JP2005180126A - 作業車両の作業機支持機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車両用エンジン(55)で駆動される油圧ポンプ(77)と、油圧モータ(95)を介して油圧ポンプ(77)で駆動される作業機(16)と、前記作業機(16)を車体(102)に対して左右方向に移動させる第1シフトシリンダ(91)と、所定の支点を中心として作業機(16)を少なくとも上下方向に回動自在に支持する支持アーム(60,60)と、前記支持アーム(60,60)と車体(102)との間を接続し、作業機(16)を車体(102)に対して略上下方向に移動させるリフトシリンダ(53,53)と、前記リフトシリンダ(53,53)を車体(102)に対して左右方向に移動させる第2シフトシリンダ(92)とを備えたことを特徴とする、作業車両の作業機支持機構。
【選択図】 図1
Description
尚、以下の説明においては、鉛直方向をZ軸方向又は上下方向、車両の進行方向をY軸方向又は前後方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向をX軸方向又は左右方向として説明する。また、X軸及びY軸を含む面をX−Y面というように定義する。また、車両の前進する向きを前方、反対の向きを後方と呼ぶ。
路盤再生車両11は、車体102の上部にトラニオン45を介して付設されたリフトシリンダ53によって作業機16を上下させ、ロータドラム17を道路の舗装表面に押しつけて道路の表層材及び路盤材を破砕・混合する。
即ち、図12に示したような路盤再生車両11においては、リフトシリンダ53と作業機16との、Y軸方向の距離が離れている。そして、リフトシリンダ53が作業機16を路面に押しつける力が、作業機16の回動中心であるピン49の近くに印加されている。
そのために、ロータドラム17を路面に押しつける押しつけ荷重が不足し、路盤を深くまで破砕することが困難であるという問題がある。
車両用エンジンで駆動される油圧ポンプと、
油圧モータを介して油圧ポンプで駆動される作業機と、
前記作業機を車体に対して左右方向に移動させる第1シフトシリンダと、
所定の支点を中心として作業機を少なくとも上下方向に回動自在に支持する支持アームと、
前記支持アームと車体との間を接続し、作業機を車体に対して略上下方向に移動させるリフトシリンダと、
前記リフトシリンダを車体に対して左右方向に移動させる第2シフトシリンダとを備えている。
また第2発明は、
車両用エンジンで駆動される油圧ポンプと、
油圧モータを介して油圧ポンプで駆動される作業機と、
車体に対してトラニオンを介して支持された第1サポートシャフトと、
前記第1サポートシャフトの両端部に固定され、トラニオンを中心として作業機を少なくとも上下方向に回動自在に支持する支持アームと、
前記作業機を車体に対して左右方向に移動させる第1シフトシリンダと、
車体に対して左右方向に摺動自在に支持された第2サポートシャフトと、
前記第2サポートシャフトの両端部に回動自在のトラニオンを介して支持され、第2サポートシャフトと支持アームとの間を接続して作業機を車体に対して略上下方向に移動させるリフトシリンダと、
前記第2サポートシャフトを車体に対して左右方向に移動させる第2シフトシリンダとを備えている。
また第3発明は、第1又は第2発明において、
前記第1シフトシリンダと第2シフトシリンダとを同期させて動作させている。
また第2発明によれば、作業機がトラニオンを介して車体に固定されるので、車体が傾いても作業機が所望する角度を保つことができる。
また第3発明によれば、作業機とリフトシリンダとが同期してシフトするので、常にリフトシリンダが作業機からずれることなく、強い押しつけが可能である。
図1に、実施形態における路盤再生車両11と、これに接続されたタンクローリー12とを側面図で示す。タンクローリー12は、溶融したアスファルトを内蔵するアスファルトタンク13を備えている。アスファルトタンク13は、図示しない保温装置によって保温されている。
路盤再生車両11は、ロータドラム17によって破砕・混合された表層材及び路盤材と、瀝青材であるフォームドアスファルトとを混合させることにより、路盤の改良を行なっている。
図2、図3に示すように、作業機16は、X軸に直交して対向する一対の支持アーム60,60を備えている。支持アーム60,60の一端部間には、第1サポートシャフト61が一体に横架されており、第1サポートシャフト61は、車体102の下部のX軸方向略中央部に設けられたセンタサポート65に、X軸回りに回動自在に支持されている。
第1サポートシリンダ83には、ブッシュ84を介して、第1サポートシャフト61がX軸方向に摺動自在、かつX軸回りに回転自在に貫通している。
図5に、リフトシリンダ53の斜視図を示す。図3及び図5に示すように、車体102には円筒形の第2サポートシリンダ94が、長手方向をX軸方向と一致させて固定されている。第2サポートシリンダ94には、第2サポートシャフト93が、X軸方向に摺動自在に貫通している。
作業機16及びリフトシリンダ53を反対の向きにシフトさせる場合は、バルブ98をB位置とすればよい。
さらには、路盤再生車両11は、車両用エンジン55の動力取出軸(PTO)43によって、ステアリング及び散布ポンプを駆動する油圧ポンプ76と、ブレーキ及び作業機16を駆動する油圧ポンプ77とを駆動している。
図8に、タンクローリー12及び路盤再生車両11における、フォームドアスファルト散布装置18の配管系統図を示す。
また、アスファルトタンク13の溶融アスファルトの出口を最上流とし、矢印69A,69Bの向きに沿って、配管系統の上流及び下流を定義する。
散布マニホールド28には、複数の散布ノズル29が、例えば一列に並んで設置されている。散布ノズル29には、それぞれ散布コック30が設けられている。
第1洗浄配管27Aには、第1洗浄コック25Aが介挿され、第1洗浄配管27Aの他端部は、洗浄液の入った洗浄タンク26に接続されている。また、第2洗浄配管27Bには、第2洗浄コック25Bが介挿され、第2洗浄配管27Bの他端部は洗浄タンク26に戻っている。
洗浄コック25A,25Bは、洗浄時にのみ開かれるものであり、フォームドアスファルトを用いて路盤改良を行なう場合には、閉じられている。
短絡コック35は、洗浄時、及び予め乳剤を混合された乳剤アスファルトを用いて路盤改良を行なう場合に開かれるものであり、フォームドアスファルトを用いて路盤改良を行なう場合には、閉じられている。
尚、図8においては、ヒータ52は保温材33を巻装した領域の、一部の範囲のみに付設されているように描画しているが、実際には保温材33を巻装した領域全体に付設されている。
エア配管63はエアコンプレッサ38に接続され、エアバルブ41の開閉によって、散布ノズル29内に圧縮空気Aを供給できるようになっている。また水配管64は、水タンク37に接続され、水ポンプ62の作動及び水バルブ39の開閉によって、散布ノズル29内に水Wを供給できるようになっている。
図10に、循環時の溶融アスファルトAsの流れを矢印で示す。尚、各コックについては、開状態を○で表すものとし、閉状態は○中に×で表すものとする。
アスファルトタンク13と路盤再生車両11とを外部配管15A,15Bで接続している場合には、散布時/循環時に関わらず、往路接続コック20A及び復路接続コック20Bは常に開状態となっており、散布ポンプ22は運転されている。
また、図10と同様に、短絡コック35及び洗浄コック25A,25Bは閉状態となっている。
そして溶融アスファルトAsは、その両側から散布マニホールド28に入り、散布コック30を通って、散布ノズル29内に噴出する。
尚、散布コック30をすべて開状態とするように説明したが、これに限られるものではなく、一部を開状態としてもよい。
即ち、従来技術で説明したような、瀝青材を混合せずに表層材及び路盤材を破砕・混合する路盤再生車両にも、同様に応用が可能である。
Claims (3)
- 車両用エンジン(55)で駆動される油圧ポンプ(77)と、
油圧モータ(95)を介して油圧ポンプ(77)で駆動される作業機(16)と、
前記作業機(16)を車体(102)に対して左右方向に移動させる第1シフトシリンダ(91)と、
所定の支点を中心として作業機(16)を少なくとも上下方向に回動自在に支持する支持アーム(60,60)と、
前記支持アーム(60,60)と車体(102)との間を接続し、作業機(16)を車体(102)に対して略上下方向に移動させるリフトシリンダ(53,53)と、
前記リフトシリンダ(53,53)を車体(102)に対して左右方向に移動させる第2シフトシリンダ(92)とを備えた
ことを特徴とする、作業車両の作業機支持機構。 - 車両用エンジン(55)で駆動される油圧ポンプ(77)と、
油圧モータ(95)を介して油圧ポンプ(77)で駆動される作業機(16)と、
車体(102)に対してトラニオン(65)を介して支持された第1サポートシャフト(61)と、
前記第1サポートシャフト(61)の両端部に固定され、トラニオン(65)を中心として作業機(16)を少なくとも上下方向に回動自在に支持する支持アーム(60,60)と、
前記作業機(16)を車体(102)に対して左右方向に移動させる第1シフトシリンダ(91)と、
車体(102)に対して左右方向に摺動自在に支持された第2サポートシャフト(93)と、
前記第2サポートシャフト(93)の両端部に回動自在のトラニオン(45,45)を介して支持され、第2サポートシャフト(93)と支持アーム(60,60)との間を接続して作業機(16)を車体(102)に対して略上下方向に移動させるリフトシリンダ(53,53)と、
前記第2サポートシャフト(93)を車体(102)に対して左右方向に移動させる第2シフトシリンダ(92)とを備えた
ことを特徴とする、作業車両の作業機支持機構。 - 前記第1シフトシリンダ(91)と第2シフトシリンダ(92)とを同期させて動作させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車両の作業機支持機構。
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