JP2005178036A - 感熱記録材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高照度曝光および低照度曝光のいずれに対しても画像部の耐光性を有し、かつ暗所にて発生する消色が悪化することのない感熱記録材料を提供する
【解決手段】 支持体上に、電子供与性無色染料と、電子受容性化合物とを含む感熱記録層を設けた感熱記録材料において、下記一般式(1)で表されるハイドロキノン化合物、および下記一般式(2)で表される不飽和脂肪鎖含有化合物を、前記感熱記録層中に含有し、かつ、前記ハイドロキノン化合物の含有量が前記電子供与性無色染料に対して質量比で15〜80質量%の範囲にあることを特徴とする感熱記録材料である。
【化1】
【化2】
〔式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミド基を表し、R11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基を表す。〕
【選択図】 なし
【解決手段】 支持体上に、電子供与性無色染料と、電子受容性化合物とを含む感熱記録層を設けた感熱記録材料において、下記一般式(1)で表されるハイドロキノン化合物、および下記一般式(2)で表される不飽和脂肪鎖含有化合物を、前記感熱記録層中に含有し、かつ、前記ハイドロキノン化合物の含有量が前記電子供与性無色染料に対して質量比で15〜80質量%の範囲にあることを特徴とする感熱記録材料である。
【化1】
【化2】
〔式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミド基を表し、R11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基を表す。〕
【選択図】 なし
Description
本発明は感熱記録材料に関し、さらに詳しくは、高照度曝光および低照度曝光のいずれに対しても画像部の耐光性を有し、かつ暗所にて発生する消色が悪化することのない感熱記録材料に関する。
感熱記録は、その記録装置が簡便で信頼性が高くメンテナンスが不要であることから近時発展している。感熱記録に用いる感熱記録材料としては、従来から電子供与性無色染料と電子受容性化合物との反応を利用したもの、ジアゾニウム塩化合物とカプラーとの反応を利用したものなどが広く知られている。該感熱記録材料として、近年、(1)発色濃度及び発色感度、(2)発色体の堅牢性、などの特性改良に対する研究が鋭意行われている。
しかしながら、従来における感熱記録材料は、太陽光に長時間曝されると、あるいは部屋などで長期にわたり掲示等されると、光により、地肌部が着色してしまったり、画像部が変色乃至褪色してしまったりするという問題があった。このため、従来から、前記欠点を改良するために種々の方法が提案されてきているが、必ずしも十分な効果が得られていないのが現状である。
しかしながら、従来における感熱記録材料は、太陽光に長時間曝されると、あるいは部屋などで長期にわたり掲示等されると、光により、地肌部が着色してしまったり、画像部が変色乃至褪色してしまったりするという問題があった。このため、従来から、前記欠点を改良するために種々の方法が提案されてきているが、必ずしも十分な効果が得られていないのが現状である。
このように感熱記録材料の不安定さを改善する手段としては様々な方法が提案されているが、最も有効な手段の一つとして、ジアゾニウム塩化合物をマイクロカプセル中に内包させる方法がある(例えば、非特許文献1参照)。このようにジアゾニウム塩化合物をマイクロカプセル化することによって、ジアゾニウム塩化合物は水や塩基といった分解を促進させるものから隔離されるので、その分解は著しく抑制され、これを用いた記録材料のシェルフライフも飛躍的に向上する。
しかしながら、ジアゾニウム塩化合物をマイクロカプセル化して用いても、ジアゾニウム塩化合物に起因する不安定さを十分に抑制することができず、感熱記録材料の十分な長期保存性を得るまでに至っていない。
これに対し、例えば、電子受容性化合物と、マイクロカプセルに内包された電子供与性無色染料とを発色成分として含有する感熱記録材料の当該マイクロカプセル中に、ハイドロキノン化合物を内包することにより、地肌部の白色度が良好で、かつ地肌曝光着色が少ない光定着型感熱記録材料が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、ハイドロキノン化合物は低照度の曝光に対する耐光性は良好であるが、高照度の曝光に対する耐光性は十分に要求を満たすものではなかった。また、上記の通り低照度の明所での耐光性に効果を有する反面、電子供与性無色染料との質量比が80質量%を超えると、暗所において画像部の消色が悪化するという欠点もあった。
また、この他に、電子供与性無色染料および電子受容性化合物を含有する記録層を少なくとも一層有する感熱記録材料において、前記記録層がエチレン性不飽和結合を有する重合可能な化合物を含有することにより、耐光性、特に高照度における耐光性に優れた感熱記録材料が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、低照度における耐光性等においては十分に要求を満たすものではなく改善の余地が残されていた。
宇佐美智正ら 電子写真学会誌 第26巻 第2号(1987)P115〜125 特開2002−293033号公報
特開2003−182222号公報
宇佐美智正ら 電子写真学会誌 第26巻 第2号(1987)P115〜125
従って、本発明は、前記諸問題を解決し、以下の目的を解決することを課題とする。即ち、本発明の目的は、高照度曝光および低照度曝光のいずれに対しても画像部の耐光性を有し、かつ暗所にて発生する消色が悪化することのない感熱記録材料を提供することにある。
<1> 支持体上に、電子供与性無色染料と、電子受容性化合物とを含む感熱記録層を設けた感熱記録材料において、下記一般式(1)で表されるハイドロキノン化合物、および下記一般式(2)で表される不飽和脂肪鎖含有化合物を、前記感熱記録層中に含有し、かつ、前記ハイドロキノン化合物の含有量が前記電子供与性無色染料に対して質量比で15〜80質量%の範囲にあることを特徴とする感熱記録材料である。
〔式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、またはアミド基を表し、R11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、またはアルコキシ基を表す。〕
<2> 前記電子供与性無色染料と、一般式(1)で表される前記ハイドロキノン化合物、および一般式(2)で表される前記不飽和脂肪鎖含有化合物が、同一のマイクロカプセルに含有されることを特徴とする前記<1>に記載の感熱記録材料である。
<3> 前記ハイドロキノン化合物が下記一般式(3)で表され、かつ/または前記不飽和脂肪鎖含有化合物が一般式(4)で表されることを特徴とする前記<1>または<2>に記載の感熱記録材料である。
〔式中、R20、R21は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、またはアリール基を表し、L1、L2は、炭素数1〜10までのアルキレン基を表す。R22、R23は、それぞれ独立に、水素原子、またはアルキル基を表す。〕
<2> 前記電子供与性無色染料と、一般式(1)で表される前記ハイドロキノン化合物、および一般式(2)で表される前記不飽和脂肪鎖含有化合物が、同一のマイクロカプセルに含有されることを特徴とする前記<1>に記載の感熱記録材料である。
<3> 前記ハイドロキノン化合物が下記一般式(3)で表され、かつ/または前記不飽和脂肪鎖含有化合物が一般式(4)で表されることを特徴とする前記<1>または<2>に記載の感熱記録材料である。
本発明によれば、高照度曝光および低照度曝光のいずれに対しても画像部の耐光性を有し、かつ暗所にて発生する消色が悪化することのない感熱記録材料を提供することができる。
本発明の感熱記録材料は、支持体上に、電子供与性無色染料と、電子受容性化合物と、を含む感熱記録層を設けた感熱記録材料であって、下記一般式(1)で表されるハイドロキノン化合物(以下、「本発明におけるハイドロキノン化合物」と呼ぶことがある。)、および一般式(2)で表される不飽和脂肪鎖含有化合物(以下、「本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物」と呼ぶことがある。)を有することを特徴とする。
〔式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、またはアミド基を表し、R11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、またはアルコキシ基を表す。〕
本発明におけるハイドロキノン化合物を含有した感熱記録材料は、低照度曝光(例えば、蛍光灯曝光)に対する画像部の耐光性が向上し、また本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物を含有した感熱記録材料は、高照度曝光(例えば、Xenon曝光)に対する画像部の耐光性が向上する。
本発明の感熱記録材料中には、上記ハイドロキノン化合物および上記不飽和脂肪鎖含有化合物が共存しており、高照度曝光および低照度曝光のいずれに対しても、良好な画像耐光性を示す。
本発明の感熱記録材料中には、上記ハイドロキノン化合物および上記不飽和脂肪鎖含有化合物が共存しており、高照度曝光および低照度曝光のいずれに対しても、良好な画像耐光性を示す。
また、本発明の感熱記録材料は、本発明におけるハイドロキノン化合物を、電子供与性無色染料の含有量に対する質量比15〜80質量%の含有量で用いることを特徴とする。なお、より好ましくは30〜75質量%の含有量であり、特に好ましくは60〜70質量%の含有量である。15質量%未満であると低照度曝光に対して充分な耐光性を維持することができず、また80質量%を超えると暗所での画像部の消色が悪化する。
また、一般式(2)または一般式(4)で表される不飽和脂肪鎖含有化合物の比率を増やすと、高照度での画像耐光性の向上は見られるが、印画時の発色特性の低下を招く。このことから、上記不飽和脂肪鎖含有化合物は、電子供与性無色染料に対して10〜100質量%の含有量が好ましく、さらには30〜60質量%がより好ましい。
また、本発明におけるハイドロキノン化合物が下記一般式(3)で表される化合物であり、且つ/または、本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物が下記一般式(4)で表される化合物であることが好ましい。上記化合物の一方、もしくは両方が含有されることにより、高い白色度の地肌部を得ることができる。
〔式中、R20、R21は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、またはアリール基を表し、L1、L2は、炭素数1〜10までのアルキレン基を表す。R22、R23は、それぞれ独立に、水素原子、またはアルキル基を表す。〕
さらに、前記電子供与性無色染料と、本発明におけるハイドロキノン化合物および本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物は、共にマイクロカプセルに内包されていることが好ましい。
(ハイドロキノン化合物の具体例)
まず、一般式(1)および一般式(3)中の置換基R1〜R4およびR20、R21について説明する。なお、置換基の具体例としては以下のようなものが挙げられるが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
まず、一般式(1)および一般式(3)中の置換基R1〜R4およびR20、R21について説明する。なお、置換基の具体例としては以下のようなものが挙げられるが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
上記一般式(1)において、R1〜R4で表されるアルキル基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基、ターシャリーアミル基、ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基、ターシャリーオクチル基、2−エチルヘキシル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、ノルマルドデシル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、アリル基、2−クロロエチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−フェノキシエチル基、2−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチル基、2−ベンゾイルオキシエチル基、メトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、ブトキシカルボニルエチル基、2−イソプロピルオキシエチル基、2−メタンスルホニルエチル基、2−エトキシカルボニルメチル基、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロピル基、または1,1−ジメチル−4−ヘキシロキシペンタン−5−オン−イル基が好ましい。
この中でも、総炭素数4〜20のアルキル基がより好ましく、ノルマルオクチル基、ターシャリーオクチル基、2−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチル基、1,1−ジメチル−4−ヘキシロキシペンタン−5−オン−イル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数8〜18のアルキル基が特に好ましく、ターシャリーオクチル基、1,1−ジメチル−4−ヘキシロキシペンタン−5−オン−イル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数4〜20のアルキル基がより好ましく、ノルマルオクチル基、ターシャリーオクチル基、2−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチル基、1,1−ジメチル−4−ヘキシロキシペンタン−5−オン−イル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数8〜18のアルキル基が特に好ましく、ターシャリーオクチル基、1,1−ジメチル−4−ヘキシロキシペンタン−5−オン−イル基が特に好ましい。
上記一般式(1)において、R1〜R4で表されるアリール基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数6〜30のアリール基が好ましく、フェニル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル基、4−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−アセトアミドフェニル基、4−オクタノイルアミノフェニル基、または4−(4−メチルフェニルスルホニルアミノ)フェニル基が好ましい。
この中でも、総炭素数6〜20のアリール基がより好ましく、フェニル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数6〜8のアリール基が特に好ましく、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数6〜20のアリール基がより好ましく、フェニル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数6〜8のアリール基が特に好ましく、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基が特に好ましい。
上記一般式(1)において、R1〜R4で表されるアルコキシ基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数1〜20のアルコキシ基が好ましく、メトキシ基、エトキシ基、ノルマルプロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ノルマルブチルオキシ基、ターシャリーブチルオキシ基、ノルマルヘキシルオキシ基、ノルマルオクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ基、ノルマルデシルオキシ基、ノルマルドデシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、3−ペンチルオキシ基、ベンジルオキシ基、アリルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、2−エトキシエトキシ基、2−フェノキシエトキシ基、ネオペンチルオキシ基、2−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エトキシ基、2−ベンゾイルオキシエトキシ基、メトキシカルボニルメチルオキシ基、メトキシカルボニルエチルオキシ基、ブトキシカルボニルエチルオキシ基、または2−イソプロピルオキシエチルオキシ基が好ましい。
この中でも、総炭素数1〜16のアルコキシ基がより好ましく、メトキシ基、エトキシ基、ノルマルプロピルオキシ基、ノルマルヘキシルオキシ基、ノルマルオクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、3−ペンチルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、ネオペンチルオキシ基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数4〜10のアルコキシ基が特に好ましく、ノルマルヘキシルオキシ基、ノルマルオクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ基、3−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数1〜16のアルコキシ基がより好ましく、メトキシ基、エトキシ基、ノルマルプロピルオキシ基、ノルマルヘキシルオキシ基、ノルマルオクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、3−ペンチルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、ネオペンチルオキシ基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数4〜10のアルコキシ基が特に好ましく、ノルマルヘキシルオキシ基、ノルマルオクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ基、3−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基が特に好ましい。
上記一般式(1)において、R1〜R4で表されるアリールオキシ基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数6〜20のアリールオキシ基が好ましく、フェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、または2−クロロフェノキシ基が好ましい。
この中でも、総炭素数6〜8のアリールオキシ基が特に好ましく、フェノキシ基、4−メチルフェノキシ基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数6〜8のアリールオキシ基が特に好ましく、フェノキシ基、4−メチルフェノキシ基が特に好ましい。
上記一般式(1)において、R1〜R4で表されるアシル基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数2〜30のアシル基が好ましく、アセチル基、プロピオニル基、ブタノイル基、またはベンゾイル基が好ましい。
この中でも、総炭素数2〜6のアシル基が特に好ましく、アセチル基、プロピオニル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数2〜6のアシル基が特に好ましく、アセチル基、プロピオニル基が特に好ましい。
上記一般式(1)において、R1〜R4で表されるアルコキシカルボニル基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数2〜30のアルコキシカルボニル基が好ましく、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、またはブトキシカルボニル基が好ましい。
この中でも、総炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基が特に好ましく、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基が特に好ましく、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基が特に好ましい。
上記一般式(1)において、R1〜R4で表されるアリールオキシカルボニル基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数7〜30のアリールオキシカルボニル基が好ましく、フェノキシカルボニル基、4−メチルフェノキシカルボニル基、2−メチルフェノキシカルボニル基、2−クロルフェノキシカルボニル基が好ましい。
この中でも、総炭素数7〜10のアリールオキシカルボニル基が特に好ましく、フェノキシカルボニル基、2−メチルフェノキシカルボニル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数7〜10のアリールオキシカルボニル基が特に好ましく、フェノキシカルボニル基、2−メチルフェノキシカルボニル基が特に好ましい。
上記一般式(1)において、R1〜R4で表されるアミド基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数1〜30のアミド基が好ましく、アセトアミド基、プロピオニルアミノ基、ピパロイルアミノ基、N−メチルアセトアミド基、ベンズアミド基、2−メトキシベンズアミド基、4−メトキシベンズアミド基、2−オキソピロリジノ基、またはスルホンアミド基が好ましい。
この中でも、総炭素数1〜20のアミド基がより好ましく、アセトアミド基、プロピオニルアミノ基、N−メチルアセトアミド基、2−メトキシベンズアミド基、2−オキソピロリジノ基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数1〜10のアミド基が特に好ましく、アセトアミド基、2−メトキシベンズアミド基、または2−オキソピロリジノ基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数1〜20のアミド基がより好ましく、アセトアミド基、プロピオニルアミノ基、N−メチルアセトアミド基、2−メトキシベンズアミド基、2−オキソピロリジノ基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数1〜10のアミド基が特に好ましく、アセトアミド基、2−メトキシベンズアミド基、または2−オキソピロリジノ基が特に好ましい。
また、上記一般式(3)において、R20、R21で表されるアルキル基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基、ターシャリーアミル基、ノルマルペンチル基、ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基が好ましい。
この中でも、総炭素数2〜20のアルキル基がより好ましく、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基、ノルマルペンチル基、ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数6〜8のアルキル基が特に好ましく、ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数2〜20のアルキル基がより好ましく、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基、ノルマルペンチル基、ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数6〜8のアルキル基が特に好ましく、ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基が特に好ましい。
上記一般式(3)において、R20、R21で表されるアリール基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数6〜30のアリール基が好ましく、フェニル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル基、4−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、4−ニトロフェニル基が好ましい。
この中でも、総炭素数6〜8のアリール基が特に好ましく、フェニル基、4−メチルフェニル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数6〜8のアリール基が特に好ましく、フェニル基、4−メチルフェニル基が特に好ましい。
次に、前記一般式(1)で表されるハイドロキノン化合物(前記一般式(3)で表されるハイドロキノン化合物を含む)を、具体例を挙げて説明する。
なお、具体例としては以下のようなものが挙げられるが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
なお、具体例としては以下のようなものが挙げられるが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
(不飽和脂肪鎖含有化合物)
一般式(2)および一般式(4)中の置換基R11〜R14およびR22、R23について説明する。なお、置換基の具体例としては以下のようなものが挙げられるが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
一般式(2)および一般式(4)中の置換基R11〜R14およびR22、R23について説明する。なお、置換基の具体例としては以下のようなものが挙げられるが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
上記一般式(2)において、R11〜R14で表されるハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が好ましく、その中でも、塩素原子、臭素原子が特に好ましい。
上記一般式(2)において、R11〜R14で表されるアルキル基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基、ターシャリーアミル基、ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基、ターシャリーオクチル基、2−エチルヘキシル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、ノルマルドデシル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、アリル基、2−クロロエチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−フェノキシエチル基、2−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチル基、2−ベンゾイルオキシエチル基、メトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、ブトキシカルボニルエチル基、2−イソプロピルオキシエチル基、2−メタンスルホニルエチル基、2−エトキシカルボニルメチル基、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロピル基が好ましい。
この中でも、総炭素数1〜5のアルキル基がより好ましく、メチル基、エチル基、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数1〜2のアルキル基が特に好ましく、メチル基、エチル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数1〜5のアルキル基がより好ましく、メチル基、エチル基、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数1〜2のアルキル基が特に好ましく、メチル基、エチル基が特に好ましい。
上記一般式(2)において、R11〜R14で表されるアリール基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数6〜30のアリール基が好ましく、フェニル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル基、4−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−アセトアミドフェニル基、4−オクタノイルアミノフェニル基、4−(4−メチルフェニルスルホニルアミノ)フェニル基、またはナフチル基が好ましい。
この中でも、総炭素数6〜14のアリール基が特に好ましく、フェニル基、4−メチルフェニル基、ナフチル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数6〜14のアリール基が特に好ましく、フェニル基、4−メチルフェニル基、ナフチル基が特に好ましい。
上記一般式(2)において、R11〜R14で表されるアシル基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数2〜30のアシル基が好ましく、アセチル基、プロピオニル基、ブタノイル基、ベンゾイル基が好ましい。
この中でも、総炭素数2〜6のアシル基が特に好ましく、アセチル基、プロピオニル基が特に好ましい。
この中でも、総炭素数2〜6のアシル基が特に好ましく、アセチル基、プロピオニル基が特に好ましい。
上記一般式(2)において、R11〜R14で表されるアルコキシカルボニル基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数2〜30のアルコキシカルボニル基が好ましく、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ノルマルプロピルオキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、ノルマルヘキシルオキシカルボニル基、ノルマルオクチルオキシカルボニル基が好ましい。
この中でも、総炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基が特に好ましく、ノルマルヘキシルオキシカルボニル基、ノルマルオクチルオキシカルボニル基が特に好ましい。
さらにはアルコキシ基を介して、不飽和脂肪鎖が複数個連結されていることが好ましい。
この中でも、総炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基が特に好ましく、ノルマルヘキシルオキシカルボニル基、ノルマルオクチルオキシカルボニル基が特に好ましい。
さらにはアルコキシ基を介して、不飽和脂肪鎖が複数個連結されていることが好ましい。
上記一般式(2)において、R11〜R14で表されるアルコキシ基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数1〜20のアルコキシ基が好ましく、メトキシ基、エトキシ基、ノルマルプロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ノルマルブチルオキシ基、ターシャリーブチルオキシ基、ノルマルヘキシルオキシ基、ノルマルオクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、アリルオキシ基、2−メトキシエトキシ基が好ましく、さらには、メトキシ基、エトキシ基、ノルマルプロピルオキシ基がより好ましい。
また、上記一般式(4)において、R22、R23で表されるアルキル基は、置換基を有していても無置換でもよい。総炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基、ターシャリーアミル基、ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基、ターシャリーオクチル基、2−エチルヘキシル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、ノルマルドデシル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、アリル基、2−クロロエチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−フェノキシエチル基、2−(2,5−ジ−ターシャリーアミルフェノキシ)エチル基、2−ベンゾイルオキシエチル基、メトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、ブトキシカルボニルエチル基、2−イソプロピルオキシエチル基、2−メタンスルホニルエチル基、2−エトキシカルボニルメチル基、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロピル基が好ましい。
この中でも、総炭素数1〜5のアルキル基がより好ましく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数1〜2のアルキル基が特に好ましく、メチル基が特に好ましい。
さらにはアルコキシ基を介して、不飽和脂肪鎖が複数個連結されていることが好ましい。
この中でも、総炭素数1〜5のアルキル基がより好ましく、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、ターシャリーブチル基がより好ましい。
さらにこの中でも、総炭素数1〜2のアルキル基が特に好ましく、メチル基が特に好ましい。
さらにはアルコキシ基を介して、不飽和脂肪鎖が複数個連結されていることが好ましい。
前記一般式(2)で表される不飽和脂肪鎖含有化合物(前記一般式(4)で表される不飽和脂肪鎖含有化合物を含む)の具体例としては、例えば、特開2002−264507号公報の段落番号[0069]〜[0089]に記載のA−1〜A−107を挙げることができる。ここで、上記A−1〜A−107に含まれるものも含めて、代表的なものを以下に列挙する。なお、本発明においては特にこれらに限定されるものではない。
なお、不飽和脂肪鎖含有化合物の含有量は、一般的には、塗布量として0.05〜2.0g/m2であり、好ましくは0.1〜1.0g/m2であり、さらに好ましくは0.3〜0.8g/m2である。
<感熱記録層>
本発明における感熱記録層は、単層および複数層のいずれからなるものでもよく、必要に応じて、光透過率調整層や保護層等の他の層を更に有していてもよい。
以下、本発明の感熱記録層について詳細に説明する。
本発明における感熱記録層は、単層および複数層のいずれからなるものでもよく、必要に応じて、光透過率調整層や保護層等の他の層を更に有していてもよい。
以下、本発明の感熱記録層について詳細に説明する。
本発明における感熱記録層に用いられる電子供与性無色染料および電子受容性化合物などは、特開平6−328860号公報、特開平7−290826号公報、特開平7−314904号公報、特開平8−324116号公報、特開平3−37727号公報、特開平9−31345号公報、特開平9−111136号公報、特開平9−118073号公報、特開平11−157221号公報、などに詳しく記載されている。
電子供与性無色染料の具体例としては、下記化合物など、特開2002−264507号公報の段落番号[0139]〜[0142]に記載の(i−1)〜(i−26)、(ia−1)〜(ia−18)を挙げることができるが、本発明は特にこれに限定されるものではない。
なお、電子供与性無色染料の含有量は、一般的には、塗布量として0.1〜2.0g/m2であり、好ましくは0.2〜1.0g/m2であり、さらに好ましくは0.25〜0.5g/m2である。
(電子受容性化合物の具体例)
電子受容性化合物としては、フェノール誘導体、サリチル酸誘導体、ヒドロキシ安息香酸エステル等が挙げられる。特に、ビスフェノール類、ヒドロキシ安息香酸エステル類が好ましい。これらの一部を例示すれば、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(即ち、ビスフェノールA)、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(即ち、ビスフェノールP)、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクロロフェニル)プロパン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸およびその多価金属塩、3,5−ジ(tert−ブチル)サリチル酸およびその多価金属塩、3−α,α−ジメチルベンジルサリチル酸およびその多価金属塩、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−2−エチルヘキシル、p−フェニルフェノール、p−クミルフェノールなどが挙げられる。
電子受容性化合物としては、フェノール誘導体、サリチル酸誘導体、ヒドロキシ安息香酸エステル等が挙げられる。特に、ビスフェノール類、ヒドロキシ安息香酸エステル類が好ましい。これらの一部を例示すれば、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(即ち、ビスフェノールA)、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(即ち、ビスフェノールP)、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクロロフェニル)プロパン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸およびその多価金属塩、3,5−ジ(tert−ブチル)サリチル酸およびその多価金属塩、3−α,α−ジメチルベンジルサリチル酸およびその多価金属塩、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−2−エチルヘキシル、p−フェニルフェノール、p−クミルフェノールなどが挙げられる。
なお、電子受容性化合物の含有量は、一般的には、塗布量として1.0〜10.0g/m2であり、好ましくは2.0〜5.0g/m2であり、さらに好ましくは2.5〜4.0g/m2である。
(還元剤)
本発明において、光褪色時の着色をさらに低減させるため、本発明におけるハイドロキノン化合物に加えて、還元剤として知られている化合物を使用することができる。この還元剤は、後述するマイクロカプセル使用時にはマイクロカプセルの中にあっても外にあってもよいが、マイクロカプセルの中にあることが好ましい。還元剤がマイクロカプセルの外にあるときは、加熱印字したときに還元剤がマイクロカプセルの中に進入してくるものである。これらの添加剤としては、ヒドラジド系化合物、ヒドロキシ化合物、フェニドン系化合物、カテコール系化合物、レゾルシノール化合物、ヒドロキシヒドロキノン系化合物、ピロログリシノール系化合物、フェノール系化合物、フェニルヒドラジド系化合物、没食子酸系化合物、アスコルビン酸系化合物、エチレングリコール系化合物などが挙げられる。これらについては特開平3−191341号公報、特開平3−25434号公報、特開平1−252953号公報、特開平2−302753号公報、特開平1−129247号公報、特開平1−227145号公報、特開平1−243048号公報、特開平2−262649号公報などに記載されている。具体的には、N−フェニルアセトヒドラジド、N−フェニルブチリルヒドラジド、p−t−ブチルフェノール、2−アジドベンゾオキサゾールの他、特開2002−264507号公報の段落番号[0102]に記載のR−1〜R−15が挙げられる。
なお、上記還元剤の含有量は、一般的に、ハイドロキノン化合物100質量部に対して、10〜1000質量部であり、好ましくは50〜300質量部である。
本発明において、光褪色時の着色をさらに低減させるため、本発明におけるハイドロキノン化合物に加えて、還元剤として知られている化合物を使用することができる。この還元剤は、後述するマイクロカプセル使用時にはマイクロカプセルの中にあっても外にあってもよいが、マイクロカプセルの中にあることが好ましい。還元剤がマイクロカプセルの外にあるときは、加熱印字したときに還元剤がマイクロカプセルの中に進入してくるものである。これらの添加剤としては、ヒドラジド系化合物、ヒドロキシ化合物、フェニドン系化合物、カテコール系化合物、レゾルシノール化合物、ヒドロキシヒドロキノン系化合物、ピロログリシノール系化合物、フェノール系化合物、フェニルヒドラジド系化合物、没食子酸系化合物、アスコルビン酸系化合物、エチレングリコール系化合物などが挙げられる。これらについては特開平3−191341号公報、特開平3−25434号公報、特開平1−252953号公報、特開平2−302753号公報、特開平1−129247号公報、特開平1−227145号公報、特開平1−243048号公報、特開平2−262649号公報などに記載されている。具体的には、N−フェニルアセトヒドラジド、N−フェニルブチリルヒドラジド、p−t−ブチルフェノール、2−アジドベンゾオキサゾールの他、特開2002−264507号公報の段落番号[0102]に記載のR−1〜R−15が挙げられる。
なお、上記還元剤の含有量は、一般的に、ハイドロキノン化合物100質量部に対して、10〜1000質量部であり、好ましくは50〜300質量部である。
本発明の感熱記録材料としては、記録層の他に、必要に応じて中間層、保護層等の層を設けてなるものが好ましい。また、特開平7−276808号公報、同9−1928号公報、同9−39395号公報、同9−39396号公報、同9−95487号公報、同9−301958号公報、同11−291629号公報、同6−191155号公報、同12−206644号公報に記載の化合物を含有する層を新たに設けてもよい。
(酸化防止剤)
本発明において、耐光性をさらに向上させるために以下に示す公知の酸化防止剤を用いることができ、例えばヨーロッパ公開特許第310551号公報、ドイツ公開特許第3435443号公報、ヨーロッパ公開特許第310552号公報、特開平3−121449号公報、ヨーロッパ公開特許第459416号公報、特開平2−262654号公報、特開平2−71262号公報、特開昭63−163351号公報、アメリカ特許第4814262号、特開昭54−48535号公報、特開平5−61166号公報、特開平5−119449号公報、アメリカ特許第4980275号、特開昭63−113536号公報、特開昭62−262047号公報、ヨーロッパ公開特許第223739号公報、ヨーロッパ公開特許第309402号公報、ヨーロッパ公開特許第309401号公報等に記載のものが挙げられる。
本発明において、耐光性をさらに向上させるために以下に示す公知の酸化防止剤を用いることができ、例えばヨーロッパ公開特許第310551号公報、ドイツ公開特許第3435443号公報、ヨーロッパ公開特許第310552号公報、特開平3−121449号公報、ヨーロッパ公開特許第459416号公報、特開平2−262654号公報、特開平2−71262号公報、特開昭63−163351号公報、アメリカ特許第4814262号、特開昭54−48535号公報、特開平5−61166号公報、特開平5−119449号公報、アメリカ特許第4980275号、特開昭63−113536号公報、特開昭62−262047号公報、ヨーロッパ公開特許第223739号公報、ヨーロッパ公開特許第309402号公報、ヨーロッパ公開特許第309401号公報等に記載のものが挙げられる。
さらにすでに感熱記録材料、感圧記録材料として公知の各種添加剤を用いることも有効である。これらの酸化防止剤の一部を示すならば、特開昭60−125470号公報、特開昭60−125471号公報、特開昭60−125472号公報、特開昭60−287485号公報、特開昭60−287486号公報、特開昭60−287487号公報、特開昭62−146680号公報、特開昭60−287488号公報、特開昭62−282885号公報、特開昭63−89877号公報、特開昭63−88380号公報、特開昭63−088381号公報、特開平01−239282号公報、特開平04−291685号公報、特開平04−291684号公報、特開平05−188687号公報、特開平05−188686号公報、特開平05−110490号公報、特開平05−1108437号公報、特開平05−170361号公報、特開昭63−203372号公報、特開昭63−224989号公報、特開昭63−267594号公報、特開昭63−182484号公報、特開昭60−107384号公報、特開昭60−107383号公報、特開昭61−160287号公報、特開昭61−185483号公報、特開昭61−211079号公報、特開昭63−251282号公報、特開昭63−051174号公報、特公昭48−043294号公報、特公昭48−033212号公報等に記載の化合物が挙げられる。
(バインダー)
記録層におけるバインダーとしては、従来公知のものを使用することができ、ポリビニルアルコールやゼラチンなどの水溶性高分子やポリマーラテックスなどを挙げることができる。
記録層におけるバインダーとしては、従来公知のものを使用することができ、ポリビニルアルコールやゼラチンなどの水溶性高分子やポリマーラテックスなどを挙げることができる。
<多色感熱記録材料>
本発明の感熱記録材料は、多色とする場合、支持体上に、前記の感熱記録層とは別に、さらに、ジアゾニウム塩化合物と、該ジアゾニウム塩化合物と反応して呈色するカプラーを含有する感熱記録層(以下、「光定着型感熱記録層」と呼ぶ。)を少なくとも1層設けることが好ましい。
本発明の感熱記録材料は、多色とする場合、支持体上に、前記の感熱記録層とは別に、さらに、ジアゾニウム塩化合物と、該ジアゾニウム塩化合物と反応して呈色するカプラーを含有する感熱記録層(以下、「光定着型感熱記録層」と呼ぶ。)を少なくとも1層設けることが好ましい。
本発明における多色の感熱記録材料においては、最大吸収波長365±40nmであるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と反応し呈色するカプラーとを含有する光定着型感熱記録層と、最大吸収波長425±40nmであるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と反応し呈色するカプラーとを含有する光定着型感熱記録層とを有することが好ましい。
また、支持体上に、最大吸収波長425±40nmであるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と反応し呈色するカプラーとを含有する光定着型感熱記録層と、最大吸収波長365±40nmであるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と反応し呈色するカプラーとを含有する光定着型感熱記録層と、を順次設けた感熱記録材料であってもよい。
さらに本発明は、最大吸収波長が380nm未満のジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と反応し呈色するカプラーとを含有する光定着型感熱記録層と、最大吸収波長が390nmを超えるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と反応し呈色するカプラーとを含有する光定着型感熱記録層と、の場合にも適用される。
本発明においては、上記光定着型感熱記録層を複数積層し、各光定着型感熱記録層の色相を変えることにより、多色の感熱記録材料を得ることができるが、その層構成は特に限定されるものではなく、特に感光波長の異なる2種のジアゾニウム塩化合物とそれぞれのジアゾニウム塩化合物と熱時反応して異なった色相に発色するカプラーを組み合わせた記録層2層と、電子供与性無色染料と電子受容性化合物とを組み合わせた記録層とを積層した多色感熱記録材料が好ましい。すなわち、支持体上に電子供与性無色染料と電子受容性化合物を含む第1の記録層、最大吸収波長が365±40nmであるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して呈色するカプラーを含有する第2の記録層、最大吸収波長が425±40nmであるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して呈色するカプラーを含有する第3の記録層とするものである。この例において、各記録層の発色色相を減色混合における3原色、イエロー、マゼンタ、シアンとなるように選んでおけば、フルカラーの画像記録が可能となる。
この多色感熱記録材料の記録方法は、まず第3の記録層を加熱し、該層に含まれるジアゾニウム塩化合物とカプラーを発色させる。次に425±40nmの光を照射して第3の記録層中に含まれている未反応のジアゾニウム塩化合物を分解させたのち、第2の記録層が発色するに十分な熱を加え、該層に含まれているジアゾニウム塩化合物とカプラーとを発色させる。このとき第3の記録層も同時に強く加熱されるが、すでにジアゾニウム塩化合物は分解しており発色能力が失われているので発色しない。さらに365±40nmの光を照射して第2の記録層に含まれているジアゾニウム塩化合物を分解し、最後に第1の記録層が発色する十分な熱を加えて発色させる。このとき第3、第2の記録層も同時に強く加熱されるが、すでにジアゾニウム塩化合物は分解しており発色能力が失われているので発色しない。
本発明において、光定着型感熱記録層に用いられる発色成分としては、公知のものが使用できるが、特にジアゾニウム塩化合物とカプラーとの反応を利用したものが好ましく、ジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して呈色するカプラーを含有する光定着型感熱記録層に用いられる化合物は、ジアゾニウム塩化合物、該ジアゾニウム塩化合物と反応して色素を形成しうるカプラーおよびジアゾニウム塩化合物とカプラーとの反応を促進する塩基性物質等が挙げられる。これらジアゾニウム塩化化合物、カプラー、塩基などは、特公平4−75147号公報、特公平6−55546号公報、特公平6−79867号公報、特開平4−201483号公報、特開昭60−49991号公報、特開昭60−242094号公報、特開昭61−5983号公報、特開昭63−87125号公報、特開平4−59287号公報、特開平5−185717号公報、特開平7−88356号公報、特開平7−96671号公報、特開平8−324129号公報、特開平9−38389号公報、特開平5−185736号公報、特開平5−8544号公報、特開昭59−190866号公報、特開昭62−55190号公報、特開昭60−6493号公報、特開昭60−259492号公報、特開昭63−318546号公報、特開平4−65291号公報、特開平5−204089号公報、特開平8−310133号公報、特開平8−324129号公報、特開平9−156229号公報、特開平9−175017号公報などに詳しく記載されている。
ジアゾニウム塩化合物の具体例としては、下記化合物など、特開2002−264507号公報の段落番号[0109]〜[0121]に記載の(A−1)〜(A−23)、(A)〜(U)、(I−1)〜(I−9)、(III−1)〜(III−4)、(IV−1)〜(IV−6)、(V−1)〜(V−5)を挙げることができるが、本発明は特にこれに限定されるものではない。
カプラーの具体例としては、下記化合物など、特開2002−264507号公報の段落番号[0122]〜[0135]に記載の(B−1)〜(B−24)、(1)〜(28)、(II−1)〜(II−11)、(VI−1)〜(VI−6)を挙げることができるが、本発明は特にこれに限定されるものではない。
塩基は、単独でも2種以上を併用してもよい。該塩基としては、第3級アミン類、ピペリジン類、ピペラジン類、アミジン類、フォルムアミジン類、ピリジン類、グアニジン類、モルホリン類等の含窒素化合物が挙げられる。
特には、N,N’−ビス(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’−ビス(3−(p−メチルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’−ビス(3−(p−メトキシフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’−ビス(3−フェニルチオ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’−ビス(3−(β−ナフトキ)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N−3−(β−ナフトキ)−2−ヒドロキシプロピル−N’−メチルピペラジン、1,4−ビス((3−(N−メチルピペラジノ)−2−ヒドロキシ)プロピルオキシ)ベンゼンなどのピペラジン類、N−(3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシ)プロピルモルホリン、1,4−ビス((3−モルホリノ−2−ヒドロキシ)プロピルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス((3−モルホリノ−2−ヒドロキシ)プロピルオキシ)ベンゼン、などのモルホリン類、N−(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン、N−ドデシルピペリジンなどのピペリジン類、トリフェニルグアニジン、トリシクロヘキシルグアニジン、ジシクロヘキシルフェニルグアニジン等のグアニジン類等が好ましい。
<マイクロカプセル化>
本発明の感熱記録材料は、電子供与性無色染料が、本発明におけるハイドロキノン化合物および本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物と共にマイクロカプセルに内包されていることが好ましい。マイクロカプセル化の方法としては、従来公知のマイクロカプセルの方法を用いることができる。すなわち、電子供与性無色染料、マイクロカプセル壁前駆体および本発明におけるハイドロキノン化合物および本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物を水に難溶または不溶の有機溶剤に溶解し、水溶性高分子の水溶液中に添加しホモジナイザーなどを用いて乳化分散し昇温して、マイクロカプセル壁となる高分子物質を油/水界面に壁膜として形成することにより調製することができる。
本発明の感熱記録材料は、電子供与性無色染料が、本発明におけるハイドロキノン化合物および本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物と共にマイクロカプセルに内包されていることが好ましい。マイクロカプセル化の方法としては、従来公知のマイクロカプセルの方法を用いることができる。すなわち、電子供与性無色染料、マイクロカプセル壁前駆体および本発明におけるハイドロキノン化合物および本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物を水に難溶または不溶の有機溶剤に溶解し、水溶性高分子の水溶液中に添加しホモジナイザーなどを用いて乳化分散し昇温して、マイクロカプセル壁となる高分子物質を油/水界面に壁膜として形成することにより調製することができる。
上記有機溶剤としては、酢酸エステル、メチレンクロライド、シクロヘキサノン等の低沸点補助溶剤及び/又はりん酸エステル、フタル酸エステル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、その他のカルボン酸エステル、脂肪酸アミド、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、アルキル化ナフタレン、ジアリールエタン、塩素化パラフィン、アルコール系、フェノール系、エーテル系、モノオレフィン系、エポキシ系などが挙げられる。具体例としては、りん酸トリクレジル、りん酸トリオクチル、りん酸オクチルジフェニル、りん酸トリシクロヘキシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジラウレート、フタル酸ジシクロヘキシル、オレフィン酸ブチル、ジエチレングリコールベンゾエート、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、トリメリット酸トリオクチル、クエン酸アセチルトリエチル、マレイン酸オクチル、マレイン酸ジブチル、イソアミルビフェニル、塩素化パラフィン、ジイソプロピルナフタレン、1,1’−ジトリルエタン、2,4−ジターシャリアミルフェノール、N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−ターシャリオクチルアニリン、ヒドロキシ安息香酸2−エチルヘキシルエステル、ポリエチレングリコールなどの高沸点オイルが挙げられるが、この中でも特にアルコール系、りん酸エステル系、カルボン酸系エステル系、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、アルキル化ナフタレン、ジアリールエタンが好ましい。更に上記高沸点オイルにヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等の炭化防止剤を添加してもよい。また、オイルとしては、特に不飽和脂肪酸を有するものが望ましく、α−メチルスチレンダイマー等を挙げることができる。α−メチルスチレンダイマーには、例えば、三井東圧化学製の商品名「MSD100」等がある。
本発明におけるマイクロカプセルの壁膜としては、例えばポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリウレタン・ウレア樹脂など(これらを総称してポリウレタン・ポリウレア樹脂という)、ポリイソシアネート化合物を前駆体として用いる壁膜が挙げられ、また、前記樹脂に加え、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アミノアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリレート共重合体樹脂、スチレン−メタクリレート共重合体樹脂、ゼラチン、ポリビニルアルコール等を壁材料としてさらに用いてもよい。
マイクロカプセルが、ポリウレタン・ポリウレア樹脂からなる壁膜を有する場合、当該マイクロカプセルは、多価イソシアネート等のマイクロカプセル壁前駆体をカプセル化すべき芯物質中に混合し、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子の水溶液に乳化分散し、液温を上昇させて油滴界面で高分子形成反応を起こすことによって製造される。
前記多価イソシアネートとして、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、3’3−ジメトキシ−ビフェニルジイソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、4−クロロキシリレン−1,3−ジイソシアネート、2−メチルキシリレン−1,3−ジイソシアネート、シクロへキシレン−1,3−ジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンのジイソシアネート類、4,4’,4’’−トリフェニルメタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート等のトリイソシアネート類、4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート等のテトライソシアネート類、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、2,4−トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、トリレンジイソシアネートとヘキサントリオールとの付加物等のイソシアネートプレポリマー等が挙げられる。また必要に応じ二種類以上の併用も可能である。これらのうち特に好ましいものは分子内にイソシアネート基を三個以上有するものである。
マイクロカプセルの粒径は、0.05〜1.0μmが好ましく、0.1〜0.7μmがさらに好ましい。
さらに本発明は、好ましくは、ジアゾニウム塩化合物、および該ジアゾニウム塩化合物と反応して呈色するカプラーを含有する記録層において、ジアゾニウム塩化合物がマイクロカプセルに内包されていてもよい。当該マイクロカプセル化の方法は、上述の電子供与性無色染料と同様の方法が挙げられる。
なお、既述のとおり、本発明においては、少なくとも1層の記録層において、前記電子供与性無色染料が本発明におけるハイドロキノン化合物および本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物と共にマイクロカプセルに内包されていることが好ましいが、電子供与性無色染料、電子受容性化合物、本発明におけるハイドロキノン化合物、本発明における不飽和脂肪鎖含有化合物、ジアゾニウム塩化合物、ジアゾニウム塩化合物と反応し呈色するカプラー、塩基性物質、増感剤の使用形態については、前記マイクロカプセルに内包する方法以外にも(1)固体分散して使用する方法、(2)乳化分散して使用する方法、(3)ポリマー分散して使用する方法、(4)ラテックス分散して使用する方法などが挙げられる。
<その他の層>
本発明の感熱記録材料には、感熱記録層の他、必要に応じて中間層、保護層等の層を設けてなるものが好適に挙げられる。また、特開平7−276808号公報、同9−1928号公報、同9−39395号公報、同9−39396号公報、同9−95487号公報、同9−301958号公報、同11−291629号公報、同6−191155号公報、同12−206644号公報に記載の化合物を含有する層を新たに設けてもよい。
本発明の感熱記録材料には、感熱記録層の他、必要に応じて中間層、保護層等の層を設けてなるものが好適に挙げられる。また、特開平7−276808号公報、同9−1928号公報、同9−39395号公報、同9−39396号公報、同9−95487号公報、同9−301958号公報、同11−291629号公報、同6−191155号公報、同12−206644号公報に記載の化合物を含有する層を新たに設けてもよい。
(光透過率調整層)
光透過率調整層は、紫外線吸収剤の前駆体として機能する成分を含有しており、定着に必要な領域の波長の光照射前は紫外線吸収剤として機能しないので、光透過率が高く、記録層を定着する際、定着に必要な領域の波長を十分に透過させ、また、可視光線の透過率も高く、記録層の定着に支障は生じない。光透過率調整層の特性は、記録層の特性に応じて任意に選定することができる。
光透過率調整層は、紫外線吸収剤の前駆体として機能する成分を含有しており、定着に必要な領域の波長の光照射前は紫外線吸収剤として機能しないので、光透過率が高く、記録層を定着する際、定着に必要な領域の波長を十分に透過させ、また、可視光線の透過率も高く、記録層の定着に支障は生じない。光透過率調整層の特性は、記録層の特性に応じて任意に選定することができる。
この紫外線吸収剤の前駆体は、記録層の光照射による定着に必要な領域の波長の光照射が終了した後、光または熱などで反応することにより紫外線吸収剤として機能するようになり、紫外線領域の定着に必要な領域の波長の光は紫外線吸収剤によりその大部分が吸収され、透過率が低くなり、感熱記録材料の耐光性が向上するが、可視光線の吸収効果がないから、可視光線の透過率は実質的に変わらない。
本発明において、光透過率調整層に含有される化合物として、例えば、特開平9−1928号公報に記載の化合物を用いることができる。
光透過率調整層は光定着型感熱記録材料中に少なくとも1層設けることが好ましく、最も望ましくは光定着型マゼンタ記録層と最外層である保護層との間に形成するのがよい。
本発明において、光透過率調整層に含有される化合物として、例えば、特開平9−1928号公報に記載の化合物を用いることができる。
光透過率調整層は光定着型感熱記録材料中に少なくとも1層設けることが好ましく、最も望ましくは光定着型マゼンタ記録層と最外層である保護層との間に形成するのがよい。
(中間層)
各感熱記録層相互の混色を防ぐ目的で、各感熱記録層間に中間層を設けることもできる。該中間層は、ゼラチン、フタル化ゼラチン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、スチレン−マレイン酸共重合体等の水溶性高分子化合物からなるのが好ましく、適宜各種添加剤を含んでいてもよい。
また、支持体としてラミネート紙等O2透過率の高いものを用いる場合、O2カット層として下塗り層を設け耐光性を改良することができる。
中間層、下塗り層にはより薄層にて混色防止、耐光性を向上させるために特願平7−113825号記載の膨潤性無機層状化合物を含有させることが有効である。
各感熱記録層相互の混色を防ぐ目的で、各感熱記録層間に中間層を設けることもできる。該中間層は、ゼラチン、フタル化ゼラチン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、スチレン−マレイン酸共重合体等の水溶性高分子化合物からなるのが好ましく、適宜各種添加剤を含んでいてもよい。
また、支持体としてラミネート紙等O2透過率の高いものを用いる場合、O2カット層として下塗り層を設け耐光性を改良することができる。
中間層、下塗り層にはより薄層にて混色防止、耐光性を向上させるために特願平7−113825号記載の膨潤性無機層状化合物を含有させることが有効である。
(保護層)
本発明の感熱記録材料においては、必要に応じて、感熱記録層上に保護層を設けてもよい。該保護層は、必要に応じて二層以上積層してもよい。
上記保護層に用いる材料としては、ポリビニルアルコール、カルボキシ変成ポリビニルアルコール、酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体、珪素変性ポリビニルアルコール、澱粉、変性澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ゼラチン類、アラビアゴム、カゼイン、スチレン−マレイン酸共重合体加水分解物、スチレン−マレイン酸共重合物ハーフエステル加水分解物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリアクリルアミド誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、アルギン酸ソーダ等の水溶性高分子化合物、およびスチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョン等のラテックス類等が挙げられる。
本発明の感熱記録材料においては、必要に応じて、感熱記録層上に保護層を設けてもよい。該保護層は、必要に応じて二層以上積層してもよい。
上記保護層に用いる材料としては、ポリビニルアルコール、カルボキシ変成ポリビニルアルコール、酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体、珪素変性ポリビニルアルコール、澱粉、変性澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ゼラチン類、アラビアゴム、カゼイン、スチレン−マレイン酸共重合体加水分解物、スチレン−マレイン酸共重合物ハーフエステル加水分解物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリアクリルアミド誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、アルギン酸ソーダ等の水溶性高分子化合物、およびスチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョン等のラテックス類等が挙げられる。
上記水溶性高分子化合物は、架橋させることで、より一層保存安定性を向上させることもできる。該架橋剤としては、公知の架橋剤の中から適宜選択することができ、例えば、N−メチロール尿素、N−メチロールメラミン、尿素−ホルマリン等の水溶性初期縮合物;グリオキザール、グルタルアルデヒド等のジアルデヒド化合物類;硼酸、硼砂等の無機系架橋剤;ポリアミドエピクロルヒドリン等が挙げられる。
上記保護層には、さらに公知の顔料、金属石鹸、ワックス、界面活性剤、離型剤等を添加することもできる。
上記保護層には、さらに公知の顔料、金属石鹸、ワックス、界面活性剤、離型剤等を添加することもできる。
保護層の塗布量としては、乾燥塗布量で0.2〜5g/m2が好ましく、0.5〜2g/m2がより好ましい。その膜厚としては、0.2〜5μmが好ましく、0.5〜2μmがより好ましい。
また、保護層を設ける場合には、該保護層中に公知の紫外線吸収剤やその前駆体を含有させてもよい。
上記保護層は、支持体上に感熱記録層を形成する場合と同様、上述の公知の塗布方法により設けることができる。
また、保護層を設ける場合には、該保護層中に公知の紫外線吸収剤やその前駆体を含有させてもよい。
上記保護層は、支持体上に感熱記録層を形成する場合と同様、上述の公知の塗布方法により設けることができる。
<支持体>
本発明における支持体としてはプラスチックフィルム、紙、プラスチック樹脂ラミネート紙、合成紙、等を用いることができる。
本発明における支持体としてはプラスチックフィルム、紙、プラスチック樹脂ラミネート紙、合成紙、等を用いることができる。
以下、実施例において本発明を詳細に説明するが、本発明はこれによって制限されるものではない。また、以下において特に指定のない場合「部」は「質量部」を表し、「%」は「質量%」を表す。
[実施例1]
<フタル化ゼラチン溶液の調製>
フタル化ゼラチン(商品名;MGPゼラチン、ニッピコラーゲン(株)製)32部、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(3.5%メタノール溶液、大東化学工業所(株)製)0.9143部、イオン交換水367.1部を混合し、60℃にて溶解し、フタル化ゼラチン水溶液を得た。
[実施例1]
<フタル化ゼラチン溶液の調製>
フタル化ゼラチン(商品名;MGPゼラチン、ニッピコラーゲン(株)製)32部、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(3.5%メタノール溶液、大東化学工業所(株)製)0.9143部、イオン交換水367.1部を混合し、60℃にて溶解し、フタル化ゼラチン水溶液を得た。
<アルカリ処理ゼラチン溶液の調製>
アルカリ処理低イオンゼラチン(商品名;#750ゼラチン、新田ゼラチン(株)製)25.5部、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(3.5%メタノール溶液、大東化学工業所(株)製)0.7286部、水酸化カルシウム0.153部、イオン交換水143.6部を混合し、70℃にて溶解し、乳化物作製用ゼラチン水溶液を得た。
アルカリ処理低イオンゼラチン(商品名;#750ゼラチン、新田ゼラチン(株)製)25.5部、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(3.5%メタノール溶液、大東化学工業所(株)製)0.7286部、水酸化カルシウム0.153部、イオン交換水143.6部を混合し、70℃にて溶解し、乳化物作製用ゼラチン水溶液を得た。
(1)イエロー感熱記録層液の調製
<ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)の調製>
酢酸エチル16.1部に、下記ジアゾニウム塩化合物A(最大吸収波長420nm)2.2部、下記ジアゾニウム塩化合物B(最大吸収波長420nm)2.2部、モノイソプロピルビフェニル4.8部、フタル酸ジフェニル4.8部およびジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フォスフィンオキサイド(商品名;ルシリンTPO、BASFジャパン(株)製)0.4部を添加し40℃に加熱して均一に溶解した。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物とキシリレンジイソシアネート/ビスフェノールA付加物の混合物(商品名;タケネートD119N(50%酢酸エチル溶液、武田薬品工業(株)製)10.9部を添加し、均一に攪拌し混合液(I)を得た。
<ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)の調製>
酢酸エチル16.1部に、下記ジアゾニウム塩化合物A(最大吸収波長420nm)2.2部、下記ジアゾニウム塩化合物B(最大吸収波長420nm)2.2部、モノイソプロピルビフェニル4.8部、フタル酸ジフェニル4.8部およびジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フォスフィンオキサイド(商品名;ルシリンTPO、BASFジャパン(株)製)0.4部を添加し40℃に加熱して均一に溶解した。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物とキシリレンジイソシアネート/ビスフェノールA付加物の混合物(商品名;タケネートD119N(50%酢酸エチル溶液、武田薬品工業(株)製)10.9部を添加し、均一に攪拌し混合液(I)を得た。
別途、前記フタル化ゼラチン水溶液58.6部にイオン交換水16.3部、Scraph AG−8(50%)日本精化(株)製)0.34部添加し、混合液(II)を得た。
混合液(II)に混合液(I)を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて40℃の下で乳化分散した。得られた乳化液に水20部を加え均一化した後、40℃下で攪拌し酢酸エチルを除去しながら3時間カプセル化反応を行った。この後、イオン交換樹脂アンバーライトIRA68(オルガノ(株)製)4.1部、アンバーライトIRC50(オルガノ(株)製)16.8部を加え、更に1時間攪拌した。その後、イオン交換樹脂をろ過して取り除き、カプセル液の固形分濃度が20.0%になるように濃度調節しジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)を得た。得られたマイクロカプセルの粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.36μmであった。
混合液(II)に混合液(I)を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて40℃の下で乳化分散した。得られた乳化液に水20部を加え均一化した後、40℃下で攪拌し酢酸エチルを除去しながら3時間カプセル化反応を行った。この後、イオン交換樹脂アンバーライトIRA68(オルガノ(株)製)4.1部、アンバーライトIRC50(オルガノ(株)製)16.8部を加え、更に1時間攪拌した。その後、イオン交換樹脂をろ過して取り除き、カプセル液の固形分濃度が20.0%になるように濃度調節しジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)を得た。得られたマイクロカプセルの粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.36μmであった。
<カプラー化合物乳化液(a)の調製>
酢酸エチル33.0部に下記カプラー化合物C9.9部とトリフェニルグアニジン(保土ヶ谷化学(株)製)9.9部、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(商品名;ビスフェノールM(三井石油化学(株)製))20.8部、3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5’,6,6’−テトラ(1−プロピロキシ)−1,1’−スピロビスインダン3.3部、4−(2−エチルヘキシルオキシ)ベンゼンスルホン酸アミド(マナック(株)製)13.6部、4−n−ペンチルオキシベンゼンスルホン酸アミド(マナック(株)製)6.8部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(商品名;パイオニンA−41−C70%メタノール溶液、竹本油脂(株)製)4.2部を溶解し、混合液(III)を得た。
酢酸エチル33.0部に下記カプラー化合物C9.9部とトリフェニルグアニジン(保土ヶ谷化学(株)製)9.9部、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(商品名;ビスフェノールM(三井石油化学(株)製))20.8部、3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5’,6,6’−テトラ(1−プロピロキシ)−1,1’−スピロビスインダン3.3部、4−(2−エチルヘキシルオキシ)ベンゼンスルホン酸アミド(マナック(株)製)13.6部、4−n−ペンチルオキシベンゼンスルホン酸アミド(マナック(株)製)6.8部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(商品名;パイオニンA−41−C70%メタノール溶液、竹本油脂(株)製)4.2部を溶解し、混合液(III)を得た。
別途前記アルカリ処理ゼラチン水溶液206.3部にイオン交換水107.3部を混合し、混合液(IV)を得た。
混合液(IV)に混合液(III)を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて40℃の下で乳化分散した。得られたカプラー化合物乳化物を減圧、加熱し、酢酸エチルを除去した後、固形分濃度が26.5%になるように濃度調節を行った。得られたカプラー化合物乳化物の粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.21μmであった。
更に上記カプラー化合物乳化物100部に対して、SBRラテックス(商品名;SN−307、48%溶液、住化エイビーエスラテックス(株)製)を26.5%に濃度調整したものを26部添加して均一に攪拌してカプラー化合物乳化液(a)を得た。
混合液(IV)に混合液(III)を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて40℃の下で乳化分散した。得られたカプラー化合物乳化物を減圧、加熱し、酢酸エチルを除去した後、固形分濃度が26.5%になるように濃度調節を行った。得られたカプラー化合物乳化物の粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.21μmであった。
更に上記カプラー化合物乳化物100部に対して、SBRラテックス(商品名;SN−307、48%溶液、住化エイビーエスラテックス(株)製)を26.5%に濃度調整したものを26部添加して均一に攪拌してカプラー化合物乳化液(a)を得た。
<塗布液(a)の調製>
前記ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)および前記カプラー化合物分乳化液(a)を、内包しているカプラー化合物/ジアゾ化合物の質量比が2.2/1になるように混合し、感熱記録層用塗布液(a)を得た。
前記ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)および前記カプラー化合物分乳化液(a)を、内包しているカプラー化合物/ジアゾ化合物の質量比が2.2/1になるように混合し、感熱記録層用塗布液(a)を得た。
(2)マゼンタ感熱記録層液の調製
<ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(b)の調製>
酢酸エチル15.1部に、下記ジアゾニウム塩化合物D(最大吸収波長365nm)2.8部、フタル酸ジフェニル6.7部、フェニル2−ベンゾイロキシ安息香酸エステル3.9部、および下記化合物(E)(商品名;ライトエステルTMP、共栄油脂化学(株)製)4.2部、及びドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(商品名;パイオニンA−41−C 70%メタノール溶液、竹本油脂(株)製)0.1部を添加し加熱して均一に溶解した。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物とキシリレンジイソシアネート/ビスフェノールA付加物の混合物(商品名;タケネートD119N(50%酢酸エチル溶液)、武田薬品工業(株)製)2.5部とキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物(商品名;タケネートD110N(75%酢酸エチル溶液)、武田薬品工業(株)製)6.8部を添加し、均一に攪拌し混合液(V)を得た。
<ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(b)の調製>
酢酸エチル15.1部に、下記ジアゾニウム塩化合物D(最大吸収波長365nm)2.8部、フタル酸ジフェニル6.7部、フェニル2−ベンゾイロキシ安息香酸エステル3.9部、および下記化合物(E)(商品名;ライトエステルTMP、共栄油脂化学(株)製)4.2部、及びドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(商品名;パイオニンA−41−C 70%メタノール溶液、竹本油脂(株)製)0.1部を添加し加熱して均一に溶解した。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物とキシリレンジイソシアネート/ビスフェノールA付加物の混合物(商品名;タケネートD119N(50%酢酸エチル溶液)、武田薬品工業(株)製)2.5部とキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物(商品名;タケネートD110N(75%酢酸エチル溶液)、武田薬品工業(株)製)6.8部を添加し、均一に攪拌し混合液(V)を得た。
別途、前記フタル化ゼラチン水溶液55.3部にイオン交換水21.0部添加、混合し、混合液(VI)を得た。
混合液(VI)に混合液(V)を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて40℃の下で乳化分散した。得られた乳化液に水24部を加え均一化した後、40℃下で攪拌し酢酸エチルを除去しながら3時間カプセル化反応を行った。この後、イオン交換樹脂アンバーライトIRA68(オルガノ(株)製)4.1部、アンバーライトIRC50(オルガノ(株)製)8.2部を加え、更に1時間攪拌した。その後、イオン交換樹脂をろ過して取り除き、カプセル液の固形分濃度が20.0%になるように濃度調節しジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)を得た。得られたマイクロカプセルの粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.43μmであった。
<カプラー化合物乳化液(b)の調製>
酢酸エチル36.9部に下記カプラー化合物F11.9部とトリフェニルグアニジン(保土ヶ谷化学(株)製)14.0部、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(商品名;ビスフェノールM(三井石油化学(株)製)14.0部、1,1’−(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサンを14.0部、3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5’,6,6’−テトラ(1−プロピロキシ)−1,1−スピロビスインダン3.5部、下記化合物(G)4.6部、リン酸トリクレジル1.7部、マレイン酸ジエチル0.8部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(商品名;パイオニンA−41−C 70%メタノール溶液、竹本油脂(株)製)4.5部を溶解し、混合液(VII)を得た。
酢酸エチル36.9部に下記カプラー化合物F11.9部とトリフェニルグアニジン(保土ヶ谷化学(株)製)14.0部、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(商品名;ビスフェノールM(三井石油化学(株)製)14.0部、1,1’−(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサンを14.0部、3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5’,6,6’−テトラ(1−プロピロキシ)−1,1−スピロビスインダン3.5部、下記化合物(G)4.6部、リン酸トリクレジル1.7部、マレイン酸ジエチル0.8部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(商品名;パイオニンA−41−C 70%メタノール溶液、竹本油脂(株)製)4.5部を溶解し、混合液(VII)を得た。
別途アルカリ処理ゼラチン水溶液206.3部にイオン交換水107.3部を混合し、混合液(VIII)を得た。
混合液(VIII)に混合液に(VII)を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて40℃の下で乳化分散した。得られたカプラー化合物乳化物を減圧、加熱し、酢酸エチルを除去した後、固形分濃度が24.5%になるように濃度調節を行い、カプラー化合物乳化液(b)を得た。得られたカプラー化合物乳化液の粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.22μmであった。
<塗布液(b)の調製>
前記ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)および前記カプラー化合物分乳化液(b)を、内包しているカプラー化合物/ジアゾ化合物の質量比が3.5/1.0になるように混合した。さらに、ポリスチレンスルホン酸(一部水酸化カリウム中和型)水溶液(5%)をカプセル液量10部に対し、0.2部になるように混合し、感熱記録層用塗布液(b)を得た。
前記ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)および前記カプラー化合物分乳化液(b)を、内包しているカプラー化合物/ジアゾ化合物の質量比が3.5/1.0になるように混合した。さらに、ポリスチレンスルホン酸(一部水酸化カリウム中和型)水溶液(5%)をカプセル液量10部に対し、0.2部になるように混合し、感熱記録層用塗布液(b)を得た。
(3)シアン感熱記録層液の調製
<電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(c)の調製>
酢酸エチル18.1部に、下記電子供与性染料(H)7.6部、化合物6で示される化合物を4.8部、化合物A−78で示される化合物を、4.2部、ジイソプロピルナフタレン(商品名;KMC113、呉羽化学工業(株)製)4.3部、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ハイドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン(商品名;アデカクルーズDH−37、旭電化工業(株)製)2.9部を添加し加熱して均一に溶解した。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物(商品名;タケネートD110N(75%酢酸エチル溶液)、三井武田ケミカル(株)製)7.1部、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(商品名;ミリオネートMR−200、日本ポリウレタン工業(株)製)5.3部を添加し、均一に攪拌し混合液(IX)を得た。
<電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(c)の調製>
酢酸エチル18.1部に、下記電子供与性染料(H)7.6部、化合物6で示される化合物を4.8部、化合物A−78で示される化合物を、4.2部、ジイソプロピルナフタレン(商品名;KMC113、呉羽化学工業(株)製)4.3部、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ハイドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン(商品名;アデカクルーズDH−37、旭電化工業(株)製)2.9部を添加し加熱して均一に溶解した。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物(商品名;タケネートD110N(75%酢酸エチル溶液)、三井武田ケミカル(株)製)7.1部、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(商品名;ミリオネートMR−200、日本ポリウレタン工業(株)製)5.3部を添加し、均一に攪拌し混合液(IX)を得た。
別途、前記フタル化ゼラチン水溶液57.6部にイオン交換水9.5部、Scraph AG−8((50%)日本精化(株)製)0.17部およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(10%水溶液)4.3部を添加混合し、混合液(X)を得た。
混合液(X)に混合液(IX)を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて、40℃の下で乳化分散した。得られた乳化液に水21.2部、テトラエチレンペンタミン0.12部を加え均一化し、65℃下で攪拌し酢酸エチルを除去しながら3時間カプセル化反応を行いカプセル液の固形分濃度が33%になるように濃度調節しマイクロカプセル液を得た。得られたマイクロカプセル粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で1.10μmであった。
さらに上記マイクロカプセル液100部に対して、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム25%水溶液(商品名;ネオペレックスF−25、花王(株)製)3.7部と、4,4‘−ビストリアジニルアミノスチルベン−2、2’−ジスルホン誘導体(商品名;Kaycall BXNL、日本曹達(株)製)を添加して均一に攪拌してマイクロカプセル分散液(c)を得た。
なお、電子供与性無色染料の含有量に対するハイドロキノン化合物含有量(以下、「ハイドロキノン化合物比」と呼ぶことがある。)は、表3に示す。
さらに上記マイクロカプセル液100部に対して、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム25%水溶液(商品名;ネオペレックスF−25、花王(株)製)3.7部と、4,4‘−ビストリアジニルアミノスチルベン−2、2’−ジスルホン誘導体(商品名;Kaycall BXNL、日本曹達(株)製)を添加して均一に攪拌してマイクロカプセル分散液(c)を得た。
なお、電子供与性無色染料の含有量に対するハイドロキノン化合物含有量(以下、「ハイドロキノン化合物比」と呼ぶことがある。)は、表3に示す。
<電子受容性化合物分散液(c)の調製>
前記フタル化ゼラチン水溶液11.3部にイオン交換水30.1部、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(商品名;ビスフェノールP、三井石油化学(株)製)18部、2%の2−エチルヘキシルコハク酸ナトリウム水溶液3.8部を加えて、ボールミルにて一晩分散した後、分散液を得た。この分散液の、固形分濃度は26.6%であった。
上記分散液100部に、前記アルカリ処理ゼラチン水溶液45.2部加えて、30分攪拌した後、分散液の固形分濃度が23.5%となるようにイオン交換水を加えて電子受容性化合物分散液(c)を得た。
前記フタル化ゼラチン水溶液11.3部にイオン交換水30.1部、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(商品名;ビスフェノールP、三井石油化学(株)製)18部、2%の2−エチルヘキシルコハク酸ナトリウム水溶液3.8部を加えて、ボールミルにて一晩分散した後、分散液を得た。この分散液の、固形分濃度は26.6%であった。
上記分散液100部に、前記アルカリ処理ゼラチン水溶液45.2部加えて、30分攪拌した後、分散液の固形分濃度が23.5%となるようにイオン交換水を加えて電子受容性化合物分散液(c)を得た。
<塗布液(c)の調製>
前記電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(c)および前記電子受容性化合物分散液(c)を、電子受容性化合物/電子供与性無色染料の質量比が10/1になるように混合し、塗布液(c)を得た。
前記電子供与性無色染料内包マイクロカプセル液(c)および前記電子受容性化合物分散液(c)を、電子受容性化合物/電子供与性無色染料の質量比が10/1になるように混合し、塗布液(c)を得た。
<中間層用塗布液の調製>
アルカリ処理低イオンゼラチン(商品名;#750ゼラチン、新田ゼラチン(株)製)100.0部、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(3.5%メタノール溶液、大東化学工業所(株)製)2.857部、水酸化カルシウム0.5部、イオン交換水521.643部を混合し、50℃にて溶解し、中間層作製用ゼラチン水溶液を得た。
前記中間層作製用ゼラチン水溶液10.0部、(4−ノニルフェノキシトリオキシエチレン)ブチルスルホン酸ナトリウム(三協化学(株)製 2.0%水溶液)0.05部、硼酸(4.0%水溶液)1.5部、ポリスチレンスルホン酸(一部水酸化カリウム中和型)水溶液(5%)0.19部、下記化合物(J)(和光純薬(株)製)の4重量%水溶液3.42部、下記化合物(J’)(和光純薬(株)製)の4%水溶液1.13部、イオン交換水0.67部を混合し、中間層用塗布液とした。
アルカリ処理低イオンゼラチン(商品名;#750ゼラチン、新田ゼラチン(株)製)100.0部、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(3.5%メタノール溶液、大東化学工業所(株)製)2.857部、水酸化カルシウム0.5部、イオン交換水521.643部を混合し、50℃にて溶解し、中間層作製用ゼラチン水溶液を得た。
前記中間層作製用ゼラチン水溶液10.0部、(4−ノニルフェノキシトリオキシエチレン)ブチルスルホン酸ナトリウム(三協化学(株)製 2.0%水溶液)0.05部、硼酸(4.0%水溶液)1.5部、ポリスチレンスルホン酸(一部水酸化カリウム中和型)水溶液(5%)0.19部、下記化合物(J)(和光純薬(株)製)の4重量%水溶液3.42部、下記化合物(J’)(和光純薬(株)製)の4%水溶液1.13部、イオン交換水0.67部を混合し、中間層用塗布液とした。
<光透過率調整層用塗布液の調製>
(iii−1)紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液の調製
酢酸エチル71部に紫外線吸収剤前駆体として[2−アリル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−t−オクチルフェニル]ベンゼンスルホナート18.2部、2.2’−t−オクチルハイドロキノン2.5部、燐酸トリクレジル1.9部、α−メチルスチレンダイマー(商品名;MSD−100、三井化学(株)製)5.7部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(商品名;パイオニンA−41−C(70%メタノール溶液)、竹本油脂(株)製)0.45部を溶解し均一に溶解した。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物(商品名;タケネートD110N(75%酢酸エチル溶液)、武田薬品工業(株)製)54.7部を添加し、均一に攪拌し紫外線吸収剤前駆体混合液(VII)を得た。
(iii−1)紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液の調製
酢酸エチル71部に紫外線吸収剤前駆体として[2−アリル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−t−オクチルフェニル]ベンゼンスルホナート18.2部、2.2’−t−オクチルハイドロキノン2.5部、燐酸トリクレジル1.9部、α−メチルスチレンダイマー(商品名;MSD−100、三井化学(株)製)5.7部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(商品名;パイオニンA−41−C(70%メタノール溶液)、竹本油脂(株)製)0.45部を溶解し均一に溶解した。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン付加物(商品名;タケネートD110N(75%酢酸エチル溶液)、武田薬品工業(株)製)54.7部を添加し、均一に攪拌し紫外線吸収剤前駆体混合液(VII)を得た。
別途、イタコン酸変性ポリビニルアルコール(商品名;KL−318、クラレ(株)製)52部に30%燐酸水溶液8.9部、イオン交換水532.6部を混合し、紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液用PVA水溶液を調製した。
前記紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液用PVA水溶液516.06部に前記紫外線吸収剤前駆体混合液(VII)を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて20℃の下で乳化分散した。得られた乳化液にイオン交換水254.1部を加え均一化した後、40℃下で攪拌しながら3時間カプセル化反応を行った。この後、イオン交換樹脂アンバーライトMB−3(オルガノ(株)製)94.3部を加え、更に1時間攪拌した。その後、イオン交換樹脂を濾過して取り除きカプセル液の固形分濃度が13.5%になるように濃度調節した。得られたマイクロカプセルの粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.23±0.05μmであった。このカプセル液859.1部にカルボキシ変性スチレンブタジエンラテックス(商品名;SN−307(48%水溶液)、住友ノーガタック(株)製)2.416部、イオン交換水39.5部を混合し、紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液を得た。
前記紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液用PVA水溶液516.06部に前記紫外線吸収剤前駆体混合液(VII)を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて20℃の下で乳化分散した。得られた乳化液にイオン交換水254.1部を加え均一化した後、40℃下で攪拌しながら3時間カプセル化反応を行った。この後、イオン交換樹脂アンバーライトMB−3(オルガノ(株)製)94.3部を加え、更に1時間攪拌した。その後、イオン交換樹脂を濾過して取り除きカプセル液の固形分濃度が13.5%になるように濃度調節した。得られたマイクロカプセルの粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.23±0.05μmであった。このカプセル液859.1部にカルボキシ変性スチレンブタジエンラテックス(商品名;SN−307(48%水溶液)、住友ノーガタック(株)製)2.416部、イオン交換水39.5部を混合し、紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液を得た。
(iii−2)光透過率調整層用塗布液の調製
前記紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液1000部、下記化合物(K)(商品名;メガファックF−120、5%水溶液、大日本インキ化学工業(株)製)5.2部、4%水酸化ナトリウム水溶液7.75部、(4−ノニルフェノキシトリオキシエチレン)ブチルスルホン酸ナトリウム(三協化学(株)製 2.0%水溶液)73.39部を混合し、光透過率調整層用塗布液を得た。
前記紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液1000部、下記化合物(K)(商品名;メガファックF−120、5%水溶液、大日本インキ化学工業(株)製)5.2部、4%水酸化ナトリウム水溶液7.75部、(4−ノニルフェノキシトリオキシエチレン)ブチルスルホン酸ナトリウム(三協化学(株)製 2.0%水溶液)73.39部を混合し、光透過率調整層用塗布液を得た。
<保護層用塗布液の調製>
(iv−1)保護層用ポリビニルアルコール溶液の調製
ビニルアルコール−アルキルビニルエーテル共重合物(商品名;EP−130、電気化学工業(株)製)160部、アルキルスルホン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステルの混合液(商品名;ネオスコアCM−57、(54%水溶液)、東邦化学工業(株)製)8.74部、イオン交換水3832部を混合し、90℃のもとで1時間溶解し均一な保護層用ポリビニルアルコール溶液を得た。
(iv−1)保護層用ポリビニルアルコール溶液の調製
ビニルアルコール−アルキルビニルエーテル共重合物(商品名;EP−130、電気化学工業(株)製)160部、アルキルスルホン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステルの混合液(商品名;ネオスコアCM−57、(54%水溶液)、東邦化学工業(株)製)8.74部、イオン交換水3832部を混合し、90℃のもとで1時間溶解し均一な保護層用ポリビニルアルコール溶液を得た。
(iv−2)保護層用顔料分散液の調製
硫酸バリウム(商品名;BF−21F、硫酸バリウム含有量93%以上、堺化学工業(株)製)8部に陰イオン性特殊ポリカルボン酸型高分子活性剤(商品名;ポイズ532A(40%水溶液)、花王(株)製)0.2部、イオン交換水11.8部を混合し、ダイノミルにて分散して保護層用顔料分散液を作製した。この分散液は粒径測定(LA−910、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.15μm以下であった。
上記硫酸バリウム分散液45.6部に対し、コロイダルシリカ(商品名;スノーテックスO(20%水分散液)、日産化学(株)製)8.1部を添加して目的の分散物を得た。
硫酸バリウム(商品名;BF−21F、硫酸バリウム含有量93%以上、堺化学工業(株)製)8部に陰イオン性特殊ポリカルボン酸型高分子活性剤(商品名;ポイズ532A(40%水溶液)、花王(株)製)0.2部、イオン交換水11.8部を混合し、ダイノミルにて分散して保護層用顔料分散液を作製した。この分散液は粒径測定(LA−910、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.15μm以下であった。
上記硫酸バリウム分散液45.6部に対し、コロイダルシリカ(商品名;スノーテックスO(20%水分散液)、日産化学(株)製)8.1部を添加して目的の分散物を得た。
(iv−3)保護層用マット剤分散液の調製
小麦澱粉(商品名;小麦澱粉S、新進食料工業(株)製)220部に1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンの水分散物(商品名;PROXEL B.D.I.C.I(株)製)3.81部、イオン交換水1976.19部を混合し、均一に分散し、保護層用マット剤分散液を得た。
小麦澱粉(商品名;小麦澱粉S、新進食料工業(株)製)220部に1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンの水分散物(商品名;PROXEL B.D.I.C.I(株)製)3.81部、イオン交換水1976.19部を混合し、均一に分散し、保護層用マット剤分散液を得た。
(iv−4)保護層用塗布ブレンド液の調製
前記保護層用ポリビニルアルコール溶液1000部にフッ素系界面活性剤化合物(K)(商品名;メガファックF−120、5%水溶液、大日本インキ化学工業(株)製)40部、(4−ノニルフェノキシトリオキシエチレン)ブチルスルホン酸ナトリウム(三協化学(株)製 2.0%水溶液)50部、前記保護層用顔料分散液49.87部、前記保護層用マット剤分散液16.65部、ステアリン酸亜鉛分散液(商品名;ハイドリンF115、20.5%水溶液、中京油脂(株)製)48.7部、イオン交換水280部を均一に混合し保護層用塗布ブレンド液を得た。
前記保護層用ポリビニルアルコール溶液1000部にフッ素系界面活性剤化合物(K)(商品名;メガファックF−120、5%水溶液、大日本インキ化学工業(株)製)40部、(4−ノニルフェノキシトリオキシエチレン)ブチルスルホン酸ナトリウム(三協化学(株)製 2.0%水溶液)50部、前記保護層用顔料分散液49.87部、前記保護層用マット剤分散液16.65部、ステアリン酸亜鉛分散液(商品名;ハイドリンF115、20.5%水溶液、中京油脂(株)製)48.7部、イオン交換水280部を均一に混合し保護層用塗布ブレンド液を得た。
下塗り層つき支持体
<下塗り層液の作製>
酵素分解ゼラチン(平均分子量:10000、PAGI法粘度:1500Pa・s(15mP)、PAGI法ゼリー強度:20g)40部をイオン交換水60部に加えて40℃で攪拌溶解して下塗り層用ゼラチン水溶液を調製した。
別途水膨潤性の合成雲母(アスペクト比:1000、商品名;ソマシフME100、コープケミカル社製)8部と水92部とを混合した後、ビスコミルで湿式分散し、平均粒径が2.0μmの雲母分散液を得た。この雲母分散液に雲母濃度が5%となるように水を加え、均一に混合し、所望の雲母分散液を調製した。
40℃の40%の前記ゼラチン水溶液100部に、水120部およびメタノール556部を加え、十分攪拌混合した後、5%前記雲母分散液208部を加えて、十分攪拌混合し、1.66%ポリエチレンオキサイド系界面活性剤9.8部を加えた。そして液温を35℃から40℃に保ち、エポキシ化合物のゼラチン硬膜剤7.3部を加えて下塗り層用塗布液(5.7%)を調製し、下塗り用塗布液を得た。
<下塗り層液の作製>
酵素分解ゼラチン(平均分子量:10000、PAGI法粘度:1500Pa・s(15mP)、PAGI法ゼリー強度:20g)40部をイオン交換水60部に加えて40℃で攪拌溶解して下塗り層用ゼラチン水溶液を調製した。
別途水膨潤性の合成雲母(アスペクト比:1000、商品名;ソマシフME100、コープケミカル社製)8部と水92部とを混合した後、ビスコミルで湿式分散し、平均粒径が2.0μmの雲母分散液を得た。この雲母分散液に雲母濃度が5%となるように水を加え、均一に混合し、所望の雲母分散液を調製した。
40℃の40%の前記ゼラチン水溶液100部に、水120部およびメタノール556部を加え、十分攪拌混合した後、5%前記雲母分散液208部を加えて、十分攪拌混合し、1.66%ポリエチレンオキサイド系界面活性剤9.8部を加えた。そして液温を35℃から40℃に保ち、エポキシ化合物のゼラチン硬膜剤7.3部を加えて下塗り層用塗布液(5.7%)を調製し、下塗り用塗布液を得た。
<下塗り層つき支持体の作製>
LBPS50部、LBPK50部からなる木材パルプをデイスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300cm3まで叩解し、エポキシ化ベヘン酸アミド0.5部、アニオンポリアクリルアミド1.0部、硫酸アルミニウム1.0部、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン0.1部、カチオンポリアクリルアミド0.5部をいずれもパルプに対する絶乾質量比で添加し長網抄紙機により坪量114g/m2の原紙を抄造しキャレンダー処理によって厚み100μmに調整した。
次に原紙の両面にコロナ放電処理を行った後、溶融押し出し機を用いてポリエチレンを樹脂厚36μmとなるようにコーティングしマット面からなる樹脂層を形成した(この面をウラ面と呼ぶ)。次に上記樹脂層を形成した面とは反対側に溶融押し出し機を用いてアナターゼ型二酸化チタンを10%及び微量の群青を含有したポリエチレンを樹脂厚50μmとなるようにコーティングし光沢面からなる樹脂層を形成した(この面をオモテ面と呼ぶ)。ウラ面のポリエチレン樹脂被覆面にコロナ放電処理した後、帯電防止剤として酸化アルミニウム(商品名;アルミナゾル100、日産化学工業(株)製)/二酸化珪素(商品名;スノーテックスO、日産化学工業(株)製)=1/2(質量比)を水に分散させて乾燥後の質量で0.2g/m2塗布した。次にオモテ面のポリエチレン樹脂被覆面にコロナ放電処理した後、上記下塗り液を雲母の塗布量が0.26g/m2となるように塗布・乾燥し、下塗り層つき支持体を得た。
LBPS50部、LBPK50部からなる木材パルプをデイスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300cm3まで叩解し、エポキシ化ベヘン酸アミド0.5部、アニオンポリアクリルアミド1.0部、硫酸アルミニウム1.0部、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン0.1部、カチオンポリアクリルアミド0.5部をいずれもパルプに対する絶乾質量比で添加し長網抄紙機により坪量114g/m2の原紙を抄造しキャレンダー処理によって厚み100μmに調整した。
次に原紙の両面にコロナ放電処理を行った後、溶融押し出し機を用いてポリエチレンを樹脂厚36μmとなるようにコーティングしマット面からなる樹脂層を形成した(この面をウラ面と呼ぶ)。次に上記樹脂層を形成した面とは反対側に溶融押し出し機を用いてアナターゼ型二酸化チタンを10%及び微量の群青を含有したポリエチレンを樹脂厚50μmとなるようにコーティングし光沢面からなる樹脂層を形成した(この面をオモテ面と呼ぶ)。ウラ面のポリエチレン樹脂被覆面にコロナ放電処理した後、帯電防止剤として酸化アルミニウム(商品名;アルミナゾル100、日産化学工業(株)製)/二酸化珪素(商品名;スノーテックスO、日産化学工業(株)製)=1/2(質量比)を水に分散させて乾燥後の質量で0.2g/m2塗布した。次にオモテ面のポリエチレン樹脂被覆面にコロナ放電処理した後、上記下塗り液を雲母の塗布量が0.26g/m2となるように塗布・乾燥し、下塗り層つき支持体を得た。
<各感熱記録層用塗布液の塗布>
前記下塗り層つき支持体の上に、下から、前記感熱記録層用塗布液(c)、前記中間層用塗布液、前記感熱記録層用塗布液(b)、前記中間層用塗布液、前記感熱記録層用塗布液(a)、前記光透過率調整層用塗布液、前記保護層用塗布液の順に7層同時に連続塗布し、30℃、湿度30%、および40℃、湿度30%の条件で順次乾燥して多色感熱記録材料(1)を得た。
この際前記感熱記録層用塗布液(a)の塗布量は液中に含まれるジアゾ化合物(A)の塗布量が固形分塗布量で0.078g/m2となるように、同様に前記感熱記録層用塗布液(b)の塗布量は液中に含まれるジアゾ化合物(D)の塗布量が固形分塗布量で0.206g/m2となるように、同様に前記感熱記録層用塗布液(c)の塗布量は液中に含まれる電子供与性染料(H)の塗布量が固形分塗布量で0.355g/m2となるように塗布・乾燥を行った。
また、前記中間層用塗布液は(a)と(b)の間は固形分塗布量が2.39g/m2、(b)と(c)の間は固形分塗布量が3.34g/m2、前記光透過率調整層用塗布液は固形分塗布量が2.35g/m2、保護層は固形分塗布量が1.39g/m2となるように塗布・乾燥を行った。
前記下塗り層つき支持体の上に、下から、前記感熱記録層用塗布液(c)、前記中間層用塗布液、前記感熱記録層用塗布液(b)、前記中間層用塗布液、前記感熱記録層用塗布液(a)、前記光透過率調整層用塗布液、前記保護層用塗布液の順に7層同時に連続塗布し、30℃、湿度30%、および40℃、湿度30%の条件で順次乾燥して多色感熱記録材料(1)を得た。
この際前記感熱記録層用塗布液(a)の塗布量は液中に含まれるジアゾ化合物(A)の塗布量が固形分塗布量で0.078g/m2となるように、同様に前記感熱記録層用塗布液(b)の塗布量は液中に含まれるジアゾ化合物(D)の塗布量が固形分塗布量で0.206g/m2となるように、同様に前記感熱記録層用塗布液(c)の塗布量は液中に含まれる電子供与性染料(H)の塗布量が固形分塗布量で0.355g/m2となるように塗布・乾燥を行った。
また、前記中間層用塗布液は(a)と(b)の間は固形分塗布量が2.39g/m2、(b)と(c)の間は固形分塗布量が3.34g/m2、前記光透過率調整層用塗布液は固形分塗布量が2.35g/m2、保護層は固形分塗布量が1.39g/m2となるように塗布・乾燥を行った。
[実施例2]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物A−78を化合物A−28としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(2)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物A−78を化合物A−28としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(2)を得た。
[実施例3]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物A−78を化合物A−105としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(3)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物A−78を化合物A−105としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(3)を得た。
[実施例4]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を化合物7としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(4)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を化合物7としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(4)を得た。
[実施例5]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を化合物3としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(5)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を化合物3としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(5)を得た。
[実施例6]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を化合物4としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(6)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を化合物4としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(6)を得た。
[実施例7]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を5.7部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(7)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を5.7部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(7)を得た。
[実施例8]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を1.6部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(8)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を1.6部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(8)を得た。
[比較例1]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を0部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(9)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を0部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(9)を得た。
[比較例2]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物A−78の含有量4.2部を0部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(10)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物A−78の含有量4.2部を0部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(10)を得た。
[比較例3]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を7.6部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(11)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を7.6部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(11)を得た。
[比較例4]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を6.8部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(12)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を6.8部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(12)を得た。
[比較例5]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を0.8部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(13)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6の含有量4.8部を0.8部としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(13)を得た。
[比較例6]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を下記化合物Xとしたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(14)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を下記化合物Xとしたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(14)を得た。
[比較例7]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を下記化合物Yとしたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(15)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を下記化合物Yとしたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(15)を得た。
[比較例8]
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を下記化合物Z(商品名;Irganox1010、チバ・スペシャリティケミカル社製)としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(16)を得た。
実施例1の(3)シアン感熱記録層液の調製<電子供与性無色染料内包カプセル液(c)の調製>に記載の化合物6を下記化合物Z(商品名;Irganox1010、チバ・スペシャリティケミカル社製)としたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料(16)を得た。
なお、実施例2〜8のハイドロキノン化合物比を表3に、比較例1〜8のハイドロキノン化合物比を表4に示す。
<感熱記録材料の性能評価>
(熱記録)
実施例1〜8および比較例1〜8の感熱記録材料1〜16に対し、印画装置としてTRT−21(長野日本無線(株)製)および、紫外線ランプを用い、以下の手順で熱印画を行った。
発光中心波長420nmで出力40Wの紫外線ランプに10秒間曝光して、イエロー感熱記録層を定着した後、発光中心波長365nmで出力40Wの紫外線ランプに15秒間曝光して、マゼンタ感熱記録層を定着した。その後、サーマルヘッドのエネルギーが130〜170mJ/mm2となるように印画電圧およびパルス幅を調整して、シアン画像を印画した。
なお、上記感熱記録材料1〜16に印画された画像をそれぞれ、印画サンプル1〜16とする。
(熱記録)
実施例1〜8および比較例1〜8の感熱記録材料1〜16に対し、印画装置としてTRT−21(長野日本無線(株)製)および、紫外線ランプを用い、以下の手順で熱印画を行った。
発光中心波長420nmで出力40Wの紫外線ランプに10秒間曝光して、イエロー感熱記録層を定着した後、発光中心波長365nmで出力40Wの紫外線ランプに15秒間曝光して、マゼンタ感熱記録層を定着した。その後、サーマルヘッドのエネルギーが130〜170mJ/mm2となるように印画電圧およびパルス幅を調整して、シアン画像を印画した。
なお、上記感熱記録材料1〜16に印画された画像をそれぞれ、印画サンプル1〜16とする。
(発色濃度の測定)
上記印画サンプル1〜16のシアン濃度および白色部(地肌部)のイエロー濃度を、X−rite model310のレッドフィルターおよびブルーフィルターを用いてそれぞれ測定した。
上記印画サンプル1〜16のシアン濃度および白色部(地肌部)のイエロー濃度を、X−rite model310のレッドフィルターおよびブルーフィルターを用いてそれぞれ測定した。
(画像保存性の評価−高照度曝光耐光性)
上記印画サンプル1〜16を光照射装置Ci65(アトラスエレクトリック/デバイス社製)を用いて、420nmの照射エネルギーが0.9W/m2となる条件で、8日間曝光を行った。
光照射後の発色濃度値を、光照射前の発色濃度値で除したものを、残存率とした。
上記印画サンプル1〜16を光照射装置Ci65(アトラスエレクトリック/デバイス社製)を用いて、420nmの照射エネルギーが0.9W/m2となる条件で、8日間曝光を行った。
光照射後の発色濃度値を、光照射前の発色濃度値で除したものを、残存率とした。
(画像保全性の評価−低照度曝光耐光性)
上記印画サンプル1〜16を蛍光灯照射装置(トップツーシステム社製)を用いて、10000luxの照度にて、4週間曝光を行った。
光照射後の発色濃度値を、光照射前の発色濃度値で除したものを、残存率とした。
上記印画サンプル1〜16を蛍光灯照射装置(トップツーシステム社製)を用いて、10000luxの照度にて、4週間曝光を行った。
光照射後の発色濃度値を、光照射前の発色濃度値で除したものを、残存率とした。
(画像保全性の評価−地肌のイエロー濃度変化)
上記Xenon曝光および上記蛍光灯曝光の曝光後、白色部(地肌部)のイエロー濃度を上記(発色濃度の測定)と同様の条件にて測定し、曝光前後における濃度変化を求めた。
上記Xenon曝光および上記蛍光灯曝光の曝光後、白色部(地肌部)のイエロー濃度を上記(発色濃度の測定)と同様の条件にて測定し、曝光前後における濃度変化を求めた。
(画像保全性の評価−暗所保存性)
上記印画サンプル1〜16を、60℃/60%RHのサーモボックスに10日間保管し、保管前後での発色濃度を測定した。
サーモボックス保管後の発色濃度値を、サーモボックス保管前の発色濃度値で除したものを、残存率とした。
上記印画サンプル1〜16を、60℃/60%RHのサーモボックスに10日間保管し、保管前後での発色濃度を測定した。
サーモボックス保管後の発色濃度値を、サーモボックス保管前の発色濃度値で除したものを、残存率とした。
以上の評価結果を、表3および4に示す。
Claims (3)
- 支持体上に、電子供与性無色染料と、電子受容性化合物とを含む感熱記録層を設けた感熱記録材料において、下記一般式(1)で表されるハイドロキノン化合物、および下記一般式(2)で表される不飽和脂肪鎖含有化合物を、前記感熱記録層中に含有し、かつ、前記ハイドロキノン化合物の含有量が前記電子供与性無色染料に対して質量比で15〜80質量%の範囲にあることを特徴とする感熱記録材料。
- 前記電子供与性無色染料と、前記ハイドロキノン化合物、および前記不飽和脂肪鎖含有化合物が、同一のマイクロカプセルに含有されることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003418451A JP2005178036A (ja) | 2003-12-16 | 2003-12-16 | 感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003418451A JP2005178036A (ja) | 2003-12-16 | 2003-12-16 | 感熱記録材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005178036A true JP2005178036A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34780665
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003418451A Pending JP2005178036A (ja) | 2003-12-16 | 2003-12-16 | 感熱記録材料 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005178036A (ja) |
-
2003
- 2003-12-16 JP JP2003418451A patent/JP2005178036A/ja active Pending
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