JP2005171195A - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
また、上記特許文献3の液体洗浄剤組成物は、洗浄効果に優れると同時に、衣料に対して柔軟効果を訴求したものであり、低濃度での洗浄力を意図したものではなく、本願発明とは技術思想が相違するものである。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、下記(a)成分及び(b)成分を含有してなることを特徴とするものである。
(a)下記一般式(I)で表わされる非イオン界面活性剤
上記一般式(I)中、−X−が−O−のときは、アルコールアルコキシレートであり、R1の炭素数は14〜22、好ましくは15〜20、更に好ましくは16〜18である。また、−X−が−COO−のときは、脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤であり、R1の炭素数は13〜21、好ましくは14〜19、更に好ましくは15〜17であり、R2の炭素数は1〜3のアルキル基、好ましくはメチル基である。
本発明においては、(a)成分として、これらアルコールエトキシレートと脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤のいずれかを単独でも、また、混合して用いてもよい。
この(AO)は、好ましくは、EO単独であり、EOとPOを混合付加する場合には、EOの総量が全アルキレンオキサイド基中の質量比で60%以上であることが好ましい。
更に、アルキレンオキサイド付加モル数分布は、アルキレンオキサイドを付加する際の反応方法により異なるが、例えば、一般的な水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ触媒を用いて酸化エチレンを疎水基原料に付加させた分布の比較的広いものでもよいし、特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて酸化エチレンを疎水基原料に付加させた分布の狭いものでもよい。
この付加モル数が9未満であると、低濃度での洗浄効果が著しく低下することとなり、また、30を超えると、低濃度での洗浄力が、やはり、充分に発揮されないこととなる。
この一般式(II)中のR3の炭素数は、15〜22、好ましくは16〜20、更に好ましくは16〜18である。R3は、直鎖でも分岐鎖のいずれでも良く、また飽和でも不飽和でも良い。好ましいR3としては、牛脂又はパーム油由来(主成分の炭素数は18、16)、硬化牛脂由来、オレイル基、パルミチル基、ステアリル基が挙げられる。炭素数が15未満では、(a)成分との相乗効果が現れず、低濃度で充分な洗浄力が発揮されないこととなる。また、炭素数が22を超えると、液体洗浄剤組成物の液性が著しく低下することとなる。
この合計含有量が5%未満であると、通常の洗剤使用量では洗浄力が不充分であり、また、80%を超えると、組成物の粘度の調整が困難となる。
この比率が1/9未満でも、9/1を越えても、更なる洗浄力はそれぞれ(b)成分単独、(a)成分単独の洗浄力に低下してしまうこととなる。
(1) 上記一般式(I)以外の非イオン界面活性剤、例えば,炭素数8〜13の1級または2級アルコールにエチレンオキサイド(EO)及び/又はプロピレンオキサイド(PO)を平均6〜18モル付加したポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルエーテル、炭素数8〜13の脂肪酸にエチレンオキサイド(EO)及び/又はプロピレンオキサイド(PO)を平均6〜18モル付加した脂肪酸のポリオキシアルキレン付加物またはその低級アルコールエーテル、プロピレンオキサイドとプロピレングリコールとの縮合物にエチレンオキサイドを付加したもの(プルロニック型界面活性剤)、平均炭素数10〜20の脂肪酸と蔗糖とのエステル、平均炭素数10〜20の脂肪酸グリセリンモノエステル、炭素数8〜20のアルキルポリグルコシド。
(3) 第4級アミン型カチオン界面活性剤、例えば、塩化ポリオキシエチレン(15)硬化牛脂アルキルメチルアンモニウム(ライオンアクゾ社製エソカードHT/25)などのエチレンオキサイド付加型4級アンモニウム塩。
(4) アニオン界面活性剤、両性界面活性剤
(5) 金属キレート剤
(7) モノエタノールアミン、ジアタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカリ剤
(8) プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼなどの酵素
(9) ポリエーテル変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーンなどの風合い改良剤
(10) 蛍光増白剤、防腐剤、乳濁剤、色素、香料、糊剤等
特に、本発明で規定される上記一般式(II)で表わされるポリオキシアルキレンアミンは、従来のパルミチルジメチルアミンなどのアミンを配合すると、それが布に吸着して正電荷を帯びた状態となり、洗浄水中に存在するコロイド状水酸化鉄(負電荷)を吸着しやすくなることにより、上記黄変を起こるとされていたが、本発明では、高モル数オキシアルキレン基を有するアミンであるので、布表面に吸着して親水性の保護膜を形成して、水酸化鉄との接触を妨げるため、このような黄変も生じることなく、優れた効果を発揮せしめるものと推察される。
下記表1に示される(a)成分〔a−1〜a−8〕、(b)成分〔b−1〜b−7〕及び任意成分を用いて、下記表2〜表4に示される組成に従って、常法に準じて液体洗浄剤組成物(残部は精製水、全量100質量%)を調製し、実施例1〜17及び比較例1〜11の液体洗浄剤組成物を得た。
各液体洗浄剤組成物について、下記の評価方法に従って洗浄力及び黄ばみ性を評価した。
これらの結果を下記表2〜4に併記する。
なお、下記表2〜4において特に明記のない場合は、各成分〔(a)成分、(b)成分、比較品その他任意成分〕について表わした数値は、洗剤組成物中の含有量を示し、単位は質量%である。また、界面活性剤濃度「ppm」は組成物を水に溶かした状態での洗濯液中における界面活性剤のppm濃度を示す。更に、表2〜表4中の※1〜4は、下記のとおりである。
(1)洗浄処理方法
5cm角に裁断した湿式人工汚染布10枚を市販のTシャツ(綿100%、B.V.Db社製)に縫い付け、全量が1Kgとなるように他のTシャツと合わせて、これを被洗物とした。日立製作所(株)製全自動洗濯機「白い約束」〔形式NW−7PAM2(G)〕に、25℃、硬度3°DH、30リットルの水を入れ、液体洗浄剤組成物を所定量溶かした後、前述の被洗物を投入し、標準コースをスタートさせて6分間洗浄した。
脱水1分と濯ぎ3分(水道水、25℃)を2回行ない、最後の脱水1分を行なった後に、被洗物から洗浄後の湿式人工汚染布を取り出して乾燥させ、以下の方法で洗浄力を評価した。
(2)洗浄力の評価方法
前記洗濯操作1工程を終えた人工汚染布の反射率を日本電色(株)製の色差計(SE200型)で測定し、洗浄率(%)を以下の式で算出した。
洗浄率(%)=〔(汚染布のK/S−洗浄布のK/S)/(汚染布のK/S−未汚染布のK/S)〕×100
ここで、K/S=(1−R/100)2/(2R/100)、ただし、Rは反射率(%)を示す。
約10リットル容の小型反転式洗濯機にて、鉄分0.3ppmを含む25℃の水道水5リットルに、所定の液体洗浄剤を溶かし、浴比が50倍となるように白色綿タオルを入れ、10分間洗浄したのち、含水率100%となるように脱水し、次いで、鉄分0.3ppmを含む25℃の水道水5リットルで2回すすいだのち、陰干しした。同一の綿タオルにこの洗浄操作を3回繰り返した後、25℃、65%RH恒温恒湿室に2日放置して、これを試験布として評価に用いた。
評価対照として、非イオン界面活性剤(ドデシルアルコールに平均15モルの酸化エチレンを付加させたアルコールエトキシレート)200ppmで上述の洗浄処理を行い、これを対照布とした。この黄ばみ性の評価対照布を対照にして一対比較を行い、下記評価基準により目視にて評価した。評価が○であることが必要である。
<評価基準>
○:対照布と同等の白さ
△:対照布よりもわずかに黄ばみがある
×:対照布よりもかなり黄ばみがある
(※1):
特開平1−164437号公報、特開平10−7620号公報、特開2000−61304号公報等に記載された方法によって得られた、特開2001−164298号公報にて定義されたナロー率が55%以上であるもの。
(※2):
脂肪酸メチルエステルを原料とし、特開平9−118648号公報に記載された製造方法に準じて合成した、脂肪酸メチルエトキシレート型非イオン界面活性剤。
(※3):
洗濯時における、水30リットルあたりの組成物の全体量(g)
(※4):
a:(a)成分(比較品a−7〜8を含む)の洗浴中濃度(ppm)、b:(b)成分(比較品b−5〜7を含む)の洗浴中濃度(ppm)、a+b:上記aとbの合計量(ppm)
特に、表4に示す実施例14〜17、比較例8〜11は、界面活性剤量を多く使用した場合(15g、30g)とした場合であるが、実施例14〜17は、実施例2に比べて、洗剤量が多いので洗浄力も上昇するが黄ばみ性は問題ない。これに対して、比較例8は、(b)成分を含有しないので洗浄力が不足する。比較例9は、比較例8の倍の洗剤量としても洗浄力は58程度にとどまる。また、比較例10及び11は、黄ばみ性に問題があることが判る。
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