JP2005175752A - レベルシフタ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リーク電流を低減できるレベルシフタ回路を提供する。
【解決手段】 レベル変換部11のn型トランジスタM21は、p型トランジスタM13及びn型トランジスタM23と、第1インバータ13と、第2インバータ14とを介して入出力端子inoutに接続され、n型トランジスタM25を介して接地電位を供給する電源ラインに接続される。レベル変換部11のn型トランジスタM22は、p型トランジスタM14及びn型トランジスタM24と、第1インバータ13とを介して入出力端子inoutに接続され、p型トランジスタM15を介して電源電圧VDDを供給する電源ラインに接続される。電源電圧PVDDを遮断する際には、制御端子cntに入力された制御信号に基づいて、n型トランジスタM21がオフに、n型トランジスタM22がオンにされ、出力端子outから出力される信号がLレベルに固定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レベルシフタ回路に関し、更に詳しくは、信号の電圧レベルを変換するレベルシフタ回路に関する。
例えば、カーオーディオ用半導体装置では、時計や、ラジオ、カセット、CD、MD、FM多重、MP3、GPSナビゲーション、DVDなどの複数の機能を同じマイクロコンピュータを用いて制御することがある。この場合、複数の機能を実現する各部の電源電圧が、それぞれマイクロコンピュータの動作電源電圧と異なるときには、各部から入力する信号のレベルをマイクロコンピュータが扱う信号のレベルに統一する必要がある。このため、マイクロコンピュータには、入力した信号の電圧レベルを、自身の動作電源電圧レベルに変換するレベルシフタ回路が設けられる。
図3は、レベルシフタ回路を備える一般的なマイクロコンピュータの構成をブロック図で示している。この例では、マイクロコンピュータ200は、各部の制御及び信号処理を行う内部制御回路202と、ラジオ機能を実現するラジオ部(図示せず)と内部制御回路202との間で信号の入出力を行う第1レベルシフタ回路201(A)と、MD機能を実現するMD部(図示せず)と内部制御回路202との間で信号の入出力を行う第2レベルシフタ回路201(B)とを有する。ラジオ部は、電圧PVDD(A)、例えば5Vで動作し、MD部は、電圧PVDD(B)、例えば3Vで動作する。
内部制御回路202は、電源電圧VDDで動作し、電圧VDDレベルの信号を取り扱う。第1レベルシフタ回路201(A)は、電圧VDD及び電圧PVDD(A)で動作する。第1レベルシフタ回路201(A)は、入出力端子inoutを介してラジオ部から入力する電圧PVDD(A)レベルの信号を電圧VDDレベルの信号に変換し、変換した信号を、出力端子outから内部制御回路202に向けて出力する。また、第1レベルシフタ回路201(A)は、入力端子inを介して内部制御回路202から入力する電圧VDDレベルの信号をPVDD(A)レベルの信号に変換し、変換した信号を、入出力端子inoutからラジオ部に向けて出力する。
第2レベルシフタ回路201(B)は、電圧VDD及び電圧PVDD(B)で動作する。第2レベルシフタ回路201(B)は、入出力端子inoutを介して、MD部から入力する電圧PVDD(B)レベルの信号を電圧VDDレベルの信号に変換し、変換した信号を、出力端子outから内部制御回路202に向けて出力する。また、第2レベルシフタ回路201(B)は、入力端子inを介して内部制御回路202から入力する電圧VDDレベルの信号をPVDD(B)レベルの信号に変換し、変換した信号を、入出力端子inoutからMD部に向けて出力する。
図4は、従来の一般的なレベルシフタ回路の構成を示している。この例では、入出力端子inoutから入力する信号の論理レベルと出力端子outから出力される信号の論理レベルとが正論理となり、入力端子inから入力される信号の論理レベルと入出力端子inoutから出力される信号の論理レベルとが正論理となる。レベルシフタ回路201は、電圧VDDで動作するVDD電源動作部217と、電圧PVDDで動作するPVDD電源動作部218とを有する。VDD電源動作部217に配置されるレベル変換部211は、電圧PVDDレベルの信号を、電圧VDDレベルの信号に変換する。これとは逆に、PVDD電源動作部218に配置されるレベル変換部212は、電圧VDDレベルの信号を、電圧PVDDレベルの信号に変換する。
入力端子inに、Hレベル(VDDレベル)の信号が入力されると、レベル変換部212では、n型トランジスタM43はオフ、n型トランジスタM44はオンとなる。また、p型トランジスタM33は、そのゲート電位が接地電位となって、オンとなり、p型トランジスタM34は、そのゲート電位がPVDD電位となって、オフとなる。これにより、レベル変換部212は、p型トランジスタM34とn型トランジスタM44との接続ノードから、インバータ216に、接地電位(Lレベル)の信号を出力する。インバータ216は、入力信号を反転し、入出力端子inoutに、Hレベル(PVDDレベル)の信号を出力する。
入出力端子inoutに、Hレベル(PVDDレベル)の信号が入力されると、レベル変換部211では、n型トランジスタM42はオフ、n型トランジスタM41はオンとなる。また、p型トランジスタM32は、そのゲート電位が接地電位となって、オンとなり、p型トランジスタM31は、そのゲート電位がVDD電位となって、オフとなる。これにより、レベル変換部211は、p型トランジスタM32とn型トランジスタM42との接続ノードから、出力端子outに、Hレベル(VDDレベル)の信号を出力する。
ここで、例えば、MD機能を使用しないときには、マイクロコンピュータ200に入力する電圧PVDD(B)を遮断し、微小なリーク電流による消費電力を削減して、低消費電力化を図りたいという要望がある。しかし、電圧PVDD(B)を遮断すると、VDD電源動作部217に配置されるレベル変換部211では、n型トランジスタM41及びM42のゲートがオープンとなって、電圧VDDを供給する電源ラインから接地電位を供給する電源ラインに向かってリーク電流が流れるという問題が発生する。このため、従来のレベルシフタ回路201では、電圧PVDDを遮断することができなかった。
上記問題を解決する技術としては、特許文献1に記載された技術が知られている。図5は、特許文献1に記載されたレベルシフタ回路の構成を示している。同図に示す構成は、図4に示すレベルシフタ回路201の入出力端子inoutから出力端子outまでの部分の構成に相当する。特許文献1では、低電位側の電源を遮断するときには、Hレベルの制御信号を第1及び第2NOR回路301、302に入力し、第1及び第2NOR回路301、302の出力をそれぞれ強制的に接地電位にして、レベル変換部303を構成するn型トランジスタM41及びM42の双方をオフにしている。このような構成を採用することで、低電位側の電源を遮断した場合であっても、高電位側の電源ラインから接地電位側の電源ラインに向かって流れるリーク電流を遮断でき、低消費電力化を図ることができるとしている。
特開平9−135160号公報
ところで、図5に示す回路では、レベル変換部303を構成するn型トランジスタM41及びM42の双方がオフとなるため、出力端子OUTはハイインピーダンス状態となる。このため、出力端子OUTに接続された次段のトランジスタのゲートに入力される電位が不安定となり、そのトランジスタにリーク電流が流れる事態が発生する。このように、特許文献1に記載の構成では、レベルシフタ回路300自体の消費電力を削減することはできても、レベルシフタ回路300を内蔵するマクロコンピュータ200(図3)全体としてみたときには、消費電力の削減は不十分であった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、信号の電圧レベルを変換するレベルシフタ回路であって、一方の電源を遮断したときに他方の電源間で発生するリーク電流を防止でき、かつ、その他方の電源側の出力端子に接続されたトランジスタに流れるリーク電流についても防止できるレベルシフタ回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレベルシフタ回路は、第1の高電位電源と第1の低電位電源とによって規定される第1の電圧レベルを有する第1の信号を入力し、第2の高電位電源と第2の低電位電源とによって規定される第2の電圧レベルを有する第2の信号を出力するレベルシフタ回路において、第1のノードで直列に接続され前記第2の高電位電源と第2の低電位電源との間に挿入された第1及び第2のトランジスタと、第2のノードで直列に接続され前記第2の高電位電源と第2の低電位電源との間に挿入された第3及び第4のトランジスタとを備え、前記第1の信号が前記第1のトランジスタのゲートに、前記第1の信号を反転した反転信号が前記第3のトランジスタのゲートにそれぞれ入力され、前記第1のノードを前記第4のトランジスタのゲートに、前記第2のノードを前記2のトランジスタのゲートにそれぞれ接続したレベル変換部と、前記第1の電源がオフのときに活性化される制御信号に応答して、前記第1及び第3のトランジスタの何れか一方をオンに他方をオフに制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明のレベルシフタ回路では、制御信号に応答して、レベル変換部の第1及び第3のトランジスタの一方をオンにし、他方をオフにする構成を採用する。レベル変換部では、第1及び第3のトランジスタの一方がオンに、他方がオフになると、オンとなった第1又は第2のトランジスタに直列に接続された第2又は第4のトランジスタはオフとなり、オフとなった第1又は第2のトランジスタに直列に接続された第2又は第4のトランジスタはオンとなって、例えば、第1のノード又は第2のノードから出力する第2の信号が、第2の高電位電源の電圧又は第2の低電位電源の電圧に固定される。これにより、本発明のレベルシフタ回路では、第1の高電位電源の供給が遮断された際に、第1及び第3のトランジスタのゲート電位が不定となることによって生じるレベル変換部で発生するリーク電流を防止できると共に、レベルシフタ回路の出力に接続されたトランジスタで発生するリーク電流を防止できる。なお、本発明のレベルシフタ回路は、第1のノードから第2の信号を出力するとき、第2のノードから第2の信号の反転信号を出力する構成を採用することができる。
本発明のレベルシフタ回路では、前記制御信号に応答して、第1の信号及び前記反転信号をそれぞれ前記第1及び第3のトランジスタのゲートから遮断するトランスファーゲートを更に備えることが好ましい。この場合、第1及び第3のゲートを前段の回路から切り離すことができる。
本発明のレベルシフタ回路では、前記制御部は、前記第1の電圧がオフのとき、前記レベル変換部から出力される前記第2の信号がHレベルに固定されるように前記第1及び第3のトランジスタを制御する構成を採用することができる。例えばレベルシフタ回路が、第1のノードから第2の信号を出力するとき、制御部が、制御信号に応答して、第1のトランジスタをオフに、第3のトランジスタをオンにする構成を採用することで、第1ノードから、Hレベルに固定された第2の信号を出力させることができる。
本発明のレベルシフタ回路では、上記に代えて、前記制御部は、前記第1の電圧がオフのとき、前記レベル変換部から出力される前記第2の信号がLレベルに固定されるように前記第1及び第3のトランジスタを制御する構成を採用することができる。例えばレベルシフタ回路が、第1のノードから第2の信号を出力するとき、上記とは逆に、制御部が、制御信号に応答して、第1のトランジスタをオンに、第3のトランジスタをオフにする構成を採用することで、第1ノードから、Hレベルに固定された第2の信号を出力させることができる。
本発明のレベルシフタ回路では、制御部が、レベル変換部の第1及び第3のトランジスタの一方をオンにし、他方をオフにすることで、第1の高電位電源の供給が遮断された際に、レベル変換部で発生するリーク電流を防止できると共に、レベルシフタ回路の出力に接続されたトランジスタで発生するリーク電流を防止できる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態例に基づいて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態例のレベルシフタ回路の構成を回路図として示している。この例では、図4の例と同様に、入出力端子inoutから入力する信号の論理レベルと出力端子outから出力される信号の論理レベルとが正論理となり、入力端子inから入力される信号の論理レベルと入出力端子inoutから出力される信号の論理レベルとが正論理となる。レベルシフタ回路100は、例えば図3に示すマイクロコンピュータ200に内蔵される。
レベルシフタ回路100は、VDD電源動作部21と、PVDD電源動作部22とを有する。VDD電源動作部21には、レベル変換部11と、インバータ15及び16と、p型トランジスタM13〜M15と、n型トランジスタM23〜M25とが配置され、これらの要素は、それぞれ電源電圧VDD(第2の高電位電源)で動作する。PVDD電源動作部22には、レベル変換部12と、インバータ13、14、及び、17とが配置され、これらの要素は、それぞれ電源電圧PVDD(第1の高電位電源)で動作する。
第1インバータ13は、入出力端子inoutから電圧PVDDをHレベルとする信号を入力し、入力信号を反転して出力する。第2インバータ14は、第1インバータ13の出力信号を入力し、第1インバータ13と同様に、入力信号を反転して出力する。レベル変換部11は、p型トランジスタM11及びM12とn型トランジスタM21及びM22とを有する。p型トランジスタM11及びn型トランジスタM21は、互いのドレイン同士が接続されて、電源電圧VDDを供給する電源ラインと接地電位を供給する電源ラインとの間に挿入される。p型トランジスタM12及びn型トランジスタM22は、互いのドレイン同士が接続されて、電源電圧VDDを供給する電源ラインと接地電位を供給する電源ラインとの間に、p型トランジスタM11及びn型トランジスタM21に対して並列に挿入される。
p型トランジスタM11のゲートは、p型トランジスタM12のドレインに接続され、p型トランジスタM12のゲートは、p型トランジスタM11のドレインに接続される。p型トランジスタM12及びn型トランジスタM22のドレインは出力端子outに接続され、レベル変換部11は、出力端子outに、電源電圧VDDをHレベルとする信号(第2の信号)を出力する。
インバータ15は、制御端子cntから入力される信号を反転する。一対のp型トランジスタM13及びn型トランジスタM23は、トランスファーゲートを構成し、第2インバータ14の出力と、レベル変換部11のn型トランジスタM21のゲートとの間に挿入される。p型トランジスタM13及びn型トランジスタM23は、制御端子cntに入力される制御信号に基づいて、第2インバータ14の出力とn型トランジスタM21のゲートとの間を接続し、或いは、その接続を解除する。
一対のp型トランジスタM14及びn型トランジスタM24は、トランスファーゲートを構成し、第1インバータ13の出力と、レベル変換部11のn型トランジスタM22のゲートとの間に挿入される。p型トランジスタM13及びn型トランジスタM23は、制御端子cntに入力される制御信号に基づいて、第1インバータ13の出力とn型トランジスタM22のゲートとの間を接続し、或いは、その接続を解除する。
p型トランジスタM15及びn型トランジスタM25は制御部を構成し、制御端子cntから入力する制御信号に基づいて、n型トランジスタM21及びM22の何れか一方をオンとし、他方をオフにする。n型トランジスタM25は、レベル変換部11のn型トランジスタM21のゲートと、接地電位を供給する電源ラインとの間に挿入され、そのゲートは、制御端子cntに接続される。p型トランジスタM15は、レベル変換部11のn型トランジスタM22のゲートと、電源電圧VDDを供給する電源ラインとの間に挿入され、そのゲートは、インバータ15を介して制御端子cntに接続される。
以下、レベルシフタ回路100の動作について説明する。レベルシフタ回路100が入出力端子inoutから電圧PVDDをHレベルとする信号を入力する際には、制御端子cntには、Lレベル(非活性化レベル)の制御信号が入力される。この制御信号に基づいて、レベルシフタ回路では、第2インバータ14の出力とレベル変換部11のn型トランジスタM21のゲートとが接続され、第1インバータ13の出力とレベル変換部11のn型トランジスタM22のゲートとが接続される。また、p型トランジスタM15及びn型トランジスタM25は、それぞれオフとなる。
制御端子cntから入力される信号がLレベルのときには、レベルシフタ回路100は、従来の一般的なレベルシフタ回路201(図4)と等価である。また、レベルシフタ回路100の入力端子inから入出力端子inoutまでの部分の回路構成は、従来の一般的なレベルシフタ回路201の入力端子inから入出力端子inoutまでの部分の回路構成と同じである。このため、レベルシフタ回路100が、入出力端子inoutから入力した、電圧PVDDをHレベルとする信号を、電源電圧VDDをHレベルとする信号に変換する際の動作は、従来の一般的なレベルシフタ回路201の動作と同様である。また、レベルシフタ回路100が入力端子inから入力した、電源電圧VDDをHレベルとする信号を、電圧PVDDをHレベルとする信号に変換する際の動作は、従来の一般的なレベルシフタ回路201の動作と同様である。
制御端子cntに、Hレベル(活性化レベル)の制御信号が供給されると、その制御信号に基づいて、レベルシフタ回路100では、第2インバータ14の出力とレベル変換部11のn型トランジスタM21のゲートとの間の接続が解除され、第1インバータ13の出力とレベル変換部11のn型トランジスタM22のゲートとの間の接続が解除される。また、p型トランジスタM15及びn型トランジスタM25は、それぞれオンとなる。これにより、n型トランジスタM21は、そのゲートに接地電位が供給されてオフとなり、n型トランジスタM22は、そのゲートに電源電圧VDDが供給されてオンとなる。
レベル変換部11では、n型トランジスタM21がオフ、n型トランジスタM22がオンとなることで、p型トランジスタM11は、そのゲートに接地電位が供給されてオンとなり、p型トランジスタM12は、そのゲートに電源電圧VDDが供給されてオフとなる。レベル変換部11は、この状態を安定状態として保つ。レベル変換部11の各部がこのような状態になることにより、レベルシフタ回路100は、出力端子outからは、Lレベルに固定された信号を安定的に出力する。
本実施形態例では、制御端子cntから入力するHレベルの制御信号に基づいて、レベル変換部11のn型トランジスタM21をオフにし、n型トランジスタM22をオンにする構成を採用する。この場合、上記したように、p型トランジスタM11及びn型トランジスタM22がオン、p型トランジスタM12及びn型トランジスタM21がオフとなって、レベル変換部11は安定状態を保つ。このように、レベル変換部11では、p型トランジスタM11及びn型トランジスタM21の何れか一方がオフとなり、p型トランジスタM12及びn型トランジスタM22の何れか一方がオフとなっている。このため、レベルシフタ回路100では、電圧PVDDの供給を遮断した場合であっても、電源電圧VDDを供給する電源ラインから接地電位を供給する電源ラインに向かってリーク電流が流れず、レベルシフタ回路100自体の低消費電力化を図ることができる。
また、本実施形態例では、レベルシフタ回路100は、制御端子cntにHレベルの信号が入力されると、その直前に、出力端子outから出力していた信号がHレベル(VDDレベル)であったか、或いは、Lレベルであったかとは無関係に、Lレベルの信号を出力する。このようにすることで、例えば出力端子outの次段に接続されるトランジスタとしてn型トランジスタを採用する場合には、そのn型トランジスタに流れるリーク電流を防止することができ、レベルシフタ回路100を有する半導体装置全体での消費電流を削減することができる。
図2は、本発明の第2実施形態例のレベルシフタ回路を示している。本実施形態例のレベルシフタ回路100aは、第1実施形態例のレベルシフタ回路100とは逆に、制御端子cntに入力する制御信号がLレベル(活性化レベル)のときに、出力端子outからHレベル(VDDレベル)の信号を出力するように構成される。
p型トランジスタM18は、レベル変換部11のn型トランジスタM21のゲートと、電源電圧VDDを供給する電源ラインとの間に挿入され、そのゲートは、制御端子cntに接続される。n型トランジスタM28は、レベル変換部11のn型トランジスタM22のゲートと、接地電位を供給する電源ラインとの間に挿入され、そのゲートは、インバータ15を介して制御端子cntに接続される。
制御端子cntにLレベルの信号が供給されると、第2インバータ14の出力とレベル変換部11のn型トランジスタM21のゲートとの接続は解除され、第1インバータ13の出力とレベル変換部11のn型トランジスタM22のゲートとの接続は解除される。また、p型トランジスタM18及びn型トランジスタM28は、それぞれオンとなって、n型トランジスタM22はオフに、n型トランジスタM21はオンとなる。
レベル変換部11では、n型トランジスタM21がオン、n型トランジスタM22がオフとなることで、p型トランジスタM12は、そのゲートに接地電位が供給されてオンとなり、p型トランジスタM11は、そのゲートに電源電圧VDDが供給されてオフとなる。レベル変換部11は、この状態を安定状態として保つ。レベル変換部11の各部がこのような状態になることにより、レベルシフタ回路100aは、出力端子outから、Hレベルに固定された信号を安定的に出力する。
本実施形態例では、制御端子cntから入力するLレベルの制御信号に基づいて、レベル変換部11のn型トランジスタM21をオンにし、n型トランジスタM22をオフにする構成を採用する。この場合にも、レベル変換部11では、電源電圧VDDを供給する電源ラインと接地電位を供給する電源ラインとの間に挿入されるp型トランジスタM11及びn型トランジスタM21の何れか一方がオフとなり、p型トランジスタM12及びn型トランジスタM22の何れか一方がオフとなる。このため、本実施形態例のレベルシフタ回路100aでは、第1実施形態例のレベルシフタ回路100と同様に、電圧PVDDの供給を遮断した場合であっても、電源電圧VDDを供給する電源ラインから接地電位を供給する電源ラインに向かってリーク電流が流れず、レベルシフタ回路100a自体の低消費電力化を図ることができる。
また、本実施形態例では、レベルシフタ回路100aは、制御端子cntにLレベルの信号が入力されると、その直前に、出力端子outから出力していた信号がHレベル(VDDレベル)であったか、或いは、Lレベルであったかとは無関係に、Hレベルの信号を出力する。このようにすることで、例えば出力端子outの次段に接続されるトランジスタとしてp型トランジスタを採用する場合には、そのp型トランジスタに流れるリーク電流を防止することができ、第1実施形態例と同様に、レベルシフタ回路100aを有する半導体装置全体での消費電流を削減することができる。
なお、制御端子cntに入力する制御信号の論理レベルについては、レベル変換部11のn型トランジスタM21又はn型トランジスタM22の何れか一方を安定的にオンにして、出力端子outからHレベル(VDDレベル)又はLレベルの信号を安定的に出力するのに十分な電圧レベルであればよいため、制御信号は、Hレベルを電源電圧VDDとする信号である必要はない。また、制御信号のHレベルを電源電圧VDDとしないときには、制御信号を反転するインバータ15は、電源電圧VDDで動作する必要はなく、それよりも低い電圧で動作してもよい。
制御端子cntに入力する制御信号に基づいて、出力端子outから出力される信号をLレベル又はHレベル(VDDレベル)に固定する際にレベル変換部11のn型トランジスタM21及びn型トランジスタM22のゲートにそれぞれ供給する電位については、上記と同様に、レベル変換部11のn型トランジスタM21又はn型トランジスタM22の何れか一方を安定的にオンにするのに十分な電位であればよく、接地電位と電源電圧VDDには限定されない。また、p型トランジスタM13及びn型トランジスタM23と、p型トランジスタM14及びn型トランジスタM24についても、レベル変換部11のn型トランジスタM21又はn型トランジスタM22のゲートに、n型トランジスタM21又はn型トランジスタM22の何れか一方が安定的にオンとなるようなレベルの電圧が供給されるようにするものであれば、p型トランジスタM13及びn型トランジスタM23とp型トランジスタM14及びn型トランジスタM24とを用いることには限定されない。
以上、本発明をその好適な実施形態例に基づいて説明したが、本発明のレベルシフタ回路は、上記実施形態例にのみ限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明の第1実施形態例のレベルシフタ回路の構成を示す回路図。 本発明の第2実施形態例のレベルシフタ回路の構成を示す回路図。 レベルシフタ回路を備える一般的なマイクロコンピュータの構成を示すブロック図。 従来の一般的なレベルシフタ回路の構成を示すブロック図。 特許文献1に記載されたレベルシフタ回路の構成を示すブロック図。
符号の説明
100:半導体装置
11、12:レベル変換部
13〜17:インバータ
21:VDD電源動作部
22:PVDD電源動作部
200:マイクロコンピュータ
201:レベルシフタ回路
202:内部制御回路
M11〜M18:p型トランジスタ
M21〜M28:n型トランジスタ
cnt:制御端子
inout:入出力端子
in:入力端子
out:出力端子

Claims (4)

  1. 第1の高電位電源と第1の低電位電源とによって規定される第1の電圧レベルを有する第1の信号を入力し、第2の高電位電源と第2の低電位電源とによって規定される第2の電圧レベルを有する第2の信号を出力するレベルシフタ回路において、
    第1のノードで直列に接続され前記第2の高電位電源と第2の低電位電源との間に挿入された第1及び第2のトランジスタと、第2のノードで直列に接続され前記第2の高電位電源と第2の低電位電源との間に挿入された第3及び第4のトランジスタとを備え、前記第1の信号が前記第1のトランジスタのゲートに、前記第1の信号を反転した反転信号が前記第3のトランジスタのゲートにそれぞれ入力され、前記第1のノードを前記第4のトランジスタのゲートに、前記第2のノードを前記2のトランジスタのゲートにそれぞれ接続したレベル変換部と、
    前記第1の電源がオフのときに活性化される制御信号に応答して、前記第1及び第3のトランジスタの何れか一方をオンに他方をオフに制御する制御部とを備えることを特徴とするレベルシフタ回路。
  2. 前記制御信号に応答して、第1の信号及び前記反転信号をそれぞれ前記第1及び第3のトランジスタのゲートから遮断するトランスファーゲートを更に備える、請求項1に記載のレベルシフタ回路。
  3. 前記制御部は、前記第1の電圧がオフのとき、前記レベル変換部から出力される前記第2の信号がHレベルに固定されるように前記第1及び第3のトランジスタを制御する、請求項1又は2に記載のレベルシフタ回路。
  4. 前記制御部は、前記第1の電圧がオフのとき、前記レベル変換部から出力される前記第2の信号がLレベルに固定されるように前記第1及び第3のトランジスタを制御する、請求項1又は2に記載のレベルシフタ回路。
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