JP2005178319A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リニアエンコーダに汚れや埃が付着していた場合、エンコーダセンサ201はリニアエンコーダのスリットを正しく読み取ることが出来ずに、スリットを読み飛ばしてしまう。
【解決手段】 記録ヘッドの走査位置を検出する走査位置検出手段と、前記走査位置検出手段による走査位置の検出が、誤って行なわれたことを検出する誤り検出手段と、前記位置検出の誤りを補正する誤り補正手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッド等の記録ヘッドを走査させつつ、その記録ヘッドを駆動して画像を記録媒体に記録する記録装置および記録方法に関するものである。
従来から、記録ヘッドの記録素子としてのノズルからインクを吐出させ、記録紙上に画像記録を行なうインクジェット方式の画像記録装置が知られている。
パーソナル・コンピュータや複写装置、ワード・プロセッサ等のOA機器は高機能化に伴うカラー化が進んでおり、これらの機器における画像形成(記録)装置の一つとして、用紙等の記録媒体に対して非接触記録が可能である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由から様々なカラー・インクジェット記録装置が提供されてきている。
インクジェット記録装置の代表的なものとしては、記録ヘッドを搭載するキャリッジと、記録紙を搬送する搬送機構と、これらの動作を制御する制御手段とを具えたものがある。これらからなるインクジェット記録装置において、複数の吐出口からインク液滴を吐出させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(以下、「副走査方向」という)と直交する方向(以下、「主走査方向」という)にシリアル・スキャンさせてこの間に記録紙に対してインク吐出を行ない、一方で搬送機構及びその制御手段は、このスキャンとスキャンとの間に記録幅に等しい量で記録紙を間欠搬送し、複数のスキャンと紙搬送を行って全画像領域の記録を行なう。
カラー記録を行なう場合は、複数種類のインクの色に応じて複数の記録ヘッドを備え、これらの記録ヘッドから吐出されるインク滴を重ねあわせることにより、または近接して着弾させることによりカラー画像を記録する。
上記のようなシリアル型の画像記録装置においては、記録ヘッドの走査位置と記録ヘッドの駆動タイミングとの整合が不可欠であるが、記録ヘッドの走査位置を検出する手段としては、例えば、リニアエンコーダ等を用いる手段がある。これはキャリッジに対向するように配置されたリニアエンコーダ上のスリットを、キャリッジに配置されたエンコーダセンサにより読み込むもので、記録ヘッド及びエンコーダセンサを搭載するキャリッジが駆動されると、エンコーダセンサからはエンコーダピッチの間隔でパルス状のエンコーダ信号が出力される。エンコーダピッチが描画間隔に応じたピッチであるため、エンコーダ信号に同期させて各記録ヘッドからインクを吐出することで、所定の間隔で記録することができる(特許文献1)。
例えば300dpi(dot/inch)の印字密度にて記録する時には、記録間隔は84.7μm(=25.4mm/300)であり、エンコーダピッチは例えば記録間隔と同じ84.7μmに設定される。
このようなリニアエンコーダを用いた画像記録装置においては、リニアエンコーダによるキャリッジの走査位置検出の分解能と記録ヘッドの駆動周波数(あるいは吐出周波数)とによって、記録分解能(解像度)が決定される。
従って、このようなリニアエンコーダを用いた画像記録装置の記録分解能をより高くするためには、エンコーダの分解能を高くすることが必要となる。しかしながら、単にエンコーダの分解能を高くしただけでは記録速度が低下するので、これを防止すべく同時に記録ヘッドの駆動周波数を高くすることも必要である。
また、一方では記録装置の低価格化も強く要望されており、価格の高い高分解能のリニアエンコーダを使用することは、記録装置のコスト面で大きなマイナス要因となる。
このため、近年では、低価格の低分解能のリニアエンコーダからの出力パルスを、例えば逓倍して分解能の高い位置情報を生成すると共に、記録ヘッドの駆動周波数を高くして記録分解能を向上させることが行われている。
以下にリニアエンコーダのエンコーダピッチが300dpiで、これを4逓倍して1200dpiのヒートパルス信号を生成する場合の例を示す。
図2はこれを実現する為の構成を示すブロック図である。
記録ヘッドが搭載されたキャリッジに設けられたエンコーダセンサ201からは、位相が90度ずれたA相及びB相の2つの信号が、リニアエンコーダのスリットを読み込んで出力される。この2相のエンコーダ信号から、キャリッジの走査方向を判断する。
エッジ検出回路202においては、A相信号の立ち上がりが検出され、その検出信号はエンコーダ周期計測カウンタ203及び後述するヒートパルス周期演算回路206へ出力される。
エンコーダ周期計測カウンタ203ではA相信号の立ち上がりエッジの間隔(300dpi)がクロック数に換算され、エンコーダ信号1周期Tとして計測される(nは任意の自然数)。
エンコーダ周期格納レジスタ204には、エンコーダ周期計測カウンタ203において計測が終了した1周期前のエンコーダ信号1周期Tn−1(300dpi)が格納される。
オーバー分計測カウンタ205は、エンコーダの立ち上がりエッジが検出された逓倍数分のヒートパルス生成が終了する前に、エンコーダセンサ201から立ち上がり信号が出力された場合に、立ち上がり信号が出力されてから逓倍数分のヒートパルス生成が終了するまでの間隔Toverをクロック数に換算してカウントする。
ヒートパルス周期演算回路206では、エンコーダ周期格納レジスタ204から出力されるTn−1と、エンコーダ周期計測カウンタ203から出力されるTの差分に係数aを乗じたものをTに加算し、更にオーバー分計測カウンタ205から出力されるToverを減算して次の値、P=T+a(T−Tn−1)−Tover(300dpi)を次のエンコーダ信号の1周期として予測演算する。そして1200dpiの解像度のヒートパルスを得るために、予測演算された次のエンコーダ信号の1周期Pを4分周した値がヒートパルス周期となる。
ヒートパルス信号生成回路207は、ヒートパルス周期演算回路206で求められたPを4分周した値をカウントしてヒートパルス生成のタイミング信号を生成し、そのタイミング信号を基にしてヒートパルスを出力する。
上記の図2に示した構成を具えた画像記録装置において、エンコーダセンサ201がリニアエンコーダのスリットを読み込んで出力した信号からヒートパルス出力タイミング信号が生成されるまでのタイミングチャートを図3に示す。
エンコーダセンサ201から出力されるA相及びB相の信号をそれぞれエンコーダ信号A相、エンコーダ信号B相とすると、これらの内A相信号の立ち上がりエッジを検出して300dpi周期パルスが生成される。この300dpi周期パルスの間隔がクロック数に換算して測定され、これをTとする。同様にその次の300dpi周期パルスの間隔もクロック数に換算して測定され、これをTとする。
測定されたT及びT、そして2周期前のパルス間隔との差分を足し込む比重を係数aとして、その次の300dpi周期パルスの周期P=T+a(T−T)を予測演算する。そして求められたPを4分周してヒートパルス出力タイミング信号を生成し、それを基にしてヒートパルスを出力する。
そして次にPを予測演算した時と同様にP、P、...、Pを予測演算していく。
予測演算したパルス周期Pが経過する前に、次の300dpi周期パルスが生成された場合には、オーバーラップしてしまった時間をToverとしてカウントし、次の周期Pを予測演算する時にはTover分減算してP=T+a(T−T)−Toverを求める。
このような制御を行なうことで、加速時や減速時のようなキャリッジが一定の速度で動作しておらず、エンコーダセンサ201から出力される信号の周期が一定でない場合においても、次の300dpiパルスの位置を予測することである程度正確な吐出を行なうことが可能となっている。
特開2000−33739号公報
しかしながら上述したようなシステム構成において、リニアエンコーダに汚れや埃が付着していた場合、エンコーダセンサ201はリニアエンコーダのスリットを正しく読み取ることが出来ずに、スリットを読み飛ばしてしまうことがある。このような場合、図4に示すようにエンコーダセンサ201が読み出した出力パルスにぬけが生じてしまい、Pの適切な値を演算することができなくなってしまう。これによって検出されたキャリッジの走査位置と記録ヘッドの駆動タイミングとの関係が正常でなくなる為、記録する画像にずれが生じてしまうという問題がある。
本発明の目的は、かかる従来技術における問題点を解決し、リニアエンコーダに付着した汚れや埃が原因となって生じるエンコーダ読み取り信号の誤りを検出し、補正することを目的とする。
本発明に係る画像記録装置は、記録ヘッドを走査させつつ、画像データに基づいて前記記録ヘッドを駆動することにより、被記録媒体に画像を記録する画像記録装置であって、前記記録ヘッドの走査位置を検出する走査位置検出手段と、前記走査位置検出手段による走査位置の検出が誤って行なわれたことを検出する誤り検出手段と、前記位置検出の誤りを補正する誤り補正手段とを備えることを特徴とする。
前記走査位置検出手段は、所定の間隔でスリットが設けられたリニアエンコーダと、前記リニアエンコーダのスリットを読み込んで出力パルスを生成する、少なくとも2個以上のエンコーダセンサから成ることを特徴とする。
前記誤り検出手段は、少なくとも2個以上の前記エンコーダセンサが前記リニアエンコーダを読み込んで出力する出力パルスが、所定のレベルを保つ各々の時間を計測した後に比較し、比較した値の差分がある所定値以上であるならば、走査位置を誤って検出し、該走査位置検出の誤りに伴って誤った出力パルスが出力されたと判断することを特徴とする。前記誤り補正手段は、前記誤り検出手段が走査位置検出の誤りを検出した場合、前記誤り補正手段が内部に保持していた、正常に走査位置検出が成された場合の、前記エンコーダセンサから出力される出力パルスが、所定のレベルを保つ期間を計測した値に基づいて、誤った出力パルスを補正することを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、1つのエンコーダスケールに関して少なくとも2個以上のエンコーダセンサを備え、片方のエンコーダセンサからの出力信号にぬけが生じてしまった場合に、もう片方のエンコーダセンサからのエンコーダ読み出し情報によって補正を行なうことでキャリッジの正確な走査位置の検出を行なうことが可能となる。更にキャリッジが加減速を行なっている場合と、エンコーダセンサのぬけが生じてしまった場合とを判別することが可能である。更に上記少なくとも2個以上のエンコーダの距離関係は、十分離れてさえいれば位相差とは無関係であるので、エンコーダセンサをキャリッジ上に設置するさいにも容易にこれを行なうことが可能である。
システム構成の説明(図1、図5)
図5は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の主に記録部の概略構成を示す斜視図である。
同図において、501はインクカートリッジを示し、それぞれ、ブラック(Bk)、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、イエロ(Ye)4色のインクを個別に貯留するものであり、それぞれの貯留室を一体に構成するものである。
502は記録ヘッドのカートリッジを示し、インクカートリッジ501に貯留されるそれぞれのインクに対応した4つの記録ヘッドが収納された一つのユニットの形態で用いられる。すなわち記録ヘッドカートリッジ502には、Bk、Cy、MgおよびYeそれぞれのインクを吐出する4つの記録ヘッドが収納される。
503は、上述したインクカートリッジ501および記録ヘッドを収納したヘッドカートリッジ502をそれぞれ着脱自在に装着するキャリッジである。キャリッジ503は、後述のガイド軸510と摺動自在に係合することによりガイド軸510に沿って移動することができる。更にキャリッジ503には、お互いが十分離れた距離関係にある2個のエンコーダセンサA101とエンコーダセンサB107が設けられており、後述のエンコーダスケール504に対向している(不図示)。
2個のエンコーダセンサA101とB107が十分離れた距離関係にあるのは、2個のエンコーダセンサがA101とB107が近い距離にあり、エンコーダスケール上の汚れや埃がある一帯に付着していた場合に、両方のエンコーダセンサの出力信号にぬけが発生してしまう恐れがあるからである。
504はキャリッジ503に対向する面に設けられたエンコーダスケールであり、300dpiの間隔でスリットが設けられている。そして、エンコーダセンサA101及びエンコーダセンサB107は発光した光をこのエンコーダスケール504に照射して、その反射光に基づいてキャリッジ503の走査位置に関する信号を出力する。
505は紙送りローラであり、補助ローラ506とともに記録紙509を挟持しつつ図の矢印の方向に回転することにより、記録紙509を図中y方向に搬送することができる。
また、507及び508は一対の給紙ローラを示し、記録紙509を挟持しながらその給紙を行なう。
又、図1は、本実施の形態における画像記録装置の基本構成を示すブロック図であり、本実施の形態における画像記録装置が備える構成ユニットを、その機能と共に説明すると以下の通りである。
記録ヘッドが搭載されたキャリッジに設けられたエンコーダセンサA101からは、位相が90度ずれたA相及びB相の2つの信号が出力される。この2相のエンコーダ信号から、キャリッジの走査方向を判断する。又、エンコーダセンサA101から出力されるA相信号の立ち上がり及び立下りのエッジがエッジ検出回路A102で検出され、その検出信号は、後述するエンコーダ周期計測カウンタ103、エッジ間隔計測カウンタA106及びヒートパルス周期演算回路113へ出力される。
エンコーダ周期計測カウンタ103ではA相信号の立ち上がりエッジの間隔(300dpi)がクロック数に換算され、エンコーダ信号1周期Tとして計測される(nは任意の自然数)。
エンコーダ周期格納レジスタ104には、エンコーダ周期計測カウンタ103において計測が終了した1周期前のエンコーダ信号1周期Tn−1(300dpi)が格納される。
エンコーダの立ち上がりエッジが検出された逓倍数分のヒートパルス生成が終了する前に、エンコーダセンサA101から立ち上がり信号が出力された場合に、立ち上がり信号が出力されてから逓倍数分のヒートパルス生成が終了するまでの間隔Toverをクロック数に換算してカウントする。
エッジ間隔計測カウンタA106は、エンコーダセンサA101から出力されるA相信号の立ち上がりエッジから立ち下りエッジの間隔、又は立ち下がりエッジから立ち上がりエッジの間隔がクロック数に換算され、Tとして計測される。計測されたエッジ間隔Tはリアルタイムで後述する比較器112へ出力される。
エンコーダセンサA101と同様に、記録ヘッドが搭載されたキャリッジに設けられたエンコーダセンサB107からは、1つの信号が出力される。
エッジ検出回路B108は、エンコーダセンサB107から出力される信号の立ち上がり及び立下りのエッジが検出される。
エッジ間隔計測カウンタB109は、エンコーダセンサB107から出力される信号の立ち上がりエッジから立ち下りエッジの間隔、又は立ち下がりエッジから立ち上がりエッジの間隔をクロック数に換算して計測し、これをTをとする。
エッジ間隔格納レジスタ110は、エッジ間隔計測カウンタB109で計測が終了したエッジの間隔Tを格納し、Tは後述する比較器111及びヒートパルス周期演算回路112へ出力される。
比較器111では、エッジ間隔計測カウンタA106で計測されているエッジ間隔Tと、このA相のエッジが検出された時に、エンコーダセンサB108から出力され、エッジ間隔格納レジスタ110に格納されているエッジ間隔Tとを比較する。
ここで、比較器111で比較された値の差には以下の場合が考えられる。(1)エンコーダセンサA101から出力される信号のエッジ間隔Tが、エンコーダセンサB107から出力された信号のエッジ間隔Tに比して2倍以上の差がなかった場合。(2)エンコーダセンサA101から出力される信号のエッジ間隔Tが、エンコーダセンサB107から出力された信号のエッジ間隔Tに比して2倍以上の差があった場合。(3)エンコーダセンサB107から出力された信号のエッジ間隔Tが、エンコーダセンサA101から出力される信号のエッジ間隔Tに比して2倍以上であった場合。
(1)の場合には、エンコーダセンサA101がリニアエンコーダ504のスリットを正しく読み取っていると判断し、比較器112はヒートパルス周期演算回路113に対して何も動作を行なわない。
(2)の場合には、リニアエンコーダ504上の、エンコーダセンサA101が読み込んだ位置に汚れの付着等があった為、エンコーダセンサA101はリニアエンコーダ504のスリットを正しく読み取ることが出来ずに、その出力信号に図4に示すようなぬけが生じてしまったと判断する。そこでエンコーダセンサA101から出力された信号にぬけがあった事を知らせる為に、比較器111はヒートパルス周期演算回路112に対して、ぬけ検出パルスを出力する。
(3)の場合には、リニアエンコーダ504上のエンコーダセンサB107が読み込んだ位置に汚れの付着等があった為、エンコーダセンサB107はリニアエンコーダ504を正しく読み取ることが出来ずに、その出力信号にぬけが生じてしまったと判断する。しかしながら、エンコーダセンサA101から出力される信号にはぬけが生じていないので、比較器111はヒートパルス周期演算回路112に対して何も動作しない。
ヒートパルス周期演算回路112では、上記の(1)及び(3)の場合においては、従来の技術で述べた場合と同様に、エンコーダ周期格納レジスタ104から出力されるTn−1と、エンコーダ周期計測カウンタ103から出力されるTの差分に係数aを乗じたものをTに加算し、更にオーバー分計測カウンタ105から出力されるToverを減算して300dpi予測演算周期P=T+a(T−Tn−1)−Tover(300dpi)を次のエンコーダ信号の1周期として予測演算する。そして1200dpiの解像度のヒートパルスを得るために、ヒートパルス周期演算回路112で予測演算された次のエンコーダ信号の1周期Pを4分周した値をヒートパルス周期として、ヒートパルス信号生成回路113に出力する。
しかしながら、エンコーダセンサA101からの出力信号にぬけが生じてしまったことを比較器111が検出し、比較器111からぬけ検出パルスが出力された場合には、エンコーダ周期計測カウンタ103から出力されるTの値は誤っているのものと見なし、これを補正するために以下の動作を行なう。
最初に比較器111から出力されたぬけ検出パルスを、エンコーダセンサA101から入力されるはずであった300dpi周期パルスの替りとして扱い、このぬけ検出パルスが立ち上がった時を次に予測演算する1周期Pの基準とする。
次に周期パルスTの替りにエッジ間隔格納レジスタ110に格納されている、エンコーダセンサB107から出力されたエッジの間隔Tを2倍したものを用いて、次のエンコーダ信号の1周期P=2T+a(2T−Tn−1)−Tover(300dpi)を予測演算する。そして以後は、通常動作時と同様に1200dpiの解像度のヒートパルスを得るために、予測演算された次のエンコーダ信号の1周期Pを4分周した値をヒートパルス周期として、ヒートパルス信号生成回路113に出力する。
更に同様にして、次のエンコーダ信号の1周期Pn+1を予測演算する際にも、Tは用いずにTを2倍したものを用いて、Pn+1=Tn+1+a(Tn+1−2T)−Toverとする。ヒートパルス信号生成回路113は、ヒートパルス周期演算回路112で求められたPを4分周したものをカウントしてヒートパルス生成のタイミング信号を生成し、そのタイミング信号を基にしてヒートパルスを出力する。
なお、図示していないが、本実施形態の画像記録装置は、上述した記録動作や後述の記録データの生成に係る画像処理等を制御・実行するCPU、ROM、RAM、さらには専用回路より構成される制御部、外部のホスト装置との間で記録データや各種制御情報をやりとりするためのインタフェース部、キャリッジ駆動用のキャリッジ・モータ、給紙ローラ駆動用の給紙モータ、紙搬送駆動用の紙搬送モータなどを駆動するためのモータ・ドライバ、記録ヘッドを駆動するための記録ヘッド駆動用のドライバ、ユーザによる制御情報を入力するための操作パネル等を備えている。
本実施の形態において、上記の図1及び図5に示した構成を具えた画像記録装置において、エンコーダセンサA101が、リニアエンコーダ504を正しく読み取ることが出来ずに、その出力信号にぬけが生じてしまった場合に、これを補正してヒートパルス出力タイミング信号が生成されるまでのタイミングチャートを図6に示す。
通常動作においては従来の技術で述べた場合と同様に、エンコーダセンサA101から出力されるA相及びB相の信号の内、A相信号の立ち上がりエッジを検出して300dpi周期パルスが生成される。そしてこの300dpi周期パルスの間隔をTとして測定し、その次の300dpi周期パルスの間隔をTとして測定する。
測定されたT及びT、そして2周期前のパルス間隔との差分を足し込む比重を係数aとして、その次の300dpi周期パルスの周期P=T+a(T−T)を予測演算する。そして求められたPを4分周してヒートパルス出力タイミング信号を生成し、それを基にしてヒートパルスを出力する。
そして次にPを予測演算した時と同様にPを予測演算する。
しかしながら次の300dpi周期パルスの間隔Tが正しく出力されず、エンコーダセンサA101からの信号の内A相のエッジ間隔が、A相の立ち上がり時にエッジ間隔格納レジスタ110に格納されていたエッジ間隔Tと比較して2倍以上の時間が経過した場合には、比較器111がぬけ検出パルスをヒートパルス周期演算回路112に出力する。
ぬけ検出パルスを比較器111から受け取ったヒートパルス周期演算回路112は、エンコーダセンサA101から入力されるはずであった300dpi周期パルスの替りとしてぬけ検出パルスを扱い、このぬけ検出パルスが立ち上がった時を基準として、補正した予測演算周期Pを演算する。Pを演算する際にはTの替りに2Tを用いて、P=2T+a(2T−T)−Toverとする。更にPを予測演算する際にも、Tの替りに2Tを用いて補正した予測演算周期P=T+a(T−2T)−Toverを求める。そして予測演算したこれらP及びPを4分周してヒートパルス出力タイミング信号を生成する。
図7は本実施の形態における、画像記録装置の処理手順を示すフローチャートである。
まずS1において、所定枚数の被記録紙の記録を開始する。
次にS2では、リニアエンコーダのスリットを読み込んだ、エンコーダセンサA101及びエンコーダセンサB107が、信号を出力する。そしてS3に進む。
S3では、エッジ間隔計測カウンタA106において、エンコーダセンサA101から出力されるA相信号の立ち上がりエッジから立ち下りエッジの間隔、又は立ち下がりエッジから立ち上がりエッジの間隔がクロック数に換算され、Tとして計測される。
次にS4では、エンコーダ周期計測カウンタ103において、エンコーダセンサAから出力されるエンコーダ信号の内、A相信号の立ち上がりエッジの間隔(300dpi)がクロック数に換算され、エンコーダ信号1周期Tとして計測される(nは任意の自然数)。そしてその後にS5に進む。
S5では、エッジ間隔計測カウンタB109において計測が終了したエンコーダセンサB107から出力される信号の立ち上がりエッジから立ち下りエッジの間隔、又は立ち下がりエッジから立ち上がりエッジの間隔がクロック数に換算され、Tとしてエッジ間隔格納レジスタ110にて格納される。そして、その後S6に進む。
S6では、S3でエッジ間隔計測カウンタA106において計測されたTと、S5でエッジ間隔格納レジスタ110において格納されているTとを比較を行ない、その比較値が2×T≦Tであるか否かを判断する。
S6において、TがTの2倍未満であった場合には、エンコーダセンサA101がリニアエンコーダ504のスリットを正しく読み取っていると判断し、通常動作を行なう為にS7に進む。
S7では、P=2T+a(2T−Tn−1)−Tover及びPn+1=Tn+1+a(Tn+1−2T)−Toverを予測演算し、S10に進む。
一方S6において、TがTの2倍以上であった場合には、エンコーダセンサA101はリニアエンコーダ504のスリットを正しく読み取ることが出来ずに、その出力信号にぬけが生じてしまったと判断した為に、S8に進む。
S8では、比較器111がぬけ検出パルスをヒートパルス周期演算回路112に出力する。そしてS9に進む。
S9では、エッジ間隔格納レジスタ110に格納されているTをもちいて補正されたP=2T+a(2T−Tn−1)−Tover及びPn+1=Tn+1+a(Tn+1−2T)−Toverを予測演算する。そしてS10に進む。
S10においてヒートパルス周期演算回路112は、S7又はS9で求められたP及びPn+1を4分周して、分周した値をヒートパルス周期として、ヒートパルス信号生成回路113に出力する。
次にS11に進んで、ヒートパルス生成回路113はP及びPn+1を4分周したものをカウントしてヒートパルス生成のタイミング信号を生成する。そしてそのタイミング信号を基にしてヒートパルスを出力し、印字を行なう。
S12では、印字を終了したか否かを判断し、まだ印字が終了していなければS2に戻りS2〜S11の処理を繰り返し行なう。
一方印字を終了したと判断した場合には、処理を終了する。
上記の実施の形態において比較器111は、エンコーダセンサA101から出力される信号のエッジ間隔が、エンコーダセンサB107から出力された信号のエッジ間隔に比して2倍以上であった場合に、エンコーダセンサA101の出力信号に図4に示したようなぬけが生じてしまったと判断するが、例えばキャリッジが急激な減速をするような制御を行なう画像記録装置においては、急激なキャリッジの減速に伴ってエンコーダセンサが読み出した信号のエッジ間隔も、急激に大きくなることが考え得る。このような制御を行なう画像記録装置においては、エンコーダセンサA101とエンコーダセンサB107のエッジ間隔比を2倍よりも大きくしたところに、エンコーダセンサA101の出力信号にぬけが生じてしまったと判断する基準を比較器111が設けることで対応することが可能となる。
本発明の一実施形態における画像記録装置のブロック図である。 従来の技術における画像記録装置のブロック図である。 図2のブロック図で示す構成により、エンコーダセンサ201から入力された信号からヒートパルス出力タイミング信号が生成されるまでのタイミングチャートである。 図2のブロック図で示す構成において、エンコーダセンサ201が読み出した出力パルスにぬけが生じてしまった場合のタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像記録装置の主に記録部の概略構成を示す斜視図である。 図1のブロック図に示す構成により、エンコーダセンサA101が、リニアエンコーダ504を正しく読み取ることが出来ずに、その出力信号にぬけが生じてしまった場合に、これを補正してヒートパルス出力タイミング信号が生成されるまでのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態における画像記録装置の、処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
101 エンコーダセンサA
102 エッジ検出回路A
103 エンコーダ周期計測カウンタ
104 エンコーダ周期格納レジスタ
105 オーバー分計測カウンタ
106 エッジ間隔計測カウンタA
107 エンコーダセンサB
108 エッジ検出回路B
109 エッジ間隔計測カウンタB
110 エッジ間隔格納レジスタ
111 比較器
112 ヒートパルス周期演算回路
113 ヒートパルス生成回路
201 エンコーダセンサA
202 エッジ検出回路
203 エンコーダ周期計測カウンタ
204 エンコーダ周期格納レジスタ
205 オーバー分計測カウンタ
206 ヒートパルス周期演算回路
207 ヒートパルス生成回路
501 インクカートリッジ
502 記録ヘッドのカートリッジ
503 キャリッジ
504 エンコーダスケール
505 紙送りローラ
506 補助ローラ
507 給紙ローラ
508 給紙ローラ
509 記録紙
510 ガイド軸

Claims (4)

  1. 記録ヘッドを走査させつつ、画像データに基づいて前記記録ヘッドを駆動することにより、被記録媒体に画像を記録する記録装置であって、前記記録ヘッドの走査位置を検出する走査位置検出手段と、前記走査位置検出手段による走査位置の検出が、誤って行なわれたことを検出する誤り検出手段と、前記位置検出の誤りを補正する誤り補正手段とを備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記走査位置検出手段は、所定の間隔でスリットが設けられたリニアエンコーダと、前記リニアエンコーダのスリットを読み込んで出力パルスを生成する、少なくとも2個以上のエンコーダセンサから成ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記誤り検出手段は、前記少なくとも2個以上のエンコーダセンサが前記リニアエンコーダのスリットを読み込んで出力する出力パルスが、所定のレベルを保つ各々の時間を計測した後に比較し、比較した値の差分がある所定値以上であるならば、走査位置を誤って検出し、該走査位置検出の誤りに伴って誤った出力パルスが出力されたと判断することを特徴とする請求項1、2に記載の記録装置。
  4. 前記誤り補正手段は、前記誤り検出手段が走査位置検出の誤りを検出した場合、前記誤り補正手段が内部に保持していた、正常に走査位置検出が成された場合の、前記エンコーダセンサから出力される出力パルスが、所定のレベルを保つ期間を計測した値に基づいて、誤った出力パルスを補正することを特徴とする請求項1、2、3に記載の記録装置。
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