JP2005161564A - プラスチックレンズ及びその製造方法 - Google Patents

プラスチックレンズ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005161564A
JP2005161564A JP2003400371A JP2003400371A JP2005161564A JP 2005161564 A JP2005161564 A JP 2005161564A JP 2003400371 A JP2003400371 A JP 2003400371A JP 2003400371 A JP2003400371 A JP 2003400371A JP 2005161564 A JP2005161564 A JP 2005161564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic lens
gate cut
gate
end mill
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003400371A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4678126B2 (ja
Inventor
Kazuo Ishida
一夫 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2003400371A priority Critical patent/JP4678126B2/ja
Publication of JP2005161564A publication Critical patent/JP2005161564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4678126B2 publication Critical patent/JP4678126B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Milling, Drilling, And Turning Of Wood (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 バリを有しないゲートカット部を備えるプラスチックレンズを提供すること。
【解決手段】 第1切削加工ユニット30は、正刃の第1エンドミル31と、第1エンドミル31を光軸OAに平行な回転軸のまわりに正回転させる第1モータ33とを備える。一方、第2切削加工ユニット40は、逆刃の第2エンドミル41と、第2エンドミル41を光軸OAに平行な回転軸のまわりに逆回転させる第2モータ43とを備える。このような切削加工装置20により、プラスチックレンズ10のゲート部15を除去してゲートカット部17を残すことができる。この際、ゲートカット部17の端面において、両エンドミル31,41を両端側から中央に向けてアップカット送りすることになる。この結果、ゲートカット部17の端面端部をバリのない滑らかな状態に仕上げることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ピックアップ装置用の光ヘッド等に組み込まれるプラスチックレンズ及びその製造方法に関する。
これまで、CD(コンパクト・ディスク)等の光情報記録媒体に対して情報の再生・記録を行うための各種光ピックアップ装置が開発・製造され、一般に普及している。かかる光ピックアップ装置に組み込まれる光ヘッドとして、射出成形によって形成したプラスチックレンズを組み込んだものが存在する(特許文献1等参照)。
特開2002−200654号公報
上記のようなプラスチックレンズでは、フランジ部から延びるゲート部を除去する仕上げ工程が必要になるが、かかる仕上げ工程について開示した例はない。なお、実際の製造工程では、エンドミルをレンズの光軸回りに回転させつつ光軸に垂直な順送り方向(ダウンカット方向)に移動させてゲート部を切削してゲートカット部を形成しているというのが実情である。このようにエンドミルを用いてカット面を仕上げた場合、一刃当りの切削量が非常に少ないため、熱歪みや機械的な歪みが発生しにくく、レンズ性能に悪影響を及ぼす可能性が極めて低くなる。
しかしながら、上記のように回転するエンドミルを順送り方向(ダウンカット方向)に移動させた場合、切削開始部に比較的大きなバリが発生する。このようなバリは、プラスチックレンズをホルダに収める際に邪魔になり、光ヘッドの組み立て精度を下げる可能性がある。また、バリが剥離した場合、ゴミ等の原因になるので、プラスチックレンズの結像特性を劣化させ、或いは周囲の部品の動作に悪影響を与える可能性がある。
そこで、本発明は、バリを有しないゲートカット部を備えるプラスチックレンズを提供することを目的とする。
また、本発明は、ゲートカット部の形成に際してバリが発生しにくいプラスチックレンズの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプラスチックレンズは、光学面を有するレンズ部と、該レンズ部の周囲に形成されたフランジ部とを備えるプラスチックレンズにおいて、フランジ部の周囲の所定位置に延在するとともに、切削開始部がエンドミルのアップカット送りによって形成された端面を有するゲートカット部を備える。
上記プラスチックレンズでは、ゲートカット部がその切削開始部においてエンドミルのアップカット送りによって形成された端面を有するので、端面の切削開始部にバリが形成されることを防止でき、バリによる輪郭形状の劣化が少ない高品位のプラスチックレンズを提供することができる。
また、本発明に係るプラスチックレンズの具体的な態様では、上記プラスチックレンズが、光記録媒体の記録面上にスポットを形成するための対物レンズとして用いられる。この場合、高性能のプラスチックレンズによって高密度及び高速の読み出しや書き込みが可能になる。
また、本発明の別の具体的な態様では、ゲートカット部が、2つのエンドミルを端面に対応する位置の両端側から中央に向けてそれぞれアップカット送りすることによって形成される2つの部分領域を有する。この場合、端面の両端をともにアップカット送りで形成できるので、端面全体に亘ってバリが形成されることを防止でき、全体としてバリの少ない高品位のプラスチックレンズを提供することができる。
また、本発明の別の具体的な態様では、ゲートカット部が、環状フランジ部の外周に形成された平坦部である。
また、本発明の別の具体的な態様では、ゲートカット部が、フランジ部の外周に形成された凸部である。
また、本発明の別の具体的な態様では、ゲートカット部は、フランジ部の外周に形成された凹部である。
また、本発明に係るプラスチックレンズの製造方法は、(a)プラスチックレンズを射出成形によって形成する工程と、(b)レンズ部の周囲に形成されたフランジ部の周囲の所定位置に延在するゲート部を切削することによってゲートカット部を形成する際に、当該ゲートカット部の端面における切削開始部を、エンドミルのアップカット送りによって形成する仕上げ工程とを備える。
上記プラスチックレンズの製造方法では、仕上げ工程でゲートカット部を形成する際に、当該ゲートカット部の端面における切削開始部を、エンドミルのアップカット送りによって形成するので、端面の切削開始部にバリが形成されることを防止でき、バリによる輪郭形状の劣化が少ない高品位のプラスチックレンズを提供することができる。
また、本発明に係るプラスチックレンズの製造方法の具体的な態様では、2つのエンドミルを端面に対応する位置の両端側から中央に向けてそれぞれアップカット送りすることによって2つの部分領域を形成することにより、ゲートカット部を形成する。この場合、端面の両端をともにアップカット送りで形成できるので、端面全体に亘ってバリが形成されることを防止でき、全体としてバリの少ない高品位のプラスチックレンズを提供することができる。
また、本発明の製造方法の別の具体的な態様では、2つのエンドミルが、正刃のエンドミル及び逆刃のエンドミルであり、仕上げ工程において、当該正刃のエンドミルと逆刃のエンドミルとを、2つのモータによってレンズ部の光軸方向に平行な回転軸のまわりに同一方向からそれぞれ回転させつつ光軸方向に垂直に移動させる。この場合、2つのエンドミルによって簡易且つ迅速に端面すなわちゲートカット部を仕上げることができる。
また、本発明の製造方法の別の具体的な態様では、2つのエンドミルが、2つの正刃のエンドミル又は2つの逆刃のエンドミルであり、仕上げ工程において、当該2つのエンドミルを、2つのモータによってレンズ部の光軸方向に平行な回転軸のまわりにそれぞれ逆方向に回転させつつ光軸方向に垂直に移動させる。この場合、2つのエンドミルによって簡易且つ迅速に端面すなわちゲートカット部を仕上げることができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るプラスチックレンズ及びその仕上げ加工を説明する斜視図である。
図示のプラスチックレンズ10は、後に詳述する射出成形直後の成形品であり、円形のレンズ部であるレンズ本体11と、レンズ本体11の周囲に形成されたフランジ部である環状のフランジ13と、フランジ13の一カ所に突起するゲート部15とを備える。ここで、レンズ本体11は、結像のための光学面11aを有している。この光学面11aは、例えば非球面等からなるが、単なる曲面に限定されるものではない。プラスチックレンズ10が例えばCD、DVD、高記録密度光ディスク等の複数規格に対して情報の再生・記録が可能な互換型の光ヘッドに組み込まれる場合には、レンズ本体11の光学面11aを回折構造或いは光路差付与構造を有するものとすることができる。さらに、このような光学面11aは、特殊な輪帯構造に分割することもできる。レンズ本体11の周囲のフランジ13は、プラスチックレンズ10を適当なホルダにアライメントして固定するためのものであり、レンズ本体11同様に高精度に形成されている。フランジ13の一部に形成されたゲート部15は、射出成形に際して不可避的に形成されるものであるが、フランジ13を利用したプラスチックレンズ10の保持に際して邪魔な突起となるので最終的に除去される。ゲート部15を除去した後には、ゲートカット部17が残るが、このゲートカット部17は、プラスチックレンズ10をホルダに固定する際のアライメントマークとすることができる。なお、プラスチックレンズ10は、製造工程において非対称な熱履歴等の影響を受けるので、厳密な光学特性は一定の方向性を有しており、このような方向性を組み立てに際して考慮する必要がある場合、上述のようなアライメントマークが必要となる。
図示のプラスチックレンズ10は、切削加工装置20によって仕上げ処理されてゲート部15が除去される。切削加工装置20は、第1切削加工ユニット30と、第2切削加工ユニット40と、制御装置50とからなる。第1切削加工ユニット30は、正刃の第1エンドミル31と、第1エンドミル31を光軸OAに平行な回転軸のまわりに高速で正回転(上から見て反時計方向に回転)させる第1モータ33と、第1モータ33を駆動するとともに第1モータ33自体を第1エンドミル31とともに所定方向に水平移動させる第1支持駆動部材35とを備える。一方、第2切削加工ユニット40は、逆刃の第2エンドミル41と、第2エンドミル41を光軸OAに平行な回転軸のまわりに高速で逆回転(上から見て時計方向に回転)させる第2モータ43と、第2モータ43を駆動するとともに第2モータ43自体を第2エンドミル41とともに所定方向に水平移動させる第2支持駆動部材45とを備える。制御装置50は、第1及び第2支持駆動部材35,45をそれぞれ介して、第1及び第2エンドミル31,41を適当な回転速度で適宜回転させつつ、適当な軌跡に沿って適宜移動させる。これにより、詳細は後述するが、プラスチックレンズ10のゲート部15を除去してゲートカット部17を残すことができる。
図2は、図1に示す第1及び第2エンドミル31,41による加工動作を説明する拡大図である。第1エンドミル31は、先に動作してゲートカット部17の端面を構成する片側の部分領域AR1を形成する。この際の回転軸RAの軌跡TR1は、図示のようになっており、プラスチックレンズ10の中心すなわち光軸に最も近い軌跡部分TR1aで切削加工を行う。つまり、ゲートカット部17の端面において、第1エンドミル31を両端側から中央に向けてアップカット送りすることになる。この結果、ゲートカット部17の一方の切削開始部である端面端部17aをバリのない滑らかな状態に仕上げることができる。第2エンドミル41は、後で動作してゲートカット部17の端面を構成する片側の部分領域AR2を形成する。この際の回転軸RAの軌跡TR2は、図示のようになっており、プラスチックレンズ10の中心すなわち光軸に最も近い軌跡部分TR2aで切削加工を行う。つまり、ゲートカット部17の端面において、第2エンドミル41を両端側から中央に向けてアップカット送りすることになる。この結果、ゲートカット部17の他方の切削開始部である端面端部17bをバリのない滑らかな状態に仕上げることができる。
図3は、第1及び第2エンドミル31,41による加工後のゲートカット部17の端面を説明する側面図である。ゲートカット部17の端面は、2つの矩形の部分領域AR1,AR2からなる。部分領域AR1は、第1エンドミル31の切削加工によって形成された部分であり、部分領域AR2は、第2エンドミル41の切削加工によって形成された部分である。図からも明らかなように、ゲートカット部17の端面端部17a,17bのみならず、両部分領域AR1,AR2の境界線BLにおいても、アップカット送りの効果によって、バリが実質的に形成されない。
図4は、プラスチックレンズ10の射出成形工程を説明する図である。射出成形に用いる型装置は、固定型161と、第1可動型163と、第2可動型165とを備える。固定型161は、中央の第1可動型163に対向して滑らかな凹面の型面161aを有している。この型面161aの中央部は、成形品であるプラスチックレンズ10の一方のレンズ面に対応する。また、第1可動型163は、固定型161の型面161aの中央部に対向するとともに全体として凹面となっている型面163aを有している。この型面163aは、成形品であるプラスチックレンズ10の他方の光学面111aに対応する。なお、型面163aには、回折パターン等を形成することができるが、図面では詳細を省略している。第2可動型165は、固定型161の周辺部に対向するとともに段差が設けられている型面165aを有している。この型面165aと型面161aの周辺部とは、成形品であるプラスチックレンズ10のフランジ13に対応している。両型面165a,161aの間に形成される空間すなわちキャビティCAの一部には、このキャビティCA内に樹脂を導入するためのゲートGAが設けられている。このようなゲートGAは、射出成形の終了後も残るので、図1等に示す第1及び第2エンドミル31,41を利用した切削加工によって除去する。この際、上述のように両エンドミル31,41を両側からアップカット送りしつつ仕上げを行うので、プラスチックレンズ10に残るゲートカット部17の端面にバリが残存することをほぼ完全に防止できる。
図5は、第1実施形態に係るプラスチックレンズの変形例を説明する図である。図5(a)は、第1の変形例に対応し、プラスチックレンズ10は、フランジ13から突起する凸部であるゲートカット部117Aを有する。このゲートカット部117Aの端面EFAは、平坦に加工されている。図5(b)は、第2の変形例に対応し、プラスチックレンズ10は、フランジ13から内側に窪んだ凹部であるゲートカット部117Bを有する。このゲートカット部117Bの端面EFBは、両端で凹面に加工され中央で凸面に加工されている。図5(c)は、第3の変形例に対応し、プラスチックレンズ10は、フランジ13から内側に窪んだ凹部であるゲートカット部117Cを有する。このゲートカット部117Cの端面EFCは、両端で凹面に加工され中央でも段差に挟まれて凹面に加工されている。
図6は、図5に示す変形例における第1及び第2エンドミル31,41の軌跡を説明する図である。図6(a)は、図5(a)に示す突起したゲートカット部117Aにおける平坦な端面EFAを加工するための第1及び第2エンドミル31,41の軌跡TR1,TR2を示す。図6(b)は、図5(b)に示す窪んだゲートカット部117Bにおける曲面状の端面EFBを加工するための第1及び第2エンドミル31,41の軌跡TR1,TR2を示す。図6(c)は、図5(c)に示す窪んだゲートカット部117Cにおける一対の段差に挟まれた凹面状の端面EFCを加工するための第1及び第2エンドミル31,41の軌跡TR1,TR2を示す。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係るプラスチックレンズの製造方法を説明する斜視図である。第2実施形態の製造方法は、第1実施形態の製造方法を変形したものであり、同一部分には同一の符号を付して重複説明を省略する。
図7は、第2実施形態の製造方法を実施するための切削加工装置220の要部構造を概念的に説明する斜視図である。この場合、切削加工装置220は、第1切削加工ユニット30と、第2切削加工ユニット240とを備える。第1切削加工ユニット30は、正刃の第1エンドミル31と、第1エンドミル31を光軸OAに平行な回転軸のまわりに正回転させる第1モータ33とを備える。一方、第2切削加工ユニット240も、正刃の第2エンドミル241と、第2エンドミル241を光軸OAに平行な回転軸のまわりに正回転させる第2モータ243とを備える。つまり、第2切削加工ユニット240は、第1切削加工ユニット30を上下反転させて配置したものである。このような切削加工装置220によっても、プラスチックレンズ10のゲート部15を除去してゲートカット部17を残すことができる。この際、ゲートカット部17の端面において、両エンドミル31,241を両端側から中央に向けてアップカット送りすることになる。この結果、ゲートカット部17の端面端部をバリのない滑らかな状態に仕上げることができる。
〔第3実施形態〕
図8は、上記第1及び第2実施形態に係るプラスチックレンズ10からなる光ヘッド310を組み込んだ光ピックアップ装置の構成を概略的に示す図である。
この光ピックアップ装置は、第1の光ディスク61の情報再生用の半導体レーザ62と、第2の光ディスク65の情報再生用の半導体レーザ66とを有しており、すなわち、互いに波長の異なるレーザ光を射出することができる。両半導体レーザ62、66からのレーザ光は、光ヘッド310に組み込んだ上記第1及び第2実施形態のプラスチックレンズ10を利用して光ディスク61、65に照射され、光ディスク61、65からの反射光は、対物レンズであるプラスチックレンズ10を利用して集光される。
まず第1の光ディスク61を再生する場合、第1半導体レーザ62からビームを出射し、出射された光束は、ビームスプリッタ71を透過し、偏光ビームスプリッタ72、コリメータ73、1/4波長板74を透過して円偏光の平行光束となる。この光束は絞り76によって絞られ、プラスチックレンズ10により第1の光ディスク61の透明基板61aを介して情報記録面61bに集光される。
情報記録面61bで情報ビットにより変調されて反射した光束は、再びプラスチックレンズ10、絞り76、1/4波長板74、コリメータ73を透過して、偏光ビームスプリッタ72に入射し、ここで反射してシリンドリカルレンズ78により非点収差が与えられ、光検出器79上ヘ入射し、その出力信号を用いて、第1光ディスク61に記録された情報の読み取り信号が得られる。
また、光検出器79上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦(フォーカス)検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて光ヘッド310に組み込んだ2次元アクチュエータが第1の半導体レーザ62からの光束を第1光ディスク61の情報記録面61b上に結像するようにプラスチックレンズ10を光軸方向に移動させるとともに、この半導体レーザ62からの光束を所定のトラックに結像するようにプラスチックレンズ10を光軸に垂直な方向に移動させる。
一方、第2の光ディスク65を再生する場合、第2半導体レーザ66からビームを出射し、出射された光束は、光合成手段であるビームスプリッタ71で反射され、上記第1半導体レーザ62からの光束と同様、偏光ビームスプリッタ72、コリメータ73、1/4波長板74、絞り76、プラスチックレンズ10を透過し、第2の光ディスク65の透明基板65aを介して情報記録面65bに集光される。
情報記録面65bで情報ビットにより変調されて反射した光束は、再びプラスチックレンズ10、絞り76、1/4波長板74、コリメータ73、偏光ビームスプリッタ72、シリンドリカルレンズ78を介して、光検出器79上へ入射し、その出力情号を用いて、第2光ディスク65に記録された情報の読み取り信号が得られる。
また、第1光ディスク61の場合と同様、光検出器79上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行い、光ヘッド310に組み込んだ2次元アクチュエータにより、フォーカシング及びトラッキングのためにプラスチックレンズ10を移動させる。
以上、実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態において、正刃のエンドミル31及び逆刃のエンドミル41とをそれぞれ両端側から中央に向けてアップカット送りしているが、ともに逆刃のエンドミルをともに両端側から中央に向けてアップカット送りすることもできる。
また、上記実施形態では、両エンドミル31,41をそれぞれ光軸OAに平行な回転軸のまわりに回転させているが、光軸に垂直な一対の平行な回転軸のまわりに両者を回転させて互いに中央に向けてアップカット送りすることで、フランジ13の上下方向から平坦でバリのないゲートカット部17を形成することができる。
第1実施形態のプラスチックレンズ及びその仕上げ加工を説明する斜視図である。 第1及び第2エンドミルによる加工動作を説明する拡大図である。 第1及び第2エンドミルによる加工後のゲートカット部の端面を説明する側面図である。 プラスチックレンズの射出成形工程を説明する図である。 (a)〜(c)は、第1実施形態に係るプラスチックレンズの変形例を説明する図である。 (a)〜(c)は、図5に示す変形例における第1及び第2エンドミルの軌跡を説明する図である。 第2実施形態の製造方法を実施するための切削加工装置の要部構造を概念的に説明する斜視図である。 第5実施形態の光ピックアップ装置の構造を説明するブロック図である。
符号の説明
10…プラスチックレンズ、 11…レンズ本体、 11a…光学面、 13…フランジ、 15…ゲート部、 17…ゲートカット部、 17a,17b…端面端部、 20…切削加工装置、 30…第1切削加工ユニット、 31…第1エンドミル、 33…第1モータ、 35…第1支持駆動部材、 40…第2切削加工ユニット、 41…第2エンドミル、 43…第2モータ、 45…第2支持駆動部材、 50…制御装置、 OA…光軸、 RA…回転軸、 TR1,TR2…軌跡

Claims (10)

  1. 光学面を有するレンズ部と、該レンズ部の周囲に形成されたフランジ部とを有するプラスチックレンズにおいて、
    前記フランジ部の周囲の所定位置に延在するとともに、切削開始部がエンドミルのアップカット送りによって形成された端面を有するゲートカット部を備えることを特徴とするプラスチックレンズ。
  2. 光記録媒体の記録面上にスポットを形成するための対物レンズとして用いられることを特徴とする請求項1記載のプラスチックレンズ。
  3. 前記ゲートカット部は、2つのエンドミルを前記端面に対応する位置の両端側から中央に向けてそれぞれアップカット送りすることによって形成される2つの部分領域を有することを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一項記載のプラスチックレンズ。
  4. 前記ゲートカット部は、前記フランジ部の外周に形成された平坦部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載のプラスチックレンズ。
  5. 前記ゲートカット部は、前記フランジ部の外周に形成された凸部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載のプラスチックレンズ。
  6. 前記ゲートカット部は、前記フランジ部の外周に形成された凹部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載のプラスチックレンズ。
  7. プラスチックレンズを射出成形によって形成する工程と、
    レンズ部の周囲に形成されたフランジ部の周囲の所定位置に延在するゲート部を切削することによってゲートカット部を形成する際に、当該ゲートカット部の端面における切削開始部を、エンドミルのアップカット送りによって形成する仕上げ工程と
    を備えることを特徴とするプラスチックレンズの製造方法。
  8. 2つのエンドミルを前記端面に対応する位置の両端側から中央に向けてそれぞれアップカット送りすることによって2つの部分領域を形成することにより、前記ゲートカット部を形成することを特徴とする請求項7記載のプラスチックレンズの製造方法。
  9. 前記2つのエンドミルは、正刃のエンドミル及び逆刃のエンドミルであり、前記仕上げ工程において、当該正刃のエンドミルと逆刃のエンドミルとを、2つのモータによって前記レンズ部の光軸方向に平行な回転軸のまわりに同一方向からそれぞれ回転させつつ光軸方向に垂直に移動させることを特徴とする請求項8記載のプラスチックレンズの製造方法。
  10. 前記2つのエンドミルは、2つの正刃のエンドミル又は2つの逆刃のエンドミルであり、前記仕上げ工程において、当該2つのエンドミルを、2つのモータによって前記レンズ部の光軸方向に平行な回転軸のまわりにそれぞれ逆方向に回転させつつ光軸方向に垂直に移動させることを特徴とする請求項8記載のプラスチックレンズの製造方法。
JP2003400371A 2003-11-28 2003-11-28 プラスチックレンズの製造方法 Expired - Fee Related JP4678126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003400371A JP4678126B2 (ja) 2003-11-28 2003-11-28 プラスチックレンズの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003400371A JP4678126B2 (ja) 2003-11-28 2003-11-28 プラスチックレンズの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010101375A Division JP2010224549A (ja) 2010-04-26 2010-04-26 プラスチックレンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005161564A true JP2005161564A (ja) 2005-06-23
JP4678126B2 JP4678126B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=34724660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003400371A Expired - Fee Related JP4678126B2 (ja) 2003-11-28 2003-11-28 プラスチックレンズの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4678126B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010040117A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Hitachi Maxell Ltd 光学記録読み取り用ピックアップ用光学素子
JP2010076196A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Konica Minolta Opto Inc 凸部の除去方法及びレンズ
JP2011118964A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Konica Minolta Opto Inc 光ピックアップ装置用の対物レンズ及び成形金型
JP2011204335A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Konica Minolta Opto Inc 光学素子の製造方法、光学素子、及び対物レンズ
WO2012111554A1 (ja) * 2011-02-17 2012-08-23 コニカミノルタオプト株式会社 対物レンズ及び光ピックアップ装置
KR101178943B1 (ko) 2010-10-26 2012-08-31 조선대학교산학협력단 사출물의 게이트 절단 및 연마장치
US8305867B2 (en) 2010-06-07 2012-11-06 Hoya Corporation Lens and optical pick-up
CN112297363A (zh) * 2020-10-16 2021-02-02 广东长盈精密技术有限公司 水口废料去除装置及产品生产线

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1024450A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Murata Mach Ltd ゲートカット部処理システム
JP2003025200A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 S T S Kk バリ取り方法及び装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1024450A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Murata Mach Ltd ゲートカット部処理システム
JP2003025200A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 S T S Kk バリ取り方法及び装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010040117A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Hitachi Maxell Ltd 光学記録読み取り用ピックアップ用光学素子
JP2010076196A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Konica Minolta Opto Inc 凸部の除去方法及びレンズ
JP2011118964A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Konica Minolta Opto Inc 光ピックアップ装置用の対物レンズ及び成形金型
JP2011204335A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Konica Minolta Opto Inc 光学素子の製造方法、光学素子、及び対物レンズ
US8305867B2 (en) 2010-06-07 2012-11-06 Hoya Corporation Lens and optical pick-up
KR101178943B1 (ko) 2010-10-26 2012-08-31 조선대학교산학협력단 사출물의 게이트 절단 및 연마장치
WO2012111554A1 (ja) * 2011-02-17 2012-08-23 コニカミノルタオプト株式会社 対物レンズ及び光ピックアップ装置
CN112297363A (zh) * 2020-10-16 2021-02-02 广东长盈精密技术有限公司 水口废料去除装置及产品生产线

Also Published As

Publication number Publication date
JP4678126B2 (ja) 2011-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1515319B1 (en) Lens, optical head, optical information writing/reading apparatus and optical information recording medium writing/reading method
CN100354682C (zh) 透镜夹及其制备方法、生产透镜夹的金属模和物镜装置
US20070121469A1 (en) Holographic optical pickup apparatus
JP4678126B2 (ja) プラスチックレンズの製造方法
JP3943071B2 (ja) 互換型光ピックアップ装置、それを採用した光記録再生装置及び互換型光ピックアップ装置用アクチュエータ
JP2007018632A (ja) 対物レンズ保持装置およびその利用
JP2010224549A (ja) プラスチックレンズ
JP2001242308A (ja) 複合レンズ及びその製造方法
JP2007328902A (ja) 対物レンズ装置、光ピックアップ装置、光ディスク駆動装置及び対物レンズの駆動方法
JP2007073173A (ja) 互換型光ピックアップ、及びこれを採用した光記録及び/または再生機器
JP2008251114A (ja) 光ヘッド装置
JP2013095034A (ja) レンズの製造方法、レンズおよび光学装置
JP2007334990A (ja) 光ピックアップ装置
JP2008305516A (ja) 光学素子ユニット及び光ピックアップ装置並びに光学素子の固定方法
JP2001319358A (ja) 光ピックアップ
JP2005141091A (ja) レンズユニット、光ヘッド、及び光ピックアップ装置
JP2001305325A (ja) 光ピックアップ装置用光学素子および光学素子
JP2006064886A (ja) レンズ、レンズ装置、光学ピックアップ装置およびその組立方法
JP2008234738A (ja) 複合対物レンズ及び光ピックアップ装置
JP2000030299A (ja) 記録媒体およびこれに適した情報記録再生装置に適用可能な光ヘッド装置
US8161503B2 (en) Objective lens actuator and an optical pickup
JP5370186B2 (ja) 光学素子、およびそれを用いた光ピックアップ用レンズアクチュエータ、光ピックアップ、光ディスクドライブ装置
JP4316436B2 (ja) 光ピックアップおよび光記録媒体駆動装置
JP2008130200A (ja) 回折素子とこれを備えたアクチュエータ、光ピックアップおよび光情報処理装置
KR100697167B1 (ko) 대물 렌즈 장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060210

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4678126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees