JP2009079711A - 自動変速機 - Google Patents

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孝昭 加藤
Takeshi Fukaya
剛 深谷
Atsushi Mori
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Abstract


【課題】 本発明は、適切に離間した前進10速段、後進4速段のギヤ比を有し、構成が簡素で、円滑かつ確実に変速可能な自動変速機を提供することである。
【解決手段】 減速出力装置は入力軸の回転を、減速比が1及び第1減速比で減速して第2要素から選択的に出力するとともに、減速比が第1減速比に近い第2減速比及び第2減速比より大きい第3減速比で減速して第3要素から選択的に出力する。変速用複式プラネタリギヤの第5要素は、第4クラッチを介して減速出力装置の第2要素に選択的に連結され、第3クラッチを介して第3要素に選択的に連結されるとともに、第1ブレーキを介して選択的に固定される。第6要素は、第2クラッチを介して入力軸に選択的に連結されるとともに、第2ブレーキを介して選択的に固定される。第7要素は、出力軸に直結され、第8要素は、第1クラッチを介して第3要素に選択的に連結される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車の原動機等によって回転駆動される入力軸の回転を複数変速段に変速して出力軸に伝達する自動変速機に関する。
特許文献1には、入力軸と、第1キャリアに支承され互いに噛合するピニオンの一方のピニオンが、固定された第1サンギヤに噛合し、他方のピニオンが第1リングギヤに噛合する減速用ダブルピニオンプラネタリギヤと、共通キャリアに支承されて互いに噛合するロングピニオンとピニオンのうちのロングピニオンに第2サンギヤと共通リングギヤとが噛合し、ピニオンに第3サンギヤが噛合する変速用複式プラネタリギヤと、前記第1リングギヤと前記第3サンギヤとを選択的に連結する第1クラッチと、前記第1リングギヤと前記第2サンギヤとを選択的に連結する第2クラッチと、前記入力軸と前記共通キャリアとを選択的に連結する第3クラッチと、前記第1キャリアと前記第2サンギヤとを選択的に連結する第4クラッチと、前記第2サンギヤを選択的に固定する第1ブレーキと、前記共通キャリアを選択的に固定する第2ブレーキと、前記共通リングギヤに直結された出力軸とを備え、入力軸の回転を前進8速段、後進段に変速して出力軸に伝達する自動変速機が開示されている。
特開2001−182785号公報(段落〔0024〕〜〔0037〕、図2)
近年、燃費及び動力伝達性能向上を図るため、或いは運転者の嗜好にマッチしたギヤ比を得るために自動変速機の多段化が求められている。特許文献1に開示された自動変速機もかかる要望に応えるもので、前進8速段及び後進段のギヤ比を得ることができる。しかしながら、さらなる多段化への要求を満たしながら構成が簡素で、円滑かつ確実に変速可能な自動変速機の開発が求められている。
本発明は、かかる要望を満たすためになされたもので、適切に離間した前進10速段、少なくとも後進1速段のギヤ比を有し、構成が簡素で、円滑かつ確実に変速可能な自動変速機を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、入力軸と、 該入力軸に連結され、該入力軸の回転及び該入力軸の回転を減速した第1減速比で選択的に出力する第2要素と、減速比が前記第1減速比とは異なるとともに前記入力軸の回転を減速した第2減速比、及び前記第1減速比とは異なるとともに前記第2減速比より大きく前記入力軸の回転を減速した第3減速比で選択的に出力する第3要素とを有する減速出力装置と、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第5、第6、第7及び第8要素を有する変速用複式プラネタリギヤと、前記第3要素と前記第8要素とを選択的に連結する第1クラッチと、前記入力軸と前記第6要素とを選択的に連結する第2クラッチと、前記第3要素と前記第5要素とを選択的に連結する第3クラッチと、前記第2要素と前記第5要素とを選択的に連結する第4クラッチと、前記第5要素を選択的に固定する第1ブレーキと、前記第6要素を選択的に固定する第2ブレーキと、前記第7要素に直結された出力軸と、を備えることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記変速用複式プラネタリギヤは、互いに噛合するロングピニオンとピニオンとを回転可能に支承する変速共通キャリアと、前記ロングピニオンと噛合する第3サンギヤと、前記ピニオンと噛合する第4サンギヤと、前記ロングピニオンと噛合する変速共通リングギヤとで構成され、前記第5要素は、前記第3サンギヤであり、前記第6要素は、前記変速共通キャリアであり、前記第7要素は、前記変速共通リングギヤであり、前記第8要素は、前記第4サンギヤであることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記減速出力装置は、互いに噛合するロングピニオンとピニオンとを回転可能に支承する減速共通キャリアと、前記ロングピニオンと噛合する第1サンギヤと、前記ピニオンと噛合する第2サンギヤと、前記ロングピニオンと噛合する減速共通リングギヤとを有する減速用複式プラネタリギヤであり、前記減速共通キャリアが前記第2要素であるとともに、第6クラッチを介して前記入力軸に連結可能であり、前記減速共通リングギヤが前記第3要素であり、前記第2サンギヤは固定され、前記第1サンギヤは、第5クラッチを介して前記入力軸に連結可能であることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記減速出力装置は、互いに噛合するロングピニオンとピニオンとを回転可能に支承する減速共通キャリアと、前記ロングピニオンと噛合する第1リングギヤと、前記ピニオンと噛合する第2リングギヤと、前記ロングピニオンと噛合する減速共通サンギヤとを有する減速用複式プラネタリギヤであり、前記減速共通キャリアが前記第2要素であるとともに、第6クラッチを介して前記入力軸に連結可能であり、前記第2リングギヤが前記第3要素であり、前記減速共通サンギヤは固定され、前記第1リングギヤは、前記第5クラッチを介して前記入力軸に連結可能であることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、変速用複式プラネタリギヤの第5要素は、第4クラッチを介して減速出力装置の第2要素に選択的に連結され、第3クラッチを介して第3要素に選択的に連結されるとともに、第1ブレーキを介して選択的に固定される。第6要素は、第2クラッチを介して入力軸に選択的に連結されるとともに、第2ブレーキを介して選択的に固定される。第7要素は、前記出力軸に直結され、第8要素は、第1クラッチを介して第3要素に選択的に連結される。
これにより、本発明によれば、変速段の数が前進10速段、後進4速段と極めて多いにも拘らず、構成が簡素で、通常使用可能な歯数設定を用いて各変速段の全てのステップ比を適切な大きさにすることができ、エンジンの使いたい回転数域を有効に使用することができる。さらに、隣接する変速段に変速する場合、複数のクラッチ及びブレーキのうちの1個を係合状態から非係合状態に、他の1個を非係合状態から係合状態に切り換えるだけで、円滑かつ確実に変速することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、変速用複式プラネタリギヤは、互いに噛合するロングピニオンとピニオンとを回転可能に支承する変速共通キャリアと、前記ロングピニオンと噛合する第3サンギヤと、前記ピニオンと噛合する第4サンギヤと、前記ロングピニオンと噛合する変速共通リングギヤとで構成され、第3サンギヤは、第4クラッチを介して減速出力装置の第2要素に選択的に連結され、第3クラッチを介して第3要素に選択的に連結されるとともに、第1ブレーキを介して選択的に固定される。変速共通キャリアは、第2クラッチを介して入力軸に選択的に連結されるとともに、第2ブレーキを介して選択的に固定される。変速共通リングギヤは、出力軸に直結され、第4サンギヤは、第1クラッチを介して第3要素に選択的に連結される。
これにより、請求項1に係る発明の効果に加え、簡素で小型、軽量化が可能な前進10速段、後進4速段のギヤ比を有する自動変速機を得ることができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、減速出力装置は、互いに噛合するロングピニオンとピニオンとを回転可能に支承する減速共通キャリアと、前記ロングピニオンと噛合する第1サンギヤと、前記ピニオンと噛合する第2サンギヤと、前記ロングピニオンと噛合する減速共通リングギヤとを有する減速用複式プラネタリギヤであり、第1サンギヤは、第5クラッチを介して入力軸に選択的に連結され、第2サンギヤは固定されている。減速共通キャリアは、第6クラッチを介して入力軸に選択的に連結されるとともに、第4クラッチを介して変速用複式プラネタリギヤの第3サンギヤに選択的に連結される。減速共通リングギヤは、第3クラッチを介して第3サンギヤに選択的に連結されるとともに、第1クラッチを介して第4サンギヤに選択的に連結される。これにより、前進10速段、後進4速段の自動変速機を極めてコンパクトに構成し、軽量、低コスト化することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、減速出力装置は、互いに噛合するロングピニオンとピニオンとを回転可能に支承する減速共通キャリアと、前記ロングピニオンと噛合する第1リングギヤと、前記ピニオンと噛合する第2リングギヤと、前記ロングピニオンと噛合する減速共通サンギヤとを有する減速用複式プラネタリギヤである。減速共通サンギヤは固定され、第1リングギヤは、第5クラッチを介して入力軸に選択的に連結される。減速共通キャリアは、第6クラッチを介して入力軸に選択的に連結されるとともに、第4クラッチを介して変速用複式プラネタリギヤの第3サンギヤに選択的に連結される。第2リングギヤは、第3クラッチを介して第3サンギヤに選択的に連結されるとともに、第1クラッチを介して第4サンギヤに選択的に連結される。これにより、前進10速段、後進4速段の自動変速機を極めてコンパクトに構成し、軽量、低コスト化することができる。
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施形態に係る自動変速機について説明する。図1に示す自動変速機10は、例えば自動車のエンジンにより回転駆動される流体トルクコンバータ11の出力回転を変速して駆動輪に伝達するために使用される。自動変速機10は、車体に取り付けられたトランスミッションケース12内に共通軸線13上に順次支承された入力軸14、減速出力装置である減速用複式プラネタリギヤ15、変速用複式プラネタリギヤ16、出力軸17、第1、第2、第3、第4、第5、第6クラッチC-1、C-2、C-3、C-4、C-5、C-6、第1、第2レーキB-1、B-2及びワンウェイクラッチF-1等で構成されている。
減速用複式プラネタリギヤ15は、互いに噛合するロングピニオン20とピニオン21とを回転可能に支承する減速共通キャリアC0C1と、ロングピニオン20と噛合する第1サンギヤS0と、ピニオン21と噛合する第2サンギヤS1と、ロングピニオン20と噛合する減速共通リングギヤR0R1とで構成されている。
変速用複式プラネタリギヤ16は、互いに噛合するロングピニオン24とピニオン25とを回転可能に支承する変速共通キャリアC2C3と、ロングピニオン24と噛合する第3サンギヤS2と、ピニオン25と噛合する第4サンギヤS3と、ロングピニオン24と噛合する変速共通リングギヤR2R3とで構成されている。
減速用複式プラネタリギヤ15は、第1サンギヤS0が第5クラッチC-5を介して入力軸14に連結可能とされ、第2サンギヤS1がトランスミッションケース12に固定されている。減速共通キャリアC0C1は、第6クラッチC-6を介して入力軸14に連結可能とされている。
変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2は、第4クラッチC-4を介して減速用複式プラネタリギヤ15の減速共通キャリアC0C1に選択的に連結され、第3クラッチC-3を介して減速共通リングギヤR0R1に選択的に連結されるとともに、第1ブレーキB-1を介して選択的に固定される。変速共通キャリアC2C3は、第2クラッチC-2を介して入力軸に選択的に連結され、かつ第2ブレーキB-2を介して選択的に固定されるとともに、第2ブレーキB-2と並列に配置されたワンウェイクラッチF-1を介してケース12に連結され逆転を阻止されている。第4サンギヤS3は、第1クラッチC-1を介して第減速共通リングギヤR0R1に選択的に連結される。変速共通リングギヤR2R3は出力軸17に直結されている。
なお、流体トルクコンバータ11のポンプインペラ28は図略のエンジンによって回転駆動されてオイルを送り出し、ケース12にワンウェイクラッチ32を介して支承されたステータ29がオイルの反力を受け止めてトルクをタービン30に発生するようになっている。入力軸14はタービン30に直結されている。31はポンプインペラ28とタービン30とを連結可能とするロックアップクラッチである。
以上のように構成された自動変速機10は、第1乃至第6クラッチC-1〜C-6を選択的に係合し、第1、第2ブレーキB-1、B-2を選択的に係合し、入力軸14、出力軸17、減速用複式プラネタリギヤ15及び変速用複式プラネタリギヤ16の各要素を選択的に連結、或いは固定することにより、前進10速段、後進4速段の変速段を成立することができる。図2の作動表において、第1乃至第6クラッチC-1〜C-6、第1、第2ブレーキB-1、B-2及びワンウェイクラッチF-1の各変速段に対応する欄に○が付されている場合、クラッチであれば係合して連結状態、ブレーキであれば係合して固定状態にあることを示す。●が付されている場合、変速が円滑に行われるように変速時に備えて油圧サーボに油圧は供給されているが、クラッチがトルク伝達していない状態を示す。図2において(○)が付されている場合は、エンジンブレーキをかけるときにブレーキが係合される状態を示す。
減速用複式プラネタリギヤ15の第1サンギヤS0、ロングピニオン20とピニオン21とを支承する減速共通キャリアC0C1、ロングピニオン20を介して第1サンギヤS0と噛合する減速共通リングギヤR0R1で構成される減速シングルピニオンプラネタリギヤ22、及び変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2、ロングピニオン24とピニオン25とを支承する変速共通キャリアC2C3、ロングピニオン24を介して第3サンギヤS2と噛合する変速共通リングギヤR2R3で構成される変速シングルピニオンプラネタリギヤ26において、サンギヤの回転数Ns、キャリアの回転数Nc、リングギヤの回転数Nrとシングルピニオンプラネタリギヤのギヤ比λとの関係は、式(1)で示される。
減速用複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS1、ロングピニオン20とピニオン21とを支承する減速共通キャリアC0C1、ロングピニオン20とピニオン21とを介して第2サンギヤS1と噛合する減速共通リングギヤR0R1で構成される減速ダブルピニオンプラネタリギヤ23、及び変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3、ロングピニオン24とピニオン25とを支承する変速共通キャリアC2C3、ロングピニオン24とピニオン25とを介して第4サンギヤS3と噛合する変速共通リングギヤR2R3で構成される変速ダブルピニオンプラネタリギヤ27において、サンギヤの回転数Ns、キャリアの回転数Nc、リングギヤの回転数Nrとダブルピニオンプラネタリギヤのギヤ比λとの関係は、式(2)で示され、自動変速機10の各変速段におけるギヤ比は、式(1)、(2)に基づいて算出される。
減速及び変速シングルピニオンプラネタリギヤ22,26のサンギヤS0、S2の歯数をZs0、Zs2、リングギヤR0、R2の歯数をZr0、Zr2、減速及び変速ダブルピニオンプラネタリギヤ23、27のサンギヤS1、S3の歯数をZs1、Zs3、リングギヤR1、R3の歯数をZr1、Zr3とすると、シングルピニオンプラネタリギヤ22、26、ダブルピニオンプラネタリギヤ23、27、のギヤ比はλ0=Zs0/Zr0、λ2=Zs2/Zr2、λ1=Zs1/Zr1、λ3=Zs3/Zr3である。
(数1)
Nr=(1+λ)Nc−λNs・・・(1)
(数2)
Nr=(1−λ)Nc+λNs・・・(2)
第1乃至第6クラッチC-1〜C-6を選択的に係合し、第1、第2ブレーキB-1、B-2を選択的に係合したとき、減速用及び変速用複式プラネタリギヤ15、16の各要素の速度比は、図3に示す速度線図のようになる。速度線図は、プラネタリギヤのサンギヤ、キャリア、リングギヤからなる各要素を横軸方向にギヤ比に対応させた間隔で配置し、縦軸方向に各要素に対応してその速度比を取ったものである。図3には、減速用及び変速用複式プラネタリギヤ15、16の速度線図が左右に並べて記載されている。減速用複式プラネタリギヤ15では、S0、C0C1、R0R1、S1が夫々付された各1本の縦線上に第1サンギヤS0、減速共通キャリアC0C1、減速共通リングギヤR0R1及び第2サンギヤS1の速度比を表している。変速用複式プラネタリギヤ16では、S2、C2C3、R2R3、S3が夫々付された各1本の縦線上に第3サンギヤS2、変速共通キャリアC2C3、変速共通リングギヤR2R3及び第4サンギヤS3の速度比を表している。
減速用複式プラネタリギヤ15の減速シングルピニオンプラネタリギヤ22については、第1サンギヤS0の縦線と減速共通キャリアC0C1の縦線との間隔を1とみなし、減速共通キャリアR0R1の縦線を減速共通キャリアC0C1の縦線から第1サンギヤS0の縦線の反対側にギヤ比λ0だけ離して配置されている。減速ダブルピニオンプラネタリギヤ23については、第2サンギヤS1の縦線と減速共通キャリアC0C1の縦線との間隔を1とみなし、減速共通リングギヤR0R1の縦線を減速共通キャリアC0C1の縦線から第2サンギヤS1の縦線と同じ側にギヤ比λ1だけ離して配置されている。
減速用複式プラネタリギヤ15では、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素である第1サンギヤS0、減速共通キャリアC0C1、減速共通リングギヤR0R1及び第2サンギヤS1が、並び順にそれぞれ第1、第2、第3及び第4要素をなす。
速度線図から明らかなように、減速用複式プラネタリギヤ15は、第6クラッチC-6が係合されると、入力軸14の回転を第2要素である減速共通キャリアC0C1から減速比1で出力し、第3要素である減速共通リングギヤR0R1から第2減速比で出力し、第5クラッチC-5が係合されると、入力軸14の回転を減速共通キャリアC0C1から減速比が1より大きく第2減速比より僅かに小さい第1減速比で出力し、減速共通リングギヤR0R1から第2減速比より大きい第3減速比で出力する。このように、減速用複式プラネタリギヤ15は、入力軸14に連結され、入力軸14の回転を減速比が1及び1より大きい第1減速比で減速して選択的に出力する第2要素と、減速比が第1減速比に近い第2減速比及び第2減速比より大きい第3減速比で減速して選択的に出力する第3要素を有する減速出力装置33を構成する。
変速用複式プラネタリギヤ16の変速シングルピニオンプラネタリギヤ26については、第3サンギヤS2の縦線と変速共通キャリアC2C3の縦線との間隔を1とみなし、変速共通リングギヤR2R3の縦線を変速共通キャリアC2C3の縦線から第3サンギヤS2の縦線の反対側にギヤ比λ2だけ離して配置されている。変速ダブルピニオンプラネタリギヤ27については、第4サンギヤS3の縦線と変速共通キャリアC2C3の縦線との間隔を1とみなし、変速共通リングギヤR2R3の縦線を変速共通キャリアC2C3の縦線から第4サンギヤS3の縦線と同じ側にギヤ比λ3だけ離して配置されている。
変速用複式プラネタリギヤ16では、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素である第4サンギヤS3、変速共通キャリアC2C3、変速共通リングギヤR2R3及び第4サンギヤS3が、並び順にそれぞれ第5、第6、第7及び第8要素をなす。
速度線図には、第1乃至第6クラッチC-1〜C-6、第1、第2ブレーキB-1、B-2及びワンウェイクラッチF-1が選択的に作動された点にC-1〜C-6、B-1、B-2、F-1が記入されている。
自動変速機10の制御装置を図4に示すブロック図に基づいて説明する。CPUを内蔵した制御装置35は、エンジンの回転が伝達されるトルクコンバータ11のエンジン側回転数Neを検出するエンジン回転数センサ36、入力軸14の回転数Niを検出する入力回転数センサ37、出力軸17の回転数Nvを検出する出力回転数センサ38、シフトレバーがドライブレンジD、ニュートラルレンジN、リバースレンジRにシフトされているとき、検出信号D、N、Rを送出するレンジ位置センサ39、アクセルの踏み込み量Ssを検出するスロットル開度センサ40等から各検出信号が入力され、これら検出信号に基づいて最適な変速段を選択し、制御電流を各クラッチ、ブレーキを作動させる各油圧サーボ部41に出力して第1乃至第6クラッチC-1〜C-6、第1、第2ブレーキB-1、B-2を図2の作動表に示すように選択的に係合して前進10速段、後進4速段を達成する。
第1速(1st)は、制御装置35による第1、第5クラッチC-1、C-5の係合とワンウェイクラッチF-1の自動係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の第1サンギヤS0に第5クラッチC-5を介して入力され、第3減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に入力され、変速共通キャリアC2C3がワンウェイクラッチF-1により逆転を阻止されて反力を受けるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は第1速のギヤ比で減速して正回転される。
下り坂道でエンジンブレーキをかける場合、駆動輪から変速共通リングギヤR2R3を介して変速共通キャリアC2C3に伝達される回転数が、エンジン側から伝達される回転数より大きくなり、変速共通キャリアC2C3に作用する反力の方向が逆転する。このために、エンジンブレーキをかけるときは、図2において(○)で示すように変速共通キャリアC2C3は第2ブレーキB-2の係合により固定される。
第2速(2nd)は、第1、第5クラッチC-1、C-5及び第1ブレーキB-1の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の第1サンギヤS0に第5クラッチC-5を介して入力され、第3減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に入力され、第3サンギヤS2が第1ブレーキB-1を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は第2速のギヤ比で減速して正回転される。
第3速(3rd)は、第1、第6クラッチC-1、C-6及び第1ブレーキB-1の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に入力され、第3サンギヤS2が第1ブレーキB-1を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は第3速のギヤ比で減速して正回転される。
第4速(4th)は、第1、第3、第6クラッチC-1、C-3、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に伝達されるとともに、第3クラッチC-3を介して第3サンギヤS2に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第2減速比である第4速のギヤ比で減速して正回転される。
第5速(5th)は、第1、第4、第6クラッチC-1、C-4、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に伝達され、入力軸14の回転が第6、第4クラッチC-6、C-4を介して第3サンギヤS2に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第5速のギヤ比で減速して正回転される。
第6速(6th)は、第1、第2、第6クラッチC-1、C-2、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に伝達され、入力軸14の回転が第2クラッチC-2を介して変速共通キャリアC2C3に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第6速のギヤ比で減速して正回転される。
第7速(7th)は、第2、第4、第6クラッチC-2、C-4、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が、第6、第4クラッチC-6、C-4の係合により減速用複式プラネタリギヤ15の減速共通キャリアC0C1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、第2クラッチC-2を介して変速共通キャリアC2C3に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14と同一回転数で正回転される。
第8速(OD1)は、第2、第3、第6クラッチC-2、C-3、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第3クラッチC-3を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、入力軸14の回転が第2クラッチC-2を介して変速共通キャリアC2C3に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第8速のギヤ比で増速して正回転される。
第9速(OD2)は、第2、第3、第5クラッチC-2、C-3、C-5の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の第1サンギヤS0に第5クラッチC-5を介して入力され、第3減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第3クラッチC-3を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、入力軸14の回転が第2クラッチC-2を介して変速共通キャリアC2C3に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第9速のギヤ比で増速して正回転される。
第10速(OD3)は、第2、第5クラッチC-2、C-5及び第1ブレーキB-1の係合により達成される。入力軸14の回転が第2クラッチC-2を介して変速用複式プラネタリギヤ15の変速共通キャリアC2C3に伝達され、第3サンギヤS2が第1ブレーキB-1を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第10速のギヤ比で増速して正回転される。この場合、第5クラッチC-5は、油圧サーボに油圧を供給されているが、トルクは伝達しない。
後進第1速(Rev1)は、第3、第5クラッチC-3、C-5及び第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の第1サンギヤS0に第5クラッチC-5を介して入力されることにより入力軸14の回転が第3減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第3クラッチC-3を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、変速共通キャリアC2C3が第2ブレーキB-2を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、後進第1速のギヤ比で減速して逆回転される。
後進第2速(Rev2)は、第3、第6クラッチC-3、C-6及び第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力されることにより入力軸14の回転が第2減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第3クラッチC-3を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、変速共通キャリアC2C3が第2ブレーキB-2を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、後進第2速のギヤ比で減速して逆回転される。
後進第3速(Rev3)は、第4、第5クラッチC-4、C-5及び第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の第1サンギヤS0に第5クラッチC-5を介して入力されることにより入力軸14の回転が第1減速比で減速された減速共通キャリアC0C1の回転が、第4クラッチC-4を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、変速共通キャリアC2C3が第2ブレーキB-2を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、後進第3速のギヤ比で減速して逆回転される。
後進第4速(Rev4)は、第4、第6クラッチC-4、C-6及び第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が第6クラッチC-6を介して減速比1で伝達される減速用複式プラネタリギヤ15の共通キャリアC0C1の回転が、第4クラッチC-4を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、変速共通キャリアC2C3が第2ブレーキB-2を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、後進第4速のギヤ比で減速して逆回転される。
第1の実施形態において、図5に示す作動表のように、第2速(2nd)を、第1、第6クラッチC-1、C-6の係合とワンウェイクラッチF-1の自動係合により達成するようにしてもよい。この場合、図6に示す速度線図のように、入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ15の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された減速共通リングギヤR0R1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に入力され、変速共通キャリアC2C3がワンウェイクラッチF-1により逆転を阻止されて反力を受けるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は第2速のギヤ比で減速して正回転される。
下り坂道でエンジンブレーキをかける場合、駆動輪から変速共通リングギヤR2R3を介して変速共通キャリアC2C3に伝達される回転数が、エンジン側から伝達される回転数より大きくなり、変速共通キャリアC2C3に作用する反力の方向が逆転する。このために、第2速で走行中にエンジンブレーキをかけるときは、図5において(○)で示すように変速共通キャリアC2C3は第2ブレーキB-2の係合により固定される。第2速以外は、図2の作動表と同じである。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は第1の実施形態と減速用複式プラネタリギヤが異なるだけであるので、この相違部分について説明し、他の部分については同一要素に同一参照番号を付して説明を省略する。図7に示すように、第2の実施形態においては、減速出力装置33が、互いに噛合するロングピニオン45とピニオン46とを回転可能に支承する減速共通キャリアC0C1と、ロングピニオン45と噛合する減速共通サンギヤS0S1と、ロングピニオン45と噛合する第1リングギヤR0と、ピニオン46と噛合する第2リングギヤR1とを有する減速用複式プラネタリギヤ47で構成されている。
減速用複式プラネタリギヤ47は、第1リングギヤR0が第5クラッチC-5を介して入力軸14に連結可能とされ、減速共通サンギヤS0S1がトランスミッションケース12に固定されている。減速共通キャリアC0C1は、第6クラッチC-6を介して入力軸14に連結可能とされているとともに、第4クラッチC-4を介して変速用プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に連結可能とされている。第2リングギヤR1は、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に連結可能とされているとともに、第3クラッチC-3を介して第3サンギヤS2に連結可能とされている。
減速用、変速用複式プラネタリギヤ47、16の速度線図は、図8に示すように、第1の実施形態のものとほぼ同じである。
第2の実施形態に係る自動変速機10においても、第1乃至第6クラッチC-1〜C-6、第1、第2ブレーキB-1、B-2を図2の作動表に示すように選択的に係合して前進10速、後進4速を達成することができる。
第1速(1st)は、制御装置35による第1、第5クラッチC-1、C-5の係合とワンウェイクラッチF-1の自動係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の第1リングギヤR0に第5クラッチC-5を介して入力され、第3減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に入力され、変速共通キャリアC2C3がワンウェイクラッチF-1により逆転を阻止されて反力を受けるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は第1速のギヤ比で減速して正回転される。
下り坂道でエンジンブレーキをかける場合、駆動輪から変速共通リングギヤR2R3を介して変速共通キャリアC2C3に伝達される回転数が、エンジン側から伝達される回転数より大きくなり、変速共通キャリアC2C3に作用する反力の方向が逆転する。このために、エンジンブレーキをかけるときは、図2において(○)で示すように変速共通キャリアC2C3は第2ブレーキB-2の係合により固定される。
第2速(2nd)は、第1、第5クラッチC-1、C-5及び第1ブレーキB-1の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の第1リングギヤR0に第5クラッチC-5を介して入力され、第3減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に入力され、第3サンギヤS3が第1ブレーキB-1を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は第2速のギヤ比で減速して正回転される。
第3速(3rd)は、第1、第6クラッチC-1、C-6及び第1ブレーキB-1の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に入力され、第3サンギヤS2が第1ブレーキB-1を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は第3速のギヤ比で減速して正回転される。
第4速(4th)は、第1、第3、第6クラッチC-1、C-3、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に伝達されるとともに、第3クラッチC-3を介して第3サンギヤS2に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第2減速比である第4速のギヤ比で減速して正回転される。
第5速(5th)は、第1、第4、第6クラッチC-1、C-4、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に伝達され、入力軸14の回転が第6、第4クラッチC-6、C-4を介して第3サンギヤS2に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第5速のギヤ比で減速して正回転される。
第6速(6th)は、第1、第2、第6クラッチC-1、C-2、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に伝達され、入力軸14の回転が第2クラッチC-2を介して変速共通キャリアC2C3に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第6速のギヤ比で減速して正回転される。
第7速(7th)は、第2、第4、第6クラッチC-2、C-4、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が、第6、第4クラッチC-6、C-4の係合により減速用複式プラネタリギヤ47の減速共通キャリアC0C1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、第2クラッチC-2を介して変速共通キャリアC2C3に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14と同一回転数で正回転される。
第8速(OD1)は、第2、第3、第6クラッチC-2、C-3、C-6の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第3クラッチC-3を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、入力軸14の回転が第2クラッチC-2を介して変速共通キャリアC2C3に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第8速のギヤ比で増速して正回転される。
第9速(OD2)は、第2、第3、第5クラッチC-2、C-3、C-5の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の第1リングギヤR0に第5クラッチC-5を介して入力され、第3減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第3クラッチC-3を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、入力軸14の回転が第2クラッチC-2を介して変速共通キャリアC2C3に伝達されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第9速のギヤ比で増速して正回転される。
第10速(OD3)は、第2、第5クラッチC-2、C-5及び第1ブレーキB-1の係合により達成される。入力軸14の回転が第2クラッチC-2を介して変速用複式プラネタリギヤ47の変速共通キャリアC2C3に伝達され、第3サンギヤS2が第1ブレーキB-1を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、入力軸14の回転を第10速のギヤ比で増速して正回転される。この場合、第5クラッチC-5は、油圧サーボに油圧を供給されているが、トルクは伝達しない。
後進第1速(Rev1)は、第3、第5クラッチC-3、C-5及び第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の第1リングギヤR0に第5クラッチC-5を介して入力されることにより入力軸14の回転が第3減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第3クラッチC-3を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、変速共通キャリアC2C3が第2ブレーキB-2を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、後進第1速のギヤ比で減速して逆回転される。
後進第2速(Rev2)は、第3、第6クラッチC-3、C-6及び第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力されることにより入力軸14の回転が第2減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第3クラッチC-3を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、変速共通キャリアC2C3が第2ブレーキB-2を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、後進第2速のギヤ比で減速して逆回転される。
後進第3速(Rev3)は、第4、第5クラッチC-4、C-5及び第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の第1リングギヤR0に第5クラッチC-5を介して入力されることにより入力軸14の回転が第1減速比で減速された減速共通キャリアC0C1の回転が、第4クラッチC-4を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、変速共通キャリアC2C3が第2ブレーキB-2を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、後進第3速のギヤ比で減速して逆回転される。
後進第4速(Rev4)は、第4、第6クラッチC-4、C-6及び第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が第6クラッチC-6を介して減速比1で伝達される減速用複式プラネタリギヤ47の共通キャリアC0C1の回転が、第4クラッチC-4を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS2に伝達され、変速共通キャリアC2C3が第2ブレーキB-2を介して固定されるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は、後進第4速のギヤ比で減速して逆回転される。
第2の実施形態において、図5に示す作動表のように、第2速(2nd)を、第1、第6クラッチC-1、C-6の係合とワンウェイクラッチF-1の自動係合により達成するようにしてもよい。この場合、図9に示す速度線図のように、入力軸14の回転が減速用複式プラネタリギヤ47の減速共通キャリアC0C1に第6クラッチC-6を介して入力され、第2減速比で減速された第2リングギヤR1の回転が、第1クラッチC-1を介して変速用複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS3に入力され、変速共通キャリアC2C3がワンウェイクラッチF-1により逆転を阻止されて反力を受けるので、変速共通リングギヤR2R3延いては出力軸17は第2速のギヤ比で減速して正回転される。
下り坂道でエンジンブレーキをかける場合、駆動輪から変速共通リングギヤR2R3を介して変速共通キャリアC2C3に伝達される回転数が、エンジン側から伝達される回転数より大きくなり、変速共通キャリアC2C3に作用する反力の方向が逆転する。このために、第2速で走行中にエンジンブレーキをかけるときは、図5において(○)で示すように変速共通キャリアC2C3は第2ブレーキB-2の係合により固定される。第2速以外は、図2の作動表と同じである。
本発明に係る自動変速機の第1の実施形態を示すスケルトン図。 第1の実施形態の各変速段におけるブレーキ及びクラッチの作動表を示す図。 第1の実施形態の各変速段におけるプラネタリギヤの各要素の回転比を示す速度線図。 制御装置を示すブロック図。 第1の実施形態の各変速段におけるブレーキ及びクラッチの作動表の他の例を示す図。 図5に示す作動表に基づいてクラッチ、ブレーキを作動した場合の速度線図。 第2の実施形態に係る自動変速機を示すスケルトン図。 第2の実施形態の各変速段におけるプラネタリギヤの各要素の回転比を示す速度線図。 第2の実施形態において、図5に示す作動表に基づいてクラッチ、ブレーキを作動した場合の速度線図。
符号の説明
10…自動変速機、11…流体トルクコンバータ、12…トランスミッションケース、13…共通軸線、14…入力軸、15,47…減速用複式プラネタリギヤ、16…変速用複式プラネタリギヤ、17…出力軸、20,24,45…ロングピニオン、21,25,46…ピニオン、22…減速シングルピニオンプラネタリギヤ、23…減速ダブルピニオンプラネタリギヤ、26…変速シングルピニオンプラネタリギヤ、27…変速ダブルピニオンプラネタリギヤ、28…ポンプインペラ、29…ステータ、30…タービン、33…減速出力装置、35…制御装置、41…油圧サーボ部。

Claims (4)

  1. 入力軸と、
    該入力軸に連結され、該入力軸の回転及び該入力軸の回転を減速した第1減速比で選択的に出力する第2要素と、減速比が前記第1減速比とは異なるとともに前記入力軸の回転を減速した第2減速比、及び前記第1減速比とは異なるとともに前記第2減速比より大きく前記入力軸の回転を減速した第3減速比で選択的に出力する第3要素とを有する減速出力装置と、
    速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第5、第6、第7及び第8要素を有する変速用複式プラネタリギヤと、
    前記第3要素と前記第8要素とを選択的に連結する第1クラッチと、
    前記入力軸と前記第6要素とを選択的に連結する第2クラッチと、
    前記第3要素と前記第5要素とを選択的に連結する第3クラッチと、
    前記第2要素と前記第5要素とを選択的に連結する第4クラッチと、
    前記第5要素を選択的に固定する第1ブレーキと、
    前記第6要素を選択的に固定する第2ブレーキと、
    前記第7要素に直結された出力軸と、
    を備えることを特徴とする自動変速機。
  2. 請求項1において、前記変速用複式プラネタリギヤは、互いに噛合するロングピニオンとピニオンとを回転可能に支承する変速共通キャリアと、前記ロングピニオンと噛合する第3サンギヤと、前記ピニオンと噛合する第4サンギヤと、前記ロングピニオンと噛合する変速共通リングギヤとで構成され、
    前記第5要素は、前記第3サンギヤであり、
    前記第6要素は、前記変速共通キャリアであり、
    前記第7要素は、前記変速共通リングギヤであり、
    前記第8要素は、前記第4サンギヤであることを特徴とする自動変速機。
  3. 請求項1又は2において、前記減速出力装置は、互いに噛合するロングピニオンとピニオンとを回転可能に支承する減速共通キャリアと、前記ロングピニオンと噛合する第1サンギヤと、前記ピニオンと噛合する第2サンギヤと、前記ロングピニオンと噛合する減速共通リングギヤとを有する減速用複式プラネタリギヤであり、
    前記減速共通キャリアが前記第2要素であるとともに、第6クラッチを介して前記入力軸に連結可能であり、
    前記減速共通リングギヤが前記第3要素であり、
    前記第2サンギヤは固定され、
    前記第1サンギヤは、第5クラッチを介して前記入力軸に連結可能であることを特徴とする自動変速機。
  4. 請求項1又は2において、前記減速出力装置は、互いに噛合するロングピニオンとピニオンとを回転可能に支承する減速共通キャリアと、前記ロングピニオンと噛合する第1リングギヤと、前記ピニオンと噛合する第2リングギヤと、前記ロングピニオンと噛合する減速共通サンギヤとを有する減速用複式プラネタリギヤであり、
    前記減速共通キャリアが前記第2要素であるとともに、第6クラッチを介して前記入力軸に連結可能であり、
    前記第2リングギヤが前記第3要素であり、
    前記減速共通サンギヤは固定され、
    前記第1リングギヤは、前記第5クラッチを介して前記入力軸に連結可能であることを特徴とする自動変速機。
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