JP2005162294A - 詰め替え製品用の包装容器、詰め替えの対象となる容器、及び詰め替え製品を特定する情報を保存する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】詰め替え製品用の包装容器に印字された、製品のロット番号や記号など製品を特定する情報を、製品の詰め替え後もより容易に且つより確実に保存することが可能な、詰め替え製品用包装容器および情報の保存方法を提供する。
【解決手段】製品を特定する情報(5)が、包装容器(1)の本体部分と一体に形成されており且つ本体部分から切り離し可能である部分に表示されている。好ましくは、切り離し可能である部分が開封用のつまみ部分(3)であり、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持できるように作られている。あるいは、包装容器のほぼ全体が、切り離されずに容易に保持されることができる手段を有する。さらに、詰め替えの対象となる容器(201)が、詰め替え製品用包装容器のつまみ部分を保持するための部分(207)を有してもよい。
【選択図】 図2a
【解決手段】製品を特定する情報(5)が、包装容器(1)の本体部分と一体に形成されており且つ本体部分から切り離し可能である部分に表示されている。好ましくは、切り離し可能である部分が開封用のつまみ部分(3)であり、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持できるように作られている。あるいは、包装容器のほぼ全体が、切り離されずに容易に保持されることができる手段を有する。さらに、詰め替えの対象となる容器(201)が、詰め替え製品用包装容器のつまみ部分を保持するための部分(207)を有してもよい。
【選択図】 図2a
Description
本発明は、詰め替え製品用の包装容器に関し、特にその製品を特定する情報が表示された包装容器に関する。また本発明は、詰め替え製品用の包装容器から内容物を詰め替える対象となる容器に関する。さらに本願発明は、詰め替え製品を特定する情報を保存する方法に関する。
なお、以下において、「詰め替え用の包装容器」とは、その内容物を他の容器(一般には、再使用する容器)に移し替えた後、一般には廃棄される包装容器のことをいう。
また、「詰め替えの対象となる容器」とは、その内容物の残量が少なくなったか無くなった際、一般には同様の内容物を、詰め替え用の包装容器から移し替えることにより、再使用することを前提にした容器のことをいう。詰め替えの対象となる容器は、あらかじめ内容物が充填された状態で市場に流通されても、空の状態で市場に流通されてもよい。
現在、環境対策の一環として、粧業品や洗剤などといった液体または粉体製品の容器を再使用することが盛んになっている。そのため、再使用する容器に移し替えることを目的とした詰め替え製品が一般消費財市場に多く出回っている。
これら詰め替え製品は、その多くが、例えば、プラスチックフィルムやプラスチックフィルムと金属箔の積層材料を用いた袋状の包装容器、いわゆるパウチ、に包装された状態で市場に流通されている。
これらパウチには、詰め替え製品を特定する情報、それぞれ製品の製造場所や製造期日等を表わすロット番号や記号などが印字されているが、それらロット番号や記号は商品のデザインを損なわないように底面や裏面下部などの目立たない個所に印字されるのが一般的である。
なお、そのようなパウチへの直接的な印字に代えてシールに印字を行い、これをパウチに貼着しているものもある(例えば特開2002−337881号公報参照)。
これらロット番号や記号は製品に関する苦情や問い合わせを受けた際にその製造期日や製造場所を追跡するのに重要である。しかしながら、詰め替え製品用の包装容器は通常、繰り返し使用されることはなく、再使用する容器に製品を移し替えた後、直ちに廃棄されてしまうのが一般的である。それと共にロット番号や記号が分からなくなってしまう。
そこで各製品の製造元企業では詰め替え用包装容器に充填された製品の説明書において、ロット番号を書き写して控えておくよう消費者に推薦している場合が多い。しかしながら、実際にはそのような煩雑な作業を消費者が行なうことは希であり、製造元企業では詰め替え用製品に関する苦情や問い合わせを受けた際にその製品の履歴を追跡することができず、原因を究明し、改善を行なうことが難しいのが現状である。
なお、特開2002−337881号公報には、詰め替えられた内容物を特定する表示がなされたタックラベルが、剥離可能に且つ剥離後において再貼着可能に貼着された、詰め替え用容器が開示されている。
しかし、そのようなタックラベルは、容器を開封する動作と、タックラベルを剥がす動作とが、独立しており、別々に行なわなければならず、そのため、作業が面倒であり、また、消費者は内容物を移し替え終えた後、タックラベルを貼り替えることを忘れたまま詰め替え用容器を廃棄してしまいがちである。
また、内容物として粧業品や洗剤などを用いる場合、移し替え作業はバスルームやキッチンなど水に濡れやすい場所で行なわれることが多く、従って、タックラベルやタックラベルを貼着しようとする容器が水に濡れると、貼着できない、または貼着が不十分となり、タックラベルが剥がれ落ちて内容物を特定する表示が紛失されてしまう等の問題がある。よって、詰め替え時、これらを水に濡らさないように十分な注意を払って作業する必要がある。また、水に濡れてもできるだけ貼着力を保つことができるように、タックラベルまたはその貼着材料に特殊な材料を用いる必要もある。
本発明はこのような現状に鑑み、詰め替え用包装容器に充填された製品のロット番号や記号など、製品を特定する情報をより容易に、且つより確実に保存することを目的としている。
本発明によれば、前述の目的は、詰め替え製品用の包装容器であって、詰め替え後、その製品を特定する情報を容易に保存することができるように、該情報が、包装容器の本体部分と一体に形成されており且つ該本体部分から切り離し可能である部分に表示又は記録されている包装容器によって達成される。
本発明の詰め替え製品用の包装容器によれば、詰め替えを行なった際に、その製品を特定する情報が表示又は記録された部分を、包装容器の本体部分から切り離すことにより、製品を特定する情報を容易に保存することができ、消費者は製品を特定する情報を書き写して保存していくといった煩雑な作業をする必要がなくなる。さらに、製品を特定する情報が表示又は記録された部分は、包装容器の本体部分と一体に形成されているため、製造が容易であり、また、表示された情報と製品との対応をより確実にすることができる。
製品を特定する情報は、製品の製造番号若しくは記号、又は製品に特有の記号若しくはシンボルマーク、又はその両方であり得る。また、製品を特定する情報は、切り離し可能である部分に印刷若しくは刻印されるか、又は磁気方式若しくは電波方式によって読み出し可能な電子データとして記録されることが可能である。
詰め替え製品用の包装容器は、プラスチックフィルム、プラスチックフィルムの積層フィルム、又は、プラスチックフィルム及び金属箔の積層フィルムから成る、袋状の包装容器であり得る。
切り離し可能である部分は、包装容器を開封するためのつまみ部分であるのが好ましい。
切り離し可能である部分は、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持できるように作られているのが好ましい。
特に、切り離し可能である部分が包装容器の本体部分から切り離し可能である開封用のつまみ部分である場合には、容器を開封する動作と、製品を特定する情報が表示された部分の切り離し動作とが同時に行なわれる(ワンアクション)。よって、消費者は、容器を開封した時点で製品を特定する情報が表示されたつまみ部分を手にしており、そのままこのつまみ部分を保存することができるため、製品を特定する情報をより容易に保存することができる。
詰め替えの対象となる容器は、ポンプディスペンサ付きの容器であり、切り離し可能である部分が、該ポンプディスペンサ付きの容器の一部分に引っ掛けて保持されるように、鉤形状部分又は穴を有しているのが好ましい。
包装容器の本体部分から切り離された部分を、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持することにより、実際に使用する容器と共に、製品を特定する情報を保存することが可能となる。また、水に濡れやすい場所での作業およびその後の使用においても、製品を特定する情報を紛失してしまう可能性の低い、より確実な保存が可能となる。
特に、詰め替えの対象となる容器がポンプディスペンサ付きの容器である場合には、切り離された部分を該ポンプディスペンサ付きの容器の一部分、例えば柄に引っ掛けるように保持することにより、製品を特定する情報の保存が一層確実となる。
本発明によれば、前述の目的は、上述した詰め替え製品用の包装容器における切り離し可能である部分を保持するように形成された部分を有する、詰め替えの対象となる容器によっても達成される。
本発明の詰め替えの対象となる容器によれば、詰め替え製品用の包装容器に特別な工夫をしなくても、詰め替えを行なった際に、その製品を特定する情報が表示された部分を包装容器の本体部分から切り離すだけで、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持することができ、製品を特定する情報をさらに容易に保存することができる。
前記切り離し可能である部分を保持するように形成された部分は、突起、窪み、又はポケットであるのが好ましい。
本発明によれば、前述の目的は、詰め替え製品用の包装容器から詰め替えの対象となる容器に内容物を詰め替える際、詰め替え製品用の包装容器から、その製品を特定する情報が表示又は記録された部分を切り離す段階と、該切り離された部分を、詰め替えの対象となる容器に取り付ける段階とを含んでいる、詰め替え製品を特定する情報を保存する方法によっても達成される。
本発明の製品を特定する情報の保存方法によれば、詰め替えを行なった際に、その製品を特定する情報が表示又は記録された部分を包装容器から切り離し、詰め替えの対象となる容器に保持することにより、製品を特定する情報をさらに容易に保存することができる。
本発明によれば、前述の目的は、詰め替え製品用の包装容器であって、詰め替え後、その製品を特定する情報を容易に保存することができるように、該情報が表示又は記録された該包装容器の実質的な全体が、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持できるように作られている、包装容器によっても達成される。
本発明の詰め替え製品用の包装容器によれば、詰め替えを行なった際に、その製品を特定する情報が表示又は記録された包装容器のほぼ全体を、その表示場所にかかわらず、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持することにより、製品を特定する情報を容易に保存することができる。
これは、ハンドソープ等の小型の容器に適しており、詰め替え製品用の包装容器のほぼ全体を、詰め替えを行なった後に廃棄せず、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持することにより、消費者は詰め替えを行なった後にワンアクションで、容易に製品を特定する情報を保存することができる。
なお、製品を特定する情報として販売促進活動用の記号、番号、シンボルマークなどを用いれば、より有効な販売促進活動を行なうことが可能となる。
以下に、製品が頭髪洗浄剤である、本発明の実施の形態について詳述する。なお、類似する構成要素は同一の符号を用いて示してある。
図1から図3に、本発明による詰め替え製品用の包装容器の第一の実施の形態を示す。
図1にその全体形状が示された詰め替え製品用の包装容器1はプラスチックフィルムの積層フィルムから形成されている、いわゆるパウチである。包装容器1は、底部と胴部がヒートシールされて上部が開口した状態で、上部から製品を充填される。その後に上部が、シールされていない吐出部2が形成されるようなヒートシールパターンによりヒートシールされて密封されている。
包装容器1の周縁部には包装容器1を開封するためのつまみ部分、いわゆるプルタブ3が、包装容器1本体と一体に形成されて設けられている。プルタブ3は、ミシン目のような切り取り線4によって包装容器1から切り離されることが可能であり、切り取り線4はシールされていない吐出部2を横断するように設けられている。
プルタブ3が切り離されることによりシールされていない吐出部2が露出する。すなわち、包装容器1が開封され、包装容器1から製品を排出することが可能になる。
なお、切り取り線4の替わりに包装容器1の縁部に切り欠き部、例えばノッチを設け、切り欠き部からプルタブ3を切り離す際に切り取り線がシールされていない吐出部2を横断するようにしてもよい。
プルタブ3を拡大して示す図2aに見られるように、プルタブ3には、製品である頭髪洗浄剤を特定する情報5、例えばロット番号や記号が、印刷や刻印等で表示されている。
なお、印刷や刻印等による表示に代えて、又はこれと一緒に、磁気方式又は電波方式などの電磁気的方式による認証タグを、プルタブ3に設けてもよい。製品を特定する情報が電磁気的方式によって読み出し可能な電子データとして記録される場合には、印刷若しくは刻印の場合と比較して、より多くの情報量のデータを記録することが可能であり、また、製品を特定する情報が消費者に直接視認されることがないため、情報の秘密性を保つことも可能である。
プルタブ3は、外周から内側に湾曲してくびれ部分6aおよび円形拡大部分6bを形成する鉤形状の切り欠き穴6を有しており、詰め替えの対象の容器に引っ掛けて取り付けることによってプルタブ3を保持できるような形状となっている。
なお、プルタブ3の形状は図2aに示したものに限られず、包装容器1から容易に切り離すことができる形状であればよい。また、切り欠き穴6の形状も図2aに示したものに限られず、他の容器に引っ掛けて取り付けることができる形状であればよい。
図2bには、プルタブ3が詰め替えの対象となる容器101にどのように保持されるかが示されている。容器101においては、容器本体102に蓋103が取り外し可能に螺合しており、蓋103は容器本体102の開口部(図示せず)を覆っている。蓋103にはポンプディスペンサ104が一体となって取り付けられている。ポンプディスペンサ104は柄部105とノズル106を有している。
通常、容器の内容物は容器本体102からポンプディスペンサ104によって柄部105とノズル106を通って排出され、使用に供される。
詰め替えの対象となる容器本体102内の製品の残り量が少なくなると、容器本体102の蓋103が取り外され、容器本体102の開口部が露出する。一方、プルタブ3が切り離されることによって詰め替え用製品の包装容器1が開封され、包装容器1内の製品が移し替え可能となる。包装容器1内の製品が所定の方法で容器本体102の開口部から容器101へと移し替えられた後、容器本体102に再び蓋103が取り付けられ、移し替えられた製品が使用に供される。一方、プルタブ3が切り離された後の包装容器1は、廃棄される。
包装容器1から切り離されたプルタブ3は、くびれ部分6aおよび円形拡大部分6bを持つ切り欠き穴6によってポンプディスペンサ104の柄部105に容易に引っ掛けることが可能である。すなわち、プルタブ3が可撓性のあるプラスチックフィルムで形成されているため、くびれ部分6aを柄部105に押し込むと、くびれ部分6aが容易に撓み、柄部105は円形拡大部分6bへ容易に導入され、円形拡大部分6bを引っ掛ける。このようにして、プルタブ3は柄部105によって容器101に首掛け状態に保持される。
よって、製品が詰め替えの対象となる容器101に移し変えられて包装容器1が廃棄された後も、プルタブ3に印字された製品を特定する情報5は、煩雑な作業を行なうことなく保存されることが可能となる。
しかも、消費者は製品を移し替える際、包装容器1を開封した直後にプルタブ3を手に持つことになる。そのため消費者は、開封動作と同時に製品を特定する情報を手にすることができ、そのままプルタブを詰め替えの対象となる容器に引っ掛けるだけで、製品を特定する情報はより確実に保存されることとなる。
なお、製品を特定する情報はロット番号や記号に限られず、販売促進活動用の記号、番号、シンボルマークなどであってもよい。これによって、その製品に固有な乱数を印字して消費者プレゼントの応募番号として使用したり、電子メールのアドレス、ホームページのURL等を印字するなどして販売促進活動を行なうことが可能となる。
図3aから図3cに、第一の実施の形態の変形例を示す。図3bに見られるように、プルタブ13には、製品である頭髪洗浄剤を特定する情報15、例えばロット番号や記号が、印刷や刻印等で表示されている。さらにプルタブ13には切り込み16が設けられており、切り込み16によって部分16aがプルタブ13から半ば分離されている。部分16aを折り込むことにより、プルタブ13に切り欠き穴6に類似した鉤形状が形成されるので、図3bのようにこの形状の部分を詰め替えの対象の容器の柄部105に導入し、引っ掛けて取り付けることによってプルタブ13を首掛け状態に保持することができる。
切り込み16の形状は図3aおよび図3bに示したものに限られず、切り込みによって半ば分離された部分16aを折り込むことにより、他の容器に引っ掛けて取り付けることができる形状が形成されるようなものであればよい。
図4に、第一の実施の形態の他の変形例を示す。プルタブ23には、製品である頭髪洗浄剤を特定する情報25、例えばロット番号や記号が、印刷や刻印等で表示されている。さらにプルタブ23には、プルタブの輪郭線とは分離している閉じた穴26が設けられている。穴26は、それ自体をそのまま詰め替えの対象の容器のノズル106、容器本体102の首部などに引っ掛けて取り付けることによってプルタブ23を保持できる。もしくは、プルタブ23を事後的に切断することによって外周部と穴とを連絡する切裂部を設けることにより、穴26と切裂部とが切り欠き穴6に類似した形状を形成するので、図3bのようにこの形状の部分に詰め替えの対象の容器の柄部105を導入し、引っ掛けて取り付けることによってプルタブ3を首掛け状態に保持することができる。
穴26の形状は図4に示したものに限られず、穴自体の形状、または切断によって設けられた切裂部と穴とが形作る形状が他の容器に引っ掛けて取り付けることができるようなものであればよい。
図5aおよび図5bに、第一の実施の形態のさらなる変形例を示す。図5aに見られるように、プルタブ33には、製品である頭髪洗浄剤を特定する情報35、例えばロット番号や記号が、印刷や刻印等で表示されている。さらにプルタブ33には、両端でプルタブ33に接続されたフック36が設けられている。フック36の一部には切り込み36aが設けられており、図5bのように切り込み36aを開くとフック36が鉤形状となり、フック36を詰め替えの対象の容器の柄部に引っ掛けて取り付けることによってプルタブ33を首掛け状態に保持することができる。
フック36の形状は図5に示したものに限られず、プルタブ33と2箇所で接続されていて閉じた曲線を描いており一部に切り込みが設けられており、切り込みを開くことによってフック36を他の容器に引っ掛けて取り付けることができる形状であればよい。
図6aから図6cに、第一の実施の形態のさらなる変形例を示す。図6aに見られるように、プルタブ43は、包装容器41と一体になって成型されたシール43aおよび台紙43bからなっており、シール43aには、製品である頭髪洗浄剤を特定する情報45、例えばロット番号や記号が、印刷や刻印等で表示されている。
図6bのようにシール43aと台紙43bとは剥離可能であり、プルタブ43がミシン目によって包装容器41から切り離された後、シール43aは台紙43bから剥離されて図6cのように詰め替えの対象の容器に貼着されることが可能となっている。
なお、上記した各変形例は排他的なものではなく、当業者にとって可能な範囲において、併用して実施されてもよい。
次いで、図7に、本発明による詰め替えの対象となる容器の第二の実施の形態を示す。
詰め替えの対象となる容器201の容器本体202に、プルタブ3を挿入して保持するためのポケット207が設けられている。ポケット207は方形の透明もしくは半透明のプラスチックからなる。ポケット207の上下左右の四つの辺のうち、少なくとも一辺はプルタブ3を挿入できるように開いており、他の辺は容器本体と溶融接合されて閉じられている。ただし、挿入されたプルタブ3の落下を防止するように、少なくともポケット207の下部の辺は溶融接合されるのが望ましい。
ポケットの形状およびポケットを設ける箇所は図示したものに限られず、プルタブをポケットに保持することが可能であればよい。
図8に、第二の実施の形態の変形例を示す。詰め替えの対象となる容器において、容器本体にはプラスチック製のリング301が取り付けられている。リング301の一部は半径方向に突出しており、突出部の先端は上方に向けて折り曲げられてフック状の突起部301aを形成する。突起部301aは、円形拡大部分6bや穴26等を引っ掛けることにより、プルタブ3を保持することが可能となっている。
突起部301aの形状および突起部301aを設ける箇所ならびに個数は図示したものに限られず、突起部301aがリング301から突出したものである必要もない。突起部301aは、円形拡大部分6b等を引っ掛けることによりプルタブを保持することが可能であればよい。
第二の実施の形態のさらなる変形例として、詰め替えの対象となる容器において、蓋または容器本体の任意の一箇所に内側方向に細長く凹んだ溝を設けてもよい。溝にプルタブを差し込むことにより、プルタブを保持することが可能となっている。
なお、上記した各変形例は排他的なものではなく、当業者にとって可能な範囲において、併用して実施されてもよい。
次いで、詰め替え製品用の包装容器のほぼ全体に本発明を利用した、本発明の第三の実施の形態を記す。
包装容器の構造は第一の実施の形態およびその変形例に類似している。しかし、製品である頭髪洗浄剤を特定する情報、例えばロット番号や記号が表示又は記録されている箇所は、従来の包装容器と同様に、容器の下部などでよく、他の容器に引っ掛けるように形成された箇所もプルタブに限られない。
包装容器を開封して内容物を詰め替えの対象となる容器へ移し替えた後、包装容器の実質的な全体が第一の実施の形態と類似する態様で、詰め替えの対象となる容器のポンプディスペンサの柄部に引っ掛けられ、首掛け状態に保持される。
すなわち、製品が詰め替えの対象となる容器に移し変えられた後も包装容器の実質的な全体が廃棄されずに詰め替えの対象となる容器と共に保持されるため、製品を特定する情報も同時に、そして容易に保存されることとなる。
この実施の形態は、ハンドソープ等、詰め替え用製品の包装容器が比較的小型である詰め替え用製品に適している。
この実施の形態においては、包装容器は、プルタブが分離せずに付着したまま開封されるタイプの容器であってもよく、プルタブが存在せず容器の一部を裂くなどの方式により開封されるタイプの容器であってもよい。製品を特定する情報の表示箇所は、包装容器を開封する際に包装容器から分離されない箇所であれば、包装容器の任意の箇所でよい。保持手段の形状は第一の実施の形態に示したものに限られず、詰め替えの対象となる容器に係合または接着する任意の手段でよい。
各実施の形態ならびにその変形例は、当業者にとって可能である限りにおいて、適宜組み合わせられて同時に実施されてもよい。
1 詰め替え製品用の包装容器
2、42 シールされていない吐出部
3、13、23、33、43 プルタブ
4、14、24、34、44 切り取り線
5、15、25、35、45 製品を特定する情報
6 切り欠き穴
6a くびれ部分
6b 円形拡大部分
16、36a 切り込み
16a プルタブから半ば分離された部分
26 穴
36 フック
43a シール
43b 台紙
101、201 詰め替えの対象となる容器
102、202 容器本体
103 蓋
104 ポンプディスペンサ
105 柄部
106 ノズル
207 ポケット
301 リング
301a 突起
2、42 シールされていない吐出部
3、13、23、33、43 プルタブ
4、14、24、34、44 切り取り線
5、15、25、35、45 製品を特定する情報
6 切り欠き穴
6a くびれ部分
6b 円形拡大部分
16、36a 切り込み
16a プルタブから半ば分離された部分
26 穴
36 フック
43a シール
43b 台紙
101、201 詰め替えの対象となる容器
102、202 容器本体
103 蓋
104 ポンプディスペンサ
105 柄部
106 ノズル
207 ポケット
301 リング
301a 突起
Claims (11)
- 詰め替え製品用の包装容器であって、詰め替え後、その製品を特定する情報を容易に保存することができるように、該情報が、包装容器の本体部分と一体に形成され且つ該本体部分から切り離し可能である部分に表示又は記録されている、前記包装容器。
- 前記製品を特定する情報は、製品の製造番号若しくは記号、又は製品に特有の記号若しくはシンボルマーク、又はその両方であり、前記切り離し可能である部分に、印刷若しくは刻印されているか、又は磁気方式若しくは電波方式によって読み出し可能な電子データとして記録されている、請求項1に記載の包装容器。
- 前記詰め替え製品用の包装容器が、プラスチックフィルム、プラスチックフィルムの積層フィルム、又は、プラスチックフィルム及び金属箔の積層フィルムから成る、袋状の包装容器である、請求項1又は2に記載の包装容器。
- 前記切り離し可能である部分が、包装容器を開封するためのつまみ部分である、請求項3に記載の包装容器。
- 前記切り離し可能である部分が、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持できるように作られている、請求項1から4のいずれか一項に記載の包装容器。
- 前記詰め替えの対象となる容器が、ポンプディスペンサ付きの容器であり、前記切り離し可能である部分が、該ポンプディスペンサ付きの容器の一部分に引っ掛けて保持されるように、鉤形状部分または穴を有している、請求項5に記載の包装容器。
- 請求項1から6に記載された詰め替え製品用の包装容器における切り離し可能である部分を保持するように形成された部分を有する、詰め替えの対象となる容器。
- 前記切り離し可能である部分を保持するように形成された部分が、突起、窪み、又はポケットである、請求項7に記載の容器。
- 詰め替え製品用の包装容器から詰め替えの対象となる容器に内容物を詰め替える際、
詰め替え製品用の包装容器から、その製品を特定する情報が表示又は記録された部分を切り離す段階と、該切り離された部分を、詰め替えの対象となる容器に取り付ける段階とを含んでいる、詰め替え製品を特定する情報を保存する方法。 - 詰め替え製品用の包装容器であって、詰め替え後、その製品を特定する情報を容易に保存することができるように、該情報が表示又は記録された該包装容器のほぼ全体が、詰め替えの対象となる容器に取り付けて保持できるように作られている、前記包装容器。
- 前記詰め替えの対象となる容器が、ポンプディスペンサ付きの容器であり、前記詰め替え製品用の包装容器が、プラスチックフィルム、プラスチックフィルムの積層フィルム、又は、プラスチックフィルム及び金属箔の積層フィルムから成る、袋状の包装容器であり、該袋状の包装容器は、前記ポンプディスペンサ付きの容器の一部分に引っ掛けて保持されるように、鉤形状部分又は穴を有している、請求項10に記載の包装容器。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007039077A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Unilever Nv | 詰め替え用のスタンディングパウチ |
JP2011096989A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Keiwa Inc | 太陽電池モジュール裏面用放熱シート及びこれを用いた太陽電池モジュール |
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2003
- 2003-12-04 JP JP2003406104A patent/JP2005162294A/ja active Pending
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060919 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080610 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081111 |