JP2005164494A - 回転検出センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バイアス用磁石の脱落を防止できる回転検出センサ装置を提供すること。
【解決手段】 溝部21を有するバイアス用磁石20の一部がモールド樹脂30により被覆された後、溝部21に磁気抵抗素子を有するMREチップ10を固定してなる回転検出センサ装置100において、バイアス用磁石20におけるモールド樹脂30と接する部位の少なくとも一部に、凸部22及び凹部23の少なくとも一方を設けた。従って、バイアス用磁石20とモールド樹脂30との接触面積増加と、バイアス用磁石20の凸部22又は凹部23内に充填されたモールド樹脂30によるアンカー効果とにより、バイアス用磁石20がモールド樹脂30に安定して固定される。すなわち、モールド樹脂30からのバイアス用磁石20の脱落が防止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、溝部を有するバイアス用磁石の一部がモールド樹脂により被覆された後、溝部に磁気抵抗素子を有するICチップが固定されてなる回転検出センサ装置に関するものである。
本出願人は、樹脂モールドされていないICチップを、バイアス用磁石に設けられた溝部に、直接ベアチップ実装してなる回転検出センサ装置を、非特許文献1にて出願している。
この回転検出センサ装置(以下センサ装置)は、次のように形成することができる。先ず、溝部(略U字状の断面)を有するバイアス用磁石(フェライトマグネット)を準備し、当該磁石をインサート部品として、溝部が被覆されないようにモールド樹脂(第1のケース)にインサート成形する。そして、インサート成形後、露出している溝部底面に、モールドされていないICチップ(MREチップ)を直接接着する。
このように、バイアス用磁石に直接ICチップを固定するので、ICチップをバイアス用磁石に精度良く搭載することができ、磁気抵抗素子とバイアス用磁石との位置ずれを小さく(すなわちセンサ装置の感度を向上)できる。また、部品点数を削減(製造工程を削減)することができる。
特願2003−96379号
しかしながら、上述のセンサ装置を小型化する場合、バイアス用磁石とモールド樹脂との接触面積が減少(例えば、バイアス用磁石の溝部底面の対向面(平坦面)のみがモールド樹脂と接触)する。従って、センサ装置の製造過程における衝撃等により、モールド樹脂からバイアス磁石が脱落する恐れがある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、バイアス用磁石の脱落を防止できる回転検出センサ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に請求項1に記載の回転検出センサ装置は、溝部を有するバイアス用磁石の一部がモールド樹脂により被覆(インサート成形)された後、溝部に磁気抵抗素子を有するICチップが固定(ベアチップ実装)されてなるものである。そして、バイアス用磁石が、モールド樹脂と接する部位の少なくとも一部に、凸部及び凹部の少なくとも一方を有することを特徴とする。
本発明によると、バイアス用磁石が、モールド樹脂と接する部位の少なくとも一部に、凸部及び凹部の少なくとも一方を有しているので、バイアス用磁石がモールド樹脂と接する面積が増加する。また、バイアス用磁石の凸部又はバイアス用磁石の凹部内に充填されたモールド樹脂がアンカーとしての機能を果たす。従って、バイアス用磁石がモールド樹脂と接する部位に凸部及び凹部を有していない場合よりも、バイアス用磁石がモールド樹脂に安定して固定されるので、バイアス用磁石の脱落を防止することができる。
請求項2に記載の回転検出センサ装置は、溝部を有するバイアス用磁石の一部がモールド樹脂により被覆(インサート成形)された後、溝部に磁気抵抗素子を有するICチップが固定(ベアチップ実装)されてなるものである。そして、モールド樹脂が、バイアス用磁石の溝部底面及び当該溝部底面の対向面と接していることを特徴とする。
本発明によると、モールド樹脂がバイアス用磁石の溝部底面及び当該溝部底面の対向面と接している。すなわち、バイアス用磁石がモールド樹脂に挟み込まれて固定されている。従って、バイアス用磁石がモールド樹脂に安定して固定されるので、バイアス用磁石の脱落を防止できる。
請求項3に記載のように、バイアス用磁石は略コの字状の断面を有しており、モールド樹脂はバイアス用磁石の溝部周囲の突起先端面と接していても良い。
この場合、突起先端面は溝部底面の対向面と対向しており、モールド樹脂との接触箇所及び接触面積が増加するので、バイアス用磁石がモールド樹脂に、より強固に固定される。
尚、バイアス用磁石の溝部底面にモールド樹脂が配置されている場合、請求項4に記載のように、モールド樹脂上に磁気抵抗素子を有するICチップを含む複数のICチップが固定されていても良い。
導電性を有するバイアス用磁石(例えば希土類磁石)の溝部に、複数のICチップを固定する場合、複数のICチップに同一の基板バイアスを印加しなければならないため、ICチップを構成する基板材料の導電型(p型/n型)を統一する必要がある。
しかしながら、本発明において、複数のICチップは、非導電性であるモールド樹脂を介してバイアス磁石の溝部に固定されるので、基板材料の導電型に関係なくICチップを自由に組み合わせることができる。
また、請求項2〜4に記載の回転検出センサ装置において、請求項5に記載のように、バイアス用磁石がモールド樹脂と接する部位の少なくとも一部に、凸部及び凹部の少なくとも一方を有していると良い。
この場合、請求項1に記載した発明の効果と合わせて、バイアス用磁石がモールド樹脂に、より安定して固定される。
以下、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施の形態における回転検出センサ装置(以下センサ装置と示す)の一例を示す図であり、(a)は部分断面図(矢印より右側が断面図)、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。尚、本センサ装置は、例えば車両用として、エンジン回転センサ、クランク角センサ、カム角センサ、車速センサ、車輪速センサ等、回転を行う被検体の回転数及び回転方向の検出に適用される。
図1(a),(b)に示すように、本実施形態におけるセンサ装置100は、磁気抵抗素子を有するMREチップ10と、バイアス磁界用磁石20(以下磁石)と、磁石20をインサート部品とするモールド樹脂30とにより構成される。
MREチップ10は、Ni−CoやNi−Fe等の材料を用い、パターニングにより、所定形状に形成された磁気抵抗素子(図示せず)を有している。本実施形態においては、それぞれが中心軸に対して45度傾いた2本の磁気抵抗素子からなるセンサが2対配置され、差動動作が可能なように構成されている。磁気抵抗素子の配置及び磁気抵抗素子による回転体の回転数及び回転方向の検出原理については、特開平13−153683号公報等により開示されているので、ここではその説明を省略する。
また、本実施形態におけるセンサ装置100は、ICチップとして、上記MREチップ10以外にも、例えばセンサ出力のオフセット調整を行うための処理回路用のCMOSチップ11を有している。CMOSチップ11は、MREチップ10同様、磁石20の溝部21に固定されており、ボンディングワイヤ12によりMREチップ10と電気的に接続されている。また、CMOSチップ11はボンディングワイヤ13により、ターミナル14と電気的に接続されている。
磁石20は、MREチップ10の磁気抵抗素子にバイアス磁界を与えるものである。本実施形態における磁石20は、フェライトからなり、所定深さの溝部21を有している。そして、当該溝部21の底面に、MREチップ10及びCMOSチップ11が例えば接着剤により直接固定されている。すなわち、ICチップ10,11が磁石20にベアチップ実装されている。従って、磁石20は、ICチップ10,11のケースとしての役割も果たしている。
また、磁石20は、後述するモールド樹脂との接触部位の少なくとも一部に、凸部及び凹部の少なくとも一方を有している。本実施形態においては、図1(b)に示すように、磁石20が略コの字状の断面を有しており、溝部21の底面に対向する下面に凸部22が形成されている。
モールド樹脂30は、例えばPPS(ポリフェニレンスルフィド)等の樹脂材料からなり、溝部21を除く磁石20の一部と、ターミナル14の一部を被覆保護するハウジングである。尚、図1(a)に示すように、モールド樹脂30のうち、符号30aは固定用のホルダ部を示し、符号30bは外部接続用のコネクタ部を示している。上述したターミナル14は、ボンディングワイヤ13との接続部の他端が、センサ装置100の一端であるコネクタ部30bの開口部内に突出している。従って、ターミナル14は、図示されない被検体の回転に伴う磁気抵抗素子の抵抗値変化に応じたセンサ出力を、外部に出力可能となっている。
尚、センサ装置100において、コネクタ部30bの他端側に位置するICチップ10,11及び磁石20は、磁石20の溝部21周囲及びターミナル14のボンディングワイヤ13との接続部周囲が、モールド樹脂30により被覆されず、露出しているため、ケース40により被覆保護されている。
ケース40は例えばPPS等の樹脂材料からなり、本実施形態においては略円筒形状に設けられている。そして、ICチップ10,11及び磁石20を含む所定範囲のモールド樹脂30をその内部空間に収納した状態で、その開口端部がモールド樹脂30に例えば溶着により固定され、ケース40の内部が封止されている。
次に、本実施形態におけるセンサ装置100の製造方法について、説明する。
先ず、所定形状の磁石20を形成する。本実施形態においては、フェライト粉末が添加された樹脂材料を、所定形状の型に流し込み、固化させて、図1(a),(b)に示すような溝部21及び凸部22を有する略コの字状断面の磁石20を形成する。尚、凸部22の形状は、モールド樹脂30に対してアンカー効果を発揮できる形状であれば特に限定されるものではない。また、センサ装置100の小型化のため、図1(b)に示すように、磁石20の側面がケース40の内壁面に対応した所定形状となるように、磁石20が形成される。
そして、磁石20及びターミナル14をインサート部品とし、両者を型の所定位置に位置決めした状態でハウジングとなるモールド樹脂30を射出する。これにより、モールド樹脂30、磁石20、及びターミナル14が一体となる。このとき、磁石20はセンサ装置100の先端となる位置に配置され、磁石20における溝部21及びその上方と、ボンディングワイヤ12,13による接続部位及びその上方は、モールド樹脂30により被覆されずに露出される。また、モールド樹脂30は、後述するケース40内に収納された際に、少なくとも一部がケース40の内壁面に接して位置決めされるように、所定形状に形成される。
ここで、本実施形態におけるセンサ装置100は小型化されており、図1(b)に示すように、モールド樹脂30が、略コの字状の断面を有する磁石20の下面(溝部底面の対向面)のみと接する構成とする。このように、モールド樹脂30と磁石20との接する面積が小さいと、センサ装置100に衝撃が印加された際に、モールド樹脂30から磁石20が脱落する恐れがある。しかしながら、図1(a),(b)に示すように、磁石20は凸部22を有しており、モールド樹脂30に対する接触面積増加と、凸部22のアンカー効果により、磁石20はモールド樹脂30に安定して固定される。すなわち、磁石20の脱落を防止することができる。
尚、モールド樹脂30と接触する磁石20の範囲及び凸部22の形成位置は、上記例に限定されるものではない。例えば、磁石20の溝部21を除く全ての表面部位がモールド樹脂30と接する構成にも本発明を適用することができる。すなわち、モールド樹脂30と接する表面部位の少なくとも一部に凸部22を設けることにより、凸部22を有していない場合よりも、磁石20をモールド樹脂30に安定して固定することができる。
次に、インサート成形後、モールド樹脂30から露出している磁石20の溝部21にICチップ10,11を固定し、ICチップ10,11間及びCMOSチップ11とターミナル14間を、ボンディングワイヤ12,13によりそれぞれ接続する。本実施形態においては、略コの字状断面を有する磁石20の溝部底面に、接着剤を用いて、MREチップ10及びCMOSチップ11を直接固定する。このように、磁石20上に、他の部品を介さずにMREチップ10を直接実装するので、MREチップ10を磁石20に精度良く固定することができ、磁気抵抗素子からなるセンサと磁石20との位置ずれを小さくできる。すなわち、センサ装置100の検出感度・検出精度を向上できる。
また、ICチップ10,11は、モールドICにされずに、直接磁石20に固定されている。従って、部品点数を削減(製造工程を削減)することができる。
最後に、露出状態にあるICチップ10,11及びターミナル14の一部とボンディングワイヤ12,13による各接続部を被覆・保護するために、予め所定形状に加工されたケース40内に、上記各部位を含むモールド樹脂30の所定範囲を収納する。そして、ケース40の開口端部をモールド樹脂30に溶着して、上記各部位を気密に封止する。以上の工程によりセンサ装置100が形成される。
尚、本実施形態において、磁石20がモールド樹脂30との接触部位に凸部22を有する例を示した。しかしながら、磁石20はモールド樹脂30との接触部位に凸部22及び凹部の少なくとも一方を有していれば良い。磁石20が凹部を有する場合も、モールド樹脂30との接触面積が増加し、凹部内に充填されたモールド樹脂がアンカーとしての機能を果たすので、磁石20がモールド樹脂30に安定して固定される。その際、凹部の形状は、凸部22同様、アンカー効果を発揮できる形状であれば特に限定されるものではない。尚、通常、凸部22と凹部は対で形成される。例えば図2(a),(b)に示すように、磁石20の下面(溝部21の底面の対向面)に、線状の細い凹部23を複数形成すると、結果として凹部23と凸部22が交互に形成された構造となる。尚、図2は本実施形態の変形例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は下面の平面図である。
また、本実施形態において、磁石20の下面のみがモールド樹脂30と接し、当該下面に凸部22及び/又は凹部23が設けられている例を示した。しかしながら、磁石20における凸部22及び凹部23の形成位置は、モールド樹脂30と接する部位であれば特に限定されるものではない。例えば略コの字状の断面を有する磁石20に対し、図3に示すように、下面だけでなく、側面部位に凸部22及び凹部23が形成されたものであっても良い。この場合、モールド樹脂30との接触面積が増加するとともに、モールド樹脂30の上下左右方向の動きに対して、凸部22及び凹部23内に充填されたモールド樹脂30がアンカーの機能を果たすので、磁石20はモールド樹脂30に対してより安定して固定され、磁石20の脱落が防止される。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図4に基づいて説明する。図4は、本実施形態におけるセンサ装置100を示す図であり、(a)は部分断面図(矢印より右側が断面)、(b)は(a)のB−B断面における断面図である。
第2の実施の形態におけるセンサ装置100は、第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第2の実施の形態において、第1の実施の形態と異なる点は、磁石20の溝部21底面にモールド樹脂30が配置され、磁石20がモールド樹脂30により、上下両方向から挟み込まれて固定されている点である。
磁石20の溝部21に、MREチップ10をベアチップ実装してなるセンサ装置100の場合、溝部21の底面に直接固定するため、インサート成形時に、溝部21及びその上方にモールド樹脂30を配置せず、溝部21の底面まで露出させていた。
それに対し、本実施形態においては、図4(a),(b)に示すように、モールド樹脂30を、磁石20の下面(溝部21の底面の対向面)に接するように配置するだけでなく、当該下面の対向面である溝部21の底面上にも配置している。すなわち、磁石20がモールド樹脂30により、上下両方向から挟み込まれて固定されている。従って、磁石20がモールド樹脂30に安定して固定されているので、モールド樹脂30からの磁石20の脱落を防止することができる。
このようなセンサ装置100は、第1の実施形態で示した製造方法において、磁石20の溝部21の底面上にモールド樹脂30が配置されるように型を加工してインサート成形し、溝部21の底面上に配置されたモールド樹脂30上にICチップ10,11を固定することにより形成することができる。
尚、MREチップ10は溝部21内に配置されていると、磁気抵抗素子からなるセンサを磁石20に対して近接配置することができるので、センサ装置100の検出感度を向上させることができる。従って、溝部21の底面上に配置されるモールド樹脂30の厚さは、当該モールド樹脂30上に固定されるMREチップ10の上面が、磁石20の溝部21内に留まるような厚さであることが好ましい。
尚、磁石20がフェライトのように非導電性材料からなる場合には、ICチップを構成する基板材料の導電型(p型/n型)に関係なく、MREチップ10を含む複数のICチップを磁石20に直接固定することができる。しかしながら、希土類磁石のように導電性材料からなる磁石20に複数のICチップを直接固定する場合、複数のICチップに同一の基板バイアスを印可しなければならないため、ICチップを構成する基板材料の導電型(p型/n型)を統一する必要がある。
それに対し、本実施形態のセンサ装置100においては、MREチップ10を含む複数のICチップが、非導電性であるモールド樹脂30を介して磁石20の溝部21に固定されている。従って、導電性及び非導電性のいずれの材料からなる磁石20であっても、ICチップの基板材料の導電型に関係なく、磁石20に複数のICチップを自由に組み合わせて搭載することができる。
また、本実施形態において、磁石20の下面及び溝部21の底面に接するようにモールド樹脂30が配置されている例を示した。しかしながら、磁石20の下面に対向する面は、上記溝部21の底面に限定されるものではない。例えば、本実施形態で示すように、磁石20が略コの字状の断面を有している場合(突起部先端とケース40との間に隙間があり、モールド樹脂30を充填可能な場合)、溝部21周囲の突起部先端面も磁石20の下面と対向している。従って、図5に示すように、突起部先端面に接するようにモールド樹脂30が配置されると、磁石20とモールド樹脂30との接触面積が増加し、対向する位置関係にある磁石20とモールド樹脂30との接触箇所が増加するので、磁石20をモールド樹脂30により安定して固定することができる。すなわち、磁石20の脱落を防止できる。
さらに、図5において、磁石20はモールド樹脂30と接する面(図5において下面)に凸部22を有している。この場合、上述した効果に、さらに凸部22のアンカー効果(及び接触面積増加)が加わるので、磁石20の脱落防止に対してより効果的である。尚、凸部22に代わって、凹部23が設けられた構成も同様である。また、凸部22及び/又は凹部23は、磁石20のモールド樹脂30と接する部位に設けられる。従って、本実施形態で示したように、モールド樹脂30が磁石20の溝部21底面に配置される場合には、溝部21の底面に凸部22及び/又は凹部23を有する構成とすることもできる。しかしながら、ICチップ10,11との接触面積やMREチップ10の配置位置(凸部22の高さ)等注意が必要である。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施する事ができる。
本実施形態において、溝部21の底面と磁石20の下面がモールド樹脂30と接し、磁石20がモールド樹脂30に挟み込まれて固定される例を示した。しかしながら、磁石20がモールド樹脂30に挟み込まれて固定される構成としては上記例に限定されるものではない。例えば、磁石20の両側面にモールド樹脂30を配置し、左右両方向からモールド樹脂30により磁石20を挟みこんで固定する構成としても良い。また、上下両方向からモールド樹脂30により固定する構成であって、溝部21の底面にモールド樹脂30を配置せず、図5で示した溝部21周囲の突起先端面と磁石20の下面に接するようにモールド樹脂30を配置し、上下両方向から磁石20を挟みこんで固定する構成であっても良い。
また、本実施形態において、磁石20にICチップとしてMREチップ10とCMOSチップ11が固定されている例を示した。しかしながら、磁石20に固定されるICチップは上記例に限定されるものではない。少なくともMREチップ10が固定されている構成であれば良い。
第1実施形態における回転検出センサ装置の概略構成を示す図であり、(a)は部分断面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。 磁石の変形例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は下面の平面図である。 磁石の変形例を示す断面図である。 第2実施形態における回転検出センサ装置の概略構成を示す図であり、(a)は部分断面図、(b)は(a)のB−B断面における断面図である。 変形例を示す断面図である。
符号の説明
10・・・MREチップ(ICチップ)
20・・・バイアス用磁石(磁石)
21・・・溝部
22・・・凸部
23・・・凹部
30・・・モールド樹脂
40・・・ケース
100・・・回転検出センサ装置(センサ装置)

Claims (5)

  1. 溝部を有するバイアス用磁石の一部がモールド樹脂により被覆された後、前記溝部に磁気抵抗素子を有するICチップが固定されてなる回転検出センサ装置において、
    前記バイアス用磁石が、前記モールド樹脂と接する部位の少なくとも一部に、凸部及び凹部の少なくとも一方を有することを特徴とする回転検出センサ装置。
  2. 溝部を有するバイアス用磁石の一部がモールド樹脂により被覆された後、前記溝部に磁気抵抗素子を有するICチップが固定されてなる回転検出センサ装置において、
    前記モールド樹脂が、前記バイアス用磁石の溝部底面及び当該溝部底面の対向面と接していることを特徴とする回転検出センサ装置。
  3. 前記バイアス用磁石は略コの字状の断面を有しており、前記モールド樹脂は、前記バイアス用磁石の溝部周囲の突起先端面と接していることを特徴とする請求項2に記載の回転検出センサ装置。
  4. 前記バイアス用磁石の溝部には、前記モールド樹脂を介して、磁気抵抗素子を有する前記ICチップを含む複数のICチップが固定されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の回転検出センサ装置。
  5. 前記バイアス用磁石は、前記モールド樹脂と接する部位の少なくとも一部に、凸部及び凹部の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項2〜4いずれか1項に記載の回転検出センサ装置。
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