JP2005177563A - ガソリンベーパ回収装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ガソリンベーパを吸引するためのガソリンベーパポンプ7と、ガソリンベーパポンプに接続され、ガソリンベーパが内部を流通するガソリンベーパ凝縮管8と、ガソリンベーパ凝縮管及び冷却手段6を内蔵し、冷却手段によりガソリンベーパ凝縮管を冷却して内部を流通するガソリンベーパを凝縮・回収するガソリンベーパ凝縮容器10と、ガソリンベーパ凝縮容器内に設けられ、凝縮ガソリンと空気とを分離する分離手段と、ガソリンベーパ凝縮容器内に設けられ、分離された凝縮ガソリンを溜めるとともに、再蒸発しないように冷却するガソリン溜9と、ガソリンベーパ凝縮容器内に貫通挿入され、分離された空気を外部に排出する空気抜き管11とを備える。
【選択図】 図1
Description
従来はこの問題に対応するため、炭素数1〜4の炭化水素ガスの少なくとも1種をガソリンベーパに混合した後、この混合ガスを4kgf/cm2まで圧縮機で圧縮し、その後に冷却器で冷却することで回収するガソリン回収装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、この発明を実施するための実施の形態1におけるガソリンベーパ回収装置の全体構成図の一例を示すものである。
図中、このガソリンベーパ回収装置は、熱源ユニット1とガソリンベーパ凝縮ユニット2から構成される。また、熱源ユニット1及びガソリンベーパ凝縮ユニット2は、圧縮機3と凝縮器4と絞り装置5と蒸発器6を配管接続させた冷媒循環回路と、計量機17からガソリンベーパポンプ7により吸引し蒸発器6とガソリンベーパ凝縮管8と不凍液18を収容したガソリンベーパ凝縮容器10とガソリン電磁弁15を配管により接続し、ガソリン電磁弁15と計量機17を接続することによりガソリン電磁弁15を開くことにより、計量機17にガソリンを返送するガソリン凝縮回路とを有している。なお、冷媒循環回路内には冷媒が流動しており、この冷媒として、可燃性の無いHFC冷媒(例えばR404A、R410A、R407C等)や自然冷媒(例えばCO2等)が用いられる。また、ガソリン凝縮容器10内部には不凍液(例えば、ブライン(プロピレングリコール等)またはガソリン、灯油といった石油系物質))を注入している。なお、0℃以上でガソリンベーパを凝縮させる時は水を用いても良い。
図10は、この発明の実施の形態2におけるガソリンベーパ回収装置のガソリンベーパ凝縮容器の要部構造を示す一部断面図であり、ガソリンベーパ凝縮容器のガソリン回収効率を上げたものである。
図10において、ガソリンベーパ凝縮管8の下部の飛び出しを長くし、ガソリン溜9のガソリンが溜まっている中に入れて浸漬させる。この際、ガソリンが常に溜まるようにガソリン排出管100の上端開口部100aをガソリン溜9内に飛び出させるような構造とする。このことで、常時、ガソリン排出管100の上端開口部100aと同位置までガソリンが溜められる。そして、ガソリンベーパ凝縮管8の飛び出し管の最下面8aとガソリン排出管100の最上面100aとの高さの間に、泡発生板101を挿入する。この泡発生板101は、目の細かいメッシュ状の金属を使用し、ガソリン凝縮管8の最下面8aから発生する空気とガソリンベーパの混合気体をこの泡発生板101を通すことにより目の細かい泡となる。この細かい泡に含まれる残存するガソリンベーパについては、再冷却されるのと、ガソリンの吸着作用によりさらにガソリンベーパを回収することを可能としている。この再冷却については、ガソリンは下部に滞留しているが、このガソリン溜9はガソリンベーパ凝縮容器10の下部に位置しているため、ガソリンベーパ凝縮容器10内の不凍液18の温度と近い値まで冷却されている。このことと、ガソリンベーパを含む空気を泡状にすることにより、熱交換効率が飛躍的に良くなり、これは直接空気を含むガソリンベーパの熱を液体に伝えるため、もっとも効率よく冷却できるのである。その作用によりガソリン回収効率を上げることが可能となる。
図11は、この発明の実施の形態3におけるガソリンベーパ回収装置を示す部分構成図であり、ガソリンベーパ凝縮容器のガソリンベーパ凝縮管内に冷却したガソリンを流すようにしたものである。
図11において、回路内にガソリンポンプ110を使用し、ガソリンベーパ凝縮容器10内のガソリン溜9に溜まったガソリンをガソリンポンプ110によりガソリンベーパ凝縮容器10の上部に位置するガソリンベーパ凝縮管8の入口111に接続する。そしてガソリンベーパが吸引されると同時にガソリンポンプ110を運転し、ガソリンベーパと共に冷却されたガソリンをガソリンベーパ凝縮管8内に通すようにしたものである。このように構成された冷却ガソリン流通手段は、冷却されたガソリンにより直接ガソリンベーパを冷却するため、非常に効率よく冷却することができる。さらにガソリンの吸着作用を利用しているため、さらにその効果を増すことになる。そしてガソリンベーパ凝縮管8内を通り冷却されたガソリンと冷却されて凝縮したガソリンベーパは下部のガソリン溜9へ流れていく。そして空気については空気抜き管11を通り排出され、凝縮したガソリンは再度ガソリンベーパ冷却用として利用される。ガソリンベーパの凝縮により増加したガソリンについては、ガソリンベーパポンプ7の停止時にガソリン電磁弁15を開き、排出する。また、ガソリンポンプ110を停止した場合、ガソリンベーパ凝縮容器10の上部にまで送り込んでいる管内のガソリンが下部のガソリン溜9に戻り、再起動時にはまた、上部にまでガソリンを上げる為の時間的ロスが発生するため、そのロスをなくす目的でガソリンポンプ用逆止弁112を冷却ガソリン流通手段に設けている。また、この上部に送り込むガソリン管については、外気温によりガソリン温度が上昇してしまう問題とガソリンポンプ110から吸収してしまう熱により温度が上昇してしまう問題があった。そのことは、ガソリン凝縮効率を低下させてしまう問題となるため、この実施の形態3では、上部にまで送り込む管については、図示してはいないが、ガソリンベーパ凝縮容器10に接触させ、周囲を断熱材で保温することにしている。このことによりガソリンベーパ凝縮容器10内で冷却されている不凍液18により冷却されているガソリンベーパ凝縮容器10の温度と同程度にまで冷却され、ガソリン溜9から送り込まれるガソリンの温度が上昇する問題が解消され、凝縮効率の悪化を改善することが可能となる。これは、ガソリンの吸着と冷却を併用したガソリンベーパ冷却吸着回収方式により、ガソリンベーパの凝縮回収を効率的に行うものである。
上記実施の形態1では、ガソリンベーパ凝縮管8として通常の銅配管を使用していたが、この実施の形態4はガソリンベーパ凝縮管8として管内面に溝がついた内面溝付管を使用したものである。この内面溝付管を使用すると、管内を流れる流体は極度の乱流状態となるため、伝熱効率を上げるものである。この内面溝付管を使用した理由としては、管内で乱流状態となるため分子量の大きいガソリンの運動量が最大となり、壁面への接触効率も上昇するためである。このことは空気による伝熱の阻害を排除することが可能となり、ガソリンベーパの凝縮効率が上がるものである。そのことにより凝縮に最低限必要な管の長さを短くすることが可能となり、製品をコンパクトにすることを可能とした。
この実施の形態5は、ガソリンベーパ凝縮管8に適度の圧力をかけるようにしたものである。これは、圧力を上げることにより、同体積、同温度ではガソリン分子の飽和量は一定であることを利用し、圧力を上げた分、その体積に含まれるガソリン分子の量が増加する。そのため、飽和し凝縮する温度が上昇するため、同温度まで冷却した場合の凝縮効率は増加するのである。このことを利用するために、この実施の形態5のガソリンベーパ凝縮管8の出口部に圧力調整弁14を設置し、この圧力調整弁14を調整することによりガソリンベーパ凝縮管8内の圧力を0.1Mpa程度にまで上昇させるものとしている。このことによりガソリン回収効率を上げることを可能としている。
図12は、この発明の実施の形態6におけるガソリンベーパ回収装置を示す部分構成図であり、ガソリンベーパ凝縮容器とガソリンベーパ凝縮管を2分割にしたものである。
図12に示すように、ガソリンベーパ凝縮容器とガソリンベーパ凝縮管8を2分割にし、第1のガソリンベーパ凝縮容器121をガソリンベーパの温度よりも低く、ガソリンベーパに含まれる水分等の凍結を起こさない温度に保ち、第2のガソリンベーパ凝縮容器122を第1のガソリンベーパ凝縮容器121よりも低温な状態にし、回収効率を上げるようにした装置である。回収効率は冷却する温度を下げれば、効率が良くなるが、ガソリンベーパに含まれる水分等低温で凍結する物質が多く含まれる場合は、凍結によりガソリンベーパ凝縮管8内が閉塞してしまう懸念があり、まずガソリンベーパに含まれる成分が凍結温度以上の状態で、液化し、液化した成分を除去し、その排出空気をさらに第2のガソリンベーパ凝縮容器122にて冷却し、ガソリンベーパを回収するものである。そのことにより凍結の危険性を低下することを可能とした。また、第2のガソリンベーパ凝縮容器122内部で凍結が生じた場合に備えて、ガソリンベーパ凝縮管8の外面にヒータ(図示せず)を設置し、デフロストを行えるものとした。また、熱源123からホットガスを流すことにより凍結を溶かす装置を付けるものとした。その際には、デフロスト状態である信号を外部に表示し、その場合に装置を運転した場合には、第1のガソリンベーパ凝縮容器121への回路を通った後、第2のガソリンベーパ凝縮容器122への回路をバイパスし、バイパス回路124を通って排出されるものとした。そして、凝縮したガソリン等はガソリン電磁弁15を通り計量器17へと戻されるものである。
Claims (15)
- ガソリンタンクから排出されるガソリンベーパを吸引し、吸引したガソリンベーパを冷却・液化して回収するガソリンベーパ回収装置において、
ガソリンベーパを吸引するためのガソリンベーパポンプと、
前記ガソリンベーパポンプに接続され、ガソリンベーパが内部を流通するガソリンベーパ凝縮管と、
前記ガソリンベーパ凝縮管及び冷却手段を内蔵し、前記冷却手段により前記ガソリンベーパ凝縮管を冷却して内部を流通するガソリンベーパを凝縮・回収するガソリンベーパ凝縮容器と、
を備えたことを特徴とするガソリンベーパ回収装置。 - ガソリンタンクから排出されるガソリンベーパを吸引し、吸引したガソリンベーパを冷却・液化して回収するガソリンベーパ回収装置において、
ガソリンベーパを吸引するためのガソリンベーパポンプと、
前記ガソリンベーパポンプに接続され、ガソリンベーパが内部を流通する円形螺旋状に巻回されたガソリンベーパ凝縮管と、
前記ガソリンベーパ凝縮管及び冷却手段を内蔵し、前記冷却手段により前記ガソリンベーパ凝縮管を冷却して内部を流通するガソリンベーパを凝縮・回収するガソリンベーパ凝縮容器と、
を備えたことを特徴とするガソリンベーパ回収装置。 - ガソリンタンクから排出されるガソリンベーパを吸引し、吸引したガソリンベーパを冷却・液化して回収するガソリンベーパ回収装置において、
ガソリンベーパを吸引するためのガソリンベーパポンプと、
前記ガソリンベーパポンプに接続され、ガソリンベーパが内部を流通するガソリンベーパ凝縮管と、
前記ガソリンベーパ凝縮管及び冷却手段を内蔵し、前記冷却手段により前記ガソリンベーパ凝縮管を冷却して内部を流通するガソリンベーパを凝縮・回収するガソリンベーパ凝縮容器と、
前記ガソリンベーパ凝縮容器内に設けられ、凝縮ガソリンと空気とを分離する分離手段と、
を備えたことを特徴とするガソリンベーパ回収装置。 - ガソリンタンクから排出されるガソリンベーパを吸引し、吸引したガソリンベーパを冷却・液化して回収するガソリンベーパ回収装置において、
ガソリンベーパを吸引するためのガソリンベーパポンプと、
前記ガソリンベーパポンプに接続され、ガソリンベーパが内部を流通するガソリンベーパ凝縮管と、
前記ガソリンベーパ凝縮管及び冷却手段を内蔵し、前記冷却手段により前記ガソリンベーパ凝縮管を冷却して内部を流通するガソリンベーパを凝縮・回収するガソリンベーパ凝縮容器と、
前記ガソリンベーパ凝縮容器内に設けられ、凝縮ガソリンを溜めるとともに、再蒸発しないように冷却するガソリン溜と、
を備えたことを特徴とするガソリンベーパ回収装置。 - ガソリンタンクから排出されるガソリンベーパを吸引し、吸引したガソリンベーパを冷却・液化して回収するガソリンベーパ回収装置において、
ガソリンベーパを吸引するためのガソリンベーパポンプと、
前記ガソリンベーパポンプに接続され、ガソリンベーパが内部を流通するガソリンベーパ凝縮管と、
前記ガソリンベーパ凝縮管及び冷却手段を内蔵し、前記冷却手段により前記ガソリンベーパ凝縮管を冷却して内部を流通するガソリンベーパを凝縮・回収するガソリンベーパ凝縮容器と、
前記ガソリンベーパ凝縮容器内に設けられ、凝縮ガソリンと空気とを分離する分離手段と、
前記ガソリンベーパ凝縮容器内に設けられ、分離された凝縮ガソリンを溜めるとともに、再蒸発しないように冷却するガソリン溜と、
前記ガソリンベーパ凝縮容器内に貫通挿入され、分離された空気を外部に排出する空気抜き管と、
を備えたことを特徴とするガソリンベーパ回収装置。 - 空気抜き管は、その途中にガソリン吸着材又はガソリンベーパ分離膜を有することを特徴とする請求項5記載のガソリンベーパ回収装置。
- 空気抜き管は、ガソリンベーパ凝縮容器の中心を通って上方に出されたことを特徴とする請求項5記載のガソリンベーパ回収装置。
- ガソリンタンクから排出されるガソリンベーパを吸引し、吸引したガソリンベーパを冷却・液化して回収するガソリンベーパ回収装置において、
ガソリンベーパを吸引するためのガソリンベーパポンプと、
前記ガソリンベーパポンプに接続され、ガソリンベーパが内部を流通するガソリンベーパ凝縮管と、
前記ガソリンベーパ凝縮管及び冷却手段を内蔵し、前記冷却手段により前記ガソリンベーパ凝縮管を冷却して内部を流通するガソリンベーパを凝縮・回収するガソリンベーパ凝縮容器と、
前記ガソリンベーパ凝縮容器内に設けられ、凝縮ガソリンと空気とを分離する分離手段と、
前記ベーバガソリンから前記ガソリンベーパ凝縮容器へ送られる高温のガソリンベーパを含んだ空気と前記ガソリンベーパ凝縮容器からの冷却された排出空気との間で熱交換を行う熱交換器と、
を備えたことを特徴とするガソリンベーパ回収装置。 - 熱交換器をガソリンベーパ凝縮容器に接触させて取り付けたことを特徴とする請求項8記載のガソリンベーパ回収装置。
- 熱交換器は、2重管構造であり、内側に排気空気、外側に高温のガソリンベーパを含んだ空気をそれぞれ流通することを特徴とする請求項8又は請求項9記載のガソリンベーパ回収装置。
- ガソリンベーパポンプを、計量器のガソリンを給油するハンドルの操作と連動させるようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載のガソリンベーパ回収装置。
- ガソリンタンクから排出されるガソリンベーパを吸引し、吸引したガソリンベーパを冷却・液化して回収するガソリンベーパ回収装置において、
ガソリンベーパを吸引するためのガソリンベーパポンプと、
前記ガソリンベーパポンプに接続され、ガソリンベーパが内部を流通するガソリンベーパ凝縮管と、
前記ガソリンベーパ凝縮管及び冷却手段を内蔵し、前記冷却手段により前記ガソリンベーパ凝縮管を冷却して内部を流通するガソリンベーパを凝縮・回収するガソリンベーパ凝縮容器と、
前記ガソリンベーパ凝縮容器内の下部に設けられ、凝縮ガソリンを溜めるとともに、再蒸発しないように冷却するガソリン溜と、
前記ガソリンベーパ凝縮容器の低部に設けられたガソリン溜と前記ガソリンベーパ凝縮容器の上方部に位置する前記ガソリンベーパ凝縮管とに接続され、冷却されたガソリンをガソリンベーパとともに前記ガソリンベーパ凝縮管に流すための冷却ガソリン流通手段と、
を備えたことを特徴とするガソリンベーパ回収装置。 - ガソリンベーパ凝縮管として、内面溝付管を用いたことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載のガソリンベーパ回収装置。
- ガソリンベーパ凝縮容器に内蔵される冷却手段は、熱源ユニットに接続された蒸発器と容器内に収容された不凍液であることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載のガソリンベーパ回収装置。
- ガソリンベーパ凝縮容器に内蔵される冷却手段の蒸発器を螺旋状に構成し、螺旋状のガソリンベーパ凝縮管の内側に前記螺旋状の蒸発器を配置し、前記螺旋状のガソリンベーパ凝縮管の内面と前記螺旋状の蒸発器の外面を接着したことを特徴とする請求項14記載のガソリンベーパ回収装置。
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