JP2005161898A - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各座席に座った搭乗者が、個別に選択した音源から放音される音楽等を、周囲への音漏れを抑制しかつ良好な音質で視聴することを可能とする。
【解決手段】 ヘッドレスト4を支持するヘッドレスト軸5、6に取り付けるユニット10R、10Lとからなり、スピーカユニット14のハウジング12の開口部に回動自在に設けたメインリフレクタ21とサイドリフレクタ22とによりスピーカ13から放音される再生音を側方へと反射させて搭乗者Mの耳元と対向して開口された放音開口部24から放音する。未使用時等に、リフレクタ21、22をハウジング12内に収納することで小型化を図る。
【選択図】 図10


Description

本発明は、自動車等の車両の各座席に対して個別に着脱されることによって、当該座席に座った搭乗者が個々に音源からの再生音を視聴可能とするスピーカ装置に関する。
自動車には、音源として例えばラジオ放送やテレビジョン放送等を受信するチューナ、ディスクプレィヤ或いはカセットテーププレィヤ等の各種オーディオ装置が搭載され、車内に適宜設置したスピーカによって再生音が視聴される。また、自動車には、その他の音源として例えば内蔵スピーカから音声ガイドが行われるカーナビゲーション装置や搭乗者によって持ち込まれた携帯型オーディオ装置や携帯電話機等も存在する。なお、カーナビゲーション装置においては、高機能、多機能化に伴ってオーディオ機能を搭載したものも提供されている。
自動車等においては、上述したように各種の音源が備えられているが、例えば運転手が選択した音源からの再生信号がスピーカから放音されることから同乗者が同一の再生音を視聴することになる。同乗者は、個人で好みの音楽等を聴取したい時には、例えば持ち込んだ携帯型オーディオ装置によって好みの音楽等をヘッドホンによって視聴していた。
一方、自動車等においては、フロント部やリア部等の適宜の位置にそれぞれ設置した固定スピーカに加えて、各座席のヘッドレスト内にスピーカを組み込むことによって車内にダイナミックな音場を構成する音響システムも提案されている(例えば、特許文献1乃至特許文献3)。また、自動車等においては、各座席のヘッドレストを支持するヘッドレスト軸を利用してスピーカを設置することも提案されている(例えば、特許文献4及び特許文献5)。
さらに、特許文献6には、上述した各特許文献と同様に自動車の各座席に設けたヘッドレスト内にスピーカが組み込まれており、このスピーカの放音部位に反射カバーを設けて搭乗者の耳元に向かって放音を行うようにした音響装置が開示されている。また、特許文献7には、据置き型スピーカの放音部の前面に反射板を回動自在に設けた車載用音場型スピーカが開示されている。
特開平8−289389号公報 特開平9−171387号公報 実開昭55−109450号公報 実開昭61−165853号公報 特開平9−286285号公報 特開昭61−131998号公報 実開昭61−85987号公報
上述した各ヘッドレストスピーカにおいては、車内における座席の位置による音質や音量等のバラツキを補正した最適な音場を構成して各搭乗者に対して個別に良好な再生音を視聴することを可能とする。また、ヘッドレストスピーカにおいては、例えば座席毎に音源の選択を可能とするように構成することによって、同乗者がヘッドホンを装着する煩わしさを無くして個別に好みの音楽等を視聴することを可能とする。
ヘッドレストスピーカにおいては、各搭乗者の耳元近くで再生音の放音が行われることから、異なる音源が選択されて再生が行われている他の座席からの再生音もさほど気にならないようになる。しかしながら、ヘッドレストスピーカにおいては、スピーカからの音漏れが生じるために、音量を控えて聴取する配慮が必要であった。
ところで、一般的なスピーカ装置においては、放音部の中心軸を視聴者の耳孔に対して平行となるように設置することによって、効率のよい音圧レベル(SPL:Sound Pressure Level)特性が得られるようになる。また、一般的なスピーカ装置においては、スピーカの放音部の近くで再生音を直接聴取するような場合に、ひずみが生じる特性がある。上述した各ヘッドレストスピーカにおいては、このために座席に座った各搭乗者に対してかかる音圧レベル特性や音質レベル特性を良好な状態に保持することが困難であった。
上述した各ヘッドレスト内蔵型のスピーカ装置は、各座席に対して設置した場合にシステム全体を高価にするとともに車種毎に設計されるヘッドレストに適合するように構成されなければならないために、高級グレード車にのみ設置されて汎用性が無い。また、かかるスピーカ装置は、全ての座席に設置した場合に利用効率も悪く、また設置されていない座席に座った搭乗者が利用することができないといった問題があった。
上述したヘッドレスト着脱型のスピーカ装置は、比較的廉価で製作されるとともに既存車に対しても必要に応じて設置することを可能とする。しかしながら、かかるスピーカ装置は、ある程度の出力性能を有するようにすると大型となって座席からの突出量も大きくなってしまうために未使用時には邪魔になりまた万一の場合に搭乗者がぶっかって危険であるといった問題がある。また、スピーカ装置は、搭乗者の頭部の両側に配置されることから、大型化によって両側の視界(サイド視界)を妨げてしまう。
さらに、上述したいずれのスピーカ装置においても、座席に対して固定された位置に設置されることから、体型を異にする様々な搭乗者の耳元に対して最適位置に対向して設置させることが困難であった。スピーカ装置は、特に小さな子供が座席に座った場合に、耳元から大きく離れてしまうために、上述した特徴を全く発揮することができず、周囲への音漏れも大きくなるといった問題があった。
したがって、本発明は、各座席に座った搭乗者がそれぞれ個別に選択した音源から放音される音楽等を、周囲への音漏れを抑制しかつ良好な音質で視聴することを可能とするスピーカ装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかるスピーカ装置は、座席に対してヘッドレストを高さ調整自在に支持する一対のヘッドレスト軸にそれぞれ取り付けられることによって上記座席に座った搭乗者の両耳にそれぞれ対向して設置される左右一対のユニットによって構成される。本発明にかかるスピーカ装置は、各ユニットが、適宜の音源から再生信号が入力される入力部と、スピーカユニットと、ヘッドレスト軸に対して着脱される取付部材と、一端部をスピーカユニットのハウジングに固定されるとともに他端部を取付部材に固定されてスピーカユニットを座席に座った搭乗者の耳元に対向させる支持アーム部とを備えて構成される。本発明にかかるスピーカ装置は、スピーカユニットが、設置状態において搭乗者の頭部の向きの方向と平行な方向に開口する開口部を有するハウジングと、このハウジング内に取り付けられて再生信号を再生して開口部から再生音を放音するスピーカと、ハウジングの開口部と対向して配置されるとともに搭乗者の頭部と対向する外周部位に再生音を放音させる放音開口部を構成するリフレクタとを有してなる。本発明にかかるスピーカ装置は、リフレクタが、放音開口部と対向する外周部位をハウジングに対して回動自在に支持されることによって開口部を開閉するメインリフレクタと、このメインリフレクタの内面に設けられてハウジングとの間で放音開口部を開口した外周壁部を構成する円弧状のサイドリフレクタとから構成される。
本発明にかかるスピーカ装置においては、取付部材を介して各支持アーム部の一端部を相対するヘッドレスト軸に固定することによってそれぞれ車内の各座席毎に設置され、スピーカユニットが座席に座った搭乗者の耳元に対向されるようにする。本発明にかかるスピーカ装置においては、入力部が適宜の音源と接続され、当該座席に座った搭乗者により選択された再生信号に基づく再生音が再生されてスピーカユニットから放音される。本発明にかかるスピーカ装置においては、スピーカからの再生音が搭乗者の頭部の向きの方向と平行な方向に開口するハウジングの開口部から放音される。本発明にかかるスピーカ装置においては、ハウジングに対して開口部を開放するように回動操作されることにより放音開口部側に向かって次第に傾斜した状態となるメインリフレクタによって、スピーカから放音される再生音を搭乗者の耳元と対向して開口された放音開口部側へと反射させる。本発明にかかるスピーカ装置においては、メインリフレクタが閉じられた状態でハウジング内に収納されたサイドリフレクタが、メインリフレクタの回動操作に伴ってこのメインリフレクタとハウジングとの間の外周壁部を構成して搭乗者の耳元と対向する限られた領域で開口する放音開口部から再生音を放音させるようにする。
以上のように構成された本発明にかかるスピーカ装置によれば、既設の車両にも、取付部材をヘッドレスト軸に固定する簡易な操作によって任意の座席に対して必要に応じて設置され、当該座席に座った搭乗者を対象として例えば個別に選択した音源からの再生信号に基づく再生音を放音して隣の座席との間で再生音の干渉を低減して視聴することを可能とする。本発明にかかるスピーカ装置によれば、スピーカユニットがハウジングの開口部を正面側に向かって開口するように配置されてメインリフレクタによって再生音を反射させることから、搭乗者のサイド視野を確保させるとともに、ハウジング内での音のこもりやひずみの発生を抑制して良好な音質での視聴を可能とさせる。本発明にかかるスピーカ装置によれば、サイドリフレクタによって周囲への音漏れを抑制するとともに充分な音圧レベルが保持されることによって指向性が高められて放音開口部から再生音の放音が行われるようになる。本発明にかかるスピーカ装置によれば、メインリフレクタをハウジングの開口部に対して閉じた状態とすることによって、未使用時等においてスピーカユニットを小型化して邪魔にならないようにするとともに搭乗者のサイド視界を良好に保持することを可能とする。
以下、本発明の実施の形態として図面に示したスピーカ装置1について、詳細に説明する。スピーカ装置1は、図1及び図2に示すように自動車2の各座席3a〜3d(以下、座席3と総称する。)に対して、必要に応じて後付け操作によってこれらの全部の座席或いは選択した任意の座席に設置して用いられる。スピーカ装置1は、自動車2に搭載された放送受信用チューナ、ディスクプレィヤ或いはカセットテーププレィヤ等の車載オーディオ装置やカーナビゲーション装置或いは搭乗者が車内に持ち込んだ携帯型オーディオ装置等の適宜の音源と接続され、当該座席3に座った搭乗者が上述した各音源から出力される再生信号に基づく再生音を個別に視聴することを可能とする。
スピーカ装置1は、各座席3に対してそれぞれヘッドレスト4a〜4d(以下、ヘッドレスト4と総称する。)をその高さ位置が調整自在とするようにして支持する左右一対の第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6に対して必要に応じて設置されて用いられる。第1ヘッドレスト軸5及び第2ヘッドレスト軸6は、詳細を省略するが下端部が互いに連結されるようにして座席3内に設けられたガイドに沿っそれぞれて昇降自在に組み合わされている。第1ヘッドレスト軸5及び第2ヘッドレスト軸6は、座席3から所定の位置まで引き出した状態においてロック機構によってロックされることにより、ヘッドレスト4を座席3から所定の高さ位置に保持する。
スピーカ装置1は、図2に示すように第1ヘッドレスト軸5及び第2ヘッドレスト軸6を座席3からやや引き出して露出させた状態で取り付けられる。スピーカ装置1は、左右一対の第1ユニット10Rと第2ユニット10Lとから構成される。なお、スピーカ装置1は、これら第1ユニット10Rと第2ユニット10Lとが左右対称に構成されることから、以下単にユニット10と総称して説明する。
スピーカ装置1は、各ユニット10が、上述した各音源と接続される入力部11と、ハウジング12及びスピーカ13とからなるスピーカユニット14と、第1ヘッドレスト軸5又は第2ヘッドレスト軸6に対して着脱される取付部15と、支持アーム部16とから構成される。スピーカ装置1は、各ユニット10が第1ヘッドレスト軸5及び第2ヘッドレスト軸6に取り付けられた状態において、図1に示すように各スピーカユニット14を座席3に座った搭乗者Mの耳元に近接して対向されるようにして用いられる。
スピーカ装置1は、詳細を後述するように独立に構成された入力部11とスピーカユニット14とを支持アーム部16を介して連結したことによって、例えばやや大型のスピーカ13を内蔵するようにしてもスピーカユニット14が全体として小型化が図られて構成されてなる。なお、スピーカ装置1は、例えば駆動電源として車載バッテリを利用するとともに車載オーディオ装置等に設けた出力端子と直結して用いることによって入力部11の小型化が図られる場合には、この入力部11の機能の一部をスピーカユニット14に内蔵するようにしてよい。
入力部11は、図2及び図3に示すようにケース17を有しており、スピーカユニット14と再生信号を供給する一対の再生信号供給コード18aによって接続されている。入力部11には、詳細を省略するがケース17にフックやクリップ構造からなる適宜の取付部が形成されており、この取付部によって車内の適宜の箇所に設置されようにする。入力部11は、再生信号供給コード18aが、スピーカ装置1を各ヘッドレスト軸5、6に取り付けた状態で、ケース17の設置箇所から充分にとどく余裕のある長さを有している。
なお、入力部11は、第1ユニット10Rと第2ユニット10Lとにそれぞれ独立して設けたが、例えば第2ユニット10L側の再生信号供給コード18aを第1ユニット10R側のケース17に導くことによって、1個のケース17によって構成するようにしてもよい。入力部11は、ケース17から再生信号入力コード18bが引き出されており、この再生信号入力コード18bの先端に設けたピンプラグ19が上述した各音源と接続されることによって再生信号が供給される。
なお、入力部11には、ケース17の内部に電源用の乾電池或いは二次電池が収納されるとともに、電源回路やアンプ回路等を搭載した回路基板が収納されている。入力部11には、音源の選択部やボリューム等のコントロール部を設けるようにしてよい。スピーカ装置1においては、入力部11のケース17内に例えば赤外線等を利用した無線受信回路を搭載することにより、上述した再生信号入力コード18bとピンプラグ19に代えて或いはこれらに加えて例えば車載オーディオ装置側から無線によって再生信号が供給されるように構成してもよい。スピーカ装置1においては、入力部11とスピーカユニット14との間で再生信号の送受信を無線によって行うようにしてもよい。
ところで、スピーカ装置1においては、後述するように支持アーム部16によって座席3に座った搭乗者Mの耳元に対向して各スピーカユニット14を設置することによってスピーカ13から放音される再生音を搭乗者Mが直接聴取するように構成される。一般的なスピーカ装置においては、上述したようにスピーカが、その中心軸を視聴者の耳孔に対して平行となるように設置することによって、効率のよい音圧レベル特性が得られるようにする。また、一般的なスピーカ装置においては、スピーカの放音部の近くで再生音を一定の音量を確保した状態で直接聴取する場合に、ひずみが生じる特性がある。
したがって、スピーカ装置1においては、スピーカユニット14が、上述したようにハウジング12とスピーカ13とを有するともに、図3及び図4に示すようにメインリフレクタ21とサイドリフレクタ22とを設けることによって音圧特性と音質特性の向上が図られるように構成されている。ハウジング12は、合成樹脂材により一方側面部を開口した全体略カップ状に成形されており、図示を省略するが内部に適宜の取付部が一体に形成されている。ハウジング12には、詳細を省略するが各取付部上にバッフル板20を介してスピーカ13を固定することにより、その放音部13aを開口部12aに臨ませるようにして収納してなる。なお、ハウジング12は、一般的なスピーカボックスと同等に構成されればよく、カップ状の形状に限定されるものでは無い。
ハウジング12には、詳細を省略するが内部空間に貫通するとともにブッシュ23がはめ込まれた取付孔が外周部に形成されている。ブッシュ23は、ハウジング12に対して再生音の漏れを防止しながら支持アーム部16を取り付ける取付部材を構成する。ブッシュ23は、信号供給コード18を保護してハウジング12から再生信号供給コード18aを引き出す引出し部材を構成する。
なお、各スピーカユニット14には、例えばハウジング12に、スピーカ13と再生信号供給コード18aとの間に配置されて、供給される再生信号のオン・オフ切換を行うスイッチやボリュームを設けるようにしてもよい。勿論、これらスイッチやボリュームは、スピーカユニット14の小型化を保持するために、例えば上述した入力部11のケース17に設けるようにしてもよい。
メインリフレクタ21は、合成樹脂材等によってハウジング12の外径とほぼ同径でかつ比較的厚みが大きな円盤状に形成されており、図3及び図4に示すようにサイドリフレクタ22を介してスピーカ13の放音部13aと所定の間隔を以って対向するようにしてハウジング12の開口部12aに組み合わされる。メインリフレクタ21は、詳細を後述するサイドリフレクタ22の構造によってスピーカ13の放音部13aに対して面方向及び直径方向に対して傾斜され、放音部13aから放音される再生音を放音開口部24からハウジング12の外周方向へと反射させる。
メインリフレクタ21は、上述したように面方向と直径方向との3次元の傾斜を付されることによって、放音開口部24が上側の開口寸法をやや大きくなるように構成する。放音開口部24は、かかる開口形状を呈することで、座席3に座った搭乗者Mの耳孔との軸線がより平行な状態となるように構成される。
スピーカ装置1においては、スピーカユニット14が座席3に座った搭乗者Mの両耳の両側に配置されるが、音圧特性を保持するためにスピーカ13の放音部13aを両耳に対向させるように配置した場合に投影面積が大きくなって側方部位における突出量が大きくなってサイド視界を妨げてしまう。スピーカ装置1においては、スピーカ13の放音部13aを正面に向けることによって投影面積を小さくして搭乗者Mのサイド視界を確保するようにして使用される。スピーカ装置1においては、メインリフレクタ21が、スピーカ13から放音される再生音を放音開口部24側へと反射させることでスピーカ13の放音部13aと搭乗者Mの両耳との軸線のズレを補正して、指向性を高めて搭乗者Mに対する音圧レベル特性の向上が図られるように構成してなる。
スピーカユニット14においては、サイドリフレクタ22を設けることによって、メインリフレクタ21により反射した再生音がハウジング12の外周部から周囲に漏れることを防止するとともに搭乗者Mの両耳に効率的に導かれるように構成される。サイドリフレクタ22は、合成樹脂材等によってハウジング12とほぼ同径とされるとともに、その略1/2円周長を有する略半円筒形状に形成されている。サイドリフレクタ22は、ハウジング12に対して同軸をなすようにして下端縁部をハウジング12の開口部12aの開口縁に固定される。
サイドリフレクタ22は、上端縁部をメインリフレクタ21の内面に固定されることによって、ハウジング12とメインリフレクタ21との間に略1/2円周長を有する放音開口部24を構成する。サイドリフレクタ22は、ハウジング12の全周から再生音が漏れることを防止して、メインリフレクタ21によって反射された再生音が放音開口部24から側方へと放音されるようにする。
サイドリフレクタ22は、メインリフレクタ21を固定する側縁部が、円周方向の一端部から他端部に向かって次第に軸方向の長さが大きくなるように形成されかつ内周側から外周側に向かって次第に高さを小さくする傾斜が付されて形成されている。したがって、サイドリフレクタ22は、ハウジング12に対してメインリフレクタ21を面方向及び直径方向に対して傾斜させるとともに放音開口部24に向かって次第に開口形状を大きくするような傾斜を付して一体化することによって、放音開口部24を搭乗者Mの耳に向けて開口させる。
サイドリフレクタ22は、搭乗者Mに向けた指向性を向上させるようにして音圧特性が保持されるようにして再生音が良好な状態で視聴されるようにする。サイドリフレクタ22は、ハウジング12の外周部からの音漏れを防止して、異なる再生音を聴取する搭乗者間において混信による聴き煩わしさを抑制する。
ところで、スピーカユニット14においては、ハウジング12に対してメインリフレクタ21を直接取り付けるようにした場合に、このメインリフレクタ21が外周部の一部領域を片持ち状態で固定される構造となる。スピーカユニット14においては、このためにメインリフレクタ21を大きな強度で固定することが困難となる。スピーカユニット14においては、メインリフレクタ21に大きな力が加えられた場合にハウジング12から脱落したり破損したりする虞が生じる。スピーカユニット14においては、再生音の反射動作に伴ってメインリフレクタ21が振動して騒音が生じ、良好な再生音の聴取を妨げるようになる。スピーカユニット14においては、ハウジング12に対してメインリフレクタ21を強固に固定するようにした場合に、大型となってしまうとともに重量も大きくなってしまう。
サイドリフレクタ22は、メインリフレクタ21をハウジング12に対してその開口部12aの円周方向の略1/2の長さ領域で固定する。サイドリフレクタ22は、メインリフレクタ21の内面に直交して一体に形成されることによってリブ作用を呈してその機械的剛性を向上させる。したがって、スピーカユニット14においては、ハウジング12に対してメインリフレクタ21を強固に固定することが可能となり、機械的強度の向上及び振動による騒音発生が低減される。
スピーカ装置1は、上述した第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6に対して取付部15を介して着脱される。取付部15は、取付部材25と、第1取付ボルト26及び第1ナット27と、一対の第2取付ボルト28a、28b(以下、第2取付ボルト28と総称する。)及び一対の第2ナット29(以下、第2ナット29と総称する。)とを有している。取付部材25は、軽量で機械的強度が大きな合成樹脂材或いはアルミ合金材等によって全体が略矩形板状に形成されており、図5及び図6に示すようにヘッドレスト軸嵌合孔30と、支持アーム取付孔31と、第1スリ割り溝32と、第2スリ割り溝33と、第1ボルト孔34と、一対の第2ボルト孔35a、35b(以下、第2ボルト孔35と総称する。)とが設けられている。
ヘッドレスト軸嵌合孔30は、第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6の外径とほぼ等しい内径を有し、取付部材25に対して厚み方向に貫通して形成されている。ヘッドレスト軸嵌合孔30には、その一部に全長に亘って取付部材25の側端に開口する第1スリ割り溝32が形成されている。取付部材25は、この第1スリ割り溝32によって区割りされた相対する端部25a、25bを拡げることによって、第1ヘッドレスト軸5又は第2ヘッドレスト軸6を側方からヘッドレスト軸嵌合孔30に嵌合させる。
取付部材25には、第1スリ割り溝32に対して直交して連通する第1ボルト孔34が厚み方向に貫通して形成されている。取付部材25は、ヘッドレスト軸嵌合孔30に第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6を嵌合させた状態で第1ボルト孔34に第1取付ボルト26が貫通される。取付部材25は、第1取付ボルト26の先端部に第1ナット27がねじ込まれることによって、ヘッドレスト軸嵌合孔30内において第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6の外周部を締め付けて固定する。
取付部材25は、第1ナット27を緩めて第1ボルト孔34から第1取付ボルト26を取り外すことにより、第1ヘッドレスト軸5や第2ヘッドレスト軸6から取り外される。なお、取付部材25は、第1ナット27に例えば蝶ナットを用いることによって、第1ヘッドレスト軸5や第2ヘッドレスト軸6に対して取付け、取外し操作が治具等を用いることなく簡便に行えるようになる。
支持アーム取付孔31は、取付部材25に対してヘッドレスト軸嵌合孔26の貫通方向と直交する厚み方向に貫通して形成されている。支持アーム取付孔31には、その一部に全長に亘って取付部材25の側端に開口する第2スリ割り溝33が形成されている。取付部材25には、この第2スリ割り溝33によって区割りされた相対する端部25c、25dを拡げた状態で後述する支持アーム部16を構成する螺旋管36に設けた連結管部材37aが嵌挿される。
取付部材25には、第2スリ割り溝33に対して直交して連通する第2ボルト孔35が上下方向に離間してそれぞれ厚み方向に貫通して形成されている。取付部材25は、支持アーム取付孔31に螺旋管36を嵌挿させた状態で第2ボルト孔35に第2取付ボルト28がそれぞれ貫通される。取付部材25は、第2取付ボルト28の先端部にそれぞれ第2ナット29がねじ込まれることによって、支持アーム取付孔31内において第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6の外周部を締め付けて固定する。
取付部材25は、第2ナット29を緩めて第2ボルト孔35から第2取付ボルト28を取り外すことによって、支持アーム部16を取り外すようにする。したがって、取付部材25は、第1ヘッドレスト軸5や第2ヘッドレスト軸6に取り付けた状態のままで、支持アーム部16とスピーカユニット14とを座席3から取り外すことを可能とする。
なお、取付部25については、上述した構成に限定されるものではなく、第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6に対してスピーカ装置1を着脱自在とする適宜の構造であればよい。取付部25は、例えば第1ヘッドレスト軸5や第2ヘッドレスト軸6を挟み込むようにするいわゆる洗濯ばさみのような構造であってもよい。
支持アーム部16は、上述した螺旋管36と、この螺旋管36の両端部36a、36bにそれぞれ一体化された第1連結管部材37及び第2連結管部材38とからなる。螺旋管36は、軽量で機械的強度が大きな合成樹脂材やステンレスやアルミ合金等の金属材により、略波形断面が軸方向に連続して形成された管材からなる。螺旋管36は、周知のように通常の状態では所定の姿勢を自己保持しているが、強い力を加えることにより任意の位置でかつ任意の角度に湾曲されるとともに、この湾曲状態が保持される可撓性を有する。
螺旋管36は、上述した特性によってスピーカユニット14を取付部15との間で所定の姿勢に保持するとともに、このスピーカユニット14を任意の角度や位置に向けることを可能とする。螺旋管36は、スピーカユニット14から再生信号供給コード18aを引き出して座席3まで空中をブラブラさせずにガイドする。なお、螺旋管36は、図示しないが外周部に樹脂シート等からなるブレードを被着することによって、全長の長さ変化を規制するとともにほこり等の付着を防止し或いは搭乗者が頭等をぶっけた場合の保護等を図るようにする。
第1連結管部材37は、上述したスピーカユニット14のハウジング12に設けたブッシュ23の軸孔とほぼ同径に形成されるとともに、詳細を省略するが外周部にねじが形成されている。第1連結管部材37は、一端側を螺旋管36の一端部36aに結合されるとともに外周ねじ部を形成した他端側がブッシュ23を貫通してハウジング12内に挿通される。第1連結管部材37は、ハウジング12内に形成した取付部に対して外周ねじ部がねじ止めされて固定される。第1連結管部材37には、スピーカ13に接続した再生信号供給コード18aが挿通され、螺旋管36内に導かれる。
第2連結管部材38は、上述した取付部材25の支持アーム取付孔31の軸孔とほぼ同径に形成されており、一端側が螺旋管36の一端部36aに結合される。第2連結管部材38は、支持アーム取付孔31に貫通され、上述したように第2取付ボルト28に対して第2ナット29を締め付けることによって取付部材25に固定される。第2連結管部材38からは、螺旋管36を挿通された再生信号入力コード18bが引き出される。
以上のように構成されたスピーカ装置1においては、図2に示すように座席3からヘッドレスト4をやや引き上げることによって露出された第1ヘッドレスト軸5に第1ユニット10Rが取り付けられるとともに、第2ヘッドレスト軸6に対して第2ユニット10Lが取り付けられる。スピーカ装置1においては、各ユニット10が取付部15を第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6に固定され、入力部11が自動車2に搭載された適宜の音源と接続される。スピーカ装置1においては、支持アーム部16が座席3に座った搭乗者Mに合わせて途中箇所を適宜に湾曲操作されることによって、スピーカユニット14の放音開口部24を座席3に座った搭乗者Mの耳元に対向されるようにする。
スピーカ装置1においては、第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6を取付部材25のヘッドレスト軸嵌合孔30内に嵌合し、第1ボルト孔34に挿通した第1取付ボルト26に対して第1ナット27をねじ込んで締め付けることにより、取付部材25が第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6に固定される。スピーカ装置1においては、座席3に対してヘッドレスト4を押し付けることにより、これら座席3とヘッドレスト4との間に取付部15が隠される。
スピーカ装置1においては、取付部材25の支持アーム取付孔31に支持アーム部16の第2連結管部材38が嵌挿される。スピーカ装置1においては、第2ボルト孔35に挿通した第2取付ボルト28に第2ナット29をねじ込んで締め付けることにより、取付部15に対して支持アーム部16が一体化される。スピーカ装置1においては、支持アーム部16に対してスピーカユニット14が一体化されている。
スピーカ装置1においては、第2連結管部材38から引き出した再生信号入力コード18bを邪魔にならないようにして車内に導き、入力部11のケース17を結合部を介して適当な箇所に固定する。スピーカ装置1においては、入力部11のピンプラグ20が適宜の音源の出力ジャックと接続されることにより、音源から出力される再生信号が再生信号供給コード18aと再生信号入力コード18bを介してスピーカユニット14へと供給される。
スピーカ装置1においては、座席3に座った搭乗者Mによって、耳元の近くにスピーカユニット14が位置するように支持アーム部16の調整操作が行われる。スピーカ装置1においては、上述したように支持アーム部16に螺旋管36を用いたことにより途中箇所を適宜に湾曲させたり向きを変えたりすることが可能であり、図7に示すようにスピーカユニット14が搭乗者Mの耳元に対向される。スピーカ装置1においては、この場合に、前方を向いた搭乗者Mの耳元に対して、スピーカユニット14の放音開口部24が対向するように支持アーム部16の湾曲状態が調整される。
スピーカ装置1においては、図7に示すように座席3に座る搭乗者が大人MMである場合には、頭部がヘッドレスト4の位置にあるために支持アーム部16の螺旋管36を曲げる調整量も少ない。一方、スピーカ装置1においては、図8に示すように座席3に座る搭乗者が子供MSである場合には、頭部がヘッドレスト4まで届かないことがある。スピーカ装置1においては、同図に示すように支持アーム部16の螺旋管36を下方側へと大きく曲げることによって、この子供MSの耳元にスピーカユニット14を対向させることが可能となる。したがって、スピーカ装置1においては、大人MMから供MSまでが互換性を有して使用することが可能である。
スピーカ装置1においては、音源から出力された再生信号が入力部11から支持アーム部16内を導通されたコード18を介してスピーカユニット14に供給されると、この再生信号に基づく再生音がスピーカ13によって再生されて放音部13aから放音される。スピーカ装置1においては、上述したようにスピーカユニット14が、スピーカ13の放音部13aに対して面方向及び直径方向に対して傾斜するとともに放音開口部24に向かって次第に開口径を大きくさせる傾斜を付してハウジング12に設けられたメインリフレクタ21を有している。スピーカ装置1においては、放音部13aから放音される再生音が、メインリフレクタ21に反射されて放音開口部24を介して搭乗者Mの耳元に向かって放音されるようになる。
スピーカ装置1においては、上述したようにスピーカユニット14が、ハウジング12の開口部12aとメインリフレクタ21との間に外周部の一部を構成して介在する円弧状のサイドリフレクタ22を有してなる。スピーカ装置1においては、サイドリフレクタ22が、スピーカ13から放音されてメインリフレクタ21によって反射される再生音の周辺への音漏れを抑制して搭乗者Mに向かって所定の音圧を保持して効率的に放音されるようにする。
スピーカ装置1においては、各座席3に対して簡易な後付け操作によって設置されることから、各搭乗者Mがそれぞれ個別に選択した音源からの再生信号に基づく再生音を視聴することを可能とする。スピーカ装置1においては、簡易な操作によって各搭乗者Mの耳元にスピーカユニット14が対向されることから、最適な状態で再生音を視聴することを可能とするとともに相互の音漏れによる干渉も抑制される。スピーカ装置1においては、搭乗者Mの体型の差異に対する互換性も極めて高く、小さな子供でも使用することが可能である。スピーカ装置1においては、乗降等に際して搭乗者Mがスピーカユニット14にぶっかることがあっても支持アーム部16が変形することによってその衝撃を吸収することで、取付部15の破損や断線等の発生を低減しまた搭乗者Mの安全を確保する。
ところで、スピーカ装置1においては、上述したようにスピーカユニット14が、ハウジング12の開口部12aにサイドリフレクタ22を介してメインリフレクタ21が固定状態で取り付けられてなる。また、スピーカ装置1においては、第1ヘッドレスト軸5や第2ヘッドレスト軸6に対して取付部15が着脱自在とされるとともに、この取付部15に対してスピーカユニット14を設けた支持アーム部16が着脱自在とされるように構成されてなる。
スピーカ装置1においては、未使用状態においてハウジング12から飛び出したメインリフレクタ21が邪魔になることがある。また、スピーカ装置1においては、ある座席3に取り付けたままで使用するためにさほど簡易な操作によって着脱を行う必要は無く、むしろ取付部15をより簡易に構成することも考慮される。
図9に第2の実施の形態として示したスピーカ装置40は、スピーカ装置1と基本的な構成を同等として、上述した改良点や要望点について対応を図ったものである。スピーカ装置40は、同図に示すように筒状の取付部材42とセットボルト43とからなる簡易なな構造の取付部41と、ハウジング45に対してサイドリフレクタ47を介してメインリフレクタ46を開閉自在としたスピーカユニット44とを有してなる。なお、スピーカ装置40は、上述したスピーカ装置1と同等の部位については同一符号を付すことによって詳細な説明を省略する。
第1ヘッドレスト軸5及び第2ヘッドレスト軸6は、座席3のガイド部から引き抜くことによってヘッドレスト4を取り外すことを可能とする。スピーカ装置40は、座席3から引き抜いた第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6に対して取付部41を取り付けた後にこれら第1ヘッドレスト軸5と第2ヘッドレスト軸6とが再びガイド部内に差し込まれることによって座席3に設置される。
取付部材42は、合成樹脂材や金属材によって筒状に形成され、第1ヘッドレスト軸5や第2ヘッドレスト軸6の軸径とほぼ同径の取付孔42aを有している。取付部材42には、外周部に取付孔42aに貫通するねじ孔を有するボス部42bが形成されている。取付部材42は、座席3から抜き取られた第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6をその先端から取付孔42aに嵌挿することによって組み合わされる。なお、取付部材42には、外周部に支持アーム部16を構成する螺旋管36の一端部が固定される。
取付部材42には、取付孔42aに第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6を嵌挿させた状態でボス部42bのねじ孔にセットボルト43のねじ部がねじ込まれる。セットボルト43は、ねじ込まれるにしたがって先端部が第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6の外周部に突き当たることによって、これら第1ヘッドレスト軸5或いは第2ヘッドレスト軸6に対して取付部材42を固定する。なお、取付部材42は、その外周部に螺旋管36の基端部を直接固定することから再生信号供給コード18aのガイド構造を有していない。したがって、再生信号供給コード18aは、螺旋管36の外周部に設けられた引出し孔から外部へと引き出される。
スピーカユニット44も、図10乃至図12に示すようにハウジング45が、合成樹脂材により一方側面部を開口した全体略カップ状に成形されており、内部にスピーカ13を取り付けるための高さ方向の取付孔を有する複数の取付ボス部48が一体に形成されている。ハウジング45には、外周部に形成された取付孔に第1連結管部材37が固定され、この第1連結管部材37を介してスピーカ13と接続された再生信号供給コード18aが引き出されている。
ハウジング45には、図13に示すように外周部がやや厚みを大きくして形成されており、開口部45aの内周縁に全周に亘って段部49が形成されている。段部49は、メインリフレクタ46の厚みとほぼ等しい高さを有するとともに、メインリフレクタ46の外径とほぼ等しい内径を有して形成されている。ハウジング45には、開口部45aの内周縁に詳細を後述するようにメインリフレクタ46を開閉自在に組み合わせるためのヒンジ凹部50が形成されている。ヒンジ凹部50には、相対する側面に軸孔50a、50bが形成されている。ハウジング45には、開口部45aの内周縁にヒンジ凹部50と対向して段部49に突出するストッパ凸部51が形成されている。
ハウジング45には、開口部45aに開口して高さ方向のガイドスリット52が形成されている。ガイドスリット52は、ヒンジ凹部50と対向する位置を中心として開口部45aの円周方向の長さに対して略1/2円周長を有する円弧状のスリットであり、詳細を後述するようにサイドリフレクタ47が出入りする。ガイドスリット52は、サイドリフレクタ47の長さと厚みとほぼ等しい長さと開口幅に形成されている。
なお、ハウジング45は、上述したように開口部45aに段部49やヒンジ凹部50或いはストッパ凸部51やガイドスリット52が形成されたやや複雑となり、例えば外周部の肉厚を規制すると内周側に庇状に突出する部位も生じる。したがって、ハウジング45は、例えばカップ状の本体部と、上述した部位を形成したプレート体とを組み合わせて構成するようにしてもよい。
メインリフレクタ46も、合成樹脂材等によってハウジング45の段部49の高さと内径とほぼ等しい厚みと外径とを有する略円盤状に形成されてなる。メインリフレクタ46は、図14に示すようにハウジング45のヒンジ凹部49と対向する外周部位にヒンジ凸部53が一体に形成されている。ヒンジ凸部53は、その幅がヒンジ凹部50の幅とほぼ等しく形成されており、その両側面にヒンジ凹部50側の軸孔50a、50bに対向して軸部53a、53bが一体に突出形成されている。なお、メインリフレクタ46は、ハウジング45の開口部45aを開放した状態において、上述したスピーカ装置1のメインリフレクタ21とその作用を同様とすることから説明を省略する。
メインリフレクタ46は、ヒンジ凸部53をヒンジ凹部50内に組み合わせるとともに軸部53a、53bを相対する軸孔50a、50bに嵌合させることによって、ハウジング45に対してその開口部45aを開閉するようにして組み合わされる。メインリフレクタ46は、例えば軸部53a、53bにトーションスプリング54を組み付けることによって、ハウジング45から開く方向の回動習性が付与される。なお、メインリフレクタ46は、トーションスプリング54に代えて例えば板ばね等の弾性手段によってかかる回動習性が付与されるようにしてもよい。
メインリフレクタ46は、ハウジング45の開口部45aを閉じた状態においてヒンジ凸部53と対向する外周縁がストッパ凸部51によって係止されてハウジング45の蓋体を構成する。メインリフレクタ46は、図12に示すように段部49内に収納されて凹凸の無いハウジング45を構成し、引っ掛かり等による破損が防止される。
メインリフレクタ46は、ストッパ凸部51による係止状態を解除されることにより、トーションスプリング54の弾性力によって回動して図11に示すように開口部45aを開放する。メインリフレクタ46は、ストッパ構造によってハウジング45に対して所定角度で開いた状態で回動動作が停止されて開口部45aとの間に放音開口部55を構成する。また、メインリフレクタ46は、例えばハウジング45との間に図示しないロック構造が設けられており、ストッパ構造によって規定された所定角度に開いた状態で固定される。なお、放音開口部55は、上述したスピーカ装置1の放音開口部24と同等に構成される。
ストッパ構造については、詳細を省略するが例えばヒンジ凸部53とストッパ凸部51とに形成した角度規制構造や、後述するサイドリフレクタ47とガイドスリット51とに形成した角度規制構造によって構成される。なお、メインリフレクタ46は、例えばヒンジ凸部53を筒状に形成してハウジング45側のヒンジ凹部50の軸孔50a、50bとに支軸を挿通してハウジング45に対して回動自在に支持されるように構成してもよい。
メインリフレクタ46には、図10及び図14に示すように内面にサイドリフレクタ47が一体に突出形成されている。サイドリフレクタ47は、ヒンジ凸部53と対向する位置を中心としてメインリフレクタ46の円周方向の長さに対して略1/2円周長を有する円弧状の凸部からなり、上述したようにハウジング45に形成したガイドスリット52の長さと開口幅とほぼ等しい長さと厚みを以って形成されている。なお、サイドリフレクタ47は、その作用を上述したスピーカ装置1のサイドリフレクタ22と同様とすることから説明を省略する。
サイドリフレクタ47は、メインリフレクタ46がハウジング45に組み合わされる際に、全長に亘ってガイドスリット52内に嵌合される。サイドリフレクタ47は、メインリフレクタ46がハウジング45に対して所定の角度を以って回動されて開口部45aを開放した状態でも、図11に示すようにその下端部位が全長に亘ってガイドスリット52内に嵌合した状態を保持される高さを有している。
サイドリフレクタ47については、上述したスピーカ装置1のサイドリフレクタ22と同様に、メインリフレクタ46をハウジング45の開口部45aに対して面方向及び直径方向に対して傾斜させるとともに放音開口部55に向かって次第に開口形状を大きくするような傾斜を付すようにしてメインリフレクタ46に一体に形成されている。サイドリフレクタ47は、詳細には図14に示すようにヒンジ凸部53に対して高さが大きい部位側をやや長くするようにして形成されている。なお、サイドリフレクタ47は、例えば下端縁に折曲部を形成し、メインリフレクタ46が回動した際にガイドスリットの下端部と衝合することによって上述した角度調整構造を構成するようにしてもよい。
なお、スピーカユニット44は、上述した構造によってハウジング45に対してメインリフレクタ46を回動自在に組み合わせるように構成したが、かかる構造に限定されるものでは無いことは勿論である。スピーカユニット44は、例えばハウジング45の外周部に一体に突出形成したヒンジ部を介してメインリフレクタ46を回動自在に組み合わせるようにしてもよい。また、スピーカユニット44は、ハウジング45とサイドリフレクタ47とにヒンジ構造を設けて、サイドリフレクタ47を介してメインリフレクタ46にハウジング45を回動自在に組み合わせるようにしてもよい。
スピーカ装置40においては、上述したようにスピーカユニット44が、ハウジング45に対してメインリフレクタ46を回動自在に組み合わせてなる。スピーカ装置40においては、ハウジング45に対して所定の開き角度を以って組み合わされるメインリフレクタ46が放音開口部55を構成して座席3に座った搭乗者Mに対して良好な状態で適宜の音源から出力された再生信号に基づく再生音を放音する。
スピーカ装置40においては、未使用時にハウジング45から突出するメインリフレクタ46が邪魔となる場合に、このメインリフレクタ46をハウジング45内に収納する。スピーカ装置40においては、ロック構造を解除してメインリフレクタ46がトーションスプリング54の弾性力に抗してハウジング45側へと押し込まれる。スピーカ装置40においては、メインリフレクタ46が段部49内に収納されるとともに外周縁をストッパ凸部51によって係止される。
ところで、スピーカ装置40においては、スピーカ装置1と同様に、スピーカユニット44がスピーカ13の放音部13aを正面に向けることで投影面積を小さくして搭乗者Mのサイド視界を確保するようにして使用される。スピーカ装置40においては、メインリフレクタ46やサイドリフレクタ47によってスピーカ13から放音される再生音を放音開口部55側へと反射させ、スピーカ13の放音部13aと搭乗者Mの両耳との軸線のズレを補正して音圧レベル特性が保持されるようにしている。
スピーカ装置40においては、放音開口部55と搭乗者Mの両耳との軸線のズレをより小さくしようとした場合に、ハウジング45に対するメインリフレクタ46の開き角度をある程度大きく設定する必要がある。スピーカ装置40においては、このためにスピーカユニット44の投影面積の低減にも限界があり搭乗者Mのサイド視界特性を低下させるとともに、ハウジング45に対するメインリフレクタ46やサイドリフレクタ47の機械的結合強度も低下する。また、スピーカ装置40においては、放音開口部55の開口寸法が大きくなって再生音の指向性が低下する。
スピーカ装置40においては、メインリフレクタ46の開き角度を小さくした場合に、このメインリフレクタ46によって反射されて放音開口部55側へと導かれる再生音の方向がハウジング45側に近くなる。したがって、スピーカ装置40においては、再生音の一部がハウジング45のヒンジ部と対向する開口部45aの周壁に当たり、ハウジング45内でこもるといった状態を呈する。スピーカ装置40においては、このために音圧低下や音質低下が生じることもある。
第3の実施の形態として図15に示したスピーカ装置60は、スピーカユニット61がハウジング62に対して詳細を省略するヒンジ部63によってメインリフレクタ46の一側部を回動自在に組み合わせた基本的な構成をスピーカ装置40と同様とする。スピーカ装置60は、後述するスピーカ13の固定構造により上述した問題を改善し、ヒンジ部63と対向してハウジング62とメインリフレクタ46との間に構成される放音開口部64から放音される再生音の音圧特性や音質特性をさらに向上させるようにしてなる。
スピーカ装置60は、詳細を後述するようにハウジング62内に形成される複数の取付ボス部65上にスピーカ13のバッフル板20を固定するが、このスピーカ13の固定構造に特徴を有している。なお、スピーカ装置60は、その他の構成を上述したスピーカ装置1やスピーカ装置40と同等とすることから、対応する部位に同一符号を付すことによって説明を省略する。
スピーカ装置60も、上述したように座席3に対してヘッドレスト4を支持する第1ヘッドレスト軸5と第2ヘッドレスト軸6とにそれぞれ取り付けられ、座席3に座った搭乗者Mの耳元にスピーカユニット61を対向させる。スピーカ装置60も、合成樹脂材によって一方側面部が開口されて全体略カップ状に成形されたハウジング62を有している。スピーカ装置60も、スピーカユニット61が、詳細を省略するヒンジ部63によってハウジング62に対してサイドリフレクタ47を一体化したメインリフレクタ46が一側部を回動自在に支持され、ヒンジ部63と対向する側面側に開口された放音開口部64を構成してなる。
スピーカ装置60においては、放音開口部64の開き角度、換言すればハウジング61に対するメインリフレクタ46の開放角度θが、上述したスピーカ装置40の開き角度と比較して小さく設定されてなる。スピーカ装置60は、上述したようにメインリフレクタ46の開放角度θ1を小さくすることによって生じるハウジング61内における音こもり現象の発生を、バッフル板20を放音開口部64側に向かって傾斜させて固定することにより抑制されるように構成されてなる。
ハウジング61には、上述したように内部にバッフル板20を固定する複数の取付ボス部65が一体に形成されるが、これら取付ボス部65が高さを異にして形成されてなる。すなわち、ハウジング61は、図15に示すようにヒンジ部63側に近い位置に形成した取付ボス部65aが、放音開口部64側に近い位置に形成した取付ボス部65bに対してその高さが大きくなるようにして形成されてなる。
ハウジング61には、各取付ボス部65にバッフル板20の外周部に形成した取付部をそれぞれ対向させてスピーカ13が収納される。バッフル板20は、各取付部が相対する各取付ボス部65に取り付けられることによって、ヒンジ部63側から次第に前下がりの状態、換言すればハウジング61に対するメインリフレクタ46の傾斜方向と逆方向に傾斜角度θ2を以って傾斜された状態でハウジング61内に収納固定される。
スピーカ装置60においては、上述したようにメインリフレクタ46の傾斜角度θ1が小さく設定されているが、バッフル板20を傾斜角度θ2を以ってハウジング62内に固定したことによってメインリフレクタ46とバッフル板20との相対する開き角度がθ1+θ2=θとなる。したがって、スピーカ装置60においては、バッフル板20からθ2の角度を以って放音される再生音が小さな傾斜角θ1のメインリフレクタ46に反射されることによって、上述したスピーカ装置20と同等の角度により放音開口部64から放音されるようになる。スピーカ装置60においては、ハウジング62に対してメインリフレクタ46を大きな開き角度で取り付けた場合と同等の音圧特性と音質特性により、放音開口部64から再生音を放音する。
なお、スピーカ装置60においては、ハウジング61内に複数の取付ボス部65を一体に形成してスピーカ13のバッフル板20を固定するようにしたが、かかる固定構造に限定されるものでは無いことは勿論である。ハウジング61は、内周部にバッフル板20の底面を全周に亘って支える段部を形成するとともに、この段部に取付孔を形成してバッフル板20を固定するようにしてよく、バッフル板20を傾斜させてスピーカ13を収納固定する適宜の構造であればよい。
スピーカ装置60においては、ハウジング61に対してヒンジ部を介してサイドリフレクタ47を一体に形成したメインリフレクタ46の一側部を回動自在に組み合わせるようにしたがかかる構造に限定されるものでは無い。バッフル板20を傾斜させて固定する構造は、例えばハウジング12に対してメインリフレクタ21を固定した第1の実施の形態として示したスピーカ装置1にも適用されることは勿論である。スピーカ装置1においても、音圧特性と音質特性の向上が図られるようになる。
ところで、上述したスピーカ装置60においても、メインリフレクタ46によって反射された再生音の一部が、ヒンジ部63と対向するハウジング62の外周部に当たって自由放音と同等の音質特性が得られないといった問題がある。図16及び図17に第4の実施の形態として示したスピーカ装置70は、上述したスピーカ装置60の特徴を踏襲するとともにスピーカユニット71のハウジング72内の音こもり現象を低減してより音圧特性と音質特性の向上を図るようにしてなる。また、スピーカ装置70においては、例えば搭乗者Mがバックグランドミュージックのように比較的小音量で再生音を聴取するような使用形態において、メインリフレクタ46を開かなくとも再生音の聴取が可能とされる。
スピーカ装置70は、ハウジング72の一部にサブ放音孔73を形成し、このサブ放音孔73によってメインリフレクタ46を閉塞した状態でも小さな音量の再生音を視聴可能とした構成に特徴を有している。スピーカ装置70は、その他の構成を上述したスピーカ装置60と同等とすることから、対応する部位に同一符号を付すことによって説明を省略する。
ハウジング72も、ヒンジ部を介してサイドリフレクタ47を一体に形成したメインリフレクタ46の一側部を回動自在に組み合わせてなる。ハウジング72には、ヒンジ部と対向する外周壁に複数個の貫通孔からなるサブ放音孔73が形成されている。なお、サブ放音孔73については、例えば成形されたハウジング72に対して、パンチング等の後加工を施して形成してもよい。
スピーカ装置70は、図16に示すようにハウジング72に対してメインリフレクタ46が開放されて用いられる。スピーカ装置70は、スピーカ13から放音された再生音がメインリフレクタ46によって反射されて放音開口部64から搭乗者Mの耳元に向かって放音される。スピーカ装置70は、メインリフレクタ46によって反射された再生音の一部がハウジング72内に向かって放音されるが、サブ放音孔73を介して外方へと放音されることで音こもりが低減される。したがって、スピーカ装置70は、再生音の音圧特性と音質特性とがより向上されて良好な状態で搭乗者Mに視聴されるようになる。
また、スピーカ装置70においては、例えば未使用時にメインリフレクタ46が邪魔にならならずかつサイド視界を保持する等のために、図17に示すようにハウジング72に対して閉じられた状態とされる。スピーカ装置70においては、この状態でもスピーカ13から再生信号に基づく再生音の放音が行われると、この再生音がサブ放音孔73から放音される。スピーカ装置70においては、サブ放音孔73が搭乗者Mの耳に対向してハウジング72の外周部に設けられていることから、搭乗者Mが再生音を充分に聞き分けることを可能とする。
スピーカ装置70においては、サブ放音孔73に代えて、例えばハウジング72の開口縁に適宜の切欠きを形成してサブ放音孔を構成するようにしてもよい。また、スピーカ装置70においては、ハウジング72の開口縁に沿って多数個の微細な孔を形成してサブ放音孔を構成するようにしてもよい。さらに、スピーカ装置70においては、サブ放音孔73を閉塞するようにしてメッシュ状のシートをハウジング72の内周面に貼り付けることにより、音質特性の調整を図るように構成してもよい。
また、スピーカ装置70は、ハウジング72に対してヒンジ部を介してサイドリフレクタ47を一体に形成したメインリフレクタ46の一側部を回動自在に組み合わせたが、かかる構造に限定されるものでは無い。サブ放音孔を設けた構造は、例えばハウジング12に対してメインリフレクタ21を固定した第1の実施の形態として示したスピーカ装置1にも適用されることは勿論である。スピーカ装置1においても、音圧特性と音質特性の向上が図られるようになる。
スピーカ装置70においては、ハウジング72に上述した種々のサブ放音孔73を形成したことによって、メインリフレクタ46を閉じた状態でもサブ放音孔73から再生音の放音が行われるようになる。したがって、スピーカ装置70においては、サイド視界を保持して、例えばバックグランドミュージックのような音楽を小音量によって聴取することを可能とする。また、スピーカ装置70においては、電源を切り忘れたままでハウジング72に対してメインリフレクタ46を閉じてしまった場合でも、サブ放音孔73からの放音によって電源の投入状態を確認することが可能となり節電が図られるようにする。
なお、上述した各実施の形態は、自動車2の座席3に設置して用いられるようにしたがかかる使用形態に限定されるものでは無いことは勿論である。スピーカ装置は、ヘッドレストが設けられた座席を有する各種車両において好適に用いられる。
実施の形態として示すスピーカ装置を自動車の各座席に設置した状態の使用状態の説明図である。 座席とスピーカ装置とを表す分解斜視図である。 スピーカ装置の正面図である。 スピーカ装置の側面図である。 取付部材の平面図である。 取付部材の側面図である。 大人が座席に座った使用状態の説明図である。 子供が座席に座った使用状態の説明図である。 第2の実施の形態として示すスピーカ装置の斜視図である。 第2の実施の形態として示すスピーカユニットの分解断面図である。 メインリフレクタを開いた状態のスピーカユニットの側面図である。 メインリフレクタを閉じた状態のスピーカユニットの側面図である。 メインリフレクタを取り外した状態のスピーカユニットの平面図である。 メインリフレクタの底面図である。 第3の実施の形態として示すスピーカユニットの一部切欠き側面図である。 第4の実施の形態として示すスピーカユニットのメインリフレクタを開いた状態の正面図である。 メインリフレクタを閉じた状態のスピーカユニットの正面図である。
符号の説明
1 スピーカ装置、2 自動車、3 座席、4 ヘッドレスト、5 第1ヘッドレスト軸、6 第2ヘッドレスト軸、10 ユニット、11 入力部、12 ハウジング、12a 開口部、13 スピーカ、14 スピーカユニット、15 取付部、16 支持アーム部、17 ケース、20 バッフル板、21 メインリフレクタ、22 サイドリフレクタ、24 放音開口部、25 取付部材、30 ヘッドレスト軸嵌合孔、31 支持アーム取付孔、36 螺旋管、40 スピーカ装置、41 取付部、42 取付部材、44 スピーカユニット、45 ハウジング、46 メインリフレクタ、47 サイドリフレクタ、48 取付ボス部、50 ヒンジ凹部、52 ガイドスリット、53 ヒンジ凹部、55 放音開口部、60 スピーカ装置、61 スピーカユニット、62 ハウジング、63 ヒンジ部、64 放音開口部、65 取付ボス部、70 スピーカ装置、71 スピーカユニット、72 ハウジング、73 サブ放音孔

Claims (5)

  1. 座席に対してヘッドレストを高さ調整自在に支持する一対のヘッドレスト軸にそれぞれ取り付けられて上記座席に座った搭乗者の頭部に対向して設置される左右一対のユニットによって構成され、
    上記各ユニットが
    適宜の音源から再生信号が入力される入力部と、
    設置状態において上記搭乗者の頭部の向きの方向と平行な方向に開口する開口部を有するハウジングと、このハウジング内に取り付けられて上記再生信号を再生して上記開口部から再生音を放音するスピーカと、上記ハウジングの開口部と対向して配置されるとともに上記搭乗者の頭部と対向する外周部位に上記再生音を放音させる放音開口部を構成するリフレクタとを有するスピーカユニットと、
    上記ヘッドレスト軸に対して着脱される取付部材と、
    一端部を上記スピーカユニットの上記ハウジングに固定されるとともに他端部を上記取付部材に固定されて上記スピーカユニットを上記座席に座った搭乗者の耳元に対向させる支持アーム部と
    を備えて構成され、
    上記スピーカユニットのリフレクタが、上記放音開口部と対向する外周部位を上記ハウジングに対して回動自在に支持されることによって上記開口部を開閉するメインリフレクタと、このメインリフレクタの内面に設けられて上記ハウジングとの間で上記放音開口部を開口した外周壁部を構成する円弧状のサイドリフレクタとから構成され、
    上記メインリフレクタが、上記ハウジングに対して上記開口部を開放するように回動操作されると、上記放音開口部側に向かって次第に傾斜した状態となって上記スピーカから放音される上記再生音を上記放音開口部側へと反射させ、
    上記サイドリフレクタが、上記メインリフレクタが閉じられた状態で上記ハウジング内に収納されるとともに、上記メインリフレクタの回動操作に伴ってこのメインリフレクタと上記ハウジングとの間の外周壁部を構成して上記再生音の漏出を防止することを特徴とするスピーカ装置。
  2. 上記支持アーム部が、略全長に亘って可撓性を有しており、上記スピーカユニットを上記座席に座った上記搭乗者の耳元に対向させるように途中箇所で適宜に湾曲されることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 上記スピーカユニットが、上記ハウジング内において、上記スピーカをその放音部が上記放音開口部側に向かって傾斜するようにして取り付けることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 上記ハウジングに、上記放音開口部側の開口部位の近傍領域に位置してサブ放音開口部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  5. 上記ハウジングに、上記メインリフレクタが上記開口部を閉じた状態においても開口状態を保持されるサブ開口部を設け、このサブ開口部を介して上記スピーカからの再生音が放音されることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
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