JP2005174967A - 半導体素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 層内レンズにクラックや剥がれを生じさせることなく、デバイスの要求性能に応じて所望の屈折率を設計し、均一性が良好な高品質、かつ、高性能の層内レンズを備えた固体撮像素子を提供する。
【解決手段】 光電変換部2が形成された半導体基板1上に第1透明膜10を形成し、その上に第1透明膜10よりも屈折率が高い第2透明膜をスパッタリング法により成膜して、光電変換部2上方において第2透明膜の上下面の少なくとも一方に凸部を形成して層内レンズ11を構成する。第2透明膜は、金属化合物や珪素化合物から所望の屈折率の薄膜を選択することができ、2種類以上の化合物を同時にスパッタリングしたり、2種類以上の化合物を交互に積層して薄膜多層構造とすることによって、自由に屈折率を変更することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばカメラ類などの画像入力装置に用いられ、光電変換部に対応した位置に層内レンズを持つ固体撮像素子などの半導体素子およびその製造方法に関する。
この種の固体撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)イメージセンサ(以下、単にCCDという)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどがある。これは、デジタルカメラをはじめとして、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話装置、スキャナ装置、デジタル複写機、ファクシミリ装置など、様々な用途に利用されている。また、このような固体撮像素子を用いたデバイスが普及するにつれて、固体撮像素子に対して、画素数の増大、受光感度の向上などの高機能化、高性能化に加えて、小型化、低価格化などに対する要求が益々強まってきている。
このように、固体撮像素子の小型化および高画素化が進み、これと同時に低価格化が要求されると、その画素サイズは益々縮小化される。このような画素サイズの縮小化に伴って、固体撮像素子の基本性能の一つである受光感度が低下するため、照度が低いところで鮮明な像を撮影することは困難である。したがって、単位画素当りの受光感度を如何にして向上させるかということが重要な問題になっている。
そこで、固体撮像素子の受光感度を向上させる方法として、例えば特許文献1には、カラーフィルタの上部に有機高分子材料によりマイクロレンズを形成する方法が開示されている。また、例えば特許文献2には、図4に示すように、カラーフィルタの下部であって受光部とカラーフィルタとの間の積層構造内部にも所謂、層内レンズを形成する方法が開示されている。
図4に示すように、従来の固体撮像素子には、半導体基板21の表面側に各画素を構成する光電変換部22(受光部)、読み出しゲート部23、CCD転送チャネル24およびチャネルストッパ25が形成されている。
CCD転送チャネル24上には絶縁膜26を介して転送電極27が形成されており、その上には層間絶縁膜28を介して遮光膜29が形成されている。この遮光膜29上には、BPSG(Boro−Phospho−Silicate Grass)などによる第1の平坦化膜30および窒化シリコン系膜などからなる層内レンズ31が形成され、その上の第2の平坦化膜32によって表面が平滑化されている。層内レンズ31は光電変換部22の上方に位置するように形成されている。その第2の平坦化膜32上には、レッド、グリーンおよびブルー(R、GおよびB)が組み合わされたカラーフィルタ33が形成され、さらにその上に保護膜34を介して光電変換部22の上方に位置するようにマイクロレンズ35が形成されている。
また、固体撮像素子の受光感度を向上させる他の方法として、例えば特許文献3には、電圧を印加することによって屈折率が変化する性質(ポッケルス効果)を利用した屈折率可変マイクロレンズが開示されている。
固体撮像素子をビデオカメラなどに組み込んだ場合、ビデオカメラ側に設けられているレンズのF値は、その撮像状況に応じて適切な露出となるように変化される。したがって、ビデオカメラのレンズを経て固体撮像素子に入射される光は、ビデオカメラのレンズの絞りによってその角度が変化し、平行光だけではなく斜め光も入射される。このため、ビデオカメラのレンズの絞りに対応して、常に光電変換部で入射光を受光することができるように、マイクロレンズまたは層内マイクロレンズの上下部に電極を設ける。マイクロレンズまたは層内マイクロレンズに電圧を印加することによって、マイクロレンズまたは層内マイクロレンズの屈折率を自在に変化させることができるようにする。この場合、マイクロレンズまたは層内マイクロレンズの材料としては、電気光学セラミックスからなる屈折率可変材料層(例えば、PLZT、LiNbO)が用いられる。PLZTは、チタン酸・ジルコン酸鉛固溶体(PbTiO・PbZrO)においてPbの一部をLaで置換させた圧電材料である。
以下に、一般的に知られている層内レンズ31の形成方法について説明する。
まず、図5(a)に示すように、半導体基板21内に所定の不純物イオンの注入などを行って、光電変換部22、読み出しゲート部23、CCD転送チャネル(転送部)24およびチャネルストッパ25をそれぞれ形成する。
その後、半導体基板21の表面に絶縁膜26を形成し、その上に所定パターンの転送電極27を例えば膜厚300nmに形成する。その転送電極27上に、層間絶縁膜28を介して転送電極27を被覆し、光電変換部22上に開口部を有する遮光膜29を例えば膜厚200nmに形成する。
次に、図5(b)に示すように、遮光膜29上に、例えば所定のリン濃度およびボロン濃度に設定されたBPSG膜を常圧CVD法によって膜厚600nm程度に堆積し、900℃以上の高温下でリフローすることにより、第1の平坦化膜30を形成する。
続いて、図5(c)に示すように、第1の平坦化膜30上に、窒化シリコン系膜36をプラズマCVD法によって例えば膜厚1200nm程度に成膜する。また、上記屈折率可変材料を用いてマイクロレンズや層内レンズを形成する場合には、(Pb,La)(Zr,Ti)Oをターゲットとして、ガス種およびその流量としてAr:100sccm、O:10sccmの条件下でスパッタリングを行ない、PLZT膜を成膜する。以下では、窒化シリコン系膜を成膜した場合について説明する。
さらに、図5(d)に示すように、窒化シリコン系膜36上にポジ型レジストを塗布し、所望の層内レンズ31を得るためにパターニングを行なった後、例えば160℃前後でリフローし、レンズ形状を有するレジストパターン37を作製する。
その後、図5(e)に示すように、異方性の強い条件下でドライエッチングを行って、レジストパターン37のレンズ形状を窒化シリコン系膜36に転写し、層内レンズ31を形成する。
さらに、層内レンズ31の集光率を向上させるために、図4に示すように、層内レンズ31を覆うように屈折率が低い材料からなる第2の平坦化膜32を形成して表面を平坦化させる。その後、カラーフィルタ33、保護膜34およびマイクロレンズ35を順次形成して、上記従来のCCD型固体撮像素子を作製することができる。
特公第2945440号公報 特開平11−40787号公報 特開2001−60678号公報
しかしながら、上述したような層内レンズの形成方法では、下記(1)〜(3)に示すような問題が生じる。
(1)層内レンズ31として成膜される窒化シリコン系膜36は、一般に、常圧CVD装置やプラズマCVD装置を用いて形成されるが、1000nm以上の膜厚に形成されると、膜応力により塑性変化し、膜内にクラックや剥がれが発生する。また、成膜温度も200℃以上と高く、ウェハ面内の膜厚の均一性も悪いため、高温や膜ストレスにより下地素子への悪影響や素子内での層内レンズの膜厚不均一が生じ、固体撮像素子の画質を悪化させる。
(2)窒化シリコン系膜36で形成された層内レンズ31の屈折率は最大でも2.0程度であり、例えば成膜時に酸素含有量を増やすとSiONとなって屈折率が1.5程度まで下がる。これに対して、ビデオカメラを小型化する場合には、より集光率(入射光のうち、光電変換部に入射させる光量の割合)を向上させると同時に短瞳位置レンズに対応するべく、撮像素子最表面から光電変換部までの距離をより短くする必要がある。そのためには、チップ表面に形成されるマイクロレンズやカラーフィルタの薄膜化と同時に、層内レンズの薄膜化が必須条件となる。集光率を向上させると共に、層内レンズを薄膜化させるためには、層内レンズの屈折率を高くする必要があるが、従来のCVD法により窒化シリコン系膜を成膜した場合、2.0以上の屈折率を有する均一性が良好な透明膜を形成することは非常に困難である。
(3)PLZTやLiNbOなどの電気光学セラミックスからなる屈折率可変材料層をスパッタリング法により成膜して形成した屈折率可変マイクロレンズや層内レンズでは、レンズの上下に透明電極を形成して電圧印加のための配線を加工する必要があり、工程が煩雑で製造コストも高くなるという問題がある。また、固体撮像素子にこのような屈折率可変マイクロレンズを組み込んだ場合、電圧印加により透光性を維持し、かつ、機械的な歪みも発生しないという条件下では、屈折率を変化させることが可能な範囲は2.2〜2.6程度である。したがって、カメラレンズの絞りに応じてその都度、レンズの屈折率を可変とするよりも、固体撮像素子が搭載されるビデオカメラの設計に応じてレンズの絞りを広げた場合に斜め光を効率よく光電変換部へ入射させることができるように、マイクロレンズや層内マイクロレンズの厚さ、形状および屈折率などをそのビデオカメラの用途毎に設計し、それに適したマイクロレンズや層内マイクロレンズを作製する方が、性能的にもコスト的にも有利である。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、層内レンズにクラックや剥がれを生じさせることなく、デバイスの要求性能に応じて所望の屈折率を設計でき、均一性が良好な高品質でかつ高性能の層内レンズを得ることができる固体撮像装置などの半導体素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体素子は、半導体基板上に形成された光電変換部と、該光電変換部上に設けられた第1透明膜と、該光電変換部に対応した該第1透明膜上の位置に設けられた層内レンズとを有する半導体素子において、該層内レンズは、該第1透明膜よりも屈折率が高く、2種類以上の化合物の薄膜多層構造により成膜された第2透明膜の上下面の少なくとも一方面が凸状に形成されており、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の半導体素子における第2透明膜は、金属化合物および珪素化合物から選ばれた2種類以上の化合物を含む。
本発明の半導体素子は、半導体基板上に形成された光電変換部と、該光電変換部上に設けられた第1透明膜と、該光電変換部に対応した該第1透明膜上の位置に設けられた層内レンズとを有する半導体素子において、該層内レンズは、該第1透明膜よりも屈折率が高く、スパッタリング法により成膜された第2透明膜の上下面の少なくとも一方面が凸状に形成されており、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の半導体素子における第2透明膜は、金属化合物および珪素化合物から選ばれた1種類または2種類以上の化合物を含む。
さらに、好ましくは、本発明の半導体素子における第2透明膜は、2種類以上の化合物を含む。
さらに、好ましくは、本発明の半導体素子における第2透明膜は、2種類以上の化合物の薄膜多層構造である。
さらに、好ましくは、本発明の半導体素子における第2透明膜は、酸化チタン層と窒化シリコン層とが交互に積層された薄膜多層構造である。
さらに、好ましくは、本発明の半導体素子における第2透明膜は、酸化チタン層と酸化シリコン層とが交互に積層された薄膜多層構造である。
さらに、好ましくは、本発明の半導体素子における第1透明膜は、前記光電変換部上方の凹部に起因する凹部を上面に有し、該上面の凹部内に前記第2透明膜が埋め込まれて該第2透明膜の下面に凸部が形成されて前記層内レンズが構成されている。
さらに、好ましくは、本発明の半導体素子における第2透明膜上に該第2透明膜よりも屈折率が低い第3透明膜が形成されている。
さらに、好ましくは、本発明の半導体素子における第3透明膜の上方にはマイクロレンズが形成されている。
本発明の半導体素子の製造方法は、光電変換部が形成された半導体基板上に第1透明膜を成膜する第1透明膜成膜工程と、該第1透明膜上に、該第1透明膜よりも屈折率が高い第2透明膜を、2種類以上の化合物の薄膜多層構造により成膜する第2透明膜成膜工程と、該光電変換部に対応する該第1透明膜上の位置に該第2透明膜の上下面の少なくとも一方面に凸部を形成する層内レンズ作製工程とを有しており、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の半導体素子の製造方法は、光電変換部が形成された半導体基板上に第1透明膜を成膜する第1透明膜成膜工程と、該第1透明膜上に該第1透明膜よりも屈折率が高い第2透明膜をスパッタリング法により成膜する第2透明膜成膜工程と、該光電変換部に対応する該第1透明膜上の位置に該第2透明膜の上下面の少なくとも一方面に凸部を形成する層内レンズ作製工程とを有しており、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の半導体素子の製造方法における第2透明膜成膜工程は、2種類以上の化合物を同時にスパッタリングして前記第2透明膜を成膜する。
さらに、好ましくは、本発明の半導体素子の製造方法における第2透明膜成膜工程は、2種類以上の化合物薄膜を順次またはこれを繰り返して積層して前記第2透明膜を薄膜多層構造に形成する。
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
本発明にあっては、層内レンズとして、2種類以上の化合物の薄膜多層構造により成膜された第2透明膜の上下面の少なくとも一方面が凸状に形成されている。これにより、層内レンズとして成膜される第2透明膜は、1000nmよりも大幅に薄い膜厚に形成できて、膜応力による膜内にクラックや剥がれも抑制され得る。また、第2透明膜として、2種類以上の化合物薄膜を順次積層して薄膜多層構造とすることにより、第2透明膜の屈折率を、デバイスの要求性能に応じた所望の屈折率に任意に変更することも可能となる。さらに、薄膜多層構造では、単層に比べて、層内レンズ表面での反射が低減できて集光率をより向上させることが可能となる。
または、少なくとも光電変換部が形成された半導体基板上に第1透明膜を形成し、その上に第2透明膜をスパッタリング法で成膜して、光電変換部の上方において第2透明膜の上下面の少なくとも一方に凸部をレンズ状に形成することによって層内レンズが作製されている。
スパッタリング法によれば、CVD法に比べて成膜温度が低く、ウェハ面内の膜厚均一性も良い第2透明膜が得られ、高温や膜ストレスによる下地素子への悪影響や層内レンズの膜厚不均一を防ぐことができる。
この第2透明膜は、金属化合物や珪素化合物から所望の屈折率の薄膜を選択することができる。また、2種類以上を同時にスパッタリングしたり、2種類以上の化合物薄膜を交互に積層することにより、自由に屈折率を変更することができる。例えば、酸化チタン層と窒化シリコン層とが交互に積層された薄膜多層構造や、酸化チタン層と酸化シリコン層とが交互に積層された薄膜多層構造が挙げられる。このような薄膜多層構造によれば、膜ストレスを緩和し、クラックや剥がれが生じるのを防ぐことができる。また、薄膜多層構造によれば、単層に比べて、層内レンズ表面での反射を低減して集光率をより向上させることができる。CVD法に比べて、スパッタリング法は膜厚の制御性が良いため、制御性良く薄膜多層構造を作製することができる。
層内レンズの凸部は、第2透明膜上面にエッチングなどにより上に凸状に加工形成することができる。また、第1透明膜の下面凹凸に起因する上面凹部により、層内レンズの凸部を第2透明膜下面に下に凸状に形成することもできる。
さらに、第2透明膜の上に第2透明膜よりも屈折率が低い第3透明膜を形成することにより、表面を平坦化させることができる。また、第2透明膜の上方にマイクロレンズを形成することにより、さらに集光効率を向上させることができる。
本発明によれば、層内レンズとして、2種類以上の化合物の薄膜多層構造により成膜された第2透明膜の上下面の少なくとも一方面が凸状に形成したり、または、第2透明膜をスパッタリング法により成膜して、光電変換部の上方において第2透明膜の上下面の少なくとも一方に凸部を形成するため、層内レンズにクラックや剥がれを生じさせることなく、デバイスの要求性能に応じて屈折率を設計して、所望の屈折率を有する均一性が良好な高品質、かつ、高性能の層内レンズを備えた半導体素子およびその製造方法を提供することが可能となる。
以下に、本発明の半導体素子およびその製造方法の実施形態を、固体撮像素子およびその製造方法に適用した場合について説明する。なお、本発明の半導体素子としては、CCDイメージセンサおよびCMOSイメージセンサ、CMD、チャージインジェクションデバイス、バイポーライメージセンサ、光導電膜イメージセンサ、積層型CCDイメージセンサ、赤外イメージセンサなどのいわゆる固体撮像素子のみならず、半導体集積回路の製造工程において製造される受光素子、発光ダイオードなどの発光素子または液晶パネルなどの光透過制御素子など、種々の装置における受光部または発光部として使用されるものの全てが含まれる。
本発明の半導体素子では、少なくとも光電変換部が形成された半導体基板上に第1透明膜が形成され、その上に第1透明膜よりも屈折率が高い第2透明膜がスパッタリング法により成膜されて、光電変換部の上方において第2透明膜の上下面の少なくとも一方面に凸部が形成されて層内レンズが構成されている。
この半導体基板としては、半導体装置を作製するための基板として通常使用される基板であれば、特に限定されるものではなく、例えば、シリコンやゲルマニウムなどの半導体、SiC、GaAs、AlGaAsなどの化合物半導体などからなる基板を使用することができる。特に、シリコン基板を用いることが好ましい。この半導体基板は、通常、n型またはp型の不純物がドーピングされているが、さらに、n型またはp型のウェル領域を1以上有していてもよい。
また、半導体基板表面には、光電変換部(発光部または受光部)の他に、電荷転送領域、分離領域、コンタクト領域、チャネルストッパ領域などとして、高濃度のn型またはp型の不純物を含有する領域が形成されていてもよい。さらに、他の半導体装置や回路などが組み合わせられていてもよい。
光電変換部としては、受光部または発光部が挙げられる。受光部としては、例えば、半導体基板表面に形成されるpn接合ダイオードが挙げられる。このpn接合ダイオードにおいて、半導体基板表面に形成されるp型またはn型の不純物層の大きさ、形状、数、不純物層の不純物濃度などは、必要とされる半導体装置の性能に応じて適宜設定することができる。
また、発光部として、例えば、発光ダイオードなどが挙げられる。半導体基板表面に光電変換部を形成する方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、フォトリソグラフィおよびエッチング工程により半導体基板の所望の領域に開口部を有するフォトマスクを形成し、このフォトマスクを用いて半導体基板にイオン注入する方法が挙げられる。
また、例えばCCDでは、通常、光電変換部の間の半導体基板上に、絶縁膜を介して転送電極が形成される。その転送電極上に層間絶縁膜を介して遮光膜が形成される。転送電極は、電極として使用される材料であれば特に限定されず、例えば、多結晶シリコンやタングステンシリサイドなどが挙げられる。この転送電極の膜厚は特に限定されるものではなく、例えば、300nm〜600nm程度が挙げられる。遮光膜は、可視光および/または赤外光をほぼ完全に遮ることができる材料および膜厚であれば特に限定されるものではなく、例えば、タングステンシリサイドやチタンタングステン等の金属膜、合金膜等からなる膜厚100nm〜1000nm程度のものが挙げられる。絶縁膜および層間絶縁膜は、通常使用されている材料であれば特に限定されず、例えば、CVD(Chemical Vaper Deposition)法によるプラズマTEOS(Tetra−Ethoxy Silane)膜、LTO(Low Temperature Oxide)膜、HTO(High Temperature Oxide)膜、NSG(None−Doped Silicate Glass)膜またはスピンコート法により塗布形成したSOG(Spin On Glass)膜、CVD法によるシリコン窒化膜などの単層膜またはこれらの積層膜等が挙げられる。これら絶縁膜、層間絶縁膜、転送電極および遮光膜の厚さは、その上方に形成される層内レンズが下に凸状である場合、その下面凸部の厚さおよび形状などを決定する一要件となることがあるため、後述する第1透明膜等の厚さ、材料等を考慮して、全膜厚が500nm〜2000nm程度に調整されることが好ましい。
第1透明膜は、光電変換部の上方において、転送電極および遮光膜などの下面の凹凸に起因する凹部を上面に有していてもよいし、第1透明膜の上面は必ずしも凹部を有していなくてもよく、第1透明膜の表面が平滑であってもよい。この第1透明膜は、材料や膜厚などにもよるが、光の透過率が80%〜100%程度であることが好ましい。第1透明膜の材料としては、上記絶縁膜として例示したような単層膜または積層膜が挙げられ、特に、BPSGが好ましい。膜厚は、例えば100nm〜2000nm程度が挙げられる。なお、第1透明膜上面の凹部の形状および深さなどは、その上に形成される層内レンズが下に凸状である場合、その下面凸部の厚さおよび形状などを決定する一要件となることがあるため、適切に調整されることが好ましい。
これらの絶縁膜、層間絶縁膜、転送電極、遮光膜および第1透明膜は、スパッタリング法、減圧CVD法、常圧CVD法、プラズマCVD法などの種々のCVD法、スピンコート法、真空蒸着法、EB法等、当該分野で公知の方法を適宜選択して形成することができる。
第2透明膜は、スパッタリング法により成膜される。光電変換部の上方において、第1透明膜が下面の凹凸に起因する凹部を上面に有している場合には、第2透明膜の下面に凸部が形成され、下に凸状の層内レンズが形成される。さらに、必要に応じて、例えばドライエッチング法により第2透明膜の上面に凸部を加工形成することによって、光電変換部の上方に、上に凸状の層内レンズが形成される。第2透明膜は、上下面の両方に凸部が形成されていてもよい。
第2透明膜は、第1透明膜よりも屈折率が高く、例えばTiO(屈折率2.5)、TaO(屈折率2.2)、ZrO(屈折率2.2)、ITO[In−SnO](屈折率2.1)、IZO[In−ZnO](屈折率2.0)、Sb(屈折率2.2)、PZT(PbZr0.5Ti0.5)(屈折率2.6)、SrTiO(屈折率2.4)、Al(屈折率1.7)、Si(屈折率2.0)、SiON(屈折率1.8)、SiO(屈折率1.5)などの金属化合物や珪素化合物が挙げられる。これらの金属化合物や珪素化合物から所望の屈折率を有する薄膜を選択して成膜することができる。また、2種類以上の化合物を同時にスパッタリングしたり、または交互に積層して薄膜多層構造を形成することによって、自由に屈折率を変更することができると共に、膜ストレスを緩和し、層内レンズにクラックや剥がれを生じることを防ぐことができる。さらに、薄膜多層構造によれば、単層膜で層内レンズを作製した場合に比べて、層内レンズ表面での反射を低減させることができ、集光率をより向上させることができる。このような薄膜多層構造を実現するためには、膜厚の高度な制御性が要求されるため、従来のCVD法では困難であるが、スパッタリング法によれば実現することができる。
第2透明膜は、例えば、単層膜として屈折率が2.5であるTiOまたは屈折率が1.5のSiOをそれぞれ単独でスパッタリング法により形成することができる。また、薄膜多層構造として、屈折率が2.5のTiOと屈折率が1.5のSiOとを各5層(膜厚90nm)交互に積層形成することによって、膜厚900nmで屈折率2.1程度の第2透明膜を成膜することができる。8インチウェハでこのような薄膜多層構造を成膜した場合、面内均一性は900nm±10nm以内であり、通常のCVD法による場合に比べてばらつきが約1/5以下に抑えられている。さらに、屈折率が2.0のSiと屈折率が1.5のSiOとを交互に各5層積層形成することによって、屈折率1.8程度の透明膜を成膜することもできる。
また、第2透明膜からなる層内レンズ上に、透明で低屈折率を有する材料からなる第3透明膜を、層内レンズの表面を均一な膜厚で覆うように形成してもよい。この第3透明膜の材料としては、上記第2透明膜を構成する高屈折率材料膜よりも屈折率が0.5以上低いものが挙げられる。この第3透明膜は、スパッタリング法やCVD法により単層膜または積層膜として形成することができる。また、第3透明膜は、有機樹脂を用いてもよく、例えば可視光領域での屈折率が1.6程度より小さいもの、具体的にはフルオロオレフィン系共重合体、含フッ素脂肪族環構造を有するポリマー、パーフルオロアルキルエーテル系コポリマー、含フッ素(メタ)アクリレートポリマーの1種または2種以上の混合物などが挙げられる。さらに、これらポリマーにフッ化物、具体的にはフッ化マグネシウム(MgF)などが添加されていてもよい。
さらに、層内レンズの上方に、第3透明膜を介してマイクロレンズを形成することが好ましい。また、第3透明膜とマイクロレンズとの間に、カラーフィルタ、パッシベーション膜、保護膜、平坦化膜、層間膜などとして機能する1種類または2種類以上の膜を、任意の材料で任意の膜厚にて形成してもよい。マイクロレンズは、当該分野で公知の方法により、公知の材料を用いて形成することができる(例えば特許文献1)。なお、マイクロレンズの形状は、下層の第3透明膜、パッシベーション膜、保護膜、平坦化膜、層間膜等により底部が平坦化されており、上に凸状でアーチ型の形状などに加工されていることが好ましい。
ここで、以下に、本発明の半導体素子およびその製造方法の具体的な実施形態1として、CCD固体撮像素子について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で挙げている材料や装置などは、通常の半導体素子の製造工程で用いられている材料や装置をそのまま使用することができ、ここではその材料や装置の詳細な説明は省略する。
図1は、本発明のCCD固体撮像素子における実施形態1の要部構成を示す断面図である。なお、図1では、CCD固体撮像素子の1画素分の構成を示している。
図1に示すように、半導体素子としてのCCD固体撮像素子20は、半導体基板1の表面側に、複数の光電変換部2、読み出しゲート部3、CCD転送チャネル4およびチャネルストッパ5が設けられており、CCD転送チャネル4上に絶縁膜6を介して転送電極7が設けられている。
光電変換部2は、例えば複数のpn接合ダイオードが半導体基板1表面にマトリックス状に形成されており、光電変換部2に入射された光は信号電荷に変換される。光電変換部2にて変換された信号電荷は、読み出しゲート部3を介して光電変換部2の一方側(図1では左側)に設けられたCCD転送チャネル4に供給され、図示しない電荷検出部に転送されて検出される。光電変換部2の他方側(図1では右側)に設けられたCCD転送チャネル4には、光電変換部2との間にチャネルストッパ5が設けられているため、この光電変換部2からは信号電荷が供給されない。
転送電極7上には、層間絶縁膜8を介して遮光膜9が設けられている。この遮光膜9は、転送部(CCD転送チャネル4)への光漏れ防止のために設けられており、光電変換部2の端部も遮光膜9で覆われている。光電変換部2の端部以外は光学的に上方が開口している。
遮光膜9上には、第1透明膜としてBPSGからなる第1平坦化膜10が積層され、その上に、光電変換部2の上方に位置するように高屈折率の第2透明膜からなる層内レンズ11が形成されている。
層内レンズ11は、光電変換部2に光を集光するために設けられており、その上面は上に凸状に形成されている。その層内レンズ11を覆うように、表面を平坦化するための第3透明膜として第2平坦化膜12が設けられている。その第2平坦化膜12上に、レッド、グリーン、ブルーが組み合わされたカラーフィルタ13および透明な有機膜からなる保護膜14を介して、光電変換部2および層内レンズ11の上方に位置するようにマイクロレンズ15が設けられている。
以上により、CCD固体撮像素子20が構成されており、CCD固体撮像素子20は、例えば以下のようにして作製することができる。
まず、図2(a)に示すように、半導体基板1内に所定の不純物イオン注入などを行って、光電変換部(受光部)2、読み出しゲート部3、CCD転送チャネル(転送部)4およびチャネルストッパ5をそれぞれ形成する。
次に、半導体基板1の表面側に、例えば熱酸化によりシリコン酸化膜などの絶縁膜6を形成し、その上にポリシリコンからなる所定パターンの転送電極7を形成する。さらに、転送電極7上に、層間絶縁膜8を介して、転送電極7の端面側を被覆し、かつ光電変換部2上に開口部を有する遮光膜9を、例えば、タングステンシリサイドにより形成する。
さらに、図2(b)に示すように、遮光膜9を覆うようにBPSGを常圧CVD法により膜厚900nmに堆積する。この場合、BPSG膜中に含まれるリンおよびボロンの濃度と、後で行なわれるリフロー温度とを調節して、表面が平滑で、かつ、光電変換部2上に凹部を有するように設定してもよい。本実施形態では、リンの濃度を4.2wt%、ボロンの濃度を3.8wt%に設定した。続いて、リフローを950℃にて20分間行ない、第1平坦化膜10を形成する。
続いて、図2(c)に示すように、第1平坦化膜10上に、ターゲットとしてそれぞれSiとTiを用い、OとArの気流下で、SiO膜とTiO膜とを交互に90nmずつスパッタリング法により成膜し、膜厚が合計900nmで屈折率が2.1の高屈折率透明膜(第2透明膜)16を形成する。本実施形態では、2種類の膜を交互にスパッタリングして形成したが、TiO単膜でもよく、TiOとTaOとを同時にスパッタリングして形成してもよい。
さらに、図2(d)に示すように、従来技術と同様に、ポジ型フォトレジストを上記高屈折率透明膜16上に塗布し、所望のパターンにパターニングを行なった後、160℃でリフローし、レンズ形状を有するレジストパターン17を形成する。
その後、図2(e)に示すように、異方性の強い条件下でドライエッチングを行い、レジスト17のレンズ形状を上記高屈折率透明膜16に転写して、層内レンズ11を形成する。本実施形態では、ドライエッチングによって、光電変換部2の上部以外は下地の第1平坦化膜10が表面に露出されるまでエッチングを行っているが、例えばドライエッチングを途中で止めて、図2(f)に示すように、第1平坦化膜10上に平坦部18aが残るような形状に層内レンズ18を形成してもよい。
さらに、層内レンズの集光率を上げるために、層内レンズ11を覆うように屈折率が低い第2平坦化膜12を形成して、表面を平坦化する。その後、グリーン、レッド、ブルーそれぞれの分光特性を有する顔料を分散したネガ型レジストを塗布、フォト(露光)、現像というフォトリソグラフィー技術により所望のパターンに加工し、カラーフィルタ13を形成する。その上に、アクリル樹脂(例えば、熱硬化性アクリル樹脂 オプトマーSS-1151:JSR株式会社)を厚み0.7μmに塗布して保護膜14を形成し、続いてマイクロレンズ15を公知の技術(例えば、特許文献1に記載されているような方法)を用いて形成して、図1に示すCCD固体撮像素子を作製することができる。
以上により、本発明の実施形態によれば、光電変換部2が形成された半導体基板1上に第1透明膜10を形成し、その上に第1透明膜10よりも屈折率が高い第2透明膜をスパッタリング法により成膜して、光電変換部2の上方において第2透明膜の上下面の少なくとも一方に凸部を形成して層内レンズ11を形成する。この場合、第2透明膜は、金属化合物や珪素化合物から所望の屈折率の薄膜を選択することができ、2種類以上の化合物を同時にスパッタリングしたり、2種類以上の化合物を交互に積層して薄膜多層構造とすることによって、自由に屈折率を変更することができる。層内レンズにクラックや剥がれを生じさせることなく、デバイスの要求性能に応じて所望の屈折率を設計し、均一性が良好な高品質でかつ高性能の層内レンズを提供することができる。
なお、前述したように、図1に示すように、第1平坦化膜10(第1透明膜)の上面を平坦化し、高屈折率透明膜(第2透明膜)16の上面を加工形成して上に凸状の層内レンズ11を形成してもよいし、図3に示すように、第1平坦化膜10の上面において光電変換部2上に凹部を有するように形成して、高屈折率透明膜16の下面に凸部を形成し、下に凸状の層内レンズ19を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、CCD固体撮像素子に本発明を適用した例について説明したが、その他の素子、例えば、MOS型固体撮像素子などの他の固体撮像素子や、液晶表示素子、受光素子および発光素子(光電変換部は、光−電気変換部および電気−光変換部を含む)などについても本発明を適用することができ、上記実施形態と同様に、層内レンズ、平坦化膜、保護膜、マイクロレンズの厚さなどとその形成条件などを適宜調整することによって、所望の形状の層内レンズを有する半導体素子を得ることができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
例えば層内レンズを有する固体撮像素子などの半導体素子およびその製造方法の分野において、少なくとも光電変換部が形成された半導体基板上に第1透明膜を形成し、その上に第1透明膜よりも屈折率が高い第2透明膜をスパッタリング法により成膜して、光電変換部の上方において第2透明膜の上下面の少なくとも一方に凸部を形成して層内レンズを構成することにより、層内レンズにクラックや剥がれを生じさせることなく、デバイスの要求性能に応じて屈折率を設計して、所望の屈折率を有する均一性が良好な高品質でかつ、高性能の層内レンズを得ることができる。
本発明の固体撮像素子は、固体撮像素子の小型化および高画素化と共に低価格化が要求され、その画素サイズが縮小化されても、層内レンズによって受光感度を向上させることができる。このため、デジタルカメラ、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話装置、スキャナ装置、デジタル複写機、ファクシミリなど、様々な用途において幅広く利用可能であり、デバイスの高機能化および高性能化と共に小型化および低価格化を図ることができる。
本発明の半導体素子の一実施形態であるCCD固体撮像素子の1画素分の要部構成を示す断面図である。 (a)〜(f)はそれぞれ、図1のCCD固体撮像素子の各製造工程を説明するための断面図である。 本発明の半導体素子の他の実施形態であるCCD固体撮像素子の1画素分の要部構成を示す断面図である。 従来のCCD固体撮像素子の一画素分の要部構成を示す断面図である。 (a)〜(e)はそれぞれ、従来のCCD固体撮像素子の各製造工程を説明するための断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 光電変換部
3 読み出しゲート部
4 CCD転送チャネル
5 チャネルストッパ
6 絶縁膜
7 転送電極
8 層間絶縁膜
9 遮光膜
10 第1平坦化膜(第1透明膜)
11 層内レンズ
12 第2平坦化膜(第3透明膜)
13 カラーフィルタ
14 保護膜
15 マイクロレンズ
16 高屈折率透明膜(第2透明膜)
17 レジストパターン
18 層内レンズ
18a 層内レンズの平坦部
19 層内レンズ
20 CCD固体撮像素子

Claims (15)

  1. 半導体基板上に形成された光電変換部と、該光電変換部上に設けられた第1透明膜と、該光電変換部に対応した該第1透明膜上の位置に設けられた層内レンズとを有する半導体素子において、
    該層内レンズは、該第1透明膜よりも屈折率が高く、2種類以上の化合物の薄膜多層構造により成膜された第2透明膜の上下面の少なくとも一方面が凸状に形成されている半導体素子。
  2. 前記第2透明膜は、金属化合物および珪素化合物から選ばれた2種類以上の化合物を含む請求項1に記載の半導体素子。
  3. 半導体基板上に形成された光電変換部と、該光電変換部上に設けられた第1透明膜と、該光電変換部に対応した該第1透明膜上の位置に設けられた層内レンズとを有する半導体素子において、
    該層内レンズは、該第1透明膜よりも屈折率が高く、スパッタリング法により成膜された第2透明膜の上下面の少なくとも一方面が凸状に形成されている半導体素子。
  4. 前記第2透明膜は、金属化合物および珪素化合物から選ばれた1種類または2種類以上の化合物を含む請求項3に記載の半導体素子。
  5. 前記第2透明膜は、2種類以上の化合物を含む請求項3に記載の半導体素子。
  6. 前記第2透明膜は、2種類以上の化合物の薄膜多層構造である請求項3または5に記載の半導体素子。
  7. 前記第2透明膜は、酸化チタン層と窒化シリコン層とが交互に積層された薄膜多層構造である請求項1または6に記載の半導体素子。
  8. 前記第2透明膜は、酸化チタン層と酸化シリコン層とが交互に積層された薄膜多層構造である請求項1または6に記載の半導体素子。
  9. 前記第1透明膜は、前記光電変換部上方の凹部に起因する凹部を上面に有し、該上面の凹部内に前記第2透明膜が埋め込まれて該第2透明膜の下面に凸部が形成されて前記層内レンズが構成されている請求項1または3に記載の半導体素子。
  10. 前記第2透明膜上に該第2透明膜よりも屈折率が低い第3透明膜が形成されている請求項1または3に記載の半導体素子。
  11. 前記第3透明膜の上方にはマイクロレンズが形成されている請求項10に記載の半導体素子。
  12. 光電変換部が形成された半導体基板上に第1透明膜を成膜する第1透明膜成膜工程と、
    該第1透明膜上に、該第1透明膜よりも屈折率が高い第2透明膜を、2種類以上の化合物の薄膜多層構造により成膜する第2透明膜成膜工程と、
    該光電変換部に対応する該第1透明膜上の位置に該第2透明膜の上下面の少なくとも一方面に凸部を形成する層内レンズ作製工程とを有する半導体素子の製造方法。
  13. 光電変換部が形成された半導体基板上に第1透明膜を成膜する第1透明膜成膜工程と、
    該第1透明膜上に該第1透明膜よりも屈折率が高い第2透明膜をスパッタリング法により成膜する第2透明膜成膜工程と、
    該光電変換部に対応する該第1透明膜上の位置に該第2透明膜の上下面の少なくとも一方面に凸部を形成する層内レンズ作製工程とを有する半導体素子の製造方法。
  14. 前記第2透明膜成膜工程は、2種類以上の化合物を同時にスパッタリングして前記第2透明膜を成膜する請求項13記載の半導体素子の製造方法。
  15. 前記第2透明膜成膜工程は、2種類以上の化合物薄膜を順次またはこれを繰り返して積層して前記第2透明膜を薄膜多層構造に形成する請求項13記載の半導体素子の製造方法。
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