JP2008163856A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】選択還元型NOx触媒に還元剤を短周期で間欠的に供給する場合に還元剤の供給量が過剰になるのを防止する。
【解決手段】NOx触媒に供給される排気ガスの体積速度を検出又は推定し、この検出又は推定された体積速度に応じて、還元剤供給弁のデューティ制御におけるデューティ周期Tを変化させる。排気体積速度の増大に応じてデューティ周期を長くし(T)、還元剤供給弁の閉弁時間即ち還元剤供給停止時間を長くする(T−t)。一連の還元反応に要する時間を十分確保でき、還元剤の過剰供給を防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置に係り、特に、内燃機関の排気通路に設けられた選択還元型NOx触媒に対し還元剤を供給するときの還元剤供給制御を行う装置に関する。
一般に、ディーゼルエンジン等の内燃機関の排気系に配置される排気浄化ユニットとして、排気ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)を浄化するためのNOx触媒が知られている。このNOx触媒としては様々なタイプのものが知られているが、その中で、還元剤の供給下でNOxを連続的に還元除去する選択還元型NOx触媒が公知である。還元剤としては尿素が知られており、通常は尿素水溶液が触媒上流側の排気ガス中に噴射供給され、排気や触媒からの受熱によりアンモニアが発生され、NOx触媒上でアンモニアによりNOxが還元される。
この選択還元型NOx触媒の使用に当たっては、触媒に添加供給する還元剤の量を適切な量に制御する必要がある。なぜなら、還元剤の量が不足するとNOx触媒においてNOxを十分に還元浄化できなくなり、還元剤の量が過剰であると余剰の還元剤がNOx触媒をすり抜けて大気に放出され、異臭等の原因になるからである。
例えば、特許文献1に開示された選択還元型NOx触媒への還元剤供給制御によれば、NOx触媒に吸蔵される還元剤量が目標値に制御されるようフィードバック制御がなされる。
特開2006−17115号公報
選択還元型NOx触媒への還元剤供給方法として、比較的短周期で間欠的に還元剤を供給する方法、即ち、還元剤を供給する還元剤供給弁をデューティ制御することが考えられる。
ところで、このデューティ制御を行うに際して、制御の容易さからデューティ周期を一定とし、デューティ比を変えるやり方だと、次のような問題がある。即ち、エンジンから排出されるNOx量が多くなって還元剤供給量が増加した場合に、デューティ比が大きくなり、還元剤供給弁が閉弁している時間(即ち、還元剤供給停止時間)が短くなる。すると、還元剤の蒸発、還元剤の化学変化、及び還元剤とNOxとの反応といった一連の還元反応に要する時間が確保できなくなり、NOx触媒上で還元反応が完了する前に次々と還元剤が供給されてしまうという還元剤供給過剰の問題がある。これにより、前記すり抜けの問題の他、還元剤による触媒被毒(還元剤が触媒の活性点を覆ってしまって触媒の機能を低下させること)や、還元剤の蒸発潜熱による触媒温度の低下を引き起こし、還元剤や触媒の利用率を低下させてしまう。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、選択還元型NOx触媒に還元剤を短周期で間欠的に供給する場合に還元剤の供給量が過剰になるのを防止し得る内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
本発明の第1の形態によれば、
内燃機関の排気通路に設けられた選択還元型NOx触媒と、
前記NOx触媒に還元剤を供給する還元剤供給弁と、
前記NOx触媒に供給される排気ガスの体積速度を検出又は推定する体積速度検出手段と、
前記還元剤供給弁をデューティ制御すると共に、前記体積速度検出手段により検出又は推定された体積速度に応じて前記デューティ制御のデューティ周期を変化させる制御手段と
を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置が提供される。
この本発明の第1の形態によれば、排気ガスの体積速度の増大に応じてデューティ周期を長くすることができる。こうすると、デューティ周期が短い場合に比べ、還元剤供給弁の閉弁時間即ち還元剤供給停止時間を長くすることができる。よって、還元剤の蒸発、還元剤の化学変化、及び還元剤とNOxとの反応といった一連の還元反応に要する時間を十分確保することができ、還元剤供給過剰の問題を解消できる。
また本発明の第2の形態は、前記第1の形態において、
前記NOx触媒に供給される排気ガスのNOx濃度を検出又は推定するNOx濃度検出手段と、
前記還元剤供給弁から供給される還元剤の供給率を可変にするための供給率可変手段と
をさらに備え、
前記制御手段が、前記NOx濃度検出手段により検出又は推定されたNOx濃度に応じて前記還元剤供給率が変化するように前記供給率可変手段を制御する
ことを特徴とする。
この本発明の第2の形態によれば、排気ガスのNOx濃度の増減に応じて還元剤供給率を増減することができるので、NOx量に見合った還元剤量を適切に供給することができる。
また本発明の第3の形態は、前記第1又は第2の形態において、
前記NOx触媒の温度を検出する触媒温度検出手段をさらに備え、
前記制御手段が、前記触媒温度検出手段により検出された触媒温度に応じて前記デューティ制御のデューティ比を変化させる
ことを特徴とする。
この本発明の第3の形態によれば、触媒温度が低くなるほどデューティ比を小さくすることができる。触媒温度が低下するほど一連の還元反応に要する時間を長く必要とすることから、このように触媒温度が低くなるほどデューティ比を小さくすることで、還元剤供給停止時間を長くし、一連の還元反応に要する時間を確保することができる。
本発明によれば、選択還元型NOx触媒に還元剤を短周期で間欠的に供給する場合に還元剤の供給量が過剰になるのを防止することができるという、優れた効果が発揮される。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の概略的なシステム図である。図中、10は、自動車用の圧縮着火式内燃機関即ちディーゼルエンジンであり、エンジンは多気筒エンジン(図示例では4気筒エンジン)として構成されている。11は吸気ポートに連通されている吸気マニフォルド、12は排気ポートに連通されている排気マニフォルド、13は燃焼室である。本実施形態では、不図示の燃料タンクから高圧ポンプ17に供給された燃料が、高圧ポンプ17によりコモンレール18に圧送されて高圧状態で蓄圧され、このコモンレール18内の高圧燃料がインジェクタ14から燃焼室13内に直接噴射供給される。エンジン10からの排気ガスは、排気マニフォルド12からターボチャージャ19を経た後にその下流の排気通路15に流され、後述のように浄化処理された後、大気に排出される。なお、ディーゼルエンジンの形態としてはこのようなコモンレール式燃料噴射装置を備えたものに限らない。またEGR装置などの他の排気浄化デバイスを含むことも任意である。
他方、エアクリーナ20から吸気通路21内に導入された吸入空気は、エアフローメータ22、ターボチャージャ19、インタークーラ23、スロットルバルブ24を順に通過して吸気マニフォルド11に至る。エアフローメータ22は吸入空気量を検出するためのセンサであり、具体的には吸入空気の流量に応じた信号を出力する。スロットルバルブ24には電子制御式のものが採用されている。
排気通路15には、排気ガス中のNOxを還元して浄化するNOx触媒、特に選択還元型NOx触媒34が設けられている。そして、NOx触媒34の上流側の排気通路15に、NOx触媒34に還元剤としての尿素を供給するための還元剤供給弁40が設けられている。尿素は尿素水溶液の形で使用され、還元剤供給弁40からその下流側のNOx触媒34に向かって排気通路15内に噴射供給される。還元剤供給弁40には、これに尿素水溶液を供給するための還元剤供給装置42が接続され、還元剤供給装置42には尿素水溶液を貯留するタンク44が接続される。
また、エンジン全体の制御を司るべく制御手段としての電子制御ユニット(以下ECUと称す)100が設けられる。ECU100は、CPU、ROM、RAM、入出力ポート、および記憶装置等を含むものである。ECU100は、各種センサ類の検出値等に基づいて、所望のエンジン制御が実行されるように、インジェクタ14、高圧ポンプ17、スロットルバルブ24等を制御する。またECU100は、尿素供給量を制御すべく、還元剤供給弁40及び還元剤供給装置42を制御する。ECU100に接続されるセンサ類としては、前述のエアフローメータ22の他、NOx触媒34の上流側に設けられたNOxセンサ50が含まれる。NOxセンサ50は、その設置位置における排気ガスのNOx濃度に応じた信号をECU100に出力する。なおNOxセンサ50は還元剤供給弁40よりも上流側に設けられている。
また他のセンサ類として、クランク角センサ26及びアクセル開度センサ27がECU100に接続されている。クランク角センサ26はクランク角の回転時にクランクパルス信号をECU100に出力し、ECU100はそのクランクパルス信号に基づきエンジン10のクランク角を検出すると共に、エンジン10の回転速度を計算する。アクセル開度センサ27は、ユーザによって操作されるアクセルペダルの開度(アクセル開度)に応じた信号をECU100に出力する。
選択還元型NOx触媒(SCR: Selective Catalytic Reduction)34は、ゼオライト又はアルミナなどの基材表面にPtなどの貴金属を担持したものや、その基材表面にCu等の遷移金属をイオン交換して担持させたもの、その基材表面にチタニヤ/バナジウム触媒(V/WO/TiO)を担持させたもの等が例示できる。選択還元型NOx触媒34は、その触媒温度が活性温度域にあり、且つ、還元剤としての尿素が供給されているときにNOxを還元浄化する。尿素が触媒に供給されると、触媒上でアンモニアが生成され、このアンモニアがNOxと反応してNOxが還元される。
本実施形態では、NOx触媒34の触媒温度に応じて還元剤の供給・停止が制御される。具体的には、エンジン運転状態(例えば回転速度と負荷)に基づき触媒温度が推定され、この推定された触媒温度が所定の最小活性温度(例えば200℃)以上のときに尿素供給が実行され、触媒温度がその最小活性温度未満のときには尿素供給が停止される。触媒温度が最小活性温度に達する前は尿素供給を行ってもNOxを効率良く還元できないからである。また、触媒温度が最小活性温度より高い所定の上限温度(例えば600℃)以上になったときにも尿素供給が停止される。この場合も、尿素供給を行ったとしてもNOxを効率良く還元できないからである。もっとも、一般にディーゼルエンジンの場合にはガソリンエンジンよりも排気温が低く、触媒温度がそのような上限温度に達する頻度は比較的少ない。結局、触媒温度が、最小活性温度以上且つ上限温度未満のときに尿素供給が実行され、この温度域にないとき尿素供給が停止される。
次に、還元剤供給弁40からの尿素供給量の制御について説明する。
本実施形態では、還元剤供給方法として、比較的短周期で間欠的に還元剤を供給する方法、より具体的には、還元剤供給弁40をデューティ制御する方法を採用している。
図2は、ECU100から還元剤供給弁40に送られる駆動パルス信号としてのデューティ信号を表している。これから分かるように還元剤供給弁40は、間欠的にオンオフされ、そのオン時間tだけ開弁されて還元剤を供給し、オフ時間(T−t)の間は閉弁されて還元剤の供給を停止する。Tはデューティ制御におけるデューティ周期を表し、t/Tはデューティ比を表す。デューティ周期T毎に還元剤供給弁40のオンとオフとが繰り返し実行される。オン時間tが長くなるほど還元剤供給量が増加される。本実施形態ではデューティ比t/Tが所定の一定値とされている。
このようなデューティ制御によれば、オフ時間(T−t)の間に還元剤の供給が停止されるので、その間に、還元剤の蒸発、還元剤の化学変化、及び還元剤とNOxとの反応といった一連の還元反応に要する時間を確保することができる。
しかしながら、その一方で、例えばエンジンが高負荷運転状態となって排気ガスの体積速度Ve(単位はm/s)が増加し、NOx触媒34に流入するNOx量が多くなり、これに伴ってデューティ比t/T及び還元剤供給量が増加すると、1デューティ周期T当たりの還元剤供給停止時間(T−t)の割合が少なくなる。すると、還元剤の蒸発、還元剤の化学変化、及び還元剤とNOxとの反応といった一連の還元反応に要する時間が確保困難となり、一連の還元反応が完了する前に次々と還元剤が供給されてしまうという還元剤供給過多の問題がある。これにより、還元剤による触媒被毒や、蒸発潜熱による触媒温度の低下を引き起こし、還元剤や触媒の利用率を低下させてしまう。
そこでこの問題を防止するため、本実施形態の還元剤供給制御においては、NOx触媒34に供給される排気ガスの体積速度Veを検出又は推定し、この検出又は推定された体積速度Veに応じてデューティ周期Tを変化させる。
排気ガスの体積速度Veは、排気通路15に設けられたセンサにより直接検出してもよいが、本実施形態では、エアフローメータ22で検出される吸入空気流量Gaと、排気ガス温度Teとの値に基づいて推定することとしている。吸入空気流量Gaに応じて排気ガスの体積速度が変化すること、及び排気ガスの体積が温度に依存することから、これら吸入空気流量Ga及び排気ガス温度Teに基づき排気ガスの体積速度Veを好適に推定可能である。排気ガス温度Teはエンジン負荷の関数とみなせることから、本実施形態ではアクセル開度センサ27の検出値に基づいて計算されるエンジン負荷から排気ガス温度Teが推定される。もっとも、排気通路15に温度センサを設けて排気ガス温度Teを直接検出してもよい。
デューティ周期Tは、排気体積速度Veが大きくなるほど長くなり、排気体積速度Veが小さくなるほど短くなるよう、ECU100によって所定のマップ等に従って設定若しくは制御される。図2(A)に短いデューティ周期Tが示され、図2(B)に長いデューティ周期Tが示される。排気体積速度Veの増大即ちNOx体積速度の増大に応じてデューティ周期Tを長くすると、デューティ比t/Tが一定であることから、デューティ周期Tが短い場合に比べ、還元剤供給弁40の閉弁時間即ち還元剤供給停止時間(T−t)を長くすることができる((T−t)<(T−t))。よって、排気体積速度Veが増大した場合に、一連の還元反応に要する時間を長くすることができ、還元剤供給過多の問題を解消できる。そして触媒を有効に活用でき、最適な還元効率を得ることができる。
そして、還元剤の供給時間tと停止時間(T−t)とを、それらの比を一定に保ったまま、排気体積速度Veの増減に応じて増減できることから、還元剤の供給状態と停止状態とをエンジン運転状態に拘わらずほぼ一定とすることができる。
本制御によれば、排気体積速度Veが大きくなるほど、還元剤供給時間tが長くなり還元剤供給量が増えるが、同時に還元剤供給停止時間(T−t)も長くなる。還元剤供給量が増えると、還元剤の蒸発(昇華)潜熱増大により触媒温度の低下代が増えるが、本制御によれば還元剤供給停止時間(T−t)も長くなるので、触媒温度を昇温回復させる時間を稼ぐことができる。よって、還元剤供給による触媒温度の低下を抑制することができ、触媒を有効に利用できる。
ところで、本実施形態の還元剤供給制御においては、NOxセンサ50により検出されたNOx濃度に応じて、還元剤供給弁40から供給される還元剤の供給率(或いは噴射率)Aが変化される。ここで供給率とは単位時間当たりに還元剤供給弁40から供給される還元剤の量をいう。供給率Aは、NOx濃度Cが大きくなるほど大きくなり、NOx濃度Cが小さくなるほど小さくなるよう、ECU100によって所定のマップ等に従って設定若しくは制御される。図2(A)に小さい供給率Aが示され、図2(B)に大きい供給率Aが示される。NOx濃度Cの増減に応じて供給率Aが増減されるので、エンジン運転状態に拘わらず、NOx量に見合った還元剤量を適切に供給することができる。
ここで、還元剤供給率Aを可変にするための供給率可変手段としては幾つかのものが考えられる。例えば、還元剤供給弁自体の開度又はリフトを可変とする装置を採用することができ、この場合、ECU100がこの装置を制御することにより還元剤供給率Aを制御することとなる。或いは、一般的な燃料噴射用インジェクタのように還元剤供給弁自体の開度又はリフトが一定の場合、還元剤供給弁に供給する還元剤の圧力を可変とする装置を採用することができる。本実施形態ではこの還元剤圧力可変装置を還元剤供給装置42に装備しており、圧力可変装置をECU100により制御することで還元剤供給率Aを制御することとしている。
次に、ECU100によって実行される還元剤供給制御の手順を図3に基づき説明する。まずステップS101では、エアフローメータ22により検出された吸入空気流量Ga、アクセル開度センサ27により検出されたアクセル開度Ac及びNOxセンサ50により検出されたNOx濃度Cの各値が取得される。次にステップS102では、取得された吸入空気流量Ga及びアクセル開度Acの各値に基づき、所定のマップ等に従い、デューティ周期Tが設定される。この後ステップS103では、取得されたNOx濃度Cの値に基づき、所定のマップ等に従い、供給率Aが設定される。
続くステップS104では、還元剤供給弁40から供給される還元剤の実際の供給率がステップS103で設定された供給率Aとなるように、還元剤供給装置42の圧力可変装置が制御され、還元剤供給装置42からの還元剤供給圧が制御される。そしてステップS105では、ステップS102で設定されたデューティ周期T、及び予め定められた一定のデューティ比t/Tとなるようなデューティ信号が還元剤供給弁40に送出され、還元剤供給弁40がデューティ制御される。
次に、他の実施形態について説明する。この他の実施形態では、図1に破線で示すように、NOx触媒34の温度(触媒床温)Tcを直接検出する触媒温度検出手段としての温度センサ60が設けられる。そして、この温度センサ60により検出された触媒温度Tcに応じて、デューティ制御のデューティ比t/Tが変化される。つまり、この他の実施形態ではデューティ比t/Tが一定ではない。
より具体的には、温度センサ60により検出された触媒温度Tcに応じて基準デューティ比t/Tbが補正され、最終的なデューティ比t/Tが求められる。基準デューティ比t/Tbは所定の基準触媒温度Tcbに対応した値である。検出された触媒温度Tcと基準触媒温度Tcbとの差(Tc−Tcb)に応じてデューティ比補正量t/Tcが所定のマップ等に従って設定される。検出触媒温度Tcと基準触媒温度Tcbとの差(Tc−Tcb)が正方向に大きくなるほどデューティ比補正量t/Tcが正方向に大きくなり、デューティ比t/Tは基準デューティ比t/Tbよりも大きくなる。逆に、検出触媒温度Tcと基準触媒温度Tcbとの差(Tc−Tcb)が負方向に大きくなるほどデューティ比補正量t/Tcが負方向に大きくなり、デューティ比t/Tは基準デューティ比t/Tbよりも小さくなる。こうして、デューティ比t/Tは、触媒温度Tcが高くなるほど大きくなり、触媒温度Tcが低くなるほど小さくなるよう、ECU100によって設定或いは制御される。
特に、触媒温度Tcが低下するほど一連の還元反応に多くの時間を要することから、このように触媒温度Tcが低くなるほどデューティ比t/Tを小さくすることで、還元剤供給停止時間(T−t)を長くし、一連の還元反応に要する時間を確保することができる。こうして、触媒の有効活用を促進し還元効率を上げることができる。
この他の実施形態に係る還元剤供給制御の手順を図4に基づき説明すると、まずステップS201では、吸入空気流量Ga、アクセル開度Ac及びNOx濃度Cの各値に加え、温度センサ60により検出された触媒温度Tcの値が取得される。次にステップS202では前記ステップS102同様にデューティ周期Tが設定され、ステップS203では前記ステップS103同様に供給率Aが設定される。
次のステップS204では、ステップS201で取得された触媒温度Tcの値に基づき、前述の方法でデューティ比t/Tが設定される。そしてステップS205では前記ステップS104同様に実際の供給率がステップS203で設定された供給率Aとなるように還元剤供給装置42が制御される。そしてステップS206では、ステップS202で設定されたデューティ周期T、及びステップS204で設定されたデューティ比t/Tとなるようなデューティ信号が還元剤供給弁40に送出され、還元剤供給弁40がデューティ制御される。
以上、本発明の好適な実施形態を詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々なものが考えられる。例えば、前記実施形態ではNOx触媒に供給される排気ガスのNOx濃度をNOxセンサ50で直接検出したが、これに限らず、エンジン運転状態(例えば回転速度と負荷)に基づいて推定してもよい。NOx触媒の下流側にNOxセンサを追加して設け、このNOxセンサにより検出されたNOx濃度に応じて還元剤供給量をフィードバック制御するようにしてもよい。排気通路に他の排気浄化ユニット、例えば酸化触媒やディーゼルパティキュレートフィルタ(Diesel Particulate Filter;DPF)を設けることも任意である。本発明は圧縮着火式内燃機関以外の内燃機関にも適用可能であり、例えば火花点火式内燃機関、特に直噴リーンバーンガソリンエンジンにも適用可能である。還元剤として尿素以外のものを用いることも可能であり、例えばアンモニア、炭化水素(HC)、燃料、アルコール、水素、一酸化炭素などを用いることができる。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
本実施形態に係る内燃機関の概略図である。 デューティ信号の一例を示し、(A)はデューティ周期及び還元剤供給率が大きい場合、(B)はデューティ周期及び還元剤供給率が小さい場合である。 本実施形態の還元剤供給制御の手順を示すフローチャートである。 他の実施形態の還元剤供給制御の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
15 排気通路
22 エアフローメータ
26 クランク角センサ
27 アクセル開度センサ
34 NOx触媒
40 還元剤供給弁
42 還元剤供給装置
50 NOxセンサ
60 温度センサ
100 電子制御ユニット(ECU)
T デューティ周期
t/T デューティ比
Ve 排気ガスの体積速度
C NOx濃度
A 還元剤供給率
Tc 触媒温度

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられた選択還元型NOx触媒と、
    前記NOx触媒に還元剤を供給する還元剤供給弁と、
    前記NOx触媒に供給される排気ガスの体積速度を検出又は推定する体積速度検出手段と、
    前記還元剤供給弁をデューティ制御すると共に、前記体積速度検出手段により検出又は推定された体積速度に応じて前記デューティ制御のデューティ周期を変化させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記NOx触媒に供給される排気ガスのNOx濃度を検出又は推定するNOx濃度検出手段と、
    前記還元剤供給弁から供給される還元剤の供給率を可変にするための供給率可変手段と
    をさらに備え、
    前記制御手段が、前記NOx濃度検出手段により検出又は推定されたNOx濃度に応じて前記還元剤供給率が変化するように前記供給率可変手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記NOx触媒の温度を検出する触媒温度検出手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記触媒温度検出手段により検出された触媒温度に応じて前記デューティ制御のデューティ比を変化させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の排気浄化装置。
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