JP2005163591A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気通路に複数の触媒を備えた排気浄化装置において、複数の触媒の排気浄化能力を有効に活用し、触媒を昇温させるために消費される燃料量を抑制して燃費を向上させる。
【解決手段】エンジン1の排気通路に設けられた三元触媒10と、その下流に設けられるNOxトラップ触媒11と、三元触媒10、NOxトラップ触媒11の触媒温度を検出するセンサ15、16を検出するセンサ15、16とを備える。コントローラ20は、検出された触媒温度に基づき、いずれの触媒が排気浄化に適した温度に達しているか判断し、エンジン1から排出される排気の特性が、排気浄化に適した温度に達していると判断された触媒にとって排気浄化に適した特性となるようにエンジン1の燃料噴射条件、吸入空気量条件のうち少なくとも一つを変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、排気通路に複数の触媒を備えたエンジンの排気浄化装置に関し、特に、上流側に三元触媒、下流側にNOxトラップ触媒を備えたもの関する。
特許文献1は、エンジンの排気通路に三元触媒を備え、さらにその下流に排気空燃比に応じてNOxをトラップあるいは脱離するNOxトラップ触媒を備えた排気浄化装置を開示している。この従来装置では、三元触媒の温度をセンサによって検出し、検出された触媒温度が、三元触媒の活性化する温度(以下、活性化温度)よりも低いときは、エンジンの空燃比を理論空燃比に制御し、三元触媒を昇温させる制御を行っている。そして、三元触媒の昇温後、エンジンをリーン空燃比で運転させている。
特開2002−147225号公報
しかしながら、NOxトラップ触媒と三元触媒とでは配置される場所が異なることに加え、排気浄化に適した温度も異なり、三元触媒の触媒温度が活性化温度よりも低い場合であっても、NOxトラップ触媒の温度がNOxをトラップできる温度に達している場合、あるいは、その逆の場合もありうる。かかる場合においては、触媒を昇温させる制御を行うよりも、排気浄化に適した温度に達している触媒の排気浄化能力を活用したほうが、触媒の昇温制御に消費される燃料量を抑制でき、燃費の点から見て有利である。
したがって、本発明はかかる従来技術の技術的課題を鑑みてなされたものであり、排気通路に複数の触媒を備えた排気浄化装置において、複数の触媒の排気浄化能力を有効に活用し、触媒を昇温させるために消費される燃料量を抑制して燃費を向上させることを目的とする。
第1の触媒(例えば、三元触媒)と第2の触媒(例えば、NOxトラップ触媒)を排気通路に設け、第1の触媒の温度と第2の触媒の温度を検出する手段をそれぞれ設ける。そして、第1の触媒の温度及び第2の触媒の温度に基づき、いずれの触媒が排気浄化に適した温度に達しているか判断し、エンジンから第1の触媒へと排出される排気の特性が、排気浄化に適した温度に達していると判断された触媒にとって排気浄化に適した特性となるようにエンジンの燃料噴射条件、吸入空気量条件のうち少なくとも一つを変更する。
第1の触媒、第2の触媒の少なくとも一方が排気浄化に適した温度に達しているときは、排気浄化に適した温度に達している触媒の排気浄化能力が活用されるようエンジンの燃料噴射条件、吸入空気量条件のうち少なくとも一つが制御されるので、2つの触媒の排気浄化能力を有効に活用することができる。従来の装置では、一方の触媒が排気浄化に適した温度に達していても他方の触媒が排気浄化に適した温度に達していなければ燃料噴射量を増大させる等の触媒を昇温させるための制御が行われ、燃料消費量が増大して燃費が悪化する可能性があったが、本発明によれば、触媒を昇温させるための制御が行われる機会を減らし、触媒を昇温させるための制御を行うことによる燃費の悪化を抑制することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係るエンジンの排気浄化装置の概略構成図である。エンジン1はディーゼルエンジンであり、エンジン1には燃料噴射弁2から燃料が供給される。ここではエンジン1がディーゼルエンジンである場合について説明するが、エンジン1は勿論ガソリンエンジンであってもよい。
エンジン1に空気を導入する吸気通路3には、エンジン1の吸入空気量を検出するエアフローメータ4、吸入空気量を調節する電子制御式スロットル弁5、スロットル弁4の開度を検出するスロットル弁開度センサ6が設けられている。
また、エンジン1からの排気を排出する排気通路8には、三元触媒10(第1の触媒)、NOxトラップ触媒11(第2の触媒)、ディーゼルパティキュレートフィルタ12が設けられている。三元触媒10は、理論空燃比でHC、CO及びNOxを浄化する触媒であり、コールドスタート時に活性状態になる温度(以下、活性化温度)まで速やかに昇温されるように、NOxトラップ触媒11、ディーゼルパティキュレートフィルタ12よりもエンジン1に近い上流側に設けられ、かつ、熱容量の小さな触媒担体ハニカムを用いて構成される。
また、NOxトラップ触媒11は、流入する排気の空燃比がリーンのときに排気中のNOxをトラップし、流入する排気の空燃比がリッチのときにトラップしているNOxを脱離、還元する機能を有し、三元触媒10よりも熱容量の大きな触媒担体ハニカムを用いて構成される。これは、排気温度が急激に変動してもNOxトラップ触媒11の温度変化を抑え、NOxをトラップ可能な温度状態を維持できるようにするためである。
ディーゼルパティキュレートフィルタ12はエンジン1からの排気に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタである。捕集した粒子状物質は、例えば、排気の熱を利用して触媒反応により燃焼処理される。
三元触媒10の触媒温度、NOxトラップ触媒11の触媒温度は、それぞれ温度センサ15、16(第1及び第2の温度検出推定手段)によって検出され、検出された触媒温度は、三元触媒10が活性化温度に達しているか、NOxトラップ触媒11がNOxトラップ可能な温度(NOxトラップ温度)に達しているかの判断に用いられる。なお、ここでは三元触媒10、NOxトラップ触媒11の触媒温度をセンサにより直接的に検出しているが、エンジン1の運転状態、排気温度等から推定するようにしても構わない。また、NOxトラップ触媒11から流出する排気に含まれるNOxの濃度を検出するNOx濃度センサ17が設けられており、検出されたNOx濃度はNOxトラップ触媒11が十分なNOxトラップ能力を有しているかどうかの判断に用いられる。
エアフローメータ4で検出された吸入空気量、スロットル弁開度センサ6で検出されたスロットル弁開度、温度センサ15、16で検出された三元触媒10及びNOxトラップ触媒11の温度、NOx濃度センサ17によって検出されたNOx濃度、図示しないアクセル操作量センサ、エンジン回転速度センサで検出されたアクセル操作量、エンジン回転速度等の各種検出信号はコントローラ20に入力される。コントローラ20は、1または2以上の演算ユニット、メモリ、入出力インターフェース等を含んで構成され、入力された信号や内部に有するパラメータに基づき、スロットル弁5を介して吸入空気量、燃料噴射弁2を介して燃料噴射量、燃料噴射時期をそれぞれ制御する。
コントローラ20は、温度センサ15、16で検出された三元触媒10、NOxトラップ触媒11の温度に基づき、いずれの触媒が排気浄化に適した温度に達しているかを判断し、排気浄化に適した温度に達していると判断される触媒が最大の排気浄化能力を発揮できるようにエンジン1の排気特性を調整する。具体的には、コントローラ20は、三元触媒10が活性化温度に達しているかどうか、及び、NOxトラップ触媒11がNOxトラップ温度に達しているかどうかを判断し、この判断結果に応じて、エンジン1の運転状態を、理論空燃比で運転させるストイキ運転、同じストイキ運転でも燃料噴射量及び吸入空気量を増大させたストイキ運転、リーン空燃比で運転させるリーン運転、同じリーン運転でもエンジン1からのHC、CO排出量を低減させ、NOx排出量を増大させるリーン運転のいずれかに設定し、エンジン1の排気特性を調整する(排気特性調整処理)。
また、NOxトラップ触媒11がトラップ可能なNOx量には上限があり、NOxトラップ触媒11にトラップされているNOxの量が増大し上限に近づくとNOxトラップ触媒11のNOxトラップ能力が低下し、NOxを十分にトラップできなくなる。そこで、
コントローラ20は、NOxトラップ触媒11下流の排気のNOx濃度に基づき、NOxトラップ触媒11のNOxトラップ能力を判断する。NOxトラップ触媒11から流出する排気のNOx濃度が低いほどエンジン1から排出されるNOxの大部分がNOxトラップ11によってトラップされており、NOxトラップ触媒11が十分なNOxトラップ能力を有していると判断できる。よって、コントローラ20は、NOx濃度に基づき、NOxトラップ触媒11のNOxトラップ量が所定量に達しており、NOxトラップ能力が低下していると判断するときは、エンジン1の空燃比を一時的にリッチにするリッチスパイクを実行し、NOxトラップ触媒11にトラップされているNOxを脱離、還元し、NOxトラップ触媒11のNOxトラップ能力を回復させる。
図2はコントローラ20の行う排気特性の調整処理の内容を示したフローチャートであり、所定時間毎、例えば10msec毎に繰り返し実行される。
これによると、ステップS1ではNOx濃度センサ17で検出されるNOx濃度CNOxが所定の高濃度CNOxmaxよりも低いか判断する。NOx濃度CNOxが所定の高濃度CNOxmaxよりも高いときは、NOxトラップ触媒11に十分なNOxトラップ能力が残されておらず、排気に含まれているNOxが十分にトラップされていないといえるので、ステップS2に進み、リッチスパイクを実行する。リッチスパイクを実行することにより、NOxトラップ触媒11に流入する排気の空燃比がリッチになり、NOxトラップ触媒11にトラップされているNOxが脱離、還元される。
なお、NOxトラップ能力の判断は、NOx濃度に基づいて行うのが簡単であるが、さらにNOxトラップ能力を判断するのであれば、NOxトラップ触媒11にトラップされているNOxの量をエンジン1の排気特性等に基づき演算し、演算されたNOxトラップ量から判断するようにすればよい。NOxトラップ量の演算方法としては、例えば、エンジン1から排出されるNOx量の積算値からNOxトラップ触媒11から放出されるNOx量の積算値を減じて求める方法がある。エンジン1から排出されるNOx量は、エンジン1の回転速度と、吸入空気量と、エンジン1から排出されるNOx量の関係を規定したマップを予め実験により作成しておき、このマップを参照して求めることができる。また、NOxトラップ触媒11から放出されるNOxの量は、NOxトラップ触媒11に流入する排気の流量(≒エンジン1の吸入空気量)と、NOxトラップ触媒11に流入する排気の空燃比と、NOxトラップ触媒11から排出されるNOxの量の関係を規定したマップを予め実験により作成しておき、このマップを参照して求めることができる。
NOx濃度CNOxが所定の高濃度CNOxmaxよりも低いときはステップS3以降に進み、ステップS3〜S5で、三元触媒10の触媒温度TTWCが活性化温度TTWCminよりも低いか、NOxトラップ触媒11の触媒温度TNOxがNOxトラップ温度TNOxminよりも低いかを判断する。そして、判断結果に応じてステップS6、S7、S8あるいはS9に進み、三元触媒10、NOxトラップ触媒11の排気浄化能力が有効に活用されるようにする。
具体的には、三元触媒10の触媒温度TTWCが活性化温度TTWCminよりも低く、かつ、NOxトラップ触媒11の触媒温度TNOxがNOxトラップ温度TNOxminよりも低い場合は、三元触媒10、NOxトラップ触媒11いずれも排気浄化能力を十分に発揮できる温度に達していないため、ステップS6に進んでエンジン1を吸入空気量、燃料噴射量を増大させた状態で、かつ、理論空燃比で運転させ、排気温度を上昇させて三元触媒10、NOxトラップ触媒11を昇温させる。なお、触媒を昇温させる方法は他の方法であってもよく、燃料噴射時期を遅角化したり、空気過剰率を下げる方法であってもよい。
本実施形態では、三元触媒10をNOxトラップ触媒11よりも上流側に配置したことに加え、三元触媒10の熱容量をNOxトラップ触媒11の熱容量よりも小さくしたことにより、三元触媒10を速やかにその活性化温度まで昇温させることができる。一方、NOxトラップ触媒11は三元触媒10の下流側に配置されるので、流入される排気の温度は低下するが、NOxトラップ触媒11がNOxをトラップ可能になるNOxトラップ温度は三元触媒10の活性化温度よりも低いため、排気温度の低下がNOxトラップ触媒11の昇温において問題になることはない。むしろ、三元触媒10の下流に配置したことにより流入する排気の温度変化が小さくなり、また、熱容量を大きくしたので、NOxトラップ触媒11がNOxトラップ可能な温度に保持されやすくなる。
三元触媒10の触媒温度TTWCが活性化温度TTWCminよりも高いが、NOxトラップ触媒11の触媒温度TNOxがNOxトラップ温度TNOxminよりも低い場合は、NOxトラップ触媒11はNOxトラップ能力を十分に発揮できないものの、三元触媒10が十分な排気浄化能力を有している。したがって、この場合は、ステップS7に進み、エンジン1を理論空燃比で運転させ(ストイキ運転)、三元触媒10の排気浄化能力を活用する。エンジン1を理論空燃比で運転させるので、エンジン1から排出されるHC、CO、NOxは三元触媒10において略完全に浄化される。NOxトラップ触媒11でNOxをトラップする必要はなくなるので、NOxトラップ触媒11のNOxトラップ能力が低くても排気性能が悪化することはない。
三元触媒10の触媒温度TTWCが活性化温度TTWCminよりも低いが、NOxトラップ触媒11の触媒温度TNOxがNOxトラップ温度TNOxminよりも高い場合は、三元触媒10が排気浄化能力を十分に発揮できないものの、NOxトラップ触媒11が十分なNOxトラップ能力を有している。したがって、この場合は、ステップS8に進み、エンジン1をリーン空燃比で運転させる(リーン運転)。さらに、このときの空燃比は、リーン空燃比の中でもエンジン1からのHC、COの排出量が最も少なくなる空燃比に設定される。エンジン1をリーン空燃比で運転させることによって排気中のNOxが増大するものの、NOxトラップ触媒11が十分なNOxトラップ能力を有しているので、大気中へのNOx排出量が増大することはない。また、エンジン1からのHC、COの排出量が低減されるようにエンジン1の空燃比が設定されるので、三元触媒10が十分な排気浄化能力を有していなくても、大気中へのHC、COの排出量は抑えられる。
三元触媒10の触媒温度TTWCが活性化温度TTWCminよりも高く、NOxトラップ触媒11の触媒温度TNOxがNOxトラップ温度TNOxminよりも高い場合は、ステップS9に進み、エンジン1をリーン空燃比で運転させる(リーン運転)。三元触媒10、NOxトラップ触媒11ともに十分な排気浄化能力を有しているため、エンジン1を理論空燃比からリーン空燃比の範囲で運転させれば排気を十分に浄化することができるのであるが、エンジン1をリーン空燃比で運転させた方がエンジン1の燃料消費量を抑えることができる。そこで、この場合はエンジン1をリーン空燃比で運転してNOxトラップ触媒11のNOxトラップ能力を活用し、燃費を向上させる。
上記制御は、コールドスタート時、暖機時共に有効であり、常に排気浄化に適した温度状態にある触媒が判断され、排気浄化に適した温度状態にある触媒の排気浄化能力が活用されるようエンジン1の排気特性が調整される。なお、上記制御におけるステップS1がNOxトラップ量推定手段、ステップS3〜S5が触媒温度判断手段、ステップS2、S6〜S9が排気特性調整手段をそれぞれ構成する。
以上説明したように、本発明に係るエンジンの排気浄化装置においては、エンジン1の排気通路8に設けられた第1の触媒10と、同じくエンジン1の排気通路8に設けられ、第1の触媒10の下流に設けられる第2の触媒11とを備え、第1の触媒10の温度、第2の触媒11の温度を温度センサ15、16により検出する。コントローラ20は、検出された第1及び第2の触媒の温度に基づき、いずれの触媒が排気浄化に適した温度に達しているか判断し(ステップS3〜S5)、エンジン1から第1の触媒10へと排出される排気の特性が、排気浄化に適した温度に達していると判断された触媒にとって排気浄化に適した特性となるようにエンジン1の燃料噴射条件、吸入空気量条件のうち少なくとも一つを変更する(ステップS6〜S9)。これにより、第1の触媒10、第2の触媒11の少なくとも一方が排気浄化に適した温度に達しているときは、排気浄化に適した温度に達している触媒の排気浄化能力が活用されるようエンジンの燃料噴射条件、吸入空気量条件のうち少なくとも一つが制御されるので、2つの触媒の排気浄化能力を有効に活用することができる。いずれか一方の触媒が排気温度に適した温度に達していれば触媒を昇温させるための制御(燃料増量制御等)を行う必要がないので、昇温制御が行われる機会を減らして燃費を向上させることができる。上記実施形態では、第1の触媒10は三元触媒であり、第2の触媒11は流入する排気の空燃比に応じて排気中のNOxをトラップあるいは脱離するNOxトラップ触媒である。
そして、三元触媒10及びNOxトラップ触媒11がいずれも排気浄化に適した温度に達していないと判断されたときは、三元触媒10及びNOxトラップ触媒11が昇温されるようにエンジン1の燃料噴射条件、吸入空気量条件のうち少なくとも一つを変更する。これにより、三元触媒10及びNOxトラップ触媒11の何れも温度が低く、十分な排気浄化能力を発揮できない場合には、三元触媒10及びNOxトラップ触媒11を速やかに昇温させることができる。
また、三元触媒10は排気浄化に適した温度に達しているが、NOxトラップ触媒11が排気浄化に適した温度に達していないと判断されたときは、エンジン1を理論空燃比で運転させる。これにより、NOxトラップ触媒11が十分な排気浄化能力を有していなくても三元触媒10の排気浄化能力を活用することで排気を十分に浄化することができる。逆に、NOxトラップ触媒11は排気浄化に適した温度に達しているが、三元触媒10が排気浄化に適した温度に達していないと判断されたときは、エンジン1をリーン空燃比であって、かつHC排出量、CO排出量が最も少なくなる空燃比で運転させる。エンジン1から排出されるのは主としてNOxであるが、NOxはNOxトラップ触媒11によりトラップされる。これにより、三元触媒11が十分な排気浄化能力を有していなくてもNOxトラップ触媒の排気浄化能力を活用し、排気を十分に浄化することができる。また、三元触媒10、NOxトラップ触媒11ともに排気浄化に適した温度に達しているときは、エンジン1をリーン空燃比で運転させ、燃料消費量を抑制する。
さらに、三元触媒10をNOxトラップ触媒11の上流側に配置したことに加え、三元触媒10の熱容量をNOxトラップ触媒11の熱容量よりも小さくしたことにより、コールドスタート時においては三元触媒10を速やかに昇温させることができる。また、NOxトラップ触媒11のNOxトラップ能力は、触媒温度が低すぎても、逆に、高すぎても低下する。温度が高くなるとNOxトラップ能力が低下するのは、NOxトラップ触媒がNOxをトラップする速度に比べてNOxを脱離させる速度が高くなりすぎることによる。しかしながら、本発明によれば、NOxトラップ触媒11を三元触媒10の下流に配置し、さらに、NOxトラップ触媒11の熱容量を大きくしたことにより、排気温度が大きく変動してもNOxトラップ触媒11の温度が変化しにくくなり、NOxトラップ可能な範囲に保持することができる。
さらに、NOxトラップ触媒11がトラップ可能なNOxの量には上限があり、トラップされているNOxの量が所定量に達した場合にはトラップされているNOxを脱離、還元する必要がある。本発明によれば、NOxトラップ触媒11にトラップされているNOxの量を推定し、トラップされているNOxの量が所定量を超えていると判断されるときはリッチスパイクを実行し(ステップS12)、NOxトラップ触媒11のNOxトラップ能力を回復させることができる。
本発明は、車両用をはじめとし、排気通路に複数の触媒を備えたエンジンの排気浄化装置に広く適用することができ、複数の触媒が有している排気浄化能力を有効に活用することで触媒昇温用に消費される燃料量を抑制し、燃費を向上させるのに有用である。
本発明に係るエンジンの排気浄化装置の概略構成図である。 コントローラが行う排気特性調整処理の内容を示したフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 燃料噴射弁
3 吸気通路
4 エアフローメータ
5 スロットル弁
6 スロットル弁開度センサ
8 排気通路
10 三元触媒(第1の触媒)
11 NOxトラップ触媒(第2の触媒)
12 ディーゼルパティキュレートフィルタ
15 温度センサ(第1の温度検出推定手段)
16 温度センサ(第2の温度検出推定手段)
17 NOx濃度センサ
20 コントローラ

Claims (8)

  1. エンジンの排気浄化装置において、
    前記エンジンの排気通路に設けられた第1の触媒と、
    同じく前記エンジンの排気通路に設けられ、前記第1の触媒の下流に設けられる第2の触媒と、
    前記第1の触媒の温度を検出ないし推定する第1の温度検出推定手段と、
    前記第2の触媒の温度を検出ないし推定する第2の温度検出推定手段と、
    前記検出された第1及び第2の触媒の温度に基づき、いずれの触媒が排気浄化に適した温度に達しているか判断する触媒温度判断手段と、
    前記エンジンから前記第1の触媒へと排出される排気の特性が、排気浄化に適した温度に達していると判断された触媒にとって排気浄化に適した特性となるように前記エンジンの燃料噴射条件、吸入空気量条件のうち少なくとも一つを変更する排気特性調整手段と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 前記第1の触媒が三元触媒であり、
    前記第2の触媒が流入する排気の空燃比に応じて排気中のNOxをトラップあるいは脱離するNOxトラップ触媒である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 前記第1及び第2の触媒がいずれも排気浄化に適した温度に達していないと判断されたときは、前記排気特性調整手段は、前記第1及び第2の触媒が昇温されるように前記エンジンの燃料噴射条件、吸入空気量条件のうち少なくとも一つを変更することを特徴とする請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置。
  4. 前記第1の触媒が排気浄化に適した温度に達しており、前記第2の触媒が排気浄化に適した温度に達していないと判断されたときは、前記排気特性調整手段は、前記エンジンを理論空燃比で運転させることを特徴とする請求項2または3のいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  5. 前記第2の触媒が排気浄化に適した温度に達しており、前記第1の触媒が排気浄化に適した温度に達していないと判断されたときは、前記排気特性調整手段は、前記エンジンをリーン空燃比であって、かつHC排出量、NOx排出量が最も少なくなる空燃比で運転させることを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  6. 前記第1及び第2の触媒がいずれも排気浄化に適した温度に達していると判断されたときは、前記排気特性調整手段は、前記エンジンをリーン空燃比で運転させることを特徴とする請求項2から5のいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  7. 前記第1の触媒の熱容量が前記第2の触媒の熱容量よりも小さいことを特徴とする請求項2から6のいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  8. 前記第2の触媒にトラップされているNOxの量を推定するNOxトラップ量推定手段を備え、
    前記排気特性調整手段は、前記第2の触媒にトラップされているNOxの量が所定量を超えていると判断されるときは前記エンジンの空燃比をリッチにするリッチスパイクを実行することを特徴とする請求項2から7のいずれか一つに記載のエンジンの排気浄化装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009293586A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の排ガス浄化装置
US7963101B2 (en) 2006-11-24 2011-06-21 Honda Motor Co., Ltd. Exhaust gas purifying device for an internal combustion engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7963101B2 (en) 2006-11-24 2011-06-21 Honda Motor Co., Ltd. Exhaust gas purifying device for an internal combustion engine
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