JP2005163963A - 車両用自動変速機 - Google Patents

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Teruhito Fukuoka
輝人 福岡
Nobutada Sugiura
伸忠 杉浦
Takayuki Hayashi
喬之 林
Takeo Arai
武夫 荒井
Kazuhisa Ozaki
和久 尾崎
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Abstract


【課題】 入力部材と出力部材との間に入力側及び出力側単式遊星歯車装置を配置し、入力部材、出力部材及び単式遊星歯車装置の各要素を合計6個以下のクラッチ及びブレーキにより連結、固定して前進5変速段及び後進変速段を達成可能な車両用自動変速機を提供する。
【解決手段】 入力部材と出力部材との間に入力側及び出力側単式遊星歯車装置を配置する。各単式遊星歯車装置の各要素を速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べた順に入力側第1乃至入力側第3要素、出力側第1乃至出力側第3要素とし、入力部材、出力部材、入力側第1乃至入力側第3要素、出力側第1乃至出力側第3要素を合計6個以下のクラッチ及びブレーキにより選択的に連結、固定して前進5変速段及び後進変速段を達成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力部材と出力部材との間に設けた2個の単式遊星歯車装置の各要素を複数のクラッチ及びブレーキにより連結、固定して入力軸の回転を複数の変速段に変速する車両用自動変速機に関する。
従来、入力部材と出力部材との間に2個の遊星歯車装置を設け、入力部材、出力部材及び遊星歯車装置の各要素間を6個のクラッチ、2個のブレーキにより選択的に連結或いは固定して前進6変速段、後進変速段を達成させる車両用自動変速機が特許文献1に開示されている。
特開昭60−23658号公報(第2,3頁、図1)
入力部材と出力部材との間に2個の遊星歯車装置を設け、入力部材、出力部材及び遊星歯車装置の各要素間を複数のクラッチ及びブレーキにより選択的に連結、固定して複数の前進変速段及び後進変速段を達成させることは無限の可能性がある。係る無限の可能性の中から、必要とされるクラッチ及びブレーキの数を可能な限り減少させるとともに、構成がコンパクトになり、小型軽量で低コストの車両用自動変速機を得ることが望まれていた。
本発明は係る要望に応えるためになされたもので、入力部材と出力部材との間に第1、第2単式遊星歯車装置を配置し、入力部材、出力部材及び単式遊星歯車装置の各要素を合計6個以下のクラッチ及びブレーキにより選択的に連結、固定して前進5変速段及び後進変速段を達成可能な車両用自動変速機を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、入力側第3要素と出力側第1要素とが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、入力側リングギヤと出力側サンギヤとが直結され、第1クラッチが前記入力部材を出力側リングギヤに選択的に連結し、第2クラッチが入力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、第3クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが前記入力部材を入力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側第3要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、第1クラッチが前記入力部材を出力側リングギヤに選択的に連結し、第2クラッチが前記入力側キャリアを前記出力側リングギヤに選択的に連結し、第3クラッチが前記入力部材を入力側キャリアに選択的に連結し、第1ブレーキが前記出力側リングギヤを選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第2要素を前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側第2要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側キャリアを前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側キャリアを選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することである。
請求項7に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第3要素を出力側第1要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第4クラッチが出力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側第3要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することである。
請求項8に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側リングギヤを出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第3クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第4クラッチが出力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側リングギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することである。
請求項9に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第3要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第3要素を出力側第1要素に選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することである。
請求項10に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側リングギヤを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側リングギヤを出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することである。
請求項11に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第3要素を出力側第1要素に選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側第3要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することである。
請求項12に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、前記第1クラッチが前記入力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側リングギヤを出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側リングギヤを選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することである。
請求項13に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、入力側第3要素と出力側第1要素とが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を入力側第1要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を入力側第2要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側第3要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側第1要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側第1要素を選択的に固定することである。
請求項14に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、前記入力側リングギヤと出力側サンギヤとが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を前記入力側サンギヤに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を入力側キャリアに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側リングギヤを選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側サンギヤを選択的に固定することである。
請求項15に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素と出力側第1要素とが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を入力側第1要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第1要素を選択的に固定することである。
請求項16に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤと出力側サンギヤとが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を入力側サンギヤに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側サンギヤを選択的に固定することである。
請求項17に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記出力部材の回転が第1歯車列を介して逆回転方向で伝達される第1歯車及び第2歯車列を介して同回転方向で伝達される第2歯車が、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記第1歯車及び前記第2歯車を前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することである。
請求項18に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、前記出力部材の回転が第1歯車列を介して逆回転方向で伝達される第1歯車及び第2歯車列を介して同回転方向で伝達される第2歯車が、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記第1歯車及び前記第2歯車を前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することである。
請求項19に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記出力部材の回転が歯車列を介して逆回転方向で伝達される歯車及び無端可撓部材を介して同回転方向で伝達される回転車が、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記歯車及び前記回転車を前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することである。
請求項20に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、前記出力部材の回転が歯車列を介して逆回転方向で伝達される歯車及び無端可撓部材を介して同回転方向で伝達される回転車が、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記歯車及び前記回転車を前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することである。
請求項21に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記出力部材の回転が歯車列を介して伝達される第1ベベルギヤ及び該第1ベベルギヤと中間ベベルギヤを介して噛合する第2第2ベベルギヤが、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤを前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することである。
請求項22に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、前記出力部材の回転が歯車列を介して伝達される第1ベベルギヤ及び該第1ベベルギヤと中間ベベルギヤを介して噛合する第2ベベルギヤが、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤを前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することである。
請求項23に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、ダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ及びキャリアの一方を前記出力軸に回転連結し、他方を駆動軸に回転連結し、前記第3クラッチが前記ダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ、リングギヤ及びキャリアの中のいずれか二つを選択的に連結し、前記第3ブレーキが前記リングギヤを選択的に固定することである。
請求項24に係る発明の構成上の特徴は、入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、ダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ及びキャリアの一方を前記出力軸に回転連結し、他方を駆動軸に回転連結し、前記第3クラッチが前記ダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ、リングギヤ及びキャリアの中のいずれか二つを選択的に連結し、前記第3ブレーキが前記リングギヤを選択的に固定することである。
上記のように構成した請求項1及び請求項2に係る発明によれば、2個の遊星歯車装置の各要素を連結、固定して複数の変速段を達成する無限の可能性の中から、入力部材と出力部材との間に2個の単式遊星歯車装置を配置し、各要素を3個のクラッチ及び2個のブレーキにより選択的に連結、固定することにより、前進5変速段及び後進変速段を達成可能で各要素の速度比が−1〜+1の間にある構成がコンパクトで、小型軽量、低コストの車両用自動変速機を提供することができる。
上記のように構成した請求項3及び請求項4に係る発明によれば、上述の無限の可能性の中から、入力部材と出力部材との間に2個の単式遊星歯車装置を配置し、各要素を3個のクラッチ及び3個のブレーキにより選択的に連結、固定することにより、前進5変速段及び後進変速段を達成可能で各要素の速度比が−1〜+1の間にある構成がコンパクトで、小型軽量、低コストの車両用自動変速機を提供することができる。
上記のように構成した請求項5及び請求項6に係る発明によれば、上述の無限の可能性の中から、入力部材と出力部材との間に2個の単式遊星歯車装置を配置し、各要素を3個のクラッチ及び3個のブレーキにより選択的に連結、固定することにより、2個のクラッチ又はブレーキの動作状態を変更するだけで隣接する変速段に切替えできる前進5変速段及び後進変速段を達成可能な構成がコンパクトで、小型軽量、低コストの車両用自動変速機を提供することができる。
上記のように構成した請求項7及び請求項8に係る発明によれば、上述の無限の可能性の中から、入力部材と出力部材との間に2個の単式遊星歯車装置を配置し、各要素を4個のクラッチ及び2個のブレーキにより選択的に連結、固定することにより、前進5変速段及び後進変速段を達成可能な構成がコンパクトで、小型軽量、低コストの車両用自動変速機を提供することができる。
上記のように構成した請求項9乃至請求項12に係る発明によれば、上述の無限の可能性の中から、入力部材と出力部材との間に2個の単式遊星歯車装置を配置し、各要素を4個のクラッチ及び2個のブレーキにより選択的に連結、固定することにより、前進5変速段及び後進変速段を達成可能で各要素の速度比が−1〜+1の間にある構成がコンパクトで、小型軽量、低コストの車両用自動変速機を提供することができる。
上記のように構成した請求項13及び請求項14に係る発明によれば、上述の無限の可能性の中から、入力部材と出力部材との間に2個の単式遊星歯車装置を配置し、各要素を3個のクラッチ及び3個のブレーキにより選択的に連結、固定することにより、前進5変速段及び後進変速段を達成可能な構成がコンパクトで、小型軽量、低コストの車両用自動変速機を提供することができる。
上記のように構成した請求項15及び請求項16に係る発明によれば、上述の無限の可能性の中から、入力部材と出力部材との間に2個の単式遊星歯車装置を配置し、各要素を4個のクラッチ及び2個のブレーキにより選択的に連結、固定することにより、前進5変速段及び後進変速段を達成可能な構成がコンパクトで、小型軽量、低コストの車両用自動変速機を提供することができる。
上記のように構成した請求項17及び請求項18に係る発明によれば、上述の無限の可能性の中から、入力部材と出力部材との間に2個の単式遊星歯車装置を配置し、各要素を2個のクラッチ及び2個のブレーキにより選択的に連結、固定して出力部材を前進5変速段で回転し、該出力部材の回転が歯車列を介して逆回転方向、正回転方向で伝達される第1、第2歯車を第3、第4クラッチにより選択的にカウンタ軸に連結することにより、カウンタ軸に回転連結された駆動軸を前進回転、後進回転させているので、簡単な構成により後進変速段の回転比を所望値に設定することができるとともに、後進変速段の回転比の制約を受けることなく前進変速段の各回転比を一層良好に設定することができる。
上記のように構成した請求項19及び請求項20に係る発明によれば、請求項17に係る発明と同様に出力部材を前進5変速段で回転し、該出力部材の回転が歯車列を介して逆回転方向で伝達される歯車、無端可撓部材により正回転方向で伝達される回転車を第3、第4クラッチにより選択的にカウンタ軸に連結することにより、カウンタ軸に回転連結された駆動軸を前進回転、後進回転させているので、簡単でコンパクトな構成により後進変速段の回転比を所望値に設定することができるとともに、後進変速段の回転比の制約を受けることなく前進変速段の各回転比を一層良好に設定することができる。
上記のように構成した請求項21及び請求項22に係る発明によれば、請求項17に係る発明と同様に出力部材を前進5変速段で回転し、該出力部材の回転が歯車列を介して伝達される第1ベベルギヤ及び該第1ベベルギヤと中間ベベルギヤを介して噛合する第2ベベルギヤを第3、第4クラッチにより選択的にカウンタ軸に連結することにより、カウンタ軸に回転連結された駆動軸を前進回転、後進回転させているので、主要構成部品をカウンタ軸一軸上に配置する簡単でコンパクトな構成により後進変速段の回転比を所望値に設定することができるとともに、後進変速段の回転比の制約を受けることなく前進変速段の各回転比を一層良好に設定することができる。
上記のように構成した請求項23及び請求項24に係る発明によれば、請求項17に係る発明と同様に出力部材を前進5変速段で回転し、該出力部材をダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ及びキャリアの一方を出力部材に回転連結し、他方を駆動軸に回転連結し、第3クラッチによりダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ、リングギヤ及びキャリアの中のいずれか二つを選択的に連結し、第3ブレーキによりリングギヤを選択的に固定することにより、駆動軸を前進回転、後進回転させているので、主要構成部品をカウンタ軸と同軸に配置する簡単でコンパクトな構成により後進変速段の回転比を所望値に設定することができるとともに、後進変速段の回転比の制約を受けることなく前進変速段の各回転比を一層良好に設定することができる。
以下、図面に基づいて本発明に係る車両用自動変速機の第1の実施形態について説明する。図1に示すように、車両用自動変速機10は、車体に取り付けられたトランスミッションケース11内に共通軸線上に順次支承された入力部材13と、出力部材14と、入力部材13の近くに配置されたシングルピニオンプラネタリギヤである入力側単式遊星歯車装置15と、出力部材14の近くに配置されたシングルピニオンプラネタリギヤである出力側単式遊星歯車装置16と、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3と、第1及び第2ブレーキB-1,B-2とから構成されている。
入力側単式遊星歯車装置15は、入力部材13に直結された入力側サンギヤS1、入力側リングギヤR1、及び入力側サンギヤS1と入力側リングギヤR1とに噛合する入力側遊星歯車P1を支承する入力側キャリアC1で構成されている。出力側単式遊星歯車装置16は、出力側サンギヤS2、出力側リングギヤR2、及び出力側サンギヤS2と出力側リングギヤR2とに噛合する出力側遊星歯車P2を支承する出力側キャリアC2から構成され、出力側キャリアC2は出力部材14に直結されている。
第1クラッチC-1が入力部材13を出力側リングギヤR2に選択的に連結し、第2クラッチC-2が入力側キャリアC1を出力側リングギヤR2に選択的に連結し、第3クラッチC-3が入力側キャリアC1を出力側キャリアC2に選択的に連結する。第1ブレーキB-1が直結された入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2を選択的に固定し、第2ブレーキB-2が入力側キャリアC2を選択的に固定する
以上のように構成された車両用自動変速機10は、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1及び第2ブレーキB-1,B-2を選択的に係脱し、入力部材13、出力部材14、入力側及び出力側単式遊星歯車装置15,16の各要素を選択的に連結、或いは固定することにより、第1乃至第5変速段及び後進変速段の各ギヤ比を達成することができる。図2において、第1乃至第5変速段及び後進変速段に対応する各クラッチ、ブレーキの欄に丸が付されている場合、クラッチであれば連結状態、ブレーキであれば固定状態にあることを示す。
入力側及び出力側単式遊星歯車装置15,16をなすシングルピニオンプラネタリギヤにおいては、サンギヤの回転数Ns、キャリアの回転数Nc、リングギヤの回転数Nrとシングルピニオンプラネタリギヤのギヤ比λとの関係は、式(1)で示され、各変速段におけるギヤ比は、式(1)に基づいて算出される。サンギヤS1,S2の歯数をZs1,Zs2、リングギヤR1,R2の歯数をZr1, Zr2とすると、入力側及び出力側単式遊星歯車装置15,16のギヤ比はλ1=Zs1/Zr1,λ2=Zs2/Zr2である。
Nr=(1+λ)Nc−λNs・・・(1)
第1乃至第3クラッチC-1〜C-3を選択的に連結し、第1及び第2ブレーキB-1,B2を選択的に作動したとき、入力側及び出力側単式遊星歯車装置15,16の各要素の速度比は、図3に示す速度線図のようになる。速度線図は、遊星歯車装置のサンギヤ、キャリア、リングギヤからなる各要素を横軸方向にギヤ比に対応させた間隔で配置し、縦軸方向に各要素に対応してその速度比を取ったものである。シングルピニオンプラネタリギヤの速度線図では、キャリアが配置された縦線とサンギヤが配置された縦線との間隔を1とみなし、リングギヤが配置された縦線がキャリアの縦線からサンギヤの縦線の反対側にギヤ比λだけ離して配置されている。図3には、入力側及び出力側単式遊星歯車装置15,16の速度線図が左右に並べて記載されている。入力側単式遊星歯車装置15の速度線図における各要素を並び順に左端から入力側第1乃至入力側第3要素とすると、サンギヤS1が入力側第1要素、キャリアC1が入力側第2要素、リングギヤR1が入力側第3要素であり、出力側単式遊星歯車装置16の速度線図における各要素を並び順に左端から出力側第1乃至出力側第3要素とすると、サンギヤS2が出力側第1要素、キャリアC2が出力側第2要素、リングギヤR2が出力側第3要素である。速度線図には、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1及び第2ブレーキB-1,B-2が選択的に作動された点にC-1〜C-3、B-1,B-2が記入されている。
車両用自動変速機10の制御装置を図4に示すブロック図に基づいて説明する。CPUを内蔵した制御装置20は、エンジンの回転が伝達されるトルクコンバータのエンジン側回転数Neを検出するエンジン回転数センサ21、入力部材13の回転数Niを検出する入力回転数センサ22、出力部材14の回転数Nvを検出する出力回転数センサ23、シフトレバーが前進走行レンジD、ニュートラルレンジN、後進走行レンジRにシフトされているとき、検出信号D,N,Rを送出するレンジ位置センサ24、アクセルの踏み込み量Ssを検出するスロットル開度センサ25等から各検出信号が入力され、これら検出信号に基づいて最適なギヤ比の変速段を選択し、制御電流を各クラッチ、ブレーキを作動させる各油圧サーボ装置26に出力して第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1及び第2ブレーキB-1,B-2を図2に示すように選択的に係脱して第1乃至第5変速段及び後進変速段を達成する。
以下、各変速段の作動について説明する。制御装置20により第2クラッチC-2及び第1ブレーキB-1が係合される第1変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、直結された入力側リングギヤS1と出力側サンギヤS2とが固定され、入力側キャリアC1が出力側リングギヤR2に連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第3クラッチC-3及び第1ブレーキB-1が係合される第2変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが固定され、入力側及び出力側キャリアC1,C2が連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第2変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1クラッチC-1及び第2ブレーキB-2が係合される第3変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、出力側リングギヤR2に入力部材13が連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材17は第3変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1クラッチC-1及び第1ブレーキB-1が係合される第4変速段の場合、出力側リングギヤR2に入力部材13が連結され、出力側サンギヤS2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第4変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1及び第2クラッチC-1,C-2 が係合される第5変速段の場合、入力側サンギヤ及びキャリアS1,C1と出力側リングギヤR2とが入力部材13に連結され、出力側サンギヤS2も入力部材13と同一回転されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第5変速段で入力部材13と同一回転される。
第2クラッチC-2及び第2ブレーキB-2が係合される後進変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1と出力側リングギヤR2とが第2クラッチC-2により連結された状態で第2ブレーキB-2により固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は後進変速段のギヤ比で減速して逆回転される。
以下に、他の実施形態について説明する。他の実施形態は、第1及び第2単式遊星歯車装置15,16を有する点は同じであるので、同一部分には図面に同一符号を付けて詳細説明を省略し、第1実施形態と異なる点のみについて説明する。第2実施形態では、図5に示すように入力部材13が入力側サンギヤS1に直結され、出力部材14が出力側キャリアC2に直結され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に直結され、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3及び第1乃至第3ブレーキB-1〜B-3が設けられている。
第1クラッチC-1が入力部材13を出力側リングギヤR2に選択的に連結し、第2クラッチC-2が入力側キャリアC1を出力側リングギヤR2に選択的に連結し、第3クラッチC-3が入力部材13を入力側キャリアC1に選択的に連結する。第1ブレーキB-1が出力側リングギヤR2を選択的に固定し、第2ブレーキB-2が直結された入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2を選択的に固定し、第3ブレーキB-3が入力側キャリアC1を選択的に固定する。各変速段における各クラッチ、ブレーキの係合状態を図6に示し、速度線図を図7に示す。
第2実施形態の各変速段の作動について説明する。第2ブレーキB-2及び第2クラッチC-2が係合される第1変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、直結された入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが固定され、入力側キャリアC1が出力側リングギヤR2に連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1ブレーキB-1及び第3クラッチC-3が係合される第2変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側サンギヤ及びキャリアS1,C1が連結されて一体回転され、入力側リングギヤR1に直結された出力側サンギヤS2 が入力部材13と同一回転され、出力側リングギヤR2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第2変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第3ブレーキB-3及び第1クラッチC-1が係合される第3変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが直結され、出力側リングギヤR2に入力部材13が連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第3変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第2ブレーキB-2及び第1クラッチC-1が係合される第4変速段の場合、出力側サンギヤS2が固定され、出力側リングギヤR2に入力部材13が連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第4変速段のギヤ比で正回転される。
第3クラッチC-3及び第1又は第2クラッチC-1,C-2 が係合される第5変速段の場合、入力側サンギヤ及びキャリアS1,C1と出力側リングギヤR2とが連結されて入力部材13と同一回転され、入力側リングギヤR1に直結された出力側サンギヤS2も入力部材13と同一回転されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第5変速段で入力部材13と同一回転される。
第3ブレーキB-3及び第1ブレーキB-1が係合される後進変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1及び出力側リングギヤR2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は後進変速段のギヤ比で減速して逆回転される。
第3実施形態では、図8に示すように入力部材13が入力側サンギヤS1に直結され、出力部材14が出力側リングギヤR2に直結され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に直結され、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3及び第1乃至第3ブレーキB-1〜B-3が設けられている。第1クラッチC-1が入力部材13を出力側キャリアC2に選択的に連結し、第2クラッチC-2が入力側キャリアC1を出力側キャリアC2に選択的に連結し、第3クラッチC-3が入力側キャリアC1を直結された入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2に選択的に連結する。第1ブレーキB-1が出力側キャリアC2を選択的に固定し、第2ブレーキB-2が直結された入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2を選択的に固定し、第3ブレーキB-3が入力側キャリアC1を選択的に固定する。各変速段における各クラッチ、ブレーキの係合状態を図9に示し、速度線図を図10に示す。
第3実施形態の各変速段の作動について説明する。第1又は第3ブレーキB-1,B-3及び第2クラッチC-2が係合される第1変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側及び出力側キャリアC1,C2が固定され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に連結されているので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第2ブレーキB-2及び第2クラッチC-2が係合される第2変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、直結された入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2が固定され、入力側及び出力側キャリアC1,C2が連結されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第2変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1及び第2クラッチC-1,C-2が係合される第3変速段の場合、出力側キャリアC2が入力側サンギヤS1に直結された入力部材13と同一回転され、入力側キャリアC1が出力側キャリアC2に連結されて入力部材13と同一回転され、入力側リングギヤR1に直結された出力側サンギヤS2が入力部材13と同一回転されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第3変速段のギヤ比で入力部材13と同一回転される。
第2ブレーキB-2及び第1クラッチC-1が係合される第4変速段の場合、出力側サンギヤS2が固定され、出力側キャリアC2が入力部材13に連結されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第4変速段のギヤ比で正回転される。
第3ブレーキB-3及び第1クラッチC-1が係合される第5変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが直結され、出力側キャリアC2が入力部材13に連結されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第5変速段のギヤ比で正回転される。
第1ブレーキB-1及び第3クラッチC-3が係合される後進変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリア及びリングギヤC1,R1が連結されて入力部材13と同一回転され、入力側リングギヤR1に直結された出力側サンギヤS2が入力部材13と同一回転され、出力側キャリアC2が固定されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は後進変速段のギヤ比で減速して逆回転される。
第4実施形態では、図11に示すように入力部材13が入力側サンギヤS1に直結され、出力部材14が出力側リングギヤR2に直結され、第1乃至第4クラッチC-1〜C-4及び第1、第2ブレーキB-1,B-2が設けられている。第1クラッチC-1が入力側キャリアC1を出力側キャリアC2に選択的に連結し、第2クラッチC-2が入力側リングギヤR1を出力側サンギヤS2に選択的に連結し、第3クラッチC-3が入力部材13を出力側キャリアC2に選択的に連結し、第4クラッチC-4が出力側キャリアC2を出力側リングギヤR2に選択的に連結する。第1ブレーキB-1が入力側リングギヤR1を選択的に固定し、第2ブレーキB-2が入力側キャリアC1を選択的に固定する。各変速段における各クラッチ、ブレーキの係合状態を図12に示し、速度線図を図13に示す。
第4実施形態の各変速段の作動について説明する。第1ブレーキB-1及び第1、第4クラッチC-1,C-4が係合される第1変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側リングギヤR1が固定され、入力側キャリアC1に出力側キャリアC2が連結され、出力側キャリアC2に出力側リングギヤR2が連結されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1ブレーキB-1及び第1、第2クラッチC-1,C-2が係合される第2変速段の場合、入力側リングギヤR1が固定され、入力側サンギヤS2が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1に出力側キャリアC2が連結され、出力側サンギヤS2が固定されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第2変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1乃至第3クラッチC-1〜C-3が係合される第3変速段の場合、入力側サンギヤS1及び出力側キャリアC2が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が出力側キャリアC2に連結されて入力部材13と同一回転され、入力側リングギヤR1に連結された出力側サンギヤS2が入力部材13と同一回転されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第3変速段のギヤ比で入力部材13と同一回転される。
第1ブレーキB-1及び第2、第3クラッチC-2,C-3が係合される第4変速段の場合、出力側サンギヤS2が固定され、出力側キャリアC2が入力部材13により回転されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第4変速段のギヤ比で正回転される。
第2ブレーキB-2及び第2、第3クラッチC-2,C-3が係合される第5変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが連結され、出力側キャリアC2が入力部材13に連結されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第5変速段のギヤ比で正回転される。
第2ブレーキB-2及び第2、第4クラッチC-2,C-4が係合される後進変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが連結され、出力側キャリアC2が出力側リングギヤR2に連結されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は後進変速段のギヤ比で逆回転される。
第5実施形態では、図14に示すように入力部材13が入力側サンギヤS1に直結され、出力部材14が出力側キャリアC2に直結され、第1乃至第4クラッチC-1〜C-4及び第1、第2ブレーキB-1,B-2が設けられている。第1クラッチC-1が入力側キャリアC1を出力側リングギヤR2に選択的に連結し、第2クラッチC-2が入力側リングギヤR1を出力側キャリアC2に選択的に連結し、第3クラッチC-3が入力側リングギヤR1を出力側サンギヤS2に選択的に連結し、第4クラッチC-4が入力部材13を出力側リングギヤR2に選択的に連結する。第1ブレーキB-1が出力側サンギヤS2を選択的に固定し、第2ブレーキB-2が入力側キャリアC1を選択的に固定する。各変速段における各クラッチ、ブレーキの係合状態を図15に示し、速度線図を図16に示す。
第5実施形態の各変速段の作動について説明する。第1ブレーキB-1及び第1、第3クラッチC-1,C-3が係合される第1変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2が固定され、入力側キャリアC1に出力側リングギヤR2が連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1ブレーキB-1及び第1、第2クラッチC-1,C-2が係合される第2変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、出力側サンギヤS2が固定され、入力側キャリアC1が出力側リングギヤR2に連結され、入力側リングギヤR1が出力側キャリアC2に連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第2変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第2ブレーキB-2及び第3、第4クラッチC-3,C-4が係合される第3変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に連結され、出力側リングギヤR2が入力部材13により回転されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第3変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1ブレーキB-1及び第1、第4クラッチC-1,C-4が係合される第4変速段の場合、出力側サンギヤS2が固定され、出力側リングギヤR2が入力部材13により回転されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第4変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1、第4クラッチC-1,C-4及び第2又は第3クラッチC-2,C-3が係合される第5変速段の場合、入力側サンギヤ及びキャリアS1,C1及び出力側リングギヤR2が入力部材13により回転され、出力側サンギヤ又はキャリアS2,C2が入力側リングギヤR1に連結されて入力部材13と同一回転されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第5変速段のギヤ比で入力部材13と同一回転される。
第2ブレーキB-2及び第1、第3クラッチC-1,C-3が係合される後進変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが連結され、出力側リングギヤR2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は後進変速段のギヤ比で逆回転される。
第6実施形態では、図17に示すように入力部材13が入力側サンギヤS1に直結され、出力部材14が出力側キャリアC2に直結され、第1乃至第4クラッチC-1〜C-4及び第1、第2ブレーキB-1,B-2が設けられている。第1クラッチC-1が入力側キャリアC1を出力側リングギヤR2に選択的に連結し、第2クラッチC-2が入力側キャリアC1を出力側キャリアC2に選択的に連結し、第3クラッチC-3が入力側リングギヤR1を出力側サンギヤS2に選択的に連結し、第4クラッチC-4が入力部材13を出力側リングギヤR2に選択的に連結する。第1ブレーキB-1が出力側リングギヤR1を選択的に固定し、第2ブレーキB-2が入力側キャリアC1を選択的に固定する。各変速段における各クラッチ、ブレーキの係合状態を図18に示し、速度線図を図19に示す。
第6実施形態の各変速段の作動について説明する。第1ブレーキB-1及び第1、第3クラッチC-1,C-3が係合される第1変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側リングギヤR1が固定され、入力側キャリアC1に出力側リングギヤR2が連結され、出力側サンギヤS2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1ブレーキB-1及び第2クラッチC-2が係合される第2変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側リングギヤR1が固定され、入力側キャリアC1が出力側キャリアC2に連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第2変速段のギヤ比で減速して正回転される。この場合、第3変速段で係合する第4クラッチC-4を前もって係合してもよく、或いは第1変速段で係合する第1クラッチC-1を前もって係合してもよい。
第2ブレーキB-2及び第3、第4クラッチC-3,C-4が係合される第3変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に連結され、出力側リングギヤR2が入力部材13により回転されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第3変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1ブレーキB-1及び第3、第4クラッチC-3,C-4が係合される第4変速段の場合、出力側リングギヤR2が入力部材13により回転され、出力側サンギヤS2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第4変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第2、第3及び第4クラッチC-2,C-3,C-4が係合される第5変速段の場合、入力側サンギヤS1及び出力側リングギヤR2が入力部材13により回転され、入力側及び出力側キャリアC1,C2が連結され、入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2が連結されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第5変速段のギヤ比で入力部材13と同一回転される。
第2ブレーキB-2及び第1、第3クラッチC-1,C-3が係合される後進変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが連結され、出力側リングギヤR2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は後進変速段のギヤ比で逆回転される。
第7実施形態では、図20に示すように出力部材14が出力側キャリアC2に直結され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが直結され、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3及び第1乃至第3ブレーキB-1〜B-3が設けられている。第1クラッチC-1が入力部材13を入力側サンギヤS1に選択的に連結し、第2クラッチC-2が入力部材13を入力側キャリアC1に選択的に連結し、第3クラッチC-3が入力側キャリアC1を出力側リングギヤR2に選択的に連結する。第1ブレーキB-1が出力側リングギヤR2を選択的に固定し、第2ブレーキB-2が直結された入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2を選択的に固定し、第3ブレーキB-3が入力側サンギヤS1を選択的に固定する。各変速段における各クラッチ、ブレーキの係合状態を図21に示し、速度線図を図22に示す。
第7実施形態の各変速段の作動について説明する。第2ブレーキB-2及び第1、第3クラッチC-1,C-3が係合される第1変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側リングギヤR1が固定され、入力側キャリアC1が出力側リングギヤR2に直結され、出力側サンギヤS2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1ブレーキB-1及び第1、第2クラッチC-1,C-2が係合される第2変速段の場合、入力側サンギヤ及びキャリアS1,C1が連結されて入力部材13により一体回転され、出力側サンギヤS2が入力側リングギヤR2により入力部材13と同一回転され、出力側リングギヤR2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第2変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1、第3ブレーキB-1,B-3及び第2クラッチC-2が係合される第3変速段の場合、入力側キャリアC2が入力部材13により回転され、入力側サンギヤS1が固定され、出力側サンギヤS2が入力側リングギヤR1により回転され、出力側リングギヤR2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第3変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第2ブレーキB-2及び第2、第3クラッチC-2,C-3が係合される第4変速段の場合、出力側リングギヤR2が入力部材13により回転され、出力側サンギヤS2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第4変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1、第2、第3クラッチC-1,C-2,C-3が係合される第5変速段の場合、入力側サンギヤ及びキャリアS1,C1が連結されて入力部材13により回転され、出力側サンギヤ及びリングギヤS2,R2が入力部材13と同一回転されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は第5変速段のギヤ比で入力部材13と同一回転される。
第2ブレーキB-1及び第1、第3クラッチC-1,C-3が係合される後進変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが直結され、出力側リングギヤR2が固定されるので、出力側キャリアC2に直結された出力部材14は後進変速段のギヤ比で逆回転される。
第8実施形態では、図23に示すように出力部材14が出力側リングギヤR2に直結され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが直結され、第1乃至第4クラッチC-1〜C-4及び第1、第2ブレーキB-1,B-2が設けられている。第1クラッチC-1が入力部材13を入力側サンギヤS1に選択的に連結し、第2クラッチC-2が入力部材13を直結された入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2に選択的に連結し、第3クラッチC-3が入力側キャリアC1を出力側キャリアC2に選択的に連結し、第4クラッチC-4が入力部材13を出力側キャリアC2に選択的に連結する。第1ブレーキB-1が入力側キャリアC1を選択的に固定し、第2ブレーキB-2が入力側サンギヤS1を選択的に固定する。各変速段における各クラッチ、ブレーキの係合状態を図24に示し、速度線図を図25に示す。
第8実施形態の各変速段の作動について説明する。第1ブレーキB-1及び第1、第3クラッチC-1,C-3が係合される第1変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に直結され、出力側キャリアC2が固定されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第2ブレーキB-2及び第2、第3クラッチC-2,C-3が係合される第2変速段の場合、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが入力部材13により回転され、入力側サンギヤS1が固定され、入力側及び出力側キャリアC1,C2が連結されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第2変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第2ブレーキB-2及び第2、第4クラッチC-2,C-4が係合される第3変速段の場合、出力側サンギヤ及びキャリアS2,C2が入力部材13に連結されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第3変速段のギヤ比で入力部材13と同一回転される。
第1、第2ブレーキB-1,B-2及び第4クラッチC-4が係合される第4変速段の場合、出力側キャリアC2が入力部材13により回転され、入力側サンギヤ及びキャリアS1,C1が固定され、入力側リングギヤR1に直結された出力側サンギヤS2が固定されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第4変速段のギヤ比で正回転される。
第1ブレーキB-1及び第1、第4クラッチC-1,C-4が係合される第5変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に直結され、出力側キャリアR2が入力部材13により回転されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第5変速段のギヤ比で正回転される。
第1ブレーキB-1及び第2、第3クラッチC-2,C-3が係合される後進変速段の場合、入力側リングギヤR1が入力部材13により回転され、入力側リングギヤR1と出力側サンギヤS2とが直結され、出力側キャリアC2が固定されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は後進変速段のギヤ比で逆回転される。
次に、第1及び第2単式遊星歯車装置15,16の各要素を第1、第2クラッチC-1,C-2及び第1、第2ブレーキB-1,B-2により連結、固定して出力部材13に前進5変速段を達成し、出力部材13の回転が逆回転方向で伝達される回転部材及び同回転方向で伝達される回転部材をカウンタ軸に回転可能に支承し、第3及び第4クラッチが各回転部材をカウンタ軸に夫々選択的に連結することにより、カウンタ軸に回転連結された駆動軸に第1乃至第5変速段及び後進変速段を達成する実施形態について説明する。
第9実施形態では、図26に示すように入力部材13が入力側サンギヤS1に直結され、出力部材14が出力側リングギヤR2に直結され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に直結されている。第1クラッチC-1が入力側キャリアC1を出力側キャリアC2に選択的に連結し、第2クラッチC-2が入力部材13を出力側キャリアC2に選択的に連結する。第1ブレーキB-1が直結された入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2を選択的に固定し、第2ブレーキB-2が入力側キャリアC1を選択的に固定する。トランスミッションケース11には、カウンタ軸31、逆転軸32、駆動軸33が出力部材14と平行に回転可能に軸承されている。カウンタ軸31には、出力部材14に嵌着された歯車34と噛合し出力部材14の回転が逆回転方向で伝達される第1歯車35が回転可能に支承されている。出力部材14に歯車35と並んで嵌着された歯車36は逆転軸32に嵌着された歯車37と噛合され、逆転軸32に歯車37と並んで嵌着された歯車38と噛合する第2歯車39がカウンタ軸31に回転可能に支承されている。第1及び第2歯車35,39は、第3及び第4クラッチC-3,C-4によりカウンタ軸31に夫々選択的に連結されるようになっている。カウンタ軸31は歯車40,41により駆動軸33に回転連結されている。各変速段における各クラッチ、ブレーキの係合状態を図27に示し、速度線図を図28に示す。
第9実施形態の各変速段の作動について説明する。第2ブレーキB-2及び第1、第3クラッチC-1,C-3が係合される第1変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に直結され、出力側キャリアC2が固定されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。出力部材14の回転は、歯車34と第1歯車35との噛合及び第3クラッチC-3を介してカウンタ軸31に逆回転方向で伝達され、カウンタ軸31に歯車40,41を介して回転連結された駆動軸33に正回転方向で伝達される。第2乃至第5変速段における出力部材14から駆動軸33への回転伝達は第1変速段と同じであるので、以下の前進変速段の説明では省略する。
第1ブレーキB-1及び第1、第3クラッチC-1,C-3が係合される第2変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、直結された入力側リングギヤR1及び出力側サンギヤS2が固定され、入力側及び出力側キャリアC1,C2が連結されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第2変速段のギヤ比で減速して正回転される。
第1、第2、第3クラッチC-1,C-2,C-3が係合される第3変速段の場合、入力側サンギヤ及びキャリアS1,C1が入力部材13により回転され、入力側リングギヤR1に直結された出力側サンギヤS2及び出力側キャリアC2が入力部材13と同一回転されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第3変速段のギヤ比で入力部材13と同一回転される。
第1ブレーキB-1及び第2、第3クラッチC-2,C-3が係合される第4変速段の場合、出力側サンギヤS2が固定され、出力側キャリアC2が入力部材13により回転されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第4変速段のギヤ比で正回転される。
第2ブレーキB-2及び第2、第3クラッチC-2,C-3が係合される第5変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に直結され、出力側キャリアC2が入力部材13により回転されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第5変速段のギヤ比で正回転される。
第2ブレーキB-2及び第1、第4クラッチC-1,C-4が係合される後進変速段の場合、入力側サンギヤS1が入力部材13により回転され、入力側キャリアC1が固定され、入力側リングギヤR1が出力側サンギヤS2に直結され、出力側キャリアC2が固定されるので、出力側リングギヤR2に直結された出力部材14は第1変速段のギヤ比で減速して正回転される。出力部材14の回転は、出力部材14に嵌着された歯車36、逆転軸32に嵌着された歯車37,38、第2歯車39及び第4クラッチC-4を介してカウンタ軸31に正回転方向で伝達され、カウンタ軸31に歯車40,41を介して回転連結された駆動軸33に逆回転方向で伝達される。
上述のように、カウンタ軸31に第1、第2歯車35,39を支承し、出力部材14に第1歯車35と噛合する歯車34及び歯車36を並べて嵌着し、逆転軸32に第2歯車39と噛合する歯車38及び歯車37を並べて嵌着し、歯車36と歯車37とを噛合させるようにしたので、各軸14,31,32上に設けられた各一対の歯車を夫々同径にすることができる。また、前進、後進を切り替える第1、第2歯車35,39及び第3、第4クラッチC-3,C-4をカウンタ軸31に設けることにより、設置スペースを小さくすることができる。
図29に示すように第9実施形態において、出力部材14の回転を歯車42,43を介してカウンタ軸31に伝達し、カウンタ軸31に回転可能に嵌合された第1歯車35を駆動軸33に嵌着された歯車44と噛合させ、カウンタ軸31に回転可能に嵌合された第2歯車39を逆転軸32に嵌着された歯車45に噛合させ、逆転軸32に歯車45と並んで嵌着された歯車46を駆動軸33に嵌着された歯車44と噛合させ、第1及び第2歯車35,39を第3及び第4クラッチC-3,C-4によりカウンタ軸31に夫々選択的に連結するようにしてもよい。このように構成することにより、歯車の枚数を少なくすることができる。
前進第1乃至第5変速段においては、出力部材14の回転は、歯車42,43を介してカウンタ軸31に逆回転方向で伝達され、カウンタ軸31に第3クラッチC-3により連結された第1歯車35と歯車44との噛合により駆動軸33に正回転方向で伝達される。後進変速段においては、出力部材14の回転は、歯車42,43を介してカウンタ軸31に逆回転方向で伝達され、カウンタ軸31に第4クラッチC-4により連結された第2歯車39と噛合する歯車45により逆転軸32に伝達され、逆転軸32に嵌着された歯車46と歯車44との噛合により駆動軸33に逆回転方向で伝達される。
また、図30に示すように第9実施形態において、出力部材14に歯車47,48を並べて嵌着し、歯車47をカウンタ軸31に回転可能に嵌合された第1歯車35と噛合させ、歯車48をカウンタ軸31に回転可能に嵌合された第2歯車39と逆転軸32に嵌着された歯車49を介して噛合させ、カウンタ軸31に嵌着された歯車50と駆動軸33に嵌着された歯車51とを噛合させ、第1及び第2歯車35,39を第3及び第4クラッチC-3,C-4によりカウンタ軸31に夫々選択的に連結するようにしてもよい。このように構成することにより、逆転軸32に嵌着される歯車を1枚として歯車の枚数を少なくし軸線方向の長さを短くすることができる。
前進第1乃至第5変速段においては、出力部材14の回転は、出力部材14に嵌着された歯車47と噛合し第3クラッチC-3によりカウンタ軸31に連結された第1歯車35を介してカウンタ軸31に逆回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に正回転方向で伝達される。後進変速段においては、出力部材14の回転は、歯車48と逆転軸32に嵌着された歯車49との噛合を介して第2歯車39に伝達され、第2クラッチC-2によりカウンタ軸31に正回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に逆回転方向で伝達される。
さらに、図31に示すように第9実施形態において、出力部材14に歯車52を嵌着し、歯車52をカウンタ軸31に回転可能に嵌合された第1歯車35と噛合させるとともに、逆転軸32に嵌着された歯車53と噛合させ、逆転軸32に歯車53と並べて嵌着された歯車54をカウンタ軸31に回転可能に嵌合された第2歯車39と噛合させ、カウンタ軸31に嵌着された歯車50と駆動軸33に嵌着された歯車51とを噛合させ、第1及び第2歯車35,39を第3及び第4クラッチC-3,C-4によりカウンタ軸31に夫々選択的に連結するようにしてもよい。このように構成することにより、出力部材14の回転を1枚の歯車52により取り出すので、ギヤノイズを小さくすることができ、逆転軸32を出力部材14とカウンタ軸31との間に配置したので、カウンタ軸31に嵌着される歯車53,54の応力を小さくすることができる。
前進第1乃至第5変速段においては、出力部材14の回転は、出力部材14に嵌着された歯車52と噛合し第3クラッチC-3によりカウンタ軸31に連結された第1歯車35を介してカウンタ軸31に逆回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に正回転方向で伝達される。後進変速段においては、出力部材14の回転は、歯車52と歯車53との噛合により逆転軸32に伝達され、逆転軸32に嵌着された歯車53と噛合する第2歯車39が回転され、第2クラッチC-2を介してカウンタ軸31に正回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に逆回転方向で伝達される。
第10実施形態では、第9実施形態と同様に第1及び第2単式遊星歯車装置15,16の各要素を第1、第2クラッチC-1,C-2及び第1、第2ブレーキB-1,B-2により係合、固定して出力部材13に前進5変速段を達成する構成とし、トランスミッションケース11にカウンタ軸31及び駆動軸33を出力部材14と平行に回転可能に軸承している。出力部材14には、図32に示すように、歯車60、及びベルト、チェーン等の無端可撓部材61が巻着された回転車62が並べて嵌着されている。カウンタ軸31には、歯車60と噛合する歯車63及び無端可撓部材61が巻着された回転車64が回転可能に支承されている。歯車60及び回転車64は第3及び第4クラッチC-3,C-4によりカウンタ軸31に夫々選択的に連結される。カウンタ軸31は歯車50,51により駆動軸33に回転連結されている。このように構成することにより、逆転軸32を無くして構成を簡単にすることができる。
前進第1乃至第5変速段においては、出力部材14の回転は、出力部材14に嵌着された歯車60と噛合し第3クラッチC-3によりカウンタ軸31に連結された歯車63を介してカウンタ軸31に逆回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に正回転方向で伝達される。後進変速段においては、出力部材14の回転は、回転車62、無端可撓部材61により回転車64に伝達され、第2クラッチC-2を介してカウンタ軸31に正回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に逆回転方向で伝達される。
第11実施形態では、第9実施形態と同様に第1及び第2単式遊星歯車装置15,16の各要素を第1、第2クラッチC-1,C-2及び第1、第2ブレーキB-1,B-2により係合、固定して出力部材13に前進5変速段を達成する構成とし、トランスミッションケース11にカウンタ軸31及び駆動軸33を出力部材14と平行に回転可能に軸承している。図33に示すように出力部材14に歯車65が嵌着され、歯車65と噛合する歯車66が一体的に形成された第1ベベルギヤ67及び第1ベベルギヤ67と対向する第2ベベルギヤ68がカウンタ軸31に回転可能に支承されている。第1及び第2ベベルギヤ67,68には、トランスミッションケース11に回転可能に支承された中間ベベルギヤ69が噛合している。第1ベベルギヤ67及び第2ベベルギヤ68は第3及び第4クラッチC-3,C-4によりカウンタ軸31に夫々選択的に連結される。カウンタ軸31は歯車50,51により駆動軸33に回転連結されている。このように構成することにより、逆転軸32を無くして構成を簡単にし、主要構成部分をカウンタ軸31一軸上に配置することができる。
前進第1乃至第5変速段においては、出力部材14の回転は、出力部材14に嵌着された歯車65と噛合する歯車66により第1ベベルギヤ67に伝達され、第3クラッチC-3を介してカウンタ軸31に逆回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に正回転方向で伝達される。後進変速段においては、出力部材14の回転は、出力部材14に嵌着された歯車65と噛合する歯車66により第1ベベルギヤ67に伝達され、第1ベベルギヤ67と中間ベベルギヤ69を介して噛合する第2ベベルギヤ68に伝達され、第4クラッチC-4を介してカウンタ軸31に正回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に逆回転方向で伝達される。
第12実施形態では、第9実施形態と同様に第1及び第2単式遊星歯車装置15,16の各要素を第1、第2クラッチC-1,C-2及び第1、第2ブレーキB-1,B-2により係合、固定して出力部材13に前進5変速段を達成する構成とし、トランスミッションケース11にカウンタ軸31及び駆動軸33を出力部材14と平行に回転可能に軸承している。図34に示すように出力部材14に歯車70が嵌着され、歯車70と噛合する歯車71がカウンタ軸31に嵌着されている。ダブルピニオンプラネタリギヤ72がカウンタ軸31と同軸に回転可能に支承され、サンギヤ73がカウンタ軸31に嵌着されている。キャリア74には互いに噛合する遊星歯車75,76が回転可能に支承され、遊星歯車75がサンギヤ73に噛合され、遊星歯車76がリングギヤ77に噛合されている。リングギヤ77は第3クラッチC-3によりキャリア74と選択的に連結され、第3ブレーキB-3により選択的に固定されるようになっている。キャリア74は一体的に連結された歯車50と駆動軸33に嵌着された歯車51との噛合により駆動軸33に回転連結されている。この実施形態では、各変速段における各クラッチ、ブレーキの係合状態は図27において第4クラッチC-4を第3ブレーキB-3に置き換えたものとなる。このように構成することにより、逆転軸32を無くし、主要構成部分をカウンタ軸31と同軸に配置して構成を簡単にすることができる。なお、キャリア74をカウンタ軸31に連結し、サンギヤ73と歯車50とを連結してもよい。また、サンギヤ73を第3クラッチC-3によりキャリア74又はリングギヤ77と選択的に連結するようにしてもよい。
前進第1乃至第5変速段においては、出力部材14の回転は、歯車70,71の噛合によりカウンタ軸31に嵌着されたサンギヤ73に伝達され、第3クラッチC-3によりリングギヤ77とキャリア74とが連結されて一体回転するダブルピニオンプラネタリギヤ72のキャリア74に逆回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に正回転方向で伝達される。後進変速段においては、出力部材14の回転は、歯車70,71の噛合によりカウンタ軸31に嵌着されたサンギヤ73に伝達され、第3ブレーキB-3によりリングギヤ77が固定されたダブルピニオンプラネタリギヤ72のキャリア74に正回転方向で伝達され、歯車50と歯車51との噛合により駆動軸33に逆回転方向で伝達される。
本発明に係る車両用自動変速装置の第1実施形態を示すスケルトン図。 第1実施形態の各変速段におけるブレーキ及びクラッチの係合状態を示す図。 第1実施形態の各変速段における単式遊星歯車装置の各要素の回転比を示す速度線図。 制御装置を示すブロック図。 第2実施形態を示すスケルトン図。 第2実施形態におけるブレーキ及びクラッチの係合状態を示す図。 第2実施形態の速度線図。 第3実施形態を示すスケルトン図。 第3実施形態におけるブレーキ及びクラッチの係合状態を示す図。 第3実施形態の速度線図。 第4実施形態を示すスケルトン図。 第4実施形態におけるブレーキ及びクラッチの係合状態を示す図。 第4実施形態の速度線図。 第5実施形態を示すスケルトン図。 第5実施形態におけるブレーキ及びクラッチの係合状態を示す図。 第5実施形態の速度線図。 第6実施形態を示すスケルトン図。 第6実施形態におけるブレーキ及びクラッチの係合状態を示す図。 第6実施形態の速度線図。 第7実施形態を示すスケルトン図。 第7実施形態におけるブレーキ及びクラッチの係合状態を示す図。 第7実施形態の速度線図。 第8実施形態を示すスケルトン図。 第8実施形態におけるブレーキ及びクラッチの係合状態を示す図。 第8実施形態の速度線図。 第9実施形態を示すスケルトン図。 第9実施形態におけるブレーキ及びクラッチの係合状態を示す図。 第9実施形態の速度線図。 第9実施形態の第1変形例を示す図。 第9実施形態の第2変形例を示す図。 第9実施形態の第3変形例を示す図。 第10実施形態を示すスケルトン図。 第11実施形態を示すスケルトン図。 第12実施形態を示すスケルトン図。
符号の説明
10…車両用自動変速機、11…トランスミッションケース、12…共通軸線、13…入力部材、14…出力部材、15…入力側単式遊星歯車装置、16…出力側単式遊星歯車装置、17…出力軸、20…制御装置、31…カウンタ軸、32…逆転軸、33…駆動軸、35…第1歯車、39…第2歯車、61…無端可撓部材、63…歯車、64…回転体、67…第1ベベルギヤ、68…第2ベベルギヤ、72…ダブルピニオンプラネタリギヤ、S1,S2…入力側、出力側サンギヤ、C1,C2…入力側、出力側キャリア、R1,R2…入力側、出力側リングギヤ、C-1〜C-4…第1乃至第4クラッチ、B-1〜B-4…第1乃至第4ブレーキ。

Claims (24)

  1. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、入力側第3要素と出力側第1要素とが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  2. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、入力側リングギヤと出力側サンギヤとが直結され、第1クラッチが前記入力部材を出力側リングギヤに選択的に連結し、第2クラッチが入力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、第3クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  3. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが前記入力部材を入力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側第3要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  4. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、第1クラッチが前記入力部材を出力側リングギヤに選択的に連結し、第2クラッチが前記入力側キャリアを前記出力側リングギヤに選択的に連結し、第3クラッチが前記入力部材を入力側キャリアに選択的に連結し、第1ブレーキが前記出力側リングギヤを選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  5. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第2要素を前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側第2要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機
  6. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側キャリアを前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側キャリアを選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  7. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第3要素を出力側第1要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第4クラッチが出力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側第3要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  8. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側リングギヤを出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第3クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第4クラッチが出力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側リングギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  9. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第3要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第3要素を出力側第1要素に選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  10. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側リングギヤを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側リングギヤを出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  11. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第3要素を出力側第1要素に選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側第3要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  12. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、前記第1クラッチが前記入力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第2クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側リングギヤを出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側リングギヤを選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  13. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記出力部材が出力側第2要素に直結され、入力側第3要素と出力側第1要素とが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を入力側第1要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を入力側第2要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第2要素を出力側第3要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側第3要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側第1要素を選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  14. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記出力部材が出力側キャリアに直結され、前記入力側リングギヤと出力側サンギヤとが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を前記入力側サンギヤに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を入力側キャリアに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側キャリアを出力側リングギヤに選択的に連結し、前記第1ブレーキが出力側リングギヤを選択的に固定し、前記第2ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、前記第3ブレーキが入力側サンギヤを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  15. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素と出力側第1要素とが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を入力側第1要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素に選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第1要素を選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  16. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤと出力側サンギヤとが直結され、前記第1クラッチが前記入力部材を入力側サンギヤに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤに選択的に連結し、前記第3クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第4クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側サンギヤを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  17. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記出力部材の回転が第1歯車列を介して逆回転方向で伝達される第1歯車及び第2歯車列を介して同回転方向で伝達される第2歯車が、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記第1歯車及び前記第2歯車を前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することを特徴とする車両用自動変速機。
  18. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、前記出力部材の回転が第1歯車列を介して逆回転方向で伝達される第1歯車及び第2歯車列を介して同回転方向で伝達される第2歯車が、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記第1歯車及び前記第2歯車を前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することを特徴とする車両用自動変速機。
  19. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記出力部材の回転が歯車列を介して逆回転方向で伝達される歯車及び無端可撓部材を介して同回転方向で伝達される回転車が、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記歯車及び前記回転車を前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することを特徴とする車両用自動変速機。
  20. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、前記出力部材の回転が歯車列を介して逆回転方向で伝達される歯車及び無端可撓部材を介して同回転方向で伝達される回転車が、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記歯車及び前記回転車を前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することを特徴とする車両用自動変速機。
  21. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、前記出力部材の回転が歯車列を介して伝達される第1ベベルギヤ及び該第1ベベルギヤと中間ベベルギヤを介して噛合する第2第2ベベルギヤが、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤを前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することを特徴とする車両用自動変速機。
  22. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第4クラッチと、第1及び第2ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、前記出力部材の回転が歯車列を介して伝達される第1ベベルギヤ及び該第1ベベルギヤと中間ベベルギヤを介して噛合する第2ベベルギヤが、駆動軸に回転連結されたカウンタ軸に回転可能に支承され、前記第3及び第4クラッチが前記第1ベベルギヤ及び前記第2ベベルギヤを前記カウンタ軸に夫々選択的に連結することを特徴とする車両用自動変速機。
  23. 入力部材と、出力部材と、入力側単式遊星歯車装置と、出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を入力側第1乃至入力側第3要素とし、前記出力側単式遊星歯車装置の各要素をギヤ比に対応させた間隔で横軸に順次並べ縦軸に各要素の速度比を示した速度線図における並び順に各要素を出力側第1乃至出力側第3要素とし、前記入力部材が入力側第1要素に直結され、前記出力部材が出力側第3要素に直結され、入力側第3要素が出力側第1要素に直結され、前記第1クラッチが入力側第2要素を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側第2要素に選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側第3要素及び出力側第1要素を選択的に固定し、前記第2ブレーキが入力側第2要素を選択的に固定し、ダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ及びキャリアの一方を前記出力軸に回転連結し、他方を駆動軸に回転連結し、前記第3クラッチが前記ダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ、リングギヤ及びキャリアの中のいずれか二つを選択的に連結し、前記第3ブレーキが前記リングギヤを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
  24. 入力部材と、出力部材と、入力側サンギヤ、入力側リングギヤ及び該入力側サンギヤと入力側リングギヤとに噛合する第1遊星歯車を支承する入力側キャリアを有する入力側単式遊星歯車装置と、出力側サンギヤ、出力側リングギヤ及び該出力側サンギヤと出力側リングギヤとに噛合する第2遊星歯車を支承する出力側キャリアを有する出力側単式遊星歯車装置と、第1乃至第3クラッチと、第1乃至第3ブレーキとを有し、前記入力部材が入力側サンギヤに直結され、前記出力部材が出力側リングギヤに直結され、前記入力側リングギヤが出力側サンギヤに直結され、前記第1クラッチが入力側キャリアを出力側キャリアに選択的に連結し、前記第2クラッチが前記入力部材を出力側キャリアに選択的に連結し、前記第1ブレーキが前記直結された入力側リングギヤ及び出力側サンギヤを選択的に固定し、第2ブレーキが入力側キャリアを選択的に固定し、ダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ及びキャリアの一方を前記出力軸に回転連結し、他方を駆動軸に回転連結し、前記第3クラッチが前記ダブルピニオンプラネタリギヤのサンギヤ、リングギヤ及びキャリアの中のいずれか二つを選択的に連結し、前記第3ブレーキが前記リングギヤを選択的に固定することを特徴とする車両用自動変速機。
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