JP2005163684A - 排気ガス再循環装置付き内燃機関 - Google Patents

排気ガス再循環装置付き内燃機関 Download PDF

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Abstract

【課題】 きわめて簡単な構造でエンジン製造コストの上昇を招くことなく、かつ給気流の圧力損失の増大及びこれによるエンジン性能の低下を招くことなく、給気側のEGRガス注入部の圧力を排気側のEGRガス取出部の圧力よりも常時低く保持して所要のEGRの機能を発揮し得る排気ガス再循環装置を備えた内燃機関を提供する。
【解決手段】 エンジンの排気通路から排気ガスの一部を抽出してなるEGR(排気ガス再循環)ガスを、給気通路に還流するEGR通路を備えた排気ガス再循環(EGR)装置付き内燃機関において、前記EGR通路の前記給気通路側の開口部を、給気ポートにおける給気流による低圧が形成されるタンジェンシャルポート渦室部の後方壁面に形成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディーゼル機関等に適用され、エンジン(内燃機関)の排気通路から排気ガスの一部を抽出してなるEGR(排気ガス再循環)ガスを、給気通路に還流するEGR通路を備えた排気ガス再循環(EGR)装置付き内燃機関に関する。
ディーゼル機関において、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減する有効な手段として、排気ガス再循環(EGR)装置がある。該排気ガス再循環装置は、エンジンの排気通路から排気ガスの一部を抽出してなるEGR(排気ガス再循環)ガスを、EGR通路を通して給気通路に還流する構成となっている。
かかるディーゼル機関において、前記のようにして排気ガスを円滑に再循環させてEGRの機能を発揮させるには、EGR通路のEGRガス取出部が開口する排気通路における排気圧力(排気ガスの圧力)をEGR通路のEGRガス注入部が開口する給気通路における給気圧力よりも高める必要がある。
前記のように、排気圧力を給気圧力よりも常時高く保持する手段として、たとえば特許文献1(特開平11−62603号公報)にて開示されているような、過給機の排気タービン側に設けた可変ノズル機構によってノズル面積を絞り、排気タービン上流側の排気圧力を上昇させるようにした可変容量型排気ターボ過給機が多く用いられている。
特許文献1においては、タービンケーシングに取り付けられたノズルマウントに回動可能に支持されたノズルベーンを備え、アクチュエータの駆動力を駆動レバー装置を介してドライブリングに伝達し、該ドライブリングを回動させることにより、レバープレートを含むリング組立品を介して前記ノズルベーンに伝達して該ノズルベーンを回動させ、その翼角を変化させるように構成された可変ノズル機構によって排気タービンの容量を変化させるとともに、排気タービン上流側の排気圧力をコンプレッサからの給気通路における給気圧力よりも高めることを可能としている。
また、特許文献2(特開平6−173781号公報)においては、スワール発生用の絞りが設けられたヘリカル給気ポートを備えるとともに、EGR通路を前記ヘリカル給気ポートの前記絞りの下流側に開口し、前記絞りによって圧力降下された該絞りの下流側部位の給気ポート内にEGRガスを還流するようにして、給気側のEGRガス注入部の圧力を排気側のEGRガス取出部の圧力よりも常時低く保持している。
特開平11−62603号公報 特開平6−173781号公報
特許文献1に開示されている可変ノズル機構を備えた可変容量型排気ターボ過給機付き内燃機関にあっては、高温の排気ガス中に機械的な制御操作部分があるため、機械部分の製作公差や熱変形等により制御誤差が発生し易く、排気ガス再循環(EGR)装置によるEGR量制御を行うエンジンにおいては、高精度のEGR量制御は不可能となる。
また、可変ノズル機構によって排気タービン上流側の排気圧力が上昇すると過給機回転数が上昇し、これに伴ってコンプレッサ後流側の給気圧力も上昇し、排気圧力と給気圧力との差圧が小さくなってEGR量の増加が抑制され、所望のEGR効果が得られ難い。
また、特許文献2に開示されている排気ガス再循環(EGR)装置付き内燃機関にあっては、給気通路にスワール発生用の絞りを設けて、給気ポートの該絞りの設置によって低圧になった部位にEGR通路の開口部を形成しているため、該絞りはEGRガス流入の抵抗にはならないものの、該絞りによって給気ポートにおける給気流の圧力損失が増大して、エンジン性能が低下する。
また、給気ポートに前記絞りを設置するので、給気系の構造が複雑となるとともにエンジン製造コスト増加の一因となる。
等の問題点を有している。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、きわめて簡単な構造でエンジン製造コストの上昇を招くことなく、かつ給気流の圧力損失の増大及びこれによるエンジン性能の低下を招くことなく、給気側のEGRガス注入部の圧力を排気側のEGRガス取出部の圧力よりも常時低く保持して所要のEGRの機能を発揮し得る排気ガス再循環装置を備えた内燃機関を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、その第1の手段は、エンジンの排気通路から排気ガスの一部を抽出してなるEGR(排気ガス再循環)ガスを、給気通路に還流するEGR通路を備えた排気ガス再循環装置付き内燃機関において、前記EGR通路の前記給気通路側の開口部を、給気ポートにおける給気流による低圧が形成されるタンジェンシャルポート渦室部の後方壁面に形成したことを特徴とする。
かかる第1の手段において、好ましくは、前記内燃機関が給気弁を1シリンダにつき2個備えた内燃機関であって、前記EGR通路の前記給気通路側の開口部を、2個の給気ポートにおける前記タンジェンシャルポート渦室部の後方壁面にそれぞれ形成する。
給気ポートにおけるタンジェンシャルポート渦室部の後方壁面近傍は、給気流が給気ポート壁面から剥離するため圧力が低くなる。そこで、かかる第1の手段においては、この低圧が形成されるタンジェンシャルポート渦室部の後方壁面に、EGRガスが還流される給気側の開口部を設けたので、給気側のEGRガス注入部の圧力を排気側のEGRガス取出部の圧力よりも低く保持することが可能となる。
これにより、低圧が形成されるタンジェンシャルポート渦室部の後方壁面にEGRガスが還流される給気側の開口部を設けるという、特許文献1のような可変ノズル機構や、特許文献2のような給気通路に設けられたスワール発生用の絞りのような格別な装置を不要としたきわめて簡単な構造で、かつ前記絞りの設置に起因するような給気流の圧力損失の増大及びこれによるエンジン性能の低下を招くことなく、給気側のEGRガス注入部の圧力を排気側のEGRガス取出部の圧力よりも常時低く保持することができて、所要のEGRガス流量を保持しNOx(窒素酸化物)の発生量を低減することができる。
また、本発明の第2の手段は、エンジンの排気通路から排気ガスの一部を抽出してなるEGR(排気ガス再循環)ガスを、給気通路に還流するEGR通路を備えた排気ガス再循環装置付き内燃機関において、前記EGR通路を第1、第2のEGR通路の2つのEGR通路で構成し、該第1、第2のEGR通路のそれぞれを1つの給気ポートにおける低圧形成部の周壁面に開口するとともに、前記第1のEGR通路の開口方向をシリンダ内におけるスワールを助長する方向に設定し、前記第2のEGR通路の開口方向をシリンダ内におけるスワールを減速する方向に設定したことを特徴とする。
かかる第2の手段によれば、給気ポートへの開口方向をシリンダ内におけるスワールを助長する方向に設定した第1のEGR通路と、開口方向をシリンダ内におけるスワールを減速する方向に設定した第2のEGR通路とを併設して、スワールの助長を必要とする低回転あるいは低負荷運転時には前記第1のEGR通路からEGRガスを燃焼室内に噴出し該EGRガスによってスワール強さを増大せしめて、空気及びEGRガスと噴射燃料との混合を促進し、スワールの減速を必要とする高回転あるいは高負荷運転時には前記第2のEGR通路からEGRガスをスワールを減速する方向に噴出し、該EGRガスによってスワール強さを抑制せしめて適正スワールを保持することにより、全運転域で安定した燃焼をなさしめることができる。
即ち、かかる第2の手段によれば、スワール強さを助長する方向とスワール強さを減速する方向との2方向に開口した2つのEGR通路を使い分けることにより、EGR本来の機能であるNOx低減効果とスワール強さを制御することによる燃焼改善効果とを併せて奏することが可能となる。
そして、かかる第2の手段において好ましくは、前記第1のEGR通路の前記周壁面への開口部の径(d)を、前記第2のEGR通路の前記周壁面への開口部の径(d)よりも大きく形成する。
このように構成すれば、開口部の径(d)に形成された第1のEGR通路と、開口部の径(d)に形成された第2のEGR通路とによってEGRガス量を一定に保持して、シリンダ内におけるスワール強さを助長する方向に開口された前記第1のEGR通路の開口部の径(d)を大きくすることによって、殊に、スワール強さの助長を必要とする低回転あるいは低負荷運転時において、前記第1のEGR通路からのEGRガスの噴出によるスワール強さの助長効果をより大きくして、空気及びEGRガスと噴射燃料との混合を促進できる。
また、かかるかかる第2の手段において好ましくは、前記第1、第2のEGR通路の何れか一方または双方に当該EGR通路の通路面積を調整するEGR制御弁を設けるとともに、エンジン回転数、エンジンの負荷等のエンジン運転条件に基づき設定された燃焼室内のスワール強さに対応して前記EGR制御弁の開度を調整するコントローラを設ける。
そして具体的には、次のように構成するのがよい。
即ち、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出器と、エンジンの負荷を検出する負荷検出器とを設け、前記コントローラは、前記エンジン回転数検出器からのエンジン回転数の検出値及び前記負荷検出器からのエンジン負荷の検出値の何れか一方または双方に基づき該検出値に対応する前記スワール強さ及び該スワール強さに対応する前記EGR制御弁の開度を算出して、該EGR制御弁を前記算出開度に制御するように構成する。
このように構成すれば、給気ポートへの開口方向をシリンダ内におけるスワール強さを助長する方向に設定した第1のEGR通路と、該開口方向をシリンダ内におけるスワール強さを減速する方向に設定した第2のEGR通路の何れか一方または双方にEGR制御弁を設け、エンジン回転数の検出値あるいはエンジン負荷の検出値が入力されるコントローラによって、前記エンジン回転数あるいはエンジン負荷の検出値に基づき、該エンジン回転数あるいはエンジン負荷に対応するスワール強さを算出し、さらに該スワール強さに対応する前記EGR制御弁の適正開度を算出して、該EGR制御弁をかかる適正開度に制御することが可能となり、EGRガス量とEGRガスによるスワール強さの制御とを、エンジン運転条件によって高精度でなすことができる。
以上のように本発明によれば、低圧が形成されるタンジェンシャルポート渦室部の後方壁面に、EGRガスが還流される給気側の開口部を設けることにより、給気側のEGRガス注入部の圧力を排気側のEGRガス取出部の圧力よりも低く保持することが可能となる。
これにより、可変ノズル機構や給気通路に設けられたスワール発生用の絞りのような格別な装置を不要として、きわめて簡単な構造でエンジン製造コストの上昇を招くことなく、かつ給気流の圧力損失の増大及びこれによるエンジン性能の低下を招くことなく、給気側のEGRガス注入部の圧力を排気側のEGRガス取出部の圧力よりも常時低く保持することができて、所要のEGRガス流量を保持しNOx(窒素酸化物)の発生量を低減することができる。
また、本発明によれば、給気ポートへの開口方向をシリンダ内におけるスワール強さを助長する方向に設定した第1のEGR通路と、開口方向をシリンダ内におけるスワール強さを減速する方向に設定した第2のEGR通路とを併設することにより、スワール強さを助長する方向とスワール強さを減速する方向との2方向に開口した2つのEGR通路を使い分けることができて、EGR本来の機能であるNOx低減効果とスワール強さを制御することによる燃焼改善効果とを併せて奏することが可能となる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の第1実施例に係る排気ガス再循環装置付きディーゼル機関における給気及び排気系の概略断面図(図2のA−A線概略断面図)、図2は給気及び排気系の概略平面図である。図3は本発明の第2実施例に係る排気ガス再循環装置付きディーゼル機関におけるEGRシステムの構成図、図4は前記第2実施例におけるEGRシステムの制御ブロック図である。図5は前記第2実施例におけるエンジン回転数及びエンジン負荷とスワール強さとの関係線図、図6は前記第2実施例におけるスワール強さとEGR制御弁開度との関係線図である。
第1実施例における給気及び排気系全体構成を示す図1〜図2において、9はエンジン(ディーゼル機関)の燃焼室、5はシリンダ、7は各シリンダに2個(1個でもよい)設けられた給気弁である。6は給気通路で、図2のように、該給気通路6から前記給気弁7によって開閉される2個の給気ポート2が分岐して形成されている。5aはシリンダ中心である。
8は各シリンダ5に2個(1個でもよい)設けられた排気弁である。3は前記排気弁8によって開閉される2個の排気ポートで、図2のように、該2個の排気ポート3が合流して排気通路4を形成している。
1はEGR通路で、前記排気通路4のEGR取入口1eから分岐されて該排気通路4を流れる排気ガスの一部をEGRガスとして抽出する。該EGR通路1は図2のように、2つのEGR通路1a及び1bに分岐されており、各EGR通路1a及び1bの開口部1c及び1dは前記2つの給気ポート2、2のタンジェンシャルポート渦室部14の後方壁面2aに形成されている。
即ち、図1〜図2において、前記タンジェンシャルポート渦室部14は、給気流Sが給気ポート2の壁面から剥離するため圧力が低くなる部位であり、給気弁7直上部の給気ポート2の入口側寄りの部位に形成されており、前記EGR通路1a及び1bは該タンジェンシャルポート渦室部14に臨む後方壁面2aに開口している。
かかる第1実施例において、前記排気通路4のEGR取入口1eから取り入れられた排気ガスの一部であるEGRガスは、EGR通路1から2つのEGR通路1a及び1bに分岐して、前記タンジェンシャルポート渦室部14に臨む後方壁面2aに形成された開口部1c及び1dから該タンジェンシャルポート渦室部14に流入する。
前記給気ポート2におけるタンジェンシャルポート渦室部14の後方壁面2a近傍は、図2のように、給気流Sが給気ポート2の壁面から剥離するため圧力が低くなる。
そこで、かかる第1実施例においては、この低圧が形成されるタンジェンシャルポート渦室部14の後方壁面2aに、前記EGR通路1a及び1bを通ってEGRガスが還流される給気側の開口部1c及び1dを設けたので、給気ポート2側のEGRガス注入部の圧力を排気通路4側のEGR取入口1e近傍の圧力よりも低く保持することが可能となり、所要流量のEGRガスを常時給気側へ還流することができる。
従って、低圧が形成されるタンジェンシャルポート渦室部14の後方壁面2aにEGRガスが還流される給気側の開口部1c及び1dを設けるという、きわめて簡単な構造で、かつ給気流Sの圧力損失の増大及びこれによるエンジン性能の低下を招くことなく、給気側のEGRガス注入部の圧力を排気側のEGRガス取出部の圧力よりも常時低く保持することができる。これにより、所要のEGRガス流量を保持してNOx(窒素酸化物)の発生量を低減することができる。
次に、本発明の第2実施例におけるEGRシステムの構成を示す図3においては、前記排気通路4のEGR取入口1e(図1参照)に接続されるEGR通路1は、1つの給気ポートについて第1のEGR通路1f及び第2のEGR通路1gの2つのEGR通路に分岐される。そして、該第1のEGR通路1f及び第2のEGR通路1gは、前記第1実施例におけるタンジェンシャルポート渦室部14の後方壁面2a近傍に極力近接した位置に開口される。
さらに、前記2つのEGR通路は、前記第1のEGR通路1fの開口方向をシリンダ5内つまり燃焼室9(図1参照)内におけるスワール強さを図2のSのように助長する方向に設定し、前記第2のEGR通路1gの開口方向を前記燃焼室9(図1参照)内におけるスワール強さを図2のSのように減速する方向に設定される。
また、前記スワール強さを助長する側である前記第1のEGR通路1fの前記後方壁面2aへの開口部の内径dを、スワール強さを減速する側である前記第2のEGR通路の前記後方壁面2aへの開口部の内径dよりも大きく形成する。
このように構成すれば、開口部の内径dに形成された第1のEGR通路1fと開口部の内径dに形成された第2のEGR通路1gとによってEGRガス量を一定に保持して、燃焼室9内におけるスワール強さを助長する方向に開口された前記第1のEGR通路1fの開口部の内径dを大きくすることによって、殊にスワール強さの助長を必要とする低回転あるいは低負荷運転時において、前記第1のEGR通路1fからのEGRガスの噴出によるスワール強さの助長効果をより大きくして、空気及びEGRガスと噴射燃料との混合を促進できる。
10aは前記第1のEGR通路1fに設けられて該第1のEGR通路1fの通路面積を調整するEGR制御弁(A)、10bは前記第2のEGR通路1gに設けられて該第2のEGR通路1gの通路面積を調整するEGR制御弁(B)である。11は前記EGR制御弁(A)10a及びEGR制御弁(B)10bを駆動してその開度を変化せしめるEGR弁駆動装置である。
12はエンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出器、13はエンジンの負荷を検出する負荷検出器である。20は前記エンジン回転数検出器12から入力されるエンジン回転数の検出値及び前記負荷検出器13から入力されるエンジン負荷の検出値に基づき、後述する演算を行って前記EGR弁駆動装置11に制御信号を出力するコントローラである。
次に、図3〜図6に基づきかかる第2実施例におけるコントローラ20による制御動作を説明する。
前記エンジン回転数検出器12からのエンジン回転数の検出値及び負荷検出器13からのエンジン負荷の検出値は、前記コントローラ20のスワール強さ算出部21に入力される。
22はスワール強さ設定部であり、図5のように、エンジン回転数N及びエンジン負荷Lとスワール強さFとの関係が、実験結果あるいはシミュレーション計算結果に基づきマップ化されて設定されている。図のように、該スワール強さ設定部22においては、スワール強さF、エンジン回転数Nあるいはエンジン負荷Lの上昇に従い小さくするように設定されている。
前記スワール強さ算出部21においては、前記エンジン回転数検出器12からのエンジン回転数の検出値及び負荷検出器13からのエンジン負荷の検出値に対応するスワール強さFを前記スワール強さ設定部22のマップから抽出し、EGR弁開度算出部23に入力する。
24はスワール強さ/EGR弁開度設定部であり、図6のように、スワール強さFとEGR制御弁(B)10b及びEGR制御弁(A)10aの開度Eとの関係が、実験結果あるいはシミュレーション計算結果に基づきマップ化されて設定されている。
図6のように、該スワール強さ/EGR弁開度設定部においては、スワール強さFを小さくする(減速する)領域ではスワール強さを減速する側のEGR制御弁(B)10bを作動させて、スワール強さFを大きくするに従いEGR制御弁(B)10bの開度を小さくし、スワール強さFを大きくする(増速する)領域ではスワール強さを大きくする側のEGR制御弁(A)10aを作動させて、スワール強さFを大きくするに従いEGR制御弁(A)10aの開度を大きくするように設定している。
前記EGR弁開度算出部23においては、前記スワール強さ算出部21にて算出された(抽出された)スワール強さFに対応するEGR制御弁(B)10b及びEGR制御弁(A)10aの適正開度を、図6のマップから抽出してEGR弁駆動装置11に入力する。該EGR弁駆動装置11は、EGR制御弁(B)10b及びEGR制御弁(A)10aを前記適正開度になるように駆動する。
尚、かかる第2実施例において、前記EGR制御弁(A)10aあるいはEGR制御弁(B)10bの何れか一方を設けて、1つのEGR制御弁をコントローラ20によって、前記のようにスワール強さFとEGR流量とを制御するように構成してもよい。
かかる第2実施例によれば、給気ポート2への開口方向を燃焼室9内におけるスワール強さを助長する方向に設定した第1のEGR通路1fと、開口方向を燃焼室9内におけるスワール強さを減速する方向に設定した第2のEGR通路1gとを併設して、スワール強さの助長を必要とする低回転あるいは低負荷運転時には、前記第1のEGR通路からEGRガスを燃焼室9内に噴出し該EGRガスによってスワール強さを増大せしめて、空気及びEGRガスと噴射燃料との混合を促進し、スワールの減速を必要とする高回転あるいは高負荷運転時には、前記第2のEGR通路1gからEGRガスをスワールを減速する(スワール強さを小さくする)方向に噴出し、該EGRガスによってスワール強さを抑制せしめて適正スワールを保持することにより、全運転域で安定した燃焼をなさしめることが可能となる。
また、かかる第2実施例によれば、前記給気ポート2への開口方向を燃焼室9内におけるスワール強さFを助長する方向に設定した第1のEGR通路1fと、該開口方向を燃焼室9内におけるスワール強さFを減速する方向に設定した第2のEGR通路1gの双方または何れか一方にEGR制御弁(A)10aあるいはEGR制御弁(B)10bを設け、エンジン回転数Nの検出値あるいはエンジン負荷Lの検出値が入力されるコントローラ20によって、前記エンジン回転数Nあるいはエンジン負荷Lの検出値に基づき、該エンジン回転数Nあるいはエンジン負荷Lに対応するスワール強さFを算出し、さらに該スワール強さFに対応する前記EGR制御弁(A)10aあるいはEGR制御弁(B)10bの適正開度を算出して、該EGR制御弁をかかる適正開度に制御することが可能となり、EGRガス量とEGRガスによるスワール強さの制御とを、エンジン運転条件によって高精度でなすことができる。
本発明によれば、きわめて簡単な構造でエンジン製造コストの上昇を招くことなく、かつ給気流の圧力損失の増大及びこれによるエンジン性能の低下を招くことなく、給気側のEGRガス注入部の圧力を排気側のEGRガス取出部の圧力よりも常時低く保持して所要のEGRの機能を発揮し得る排気ガス再循環装置を備えた内燃機関を提供することができる。
本発明の第1実施例に係る排気ガス再循環装置付きディーゼル機関における給気及び排気系の概略断面図(図2のA−A線概略断面図)である。 前記第1実施例における給気及び排気系の概略平面図である。 本発明の第2実施例に係る排気ガス再循環装置付きディーゼル機関におけるEGRシステムの構成図である。 前記第2実施例におけるEGRシステムの制御ブロック図である。 前記第2実施例におけるエンジン回転数及びエンジン負荷とスワール強さとの関係線図である。 前記第2実施例におけるスワール強さとEGR制御弁開度との関係線図である。
符号の説明
1、1a、1b EGR通路
1c、1d 開口部
1e EGR取入口
1f 第1のEGR通路
1g 第2のEGR通路
2 給気ポート
2a 後方壁面
3 排気ポート
4 排気通路
5 シリンダ
6 給気通路
7 給気弁
8 排気弁
9 燃焼室
10a EGR制御弁(A)
10b EGR制御弁(B)
11 EGR弁駆動装置
12 エンジン回転数検出器
13 負荷検出器
14 タンジェンシャルポート渦室部
20 コントローラ

Claims (6)

  1. エンジンの排気通路から排気ガスの一部を抽出してなるEGR(排気ガス再循環)ガスを、給気通路に還流するEGR通路を備えた排気ガス再循環装置付き内燃機関において、前記EGR通路の前記給気通路側の開口部を、給気ポートにおける給気流による低圧が形成されるタンジェンシャルポート渦室部の後方壁面に形成したことを特徴とする排気ガス再循環装置付き内燃機関。
  2. 前記内燃機関が給気弁を1シリンダにつき2個備えた内燃機関であって、前記EGR通路の前記給気通路側の開口部を、2個の給気ポートにおける前記タンジェンシャルポート渦室部の後方壁面にそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1記載の排気ガス再循環装置付き内燃機関。
  3. エンジンの排気通路から排気ガスの一部を抽出してなるEGR(排気ガス再循環)ガスを、給気通路に還流するEGR通路を備えた排気ガス再循環装置付き内燃機関において、前記EGR通路を第1、第2のEGR通路の2つのEGR通路で構成し、該第1、第2のEGR通路のそれぞれを1つの給気ポートにおける低圧形成部の周壁面に開口するとともに、前記第1のEGR通路の開口方向をシリンダ内におけるスワールを助長する方向に設定し、前記第2のEGR通路の開口方向をシリンダ内におけるスワールを減速する方向に設定したことを特徴とする排気ガス再循環装置付き内燃機関。
  4. 前記第1のEGR通路の前記周壁面への開口部の径(d)を、前記第2のEGR通路の前記周壁面への開口部の径(d)よりも大きく形成したことを特徴とする請求項3記載の排気ガス再循環装置付き内燃機関。
  5. 前記第1、第2のEGR通路の何れか一方または双方に当該EGR通路の通路面積を調整するEGR制御弁を設けるとともに、エンジン回転数、エンジンの負荷等のエンジン運転条件に基づき設定された燃焼室内のスワール強さに対応して前記EGR制御弁の開度を調整するコントローラを設けてなることを特徴とする請求項3記載の排気ガス再循環装置付き内燃機関。
  6. エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出器と、エンジンの負荷を検出する負荷検出器とを設け、前記コントローラは、前記エンジン回転数検出器からのエンジン回転数の検出値及び前記負荷検出器からのエンジン負荷の検出値の何れか一方または双方に基づき該検出値に対応する前記スワール強さ及び該スワール強さに対応する前記EGR制御弁の開度を算出して、該EGR制御弁を前記算出開度に制御するように構成されてなることを特徴とする請求項4記載の排気ガス再循環装置付き内燃機関。
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