JP2005166978A - 電子部品 - Google Patents

電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2005166978A
JP2005166978A JP2003404160A JP2003404160A JP2005166978A JP 2005166978 A JP2005166978 A JP 2005166978A JP 2003404160 A JP2003404160 A JP 2003404160A JP 2003404160 A JP2003404160 A JP 2003404160A JP 2005166978 A JP2005166978 A JP 2005166978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
sealing body
ptfe resin
crosslinked
polytetrafluoroethylene resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003404160A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetaka Furusawa
茂孝 古澤
Koichiro Minato
浩一郎 湊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003404160A priority Critical patent/JP2005166978A/ja
Publication of JP2005166978A publication Critical patent/JP2005166978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】耐薬品性に優れ、高温での気密性に優れた封口体を用いた電子部品を提供することを目的とするものである。
【解決手段】駆動用電解液が含浸された電子部品素子を収納する金属ケースと、この金属ケースの開口部を封口する弾性を有した封口体からなる電子部品において、上記封口体が架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂を主体としたもので構成とすることにより、高温での寿命試験や気密性などの信頼性に優れた電子部品を実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は各種電子機器に利用される電子部品に関し、特に駆動用電解液が含浸された電子部品素子を収納した金属ケースの開口部を弾性を有する封口体で封止した電子部品に関するものである。
この種の従来の電子部品について、アルミ電解コンデンサを例にして以下に説明する。図1は従来のアルミ電解コンデンサの構成を示した断面図であり、同図において、1はコンデンサ素子、2はこのコンデンサ素子1を図示しない駆動用電解液と共に収納する金属ケース、3はこの金属ケース2の開口部を封止する弾性を有した封口体、4と5は上記コンデンサ素子1から夫々引き出された陽極リード線と陰極リード線である。
このように構成された従来のアルミ電解コンデンサでは、上記コンデンサ素子1に含浸された図示しない駆動用電解液として、エチレングリコールを主溶媒とし、これに有機酸のアンモニウム塩を加えたものが多く使用され、また、封口体3としては、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴムからなるものが多く使用されていた。
更に、近年、広温度範囲に亘る信頼性が要求されるようになり、上記駆動用電解液の溶媒もエチレングリコールに代わってγ−ブチロラクトンが使用されるようになってきており、これに伴って駆動用電解液の高伝導度が期待できる有機酸のアンモニウム塩が使用されるようになってきている。
また、これらの駆動用電解液の変更により、上記封口体3も気密性の高いイソブチレン・イソプレンゴム、いわゆるブチルゴムが使用されるようになってきている。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1、2が知られている。
特開平9−106932号公報 特開2001−110671号公報
上記従来のアルミ電解コンデンサでは、ブチルゴムからなる封口体3と、有機酸のアンモニウム塩を電解質とする駆動用電解液とを組み合わせてアルミ電解コンデンサを作製しこれを高温での寿命試験を行うと、上記封口体3から駆動用電解液が揮散し、また熱により封口体に割れ等の劣化が発生し気密性が低下するという課題があり、さらにリフローのような高温時に封口体が膨れ、実装不良や気密性が低下するという課題があった。
そのため、長寿命長時間対応のアルミ電解コンデンサにするには、封口体の劣化による封止力の低下を抑える為に、封口体の厚みを厚くし、もしくは径を小さくするといった方法がとられていた。
また、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(以下、PTFE樹脂と略す)は耐熱性、耐薬品性が高いがアルミ電解コンデンサ用封口体としては、耐クリープ性が悪く使用できなかった。すなわち、通常のPTFE樹脂はその分子鎖が直鎖状で分岐がほとんどなく結晶化度が高いため耐クリープ性が悪く、そのため高温で加重を加え、その後加重を除去しても塑性変形したままであり、弾性に乏しく封口体に用いても気密性が低かった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、耐薬品性に優れ、高温での気密性に優れた封口体を用いた電子部品を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の発明は、駆動用電解液が含浸された電子部品素子を収納する金属ケースと、この金属ケースの開口部を封口する弾性を有した封口体からなる電子部品において、上記封口体が架橋PTFE樹脂を主体としたもので構成されたものであり、PTFE樹脂の利点である耐熱性、耐薬品性を保ちつつ、さらにPTFE樹脂を架橋させることにより封止に必要な弾性を備えた封口体であり、高い封止力により信頼性に優れ、また、耐熱性が高いことから封口体の割れ等の劣化が発生し気密性が低下することが抑制され、封口体から駆動用電解液が揮散せず、さらに耐薬品性が高いことから封口体が駆動用電解液の悪影響を受けることがなく信頼性に優れた電子部品を実現することができるという作用を有する。
本発明の請求項2に記載の発明は、架橋PTFE樹脂が、放射線、プラズマ、UVのいずれか1つ以上から選ばれる方法を用いてPTFE樹脂を架橋させたものであり、放射線等を照射してラジカルを生成させ、もしくは、セリウム塩のような薬品でラジカルを生成させて架橋構造を形成させることができるという作用を有する。
本発明の請求項3に記載の発明は、架橋PTFE樹脂100部に対し、ガラスファイバーもしくはカーボンブラックのいずれか1つ以上から選ばれる補強添加剤を1部から100部配合することにより構成された封口体を用いたものであり、ガラスファイバーもしくはカーボンブラックの補強添加剤により、封口体の高温での劣化が抑えられ、また、強度、弾性率が向上し、その結果、高温での寿命試験においても気密性が低下することが抑制され、信頼性に優れた電子部品を実現することができるという作用を有する。
本発明の請求項4に記載の発明は、駆動用電解液がエチレングリコール、γ−ブチロラクトン、スルホラン、プロピレンカーボネート、水の1つ以上から選ばれる溶液を用い、これに有機酸または無機酸、もしくは有機酸または無機酸のアンモニウム塩または第1級〜第4級アンモニウム塩およびイミダゾリウム塩のいずれか1つ以上から選ばれる電解質塩を加えたものにより構成されたものであり、これにより、駆動用電解液が封口体との組み合わせによって悪影響を与えることが無くなり、高温での寿命試験または高温高湿条件下での寿命試験においても、封口体の気密性の低下を抑制して信頼性に優れた電子部品を実現することができるという作用を有する。
本発明の請求項5に記載の発明は、封口体が補強材層と架橋PTFE樹脂層を積層させることにより構成された封口体を用いた電子部品であり、これによりリフロー時のような高温時における膨れを抑制でき、また、耐熱性、耐薬品性などに優れた封口体により気密性が低下せず信頼性に優れた電子部品を実現することができるという作用を有する。
本発明の請求項6に記載の発明は、架橋PTFE樹脂が、放射線、プラズマ、UVのいずれか1つ以上から選ばれる方法を用いてPTFE樹脂を架橋させたものであり、放射線等を照射してラジカルを生成させ、もしくは、セリウム塩のような薬品でラジカルを生成させて架橋構造を形成させることができるという作用を有する。
本発明の請求項7に記載の発明は、補強材層が金属、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム材料のいずれか1つ以上から選ばれたものであり、これによりリフロー時のような高温時における膨れを抑制でき、また、耐熱性、耐薬品性などに優れた封口体により気密性が低下せず信頼性に優れた電子部品を実現することができるという作用を有する。
なお、補強材層として、白金板、金板、銀板、ステンレス板等の金属板、またポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂層、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂、ジエン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタンゴム等のゴム材料が挙げられるが、以上に限定するのではなく他の補強材層でも構わない。
また、補強材層と架橋PTFE樹脂層の接着処理の方法としては、コロナ放電処理、金属ナトリウム処理、スパッタエッチング処理、プラズマ処理等の方法で行い、更にイソプレン−イソブチレン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム、ポリブタジエンゴム、シランカップリング剤、塩化ゴム等のプライマーを介して積層しても良い。
本発明の請求項8に記載の発明は、電子部品がアルミ電解コンデンサである構成としたものである。
本発明は、駆動用電解液が含浸された電子部品素子を収納する金属ケースと、この金属ケースの開口部を封口する弾性を有した封口体からなる電子部品において、上記封口体が架橋PTFE樹脂を主体としたもので構成されたものであり、PTFE樹脂の利点である耐熱性、耐薬品性を保ちつつ、さらにPTFE樹脂を架橋させることにより分子が網目構造に固定され塑性変形が抑制され封止に必要な弾性を備えた封口体により、高温での寿命試験においても架橋により弾性を備えていることから、高い封止力により信頼性に優れ、また、耐熱性が高いことから封口体の割れ等の劣化が発生し気密性が低下することが抑制され、封口体から駆動用電解液が揮散せず、さらに耐薬品性が高いことから封口体が駆動用電解液の悪影響を受けることがなく信頼性に優れた電子部品を実現することができるという作用効果が得られる。
さらに、補強材層と架橋PTFE樹脂層を積層させることにより構成された封口体を用いることにより、リフロー時のような高温時における封口体の膨れを抑制でき、気密性が低下せず信頼性に優れた電子部品を実現することができるという作用効果が得られ、またリフロー時の封口体膨れによる実装不良が無くなるという作用効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態を用いて、本発明の請求項1〜8に記載の発明について説明する。
本発明の実施の形態(比較例も兼ねる)による電子部品としては、図1に示す従来のアルミ電解コンデンサと同じ構成のものである。同図において、1は電子部品素子としてのコンデンサ素子であり、このコンデンサ素子1は、表面を粗面化した後に電解酸化により酸化皮膜が形成されたアルミニウム電極箔を陽極箔とし、この陽極箔と陰極箔をその間にセパレータを介在させて巻回することにより構成されている。
2はこのコンデンサ素子1を図示しない駆動用電解液と共に収納する金属ケース、3はこの金属ケース2の開口部を封止する弾性を有した封口体、4と5は上記コンデンサ素子1から夫々引き出された陽極リード線と陰極リード線であり、上記封口体3には陽極リード線4と陰極リード線5が貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔に両リード線4,5を貫通して封口体3を金属ケース2の開口部に挿入した後、金属ケース2の開口部を内側に折り曲げて封口体3を押圧し、更に、金属ケース2の周囲を絞り加工することにより封口体3の有する弾性を利用することにより封止しているものである。
上記封口体は架橋PTFE樹脂を主体とするものであり、架橋していないPTFE樹脂に不活性雰囲気下で電離性放射線等を照射してラジカルを生成させて架橋構造を形成したものを所定の形状に成型したものである。
なお、PTFE樹脂の架橋方法として、上記電離性放射線を照射する以外に、プラズマ、UVを照射してラジカルを生成させて架橋する方法やセリウム塩などの薬品を用いてラジカルを生成させて架橋する方法がある。
上記架橋PTFE樹脂を用いた封口体とすることにより、通常のPTFE樹脂は耐熱性、耐薬品性が高いがアルミ電解コンデンサ用封口体としては、耐クリープ性が悪く封口体に使用しても気密性が低かったが、架橋PTFE樹脂は分子が網目構造に固定され塑性変形が抑制され弾性に優れるため、高温での荷重時においても図2に示すように圧縮永久歪みが改善される。これにより、高温での寿命試験においても、架橋により弾性を備えていることから、高い封止力により信頼性に優れ、また、耐熱性が高いことから封口体の割れ等の劣化が発生し気密性が低下することが抑制され、封口体から駆動用電解液が揮散せず、さらに耐薬品性が高いことから封口体が駆動用電解液の悪影響を受けることがなく信頼性に優れた電子部品を実現することができる。
以下、具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
駆動用電解液として、γ−ブチロラクトンを溶媒とし、4級アンモニウム塩を溶質として構成したものを用いた。封口体として、架橋PTFE樹脂で構成されたものを用いてアルミ電解コンデンサを作製した。
なお、上記架橋PTFE樹脂は、低酸素雰囲気ガス中で未架橋PTFE樹脂に電離製放射線を照射して架橋したものを用いた。
(実施例2)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを1部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例3)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを50部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例4)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを100部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例5)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるカーボンブラックを1部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例6)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるカーボンブラックを50部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例7)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるカーボンブラックを100部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例8)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを1部、カーボンブラックを1部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例9)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを1部、カーボンブラックを50部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例10)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを1部、カーボンブラックを100部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例11)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを50部、カーボンブラックを1部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例12)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを50部、カーボンブラックを50部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例13)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを50部、カーボンブラックを100部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例14)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを100部、カーボンブラックを1部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例15)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを100部、カーボンブラックを50部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例16)
上記実施例1において、架橋PTFE樹脂100部に対し、補強添加剤であるガラスファイバーを100部、カーボンブラックを100部配合した架橋PTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例17)
上記実施例1において、金属である白金板の補強材質と架橋PTFE樹脂層を積層させることにより封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例18)
上記実施例1において、熱可塑性樹脂であるポリスチレン樹脂の補強材層と架橋PTFE樹脂層を積層させることにより封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例19)
上記実施例1において、熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂の補強材層と架橋PTFE樹脂層を積層させることにより封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例20)
上記実施例1において、ゴム材料であるウレタンゴムの補強材層と架橋PTFE樹脂層を積層させることにより封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例21〜実施例35)
上記実施例2から実施例16において、それぞれの封口体として用いた架橋PTFE樹脂層に金属である白金板の補強材層を積層させて封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例36〜実施例50)
上記実施例2から実施例16において、それぞれの封口体として用いた架橋PTFE樹脂層に熱可塑性樹脂であるポリスチレン樹脂の補強材層を積層させて封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例51〜実施例65)
上記実施例2から実施例16において、それぞれの封口体として用いた架橋PTFE樹脂層に熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂の補強材層を積層させて封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例66〜実施例80)
上記実施例2から実施例16において、それぞれの封口体として用いた架橋PTFE樹脂層にゴム材料であるウレタンゴムの補強材層を積層させて封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(比較例1)
上記実施例1において、未架橋のPTFE樹脂により封口体を構成した以外は、実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
このようにして構成された本実施の形態の実施例1〜80と比較例1のアルミ電解コンデンサの封口体の気密性を確認するため、高温試験及び高温高湿試験の結果を(表1)に、熱衝撃試験及びリフロー試験の結果を(表2)に示す。
なお、高温試験は試験温度150℃による封口体の気密性測定、高温高湿試験は試験温度85℃相対湿度85%による封口体の気密性測定をしたもの、また、熱衝撃試験は試験温度−40℃および+150℃を各30分放置し、これを1サイクルとして−40℃から+150℃への移動は1分以内としたときの封口体の気密性測定、リフロー試験はリフロー後に上記熱衝撃試験による封口体の気密性測定をしたものである。
Figure 2005166978
Figure 2005166978
以上の(表1)及び(表2)の結果から明らかなように、PTFE樹脂の利点である耐熱性、耐薬品性を保ちつつ、さらにPTFE樹脂を架橋させることにより分子が網目構造に固定され塑性変形が抑制され、封止に必要な弾性を備えた封口体を用いて構成されていることにより、高温での寿命試験においても、架橋により弾性を備えていることから高い封止力により信頼性に優れ、また、耐熱性が高いことから封口体の割れ等の劣化が発生し気密性が低下することが抑制され、封口体から駆動用電解液が揮散せず、さらに耐薬品性が高いことから封口体が駆動用電解液の悪影響を受けることがなく信頼性に優れた電子部品を実現することができるものである。
さらに、(表2)の結果から明らかなように、補強材層と架橋PTFE樹脂層を積層させることにより構成された封口体により、リフロー時のような高温時における封口体の膨れが抑制でき、封止応力、耐湿性を確保し、劣化を抑制し、封止応力を維持する効果が得られ、これらにより気密性の低下を抑制して駆動用電解液の揮散を無くし、信頼性に優れたアルミ電解コンデンサ、または電子部品を提供することができるものである。
本発明は各種電子機器に利用される電子部品に関し、特に駆動用電解液が含浸された電子部品素子を収納した金属ケースの開口部を弾性を有した封口体で封口することにより、その気密性向上を図った高信頼性の電子部品(アルミ電解コンデンサ、電気二重層コンデンサ)に利用できる可能性を有したものである。
本発明及び従来のアルミ電解コンデンサの構成を示す断面図 PTFEの圧縮永久歪み率の特性図
符号の説明
1 コンデンサ素子
2 金属ケース
3 封口体
4 陽極リード線
5 陰極リード線

Claims (8)

  1. 駆動用電解液が含浸された電子部品素子を収納する金属ケースと、この金属ケースの開口部を封口する弾性を有した封口体からなる電子部品において、上記封口体が架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂を主体としたもので構成されたものである電子部品。
  2. 架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂が、放射線、プラズマ、UV、薬品のいずれか1つ以上から選ばれる方法を用いてポリテトラフルオロエチレン樹脂を架橋させたものである請求項1に記載の電子部品。
  3. 架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂100部に対し、ガラスファイバーもしくはカーボンブラックのいずれか1つ以上から選ばれる補強添加剤を1部から100部配合することにより構成された封口体を用いた請求項1に記載の電子部品。
  4. 駆動用電解液がエチレングリコール、γ−ブチロラクトン、スルホラン、プロピレンカーボネート、水の1つ以上から選ばれる溶液を用い、これに有機酸または無機酸、もしくは有機酸または無機酸のアンモニウム塩または第1級〜第4級アンモニウム塩およびイミダゾリウム塩のいずれか1つ以上から選ばれる電解質塩を加えたものにより構成されたものである請求項1に記載の電子部品。
  5. 封口体が補強材層と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂層を積層したものである請求項1に記載の電子部品。
  6. 架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂が、放射線、プラズマ、UV光、薬品のいずれか1つ以上から選ばれる方法を用いてポリテトラフルオロエチレン樹脂を架橋させたものである請求項5に記載の電子部品。
  7. 補強材層が金属、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム材料のいずれか1つ以上から選ばれたものである請求項5に記載の電子部品。
  8. 電子部品がアルミ電解コンデンサである請求項1に記載の電子部品。
JP2003404160A 2003-12-03 2003-12-03 電子部品 Pending JP2005166978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003404160A JP2005166978A (ja) 2003-12-03 2003-12-03 電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003404160A JP2005166978A (ja) 2003-12-03 2003-12-03 電子部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005166978A true JP2005166978A (ja) 2005-06-23

Family

ID=34727215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003404160A Pending JP2005166978A (ja) 2003-12-03 2003-12-03 電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005166978A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142424A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Nippon Chemicon Corp コンデンサ用封口体及びコンデンサ
WO2018220954A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 住友電工ファインポリマー株式会社 蓄電デバイス用部材、その製造方法及び蓄電デバイス

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012142424A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Nippon Chemicon Corp コンデンサ用封口体及びコンデンサ
WO2018220954A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 住友電工ファインポリマー株式会社 蓄電デバイス用部材、その製造方法及び蓄電デバイス
JPWO2018220954A1 (ja) * 2017-06-02 2020-04-23 住友電工ファインポリマー株式会社 蓄電デバイス用部材、その製造方法及び蓄電デバイス
JP7101338B2 (ja) 2017-06-02 2022-07-15 住友電工ファインポリマー株式会社 蓄電デバイス用部材、その製造方法及び蓄電デバイス
US11552356B2 (en) 2017-06-02 2023-01-10 Sumitomo Electric Fine Polymer, Inc. Electricity storage device member, method of manufacturing the same, and electricity storage device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100573307B1 (ko) 알루미늄 전해 콘덴서
JPWO2004084246A1 (ja) コンデンサおよびその接続方法
CN114402406A (zh) 电容器
WO2007046259A1 (ja) 電解コンデンサ
CN100378882C (zh) 电子元件
US6455192B1 (en) Battery case
JP2005166978A (ja) 電子部品
JP5301914B2 (ja) ガスケット及び密閉型二次電池
JP2007305306A (ja) コイン型電気化学素子およびその製造方法
JP4877994B2 (ja) 電解コンデンサ
JP2009093799A (ja) ガスケットとそれを用いた密閉構造体
JP2006156860A (ja) チップ型アルミ電解コンデンサ
JPH1070051A (ja) 電気化学素子
JP2002289482A (ja) 電子部品
JP5179008B2 (ja) コンデンサ
JP3556045B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2004273753A (ja) 電子部品
JP2003264129A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2804006B2 (ja) 電解コンデンサ
JP2002217073A (ja) 電子部品
JP2002217072A (ja) 電子部品
KR790000880B1 (ko) 전해 콘덴서용 밀봉재
JPH09246118A (ja) 電子部品
JP5736548B2 (ja) コンデンサ
JPS58141521A (ja) アルミ電解コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060906

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20061012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090825