JP2005178316A - 積層不織布および自動車内装材 - Google Patents

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【課題】 射出成形時におけるゲートダメージの発生を確実に防止することができるとともに、所望のクッション性も確保することができ、また材料費も安く低コストで生産することができる自動車内装材用の積層不織布と自動車内装材を提供すること。
【解決手段】 少なくとも一層の一般繊維からなるソフト層5と、極細繊維からなるバリア層6とからなる自動車内装材用の積層不織布と、基材10表面に、表皮材2と樹脂フォーム製のクッション材3と不織布製の裏打ち材4が順次積層された積層表皮材1を貼着一体化した自動車内装材において、不織布製の裏打ち材4として前記の積層不織布を用いた自動車内装材。
【選択図】 図1

Description

本発明は、射出成形時におけるゲートダメージの発生を防止することができ、また低コストで生産することを可能とする自動車内装材用の積層不織布および自動車内装材に関するものである。
従来から、自動車用ドアトリムにおいては基材表面に積層表皮材を貼着一体化したものが広く使用されている。そして、前記積層表皮材として、図4に示されるように、表皮材22と樹脂フォーム製のクッション材23と不織布製の裏打ち材24が順次積層された積層表皮材21が知られている(例えば特許文献1を参照)。
しかしながら、このような積層表皮材21が基材表面に貼着一体化されたドアトリムを射出成形する場合、ゲートダメージと称されるクッション材23の潰れ現象が発生して不良品となる場合があった。このゲートダメージとは、射出樹脂の熱・圧力・含浸等によるクッション材23の潰れ現象をいう。すなわち、図4、図5に示されるように、積層表皮材21はキャビティ型11とコア型12の間にセットされると、樹脂ゲート13より基材10を成形する樹脂が注入されて射出成形が行われるが、この時、樹脂ゲート13の近傍では射出樹脂の熱・圧力・含浸等によってクッション材23の潰れ現象が発生するという問題点があった。
上記のような問題点を解決するために、本発明者は裏打ち材24として特殊用途に用いられる高価な0.5デニール程度の極細繊維からなる不織布を利用することにより、通気性を低減させゲートダメージ発生の防止を図ることを試みた。しかし、この場合はある程度のゲートダメージ防止の効果は得られるものの、一定の目付量を確保するのに高価な極細繊維が多量に必要で生産コストが非常に高くなるという問題点や、クッション性に劣るため使用感が悪くなるという問題点があった。
特開2001−341220号公報
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決して、射出成形時におけるゲートダメージの発生を確実に防止することができるとともに、所望のクッション性も確保することができ、また材料費も安く低コストで生産することを可能とする自動車内装材用の積層不織布および自動車内装材を提供することである。
前記課題を解決するためになされた本発明は、少なくとも一層の一般繊維からなるソフト層と、極細繊維からなるバリア層とからなることを特徴とする自動車内装材用の積層不織布を第1の発明とし、基材表面に、表皮材と樹脂フォーム製のクッション材と不織布製の裏打ち材が順次積層された積層表皮材を貼着一体化した自動車内装材において、前記不織布製の裏打ち材として前記の積層不織布を用いることを特徴とする自動車内装材を第2の発明とするものである。
なお、前記ソフト層は1.0〜5.5dtexの繊維からなり、バリア層が1.0dtex未満の繊維からなり、該積層不織布の見かけ密度が0.10〜0.25g/cmであることが好ましく、また、通気度は5〜50cm/cm/secであることが好ましい。
本発明は、少なくとも一層の一般繊維からなるソフト層と、極細繊維からなるバリア層とからなるものとしたので、バリア層によって射出成形時におけるゲートダメージの発生を防止することができるとともに、ソフト層によって適度なクッション性も確保することができ、しかも高価な極細繊維の使用量を極力少なくしたので生産コストを低くすることも可能となる。
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい形態を示す。
図面は、図3に示されるような自動車用内装材であるドアトリムに本発明を適用した場合を示すものであって、図1は積層表皮材の断面図、図2はドアトリムの断面図である。図において、10は樹脂製の基材、1は該基材10の表面に貼着一体化される積層表皮材であり、この積層表皮材1はファブリック等よりなる表皮材2と、ウレタン樹脂フォーム等よりなるクッション材3と、不織布製の裏打ち材4が順次積層されたものである点は従来の基材10の表面に積層表皮材1を貼着一体化したドアトリムと基本的には同じ構造である。なお、図中11はキャビティ型、12はコア型、13は樹脂ゲートである。
そして本発明では、前記不織布製の裏打ち材4(即ち、積層不織布)を一般繊維からなるソフト層5と極細繊維からなるバリア層6の2層構造とした点に特徴的構成を有する。なお、該ソフト層5はクッション材3側、バリア層6は基材10側となるように配置される。このように不織布製の裏打ち材4を2層構造とすることにより、極細繊維からなるバリア層6よって射出成形時における射出樹脂の熱・圧力・含浸等によるクッション材3の潰れ現象が生じるのを防止し、一方、ソフト層5によって適度なクッション性を確保するのである。
前記バリア層6を構成する極細繊維とは、太さが1.0dtex未満、好ましくは0.8dtex未満の印刷用スクリーン等の特殊な用途に使用される高価なものである。なお、dtex(デシテックス)とは糸の太さを表わす単位で、10000mで1.0gが1dtexとされる。本発明では、この極細繊維を用いて目付け量70g/m程度のバリア層6となるように構成されており、射出成形時における射出樹脂の熱・圧力等によるクッション材3への影響を最小限のものとし、また射出樹脂のクッション材3への含浸を防ぐことによりゲートダメージの発生を的確に防止している。
また、バリア層6とソフト層5の目付け量はともに70g/m程度で同一であるが、このバリア層6は圧縮が施されて、厚みが0.1〜0.3mm程度となるように構成されており、ソフト層5よりも密度が大きいものとなっている。そして、この密度の大きいバリア層6により、ゲートダメージの発生をより的確に防止するよう構成されている。
一方、ソフト層5は太さが1.0〜5.5dtex、好ましくは1.1〜5.0dtexの安価な繊維で形成され、目付け量はバリア層6と同じ70g/m程度、厚みは0.5〜0.7mm程度で、バリア層6よりも密度が小さく疎の状態にある。従って、柔軟性、追従性およびクッション性に優れており、外観品質・手触り感等に優れたものであり、更には積層表皮材1の生産コストを安価なものとすることができる。
また、不織布製の裏打ち材4(即ち、積層不織布)の通気度は5〜50cm/cm/sec、好ましくは10〜40cm/cm/secの範囲とする。このような範囲であれば、自動車内装材全体に射出体を均一に分散することができるからである。
以上の説明からも明らかなように、本発明は少なくとも一層の一般繊維からなるソフト層5と、極細繊維からなるバリア層6とからなるものとしたので、極細繊維からなるバリア層6によって射出成形時における射出樹脂の熱・圧力・含浸等によるクッション材3の潰れ現象が生じるのを防止する一方、ソフト層5によって適度なクッション性を確保することとなり、高品質でかつ実用性に優れた自動車内装材を安価に提供することができることとなる。
本発明に用いる積層表皮材を示す要部の断面図である。 本発明の実施の形態を示す要部の断面図である。 ドアトリムを示す正面図である。 従来例の積層表皮材を示す要部の断面図である。 従来例を示す要部の断面図である。
符号の説明
1 積層表皮材
2 表皮材
3 クッション材
4 裏打ち材
5 一般繊維からなるソフト層
6 極細繊維からなるバリア層
10 基材
11 キャビティ型
12 コア型
13 樹脂ゲート

Claims (4)

  1. 少なくとも一層の一般繊維からなるソフト層と、極細繊維からなるバリア層とからなることを特徴とする自動車内装材用の積層不織布。
  2. ソフト層が1.0〜5.5dtexの繊維からなり、バリア層が1.0dtex未満の繊維からなり、該積層不織布の見かけ密度が0.10〜0.25g/cmである請求項1に記載の自動車内装材用の積層不織布。
  3. 通気度が5〜50cm/cm/secである請求項1または2に記載の自動車内装材用の積層不織布。
  4. 基材表面に、表皮材と樹脂フォーム製のクッション材と不織布製の裏打ち材が順次積層された積層表皮材を貼着一体化した自動車内装材において、前記不織布製の裏打ち材として請求項1〜3のいずれかに記載の積層不織布を用いることを特徴とする自動車内装材。
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