JP2005164415A - 放射線画像読取装置および放射線画像検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 読取光の照射を受けて放射線画像に応じた電荷信号を出力する放射線画像検出器から出力された電荷信号を、積分アンプにより積分して画像信号を取得する放射線画像読取装置において、読取光源にパルス光源を用いることなく、放射線画像検出器の応答遅れによるノイズの発生を回避する。
【解決手段】 放射線画像検出器10の読取光が照射される側に、線状電極15aの長さ方向に直交する方向に延びる線状の遮光部18aとこの遮光部18aと平行な線状の読取光透過部18bとが交互に多数配置された遮光ストライプ18を設け、連続的に読取光を発する読取光源を用いて走査を行った場合でも、遮光ストライプ18によって読取光を間歇的に遮光し、放射線画像検出器10にパルス状に読取光が照射されるようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】 放射線画像検出器10の読取光が照射される側に、線状電極15aの長さ方向に直交する方向に延びる線状の遮光部18aとこの遮光部18aと平行な線状の読取光透過部18bとが交互に多数配置された遮光ストライプ18を設け、連続的に読取光を発する読取光源を用いて走査を行った場合でも、遮光ストライプ18によって読取光を間歇的に遮光し、放射線画像検出器10にパルス状に読取光が照射されるようにする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、放射線画像を担持する放射線の照射を受けて放射線画像を記録するとともに、読取光の照射を受けて上記放射線画像に応じた電荷信号を出力する放射線画像検出器から出力された上記電荷信号を、積分アンプにより積分して画像信号を取得する放射線画像読取装置、およびこの装置に用いる放射線画像検出器に関するものである。
従来より、医療分野などにおいて、被写体を透過した放射線の照射を受けて被写体に関する放射線画像を記録し、その記録された放射線画像に応じた電荷信号を出力する放射線画像検出器が各種提案、実用化されている。
上記放射線画像検出器としては、たとえば、放射線の照射により電荷を発生する半導体材料を利用した放射線画像検出器があり、そのような放射線画像検出器として、いわゆる光読取方式のものが提案されている。
上記光読取方式の放射線画像検出器としては、特許文献1に、放射線を透過する第1の電極層、放射線の照射を受けることにより電荷を発生する記録用光導電層、潜像電荷に対しては絶縁体として作用し、かつ潜像電荷と逆極性の輸送電荷に対しては導電体として作用する電荷輸送層、読取光の照射を受けることにより電荷を発生する読取用光導電層、および読取光を透過する線状電極が平行に配列された第2の電極層をこの順に積層してなる放射線画像検出器が提案されている。
上記放射線画像検出器においては、第1の電極層側から放射線画像を担持した放射線が照射され、その照射に応じて記録用光導電層において発生した電荷が記録用光導電層と電荷輸送層との界面に蓄積されることにより放射線画像の記録が行われる。そして、線状の読取光の線状電極の長さ方向への走査により、読取用光導電層において電荷が発生し、その電荷が上記蓄積された電荷と結合するとともに線状電極の流れ出し、その線状電極に流れ出した電荷信号が線状電極に接続された積分アンプ(いわゆるチャージアンプ)により積分されることにより画像信号が取得されて放射線画像の読取りが行われる。
ここで、上記のようにして放射線画像の読取りを行う際における、上記読取光の照射時間と積分アンプの積分時間との関係を示すタイミングチャート、上記読取光が照射された場合に放射線画像検出器の線状電極から出力される信号電流、および積分アンプの出力電圧の大きさを図5に示す。なお、放射線画像検出器には、図5に示すような分布で放射線画像が記録されている、つまり、読取光源が延びる方向と同じ方向に延びる線画像が、読取光源の走査方向、つまり図5における矢印X方向に平行に所定の間隔を空けて記録されているものとする。
図5に示すように、従来は、読取光は、連続的に読取光を発する読取光源を線状電極の長さ方向に移動させることにより照射され、その読取光源の移動に応じて積分アンプのリセットスイッチをON・OFFさせることにより積分時間毎の画像信号が取得されていた。
しかしながら、上記のように読取光を照射したのでは、放射線画像検出器の読取光に対する応答速度が遅いため、たとえば、図5に示すように、積分時間S1における読取光の照射に応じて放射線画像検出器から出力された信号電流が、次の積分時間S2においても放射線画像検出器から出力されてしまい、本来なら信号電流が0でなければならない積分時間S2においても信号電流が0にならず(図5の斜線部分参照)、その分の出力電圧ΔVが積分アンプから画像信号として出力され、それがノイズとなって読み取られた放射線画像の画質を劣化させていた。
このような問題を解決するため、読取光源として連続的に読取光を発するものを使用するのではなく、パルス光源を利用して読取光をパルス状に照射する、つまり読取光を積分時間毎に非連続的に照射して、次の積分時間までの間に読取光が照射されない時間、すなわち放射線画像検出器に電荷信号を発生させなくするとともに、直前に照射された読取光によって発生した応答遅れ信号を検出する時間を設けることによって、次の積分時間に影響を及ぼさないようにする方法も提案されているが、パルス光源を用いた場合、スイッチのオンとオフとの切替時にノイズが発生し、放射線画像のS/Nを劣化させるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、放射線画像を担持する放射線の照射を受けて放射線画像を記録するとともに、読取光の照射を受けて上記放射線画像に応じた電荷信号を出力する放射線画像検出器から出力された上記電荷信号を、積分アンプにより積分して画像信号を取得する放射線画像読取装置、およびこの装置に用いる放射線画像検出器において、パルス光源を用いることなく、上記のような放射線画像検出器の応答遅れによるノイズの発生を回避することにより読み取られた放射線画像の画質の劣化を防止することができる放射線画像読取装置および放射線画像検出器を提供することを目的とするものである。
本発明による放射線画像読取装置は、放射線画像を担持する放射線の照射を受けて放射線画像を記録するとともに、平行に配列された多数の線状電極を有し、線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の読取光で前記長さ方向に走査されることにより放射線画像に応じた電荷信号を出力する放射線画像検出器と、線状の読取光を前記長さ方向に走査する読取光源部と、読取光源部の線状の読取光の走査に応じて各線状電極から出力された電荷信号を積分し、積分された画像信号を出力する多数の積分アンプを有する画像信号検出部と、画像信号検出部の動作タイミングを制御する検出部制御手段とを備えた放射線画像読取装置において、放射線画像検出器が、読取光が照射される側に、線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の遮光部とこの遮光部と平行な線状の読取光透過部とが交互に多数配置された遮光ストライプを備えたものであることを特徴とするものである。
本発明による放射線画像読取装置においては、放射線画像検出器における読取光の走査開始位置において、読取光を検出する読取光検出手段を備え、検出部制御手段を、読取光検出手段による読取光の検出に基づいて、積分アンプの動作タイミングを制御する制御信号を出力するものとすることが好ましい。
本発明による放射線画像検出器は、放射線画像を担持する放射線の照射を受けて放射線画像を記録するとともに、平行に配列された多数の線状電極を有し、線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の読取光で前記長さ方向に走査されることにより放射線画像に応じた電荷信号を出力する放射線画像検出器において、読取光が照射される側に、線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の遮光部とこの遮光部と平行な線状の読取光透過部とが交互に多数配置された遮光ストライプを備えたことを特徴とするものである。
本発明の放射線画像読取装置によれば、放射線画像検出器の読取光が照射される側に、線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の遮光部とこの遮光部と平行な線状の読取光透過部とが交互に多数配置された遮光ストライプを設けたことにより、連続的に読取光を発する読取光源を用いて走査を行った場合でも、遮光ストライプによって読取光が間歇的に遮光され、放射線画像検出器にパルス状に読取光が照射されるようになるため、パルス光源を用いることなく、放射線画像検出器の応答遅れによるノイズの発生を回避して、読み取られた放射線画像の画質の劣化を防止することができる。
また、放射線画像検出器における読取光の走査開始位置において、読取光を検出する読取光検出手段を備え、検出部制御手段を、読取光検出手段による読取光の検出に基づいて、積分アンプの動作タイミングを制御する制御信号を出力するものとすることにより、適正なタイミングで検出を行うことが可能となる。
本発明の放射線画像検出器によれば、放射線画像検出器の読取光が照射される側に、線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の遮光部とこの遮光部と平行な線状の読取光透過部とが交互に多数配置された遮光ストライプを設けたことにより、連続的に読取光を発する読取光源により走査された場合でも、遮光ストライプによって読取光を間歇的に遮光し、放射線画像検出器にパルス状に読取光を照射させることができるため、放射線画像読取装置に対して、パルス光源を用いることなく、放射線画像検出器の応答遅れによるノイズの発生を回避して、読み取られた放射線画像の画質の劣化を防止させることができる。
以下、図面を参照して本発明の放射線画像読取装置の一実施の形態を利用した放射線画像記録読取装置について説明する。図1に上記放射線画像記録読取装置の概略構成図を示す。
本放射線画像記録読取装置1は、図示省略した放射線源と、放射線源から射出され、被写体を通過した放射線の照射を受けて放射線画像を記録し、その放射線画像に応じた電荷信号を出力する放射線画像検出器10と、放射線画像検出器10を線状の読取光で走査する読取光源部20と、読取光源部20による読取光の走査により放射線画像検出器10から出力された電荷信号を後述する積分アンプ31により積分し、その積分された画像信号を出力する画像信号検出部30と、放射線画像検出器10における読取光の走査開始位置において、読取光を検出する読取光検出手段としての同期センサ40と、画像信号検出部30の動作タイミングを制御する検出部制御手段41とを備えている。
放射線画像検出器10は、詳細には、図2に示すように、放射線画像を担持した放射線を透過する第1の電極層11、第1の電極層11を透過した放射線の照射を受けることにより電荷を発生する記録用光導電層12、記録用光導電層12において発生した電荷に対しては絶縁体として作用し、且つその電荷と逆極性の輸送電荷に対しては導電体として作用する電荷輸送層13、読取光の照射を受けることにより電荷を発生する読取用光導電層14、および読取光を透過する線状に延びる線状電極15aが平行に配列された第2の電極層15をこの順に積層してなる検出部に、絶縁層17、線状電極15aの長さ方向に直交する方向に延びる線状の遮光部18aとこの遮光部18aと平行な線状の読取光透過部18bとが交互に多数配置された遮光ストライプ18をさらに積層してなるものである。そして、記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面には放射線の照射量に応じて発生した電荷が蓄積される蓄電部16が形成される。
なお、遮光ストライプ18の遮光部18aを非導電性材料により形成した場合には、絶縁層17を設ける必要はない。また、放射線画像検出器10は通常不図示のガラス基板上に形成されるが、遮光ストライプ18は、第2の電極層15と読取光源部20との間に配置されていればよく、検出部とガラス基盤を介して反対側に形成してもよい。
読取光源部20は、線状の読取光を発する光源21と、光源21を移動させる不図示の移動機構とを備えている。なお、放射線画像検出器10および光源21は、光源21の長さ方向と放射線画像検出器10の線状電極15aの長さ方向とが略直交するように設置されている。
画像信号検出部30は、放射線画像検出器10から出力された電荷信号を積分する積分アンプ31、積分アンプから出力された出力電圧を保持する第1および第2のサンプルホールド回路32,33、第1および第2のサンプルホールド回路32,33に保持された出力電圧の差分を画像信号として出力する差分アンプ34、および差分アンプから出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器35を備えている。なお、ノイズを低減するために積分アンプ31とサンプルホールド回路32,33との間にローパスフィルタ(LPF)を設けることが好ましい。
積分アンプ31は、放射線画像検出器10から出力された電荷信号を蓄積するコンデンサ31aとコンデンサ31aに蓄積された電荷信号を放電させるためのリセットスイッチ31bとを備えている。
第1および第2のサンプルホールド回路32,33は、それぞれスイッチ32a,33aと、積分アンプ31から出力された出力電圧を保持するコンデンサ32b,33bと、コンデンサ32bに保持された出力電圧を出力するバッファアンプ32c,33cとを備えている。
また、積分アンプ31のリセットスイッチ31b、第1および第2のサンプルホールド回路32,33のスイッチ32a,33a、およびA/D変換器35などの動作タイミングについては、後述の検出部制御手段41により制御される。
具体的には、検出部制御手段41から出力されるタイミングクロック(制御信号)の信号がLow状態の時には、積分アンプ31のリセットスイッチ31bが短絡(ON)され、コンデンサ31aに蓄積された電荷が放電されてリセットされ、High状態の時には、積分アンプ31のリセットスイッチ31bが開放(OFF)され、積分アンプ31が積分状態となるように構成されている。
また、図1においては、放射線画像検出器10の1本の線状電極15aに接続される画像信号検出部30のみを示しており、その他の線状電極15aに接続される画像信号検出部30は図示省略してある。
また、A/D変換器35は、各線状電極15aについてそれぞれ設けるようにしてもよいし、マルチプレクサを設けて差分アンプ34から出力されたアナログ信号を各線状電極毎に切り替えて1つのA/D変換器35に入力するようにしてもよい。
同期センサ40は、放射線画像検出器10における読取光の走査開始位置に配置されており、読取光源部20から照射される読取光を検出した際に、その旨を示す信号を検出部制御手段41へ出力する。
検出部制御手段41は、同期センサ40からの読取光を検出した旨を示す信号に基づいて、画像信号検出部30の動作タイミングを制御するタイミングクロック(制御信号)を出力する。
次に、本放射線画像記録読取装置1の作用について説明する。図3(A)、(B)に放射線画像検出器の作用を説明するための図を示す。なお、図3(A)、(B)においては、絶縁層17および遮光ストライプ18を省略して示している。
まず、放射線画像検出器10の第1の電極層11が負に帯電し、第2の電極層15が正に帯電するように電圧印加された状態において、放射線源から被写体50に向けて放射線L1が照射される。読取光源から射出された放射線L1は、図3(A)に示すように、被写体50全体に照射され、被写体50において放射線を透過する透過部50aを透過した放射線が放射線画像検出器10の第1の電極層11側から照射される。なお、被写体50において放射線を透過しない遮断部50bに照射された放射線は放射線画像検出器10には照射されない。
そして、放射線画像検出器10に照射された放射線L1は、第1の電極層11を透過し、記録用光導電層12に照射される。そして、記録用光導電層12において放射線の照射により電荷対が発生し、そのうち正の電荷は第1の電極層11に帯電した負の電荷と結合して消滅し、負の電荷は潜像電荷として記録用光導電層12と電荷輸送層13との界面に形成される蓄電部16に蓄積されて放射線画像が記録される。
次に、図3(B)に示すように、第1の電極層11が接地された状態において、第2の電極層15側から読取光L2による走査が行われる。
ここで、上記読取光L2による走査時における読取光源部20の動作タイミングと、同期センサ40の動作タイミングと、読取光L2の放射線画像検出器10への入射位置と、検出部制御手段41から出力されるチャージアンプクロックとを示すタイミングチャートを図4に示す。
初期状態(走査開始前)では、検出部制御手段41からLow状態の信号が出力されており、画像信号検出部30においては積分アンプ31のリセットスイッチ31bが短絡され、コンデンサ31aに蓄積された電荷が放電されてリセットされた状態となっている。
読取光源部20が駆動されて、光源21から読取光L2が出射されるとともに、光源21が待機位置から移動されて走査が開始されると、放射線画像検出器10における読取光L2の走査開始位置に配置されている同期センサ40により読取光L2が検出され、同期センサ40から読取光を検出した旨を示す信号が出力される。検出部制御手段41は、同期センサ40からの読取光を検出した旨を示す信号に基づいて、画像信号検出部30の動作タイミングを制御するタイミングクロックを出力する。
ここで、タイミングクロックについて詳細に説明する。このタイミングクロックのパルス周期は、読取光源部20の光源21の走査速度と放射線画像検出器10から検出する画像の画素ピッチとから規定される画素周期(1画素あたりの走査時間)と等しい。また、放射線画像検出器10には、遮光ストライプによって読取光L2が間歇的に遮光され、パルス状に読取光L2が入射するが、一回の入射時間をt2とすると、この入射時間t2の前後に非入射時間t1およびt3を加えた時間を、画像信号検出部30の1画素検出あたりの積分時間t0としており、タイミングクロックのパルス幅(時間)は上記積分時間t0と等しい。
検出部制御手段41は、光源21が放射線画像検出器10における最初の画素位置に到達する時間に合わせて、上記のタイミングクロックを出力する。
検出部制御手段41から上記のタイミングクロックが出力され、画像信号検出部30において、タイミングクロックのパルスの立上りが検出されると、積分アンプ31のリセットスイッチ31bが開放され、積分アンプ31が積分開始状態となり、非入射時間t1が経過した後、読取光L2が放射線画像検出器10に入射する。
放射線画像検出器10に入射した読取光L2は、図3(B)に示すように、線状電極15aを透過して読取用光導電層14に照射される。そして、読取光L2の照射により読取用光導電層14において発生した正の電荷が蓄電部16における潜像電荷と結合するとともに、負の電荷が第2の電極層15の線状電極15aに帯電した正の電荷と結合し、その結合した電荷量に応じた大きさの電荷信号が積分アンプ31のコンデンサ31aに蓄積される。そして、読取光L2の入射時間t2経過後、非入射時間t3が経過したとき積分アンプ31のリセットスイッチ31bが短絡され、コンデンサ31aに蓄積された電荷が放電されてリセットされる。
なお、本実施の形態では、上記のようにして積分アンプ31から出力された出力電圧を相関2重サンプリングすることにより画像信号を取得する。具体的には、積分アンプ31のリセットスイッチ31bが開放される前に2つのサンプルホールド回路32,33のスイッチ32a,33aを短絡しておく(サンプルモード)。そして、積分アンプ31のリセットスイッチ31bが開放された直後に、第1のサンプルホールド回路32のスイッチ32aが開放され、サンプルホールド回路32のコンデンサ32bによりそのときの積分アンプ31の出力電圧が保持される(ホールドモード)。そして、その後、積分時間t0経過前直前に、第2のサンプルホールド回路33のスイッチ33aが開放され、上記サンプルホールド回路33のコンデンサ33bにそのときの積分アンプ31の出力電圧が保持される(ホールドモード)。その後、積分アンプ31のリセットスイッチ31bが短絡され、コンデンサ31aに蓄積された電荷が放電される。
上記のようにして第1および第2のサンプルホールド回路32,33により保持された出力電圧は、それぞれバッファアンプ32C,33Cを通って差動アンプ34に出力される。そして、差動アンプ34において上記2つの出力電圧の差分が算出され、A/D変換器35に出力される。A/D変換器35は、入力されたアナログ画像信号である差分信号をデジタル変換してデジタル画像信号として出力する。
上記のようにしてA/D変換器35からデジタル画像信号が出力された後は、2つのサンプルホールド回路32,33のスイッチ32a,33aが短絡され、コンデンサ32bに蓄積された電荷が放電される。そして、再び、積分アンプ31におけるリセットスイッチ31bが開放されて積分が開始される。
そして、図1の矢印Y方向に光源21が移動するのと同期して上記のよう画像信号の検出が繰り返され、最終的には放射線画像検出器10の全面分のデジタル画像信号が検出される。
上記で説明したように、放射線画像検出器10の読取光L2が照射される側に、遮光ストライプ18を設けたことにより、連続的に読取光L2を発する読取光源部20を用いて走査を行った場合でも、遮光ストライプによって読取光L2が間歇的に遮光され、放射線画像検出器10にパルス状に読取光L2が照射されるようになるため、パルス光源を用いることなく、放射線画像検出器10の応答遅れによるノイズの発生を回避して、読み取られた放射線画像の画質の劣化を防止することができる。
なお、本実施の形態においては、積分時間t0内において線状電極15aへの読取光入射時間t2の前に読取光L2を入射させない非入射時間t1が存在するように画像信号検出部30の動作タイミングを制御するようにしたので、上記のように相関2重サンプリングにより画像信号を取得する場合において、積分開始直後の読取光の照射によるオフセットの発生を防止し、読み取られた放射線画像のS/Nの劣化を防止することができるとともに、積分時間t0内において線状電極15aへの読取光入射時間t2の後に読取光L2を入射させない非入射時間t3が存在するように画像信号検出部30の動作タイミングを制御するようにしたので、次の積分時間に影響を及ぼすことなく、読取光入射時間t2において照射された読取光L2に応じて放射線画像検出器10で発生した信号電流の応答遅れ分を検出することができるため、画像信号検出部30の信号検出効率を向上させることができる。
上記実施の形態の画像信号検出部30においては、第1および第2のサンプルホールド回路32,33を設け、いわゆる相関2重サンプリング処理を行うようにしたが、必ずしもその形態に限らず、サンプルホールド回路33を1つだけ設け、そのサンプルホールド回路33で積分時間の経過前直前に保持した積分アンプの出力電圧を画像信号として取得するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、放射線源、放射線画像検出器10、読取光源部20、画像信号検出部30、同期センサ40および検出部制御手段41から放射線画像記録読取装置を構成するようにしたが、放射線源を設けずに放射線画像検出器10、読取光源部20、画像信号検出部30、同期センサ40および検出部制御手段41から放射線画像読取装置を構成するようにしてもよい。
1 放射線画像記録読取装置
10 放射線画像検出器
11 第1の電極層
12 記録用光導電層
13 電荷輸送層
14 読取用光導電層
15 第2の電極層
16 蓄電部
17 絶縁層
18 遮光ストライプ
20 読取光源部
30 画像信号検出部
31 積分アンプ
32 第1のサンプルホールド回路
33 第2のサンプルホールド回路
34 差分アンプ
35 A/D変換器
40 同期センサ
41 検出部制御手段
50 被写体
10 放射線画像検出器
11 第1の電極層
12 記録用光導電層
13 電荷輸送層
14 読取用光導電層
15 第2の電極層
16 蓄電部
17 絶縁層
18 遮光ストライプ
20 読取光源部
30 画像信号検出部
31 積分アンプ
32 第1のサンプルホールド回路
33 第2のサンプルホールド回路
34 差分アンプ
35 A/D変換器
40 同期センサ
41 検出部制御手段
50 被写体
Claims (3)
- 放射線画像を担持する放射線の照射を受けて前記放射線画像を記録するとともに、平行に配列された多数の線状電極を有し、該線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の読取光で前記長さ方向に走査されることにより前記放射線画像に応じた電荷信号を出力する放射線画像検出器と、前記線状の読取光を前記長さ方向に走査する読取光源部と、該読取光源部の線状の読取光の走査に応じて前記各線状電極から出力された前記電荷信号を積分し、該積分された画像信号を出力する多数の積分アンプを有する画像信号検出部と、該画像信号検出部の動作タイミングを制御する検出部制御手段とを備えた放射線画像読取装置において、
前記放射線画像検出器が、前記読取光が照射される側に、前記線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の遮光部と該遮光部と平行な線状の読取光透過部とが交互に多数配置された遮光ストライプを備えたものであることを特徴とする放射線画像読取装置。 - 前記放射線画像検出器における前記読取光の走査開始位置において、前記読取光を検出する読取光検出手段を備え、
前記検出部制御手段が、前記読取光検出手段による読取光の検出に基づいて、前記積分アンプの動作タイミングを制御する制御信号を出力するものであることを特徴とする請求項1記載の放射線画像読取装置。 - 放射線画像を担持する放射線の照射を受けて前記放射線画像を記録するとともに、平行に配列された多数の線状電極を有し、該線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の読取光で前記長さ方向に走査されることにより前記放射線画像に応じた電荷信号を出力する放射線画像検出器において、
前記読取光が照射される側に、前記線状電極の長さ方向に直交する方向に延びる線状の遮光部と該遮光部と平行な線状の読取光透過部とが交互に多数配置された遮光ストライプを備えたことを特徴とする放射線画像検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003404194A JP2005164415A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 放射線画像読取装置および放射線画像検出器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003404194A JP2005164415A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 放射線画像読取装置および放射線画像検出器 |
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JP2005164415A true JP2005164415A (ja) | 2005-06-23 |
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ID=34727243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003404194A Withdrawn JP2005164415A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 放射線画像読取装置および放射線画像検出器 |
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JP (1) | JP2005164415A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012142954A (ja) * | 2012-02-08 | 2012-07-26 | Fujifilm Corp | 放射線画像記録読取装置 |
-
2003
- 2003-12-03 JP JP2003404194A patent/JP2005164415A/ja not_active Withdrawn
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JP2012142954A (ja) * | 2012-02-08 | 2012-07-26 | Fujifilm Corp | 放射線画像記録読取装置 |
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