JP2005178538A - ベルト駆動式電動パワーステアリング装置 - Google Patents

ベルト駆動式電動パワーステアリング装置 Download PDF

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裕志 藤田
Yoshikazu Takahashi
良和 高橋
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Abstract

【課題】 ベルト駆動式電動パワーステアリング装置において、ベルトが切れても、ベルトがハウジングの内面とプーリの間に噛み込むことのないようにし、信頼性を向上すること。
【解決手段】 ギヤハウジング11にラック軸14を直線移動可能に支持するとともに、ギヤハウジング11に電動モータ20を取付け、電動モータ20の回転軸20Aに結合した駆動プーリ22の回転力を、該駆動プーリ22にベルトを介して接続された従動プーリ36を含む動力伝達機構を介してラック軸に伝えるベルト駆動式電動パワーステアリング装置10において、駆動プーリ22と従動プーリ36とベルト37を収容するハウジング11の内面が、各プーリの外周に対してなす距離Kを、ベルト37の厚みhより大きく設定してなるもの。
【選択図】 図3

Description

本発明はベルト駆動式電動パワーステアリング装置に関する。
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置は、ギヤハウジングにラック軸を直線移動可能に支持するとともに、ギヤハウジングに電動モータを取付け、電動モータの回転軸に結合した駆動プーリの回転力を、該駆動プーリにベルトを介して接続された従動プーリを含む動力伝達機構を介してラック軸に伝える。運転者がステアリングホイールを操舵し、ステアリング軸に接続したピニオンが噛合うラック軸を移動させる操舵力を、電動モータによりアシストするものである。
特開昭62-85763
特許文献1の電動パワーステアリング装置では、駆動プーリと従動プーリに巻掛けられて周回中のベルトが切れたとき、ベルトがそれらのプーリとハウジングの内面の間に噛み込み、ステアリングロックするおそれがある。
本発明の課題は、ベルト駆動式電動パワーステアリング装置において、ベルトが切れても、ベルトがハウジングの内面とプーリの間に噛み込むことのないようにし、信頼性を向上することにある。
請求項1の発明は、ギヤハウジングにラック軸を直線移動可能に支持するとともに、ギヤハウジングに電動モータを取付け、電動モータの回転軸に結合した駆動プーリの回転力を、該駆動プーリにベルトを介して接続された従動プーリを含む動力伝達機構を介してラック軸に伝えるベルト駆動式電動パワーステアリング装置において、駆動プーリと従動プーリとベルトを収容するハウジングの内面が、各プーリの外周に対してなす距離を、ベルトの厚みより大きく設定してなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記駆動プーリと従動プーリのうちで、大径をなすプーリを、鉛直方向に関する下側に配置したものである。
(請求項1)
(a)ベルトが切れても、ハウジングの内面と各プーリの外周との間にベルトの厚みより大きな間隔が確保されているため、ベルトがそれらのプーリとハウジングの内面の間に噛み込むことがない。ベルトの噛み込みに起因するステアリングロックを生ずることがなく、信頼性を向上できる。
尚、ベルトは切れたときに曲率半径を大きくするように展開する習性があり、各プーリの外周から離れてハウジングの内面に貼り付く側に展開する。これにより、各プーリはベルトを引きずることなく空転し、ベルトの噛み込みを生じない。
(請求項2)
(b)小径プーリを上側に、大径プーリを下側に配置した。切れたベルトの上側に位置する部分は、重力により上側のプーリの上半周の外周上に落下する傾向があるが、落下しても、上側のプーリは小径であって上半周の周長が短いから、該プーリの上半周に引っかかり続けることなく下方に落下し、該プーリにからみつきにくい。他方、切れたベルトの下側に位置する部分は、前述の展開習性及び重力により下側のプーリの外周から直ちに離れ、ベルトの噛み込みを生じない。
図1はベルト駆動式電動パワーステアリング装置を示す全体側面図、図2は電動パワーステアリング装置の要部を示す断面図、図3はベルトの切れた状態を示す図2のIII−III線に沿う断面図、図4は図3の要部拡大図である。
ベルト式電動パワーステアリング装置10は、図1に示す如く、ギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11Aと第2ギヤハウジング11B)を有し、このギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A)にステアリング入力軸12を支持し、入力軸12にトーションバー13を介して出力軸(不図示)を連結し、この出力軸にピニオン(不図示)を設け、このピニオンに噛合うラック軸14をギヤハウジング11に左右方向に直線移動可能に支持している。入力軸12と出力軸の間には、不図示の操舵トルクセンサを設けている。操舵トルクセンサは、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに起因するトーションバーの弾性ねじり変形により、入力軸12と出力軸の間に生ずる相対回転変位に基づき、操舵トルクを検出する。
電動パワーステアリング装置10は、ラック軸14の両端部をギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A、第2ギヤハウジング11B)の両側に突出し、それらの端部にタイロッド15A、15Bを連結し、ラック軸14の直線移動に連動するタイロッド15A、15Bを介して、左右の車輪を転舵可能にする。
電動パワーステアリング装置10は、電動モータ20を取付ボルト21によりギヤハウジング11(第2ギヤハウジング11B)に取付け、図2に示す如く、電動モータ20の回転軸20Aのセレーション孔に駆動プーリ22の中心軸23のセレーションを同軸的に結合している。駆動プーリ22の中心軸23は、後述する如く、ギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A)に支持される。
電動パワーステアリング装置10は、ラック軸14にボールねじ30を設け、ボールねじ30にボール31を介して噛合うボールナット32を有し、ギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A)に支持した軸受33によりボールナット32を回転自在に支持する。34は軸受33の外輪用ナットである。ボールナット32の外周には、ロックナット35により従動プーリ36が固定される。
電動パワーステアリング装置10は、電動モータ20の側の駆動プーリ22と、ボールナット32の側の従動プーリ36にベルト37を巻掛け、駆動プーリ22の回転力をベルト37から従動プーリ36経由でボールナット32に伝え、ひいてはラック軸14に伝えて該ラック軸14を直線移動させる。
以下、電動パワーステアリング装置10の動作について説明する。
(1)操舵トルクセンサが検出した操舵トルクが所定値より低いとき、操舵アシスト力は不要であり、電動モータ20は駆動されない。
(2)操舵トルクセンサが検出した操舵トルクが所定値を超えるとき、操舵アシスト力を必要とするから、電動モータ20が駆動される。電動モータ20の発生トルクに基づく駆動プーリ22の回転力が、ベルト37から従動プーリ36経由でボールナット32に伝えられ、ボールねじ30を介してラック軸14を直線移動させる操舵アシスト力になる。
電動パワーステアリング装置10は、駆動プーリ22と従動プーリ36に巻掛けたベルト37の張力調整構造を以下の如くに有する(図2)。
駆動プーリ22は調整カラー40を介してギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A)に支持される。即ち、駆動プーリ22には、その中心孔に圧入されて固定される中心軸23が同軸的に一体結合される。そして、中心軸23はボールベアリング等の軸受41、42を介して調整カラー40の円形状内周支持部40Bに枢支され、軸受41、42は調整カラー40に螺着される外輪用ナット43により該調整カラー40に固定される。調整カラー40は円形状外周支持部40Aをギヤハウジング11に設けた支持孔44に嵌合して支持される。調整カラー40は、外周支持部40Aの大径部と小径部の間の段差面を、ギヤハウジング11の支持孔44の内周の段差面に突き当てる状態で、ギヤハウジング11の支持孔44から突き出た外周ねじ部に螺着される固定ナット45をギヤハウジング11における支持孔44の開口端面に圧接させることにて、ギヤハウジング11に取付けられる。
調整カラー40は、上述の如くに、ギヤハウジング11に支持される外周支持部40Aと、駆動プーリ22を支持する内周支持部40Bとを備え、外周支持部40Aの支持中心O1に対し、内周支持部40Bの支持中心O2を偏心量eだけ偏心配置する。また、ギヤハウジング11に対する調整カラー40の上記外周支持部40Aの支持中心O1まわりにおける取付角度位置を調整可能とするように、調整カラー40の支持中心O1上における外端面に例えば六角頭状(又は角孔状)の工具係合部46を一体的に設けてある。
尚、ギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A)に対する調整カラー40の取付角度位置を調整したとき、ギヤハウジング11に対する駆動プーリ22及び中心軸23の位置が変位するのに応じて、中心軸23に同軸結合されている電動モータ20をギヤハウジング11(第2ギヤハウジング11B)に対して変位可能にすべく、電動モータ20の取付フランジに設けた取付ボルト21(電動モータ20のギヤハウジング11への取付ボルト)のボルト挿通孔を長孔状にしてある。
従って、電動モータ20の取付ボルト21と、調整カラー40の固定ナット45をゆるめた状態で、ギヤハウジング11に対する調整カラー40の取付角度位置を調整することができ、その調整状態は取付ボルト21と固定ナット45の締込みにより固定化される。
ギヤハウジング11に対する調整カラー40の取付角度位置を調整すると、上記偏心量eの存在により、ギヤハウジング11に対する駆動プーリ22の中心軸位置が変位するものになる。結果として、ギヤハウジング11に対する支持軸O3が固定化されている従動プーリ36に対する、駆動プーリ22の軸間距離を設定替えするものになる。これにより、駆動プーリ22と従動プーリ36に巻掛けたベルト37の張力を適度に設定し、ベルト37のゆるみ、ひいては外れを防止し、電動モータ20による操舵アシストの安定を図ることができる。
しかるに、電動パワーステアリング装置10にあっては、図3、図4に示す如く、駆動プーリ22と従動プーリ36とベルト37を収容するハウジングである、ギヤハウジング11Bの内面が、各プーリ22、36の外周に対してなす距離Kを、ベルト37の厚みhより大きく(h>K)設定している。
本実施例では、駆動プーリ22と従動プーリ36のうちで、小径のプーリ22を鉛直方向に関する上側に、大径のプーリ36を鉛直方向に関する下側に配置している。
尚、本実施例のベルト37としては、ベルト37の無端周回方向に沿って補強繊維の芯体を入れたゴムベルト等を採用できる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ベルト37が切れても、ハウジング11Bの内面と各プーリ22、36の外周との間にベルト37の厚みより大きな間隔Kが確保されているため、ベルト37がそれらのプーリ22、36とハウジング11Bの内面の間に噛み込むことがない。ベルト37の噛み込みに起因するステアリングロックを生ずることがなく、信頼性を向上できる。
尚、ベルト37は切れたときに曲率半径を大きくするように展開する習性があり、各プーリ22、36の外周から離れてハウジング11Bの内面に貼り付く側に展開する。これにより、各プーリ22、36はベルト37を引きずることなく空転し、ベルト37の噛み込みを生じない。
(b)小径プーリ22を上側に、大径プーリ36を下側に配置した。切れたベルト37の上側に位置する部分は、重力により上側のプーリ22の上半周の外周上に落下する傾向があるが、落下しても、上側のプーリ22は小径であって上半周の周長が短いから、該プーリ22の上半周に引っかかり続けることなく下方に落下し、該プーリ22にからみつきにくい。他方、切れたベルト37の下側に位置する部分は、前述の展開習性及び重力により下側のプーリ36の外周から直ちに離れ、ベルト37の噛み込みを生じない。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1はベルト駆動式電動パワーステアリング装置を示す全体側面図である。 図2は電動パワーステアリング装置の要部を示す断面図である。 図3はベルトの切れた状態を示す図2のIII−III線に沿う断面図である。 図4は図3の要部拡大図である。
符号の説明
10 電動パワーステアリング装置
11、11A、11B ギヤハウジング
14 ラック軸
20 電動モータ
20A 回転軸
22 駆動プーリ
36 従動プーリ
37 ベルト

Claims (2)

  1. ギヤハウジングにラック軸を直線移動可能に支持するとともに、ギヤハウジングに電動モータを取付け、電動モータの回転軸に結合した駆動プーリの回転力を、該駆動プーリにベルトを介して接続された従動プーリを含む動力伝達機構を介してラック軸に伝えるベルト駆動式電動パワーステアリング装置において、
    駆動プーリと従動プーリとベルトを収容するハウジングの内面が、各プーリの外周に対してなす距離を、ベルトの厚みより大きく設定してなることを特徴とするベルト駆動式電動パワーステアリング装置。
  2. 前記駆動プーリと従動プーリのうちで、大径をなすプーリを、鉛直方向に関する下側に配置した請求項1に記載のベルト駆動式電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100733601B1 (ko) * 2007-04-26 2007-06-29 고려개발(주) 로터리타입 폐기물 정량 배출장치

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