JP2005163060A - 鋼製環状体用焼入れ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】許容範囲を超える寸法変化を発生させることなく鋼製環状体を高効率で焼入れすることのできる鋼製環状体用焼入れ装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る鋼製環状体用焼入れ装置は、外径拘束孔12a,12bを有する外径拘束部材11と、鋼製環状体を焼入れ液14で焼入れするための焼入れ槽13と、焼入れ槽13内の所定位置に設けられた環状体支持部材15を昇降駆動する第1の昇降駆動機構19と、環状体支持部材15に対向して焼入れ槽13の上方に設けられた環状体押圧部材21を昇降駆動する第2の昇降駆動機構24と、外径拘束部材11の外径拘束孔に押入された鋼製環状体を焼入れ槽13の上方に押し上げる環状体押上部材26と、外径拘束部材11を所定方向に駆動して外径拘束孔に押入された鋼製環状体を環状体支持部材15の上方位置から環状体押上部材25の上方位置に搬送する環状体搬送手段とを備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼製環状体を焼入れするときに用いられる鋼製環状体用焼入れ装置に関する。
転がり軸受の軌道輪として使用される環状体は、一般に、SCR420、SUJ2等の鉄鋼材料で形成されている。このため、このような環状体を所定の焼入れ温度に加熱した後、焼入れ油等の焼入れ液で焼入れを行なうと、許容範囲を超える寸法変化が環状体に発生することが知られている。
そこで、許容範囲を超える寸法変化を発生させずに鋼製環状体を焼入れする装置として、図9に示すものが提案されている(特許文献1参照)。この焼入れ装置は、架台70上に設置された焼入れ槽71と、焼入れ槽71の上方に配設され且つ図示しないフレームに固定された加圧シリンダ72と、加圧シリンダ72のピストンロッド73に移動可能に配設された外径拘束治具74と、ピストンロッド73の下端に固定された内径拘束治具75とを備えており、焼入れ槽71の中央部には、所定の焼入れ温度に加熱された鋼製環状体Rを支持するための支持テーブル76が設けられている。この支持テーブル76は焼入れ槽71の底部を貫通するピストンロッド77と、このピストンロッド77を進退駆動する流体圧シリンダ78とからなる昇降駆動機構79により昇降駆動されるようになっており、ピストンロッド77の内部には、支持テーブル76の上面中央部に形成された焼入れ油流出口に焼入れ油を供給する焼入れ油供給管路が形成されている。
このような焼入れ装置を使用して鋼製環状体Rを焼入れする場合には、図10(a)に示すように、先ず、所定の焼入れ温度に加熱された鋼製環状体Rを支持テーブル76上に載置する。次に、加圧シリンダ72のメインプレスシリンダ80を作動させ、ピストンロッド73を下降させる。これにより、外径拘束治具74および内径拘束治具75がピストンロッド73と一体に下降し、鋼製環状体Rの内径面に内径拘束治具75が嵌合する。次に、シリンダ装置78を作動させ、図10(b)に示すように、支持テーブル76を焼入れ槽71内に下降させる。そして、支持テーブル76上に載置された鋼製環状体Rが焼入れ槽71の焼入れ油中に浸漬されたならば、加圧シリンダ72のサブプレスシリンダ81を作動させ、図10(c)に示すように、外径拘束治具74を下降させて鋼製環状体Rの外径面を外径拘束治具74で拘束する。
図11に、マルテンサイト変態を伴う炭素鋼の加熱冷却時の寸法変化を示す。同図に示すように、炭素鋼を常温から加熱すると膨張がA点から開始され、膨張がB点に達すると金属組織がオーステナイトに変態することにより、B点からC点への収縮が起こる。さらに、炭素鋼を温度aまで加熱するとC点からD点への熱膨張が起こり、温度aから炭素鋼を急速冷却するとD点からG点への収縮が起こる。そして、炭素鋼をさらに冷却し、マルテンサイト変態点(Ms点)を通過すると、炭素鋼の金属組織がオーステナイトからマルテンサイトに変態し、G点からH点への膨張が起こる。ここで、G点は正確なMs点ではなく、温度降下による熱収縮に対して変態膨張が勝る点である。
焼入れ冷却時の矯正変形方法は、焼入れ冷却時の収縮あるいは膨張現象を利用して金型で環状体の真円度の矯正を行なう。環状体の内径を矯正する場合は、冷却される環状体の温度がMs点より高い温度bに達したとき、金型による内径拘束が開始され、以後のMs点まで収縮過程で内径側を拘束する変形矯正が行なわれる。Ms点通過後、G点で膨張に転じ、常温まで冷却されると型寸法より大きくなり、自然に抜ける。
一方、環状体の外径を矯正する場合はMs点を通過して膨張に転じた後の温度cおいて、金型による外径拘束が開始される。より低い温度まで外径拘束は続き、環状体を型から取り外す時は無理抜きするか、割り型を利用して矯正する型寸法を変化させる。
特開平8−3630号公報
上述した焼入れ装置では、鋼製環状体Rの内径面と外径面が内径拘束治具75及び外径拘束治具74により拘束された状態で鋼製環状体Rの焼入れが行なわれる。このため、許容範囲を超える寸法変化を発生させることなく鋼製環状体を焼入れすることができるが、次のような問題点を有していた。すなわち、上記文献1に記載された焼入れ装置では、支持テーブル76上に載置された鋼製環状体Rの焼入れが完了するまで他の鋼製環状体に焼入れを施すことができないため、効率が低いという問題点を有していた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、許容範囲を超える寸法変化を発生させることなく鋼製環状体を高効率で焼入れすることのできる鋼製環状体用焼入れ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る鋼製環状体用焼入れ装置は、所定の焼入れ温度に加熱された鋼製環状体の外径面を拘束するための複数の外径拘束孔を有する外径拘束部材と、前記鋼製環状体を焼入れ液で焼入れするための焼入れ槽と、前記焼入れ槽内の所定位置に設けられた環状体支持部材と、前記環状体支持部材を昇降駆動する第1の昇降駆動機構と、前記環状体支持部材に対向して前記焼入れ槽の上方に設けられた環状体押圧部材と、前記環状体押圧部材を昇降駆動する第2の昇降駆動機構と、前記環状体押圧部材の押圧力により前記外径拘束孔に押入された鋼製環状体を前記焼入れ槽の上方に押し上げる環状体押上部材と、前記環状体押上部材を昇降駆動する第3の昇降駆動機構と、前記外径拘束部材を前記焼入れ槽内で所定方向に駆動して前記外径拘束孔に押入された鋼製環状体を前記環状体支持部材の上方位置から前記環状体押上部材の上方位置に搬送する環状体搬送手段と、を備えてなることを特徴とする。
このような構成によると、環状体支持部材の上方位置から環状体押上部材の上方位置に搬送された鋼製環状体の焼入れが完了していなくても他の鋼製環状体を外径拘束部材の外径拘束孔に押入して焼入れを連続的に行なうことができるので、許容範囲を超える寸法変化を発生させることなく鋼製環状体を高効率で焼入れすることができる。
本発明に係る鋼製環状体用焼入れ装置において、環状体支持部材は外径拘束部材の外径拘束孔より小さい直径で円板状に形成されていることが好ましい。また、第1の昇降駆動機構は焼入れ槽の底部を貫通するピストンロッドと、このピストンロッドを進退駆動する流体圧シリンダとからなることが好ましい。この場合、ピストンロッドは環状体支持部材の上面中央部に形成された焼入れ液流出口に焼入れ液を供給する焼入れ液供給管路を有することがより好ましい。
また、環状体押圧部材および環状体押上部材は外径拘束部材の外径拘束孔より小さい直径で円板状に形成されていることが好ましい。さらに、焼入れ槽は長方形状に形成されたものでもよく。この場合の環状体搬送手段は、外径拘束部材を焼入れ槽の長手方向に直線駆動して外径拘束孔に押入された鋼製環状体を環状体支持部材の上方位置から環状体押上部材の上方位置に搬送するように構成されていることが好ましい。また、環状体搬送手段は外径拘束部材を焼入れ槽内で直線駆動または回転駆動して外径拘束孔に押入された鋼製環状体を環状体支持部材の上方位置から環状体押上部材の上方位置に搬送するように構成されていることが好ましい。
本発明に係る鋼製環状体用焼入れ装置では、環状体支持部材の上方位置から環状体押上部材の上方位置に搬送された鋼製環状体の焼入れが完了していなくても他の鋼製環状体を外径拘束部材の外径拘束孔に押入して焼入れを連続的に行なうことができるので、許容範囲を超える寸法変化を発生させることなく鋼製環状体を高効率で焼入れすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の概略断面図で、図2は同実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の概略平面図である。図1及び図2において、符号11はプレート状に形成された外径拘束部材であって、この外径拘束部材11には、所定の焼入れ温度に加熱された鋼製環状体の外径面を拘束するための外径拘束孔12a,12bが形成されている。外径拘束孔12a,12bは、鋼製環状部材を圧入し易いように最上部のみテーパ状となっており、最上部より下はストレート状である。外径拘束孔12a,12bのストレート状の長さは、鋼製環状部材の幅2個分未満であることが好ましい。幅2個分以上であると金型が重くなるため、交換が困難となり、製作コスト等も上昇する。また、図中13は鋼製環状体を焼入れ油等の焼入れ液14で焼入れするための焼入れ槽であって、この焼入れ槽13内の中央部には、鋼製環状体を支持する環状体支持部材15が設けられている。
環状体支持部材15は、外径拘束部材11の外径拘束孔12a,12bより小さい直径で円板状に形成されている。また、環状体支持部材15は焼入れ槽13の底部を貫通するピストンロッド17と、このピストンロッド17を進退駆動する流体圧シリンダ18とからなる第1の昇降駆動機構19により昇降駆動されるようになっており、第1の昇降駆動機構19のピストンロッド17には、図3に示すように、環状体支持部材15の上面中央部に形成された焼入れ液流出口16に焼入れ液を供給するための焼入れ液供給管路20が形成されている。
環状体支持部材15は、焼入れ槽13の上方に設けられた環状体押圧部材21と対向している。この環状体押圧部材21は外径拘束部材11の外径拘束孔12a,12bより小さい直径で円板状に形成されており、環状体押圧部材21の上面中央部から上方に延出するピストンロッド22と、このピストンロッド22を進退駆動する流体圧シリンダ23とからなる第2の昇降駆動機構24により昇降駆動されるようになっている。
焼入れ槽13は長方形状に形成されており、この焼入れ槽13内の長手方向両端側には、環状体押上部材25,26が環状体支持部材15と同一直線上に位置するように設けられている。これらの環状体押上部材25,26は外径拘束部材11の外径拘束孔12a,12bより小さい直径で円板状に形成されており、環状体押上部材25は焼入れ槽13の底部を貫通するピストンロッド27と、このピストンロッド27を進退駆動する流体圧シリンダ28とからなる第3の昇降駆動機構29により昇降駆動され、環状体押上部材26は焼入れ槽13の底部を貫通するピストンロッド30と、このピストンロッド30を進退駆動する流体圧シリンダ31とからなる第4の昇降駆動機構32により昇降駆動されるようになっている。
外径拘束部材11は焼入れ槽13内を水平方向に移動可能となっており、この外径拘束部材11を図2中矢印方向(焼入れ槽13の長手方向)に直線駆動して鋼製環状体を環状体支持部材15の上方位置から環状体押上部材25,26の上方位置に搬送する環状体搬送手段としての環状体搬送機構33は、例えばガイドロッド34、ボールねじ35、ボールねじ駆動用モータ36等から構成されている。
このように構成される焼入れ装置を使用して鋼製環状体を焼入れする場合には、先ず、第1の昇降駆動機構19により環状体支持部材15を上昇させ、図4(a)に示すように、焼入れ槽13の上方に環状体支持部材15を位置させる。次に、所定の焼入れ温度(例えば820℃〜860℃)に加熱された鋼製環状体Rを図示しないハンドラー等を使用して環状体支持部材15の上面に載置した後、図4(b)に示すように、鋼製環状体Rの全体が焼入れ液14内に浸漬されるまで環状体支持部材15を第1の昇降駆動機構19により下降させる。このとき、第1の昇降駆動機構19のピストンロッド17に形成された焼入れ液供給管路20に焼入れ液14を供給すると、環状体支持部材15の焼入れ液流出口16から焼入れ液14が流出する。そして、焼入れ液流出口16から流出する焼入れ液14によって鋼製環状体Rの内径面が冷却される。
このようにして鋼製環状体Rが焼入れ液14により所定の温度まで冷却されたならば、第2の昇降駆動機構24により環状体押圧部材21を下降させ、環状体押圧部材21の下面を鋼製環状体Rの上面に押し当てる。そして、環状体押圧部材21の下面が鋼製環状体Rの上面に当接したならば、第1の昇降駆動機構19により環状体支持部材15を下降させ、図4(c)に示すように、外径拘束部材11の外径拘束孔12aに鋼製環状体Rを環状体押圧部材21の押圧力で押入する。このとき鋼製環状体Rは、環状体押圧部材21と環状体支持部材15に上下から挟まれているので、水平に挿入され易い。また、環状体支持部材15と環状体押圧部材21のうちいずれか1つ以上の中心以外の位置に焼入れ液14の流出口を設けると、焼入れ液流出口16から流出する焼入れ液14を鋼製環状体Rの内側から排出可能となり、焼入れ液の流通が促進され、冷却性能が向上する。更に、図4(b)の位置にて鋼製環状体Rが横にずれたり、鋼製環状体Rの反りを防止する場合には、予め環状体押圧部材21を下降させておいても良い。
焼入れ液供給管路20への焼入れ液14の供給が完了したならば、次に第1の昇降駆動機構19および第2の昇降駆動機構24を作動させ、環状体支持部材15を外径拘束部材11の下方位置まで下降させると共に環状体押圧部材21を焼入れ槽13の上方位置まで上昇させる。その後、環状体搬送機構33を作動させると、図4(d)に示すように、外径拘束部材11の外径拘束孔12aに押入された鋼製環状体Rが環状体支持部材15の上方位置から環状体押上部材25の上方位置に移動するとともに、外径拘束部材11の外径拘束孔12bが環状体押上部材26の上方位置から環状体支持部材15の上方位置に移動する。
なお、外径拘束部材11の外径拘束孔12aに押入された鋼製環状体Rが環状体支持部材15の上方位置から環状体押上部材25の上方位置に移動し、且つ鋼製環状体Rの焼入れが完了したならば、図4(e)に示すように、第3の昇降駆動機構29により環状体押上部材25を上昇させ、外径拘束部材11の外径拘束孔12aに押入された鋼製環状体Rを焼入れ槽13の上方に押し上げる。このとき、焼入れ槽13の上方に押し上げられた鋼製環状体Rは、図示しないハンドラー等により次工程へ移送される。
上述したように、本発明の第1の実施形態では、環状体押圧部材21により外径拘束部材11の外径拘束孔12aに押入された鋼製環状体Rを環状体搬送機構33により環状体支持部材15の上方位置から環状体押上部材25の上方位置に搬送すると、外径拘束部材11の外径拘束孔12bが環状体押上部材26の上方位置から環状体支持部材15の上方位置に移動する。これにより、環状体支持部材15の上方位置から環状体押上部材25の上方位置に搬送された鋼製環状体Rの焼入れが完了していなくても他の鋼製環状体を外径拘束部材11の外径拘束孔12bに押入して焼入れを連続的に行なうことができるので、許容範囲を超える寸法変化を発生させることなく鋼製環状体Rを高効率で焼入れすることができる。
図5は本発明の第2の実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の概略断面図で、図6は同実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の概略平面図である。図5及び図6において、符号41は円板状に形成された外径拘束部材であって、この外径拘束部材41には、所定の焼入れ温度に加熱された鋼製環状体の外径面を拘束するための外径拘束孔42a〜42dが外径拘束部材41の円周方向に等間隔で穿設されている。また、図中43は鋼製環状体を焼入れ油等の焼入れ液44で焼入れするための焼入れ槽であって、この焼入れ槽43内の所定位置には、鋼製環状体を支持する環状体支持部材45が設けられている。
環状体支持部材45は、外径拘束部材41の外径拘束孔42a〜42dより小さい直径で円板状に形成されている。また、環状体支持部材45は焼入れ槽43の底部を貫通するピストンロッド47と、このピストンロッド47を進退駆動する流体圧シリンダ48とからなる第1の昇降駆動機構49により昇降駆動されるようになっており、第1の昇降駆動機構49のピストンロッド47には、図7に示すように、環状体支持部材45の上面中央部に形成された焼入れ液流出口46に焼入れ液44を供給するための焼入れ液供給管路50が形成されている。
環状体支持部材45は、焼入れ槽43の上方に設けられた環状体押圧部材51と対向している。この環状体押圧部材51は外径拘束部材41の外径拘束孔42a〜42dより小さい直径で円板状に形成されており、環状体押圧部材51の上面中央部から上方に延出するピストンロッド52と、このピストンロッド52を進退駆動する流体圧シリンダ53とからなる第2の昇降駆動機構54により昇降駆動されるようになっている。
焼入れ槽43は円形状に形成されており、環状体支持部材45が設けられた位置から焼入れ槽43の円周方向に180度オフセットした位置には、外径拘束部材41の外径拘束孔42a〜42dに押入された鋼製環状体を焼入れ槽43の上方に押し上げる環状体押上部材55が設けられている。この環状体押上部材55は外径拘束部材41の外径拘束孔42a〜42dより小さい直径で円板状に形成されており、焼入れ槽43の底部を貫通するピストンロッド56と、このピストンロッド56を進退駆動する流体圧シリンダ57とからなる第3の昇降駆動機構58により昇降駆動されるようになっている。
外径拘束部材41は焼入れ槽43の底部中央を貫通する回転軸部59を有しており、この回転軸部59には、外径拘束部材41を図6中矢印方向に回転駆動して鋼製環状体を環状体支持部材45の上方位置から環状体押上部材55の上方位置に搬送する環状体搬送手段としての駆動モータ60が連結されている。
このように構成される焼入れ装置を使用して鋼製環状体を焼入れする場合には、先ず、第1の昇降駆動機構49により環状体支持部材45を上昇させ、図8(a)に示すように、環状体支持部材45を焼入れ槽43の上方に位置させる。次に、所定の焼入れ温度(例えば820℃〜860℃)に加熱された鋼製環状体Rを図示しないハンドラー等を使用して環状体支持部材45の上面に載置した後、図8(b)に示すように、鋼製環状体Rの全体が焼入れ液44内に浸漬されるまで環状体支持部材45を第1の昇降駆動機構49により下降させる。このとき、第1の昇降駆動機構49のピストンロッド47に形成された焼入れ液供給管路50に焼入れ液44を供給すると、環状体支持部材45の焼入れ液流出口46から焼入れ液44が流出する。そして、焼入れ液流出口46から流出する焼入れ液44によって鋼製環状体Rの内径面が冷却される。
このようして鋼製環状体Rが焼入れ液44により所定の温度まで冷却されたならば、第2の昇降駆動機構54により環状体押圧部材51を下降させ、環状体押圧部材51の下面を鋼製環状体Rの上面に押し当てる。そして、環状体押圧部材51の下面が鋼製環状体Rの上面に当接したならば、第1の昇降駆動機構49により環状支持部材45を下降させ、図8(c)に示すように、外径拘束部材41の外径拘束孔42aに鋼製環状体Rを環状体押圧部材51の押圧力で押入する。このとき鋼製環状体Rは、環状体押圧部材51と環状体支持部材45に上下から挟まれているので、水平に挿入され易い。また、環状体支持部材45と環状体押圧部材51のうちいずれか1つ以上の中心以外の位置に焼入れ液44の流出口を設けると、焼入れ液流出口46から流出する焼入れ液44を鋼製環状体Rの内側から排出可能となり、焼入れ液の流通が促進され、冷却性能が向上する。更に、図8(b)の位置にて鋼製環状体Rが横にずれたり、鋼製環状体Rの反りを防止する場合には、予め環状体押圧部材51を下降させておいても良い。
焼入れ液供給管路50への焼入れ液44の供給が完了したならば、次に第1の昇降駆動機構49および第2の昇降駆動機構54を作動させ、環状体支持部材45を外径拘束部材41の下方位置まで下降させると共に環状体押圧部材51を焼入れ槽43の上方位置まで上昇させる。その後、駆動モータ60を駆動して外径拘束部材41を図6中矢印方向に90°だけ回転させると外径拘束部材41の外径拘束孔42bが環状体支持部材45の上方位置に移動し、さらに外径拘束部材41を図6中矢印方向に90°だけ回転させると、図8(d)に示すように、外径拘束部材41の外径拘束孔42aに押入された鋼製環状体Rが環状体押上部材55の上方位置に移動するとともに、外径拘束部材41の外径拘束孔42cが環状体支持部材15の上方位置に移動する。
なお、外径拘束部材41の外径拘束孔42aに押入された鋼製環状体Rが環状体押上部材25の上方位置に移動し、且つ鋼製環状体Rの焼入れが完了したならば、図8(e)に示すように、第3の昇降駆動機構58により環状体押上部材55を上昇させ、外径拘束部材41の外径拘束孔42aに押入された鋼製環状体Rを焼入れ槽43の上方に押し上げる。このとき、焼入れ槽43の上方に押し上げられた鋼製環状体Rは、図示しないハンドラー等により次工程へ移送される。
上述したように、本発明の第2の実施形態では、外径拘束部材41の外径拘束孔42aに押入された鋼製環状体Rが環状体支持部材45の上方位置から環状体押上部材55の上方位置に搬送されると、外径拘束部材11の外径拘束孔42cが環状体押上部材55の上方位置から環状体支持部材45の上方位置に移動する。これにより、環状体支持部材45の上方位置から環状体押上部材55の上方位置に搬送された鋼製環状体Rの焼入れが完了していなくても他の鋼製環状体を外径拘束部材11の外径拘束孔42b〜42dに押入して焼入れを連続的に行なうことができるので、許容範囲を超える寸法変化を発生させることなく鋼製環状体Rを高効率で焼入れすることができる。
本発明の鋼製環状体の焼入れ変形矯正方法では、鋼の組織がオーステナイト状態において、環状体とは若干異なる寸法の金型に環状体を圧入して塑性加工による変形矯正を行い、歪や変形のない真円の環状体を作り出す。これは、鋼がオーステナイト状態では硬さや引張強さが低下し、一方伸びや絞りは上昇するので、塑性加工が容易になるためである。
さらに、オーステナイト状態で環状体を圧入し、塑性加工による変形矯正を行なう利点として、
(1)圧入により塑性変形させることで、前工程で発生した歪による変形を一掃し、真円が得られ易い。
(2)塑性変形で得られた真円は、マルテンサイト変態膨張で若干の矯正が加わることで、より真円に近づく。
(3)変形矯正の主工程がオーステナイトでの塑性加工なので、残留歪が少なく、後工程での変形再発の可能性が少ない。
従来の焼入れ方式に対して、本発明を使用した場合の鋼製環状体の変形状況を表1および図12に示す。表1の数値は変形率を示している。変形率は鋼製環状体の外径寸法Dの最大径DMAXと最小径DMINとを測定し、その差(DMAX−DMIN)を真円度とする。そして、この真円度(mm)を最小の外径寸法DMINで割った値を%で表し、60個の環状体を測定して求めた平均値を変形率(%)とし、式(1)に示す。
変形率=[(DMAX−DMIN)]/DMIN×100(%) ‥‥(1)
Figure 2005163060
表1に示す通り、従来の連続焼入れ方式の変形量に対して、本発明を適用することにより、鋼製環状体の変形量を1/10以下に低減できることがわかる。
次に、変形矯正時の加工率について説明する。加工率の測定方法は、環状体の外径寸法Dと外径拘束孔の直径iとの差を環状体の外径寸法Dで割った値であり、以下に示す式(2)で表される。
外径拘束加工率=[(D−i)/D]×100(%)±補正値 ‥‥(2)
補正値=(T−300)/500(%) ‥‥(3)
上記加工率の測定における各寸法は、常温(20〜30℃)で測定するものとする。ただし、矯正加工時の環状体の外径実寸法は金属組織の変化や熱膨張で常温時に対して寸法が変化しているため、補正が必要になる。温度補正を行うための補正値を式(3)に示す。T(単位:℃)は矯正時の温度である。
本発明の焼入れ変形矯正方式に関して、加工率や矯正している時間を変えて、変形矯正を行なった結果を表2、図13および図14に示す。
Figure 2005163060
加工率が低過ぎると、オーステナイト状態で加工矯正する効果が低下するため、変形率が高くなってしまう。一方、必要以上に加工率を高めると、環状体が外径拘束孔に傾いて圧入されたり、環状体の端面が変形したりして、急に変形率が高くなる。本発明では、加工率0.05〜1.0%で圧入する方法が適している。また、望ましくは、加工率0.2〜0.7%で圧入すると変形率が更に安定して低く得られる。
また、矯正時間に関しては、環状体を外径拘束孔に圧入して矯正させている時間が短すぎると、外径拘束孔から環状体を取り出した後に、マルテンサイト変態が続いているため、変形が再発生してしまい、変形率が高くなってしまう。一方、必要以上に長く矯正してもその効果は一定となってしまう。従って、矯正時間(焼入れ液で焼入れる時間)は3秒以上が良く、好ましくは5秒以上とする。
なお、表2の実施例で用いた環境体の材料及び熱処理条件は以下の通りである。
材料:SUJ2
熱処理:820〜860℃にて30分加熱後、焼入れ
・焼入れ油:出光ブライトクエンチM
・油温:70〜110℃(アジテータによる攪拌有り)
・焼戻し:170℃にて2時間
環状体:NSK製円筒ころ軸受NU312外輪
(外径公称寸法:130mm、公称幅寸法:31mm)
円筒型:内径(ストレート部)130±0.050mm
本発明の第1の実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の概略断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の概略平面図である。 図1に示す環状体支持部材の縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の概略断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の概略平面図である。 図5に示す環状体支持部材の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る鋼製環状体用焼入れ装置の動作説明図である。 従来の鋼製環状体用焼入れ装置の概略図である。 図9に示す焼入れ装置の動作説明図である。 炭素鋼の焼入れ時における寸法変化と温度との関係を示す図である。 変形率と焼入れ方式との関係を示す図である。 鋼製環状体の変形率と加工率との関係を示す図である。 鋼製環状体の変形率と矯正時間との関係を示す図である。
符号の説明
R 鋼製環状体
11 外形拘束部材
12a,12b 外径拘束孔
13 焼入れ槽
14 焼入れ液
15 環状体支持部材
16 焼入れ液流出口
17,22,27,30 ピストンロッド
18,23,28,31 流体圧シリンダ
19 第1の昇降駆動機構
20 焼入れ液供給管路
21 環状体押圧部材
24 第2の昇降駆動機構
25,26 環状体押上部材
29 第3の昇降駆動機構
32 第4の昇降駆動機構
33 環状体搬送機構
34 ガイドロッド
35 ボールねじ
36 ボールねじ駆動モータ
41 外形拘束部材
42a〜42d 外径拘束孔
43 焼入れ槽
44 焼入れ液
45 環状体支持部材
46 焼入れ液流出口
47,52,56 ピストンロッド
48,53,57 流体圧シリンダ
49 第1の昇降駆動機構
50 焼入れ液供給管路
51 環状体押圧部材
54 第2の昇降駆動機構
55 環状体押上部材
58 第3の昇降駆動機構
59 回転軸部
60 環状体搬送用駆動モータ

Claims (8)

  1. 所定の焼入れ温度に加熱された鋼製環状体の外径面を拘束するための複数の外径拘束孔を有する外径拘束部材と、前記鋼製環状体を焼入れ液で焼入れするための焼入れ槽と、前記焼入れ槽内の所定位置に設けられた環状体支持部材と、前記環状体支持部材を昇降駆動する第1の昇降駆動機構と、前記環状体支持部材に対向して前記焼入れ槽の上方に設けられた環状体押圧部材と、前記環状体押圧部材を昇降駆動する第2の昇降駆動機構と、前記環状体押圧部材の押圧力により前記外径拘束孔に押入された鋼製環状体を前記焼入れ槽の上方に押し上げる環状体押上部材と、前記環状体押上部材を昇降駆動する第3の昇降駆動機構と、前記外径拘束部材を前記焼入れ槽内で所定方向に駆動して前記外径拘束孔に押入された鋼製環状体を前記環状体支持部材の上方位置から前記環状体押上部材の上方位置に搬送する環状体搬送手段と、を備えてなることを特徴とする鋼製環状体用焼入れ装置。
  2. 前記環状体支持部材は、前記外径拘束部材の外径拘束孔より小さい直径で円板状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の鋼製環状体用焼入れ装置。
  3. 前記第1の昇降駆動機構は、前記焼入れ槽の底部を貫通するピストンロッドと、このピストンロッドを進退駆動する流体圧シリンダとからなることを特徴とする請求項1又は2記載の鋼製環状体用焼入れ装置。
  4. 前記ピストンロッドは、前記環状体支持部材の上面中央部に形成された焼入れ液流出口に焼入れ液を供給する焼入れ液供給管路を有することを特徴とする請求項3記載の鋼製環状体用焼入れ装置。
  5. 前記環状体押圧部材は、前記外径拘束部材の外径拘束孔より小さい直径で円板状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鋼製環状体用焼入れ装置。
  6. 前記環状体押上部材は、前記外径拘束部材の外径拘束孔より小さい直径で円板状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鋼製環状体用焼入れ装置。
  7. 前記環状体搬送手段は、前記外径拘束部材を前記焼入れ槽内で直線駆動して前記外径拘束孔に押入された鋼製環状体を前記環状体支持部材の上方位置から前記環状体押上部材の上方位置に搬送するように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の鋼製環状体用焼入れ装置。
  8. 前記環状体搬送手段は、前記外径拘束部材を前記焼入れ槽内で回転駆動して前記外径拘束孔に押入された鋼製環状体を前記環状体支持部材の上方位置から前記環状体押上部材の上方位置に搬送するように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の鋼製環状体用焼入れ装置。
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