JP2005181318A - 時計用デテント脱進機 - Google Patents

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Abstract

【課題】腕時計等、小型時計に適するデテント脱進機を提供する。
【解決手段】脱進機に第1フィンガ14を担持する大ローラ4と、第2フィンガ11および停止ツメ石7を担持する制止部材6とを含む。第1および第2フィンガ14、11は、大ローラ4が第1方向aに回動時に第1フィンガ14が第2フィンガ11を駆動することにより第2フィンガが第1フィンガの第1側面20周囲を動きて、停止ツメ石が解放されるように形成される。再係合は、第2フィンガ11が、小ローラ23に設けられた切込み22の上り側面25を上り詰めたときに生起する。大ローラ4が第1方向と反対の第2方向bに回動時には、第1フィンガ14が第2フィンガ11を駆動することにより第2フィンガが前記第1フィンガ14の第1側面と反対の第2側面21周囲を動き、それによって停止ツメ石7がガンギ車に係合維持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯を備えるガンギ車と、テンプのピンに衝撃ツメ石および第1始動フィンガを備える大ローラおよび円形周辺に切込みを設けた小ローラを固定したテンプと、ピンに蝶着されたレバーによる制止部材とを含み、その制止部材がガンギ車を制止する装置および第2始動フィンガを担持する時計用のデテント脱進機に関する。
上記の記述に概ね見合うデテント脱進機は、既にEmile James名義による古いスイス特許第CH−3299号で提案され、かつ開示されている。提案された構成は、このタイプの脱進機の従来の構造により、端部の一方1つを回転自在に取り付けたデテント・レバーを示している。テンプ・ピンが大ローラ、切込みを付けた第1小ローラ、始動フィンガ付きの第2小ローラを担持する。デテント・レバーはガンギ車の制止装置(この場合は停止ツメ石)、ピン、ビーク、帯状ばねを担持する。デテント・レバーは、螺旋状戻しばねにより静止位置に戻される。始動フィンガが帯状ばねの助勢によりデテントを上げる瞬間に、ビークが切込みに入ると同時にガンギ車が一歩前進運動する。さらに弧運動の間、ビークが第1小ローラの円形周辺近傍で切込みから解放される。
この構成には、時計が衝撃を受けたときにガンギ車の歯が停止ツメ石から外れるのを防止する利点がある。確かに、その瞬間にビークが短い間第1小ローラの円形周辺に当接し、それによって、螺旋状戻しばねによって直ちに静止位置に戻ったデテント・レバーが停止される。
上記は、衝撃に対してきわめて敏感なデテント脱進機の弱点を裏付けるものであり、したがってこの脱進機は機械的応力を受けない大型のクロノメータもしくは船舶用クロノメータ専用とされ、腕時計には適さないと評価されている。
しかしながら、前記スイス特許の提案において、ビークを切込みから外すにはデテント・レバーに戻し力を及ぼす帯状ばねによるしか無いとされていることが注目される。確かに、切込みのほぼ半径方向真直の側面によってビークを外すことが阻止され、小ローラ自体を回動させることによってのみ取り外すことができるようになっている。
本明細書冒頭の記述に一部合う別のデテント脱進機がBreguetにより提案されており、George Danielsの著作「l’Art de Breguet」(London 1975)に図解されている(図402)。これに示されているのは、ピンに蝶着のレバーによる制止部材を使用する回転自在に取り付けられたデテント・クロノメータ脱進機とされる。レバーの一方のアームにガンギ車の歯と協働する停止ツメ石を備える。他方のアームは、テンプに取り付けられたばね装置と協働する。ばね装置は、ローラが一方方向への回動時にレバーを始動するとともにローラが反対方向への回動時に前記レバーに影響を及ぼさないごく短い帯状片とされる。ここにどのデテント脱進機にも共通の原理がある。これにおいてはガンギ車が歯1つ角回動する間、テンプに与えられる衝撃は1振りにつき1回限りとされる一方、レバー脱進機においては振動毎にガンギ車が歯1行程の半分進む。ここにデテント脱進機の長所の1つを見ることができ、それはガンギ車の慣性によるエネルギー浪費が振動毎でなく1振り毎に生じるのみとされるからである。
従来、デテント脱進機は、エネルギー備蓄が大きくかつデテントに作用する弾性部材を始動するトルクが強い大型テンプを使用する大型の時計に適すると言われていた。現に、振動中、停止ツメ石を解放するためには弾性部材を締め付けなければならず、一方、次の振動時には同じ弾性部材を付勢されていないデテント周囲で運動可能とするために弛めなければならない。
スイス特許第CH−3299号 George Daniels、「l’Art de Breguet」(London 1975)(図402)
本発明の目的は、例えば従来のレバー脱進機に代わるデテント脱進機を備える腕時計等、小型の時計を提案し、デテント脱進機により与えられる利点の恩恵を得ることにある。但し、前述のような従来知られた技術を使用するならば、いずれは故障することはいうまでもなく、それは腕時計のテンプにより生成されるエネルギーは船舶用クロノメータのテンプにより生成されるエネルギーよりずっと小さく、したがってテンプでデテントに作用する力を克服することは不可能なことが明白なためである。
したがって、本発明のデテント脱進機は、デテントに作用する弾性部材を省くことをその特徴とする。その目的のため、本発明によるデテント脱進機は、明細書冒頭の定義に合うとともに、大小ローラの第1方向への回動時に、第1フィンガが第2フィンガを駆動することによって第2フィンガが第1フィンガの第1側面の周囲を動き、それによってガンギ車の停止装置が解放され、第2フィンガが次いで小ローラに設けられた切込みの上り側面によって駆動されて停止装置をガンギ車に再び係合させるように、かつ大小ローラの第1方向と反対の第2方向への回動時に、第1フィンガが第2フィンガを駆動することによって第2フィンガが前記第1フィンガの第1側面と反対の第2側面の周囲を動き、それによって停止装置のガンギ車への係合が維持されるように第1および第2始動フィンガが形成されることを特徴とする。
以下に、例として挙げる幾つかの実施形態によって本発明を詳細に説明し、それらの実施形態を添付図面にて図示する。
図1から3に、本発明の第1実施形態による目的物とするデテント脱進機を示す。脱進機には、歯3を備えるガンギ車2を含む。図示はされていないが、ガンギ車は、バレルから駆動力を受ける時計の歯車列によって駆動される。テンプ(図示せず)のピン16に、衝撃ツメ石5および第1始動フィンガ14を備える大ローラ4が固定されている。その同じテンプ・ピン16に、円形周辺24および切込み22を有する小ローラ23が固定されている。これらの図は、脱進機がピン8に蝶着のレバー6による制止部材を含むことも示している。制止部材6は、停止装置即ち停止ツメ石7および第2始動フィンガ11を担持する。
先述の通り、本発明のデテント脱進機は、制止部材6に作用する弾性部材がないことを特徴とする。これを達成するため、図1から3は、第1および第2始動フィンガ14、11の格別の構成を示す。確かに、これによって、大小ローラ4、23が第1方向aに回動するとき、第1フィンガ14がその第1側面20周囲を動く第2フィンガ11を駆動することによって、停止ツメ石7がガンギ車2から解放され、テンプに対する衝撃が開始される。第2フィンガ11が次いで小ローラ23の切込み22の上り側面25により駆動され、それによって停止ツメ石7がガンギ車2に再び係合する。同様に、第1および第2始動フィンガ14、11は、大小ローラ4、23が第1方向と反対に第2方向bに回動するとき、第1フィンガ14がその第1側面と反対側の第2側面21周囲を動く第2フィンガ11を駆動することによって、停止ツメ石7がガンギ車2に係合するように形成される。
先に指摘の通り、デテント脱進機の原理は、衝撃が1振りにつき1回テンプに与えられるのみとすることにある。確かに、今分かったように、ガンギ車はローラが一方方向に回動時に解放され、前記ローラが他方方向に回動時に停止状態となる。
以下に、デテント脱進機の作動をその様々な段階を示す図4から13を参照して詳細に説明する。
図4において、ローラ4、23が矢印a方向に回動する。大ローラ4に固定された第1フィンガ14が制止部材6に備えられた第2フィンガ11に接触する。制止部材6の停止ツメ石7がガンギ車2の歯60に完全に係合し、停止される。
図5において、ローラ4、23は矢印方向aへの行程を続行する。第1フィンガ14により駆動される第2フィンガ11が前記第1フィンガ14の第1側面20周囲で運動を開始し、それによって制止部材6が矢印c方向に回動し、ツメ石7は歯60から解放される。図5では、ツメ石7が正に解放の始まりにある。
図6において、ガンギ車2は矢印e方向に自由回動する。ツメ石7が歯60から完全に解放され、車2の歯61が衝撃ツメ石5に接触する。これがローラ4、23に与えられる衝撃の始まりである。車2は矢印e方向に回動を続ける。
図7において、歯61によりツメ石5に与えられた衝撃により、引き続きローラ4、23が矢印a方向に回動する。第1フィンガ14により駆動される第2フィンガ11が引き続き前記第1フィンガ14の側面20周囲を動き、これに沿って摺動する。
図8において、車2がさらに運動および衝撃ツメ石5の駆動を続ける。第2フィンガ11が第1フィンガ14の下を通過して第2ローラ23につけた切込み22の上り斜面25に接触する。
図9において、車2の歯61が衝撃ツメ石5を離れようとする。第2フィンガ11が、ローラ23に駆動されて既に切込み22の側面25を上り切り、それによって制止部材6が矢印f方向に回り、歯60と62を隔てる空間内に停止ツメ石7を入らせる。
図10では、歯62が停止ツメ石7にちょうど接触したばかりである。
図11において、歯62の先端が車2の運動エネルギーに押圧されて、ツメ石7の停止ライン33沿いに留まることが分かるであろう。確かに、本発明のこの第1実施形態においては、車2の歯が当接する面30(図1および2参照)にツメ石7の前方に位置する第1停止面31と、その後ろに位置する第2停止面32とを含み、この第2面が第1面に対して傾斜して停止ライン33を形成する。時計師にはよく知られている引きの効果により、歯62の先端は停止ライン33に接してそこに留まり、その先の鉛直の第2停止面32によってさらに進むのを防止される。この装置は、制止部材のぶれを制限するために通常使用される止めピンを省くことができることを意味することが認められよう。
図11はまた、第2フィンガ11が小ローラ23の円形周辺24を離れ、テンプが矢印a方向に全く自由に次の円弧運動をする。この瞬間以降、脱進機は時計に影響を及ぼしかねない衝撃に対して耐性とされることが注目されよう。確かに、衝撃を受ければ、第2フィンガ11がツメ石7を解放することなく小ローラ23の周辺24に当接し、歯62が衝撃直後に上述の引きによって停止ライン33に戻る。
図12に、脱進機が次いで逆転(テンプの第2振)を終える様を示す。ローラ4、23は、矢印b方向に回動する。第1始動フィンガ14が、その第2側面21を介して第2フィンガ11に接触する。歯62は、依然としてツメ石7のライン33に留め置かれる。
図13において、ローラ4、23は引き続き矢印b方向に運行する。第2フィンガ11は、第1フィンガ14により駆動され、第1フィンガ14の第2側面21周囲を動き、それによって制止部材6が矢印f方向に回動する。このとき、歯62の先端がツメ石7の第2停止面32を上り詰め、ガンギ車2を歯の及ぼす駆動力に抗して僅かに後方運動させる。第2フィンガ11が第1フィンガ14を離れたとき、歯62はツメ石7の第2停止面32を下り切り、再び停止ライン33に落ち着く。したがって、先にも述べたように、大小ローラ4、23が第1方向と反対の第2方向bに回動するとき、第1フィンガ14が第2フィンガ11を駆動し、それによって第2フィンガが前記フィンガ14の第1側面と反対の第2側面21周囲を動き、停止ツメ石7のガンギ車2への係合が維持される。次いで図4の状況に戻り、新たな振りの開始が可能とされる。
図14から16は、第2実施形態によるデテント脱進機を示す。明らかに分かる通り、前の実施形態では1つだったツメ石に代えて、第1および第2停止ツメ石40、41を配置し、脱進機を形成する他の要素はすべて前と同じである。第1および第2停止ツメ石40、41は、それぞれ相互に対して傾斜する第1および第2停止面42、43を有し、それによって形成される停止ライン44に沿ってガンギ車2の歯62が静止可能とされる。第1停止面42は、第1ツメ石40が2つの歯60と62の間に入ったときに、車2の歯62を遮る。第1実施形態の場合は、第1フィンガ14がその第2側面21を介して第2フィンガ11を駆動した時に、歯62が第2ツメ石41の第2面43を上り詰める。歯62は、第2フィンガ11が第1フィンガ14を離れたときに停止ライン44に戻る。
他に関しては、各作動段階は図4から13について説明かつ図示したのと同じである。特に、歯62の先端は、引きの効果により、停止ライン44に接してそこに留まり、その先の鉛直の第2停止面43によってさらに進むのを防止される。
図17から19は、第3実施形態によるデテント脱進機を示す。これにおいては、第1実施例で1つとしたツメ石に代わり、第1および第2停止ツメ石50、51がガンギ車2の第1および第2歯62、63とそれぞれ協働する。第1および第2停止ツメ石はそれぞれ相互に傾斜し合う第1および第2停止面52、53を有する。この停止装置がガンギ車の歯の間に入ったとき、第1ツメ石50第1停止面52が車2の第1歯62を遮る。車は次いで、第2ツメ石51の第2停止面53が車2の第2歯63に接触時に完全に停止され、停止面52の傾斜は歯63が停止面52を上れないように選択される。しかし、第1フィンガ14がその第2側面21により、第2フィンガ11を駆動するとき、第2歯63が第2ツメ石51の第2停止面53を上り詰めて、ガンギ車2をこれに及ぼす駆動力に抗して僅かに後方運動させる。第2歯63は、結局、第2フィンガ11が第1フィンガ14を離れるときに第2停止面53と第2歯63の第1接触点に戻る。
他に関しては、各作動段階は図4から13について説明かつ図示したのと同じである。
このシステムが適切に作動するには、第1および第2始動フィンガ14、11が相互の頂部を容易に摺動可能とするように形成されることが不可欠とされる。それは、以上で分かったように、フィンガ14はフィンガ11を一周することによってこれを駆動するからである。この目的を達成するには、幾つかの形状が考えられる。本明細書の図面は、第1始動フィンガ14を平行六面体断面とし、第2始動フィンガを角を丸めた三角形断面とすることを示している。本発明は、いうまでもなく、それらの形状に限らず、例えば第1フィンガ14を角を丸めた三角形断面とし、第2フィンガ11を平行六面体断面としても全く支障無い。
以上に説明の脱進機は、弾性部材を使用することなく作動すること、およびテンプによって消費されるエネルギーにおいて経済的であることにおいて全く新規といえる。そのため、小型時計、例えば供給するエネルギーの小さい小型テンプを当然備える腕時計に組み付けるのに完璧に適している。現に、デテントといえばそれを始動するための弾性部材が想定されるときに、本書で説明の脱進機はデテント脱進機と呼べるであろうか。本発明は、ガンギ車がテンプに直接作用することと、テンプの1振り毎に衝撃が1回テンプに与えられることをデテント脱進機から受け継いでいる。
また最後に、本書で説明の脱進機全体が腕時計に搭載のレバー脱進機に比して小さくはないにせよ、それを超えることはないのに対し、知られているデテント脱進機は、占める空間が大きく、それ故に用途が寸法の大きな時計に限られることが注目されよう。
本発明による脱進機の第1実施形態を示す平面図である。 図1に示す実施形態の斜視図である。 図2の領域IIIの拡大図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の幾つかの作動段階を説明する平面図である。 本発明による脱進機の第2実施形態を示す平面図である。 図14に示す実施形態の斜視図である。 図15の領域XVIの拡大図である。 本発明による脱進機の第3実施形態を示す平面図である。 図17に示す脱進機の斜視図である。 図18の領域XIXの拡大図である。
符号の説明
2 ガンギ車、3 歯、4 大ローラ、5 衝撃ツメ石、6 制止部材、7 停止ツメ石、8 ピン、11 第2始動フィンガ、14 第1始動フィンガ、16 テンプ・ピン、21 第2側面、22 切込み、23 小ローラ、24 円形周辺、25 上り側面、30 面、31 第1停止面、32 第2停止面、33 停止ライン、40、41 第1、第2停止ツメ石、42、43 第1、第2停止面、44 停止ライン、50、51 第1、第2停止ツメ石、52、53 第1、第2停止面、60、62、63 歯

Claims (7)

  1. 歯(3)を備えるガンギ車(2)と、衝撃ツメ石(5)および第1始動フィンガ(14)を備える大ローラ(4)と円形周辺(24)に切込み(22)を設けた小ローラ(23)とをピン(16)に取り付けたテンプと、ピン(8)に蝶着されたレバーによる制止部材(6)とを含み、前記制止部材がガンギ車(2)の停止装置(7、40、41、50、51)と第2始動フィンガ(11)を担持する時計用デテント脱進機において、大小ローラ(4、23)の第1方向(a)への回動時に、第1フィンガ(14)が第2フィンガ(11)を駆動しながら第2フィンガが前記第1フィンガ(14)の第1側面(20)周囲を動き、それによってガンギ車(2)の停止装置が解放され、第2フィンガ(11)が次いで小ローラ(23)の切込み(22)の上り側面(25)によって駆動されて停止装置をガンギ車(2)に再び係合させ、かつ大小ローラ(4、23)の第1方向と反対の第2方向(b)への回動時に、第1フィンガ(14)が第2フィンガ(11)を駆動することによって第2フィンガが前記第1フィンガ(14)の第1側面と反対の第2側面(21)周囲を動き、それによって停止装置のガンギ車(2)への係合が維持されるように前記第1および第2始動フィンガが形成されることを特徴とする脱進機。
  2. 停止装置をガンギ車(2)の歯(62)が当接する面(30)を含む停止ツメ石(7)とし、前記面(30)にツメ石(7)の前方に位置する第1停止面(31)と、後方に位置する第2停止面(32)とを含み、第2停止面が第1停止面に対して傾斜してガンギ車(2)の歯(62)が静止する停止ライン(33)が形成され、ツメ石(7)が2つの歯(60、62)の間に入ったときに第1停止面(31)によってガンギ車(2)の歯(62)が遮られ、第1フィンガ(14)がその第2側面(21)により第2フィンガ(11)を駆動時に前記歯(62)が前記第2停止面(32)を上り切り、第2フィンガ(11)が第1フィンガ(14)を離れたときに前記歯(62)が停止ライン(33)に戻ることを特徴とする請求項1に記載の脱進機。
  3. 停止装置に、相互に上下に配置されかつ相互に対して傾斜した第1停止面(42)および第2停止面(43)をそれぞれ有し、ガンギ車(2)の歯(62)が静止する停止ライン(44)を形成する第1停止ツメ石(40)および第2停止ツメ石(41)を含み、第1ツメ石(40)が2つの歯(60、62)の間に入ったときに第1停止面(42)によってガンギ車(2)の歯(62)が遮られ、第1フィンガ(14)がその第2側面(21)を介して第2フィンガ(11)を駆動時に前記歯(62)が第2ツメ石(41)の第2面(43)を上り切り、第2フィンガ(11)が第1フィンガ(14)を離れたときに前記歯(62)が停止ライン(44)に戻ることを特徴とする請求項1に記載の脱進機。
  4. 停止装置が、ガンギ車(2)の第1歯(62)および第2歯(63)とそれぞれ協働する第1停止面(50)と第2停止面(51)とを含み、前記第1および第2停止ツメ石が相互に対して傾斜した第1停止面(52)および第2停止面(53)をそれぞれ有し、停止装置が前記ガンギ車の歯の間に入ったときに第1ツメ石(50)の第1停止面(52)によってガンギ車(2)の第1歯(62)が遮られ、第2ツメ石(51)の第2停止面(53)が第2歯(63)に接触時にガンギ車が停止され、前記第1フィンガ(14)がその第2側面(21)を介して前記第2フィンガ(11)駆動時に前記第2歯(63)が前記第2ツメ石(51)の前記第2停止面(53)を上り切り、第2フィンガ(11)が第1フィンガ(14)を離れたときに前記第2フィンガ(63)が第2停止面(53)と第2歯(63)の接触点に戻ることを特徴とする請求項1に記載の脱進機。
  5. 停止装置がガンギ車(2)の停止時に、第2フィンガ(11)が小ローラ(23)の円形周辺(24)に接触せず、その近傍に留め置かれるように制止部材(6)が構成されることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の脱進機。
  6. 第1始動フィンガ(14)が平行六面体状断面を有し、第2始動フィンガ(11)が角を丸めた三角形状断面を有することを特徴とする請求項1に記載の脱進機。
  7. 第1始動フィンガ(14)が角を丸めた三角形状断面を有し、第2始動フィンガ(11)が平行六面体状断面を有することを特徴とする請求項6に記載の脱進機。
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