JP2005170067A - 車両の車間自動制御装置 - Google Patents

車両の車間自動制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005170067A
JP2005170067A JP2003408063A JP2003408063A JP2005170067A JP 2005170067 A JP2005170067 A JP 2005170067A JP 2003408063 A JP2003408063 A JP 2003408063A JP 2003408063 A JP2003408063 A JP 2003408063A JP 2005170067 A JP2005170067 A JP 2005170067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
inter
lane change
steering
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003408063A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Sato
行 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2003408063A priority Critical patent/JP2005170067A/ja
Publication of JP2005170067A publication Critical patent/JP2005170067A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】 ウィンカー操作開始後、ウィンカーの戻し忘れがあっても確実に自動減速制御の規制を終了することができる車両の車間自動制御装置を提供すること。
【解決手段】 自車の進行方向に存在する障害物との車間距離が設定車間距離以下となったら自動的に減速する自動減速制御を行う車両の車間自動制御装置において、ウィンカー操作が検出された場合、前記自動減速制御の規制を開始するウィンカー規制開始手段と、ウィンカー操作検出後、車線変更操作の終了を判断する車線変更操作判断手段と、ウィンカー規制処理中、車線変更操作の終了が判断された場合、前記自動減速制御の規制を終了するウィンカー規制終了手段と、を備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自車の進行方向に存在する障害物との車間距離が設定車間距離以下となったら自動的に減速する自動減速制御を行う車両の車間自動制御装置に関する。
従来、自車の進行方向に存在する障害物との車間距離が設定車間距離以下となったら自動制動を行う車両において、車線変更により先行車を追い抜くような場合、先行車との車間距離が近くなって設定車間距離以下となり、設定車間距離を確保するように自動制動により急減速が発生すると、自車の追い越し加速性が劣ることになるため、ドライバーの車線変更意思をウィンカー操作(=方向指示器操作)により検出し、ウィンカー操作時には前記自動制動を規制するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−24518号公報
しかしながら、従来の車両の自動制動装置にあっては、ウィンカー操作時(ウィンカー開始操作からウィンカー戻し操作までの間)、自動制動が規制されるため、車線変更時にウィンカー操作を行う場合、ウィンカーの戻し忘れにより、自動制動が規制され続けるという問題があった。特に、高速道路走行中等では、車線変更しても舵角が小さいため、ウィンカーの戻し忘れが良く見受けられ、ドライバーが手動操作により元に戻すまでは自動制動の規制が続き、車線変更後に本来保つべき先行車との車間距離が保たれないことになってしまう。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ウィンカー操作開始後、ウィンカーの戻し忘れがあっても確実に自動減速制御の規制を終了することができる車両の車間自動制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、自車の進行方向に存在する障害物との車間距離が設定車間距離以下となったら自動的に減速する自動減速制御を行う車両の車間自動制御装置において、
ウィンカー操作が検出された場合、前記自動減速制御の規制を開始するウィンカー規制開始手段と、ウィンカー操作検出後、車線変更操作の終了を判断する車線変更操作判断手段と、ウィンカー規制処理中、車線変更操作の終了が判断された場合、前記自動減速制御の規制を終了するウィンカー規制終了手段と、を備えた。
よって、本発明の車両の車間自動制御装置にあっては、ウィンカー規制開始手段において、ウィンカー操作が検出された場合、自動減速制御の規制が開始され、ウィンカー規制終了手段において、ウィンカー規制処理中、車線変更操作の終了が判断された場合、自動減速制御の規制が終了する。つまり、自動減速制御の規制終了条件を、ウィンカーの戻し操作に代え、車線変更操作の終了としているため、ウィンカー操作開始後、ウィンカーの戻し忘れがあっても確実に自動減速制御の規制を終了することができる。よって、車線変更後に、本来保つべき先行車との車間距離を確保することができる。
以下、本発明の車両の車間自動制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車両の車間自動制御装置を示す全体システム図である。
実施例1の車間自動制御装置は、図1に示すように、車間距離センサ1と、測距信号処理部2と、車速信号処理部3と、方向指示器検出部4と、操舵角センサ5と、車間距離制御部6と、車速制御部7と、制動制御装置8と、スロットルサーボ部9と、車両10と、を備えている。
前記車間距離センサ1は、車両の前面位置等に設けられ、先行車等の自車の進行方向に存在する障害物へ電波等を照射し、障害物からの反射波等を受信するセンサで、例えば、レーザレーダやミリ波レーダや赤外線レーダ等が用いられる。
前記測距信号処理部2は、前記車間距離センサ1からのセンサ信号を入力し、自車の進行方向に存在する障害物との車間距離に応じた測距信号Dpsを作り出し、該測距信号Dpsを、相対速度演算部6aと目標車速演算部6dと緊急ブレーキ制御部7aへ出力する。
前記車速信号処理部3は、図外の車速センサからのセンサ信号を入力し、車速に応じた車速信号Vspを作り出し、該車速信号Vspを、目標車間距離設定部6bと緊急ブレーキ制御部7aと車速サーボ部7cへ出力する。
前記方向指示器検出部4は、図外のウィンカー操作スイッチからのスイッチ信号を入力し、ウィンカー操作時か否かを検出すると共に、ウィンカー操作時の場合は右ウィンカー操作時か左ウィンカー操作時かを検出し、その検出信号を緊急ブレーキ制御部7aへ出力する。
前記操舵角センサ5は、ステアリングホイールのコラム連結部等に設けられ、ドライバー操作による操舵角及び操舵方向を検出し、操舵角信号を緊急ブレーキ制御部7aへ出力する。
前記車間距離制御部6は、車速信号Vspと測距信号Dpsとを入力し、車速指令値VTと車間距離指令値DTとに応じて演算された目標車速V*を出力する。この車間距離制御部6は、相対速度演算部6aと、目標車間距離設定部6bと、車間距離指令値演算部6cと、目標車速演算部6dと、を有する。
前記相対速度演算部6aは、測距信号処理部2から測距信号Dpsを入力し、自車と先行車等の障害物との相対速度△Vを演算する。
前記目標車間距離設定部6bは、相対速度△Vと車速信号Vspを入力し、相対速度△Vに応じた目標車間距離D*を設定すると共に、相対速度△Vと車速信号Vspに応じた車速指令値Vtを演算する。
前記車間距離指令値演算部6cは、目標車間距離D*を入力し、車間距離指令値DTを演算する。
前記目標車速演算部6dは、測距信号Dpsと車速指令値VTと車間距離指令値DTとを入力し、目標車速V*を演算する。
前記車速制御部7は、基本的には目標車速V*と実車速である車速信号Vspとを入力し、目標車速V*<車速信号Vspの場合は、制動力を付与するブレーキ液圧指令値Pbkを制動制御装置8に対し出力すると共に、スロットルバルブを閉じる方向のスロットル開度指令値TVO_COMをスロットルサーボ部9に対し出力して自車を減速し、目標車速V*>車速信号Vspの場合は、スロットルバルブを開くスロットル開度指令値TVO_COMをスロットルサーボ部9に対し出力して自車を加速する。この車速制御部7は、緊急ブレーキ制御部7aと、シフト位置検出部7bと、車速サーボ部7cと、トルク分配制御演算部7dと、を有する。
前記緊急ブレーキ制御部7aは、車速信号Vspと測距信号Dpsとウィンカー信号と操舵角信号とを入力し、車速信号Vspと測距信号Dpsとから衝突可能性判断が行われ、減速指令を車速サーボ部7cへ出力する。この衝突可能性判断は、2段階に分けて行われ(予備制動:衝突の可能性がある場合、本制動:衝突が避けられない場合)、実施例1では、予備制動の作動判断を変更する(規制の無い車間距離は図3の緊急ブレーキ作動処理A)。また、ウィンカー信号が検出されると、緊急ブレーキ制御に規制がかけられる(規制による車間距離は図3の緊急ブレーキ作動処理B)。
前記シフト位置検出部7bは、例えば、自動変速機のATコントローラからの変速指令信号を入力して、Dレンジでのシフト位置を検出し、シフト位置信号Scをトルク分配制御演算部7dへ出力する。
前記車速サーボ部7cは、車速信号Vspと、目標車速V*と、緊急ブレーキ制御部7aからの減速指令と、を入力し、緊急ブレーキ制御部7aから減速指令が無いときには、車速信号Vspと目標車速V*との偏差に応じたトルク指令値Tegをトルク分配制御演算部7dへ出力し、緊急ブレーキ制御部7aから減速指令が有るときには、減速によるトルク指令値Tegをトルク分配制御演算部7dへ出力する。
前記トルク分配制御演算部7dは、前記車速サーボ部7cからのトルク指令値Tegと、前記シフト位置検出部7bからのシフト位置信号Scとを入力し、両者により分配した制動トルクと駆動トルクに応じてブレーキ液圧指令値Pbkとスロットル開度指令値TVO_COMとを決め、制動制御装置8に対しブレーキ液圧指令値Pbkを出力し、スロットルサーボ部9に対しスロットル開度指令値TVO_COMを出力する。
前記制動制御装置8は、前記トルク分配制御演算部7dからのブレーキ液圧指令値Pbkに応じ、例えば、ABSアクチュエータを用いて車輪に制動力を付与するブレーキ液圧を作り出す。
前記スロットルサーボ部9は、前記トルク分配制御演算部7dからのスロットル開度指令値TVO_COMに応じ、例えば、電制スロットルアクチュエータを用いてエンジンのスロットルバルブ開度を制御する。
前記車両10は、前記制動制御装置8による車輪制動力と、前記スロットルサーボ部9によるエンジンのスロットルバルブ開度に応じ、定速または加速または減速し、この車間自動制御に応じた車速にて走行する。
次に、作用を説明する。
[緊急ブレーキ制御処理]
図2は、実施例1の緊急ブレーキ制御部7bにより実行される緊急ブレーキ制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS1では、図4に示すフローチャートにしたがってウィンカー規制処理が実行され、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、ステップS1でのウィンカー規制処理の結果、規制禁止ONか否かが判断され、YES(規制禁止ON)の場合はステップS3へ移行し、NO(規制禁止OFF)の場合はステップS4へ移行する。
ステップS3では、ステップS2での規制禁止ONであるとの判断に基づき、緊急ブレーキ作動処理B(図3)が実行され、リターンへ移行する。
ステップS4では、ステップS2での規制禁止OFFであるとの判断に基づき、緊急ブレーキ作動処理A(図3)が実行され、リターンへ移行する。
[ウィンカー規制処理]
図3は、図2のステップS1で実行されるウィンカー規制処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS11では、ウィンカー操作有りか否かが判断され、YESの場合はステップS12へ移行し、NOの場合はステップS27へ移行する。
ステップS12では、ステップS11でのウィンカー操作有りとの判断に基づき、操舵終了フラグ=1か否かが判断され、YESの場合はステップS21へ移行し、NOの場合はステップS13へ移行する。
ステップS13では、ステップS12での操舵終了フラグ=0との判断に基づき、操舵中フラグ=1か否かが判断され、YESの場合はステップS19へ移行し、NOの場合はステップS14へ移行する。
ステップS14では、ステップS13での操舵中フラグ=0との判断に基づき、規制禁止ONに設定し、ステップS15へ移行する。
ステップS15では、ステップS14で規制禁止ONに設定されると、右ウィンカー作動中か否かが判断され、YESの場合はステップS16へ移行し、NOの場合はステップS18へ移行する。
ステップS16では、ステップS15での右ウィンカー作動中との判断に基づき、操舵角がθ1を超えているか否かが判断され、YESの場合はステップS17へ移行し、NOの場合はリターンへ移行する。なお、操舵角>0:右操舵、操舵角<0:左操舵である。
ステップS17では、ステップS16での操舵角>θ1との判断に基づき、操舵中フラグが操舵中フラグ=1に書き替えられ、リターンへ移行する。
ステップS18では、ステップS15での左ウィンカー作動中との判断に基づき、操舵角が−θ1未満か否かが判断され、YESの場合はステップS17へ移行し、NOの場合はリターンへ移行する。
ステップS19では、ステップS13での操舵中フラグ=1との判断に基づいて、操舵角絶対値がθ2未満か否かが判断され、YESの場合はステップS20へ移行し、NOの場合はリターンへ移行する。
ステップS20では、ステップS19での|操舵角|<θ2との判断、つまり、ハンドルを1回だけ一方向に切って、その後、逆方向に切る戻し操作を行ったとの判断に基づき、操舵中フラグが操舵中フラグ=0に書き替えられ、操舵終了フラグが操舵終了フラグ=1に書き替えられ、リターンへ移行する。
ステップS21では、ステップS12での操舵終了フラグ=1との判断に基づき、右ウィンカー作動中か否かが判断され、YESの場合はステップS22へ移行し、NOの場合はステップS23へ移行する。
ステップS22では、ステップS21での右ウィンカー作動中との判断に基づき、操舵角がθ1を超えているか否かが判断され、YESの場合はステップS24へ移行し、NOの場合はステップS25へ移行する。
ステップS23では、ステップS21での左ウィンカー作動中との判断に基づき、操舵角が−θ1未満か否かが判断され、YESの場合はステップS24へ移行し、NOの場合はステップS25へ移行する。
ステップS24では、ステップS22とステップS23でのハンドルをウィンカーによる指示方向に1回切ったとの判断に基づき、操舵中フラグが操舵中フラグ=1に書き替えられ、操舵終了フラグが操舵終了フラグ=0に書き替えられ、リターンへ移行する。
ステップS25では、操舵終了後、設定時間T1[sec]が経過したか否かが判断され、YESの場合はステップS26へ移行し、NOの場合はリターンへ移行する。ここで、設定時間T1は、車線変更のため操舵が終了した後、再度、車線変更のための操舵を行う場合の待ち時間であって、数秒程度に設定される。
ステップS26では、ステップS25での操舵終了後、T1[sec]が経過したとの判断に基づき、規制禁止OFFに設定すると共に、操舵終了フラグを操舵終了フラグ=0に書き替えてリターンへ移行する。
ステップS27では、ステップS11でのウィンカー操作無しとの判断に基づき、操舵中フラグを操舵中フラグ=0に設定し、操舵終了フラグを操舵終了フラグ=0に設定し、かつ、規制禁止OFFに設定し、リターンへ移行する。
[緊急ブレーキ制御作動]
例えば、ウィンカー操作無しで、同じ車線内の先行車に自車を追従させたままでの走行中には、図4のフローチャートにおいて、ステップS11→ステップS27へと進む流れとなり、ステップS27では、規制禁止OFFに設定される。
例えば、ドライバーが同じ車線内の先行車を追い抜くべく、隣接する車線への車線変更を意図し、ウィンカー操作を行うと、図4のフローチャートにおいて、ステップS11→ステップS12→ステップS13→ステップS14へと進む流れとなり、ステップS14では、規制禁止ONに設定される。
このウィンカー操作後、右ウィンカーを出して右方向へ操舵した場合には、ステップS14からステップS15→ステップS16→ステップS17へと進み、左ウィンカーを出して左方向へ操舵した場合には、ステップS14からステップS15→ステップS18→ステップS17へと進み、ステップS17では、操舵中フラグが操舵中フラグ=1に設定される。
そして、次の制御周期からは、ステップS11→ステップS12→ステップS13からステップS19へ進み、ステップS19では、操舵角絶対値がθ2未満か否かが判断され、隣接する車線に車両が移動し、隣接する車線にて車線内操向を確保するようにハンドルの切り戻し操作を行うまでは、ステップS11→ステップS12→ステップS13→ステップS19の流れが繰り返され、ハンドルの切り戻し操作により操舵角絶対値がθ2未満になると、ステップS19からステップS20へ進み、ステップS20にて操舵中フラグが操舵中フラグ=0に設定され、操舵終了フラグが操舵終了フラグ=1に設定される。つまり、車線変更のための操舵が終了したと判断される。
そして、次の制御周期からは、ステップS11→ステップS12からステップS21へ進み、1回だけの車線変更のみで、ドライバーが保舵状態であると、ステップS21からステップS22→ステップS25、または、ステップS21からステップS23→ステップS25へ進み、ステップS25では、操舵終了後、設定時間T1が経過するまで上記流れが繰り返された後、ステップS25からステップS26へ進み、規制禁止OFFに設定されると共に、操舵終了フラグが操舵終了フラグ=0に設定される。
一方、設定時間T1が経過するまでに再び操舵されると、ステップS12からステップS21→ステップS22→ステップS24、または、ステップS21→ステップS23→ステップS24へと進み、ステップS24では、操舵中フラグが操舵中フラグ=1に設定され、操舵終了フラグが操舵終了フラグ=0に設定され、次の制御周期からは、ステップS11→ステップS12→ステップS13→ステップS19の流れが繰り返され、1回の操舵操作が終了しても、再度行われた車線変更にための操舵が終了するまで、緊急ブレーキ作動を規制する(=規制禁止ON)。
[ウィンカー規制作動]
ウィンカー規制処理において、ウィンカー操作無しの場合や、ウィンカー操作後、ドライバーが車線変更操作を終了したと判断されてから設定時間T1が経過した後であって、規制禁止OFFに設定されている時には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS4へと進み、ステップS4では、緊急ブレーキ作動処理Aが実行され、緊急ブレーキ制御部7aから車速サーボ部7へ減速指令を出力する車間距離が、図3のL1の特性により与えられる。
一方、ウィンカー規制処理において、ウィンカー操作開始からドライバーが車線変更操作(再度の車線変更操作を含む。)を終了したと判断されてから設定時間T1を経過するまでの間で、規制禁止ONに設定されている時には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3へと進み、ステップS3では、緊急ブレーキ作動処理Bが実行され、緊急ブレーキ制御部7aから車速サーボ部7へ減速指令を出力する車間距離が、図3のL2の特性により与えられる。
ここで、図3のL1特性とL2特性は、何れも相対速度が大きく、自車と先行車等の障害物が接近しやすいほど、減速指令を出力する車間距離を長くする特性であるが、L1特性は、自車と先行車等の障害物との車間距離が長いうちに減速指令を出力する特性であるのに対し、L2特性は、自車と先行車等の障害物との車間距離が短くならないと減速指令を出力しない特性である。つまり、L1特性を通常の自動減速制御とした場合、L2特性は、自車と先行車等の障害物との相対速度と車間距離とで決まる動作点が、2つの特性L1,L2の間の領域に存在する場合には、減速指令を出力しないで自動減速制御を規制することになる。
[緊急ブレーキ制御作用]
実施例1の緊急ブレーキ制御作用の一例を、図5に示すタイミングチャートと、図6に示す自車と先行車との車線変更動作図により説明する。
まず、時刻t0から右ウィンカーを作動させる時刻t1までは、図6(1)に示すように、自車は同じ走行線上の先行車との車間距離を確保しながら追従走行している状態で、図5に示すように、規制フラグは規制禁止OFFで、先行車との車間距離はL1特性による衝突判定車間距離よりも長く、ウィンカーはOFFで、操舵中フラグと操舵終了フラグは何れも0で、操舵角はほぼ中立舵角が保たれている。
そして、右ウィンカーを作動させる時刻t1から、操舵中フラグが1になる時刻t2までは、自車は同じ走行線上の先行車との車間距離を縮めながら操舵の開始により車線変更の態勢に入ろうとしている状態で、図5に示すように、規制フラグは規制禁止ONで、先行車との車間距離は徐々に縮まって行くもののL2特性への切り替えにより短い距離となった衝突判定車間距離よりも長く、ウィンカーは右ONで、操舵中フラグと操舵終了フラグは何れも0で、操舵角は右操舵方向へ徐々に高まってゆく。
操舵角がθ1を超えることで操舵中フラグが1になる時刻t2から、先行車のロストにより隣接した車線を走行している先行車に切り替える時刻t3までは、図6(2)に示すように、自車は同じ走行線上の先行車の右後部に接近しながらすり抜けて隣接する車線側に移行する走行状態で、図5に示すように、規制フラグは規制禁止ONで、先行車との車間距離はさらに縮まって行くもののL2特性による衝突判定車間距離よりも長く、ウィンカーは右ONで、操舵中フラグが1に切り替えられ、操舵終了フラグは0のままで、操舵角は右操舵方向へ最大角付近まで高まる。
ロストした元の先行車から新たな先行車に切り替える時刻t3から、車線変更のための操舵が終了する時刻t4までは、図6(3)に示すように、自車は隣接する車線側に移行して変更された先行車に追従する走行状態で、図5に示すように、規制フラグは規制禁止ONで、変更された先行車との車間距離は一気に拡大して徐々に縮まって行くがL2特性による衝突判定車間距離よりも長く、ウィンカーは右ONで、操舵中フラグが1のままで、操舵終了フラグは0のままで、操舵角は右操舵方向へ最大角付近でしばらく移行した後に時刻t4に近くなると急に中立側に戻される。
操舵角絶対値がθ2未満となり車線変更のための操舵が終了する時刻t4から、設定時間T1を加算した時刻t5までは、自車は隣接する車線への移行を完了して変更された新たな先行車に追従する走行状態で、図5に示すように、規制フラグは規制禁止ONで、変更された先行車との車間距離は徐々に縮まって行くがL2特性による衝突判定車間距離よりも長く、ウィンカーは右ONで、操舵中フラグが1から0に書き替えられ、操舵終了フラグは0から1に書き替えられ、操舵角は中立付近の小さい角から徐々に中立位置に戻される。
車線変更のための操舵が終了する時刻t4に設定時間T1を加算した時刻t5となった時点から以降は、自車は変更後の車線上で変更された新たな先行車との車間距離を保ちながら追従する走行状態で、図5に示すように、規制フラグは規制禁止ONから規制禁止OFFに切り替えられ、変更された先行車との車間距離はL1特性への切り替えにより長くなった衝突判定車間距離よりも長く、ウィンカーは右ONのままで(戻し忘れ状態)、操舵中フラグは0のままで、操舵終了フラグは1から0に書き替えられ、操舵角は中立位置付近の角度を維持している。
よって、車線変更時に、自車と先行車との間の車間距離が少し縮まっただけで緊急ブレーキによる自動減速を作動させると、急減速の発生により自車の加速性が劣ることになるが、ドライバーがウィンカー操作をしてから車線変更のための操舵が終了するまでは、緊急ブレーキによる自動減速を規制することで(L1特性からL2特性への車間距離変更)、車線変更時の加速性を確保している。加えて、高速道路等での車線変更終了後にウィンカーの戻し忘れがあっても、車線変更のための操舵が終了すると、緊急ブレーキによる自動減速制御の規制が解除され、車間距離特性が元のL1特性に戻されることで、車線変更後の新たな先行車との車間距離を確保した追従走行に移行することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両の車間自動制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 自車の進行方向に存在する障害物との車間距離が設定車間距離以下となったら自動的に減速する自動減速制御を行う車両の車間自動制御装置において、ウィンカー操作が検出された場合、前記自動減速制御の規制を開始するウィンカー規制開始手段と、ウィンカー操作検出後、車線変更操作の終了を判断する車線変更操作判断手段と、ウィンカー規制処理中、車線変更操作の終了が判断された場合、前記自動減速制御の規制を終了するウィンカー規制終了手段と、を備えたため、ウィンカー操作開始後、ウィンカーの戻し忘れがあっても確実に自動減速制御の規制を終了することができる。
(2) 前記ウィンカー規制開始手段は、自車の進行方向に存在する障害物との相対速度に対して自動減速制御を開始する車間距離を、車線変更無しの走行時における車間距離よりも短い車間距離に変更するため、ウィンカー規制となっても先行車等の障害物との車間距離が短い車間距離未満になると自動減速制御が実行されることで、障害物への異常接近が自動的に回避され、走行安全性を確保することができる。
(3) 前記ウィンカー規制終了手段は、車線変更操作の終了が判断された場合、その後、設定時間T1を経過した後、前記自動減速制御の相対速度に対する車間距離を、元の車線変更無しの走行時における車間距離に復帰するため、車線変更操作の終了後、設定時間T1を経過するまでに再度、車線変更操作が行われた場合、自動減速制御の規制を継続することができる。
(4) 前記車線変更操作判断手段は、ハンドルを1回だけ一方向に切って、その後、逆方向に切る戻し操作を検出したら車線変更操作の終了と判断するため、ドライバーが行う車線変更のためのハンドル操作を監視することにより、精度良く、車線変更操作の終了を判断することができる。
(5) 前記車線変更操作判断手段は、ハンドルを1回だけ一方向に切って、その後、逆方向に切る戻し操作を、操舵角センサ5からの操舵角検出値により検出するため、車両に既存の操舵角センサ5を利用し、低コストにて、また確実にハンドル操作による車線変更操作を判断することができる。
以上、本発明の車両の車間自動制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、「自動減速制御」として、ABSアクチュエータを用いた液圧ブレーキ制御により行う例を示したが、アクセル開度の全閉やダウンシフトによるエンジンブレーキより自動減速制御を行っても良いし、また、電気自動車やハイブリッド車等では回生ブレーキにて自動減速制御を行っても良いし、また、空気抵抗ブレーキにより自動減速制御を行っても良いし、さらに、これらの減速手法を組み合わせて自動減速制御を行っても良い。
実施例1では、「自動減速制御の規制」を、車間距離の変更により行う例を示したが、自動減速制御を禁止することにより規制しても良い。
実施例1では、「車線変更操作判断手段」として、操舵角の変化により車線変更操作を判断する例を示したが、ヨーレートセンサを用いてヨーレートの変化により車線変更操作を判断するようにしても良いし、また、車線変更操作に要する時間を待つタイマー管理により車線変更操作を判断しても良い。
実施例1では、「ウィンカー規制終了手段」として、車線変更操作の終了が判断されても設定時間を待って自動減速制御の規制を終了する例を示したが、車線変更操作の終了が判断されたら、直ちに自動減速制御の規制を終了するようにしても良い。
本発明の車間自動制御装置は、スロットル開度により駆動力を制御するエンジン車への適用例を示したが、ハイブリッド車や電気自動車や燃料電池車等へも適用することができる。
実施例1の車両の車間自動制御装置を示す全体システム図である。 実施例1の緊急ブレーキ制御部により実行される緊急ブレーキ制御処理の流れを示すフローチャートである。 緊急ブレーキ作動処理Aと緊急ブレーキ作動処理Bでの相対速度に対する車間距離特性図である。 図2のステップS1で実行されるウィンカー規制処理の流れを示すフローチャートである。 ウィンカーの戻し忘れをした車線変更時における規制フラグ・車間距離・ウィンカー信号・操舵中フラグ・操舵終了フラグ・操舵角をそれぞれ示すタイミングチャートである。 自車と先行車との車線変更動作図である。
符号の説明
1 車間距離センサ
2 測距信号処理部
3 車速信号処理部
4 方向指示器検出部
5 操舵角センサ
6 車間距離制御部
6a 相対速度演算部
6b 目標車間距離設定部
6c 車間距離指令値演算部
6d 目標車速演算部
7 車速制御部
7a 緊急ブレーキ制御部
7b シフト位置検出部
7c 車速サーボ部
7d トルク分配制御演算部
8 制動制御装置
9 スロットルサーボ部
10 車両

Claims (5)

  1. 自車の進行方向に存在する障害物との車間距離が設定車間距離以下となったら自動的に減速する自動減速制御を行う車両の車間自動制御装置において、
    ウィンカー操作が検出された場合、前記自動減速制御の規制を開始するウィンカー規制開始手段と、
    ウィンカー操作検出後、車線変更操作の終了を判断する車線変更操作判断手段と、
    ウィンカー規制処理中、車線変更操作の終了が判断された場合、前記自動減速制御の規制を終了するウィンカー規制終了手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の車間自動制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両の車間自動制御装置において、
    前記ウィンカー規制開始手段は、自車の進行方向に存在する障害物との相対速度に対して自動減速制御を開始する車間距離を、車線変更無しの走行時における車間距離よりも短い車間距離に変更することを特徴とする車両の車間自動制御装置。
  3. 請求項2に記載された車両の車間自動制御装置において、
    前記ウィンカー規制終了手段は、車線変更操作の終了が判断された場合、その後、設定時間を経過した後、前記自動減速制御の相対速度に対する車間距離を、元の車線変更無しの走行時における車間距離に復帰することを特徴とする車両の車間自動制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載された車両の車間自動制御装置において、
    前記車線変更操作判断手段は、ハンドルを1回だけ一方向に切って、その後、逆方向に切る戻し操作を検出したら車線変更操作の終了と判断することを特徴とする車両の車間自動制御装置。
  5. 請求項4に記載された車両の車間自動制御装置において、
    前記車線変更操作判断手段は、ハンドルを1回だけ一方向に切って、その後、逆方向に切る戻し操作を、操舵角センサからの操舵角検出値により検出することを特徴とする車両の車間自動制御装置。
JP2003408063A 2003-12-05 2003-12-05 車両の車間自動制御装置 Pending JP2005170067A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003408063A JP2005170067A (ja) 2003-12-05 2003-12-05 車両の車間自動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003408063A JP2005170067A (ja) 2003-12-05 2003-12-05 車両の車間自動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005170067A true JP2005170067A (ja) 2005-06-30

Family

ID=34729915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003408063A Pending JP2005170067A (ja) 2003-12-05 2003-12-05 車両の車間自動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005170067A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298171A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Nissan Diesel Motor Co Ltd 衝突被害軽減装置
JP2010076488A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Equos Research Co Ltd 車両
JP2010097455A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Nissan Motor Co Ltd 運転操作支援装置、及び運転操作支援方法
JP2010157126A (ja) * 2008-12-27 2010-07-15 Nissan Motor Co Ltd 走行制御装置、及び走行制御方法
KR101345209B1 (ko) * 2009-03-02 2013-12-27 주식회사 만도 적응 순항 제어시스템 및 그 차선 변경방법
JPWO2012098667A1 (ja) * 2011-01-20 2014-06-09 トヨタ自動車株式会社 運転支援装置
WO2018059800A1 (de) * 2016-09-30 2018-04-05 Robert Bosch Gmbh Verfahren und vorrichtung zum betreiben eines kraftfahrzeugs, kraftfahrzeug

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298171A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Nissan Diesel Motor Co Ltd 衝突被害軽減装置
JP2010076488A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Equos Research Co Ltd 車両
JP2010097455A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Nissan Motor Co Ltd 運転操作支援装置、及び運転操作支援方法
JP2010157126A (ja) * 2008-12-27 2010-07-15 Nissan Motor Co Ltd 走行制御装置、及び走行制御方法
KR101345209B1 (ko) * 2009-03-02 2013-12-27 주식회사 만도 적응 순항 제어시스템 및 그 차선 변경방법
JPWO2012098667A1 (ja) * 2011-01-20 2014-06-09 トヨタ自動車株式会社 運転支援装置
JP5776702B2 (ja) * 2011-01-20 2015-09-09 トヨタ自動車株式会社 運転支援装置
US9626869B2 (en) 2011-01-20 2017-04-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drive assisting apparatus
WO2018059800A1 (de) * 2016-09-30 2018-04-05 Robert Bosch Gmbh Verfahren und vorrichtung zum betreiben eines kraftfahrzeugs, kraftfahrzeug
CN109789861A (zh) * 2016-09-30 2019-05-21 罗伯特·博世有限公司 用于运行机动车的方法和装置、机动车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5066437B2 (ja) 車両の走行制御装置
US10160450B2 (en) Travel control device for vehicle
JP3927265B2 (ja) 車両の自動制動制御装置
JP5943039B2 (ja) 駐車支援装置
US8024099B2 (en) Deceleration controller for vehicle
US7337056B2 (en) Driving control apparatus
EP2102045B1 (en) Vehicle control apparatus, and vehicle control method
US8321117B2 (en) Vehicle control system
US7212906B2 (en) Follow running control system
JP2020189543A (ja) 車両の走行制御装置
WO2015198842A1 (ja) 車両制御装置及び車両制御方法
JP2005255146A (ja) 車輌減速制御装置
JP5029556B2 (ja) 車間距離制御装置
JP2005186936A (ja) 車両の自動制動制御装置
JP4230385B2 (ja) 追従走行制御装置
JP5045637B2 (ja) 車両走行制御装置
JP4200881B2 (ja) 車両用走行制御装置
JP4926859B2 (ja) 車両の運転支援装置
US20220176948A1 (en) Collision avoidance apparatus
JP2005170067A (ja) 車両の車間自動制御装置
JP7257621B2 (ja) 運転支援装置、及び車両
US11634135B2 (en) Driving support control device for vehicle
JP5292965B2 (ja) 走行制御装置
JP2006248334A (ja) 車両走行制御装置
JP3870674B2 (ja) 車両用追従走行制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006