施形態におけるROMの構成(a)、及びRAMの構成(b)の一例を示す図。 第6実施形態における内部処理の実行に係るCPUの動作の一例を示すフローチャート。 第6実施形態において表示部に表示される画面例を示す図。 第7実施形態におけるROMの構成(a)、及びRAMの構成(b)の一例を示す図。 第7実施形態における内部処理の実行に係るCPUの動作の一例を示すフローチャート。 第7実施形態において表示部に表示される画面例を示す図。 第8実施形態におけるROMの構成(a)、及びRAMの構成(b)の一例を示す図。 第8実施形態における内部処理の実行に係るCPUの動作の一例を示すフローチャート。 第8実施形態において表示部に表示される画面例を示す図。
符号の説明
10 グラフ関数電卓
100 CPU
200 入力部
300 タッチパネル
400 位置検出部
500 表示部
600(600a) ROM
611 第1スクロールバー制御プログラム
613 スクロールバーデータ
613a 2次元用スクロールバーデータ
613b 3次元用スクロールバーデータ
700(700a) RAM
711 グラフ式データ格納領域
713 表示範囲データ格納領域
715 描画データ格納領域
717 スクロールバー表示データ格納領域

Claims (11)

  1. 3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じたスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御手段と、
    前記入力された多次元関数式のグラフを、当該多次元関数式に含まれる変数に応じた多次元座標系で表示するとともに、前記バー表示制御手段により表示制御されたスクロールバーに対する操作入力に従って当該グラフの表示を更新する制御を行うグラフ表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  2. 前記バー表示制御手段は、前記多次元関数式に含まれる変数の数が所定の特別バー条件を満たす場合に、回転可能な回転バーと、この回転バー上を移動自在なレバーとを有する特別スクロールバーを表示する制御を行う特別バー表示制御手段を有し、
    前記グラフ表示制御手段は、前記特別バー表示制御手段により前記特別スクロールバーが表示制御された場合、前記回転バーに対する回転操作に従ってグラフを回転表示させ、前記レバーに対する移動操作に従ってグラフをスクロール表示させる制御を行う特別バー用表示制御手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  3. 前記バー表示制御手段は、前記入力された多次元関数式に時間を定義する変数である時間変数が含まれている場合に、当該時間変数に代入する時間を可変する時間用スクロールバーを表示する制御を行う時間用バー表示制御手段を有し、
    前記グラフ表示制御手段は、前記時間用バー表示制御手段により前記時間用スクロールバーが表示制御された場合、前記時間用スクロールバーに対する操作入力に従って前記時間変数に代入する時間を可変して前記入力された多次元関数式のグラフを更新表示する制御を行う時間変数更新表示制御手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  4. 前記バー表示制御手段は、
    前記入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じた種類のスクロールバーの候補を表示する制御を行う候補表示制御手段と、
    この候補表示制御手段により表示制御された候補の中からグラフ表示制御用のスクロールバーを選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  5. 3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力された多次元関数式のグラフを、当該多次元関数式に含まれる変数に応じた座標軸を有する多次元座標系で表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、
    スクロール方向を前記多次元座標系の一の座標軸に沿った方向とした1軸用のスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御手段と、
    このバー表示制御手段により表示制御されたスクロールバーに対する所定操作により他の座標軸を指定する軸指定手段と、
    前記バー表示制御手段により表示制御されたスクロールバーを、スクロール方向を前記軸指定手段により指定された座標軸に沿った方向のスクロールバーに更新する制御を行うバー更新制御手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  6. 3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力された多次元関数式のグラフを所定の表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、
    前記表示画面の所定位置にスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御手段と、
    スクロールバーの位置変更操作に応じて前記スクロールバーを前記表示画面中で移動させて表示位置を変更する移動手段と、
    前記表示画面中の前記移動手段による移動位置における前記スクロールバーのスクロール方向のグラフ非描画長に応じて、前記スクロールバーの当該スクロール方向の長さを可変する可変手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  7. 3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力手段と、
    この入力手段により入力された多次元関数式のグラフを所定の表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、
    前記表示画面の所定位置にスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御手段と、
    このバー表示制御手段により表示制御されたスクロールバーに対する伸縮操作入力に応じて前記スクロールバーのスクロール方向の長さを可変する可変手段と、
    この可変手段により可変されたスクロールバーのスクロール方向の長さに応じて、前記表示画面の当該スクロール方向の表示範囲を変更し、変更した表示範囲に従って、前記グラフ表示制御手段により表示制御されたグラフを更新する制御を行う更新表示手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  8. コンピュータに、
    3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力機能と、
    この入力機能により入力された多次元関数式に含まれる変数の数に応じたスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御機能と、
    前記入力された多次元関数式のグラフを、当該多次元関数式に含まれる変数に応じた多次元座標系で表示するとともに、前記バー表示制御機能により表示制御されたスクロールバーに対する操作入力に従って当該グラフの表示を更新する制御を行うグラフ表示制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  9. コンピュータに、
    3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力機能と、
    この入力機能により入力された多次元関数式のグラフを、当該多次元関数式に含まれる変数に応じた座標軸を有する多次元座標系で表示する制御を行うグラフ表示制御機能と、
    スクロール方向を前記多次元座標系の一の座標軸に沿った方向とした1軸用のスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御機能と、
    このバー表示制御機能により表示制御されたスクロールバーに対する所定操作により他の座標軸を指定する軸指定機能と、
    前記バー表示制御機能により表示制御されたスクロールバーを、スクロール方向を前記軸指定機能により指定された座標軸に沿った方向のスクロールバーに更新する制御を行うバー更新制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  10. コンピュータに、
    3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力機能と、
    この入力機能により入力された多次元関数式のグラフを所定の表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御機能と、
    前記表示画面の所定位置にスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御機能と、
    スクロールバーの位置変更操作に応じて前記スクロールバーを前記表示画面中で移動させて表示位置を変更する移動機能と、
    前記表示画面中の前記移動機能による移動位置における前記スクロールバーのスクロール方向のグラフ非描画長に応じて、前記スクロールバーの当該スクロール方向の長さを可変する可変機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  11. コンピュータに、
    3以上の変数を含む多次元関数式を入力する入力機能と、
    この入力機能により入力された多次元関数式のグラフを所定の表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御機能と、
    前記表示画面の所定位置にスクロールバーを表示する制御を行うバー表示制御機能と、
    このバー表示制御機能により表示制御されたスクロールバーに対する伸縮操作入力に応じて前記スクロールバーのスクロール方向の長さを可変する可変機能と、
    この可変機能により可変されたスクロールバーのスクロール方向の長さに応じて、前記表示画面の当該スクロール方向の表示範囲を変更し、変更した表示範囲に従って、前記グラフ表示制御機能により表示制御されたグラフを更新する制御を行う更新表示機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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