JP2000085185A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2000085185A
JP2000085185A JP25999598A JP25999598A JP2000085185A JP 2000085185 A JP2000085185 A JP 2000085185A JP 25999598 A JP25999598 A JP 25999598A JP 25999598 A JP25999598 A JP 25999598A JP 2000085185 A JP2000085185 A JP 2000085185A
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recording
carriage
signal
pulse signal
tsn
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JP25999598A
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Takeshige Sakamoto
剛重 坂本
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジの移動速度の変動が記録ヘッドの
インク吐出能力以上になっても、インク吐出不良を起こ
すことがなく、確実に画像を形成することのできる記録
装置を提供する。 【解決手段】 記録ヘッドを搭載したキャリッジ11を
移動させながら、キャリッジ11の移動量に応じたパル
ス信号21’を発生させる手段を有し、パルス信号2
1’に基づき記録タイミング信号22’を生成し、記録
タイミング信号22’と画像信号23’によってヘッド
駆動信号24’を出力し、記録ヘッドからインクを吐出
して記録媒体1に画像を形成する記録装置において、パ
ルス信号21’から補正値を抽出する手段と、補正値と
パルス信号21’とから記録タイミング信号22’を生
成する手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置に関し、
特に、ドットにより画像を形成するシリアル式記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドットにより画像を形成するシリ
アル式記録装置は、一般的に、記録媒体に文字等の記録
を行うための記録ヘッドと、この記録ヘッドを搭載し、
記録媒体の搬送方向に対して直角方向に走査するキャリ
ッジと、キャリッジの走査方向に平行に設けられたリニ
アスケールと、このリニアスケールに備えられたスケー
ルを検知するセンサと、記録装置全体を制御する制御部
とで構成される。
【0003】この記録装置において、キャリッジの走査
によるセンサ検知信号を記録タイミング信号とし、この
記録タイミング信号と画像信号に基づいて制御部からヘ
ッド駆動パルス信号が出力され、このヘッド駆動パルス
信号により記録ヘッドからインクが吐出され、記録媒体
上に記録が行われる。
【0004】しかし、上記従来の記録装置は、リニアス
ケールに形成されたスリット間隔に応じてタイミング信
号を出力するので、印刷解像度はスリット間隔によって
記録されることになり、印刷解像度を自由に設定するこ
とができなかった。
【0005】また、記録解像度を高めるためには、スリ
ット間隔を記録解像度に応じて小さくする必要があるた
め、高いリニアスケールの加工精度が要求されていた。
さらに、スケール間隔が小さくなることによって、目視
によって確認が不可能な傷及び埃によって誤検出を起こ
すおそれがあった。
【0006】そこで、上記不具合を解決する記録装置と
して、特開平7−205486号公報においては、所定
のパルス幅で発生するタイマ手段により記録タイミング
信号を発生させ、記録タイミング信号と画像信号に基づ
いてヘッド駆動信号を出力する。そして、この記録タイ
ミング信号を所定間隔でリセットして再セットする手段
と、タイマ手段のパルス幅を可変する手段を兼ね備える
とともに、記録タイミング信号を所定間隔でリセットし
再セットさせる手段は、リニアセンサのスリットを検出
するセンサ検知信号としている。
【0007】これによって、リニアセンサのスリット間
隔が印刷解像度と同一ではなくとも、任意の記録解像度
を得ることができるとともに、記録タイミング信号を所
定間隔でリセットし再セットするため、画像ずれを小さ
く押さえることができる。
【0008】しかし、この特開平7−205486号公
報に記載の技術では、キャリッジの走査を、主査モータ
を駆動源とし、無端状ベルトを介して行うため、キャリ
ッジの移動速度が変動するおそれがあった。そして、キ
ャリッジの移動速度の変動によって、インク吐出位置が
ずれ、画像ずれが発生するおそれがあった。
【0009】そこで、上記問題を解決するため、特開平
8−267830号公報に記載の技術では、キャリッジ
に設けられたセンサでリニアセンサのスリット間隔を検
知するセンサ信号のスリット間隔時間を、スケール間隔
距離と印刷解像度とに基づき等分割した記録タイミング
信号を生成し、この記録タイミング信号と画像信号とに
よってヘッド駆動信号を出力し、キャリッジ移動速度に
適合したタイミングでヘッド駆動信号を記録ヘッドに出
力して、記録ヘッドからインクを吐出している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の記
録装置においては、センサ検出信号のスリット間隔時間
を、スケール間隔距離と記録解像度とに基づき等分割し
た記録タイミング信号を生成するので、記録ヘッドのイ
ンク吐出能力以上の記録タイミング信号がキャリッジの
移動速度の変動によって生成される場合があり、記録ヘ
ッドからインクの吐出が正常に行われなかったり、イン
クの吐出が不可能となるおそれがあった。
【0011】そこで、本発明は上記従来の記録装置にお
ける問題点に鑑みてなされたものであって、キャリッジ
の移動速度の変動が記録ヘッドのインク吐出能力以上に
なっても、インク吐出不良を起こすことがなく、確実に
画像を形成することのできる記録装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
記録ヘッドを搭載したキャリッジを移動させながら、該
キャリッジの移動量に応じたパルス信号を発生させる手
段を有し、前記パルス信号に基づき記録タイミング信号
を生成し、該記録タイミング信号と画像信号によってヘ
ッド駆動信号を出力し、前記記録ヘッドからインクを吐
出して記録媒体に画像を形成する記録装置において、前
記パルス信号から補正値を抽出する手段と、前記補正値
と前記パルス信号とから記録タイミング信号を生成する
手段を備えることを特徴とする。
【0013】そして、本発明によれば、パルス信号から
補正値を抽出する手段と、前記補正値と前記パルス信号
とから記録タイミング信号を生成する手段を備えるた
め、キャリッジの移動量、または移動速度を反映したパ
ルス信号から、キャリッジの移動速度変動を考慮した補
正値と、前記パルス信号とに基づいて記録タイミング信
号を生成するため、記録ヘッドのインク吐出不良を起こ
すことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる記録装置の
実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本発明にかかる記録装置の一実施
例を示す斜視図であって、この記録装置の全体構成は、
従来のものと略々同様であって、プラテン2と、このプ
ラテン2を回転させるためのプラテンギヤ3と、副走査
モータ4と、この副走査モータ4に取り付けられた副走
査モータギヤ5と、ガイドシャフト6と、ガイドステイ
7と、主走査モータ8と、この主走査モータ8に固定さ
れた主走査モータプーリ9と、主走査モータプーリ9に
帳設されたタイミングベルト10と、キャリッジ11
と、センサ12と、リニアスケール20とで構成され
る。
【0016】キャリッジ11は、ガイドシャフト6とガ
イドステイ7の上を、キャリッジ11に取り付けられた
無端状のタイミングベルト10を介して、主走査モータ
8の回転軸に圧入された主走査モータプーリ9の回転動
作、すなわち主走査モータ8の回転動作により矢印X方
向に往復移動する。
【0017】キャリッジ11には、図示しない記録ヘッ
ドが搭載され、この記録ヘッドのインク吐出口は、プラ
テン2に巻き付けられた記録媒体1の対向面に位置し、
このインク吐出口からインクを吐出して記録媒体1に文
字等の記録を行う。
【0018】尚、プラテン2に巻き付けられた記録媒体
1は、プラテンギヤ3を介して、副走査モータ4の回転
軸に圧入された副走査モータギヤ5の回転動作、すなわ
ち副走査モータ4の回転動作により所定量矢印Y方向に
改行される。
【0019】図2に示すように、キャリッジ11の走査
方向に平行に延設された帯状のリニアスケール20に
は、等間隔に複数のスリットが形成される。そして、キ
ャリッジ11に備えられた光学式センサ等のセンサ12
によりスリットを検知する。
【0020】図3は、リニアスケール20の詳細と、キ
ャリッジ11の走査によって、リニアスケール20の複
数のスリットをセンサ12で検知して得られるパルス信
号21と、記録タイミング信号22と、画像信号23の
関係を示している。
【0021】パルス信号21は、リニアスケール20の
黒色部をH、半透明部をLとして出力する論理としてい
る。このパルス信号21に基づいて生成された記録タイ
ミング信号22と画像信号23とに基づいてヘッド駆動
信号24が出力され、このヘッド駆動信号24によって
記録ヘッドからインクが吐出される。
【0022】尚、図3では、リニアスケール20を基準
として距離軸で各信号を表している。従って、各信号を
時間軸で表していないため、目視的に間隔が同じであっ
ても時間が同一とは限らない。
【0023】図4は、時間(t)に対するキャリッジ1
1の移動速度を示すものであって、キャリッジ11は、
キャリッジ目標等速速度まで加速移動し、その後、所定
の記録を行い、記録終了後減速移動する。ここで、キャ
リッジ11は、タイミングベルト10を介して主走査モ
ータ8より駆動されて動作するので、振動を伴いなが
ら、または速度変動しながら移動するが、振動が徐々に
減衰しながらキャリッジ目標等速速度に近づく。
【0024】尚、図中斜線で示したB部(B1〜B5)
は、速度変動のプラス成分(キャリッジ目標等速速度よ
り速度が大きい部分)を、C部(C1〜C5)は、マイ
ナス成分(キャリッジ目標等速速度より速度が小さい部
分)を表している。
【0025】次に、上記構成を有する本発明にかかる記
録装置の動作について説明する。
【0026】図3に示すように、リニアスケール20の
スリット間隔1ピッチ(以下、単に「ピッチ」と略称す
る)がN(dpi=dot/inch)であって、記録解像度がD
(dpi)で、記録ヘッドのインク標準吐出周波数をPfstd
(kHz)(以下、単に「Pfstd」という)、インク最大吐
出周波数をPfmax(kHz)(以下、単に「Pfmax」とい
う)としたとき、インク標準吐出周期Tstd(S)(以
下、単に「Tstd」という)は、Pfstdにより式(1)で
表される。
【0027】Tstd(S)=1/Pfstd ・・・(1) 同様にして、インク最小吐出周期Tmin(S)(以下、単
に「Tmin」という)は、Pfstdにより式(2)で表され
る。
【0028】Tmin(S)=1/Pfmax ・・・(2) これらは、表す単位を周波数(Hz)から1周期の時間
(s)に変換したものであって、実質的には、PfstdとTs
tdは同等で、PfmaxとTminは同等である。
【0029】Pfstd(kHz)とPfmaxとの関係は、一般的
にインク定格吐出周波数、例えば、4kHz±10%で表
したときの基準値4kHzがPfstdであり、定格内インク最
大吐出周波数である4kHz+10%(=4.4kHz)をPf
maxとしている。尚、定格内インク最小吐出周波数であ
る4kHz−10%(=3.6kHz)については、通常、こ
の値を下回ってもインク吐出可能であるため、ここでは
特に明確化しない。
【0030】ここで、リニアスケール20の1ピッチを
キャリッジ11のセンサ12が検出し、出力するパルス
信号21の1周期の時間を記録解像度に応じて等分割
し、記録タイミング信号を生成した場合、上述したTstd
(または、Pfstd)より算出されるキャリッジ11のリ
ニアスケール20の1ピッチをセンサ12が検知して出
力するパルス信号21の標準1周期時間TRstd(以下単
に「TRstd」という)は式(3)で表される。
【0031】TRstd(S)=1/Tstd/(D/N) ・・・(3) 同様に、Tmin(または、Pfmax)によって算出されるキ
ャリッジ11のリニアスケール20の1ピッチをセンサ
12が検出して出力するパルス信号21の最小1周期時
間TRmin(以下単に「TRmin」という)は、式(4)で表
される。
【0032】TRmin(S)=1/Tmin/(D/N) ・・・(4) 上述したTstdとTmin、及びTRstdとTRminは、PfstdとPfm
inによって決定される算出値であって、TRstdとTRminは
以下に説明する記録タイミング信号の生成におて定数と
して取り扱う。
【0033】次に、図5のフローチャートを中心に参照
しながら、記録タイミング信号の生成について説明す
る。
【0034】まず、図4に示すように、記録範囲内また
は記録に関わる範囲内で、キャリッジ11の移動速度
が、キャリッジ目標等速速度と一致するように速度制御
を行うが、キャリッジ11は主走査モータ8とタイミン
グベルト10を介して駆動されるため、振動を伴いなが
ら走査が行われる。そこで、ステップS1において、同
図に示す移動速度によってキャリッジ11は記録を伴わ
ない走査を行い、図3に示す記録開始点より任意量Eピ
ッチ手前よりパルス信号21の1周期時間TSn(TS〜TSn)
の測定を行い、最低限印刷終了点より任意量Eピッチ手
前までこの測定を行う。
【0035】次に、ステップS2において、1周期時間
TSn(TS1〜TSn)の測定値の最小値(TSmin)を抽出し、
書き込み及び消去可能なメモリ、例えばDRAM等に格
納する。この最小値TSminは、TS1からTSnまでの間にお
いてキャリッジ11の移動速度が最大、すなわちパルス
信号21の1周期時間の最小値である。尚、任意量Eに
ついては後述する。
【0036】次に、ステップS3において、抽出された
TSminとTRminとの比較を行う。ここで、YESの場合、
すなわち、キャリッジ11の走査によるセンサ12のパ
ルス信号21のTSn(TS1〜TSn)のTSminがTSmin≧TRminの
条件を満たした場合であって、図3のTSn測定範囲内
(記録範囲)において全てのインク吐出が可能である場
合には、ステップS4において補正値F=1としFの値
をメモリに格納する。
【0037】一方、ステップS3において、抽出された
TSminとTRminとの比較を行って、NOの場合、すなわ
ち、キャリッジ11の走査によりセンサ12のパルス信
号21のTSn(TS1〜TSn)のTSminがTSmin≧TRminの条件を
満たさない場合であって、図3のTSn測定範囲内(記録
範囲)において全てのインク吐出が不可能である場合に
は、ステップS5において、次式(5)の演算によって
補正値Fを算出し、ステップS6において、Fの値をメ
モリに格納する。
【0038】 F=(TRstd-TRmin)/(TRstd-TSmin) ・・・(5) この式(5)は、図6に目視的に示すように、TRminに
おいてインク吐出不可能である点Gの値(TSminの値)をT
Rminでインク吐出可能となる点Hへの値の変換を行うた
めのものであって、Δtm×F=Δtcとする補正値Fを算
出するものである。尚、以上の動作は、通常、印刷前に
行われる。次に、記録媒体1に記録を行うため、キャリ
ッジ11は上記と同様にして図4に示すように走査を行
う。この時、キャリッジ11の記録を伴わない走査方向
と、記録を行う走査方向とは同一方向とする。
【0039】ステップS7において、キャリッジ11の
走査によって検知され、出力されるパルス信号21は、
図3の印刷開始点より任意量Eピッチ手前よりパルス信
号21の1周期時間TSn(TS1〜TSn)の測定を順次行う。
【0040】ステップS8において、測定されたパルス
信号21の1周期時間TSn(TS1〜TSn)は、次式(6)に
示すように、TRstdによって減算され、TRstdとの差ΔTS
nを順次算出する。
【0041】ΔTSn=(TSn-TRstd) ・・・(6) ステップS9において、算出されたΔTSnは、式(7)
によって補正値Fを乗じた値ΔFTSnを順次算出する。
【0042】ΔFTSn=ΔTSn×F ・・・(7) 次に、ステップS10において、次式(8)によって、
算出されたΔFTSnとTRstdの和をD/N、すなわちリニア
スケール20の1ピッチ当たりの記録タイミング信号2
2の総数(リニアスケール20の1ピッチ当たりの記録
ドット数)で除算し、記録タイミング信号の1周期THn
を順次算出する。ステップS11において、算出された
THn(TH1〜THn)を順次メモリに格納する。尚、このメモ
リには、順次算出されるTHnを確実に格納することがで
き、先入れ先出し可能なFIFO構成のメモリが使用さ
れる。
【0043】 THn=(ΔFTSn+TRstd)/(D/N) ・・・(8) ステップS12において、格納されたTHnは、記録解像
度Dとリニアスケール20のスリットピッチにより決定
される値、D/N回繰り返した記録タイミング信号22
を出力する。尚、図3においては、パルス信号21の1
周期時間TS1による記録タイミング信号22の4回繰り
返したTH1である。
【0044】上記ステップS6乃至S10の動作は連続
して行われ、図3に示すように、測定したパルス信号2
1の1周期時間TSn(TS1〜TSn)に対して記録開始点のパ
ルス信号21の立ち上がりをトリガにして連続した記録
タイミング信号22(TH1〜THn)を出力する。
【0045】さらに、この記録タイミング信号22と画
像信号23に基づいてヘッド駆動信号24が出力され、
記録ヘッドよりインクが吐出される。
【0046】以上説明したように、本実施例では、記録
前にキャリッジ11を走査させ、キャリッジ11の移動
速度よりインク最大吐出周波数Pfmax内で記録可能か否
かの判断を行い、記録不可である場合には、記録タイミ
ング信号22の生成源になるリニアスケール20のパル
ス信号21の1周期時間TSnの最小値TSminから補正値F
を算出する。続いて、記録動作においてキャリッジ11
の走査によって発生するパルス信号21の1周期時間TS
n(TS1〜TSn)値に対してステップS7乃至S10までの
演算を行うことによって記録可能な記録タイミング信号
1周期時間THnを順次算出し、このTHnによる連続した記
録タイミング信号22を出力する。
【0047】また、ステップS6乃至S10までの演算
は、測定したすべてのTSn(TS1〜TSn)について行うこと
によって、図4のB1〜B5で発生する測定値TSnと算
出値THn×(D/N)の時間誤差はC1〜C5での同誤差に
よってほぼ解消される。
【0048】尚、任意Eピッチの決定は誤差が最大とな
るB1において、パルス信号22の検出による記録タイ
ミング信号22の出力が可能である値を実験等で求め設
定する。
【0049】ステップS4でF=1のときは、ステップ
S8乃至S10において算出したTHnと測定値TSn(TS1〜
TSn)/(D/N)が等しくなるので、測定したTSn(TS1〜TS
n)を等分割して記録タイミング信号を出力することと同
じである。
【0050】尚、上記説明では、ステップS1乃至S6
におけるFの算出は記録前に行うこととしたが、任意印
刷行毎に行ってもより良い。
【0051】以下、さらに具体的に上記動作を説明す
る。
【0052】リニアスケール20の1ピッチを150dpi
(N=150dpi)、印刷解像度を600dpi(D=600dpi)、インク
標準吐出周波数を4kHz(Pfstd=4kHz)、インク最大吐出
周波数を$.4kHz(Pfmax=4.4kHz)、PfstdとPfmax
よりインク定格吐出周波数は、4kHz±10%であると
仮定すると、インク標準吐出周期Tstdは式(1)より次
式(9)のように算出される。
【0053】 インク最小吐出周期Tminは式(2)より次式(10)の
ように算出される。
【0054】 Tmin(S)=1/Pfmax =1/4.4(kHz)=227.3(μS) ・・・(10) さらに、標準1周期時間TRstdは式(3)より次式(1
1)のように算出され、最小1周期時間TRminは式
(4)より次式(12)のように算出される。
【0055】 TRstd(S)=Tstd×(D/N) =250×(600/150)=1000(μS) ・・・(11) TRmin(S)=Tmin(D/N) =227.3×(600/150)=909.2(μS) ・・・(12) ここで、図5のフローチャートに基づき説明する。
【0056】記録前に行われるキャリッジ11の記録を
伴わない走査でのTSmin抽出の際に測定されるTSnの値
と、記録時に測定するTSnとが同じ値であったものとす
る。このTSnの測定範囲は、図7のパルス信号21’の
ようにTS1〜TS20とし、その値を表1に示している。こ
の値は最小値が850(μS)で最大値が1150(μ
S)をピークとした単純増加及び減少した値となってい
る。
【0057】
【表1】 また、TS1の測定は、記録開始点より3ピッチ手前にお
いて開始し、TS20は記録終了点より3ピッチ手前で終了
する。
【0058】まず、ステップS1において、最初にTSmi
nの測定を行う。表1のTS1〜TS20の値より、TSmin=8
50(μS)である。そして、ステップS2においてメ
モリに格納する。
【0059】次に、ステップS3において、TSmin≧ TR
minを判断し、本実施例では、NOであるためステップ
S5に移動する。そして、Fを式(5)により算出する
とF=0.6053となる。このFの値は、ステップS
6においてメモリに格納される。
【0060】次に、ステップS7において、記録による
キャリア11の走査を行い、TSnの測定を行い、ステッ
プS8において、式(6)によりΔTSnを算出する。こ
こで、ΔTSn=850(μS)(表1のTS1)とすると、
ステップS8において、ΔTS1=850−1000=−
150(μS)になる。
【0061】さらに、ステップS9において、式(7)
によりΔFTSnを算出する。ここで、ΔTSnが上記で算出
されたΔTS1=−150(μS)の時は、ΔFTS1=−1
50×0.6053=−90.795(μS)になる。
【0062】次に、ステップS10において、式(8)
によりTHnを算出する。ここで、ΔFTSnが上記ΔFTS1=
−90.795(μS)の時はTH1=(90.795+
1000)/(600/150)=227.3(μS)
を算出する。。そして、ステップS11において、この
TH1=227.3(μS)をメモリに格納し、ステップ
12において、図7に示すように、記録開始点のパルス
信号21’の立ち上がりをトリガとして、記録タイミン
グ信号の1周期時間TH1=227.3(μS)をD/N
回(この場合600/150=4回)繰り返し出力す
る。
【0063】さらに、順次算出されたTHnをTH1に続い
て、連続した記録タイミング信号を図7の記録タイミン
グ信号22’のように出力する。そして、この記録タイ
ミング信号22’と画像信号23’に基づいてヘッド駆
動信号24’が出力され、記録ヘッドよりインクが吐出
される。尚、TS1〜TS20までの各算出結果を表1に示
す。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリッジの移動量、または移動速度を反映したパルス
信号から、キャリッジの移動速度変動を考慮した補正値
と、前記パルス信号とに基づいて記録タイミング信号を
生成するため、記録ヘッドのインク吐出不良を起こすこ
とがなく、確実に画像を形成することのできる記録装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる記録装置を示す概略斜視図であ
る。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】本発明にかかる記録装置のリニアスケール詳細
図と各信号の関係図である。
【図4】時間に対する本発明にかかる記録装置のキャリ
ッジの移動速度の関係を示す図である。
【図5】本発明にかかる記録装置における記録タイミン
グ信号の生成を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明にかかる記録装置において、式(5)に
よるFの算出を目視的に表した図である。
【図7】本発明にかかる記録装置のリニアスケール詳細
図と各信号の関係の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 プラテン 3 プラテンギヤ 4 副走査モータ 5 副走査モータギヤ 6 ガイドシャフト 7 ガイドステイ 8 主走査モータ 9 主走査モータプーリ 10 タイミングベルト 11 キャリッジ 12 センサ 20 リニアスケール 21、21’ パルス信号 22、22’ 記録タイミング信号 23、23’ 画像信号 24、24’ ヘッド駆動信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを移動
    させながら、該キャリッジの移動量に応じたパルス信号
    を発生させる手段を有し、前記パルス信号に基づき記録
    タイミング信号を生成し、該記録タイミング信号と画像
    信号によってヘッド駆動信号を出力し、前記記録ヘッド
    からインクを吐出して記録媒体に画像を形成する記録装
    置において、 前記パルス信号から補正値を抽出する手段と、 前記補正値と前記パルス信号とから記録タイミング信号
    を生成する手段を備えることを特徴とする記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008265113A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Seiko Epson Corp 印刷装置と印刷方法
JP2010075707A (ja) * 2009-10-23 2010-04-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 空気清浄機
CN114347650A (zh) * 2020-10-13 2022-04-15 深圳市汉森软件有限公司 图像精度自适应打印方法、装置、设备及存储介质

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