JP2005180226A - 建設機械のエンジン給気系異常検出装置及び異常検出方法 - Google Patents

建設機械のエンジン給気系異常検出装置及び異常検出方法 Download PDF

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義紀 古野
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真司 秋野
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孝信 井刈
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Abstract

【課題】過給機不良や吸気配管の漏れ等のエンジン給気系異常を正確に検出することができる建設機械のエンジン給気系異常検出装置及び異常検出方法を提供する。
【解決手段】エンジン11の回転数を検出する回転数センサNと、エンジン11の燃料噴射量を検出する角度センサAと、エンジン11の過給圧を検出する圧力センサPと、回転数センサNで検出したエンジン回転数及び角度センサAで検出した燃料噴射量を用いてエンジン11の第1の負荷率を算出すると共に、圧力センサPで検出した過給圧を用いてエンジン11の第2の負荷率を算出し、これら第1の負荷率と第2の負荷率との偏差を算出し、この算出した偏差が所定の値より大きい場合に異常と判定するエンジン異常検出装置13とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建設機械のエンジン給気系異常検出装置及び異常検出方法に係り、更に詳しくは、過給機不良や吸気配管の漏れ等のエンジン給気系異常を正確に検出することができる建設機械のエンジン給気系異常検出装置及び異常検出方法に関する。
建設機械、例えば油圧ショベル等の建設機械の故障を診断する故障診断装置としては、異常が検出された際に、その異常が検出されるまでの一定期間の異常に係わる状態量(検出データ)を記憶・蓄積すると共に、ディスプレイ装置に表示させる建設機械の故障診断装置(油圧作業機のモニタ装置)が既に知られている(例えば、特許文献1参照。)。この従来技術では、上記異常が検出されるまでの一定期間の異常に係わる状態量を用いて故障診断を有益に行うことができ、異常原因の特定及びその修理を迅速に行うことを可能としている。
特開平7−119183号公報
上記特許文献1には特に明確には記載されていないが、上記従来技術のような手法により、例えば油圧ショベルの過給機不良や吸気配管の漏れといったエンジン給気系の故障診断を行う場合、例えば給気配管における過給機の下流側に設けた過給圧検出手段で過給圧を検出し、この過給圧が正常範囲外となった場合に異常を検出して、その異常検出までの一定期間の蓄積された過給圧データを用いて診断を行うことが考えられる。
しかしながら、通常、作業中の油圧ショベルにおいてはエンジンの回転数の変動や負荷の変動が生じるため、エンジンに必要な給気量が変動し、その結果、上記過給圧検出手段で検出する過給圧が変動する場合がある。このため、作業中の油圧ショベルにおいては、上記過給圧のみを検出して異常を検出する手法ではエンジン給気系の異常を正確に検出できない恐れがあった。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、過給機不良や吸気配管の漏れ等のエンジン給気系異常を正確に検出することができる建設機械のエンジン給気系異常検出装置及び異常検出方法を提供することにある。
(1)上述した課題を解決するために、第1の発明は、建設機械のエンジンの給気系異常を検出する建設機械のエンジン給気系異常検出装置において、前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記エンジンの燃料消費量を検出する燃料消費量検出手段と、前記エンジンの過給圧を検出する過給圧検出手段と、前記回転数検出手段で検出した回転数及び前記燃料消費量検出手段で検出した燃料消費量を用いて前記エンジンの負荷率を算出する第1の負荷率計算手段と、前記過給圧検出手段で検出した過給圧を用いて前記エンジンの負荷率を算出する第2の負荷率計算手段と、前記第1の負荷率計算手段で算出した第1の負荷率と前記第2の負荷率計算手段で算出した第2の負荷率との偏差を算出する偏差計算手段と、前記偏差計算手段で算出した前記第1の負荷率と第2の負荷率との偏差が所定の値より大きい場合に異常と判定する異常判定手段とを備えたことを特徴とする建設機械のエンジン給気系異常検出装置にある。
例えば、前述した特許文献1に記載の従来技術のような手法により、油圧ショベルの過給機不良や吸気配管の漏れ等のエンジン給気系の故障診断を行う場合、例えばエンジン給気配管における過給機の下流側に設けた過給圧検出手段で過給圧を検出し、この過給圧が正常範囲外となった場合に異常を検出して、その異常検出までの一定期間の蓄積された過給圧データを故障診断に用いることが考えられる。
しかしながら、通常、作業中の油圧ショベルにおいてはエンジンの回転数の変動や負荷の変動が生じるため、エンジンに必要な給気量が変動し、その結果、上記過給圧検出手段で検出する過給圧は変動する場合がある。このため、作業中の油圧ショベルにおいては、上記過給圧のみを検出して異常を検出する手法ではエンジン給気系の異常を正確に検出できない恐れがあった。
一方、本発明においては、回転数検出手段でエンジン回転数を検出し、燃料消費量検出手段でエンジンの燃料消費量を検出すると共に、第1の負荷率計算手段でそれら検出したエンジン回転数、燃料消費量、及び例えば記憶手段等に予め記憶させておいたエンジンが全負荷状態且つ定格回転数であるときの燃料消費量を用いて第1の負荷率を算出し、また過給圧検出手段でエンジンの過給圧を検出すると共に、第2の負荷率計算手段でその検出した過給圧及び例えば記憶手段等に予め記憶させておいた過給圧をエンジンの負荷率に換算するための係数を用いて第2の負荷率を算出し、これら算出した第1の負荷率と第2の負荷率との偏差を偏差計算手段で算出する。
このとき、エンジン給気系に異常がない場合には、エンジンの回転数の変動や負荷の変動に関係なく第1の負荷率及び第2の負荷率は近似し、偏差計算手段で算出した偏差は比較的小さい値となる。一方、例えば過給機不良や吸気配管の漏れ等のエンジン給気系異常が生じている場合には、過給圧が低下するため第2の負荷率が第1の負荷率に比べて減少し、偏差計算手段で算出した偏差は大きくなる。
したがって、本発明によれば、第1の負荷率と第2の負荷率との偏差が所定の値より大きい場合に異常と判定するようにすることで、エンジンの回転数の変動や負荷の変動に左右されることなく、過給機不良や吸気配管の漏れ等のエンジン給気系異常を正確に検出することができる。
(2)上述した課題を解決するために、第2の発明は、前記エンジンが全負荷状態且つ定格回転数であるときの燃料消費量、及び前記過給圧を前記エンジンの負荷率に換算するための係数を記憶する記憶手段をさらに備え、且つ、前記第1の負荷率計算手段は、前記回転数及び燃料消費量と前記記憶手段から読み出した前記エンジンが全負荷状態且つ定格回転数であるときの燃料消費量とを用いて前記第1の負荷率を算出し、前記第2の負荷率計算手段は、前記過給圧と前記記憶手段から読み出した前記過給圧を前記エンジンの負荷率に換算するための係数とを用いて前記第2の負荷率を算出することを特徴とする請求項1記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置にある。
(3)上述した課題を解決するために、第3の発明は、前記エンジンが起動してから所定の時間が経過した後に、前記第1及び第2の負荷率計算手段は前記第1及び第2の負荷率をそれぞれ算出し、前記偏差計算手段はそれら第1及び第2の負荷率の偏差を算出することを特徴とする請求項2記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置にある。
これにより、エンジンの駆動状態が安定した上で各状態量を検出して第1及び第2の負荷率、それらの偏差の算出を行うようにすることができる。したがて、エンジン給気系の異常検出の信頼性を向上することができる。
(4)上述した課題を解決するために、第4の発明は、操作レバーの操作状態に係わる状態量を検出する操作状態検出手段をさらに備え、この操作状態検出手段で前記操作レバーの所定の操作状態を所定の時間以上継続して検出した場合に、前記第1及び第2の負荷率計算手段は前記第1及び第2の負荷率をそれぞれ算出し、前記偏差計算手段はそれら第1及び第2の負荷率の偏差を算出することを特徴とする請求項2記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置にある。
本発明によれば、例えばオペレータがブーム上げや上部旋回体の旋回、又はバケットクラウド等のエンジンに負荷を与える操作を所定の時間以上行った場合に、第1及び第2の負荷率や偏差の算出を行うようにすることが可能である。このようにしてエンジンに大きな負荷が作用している状態で負荷率の偏差を求めるようにすることで、偏差の顕現性を向上し、エンジン給気系異常の検出精度を向上することができる。
(5)上述した課題を解決するために、第5の発明は、ブームの角度を検出するブーム角度検出手段及びこのブーム角度検出手段で検出したブーム角度からブーム角速度を算出するブーム角速度計算手段をさらに備え、このブーム角速度計算手段で算出したブーム角速度が所定の角速度より大きい場合に、前記第1及び第2の負荷率計算手段は前記第1及び第2の負荷率をそれぞれ算出し、前記偏差計算手段はそれら第1及び第2の負荷率の偏差を算出することを特徴とする請求項2記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置にある。
これにより、例えばブーム上げ動作が一定の速度以上で行われた場合に第1及び第2の負荷率や偏差の算出が行われるようにするようにできる。このようにしてエンジンに大きな負荷が作用している状態で負荷率の偏差を求めるようにすることで、偏差の顕現性を向上し、エンジン給気系異常の検出精度を向上することができる。
(6)上述した課題を解決するために、第6の発明は、前記異常判定手段が異常を判定した場合に、その日時及びその時点における前記エンジンの累積稼働時間を含む異常情報を記録する異常記録手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置にある。
(7)上述した課題を解決するために、第7の発明は、前記異常記録手段は、前記異常判定手段が異常を判定した場合に、その判定時の前後を含む所定の時間範囲内における前記第1の負荷率、第2の負荷率、及び前記操作レバーの操作状態に係わる状態量又はブーム角速度を含むスナップショット情報を記録することを特徴とする請求項6記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
これにより、スナップショット情報を解析することで異常の発生原因を究明することができる。
(8)上述した課題を解決するために、第8の発明は、前記異常記録手段は、前記異常情報及びスナップショット情報を情報通信を介して携帯端末に送信することを特徴とする請求項7記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置にある。
これにより、携帯端末を介して例えば建設機械の稼働現場近傍に設けた現場事務所のPC端末等に異常情報及びスナップショット情報をダウンロードすることが可能であり、その現場事務所等において的確な故障診断を行うことができる。
(9)上述した課題を解決するために、第9の発明は、前記異常記録手段は、前記異常情報及びスナップショット情報を衛星通信を介して送信することを特徴とする請求項7記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置にある。
これにより、建設機械の管理側(例えば建設機械のメーカ(又は販売店、ディーラ等)や建設機械の所有者)に衛星通信を介して異常情報及びスナップショット情報を送信することが可能であり、メーカ又は所有者のサービスセンタ等において的確な故障診断を行うことができる。
(10)上述した課題を解決するために、第10の発明は、建設機械のエンジンの給気系異常を検出する建設機械のエンジン給気系異常検出方法において、前記エンジンの回転数、燃料消費量、及び過給圧を検出し、前記回転数及び燃料消費量を用いて前記エンジンの第1の負荷率を算出すると共に、前記過給圧を用いて前記エンジンの第2の負荷率を算出し、前記第1の負荷率と前記第2の負荷率との偏差を算出し、この偏差が所定の値より大きい場合に異常と判定することを特徴とする建設機械のエンジン給気系異常検出方法にある。
本発明によれば、エンジンの回転数の変動や負荷の変動に左右されることなく、過給機不良や吸気配管の漏れ等のエンジン給気系異常を正確に検出することができる。
以下、本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置及び異常検出方法の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明の一実施の形態を図1乃至図5を用いて説明する。図1は、本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置の一実施の形態を備えた建設機械(この例では油圧ショベル)の全体構造を表す側面図である。
この図1において、1は油圧ショベルである。また、2は走行体、3はこの走行体2上に旋回可能に設けた旋回体、4はこの旋回体3の前部左側に設けた運転室、5は旋回体3の前部中央に俯仰動可能に設けたフロント作業機である。また、6は旋回体3に回動可能に設けたブーム、7はこのブーム6の先端に回動可能に設けたアーム、8はこのアーム7の先端に回動可能に設けたバケットであり、フロント作業機5はこれらブーム6、アーム7及びバケット8で構成されている。また、9は運転室4内に設置されたコントローラネットワークであり、油圧ショベル1の部位ごとの動作状態に係わる状態量を収集するためのものである。
なお、図1においては、油圧ショベル1は、機体重量数百トンクラスで例えば海外の鉱山等において用いられることの多い超大型ショベル(バックホウタイプ)を例にとって図示しているが、本発明の適用対象としてはこれに限られるものではない。すなわち、日本国内において各種建設工事現場等において最も活躍する機体重量数十トンクラスのいわゆる大型ショベル、中型ショベルや、小規模工事現場で活躍するそれよりさらに小型のいわゆるミニショベル等に適用してもよい。
図2はコントローラネットワーク9の構成のうちエンジン給気系異常の検出に係わる要部を抽出して示す部分概略構成図である。
この図2において、10はエンジン11(後述の図3参照)の動作状態をモニタリングすると共に、燃料噴射装置(図示せず)からエンジン11へ噴射される燃料の噴射量(=燃料消費量)を制御する噴射量制御装置12の制御を行うエンジン制御装置、13はこのエンジン制御装置10でモニタリングしたエンジン11の動作状態を基にエンジン給気系の異常を検出するための所定の演算(詳細は後述)を行うエンジン異常検出装置である。上記エンジン制御装置10にはエンジン11の動作状態に係わる状態量を検出する各種センサからの検出信号が入力されるようになっている。
図3はこれらエンジン11の動作状態に係わる状態量を検出する各種センサ(検出手段)の設置箇所を示すエンジン11の概念構成図である。
この図3において、11は油圧ショベル1の旋回体3に搭載された前述のエンジンであり、15はエアクリーナ、16は空気を吸入するための吸気配管、17は吸気配管16からの空気と燃料噴射装置(図示せず)から噴射された燃料との混合ガスを燃焼する複数の気筒、18は複数の気筒17からの排気ガスを排出するための排気配管、19はこの排気配管18の先端に設けたマフラ、20は排気配管18の排気ガスによりタービンを駆動して吸気配管16の空気を加圧する(すなわちエンジン11の過給を行う)ターボ(過給機)、21は吸気配管16におけるターボ20の下流側に設けられ、吸気を冷却するためのインタークーラである。また、23はエンジン11の冷却水を冷却するラジエータ、24はこのラジエータ23及びインタークーラ21の冷却を行う冷却ファン、25はこの冷却ファン24を駆動するモータである。
また、Pは吸気配管16におけるターボ20の下流側(すなわちターボ20とインタークーラ21との間)に設けられ、ターボ20による過給圧を検出する圧力センサ(過給圧検出手段)、Nはエンジン11の回転数を検出する回転数センサ(回転数検出手段)、A1は噴射量制御装置12のアクチュエータ(例えばガバナレバー等)の角度を検出する角度センサ(燃料消費量検出手段)である。
図2に戻り、上記圧力センサPで検出される過給圧、回転数センサNで検出されるエンジン回転数、及び角度センサA1で検出されるアクチュエータ角度はエンジン制御装置10に入力される。また、エンジン制御装置10とエンジン異常検出装置13とはシリアル通信26によって接続され、エンジン異常検出装置13は第1ネットワーク9Aにより後述するデータ記録装置(異常記録手段)33に接続されている。
27は例えば走行体2を操作する電気レバー(操作レバー)、28は例えばフロント作業機5を操作するための電気レバー(操作レバー)、29はこれら電気レバー27,28を制御すると共にそれら電気レバー27,28の操作状態に係わる状態量を検出する電気レバー制御装置(操作状態検出手段;ブーム角速度検出手段)である。また、この電気レバー制御装置29には前記フロント作業機5を構成するブーム6、アーム7及びバケット8の各回転角度が入力されるようになっている(図2にはそのうちブーム6の角度を検出するブーム角度センサA2(ブーム角度検出手段)のみ図示)。また、30は運転室4内に設けられ、油圧ショベル1の各種稼働情報や警報情報等をオペレータに対して表示するディスプレイであり、31はこのディスプレイ30の表示に係わる制御を行う表示制御装置である。また、32はこの表示制御装置31に接続され、オペレータの操作入力により各種のデータ設定やディスプレイ30の画面の切り替え等が行われるキーパッドである。上記表示制御装置31及び電気レバー制御装置29は、第2ネットワーク9Bを介して後述するデータ記録装置33に接続されている。
33は第1ネットワーク9A及び第2ネットワーク9Bにそれぞれ接続され、第1ネットワーク9Aからのエンジンの動作状態に係わる状態量(すなわち、エンジン回転数、過給圧、アクチュエータ角度等。以下、エンジン系状態量と記載する)及び第2ネットワーク2Bからの油圧ショベル1の車体に係わる状態量(すなわち、電気レバー27,28の操作状態に係る状態量及びブーム角度等。以下、車体系状態量と記載する)を稼動データとして取り込み記録するデータ記録装置である。このデータ記録装置33は第1ネットワーク9Aと第2ネットワーク9Bとの信号の橋渡しの役目も果たしており、これによりエンジン系状態量をディスプレイ30で表示することができるようになっている。
34はこのデータ記録装置33とシリアル通信(情報通信)35を介して接続可能な携帯端末(情報通信)、36はデータ記録装置33にシリアル通信37を介して接続された衛星通信端末(情報通信)、38はこの衛星通信端末36から図示しない通信衛星にデータを送信するためのアンテナ、39は例えば油圧ショベル1が稼働する現場付近に設けた現場事務所内に設置され、上記携帯端末34と接続可能なPC端末である。
上記データ記録装置33には第1ネットワーク9Aからのエンジン系状態量及び第2ネットワーク9Bからの車体系状態量が単位時間毎(例えば1秒毎)に入力されており、通常、データ記録装置33は例えばこれらの状態量の所定時間単位(例えば30分)毎の平均値(又は標準偏差等でもよい)を演算して一定期間(例えば1日)の範囲内における経時変化を表す稼働データ(すなわちトレンドデータ)を生成したり、エンジン累積稼働時間等の累積稼働データを生成して記録する。この一定期間の範囲内におけるトレンドデータ及び累積稼働データは、例えば日報として1日に1回携帯端末34を介してPC端末39にダウンロードされたり、衛星通信端末36及びアンテナ38を介した衛星通信により油圧ショベル1の管理側(例えば油圧ショベル1のメーカ(又は販売店、ディーラ等)、所有者等)に送信されるようになっている。
また、データ記録装置33は、第1ネットワーク9Aからのエンジン系状態量及び第2ネットワーク9Bからの車体系状態量のうち、所定の状態量項目については所定の時間範囲(例えば5分)内で単位時間毎(例えば1秒毎)にメモリ(図示せず)取り込み記録しており、最新のデータとなるように常時更新を行っている。そして、エンジン異常検出装置13から異常判定信号(詳細は後述する)が入力された場合には、その異常に係わる所定の状態量項目について上記所定の時間記録したデータを更新されないように保存すると共に、異常判定信号が入力された時点から所定の時間範囲(例えば1分)内のデータを記録し、上記保存したデータと合わせて(すなわち例えば異常判定時の前5分、後1分を合わせて計6分のデータとして)スナップショットデータとして保存するようになっている。
以上のような構成である本実施の形態の油圧ショベル1において、本実施の形態の最も大きな特徴は、エンジン回転数と燃料噴射量から計算されるエンジン負荷率と過給圧から計算されるエンジン負荷率とを比較することにより、エンジン11の給気系異常を検出するようにしたことである。以下、この詳細について説明する。
図4はエンジン異常検出装置13の内部構成の概略を示す模式図である。
この図4において、40はシリアル通信26を介しエンジン制御装置10からエンジン系状態量(エンジン回転数、過給圧、アクチュエータ角度)を入力する通信回路、41は後述する負荷率及び偏差の演算を行うための処理プログラム等を記憶するROM(リード・オンリー・メモリ。記憶手段)、42はこのROM41に記憶されたプログラムに基づいて演算処理を行うCPU(中央演算処理装置。第1の負荷率計算手段;第2の負荷率計算手段;偏差計算手段;異常判定手段)、43はこのCPU42が演算処理したデータ又は演算途中のデータを一時的に格納するためのRAM(ランダム・アクセス・メモリ。記憶手段)、44はCPU42と第1ネットワーク9Aとのインターフェースであるネットワーク通信回路、45はタイマである。
以上のように構成されるエンジン異常検出装置13による異常検出手順を図5を用いて説明する。図5は、エンジン異常検出装置13の異常検出手順を表すフローチャートである。
まず、ステップ10では、エンジン11が起動されたかどうかを判定する。具体的には、例えばキースイッチのON信号がエンジン制御装置10に入力され、シリアル通信26、通信回路40を介してCPU42に入力されたかどうかを判定する。なお、キースイッチのON信号は別の装置(例えばデータ記録装置33等)に入力され、第2ネットサーク9A及びネットワーク通信回路44を介してCPU42に入力されるようにしてもよい。エンジン11が起動された場合には判定が満たされ、次のステップ20に移る。
ステップ20では、CPU42が上記ステップ10でキースイッチのON信号を入力してからの経過時間をタイマ45を用いてカウントし、所定の時間tが経過したかどうかを判定する。なお、この所定の時間tはエンジン11の動作状態が安定するまでに要する時間として、ROM41に予め記憶された(又は適宜入力するようにしてもよい)時間である。時間tを経過していない場合には判定が満たされずステップ10に戻る。時間tを経過している場合には判定が満たされて次のステップ30に移る。
ステップ30では、CPU42がROM41から第1の負荷率を演算するためのプログラムを読み出し、そのプログラムに従って演算を行う。具体的には、まず回転数センサN及び角度センサA1からエンジン制御装置10に入力されたエンジン回転数及びアクチュエータ角度をシリアル通信26及び通信回路40を介して入力し、下記式(1)〜(3)に従って第1の負荷率を算出する。
1ストローク当たりの燃料噴射量q=(A×e-0.001×Ne/2)×Rc+B・・・(1)
燃料消費量Q=C×10-6×Ne×q・・・(2)
第1の負荷率Load1=Q/Qrate・・・(3)
ここで、Neはエンジン回転数、Rcはアクチュエータ角度、A,B,Cは予め設定された係数、Qrateは定格燃料消費量(エンジン11が全負荷状態且つ定格回転数であるときの燃料消費量)であり、上記A,B,C,Qrateは予めROM41(又はRAM43)に記憶されている(又は適宜入力するようにしてもよい)。算出された第1の負荷率はRAM43に一時的に格納されると共に、ネットワーク通信回路44を介して第1のネットワーク9Aに送信される。
次のステップ40では、CPU42がROM41から第2の負荷率を演算するためのプログラムを読み出し、そのプログラムに従って演算を行う。具体的には、まず圧力センサPからエンジン制御装置10に入力された過給圧をシリアル通信26及び通信回路40を介して入力し、下記式(4)に従って第2の負荷率を算出する。
第2の負荷率Load2=K×Pt・・・(4)
ここで、Ptは過給圧である。また、Kは予め設定された係数であり、予めROM41(又はRAM43)に記憶されている(又は適宜入力するようにしてもよい)。算出された第2の負荷率はRAM43に一時的に格納されると共に、ネットワーク通信回路44を介して第1のネットワーク9Aに送信される。
次のステップ50では、CPU42がRAM43から先のステップ30及びステップ40で算出された第1の負荷率及び第2の負荷率を読み出し、それらの偏差を計算する。
次のステップ60では、CPU42が上記ステップ50で算出した第1の負荷率と第2の負荷率との偏差が所定の値d1よりも大きいかどうかを判定する。なお、この値d1は第1の負荷率と第2の負荷率との偏差がこの値より大きい場合にはエンジン給気系等に何らかの異常が発生していると見なすことができる値であり、予めROM41(又はRAM43)に記憶されている(又は適宜入力するようにしてもよい)。第1の負荷率と第2の負荷率との偏差が所定の値d1以下である場合には、エンジン給気系は正常であると判定され、先のステップ10に戻る。一方、第1の負荷率と第2の負荷率との偏差が所定の偏差値d1よりも大きい場合には、エンジン給気系に何らかの異常が発生していると判定され、次のステップ70に移る。なお、CPU42は上記ステップ10〜ステップ60までの手順を単位時間毎(例えば1秒毎)に行っている。
ステップ70では、CPU42がネットワーク通信回路44、第1ネットワーク9Aを介して異常判定信号をデータ記録装置33に送信する。前述したようにデータ記録装置33は所定時間単位(例えば30分)毎の累積稼働データを生成して記録しているが、このエンジン異常検出装置13からの異常判定信号を入力された場合には、その日時及びその時点におけるエンジン11の累積稼働時間を含む異常データ(異常情報)をメモリ(図示せず)に保存する。また同時に、次のステップ80において、データ記録装置33はスナップショットデータの記録・保存を行う。すなわち、先のステップ30及びステップ40においてCPU42によって算出・送信されデータ記録装置33により所定の時間範囲(例えば5分)内において記録された第1の負荷率、第2の負荷率と、電気レバー制御装置29から第2ネットワーク9B上に送信された電気レバー27,28の操作状態に係わる状態量(操作の有無のみでもよい)とを保存すると共に、異常判定信号が入力された時点から所定の時間範囲(例えば1分)内の第1の負荷率、第2の負荷率及びレバー操作量を継続して記録し、それらを合わせて異常判定信号入力時の前後所定の時間(例えば前5分と後1分の計6分)範囲内におけるスナップショットデータとして保存する。スナップショット終了後、先のステップ10に戻る。
なお、この図5には特に図示していないが、先のステップ60においてCPU42が異常と判定した場合に、異常判定信号はデータ記録装置33を経由し、第2ネットワーク9Bを介して表示制御装置31にも送信され、ディスプレイ30にオペレータに注意を促すための適宜の警報表示がされるようになっている。
次に、上記構成の本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置及び異常検出方法の一実施の形態の動作を以下に説明する。
オペレータがエンジン11を起動した後、時間tが経過すると、エンジン異常検出装置13は図5において前述したステップ30〜ステップ60の手順、すなわち、第1の負荷率の算出、第2の負荷率の算出、これら第1の負荷率と第2の負荷率との偏差の算出、及びこの偏差と所定の値d1との比較を単位時間毎(例えば1秒毎)に繰り返す。
このとき、例えばターボ20の不良や吸気配管16の漏れ等のエンジン給気系異常が生じている場合、吸気配管16における過給圧が低下するので、ステップ40で算出される第2の負荷率は第1の負荷率に比べ低下する。一方、ステップ30で算出される第1の負荷率は上記過給圧の低下の影響を受けにくく、エンジン11の負荷率を正確に示す値となる。これによりステップ50で算出される第1の負荷率と第2の負荷率との偏差が所定の値d1より大きくなり、ステップ60で異常と判定される。また、例えばインタークーラ21の目詰まり等のエンジン給気系異常が生じている場合には、吸気配管16における過給圧が上昇する。この場合には第2の負荷率が第1の負荷率に比べ増大するが、その結果、第1の負荷率との偏差が増大するので、同様にステップ60で異常と判定される。
エンジン異常検出装置13で異常と判定されると、エンジン給気系に異常が発生したことがディスプレイ30に表示され、オペレータの注意を促す。同時に、データ記録装置33では異常が判定された日時及びその時点におけるエンジン11の累積稼働データを含む異常データが保存されると共に、異常判定時の前後を含む所定の時間(例えば前5分と後1分)の範囲内における第1の負荷率、第2負荷率及び電気レバー27,28の操作状態に係わる状態量がスナップショットデータとして保存される。
このようにしてデータ記録装置33に保存された異常データ及びスナップショットデータは、携帯端末34を介して例えば油圧ショベル1の稼働現場付近に設けた現場事務所内に設置されたPC端末39にダウンロードされ、故障診断に用いられる。また、必要に応じ、衛星通信端末36から通信衛星を介して遠方の管理側に送信され、例えば管理側のサポートセンタ等において故障診断が行われる。
以上のような動作を行う本実施の形態の建設機械のエンジン給気系異常検出装置によれば、以下のような作用が得られる。
すなわち、前述した特許文献1に記載の従来技術のような手法により、ターボ20の不良や吸気配管16の漏れ等のエンジン給気系の故障の診断を行う場合、例えば圧力センサPで検出した過給圧が正常範囲外となった場合に異常を検出し、その異常検出までの一定期間の蓄積された過給圧データを故障診断に用いることが考えられる。
しかしながら、油圧ショベル1が作業中である場合には、通常、エンジン回転数の変動や負荷の変動が生じるため、エンジン11に必要な給気量が変動し、その結果、圧力センサPで検出する過給圧が変動する場合がある。このため、作業中の油圧ショベル1においては、上記過給圧のみを検出して異常を検出する手法では、例えばエンジン給気系には異常がなくとも異常が検出されたり、反対にエンジン給気系に異常が生じているにも拘らず異常が検出されなかったりといったように、エンジン給気系の異常を正確に検出できない恐れがあった。
これに対し、本実施の形態においては、エンジン回転数及び燃料噴射量を用いて第1の負荷率を算出し、また過給圧を用いて第2の負荷率を算出し、これら算出した第1の負荷率と第2の負荷率とを比較することによりエンジン給気系の異常を判定する。すなわち、例えばエンジン給気系に異常がない場合には、エンジン11の回転数の変動や負荷の変動に関係なく第1の負荷率及び第2の負荷率は近似することとなり、その偏差は比較的小さい値(所定の値d1以下)となる。したがって異常とは判定されない。一方、例えばターボ20の不良や吸気配管16の漏れ、インタークーラ21の目詰まりといったエンジン給気系異常が生じている場合には、過給圧が上昇又は低下するため第2の負荷率が相対的に大きな値又は小さな値となり、それら第1の負荷率と第2の負荷率との偏差は比較的大きい値(所定の値d1より大)となって異常と判定される。
このように、本実施の形態によれば、エンジン11の回転数の変動や負荷の変動に左右されることなく、ターボ20の不良や吸気配管16の漏れ、又はインタークーラ21の目詰まり等のエンジン給気系異常を正確に検出することができる。
また本実施の形態によれば、エンジン異常検出装置13で異常を判定した場合、異常データとスナップショットデータをデータ記録装置33で記録し、保存する。これにより、エンジン給気系異常に関する詳細なデータが得られ、上述した現場事務所や管理側において異常の発生原因を究明することが可能となる。例えば、スナップショットデータを調べた結果、偏差が大きくなった原因が第2の負荷率の方にある場合には、上記ターボ20の不良や吸気配管16の漏れ、又はインタークーラ21の目詰まり等といったエンジン給気系異常が生じていると判定することができ、さらにそれらのうちどの異常が生じているかを特定することができる。一方、反対に偏差が大きくなった原因が第1の負荷率の方にある場合には、何らかの原因により実際にエンジン回転数が低下している場合や、回転数センサN及び角度センサAの少なくともどちらかが不良となっていること等が考えられる。このように、エンジン11自体の異常やセンサ類の異常等、エンジン給気系以外の異常についても検出することが可能である。
さらに本実施の形態によれば、スナップショットデータにエンジン負荷率のみでなく、電気レバー27,28の操作状態に係わる状態量(又は操作の有無)も含める。これにより、例えば負荷率が変動した時点におけるレバー操作の有無等も確認でき、より正確な故障診断が可能となる。
次に、本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置及び異常検出方法の他の実施の形態を図6を用いて説明する。本実施の形態と前述の一実施の形態との相違点は、オペレータがブーム上げ動作を一定速度以上で行っている最中にエンジン異常検出装置13が負荷率及び偏差の計算をする点である。
図6は本実施の形態におけるエンジン異常検出装置13の異常検出手順を表すフローチャートである。なお、このエンジン異常検出装置13の検出手順以外は、本実施の形態の構成は前述の一実施の形態と同様であるので説明を省略する。
ステップ110及びステップ120は図5のステップ10及びステップ20と同様であり、エンジン11が起動された後時間tが経過した場合には判定が満たされ、ステップ130に移る。
ステップ130では、まずオペレータが操作レバー28を操作してブーム6の上げ動作を行う。このとき、電気レバー制御装置29はブーム角度センサA2から入力されるブーム角度からブーム角速度を計算する。
次のステップ140では、上記ステップ130で算出したブーム角速度が所定の値ωより大きいかどうかを判定する。なお、この所定の値ωは、ブーム6が定常的に上昇している(すなわちブーム6の上げ動作がスムーズに行われている)とみなせる最低限の角速度として、ROM41(又はRAM43)に予め記憶された値である(又は適宜入力するようにしてもよい)。ブーム角速度が所定の値ω以下である場合には判定が満たされず、先のステップ110に戻る。ブーム角速度が所定の値ωより大きい場合には判定が満たされ、次のステップ150に移る。
以下、ステップ150〜ステップ200は図5のステップ30〜ステップ80と同様であり、第1の負荷率、第2の負荷率、及びそれらの偏差を計算して所定の値d2と比較し、その値d2よりも大きい場合には異常と判定され、データ記録装置33が異常データ及びスナップショットデータの記録・保存を行う。
以上のような本発明の他の実施の形態によれば、ブーム6の上げ動作を一定速度以上で行うことで、エンジン11に大きな負荷が作用している状態にした上で、第1及び第2の負荷率、及びそれらの偏差の算出を行うようにすることができる。このようにすることで、第1及び第2の負荷率が共に大きな値となり、その偏差の顕現性を向上して、エンジン給気系異常の検出精度を向上することができる。
なお、上記本発明の他の実施の形態においては、ブーム6の上げ動作を行うことによりエンジン11に負荷を与えるようにしたが、これに限らず、例えば旋回体3の旋回、又はバケット8のクラウド動作等によりエンジン11に負荷を与えるようにしてもよい。またこのとき、上記他の実施の形態のように角速度が所定の値以上となった場合に負荷率計算を開始するのではなく、その動作状態(電気レバーの操作状態)が所定の時間以上継続した場合に負荷率計算を開始するようにしてもよい。
また、以上説明してきた本発明の一実施の形態及び他の実施の形態においては、噴射量制御装置12のアクチュエータ(例えばガバナレバー等)の角度を検出することにより燃料噴射量を検出するようにしたが、これに限らない。すなわち、燃料噴射装置が例えば蓄圧式噴射方式である場合には、コモンレール(又はタイミングレール)における燃圧を圧力センサで検出し、それにより燃料噴射量を検出するようにしてもよい。ユニットインジェクタを搭載したエンジンの場合は、そのレール圧とタイミングレール圧を検出してもよい。すなわち、燃料噴射量を制御可能なパラメータであればよい。
本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置の一実施の形態を備えた建設機械の全体構造を表す側面図である。 本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置の一実施の形態を備えたコントローラネットワークの構成のうち、エンジン給気系異常の検出に係わる要部を抽出して示す部分概略構成図である。 本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置の一実施の形態を構成するエンジン制御装置に入力される状態量を検出するセンサの設置箇所を示すエンジンの概念構成図である。 本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置の一実施の形態を構成するエンジン異常検出装置の内部構成の概略を示す模式図である。 本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置の一実施の形態を構成するエンジン異常検出装置の異常検出手順を表すフローチャートである。 本発明の建設機械のエンジン給気系異常検出装置の他の実施の形態を構成するエンジン異常検出装置の異常検出手順を表すフローチャートである。
符号の説明
1 油圧ショベル
16 ブーム
21 エンジン
30 ターボ(過給機)
37 電気レバー(操作レバー)
38 電気レバー(操作レバー)
39 電気レバー制御装置(操作状態検出手段;ブーム角速度計算手段)
43 データ記録装置(異常記録手段)
44 携帯端末
51 ROM(記憶手段)
52 CPU(第1の負荷率計算手段;第2の負荷率計算手段;偏差計算手段;異常判定手段)
N 回転数センサ(回転数検出手段)
A1 角度センサ(燃料消費量検出手段)
A2 ブーム角度センサ(ブーム角度検出手段)
P 圧力センサ(過給圧検出手段)

Claims (10)

  1. 建設機械のエンジンの給気系異常を検出する建設機械のエンジン給気系異常検出装置において、
    前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記エンジンの燃料消費量を検出する燃料消費量検出手段と、
    前記エンジンの過給圧を検出する過給圧検出手段と、
    前記回転数検出手段で検出した回転数及び前記燃料消費量検出手段で検出した燃料消費量を用いて前記エンジンの負荷率を算出する第1の負荷率計算手段と、
    前記過給圧検出手段で検出した過給圧を用いて前記エンジンの負荷率を算出する第2の負荷率計算手段と、
    前記第1の負荷率計算手段で算出した第1の負荷率と前記第2の負荷率計算手段で算出した第2の負荷率との偏差を算出する偏差計算手段と、
    前記偏差計算手段で算出した前記第1の負荷率と第2の負荷率との偏差が所定の値より大きい場合に異常と判定する異常判定手段と
    を備えたことを特徴とする建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
  2. 前記エンジンが全負荷状態且つ定格回転数であるときの燃料消費量、及び前記過給圧を前記エンジンの負荷率に換算するための係数を記憶する記憶手段をさらに備え、且つ、前記第1の負荷率計算手段は、前記回転数及び燃料消費量と前記記憶手段から読み出した前記エンジンが全負荷状態且つ定格回転数であるときの燃料消費量とを用いて前記第1の負荷率を算出し、前記第2の負荷率計算手段は、前記過給圧と前記記憶手段から読み出した前記過給圧を前記エンジンの負荷率に換算するための係数とを用いて前記第2の負荷率を算出することを特徴とする請求項1記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
  3. 前記エンジンが起動してから所定の時間が経過した後に、前記第1及び第2の負荷率計算手段は前記第1及び第2の負荷率をそれぞれ算出し、前記偏差計算手段はそれら第1及び第2の負荷率の偏差を算出することを特徴とする請求項2記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
  4. 操作レバーの操作状態に係わる状態量を検出する操作状態検出手段をさらに備え、この操作状態検出手段で前記操作レバーの所定の操作状態を所定の時間以上継続して検出した場合に、前記第1及び第2の負荷率計算手段は前記第1及び第2の負荷率をそれぞれ算出し、前記偏差計算手段はそれら第1及び第2の負荷率の偏差を算出することを特徴とする請求項2記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
  5. ブームの角度を検出するブーム角度検出手段及びこのブーム角度検出手段で検出したブーム角度からブーム角速度を算出するブーム角速度計算手段をさらに備え、このブーム角速度計算手段で算出したブーム角速度が所定の角速度より大きい場合に、前記第1及び第2の負荷率計算手段は前記第1及び第2の負荷率をそれぞれ算出し、前記偏差計算手段はそれら第1及び第2の負荷率の偏差を算出することを特徴とする請求項2記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
  6. 前記異常判定手段が異常を判定した場合に、その日時及びその時点における前記エンジンの累積稼働時間を含む異常情報を記録する異常記録手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
  7. 前記異常記録手段は、前記異常判定手段が異常を判定した場合に、その判定時の前後を含む所定の時間範囲内における前記第1の負荷率、第2の負荷率、及び前記操作レバーの操作状態に係わる状態量又はブーム角速度を含むスナップショット情報を記録することを特徴とする請求項6記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
  8. 前記異常記録手段は、前記異常情報及びスナップショット情報を情報通信を介して携帯端末に送信することを特徴とする請求項7記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
  9. 前記異常記録手段は、前記異常情報及びスナップショット情報を衛星通信を介して送信することを特徴とする請求項7記載の建設機械のエンジン給気系異常検出装置。
  10. 建設機械のエンジンの給気系異常を検出する建設機械のエンジン給気系異常検出方法において、
    前記エンジンの回転数、燃料消費量、及び過給圧を検出し、
    前記回転数及び燃料消費量を用いて前記エンジンの第1の負荷率を算出すると共に、前記過給圧を用いて前記エンジンの第2の負荷率を算出し、
    前記第1の負荷率と前記第2の負荷率との偏差を算出し、この偏差が所定の値より大きい場合に異常と判定することを特徴とする建設機械のエンジン給気系異常検出方法。
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