JP2011118964A - 光ピックアップ装置用の対物レンズ及び成形金型 - Google Patents

光ピックアップ装置用の対物レンズ及び成形金型 Download PDF

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Abstract

【課題】高NAのレンズにおいて成形時の不具合を抑制できる光ピックアップ装置用の対物レンズ及びそのような対物レンズを成形できる成形金型を提供する。
【解決手段】成形時には、光軸直交方向に対して傾いた斜め方向であって、第2のフランジ端転写面21d側から第1の光学面転写面11aに向かうようにプラスチック素材が流れるので、最も間隔が狭い第1の領域転写面11bと第2の領域転写面21bとの間をスムーズに通過することができる。従って、第1の光学転写面11aに微細構造を形成していた場合でも、その内部に効率的にプラスチック素材が充填されるため、高精度な光学面を形成できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ピックアップ装置用の対物レンズに関し、特にNA0.75以上の光ピックアップ装置用の対物レンズ及びそれを成形する成形金型に関する。
近年のIT技術の発達に伴い、従来の記憶媒体としてのCDやDVDに対して、より大容量のデータを保存するために、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、情報の記録及び/又は再生(以下、「記録及び/又は再生」を「記録/再生」と記載する)を行える高密度光ディスクシステムが開発され、既に市販されている。その一例であるNA0.85、光源波長405nmの仕様で情報記録/再生を行う光ディスク、いわゆるBlu−ray Disc(以下、BDという)を用いるシステムが主流になりつつあるが、DVD(NA0.6、光源波長650nm、記憶容量4.7GB)と同じ大きさである直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり25GBの情報の記録が可能である。
このような光ピックアップ装置に用いる対物レンズとして、樹脂の成形によって得られるものが、例えば特許文献1に開示されている。
特開2007−326371号公報
ところで、特許文献1に示すようなNA0.8以上の対物レンズは、BD用の波長の光束における対物レンズの焦点距離fに対する対物レンズの光軸上の厚さd(d/f)が1.3以上あるが、光路長を比較的長く確保できる据え置き型のプレーヤ/レコーダ用の光ピックアップ装置に主として用いられているために特に大きな問題は生じなかった。これに対し、最近ではBD用の光ピックアップ装置がノートPCや車載用プレーヤに展開される傾向があり、従って光ピックアップ装置の薄形化の要求が高まっている。このような光ピックアップ装置の薄形化を図るべく光路長の短縮が検討されており、その一環として対物レンズの軸上厚dをより小さくしたいという要求が生じた。ここで、高NAを保持したまま、軸上厚dを極力薄くするレンズ設計を行うと、有効径との関係から対物レンズの縁厚が薄くなる傾向がある。このように縁厚を薄くしたレンズについて、本発明者が検討を行ったところ、樹脂が金型から入りこまず未充填などのレンズ不良が発生する事が分かった。又、光路長を短縮するとしても、十分なワーキングディスタンスを確保したいという要求もある。更に、対物レンズの素材をガラスとする場合でも、保持のために外周にフランジ部を作る必要があり、その際に素材流動が必須となるため、フランジ部への素材の流れ込み不良による未充填が問題となる。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、高NAのレンズにおいて成形時の不具合を抑制できる光ピックアップ装置用の対物レンズ及びそのような対物レンズを成形できる成形金型を提供することを目的とする。
請求項1に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、少なくとも波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の光束を光ディスクの情報記録面に集光して情報の記録及び/又は再生を行うNA0.75以上の光ピックアップ装置用の対物レンズであって、
第1の光学面と、
前記第1の光学面に対して対向する側に形成され、前記第1の光学面よりも曲率半径が大きい第2の光学面と、
前記対物レンズの外周に形成されたフランジ部と、
前記第1の光学面と前記フランジ部の外周との間に形成され、光軸に略直交する第1の端面領域と、
前記第2の光学面と前記フランジ部の外周との間に形成され、光軸に略直交する第2の端面領域と、を有し、
光軸方向に見たときに、前記第1の端面領域と前記第2の端面領域とは、全く重なっていないか、一部のみが重なっており、更に以下の式を満たすことを特徴とする。
0.8≦d/f≦1.2 (1)
但し、
d:前記対物レンズの光軸上の厚さ(mm)
f:前記波長λ1の光束における前記対物レンズの焦点距離(mm)である。
特にNA0.75以上のレンズを金型成形により形成する場合、曲率半径の小さい第1の光学面側のキャビティに速やかに充填させると共に、素材を断面積の最も小さな領域で、レンズが固化しないうちに速やかに通過させる必要がある。
これに対し本発明によれば、レンズを光軸方向に見たときに、前記第1の端面領域と前記第2の端面領域とが、全く重なっていないか、一部のみが重なっているようにすることで、前記第1の端面領域と前記第2の端面領域とを転写形成する成形金型の転写面の間の抵抗を減少させ、成形時に素材がスムーズに通過できるようにし、また曲率半径の小さい第1の光学面側のキャビティに速やかに充填させることができる。又、(1)式を満たすような対物レンズであれば、軸上厚が小さくても焦点距離を比較的長く確保できるので、これによりワーキングディスタンスを確保できる。尚、第1の端面領域と第2の端面領域とが一部のみが重なっている場合、その重なり度合いは一方の端面領域の1/2以下であることが望ましい。
請求項2に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1に記載の発明において、更に以下の式を満たすことを特徴とする。
0.9≦d/f≦1.1 (1’)
請求項3に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1又は2に記載の発明において、更に以下の式を満たすことを特徴とする。(2)式を満たす対物レンズの場合、成形時に素材が通過する領域の最小断面積が小さくなる傾向があるので、本発明が特に有効である。
5.0≦d/t≦8.0 (2)
但し、
t:前記第1の端面領域と前記第2の端面領域との光軸方向における最小間隔(mm)である。
請求項4に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記第1の端面領域の外周は、前記第2の端面領域の外周よりも半径方向外側に位置していることを特徴とする。このように、前記第1の端面領域と前記第2の端面領域とを光軸直交方向にずらすことで、成形金型の転写面の間の抵抗を更に減少させ、素材をスムーズに通過させることができる。
請求項5に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項4に記載の発明において、前記対物レンズの素材は、金型の外部から供給口を介して供給されたプラスチック素材を前記金型により転写成形することによって形成されており、前記供給口は、前記フランジ部の光軸方向中心よりも前記第2の光学面側にあることを特徴とする。前記第1の端面領域と前記第2の端面領域とを光軸直交方向にずらし、更に前記供給口からキャビティ内に斜め方向に供給することで、更にプラスチック素材をスムーズに通過させることができる。尚、「供給口が、フランジ部の光軸方向中心よりも第2の光学面側にある」とは、少なくとも供供給口の中心が、フランジ部の光軸方向中心よりも第2の光学面側に位置することを意味する。
請求項6に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項4に記載の発明において、前記対物レンズは、ガラス素材を金型により転写成形することによって形成されていることを特徴とする。成形転写時にはガラス素材も前記第1の端面領域と前記第2の端面領域との間を流動するため、両者間の抵抗を減少させることで成形性を高めることができる。
請求項7に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記第1の端面領域の外周は、前記第2の端面領域の外周よりも半径方向内側に位置していることを特徴とする。このように、前記第1の端面領域と前記第2の端面領域とを光軸直交方向にずらすことで、成形金型の転写面の間の抵抗を更に減少させ、素材をスムーズに通過させることができる。
請求項8に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項7に記載の発明において、前記対物レンズの素材は、金型の外部から供給口を介して供給されたプラスチック素材を前記金型により転写成形することによって形成されており、前記供給口は、前記フランジ部の光軸方向中心よりも前記第1の光学面側にあることを特徴とする。前記第1の端面領域と前記第2の端面領域とを光軸直交方向にずらし、更に前記供給口からキャビティ内に斜め方向に供給することで、更にプラスチック素材をスムーズに通過させることができる。尚、「供給口が、フランジ部の光軸方向中心よりも第1の光学面側にある」とは、少なくとも供供給口の中心が、フランジ部の光軸方向中心よりも第1の光学面側に位置することを意味する。
請求項9に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項7に記載の発明において、前記対物レンズは、ガラス素材を金型により転写成形することによって形成されていることを特徴とする。成形転写時にはガラス素材も前記第1の端面領域と前記第2の端面領域との間を流動するため、両者間の抵抗を減少させることで成形性を高めることができる。
請求項10に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、前記第2の光学面の面頂点は、前記フランジ部の光軸方向における端面よりも、前記第1の光学面から遠い側に設けられていることを特徴とする。前記フランジ部に対して前記第2の光学面を出っ張らせることで、実使用時のワーキングディスタンスを確保できる。
請求項11に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、前記フランジ部の一部に切欠が形成されていることを特徴とする。これにより、実使用時のワーキングディスタンスを確保できる。
請求項12に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、前記第1の光学面と前記第2の光学面のうち少なくとも一方に回折構造が形成されていることを特徴とする。素材の流動性が高まるので、回折構造を転写するための金型の微細構造内にも素材が効果的に充填されることとなる。
請求項13の成形金型は、前記第1の光学面と、前記第2の光学面と、前記第1の端面領域と、前記第2の端面領域と、前記フランジ部の表面とを転写する転写面を有し、請求項1〜12のいずれかに記載の対物レンズを成形することを特徴とする。
尚、樹脂としては、例えば光学材料として一般的に用いられる透明の熱可塑性樹脂材料等であれば特に制限はないが、光学素子としての加工性を考慮すると、アクリル樹脂、環状オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、またはポリイミド樹脂であることが好ましい。適用可能な熱可塑性樹脂としては、例えば、特開2003−73559に記載の化合物を挙げることができる。
また、対物レンズをガラス素材から成形する場合は、ガラス転移点Tgが500℃以下、更に好ましくは400℃以下であるガラス材料を使用することが好ましい。ガラス転移点Tgが500℃以下であるガラス材料を使用することにより、比較的低温での成形が可能となるので、金型の寿命を延ばすことが出来る。このようなガラス転移点Tgが低いガラス材料としては、例えば(株)住田光学ガラス製のK−PG325や、K−PG375(共に製品名) がある。
加えて,ガラス素材を成形して対物レンズを製作する際に重要となる物性値が線膨張係数αである。仮にTgが400℃以下の材料を選んだとしても、樹脂材料と比較して室温との温度差は依然大きい。線膨張係数αが大きい硝材を用いてレンズ成形を行った場合、降温時に割れが発生しやすくなる。硝材の線膨張係数αは、200(10E−7/K)以下にあることが好ましく、更に好ましくは120以下であることが好ましい。
更に、ガラス素材は一般的にプラスチック素材よりも比重が大きいため、対物レンズをガラス素材から形成すると、重量が大きくなり対物レンズを駆動するアクチュエータに負担がかかる。そのため、対物レンズをガラスレンズとする場合には、比重が小さいガラス材料を使用するのが好ましい。具体的には、比重が4.0以下であるのが好ましく、更に好ましくは比重が3.0以下であるものである。
また、対物レンズは、以下の条件式(1)を満たすことが好ましい。
0.8≦d/f≦1.2 (1)
但し、dは、対物レンズの光軸上の厚さ(mm)を表し、fは、第1光束における対物レンズの焦点距離を表す。なお、fは、1.0mm以上、1.8mm以下となることが好ましい。
BDのような短波長、高NAの光ディスクに対応する対物レンズの場合、対物レンズの焦点距離に対する光軸上の厚さの比が大きくなりすぎると、対物レンズに対して軸外光束が入射した際に非点収差が発生しやすくなったり、作動距離が確保出来なくなるという課題が生じる。一方、対物レンズの焦点距離に対する光軸上の厚さの比が小さくなりすぎると、面シフト感度が大きくなるという課題が生じる。条件式(1)を満たすことにより非点収差の発生や面シフト感度を抑制することが可能となる。好ましくは、以下の式を満たすことである。
0.9≦d/f≦1.1 (1’)
また、BDを用いる際の対物レンズのワーキングディスタンスは、0.15mm以上、1.0mm以下であることが好ましい。
本発明によれば、高NAのレンズにおいて成形時の不具合を抑制できる光ピックアップ装置用の対物レンズ及びそのような対物レンズを成形できる成形金型を提供することができる。
第1の実施の形態にかかる対物レンズを、成形金型を用いて成形する工程を示す図である。 成形金型の拡大図である。 比較例の対物レンズOE’を示す断面図である。 成形金型により成形された本実施の形態の対物レンズOEの断面図である。 変形例にかかる対物レンズOEの断面図である。 別な変形例にかかる対物レンズOEの断面図である。 別な変形例にかかる対物レンズOEの断面図である。 変形例にかかる成形金型の拡大図である。 第2の実施の形態にかかる対物レンズを、成形金型を用いて成形する工程を示す図である。 成形金型の拡大図である。 変形例にかかる対物レンズOEの断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の光束を光ディスクの情報記録面に集光して情報の記録及び/又は再生を行うBD用光ピックアップ装置に用いるNA0.75の対物レンズを、プラスチック素材から成形金型を用いて成形する工程を示す図である。図2は、成形金型の拡大図である。成形金型は、第1の型10と第2の型20とを含み、両者が型締めされた状態で複数のキャビティを形成するようになっている。尚、図1におけるキャビティ形状は概略的である。
図2に示すように、第1の型10は、中心軸Xを中心として、レンズの第1の光学面を転写形成するための第1の光学転写面11aと、それに続く第1の端面領域を転写形成するための第1の領域転写面11bと、それに続く第1の遷移領域を転写形成するための第1の遷移転写面11cと、それに続くフランジ部の第1端面を転写形成するための第1のフランジ端転写面11dと、それに直交するフランジ部の周面を転写形成するための第1のフランジ周転写面11eとを、それぞれ複数個有する。第1の領域転写面11bと第1のフランジ端転写面11dとは、第1の光学転写面11aの中心軸X(レンズの光軸)に対して直交しており、第1の遷移転写面11cは、中心軸Xに直交する平面に対して傾いている。ここで、第1の光学転写面11aの曲率半径R1は、第2の光学転写面21aの曲率半径R2より小さくなっており、第1の光学転写面11aには回折構造を形成するための微細構造を形成することができる。
更に第2の型20は、中心軸Xを中心として、レンズの第2の光学面を転写形成するための第2の光学転写面21aと、それに続く第2の端面領域を転写形成するための第2領域転写面21bと、それに続く第2の遷移領域を転写形成するための第2遷移転写面21cと、それに続くフランジ部の第2端面を転写形成するための第2のフランジ端転写面21dとを、それぞれ複数個有する。第2の領域転写面21bと第2のフランジ端転写面21dとは、第2の光学転写面21aの中心軸X(レンズの光軸)に対して直交しており、第2の遷移転写面21cは、中心軸Xに直交する平面に対して傾いている。第1のフランジ周転写面11eは抜き勾配を考慮して、中心軸Xに対して互いに逆方向に僅かに傾いた円錐状面となっている場合もある。
又、中心軸Xに沿って見たときに、第1の領域転写面11bと第2の領域転写面21bとは部分的に重なっており、即ち第1の領域転写面11bの外周は、第2の領域転写面21bの外周よりも、距離Δ1だけ外側に位置し、又第1の領域転写面11bの内周は、第2の領域転写面21bの内周よりも、距離Δ2だけ光軸直交方向外側に位置している。第1の遷移転写面11cと第2の遷移転写面21cとは、中心軸Xに直交する平面に対して互いに逆方向に傾いている。
図1、2に示すように、第1の型10の第1のフランジ周転写面11eの一部には、ゲート(供給口)GTが形成されている。ゲートGTは、第1のフランジ端転写面11dと、第1のフランジ周転写面11eと、第2のフランジ端転写面12dとにより転写成形されるフランジ部(図4のOEF)の光軸方向の中心から、第2の光学転写面21aに近い側にシフトしている。
次に、レンズの成形方法について説明する。まず、図1(a)に示すように、第2の型20に対向するようにして第1の型10をセットする。その後、図1(b)に示すように、第2の型20に対して第1の型10を相対的に接近させ密着させて、所定の保圧にて型締めを行う。
更に第1の型10と第2の型20とを不図示のヒータにより加熱することにより、型締め時点での光学転写面11a、21aを所定温度まで加熱した後、不図示のノズルからランナー22及びゲートGTを介して任意の圧力に加圧された状態で樹脂を供給する(図1(c)参照)。このとき、図2に矢印で示すように、光軸直交方向に対して傾いた斜め方向であって、第2のフランジ端転写面21d側から第1の光学面転写面11aに向かうようにプラスチック素材が流れるので、最も間隔が狭い第1の領域転写面11bと第2の領域転写面21bとの間をスムーズに通過することができる。従って、第1の光学転写面11aに微細構造を形成していた場合でも、その内部に効率的にプラスチック素材が充填されるため、高精度な光学面を形成できる。又、図2で光軸方向から見て、第2の領域転写面21bの、第2の遷移転写面21cと接する端部が、第1の領域転写面11bの光軸直交方向中央より光軸X側に位置している(図4の対物レンズOEにおいて、第1の端面領域OE11bと第2の端面領域OE21bの重なり具合が1/2以下である)ので、より十分な流動性が確保される。更に、第1の領域転写面11bに対する第1の遷移転写面11cの傾き角θ1(図4の対物レンズOEでは、180°−第1の端面領域OE11bに対する第1の遷移領域OE11cの傾き角θ1’)、及び第2の領域転写面21bに対する第2の遷移転写面21cの傾き角θ2(図4の対物レンズOEでは、180°−第2の端面領域OE21bに対する第2の遷移領域OE21cの傾き角θ2’)の少なくとも一方を30°以上90°未満としているので、より十分流動性が確保される。プラスチック素材の充填により、不図示のエアベントからキャビティCB内に残存している空気が抜けるので、キャビティCB内にエア溜まりが形成されることが抑制され、転写面に樹脂が精度良く密着することができる。
次に、溶融した樹脂が転写面11a〜11e,21a〜21dの形状を転写した状態で固化した後、型温度を低下させて樹脂を冷却して固化させる。
その後、第1の型10と第2の型20とを相対的に移動させて型開きを行うと、図1(d)に示すように、対物レンズOEを含む成形品が第1の型10に貼り付いた状態で露出する。かかる成形品をゲートGTの位置でカットすることにより、単体の対物レンズOEが形成される。
ここで、比較例と比較して、本実施の形態の対物レンズについて説明する。図3は、比較例の対物レンズOE’を示す断面図であり、図4は、上述した成形金型により成形された本実施の形態の対物レンズOEである。
図4において、対物レンズOEは、光軸Xを中心として、光軸Xを含む円形の第1の光学面OE11aと、それに続く輪帯状の第1の端面領域OE11bと、それに続く輪帯状の第1の遷移領域OE11cと、それに続いて最も外側になる環状のフランジ部OEFの第1端面OE11dと、それに直交するフランジ部OEFの周面OE11eと、更に第1の光学面OE11aに同軸に対向する円形の第2の光学面OE21aと、それに続く輪帯状の第2の端面領域OE21bと、それに続く輪帯状の第2の遷移領域OE21cと、それに続くフランジ部の第2端面OE21dとを有している。フランジ部OEFの周面OE11eには、ゲートをカットした跡GTC(常に突出しているとは限らない)が形成されている。第1の光学面OE11aの曲率半径R1は、第2の光学面OE21aの曲率半径R2より小さくなっている。尚、不図示の光ピックアップ装置に組み付けたとき、第1の光学面OE11aが光源側になり、第2の光学面OE21aが光ディスク側になる。ここで、対物レンズOEの光軸上の厚さをd(mm)、波長λ1の光束における対物レンズOEの焦点距離をf(mm)、第1の端面領域11bと第2の端面領域21bとの光軸方向における最小間隔をt(mm)とすると、以下の式を満たす。
0.8≦d/f≦1.2 (1)
5.0≦d/t≦8.0 (2)
図4に示す対物レンズOEは、光軸に沿って見たときに、第1の端面領域OE11bと第2の端面領域OE21bとは部分的に重なっており、即ち第1の端面領域OE11bの外周は、第2の端面領域OE21bの外周よりも、距離Δ1だけ外側に位置し、又第1の端面領域OE11bの内周は、第2の端面領域OE21bの内周よりも、距離Δ2だけ光軸直交方向外側に位置している。
これに対し、図3に示す対物レンズOE’は、光軸に沿って見たときに、第1の端面領域OE11bと第2の端面領域OE21bとが重なっており、即ち第1の端面領域OE11b’の外周は、第2の端面領域OE21b’の外周よりも、距離Δ1’だけ外側に位置し、又第1の端面領域OE11b’の内周は、第2の端面領域OE21b’の内周よりも、距離Δ2’だけ光軸直交方向内側に位置している。
ここで、図3に示す対物レンズOE’は、射出成形時に、成形金型のスプールとランナーを介して供給された樹脂が、平行で光軸方向に重なっている第1の端面領域OE11b’と第2の端面領域OE21b’の転写面間を通過する際に大きな抵抗を受け、これにより第1の光学面OE11a’に脈理を発生する恐れがある。
これに対し、本実施の形態の対物レンズOEによれば、光軸に沿って見たときに、第1の端面領域OE11bと第2の端面領域OE21bとは部分的に重なっているので、成形金型において最も絞られる絞り部の領域が少なくなるので、射出成形時における樹脂の抵抗を減少させることができ、これにより第1の光学面OE11aに脈理を発生することを抑制できる。
図5は、本実施の形態の変形例にかかる対物レンズの断面図である。図5に示す対物レンズOEは、光軸に沿って見たときに、第1の端面領域OE11bと第2の端面領域OE21bとは部分的に重なっており、即ち第1の端面領域OE11bの外周は、第2の端面領域OE21bの外周よりも、距離Δ1だけ内側に位置し、又第1の端面領域OE11bの内周は、第2の端面領域OE21bの内周よりも、距離Δ2だけ光軸直交方向内側に位置している。又、本変形例においては、フランジ部OEFの第2端面OE21dよりも、第2の光学面OE21aの面頂点Pが、第1の光学面OE11aから遠い側に距離δだけシフトしている。
本変形例の対物レンズOEによれば、光軸に沿って見たときに、第1の端面領域OE11bと第2の端面領域OE21bとは部分的に重なっているので、成形金型において最も絞られる絞り部の領域が少なくなるので、射出成形時における樹脂の抵抗を減少させることができ、これにより第1の光学面OE11aに脈理を発生することを抑制できる。又、本変形例においては、フランジ部OEFの第2端面OE21dよりも、第2の光学面OE21aの面頂点Pが外側に出っ張っているので、フランジ部OEFを介して対物レンズOEを光ピックアップ装置に固定する場合でも、第2の光学面OE21aに対向する光ディスク(不図示)との距離を確保でき、これによりワーキングディスタンスを確保できる。
図6は、本実施の形態の別な変形例にかかる対物レンズの断面図である。図6に示す対物レンズOEは、光軸に沿って見たときに、第1の端面領域OE11bと第2の端面領域OE21bとは重なっておらず、即ち第1の端面領域OE11bの外周は、第2の端面領域OE21bの内周よりも、距離Δだけ光軸直交方向内側に位置している。又、本変形例においても、フランジ部OEFの第2端面OE21dよりも、第2の光学面OE21aの面頂点Pが、第1の光学面OE11aから遠い側に距離δだけシフトしている。
本変形例の対物レンズOEによれば、光軸に沿って見たときに、第1の端面領域OE11bと第2の端面領域OE21bとは重なっていないので、成形金型において最も絞られる絞り部の領域が少なくなるので、射出成形時における樹脂の抵抗を減少させることができ、これにより第1の光学面OE11aに脈理を発生することを抑制できる。尚、第1の端面領域OE11bの内周を、第2の端面領域OE21bの外周よりも、光軸直交方向外側に位置させてもよい。又、本変形例においても、フランジ部OEFの第2端面OE21dよりも、第2の光学面OE21aの面頂点Pが外側に出っ張っているので、フランジ部OEFを介して対物レンズOEを光ピックアップ装置に固定する場合でも、第2の光学面OE21aに対向する光ディスク(不図示)との距離を確保でき、これによりワーキングディスタンスを確保できる。
図7は、本実施の形態の別な変形例にかかる対物レンズの断面図である。図7の変形例は、図6の対物レンズに対して、更にフランジ部OEFの第2端面OE21dの外縁に切欠CTを形成している。切欠CTは、光ピックアップ装置に対して対物レンズOEを光軸方向に挟持して固定するレンズホルダLH(点線で図示)の把持用に形成されている。このように切欠CTを設ければ、レンズホルダLHをコンパクトにすることができると共に、光ディスク側(図7で右側)へのその突出量を極力抑えることができ、これにより実質的にワーキングディスタンスを確保できる。尚、切欠CTは、少なくともフランジ部OEFの周面OE11eに形成されていれば足りる。
図8は、変形例にかかる対物レンズを成形する成形金型の断面図である。図8に示すように、第1の型10は、中心軸Xを中心として、レンズの第1の光学面を転写形成するための第1の光学転写面11aと、それに続く第1の端面領域を転写形成するための第1の領域転写面11bと、それに続く第1の遷移領域を転写形成するための第1の遷移転写面11cと、それに続くフランジ部の第1端面を転写形成するための第1のフランジ端転写面11dとを、それぞれ複数個有する。第1の領域転写面11bと第1のフランジ端転写面11dとは、第1の光学転写面11aの中心軸X(レンズの光軸)に対して直交しており、第1の遷移転写面11cは、中心軸Xに直交する平面に対して傾いている。ここで、第1の光学転写面11aの曲率半径R1は、第2の光学転写面21aの曲率半径R2より小さくなっており、第2の光学転写面21aには回折構造を形成するための微細構造を形成することができる。
更に第2の型20は、中心軸Xを中心として、レンズの第2の光学面を転写形成するための第2の光学転写面21aと、それに続く第2の端面領域を転写形成するための第2領域転写面21bと、それに続く第2の遷移領域を転写形成するための第2遷移転写面21cと、それに続くフランジ部の第2端面を転写形成するための第2のフランジ端転写面21dと、それに直交するフランジ部の周面を転写形成するための第2のフランジ周転写面21eとを、それぞれ複数個有する。第2の領域転写面21bと第2のフランジ端転写面21dとは、第2の光学転写面21aの中心軸X(レンズの光軸)に対して直交しており、第2の遷移転写面21cは、中心軸Xに直交する平面に対して傾いている。第1のフランジ周転写面11eは抜き勾配を考慮して、中心軸Xに対して互いに逆方向に僅かに傾いた円錐状面となっている場合もある。
又、中心軸Xに沿って見たときに、第1の領域転写面11bと第2の領域転写面21bとは部分的に重なっておらず、即ち第1の領域転写面11bの外周は、第2の領域転写面21bの内周よりも、距離Δだけ内側に位置している。第1の遷移転写面11cと第2の遷移転写面21cとは、中心軸Xに直交する平面に対して互いに逆方向に傾いている。
図8に示すように、第2の型20の第2のフランジ周転写面21eの一部には、ゲート(供給口)GTが形成されている。ゲートGTは、第1のフランジ端転写面11dと、第2のフランジ周転写面21eと、第2のフランジ端転写面12dとにより転写成形されるフランジ部の光軸方向の中心から、第1の光学転写面11aに近い側にシフトしている。
成形時には、図8に矢印で示すように、光軸直交方向に対して傾いた斜め方向であって、第1のフランジ端転写面11d側から第2の光学面転写面21aに向かうようにプラスチック素材が流れるので、最も間隔が狭い第1の領域転写面11bと第2の領域転写面21bとの間をスムーズに通過することができる。従って、第2の光学転写面21aに微細構造を形成していた場合でも、その内部に効率的にプラスチック素材が充填されるため、高精度な光学面を形成できる。
図9は、波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の光束を光ディスクの情報記録面に集光して情報の記録及び/又は再生を行うBD用光ピックアップ装置に用いるNA0.75の対物レンズを、ガラス素材から成形金型を用いて成形する工程を示す図である。図10は、成形金型の拡大図である。成形金型は、第1の型110と第2の型120とを含み、両者が型締めされた状態で複数のキャビティを形成するようになっている。尚、図9におけるキャビティ形状は概略的である。
図10に示すように、第1の型110は、中心軸Xを中心として、レンズの第1の光学面を転写形成するための第1の光学転写面111aと、それに続く第1の端面領域を転写形成するための第1の領域転写面111bと、それに続く第1の遷移領域を転写形成するための第1の遷移転写面111cと、それに続くフランジ部の第1端面を転写形成するための第1のフランジ端転写面111dと、それに直交するフランジ部の周面を転写形成するための第1のフランジ周転写面111eとを、それぞれ複数個有する。第1の領域転写面111bと第1のフランジ端転写面111dとは、第1の光学転写面111aの中心軸X(レンズの光軸)に対して直交しており、第1の遷移転写面111cは、中心軸Xに直交する平面に対して傾いている。ここで、第1の光学転写面111aの曲率半径R1は、第2の光学転写面121aの曲率半径R2より小さくなっている。
更に第2の型120は、中心軸Xを中心として、レンズの第2の光学面を転写形成するための第2の光学転写面121aと、それに続く第2の端面領域を転写形成するための第2領域転写面121bと、それに続く第2の遷移領域を転写形成するための第2遷移転写面121cと、それに続くフランジ部の第2端面を転写形成するための第2のフランジ端転写面121dと、それに直交するフランジ部の周面を転写形成するための第2のフランジ周転写面121eとを、それぞれ複数個有する。第2の領域転写面121bと第2のフランジ端転写面121dとは、第2の光学転写面121aの中心軸X(レンズの光軸)に対して直交しており、第2の遷移転写面121cは、中心軸Xに直交する平面に対して傾いている。第1のフランジ周転写面111eは抜き勾配を考慮して、中心軸Xに対して互いに逆方向に僅かに傾いた円錐状面となっている場合もある。第1の光学転写面111aと第2の光学転写面111bのうち少なくとも一方には、回折構造を形成するための微細構造を形成することができる。
又、中心軸Xに沿って見たときに、第1の領域転写面111bと第2の領域転写面121bとは部分的に重なっており、即ち第1の領域転写面111bの外周は、第2の領域転写面121bの外周よりも、距離Δ1だけ内側に位置し、又第1の領域転写面111bの内周は、第2の領域転写面121bの内周よりも、距離Δ2だけ光軸直交方向内側に位置している。第1の遷移転写面111cと第2の遷移転写面121cとは、中心軸Xに直交する平面に対して互いに逆方向に傾いている。
次に、レンズの成形方法について説明する。まず、図9(a)に示すように、第2の型120に対向するようにして第1の型110をセットする。
更に第1の型110と第2の型120とを不図示のヒータにより加熱することにより、光学転写面111a、121aを所定温度まで加熱した後、加熱溶融したガラス素材MTを光学転写面111a、121aの間に載置し、かかる状態から、図9(b)に示すように、第2の型120に対して第1の型110を相対的に接近させ密着させて、所定の保圧にて型締めを行う。
このとき、光学転写面111a、121aに押されたガラス素材MTは、図10に矢印で示すように光軸直交方向外側に流動するが、第1の領域転写面111bと第2の領域転写面121bとは部分的に重なっているので、最も間隔が狭い第1の領域転写面111bと第2の領域転写面121bとの間をガラス素材がスムーズに通過することができる。従って、フランジ部の端面等を高精度に成形転写することができる。
更に、図9(c)に示すように、溶融したガラス素材MTが転写面111a〜111e,121a〜121eの形状を転写した状態で固化した後、型温度を低下させてガラス素材を冷却して固化させる。
その後、図9(d)に示すように、第1の型110と第2の型120とを相対的に移動させて型開きを行うと、成形された対物レンズOEが露出するので、これを取り出せばよい。このようにして形成された対物レンズの光軸上の厚さをd(mm)、波長λ1の光束における対物レンズの焦点距離をf(mm)、第1の端面領域と第2の端面領域との光軸方向における最小間隔をt(mm)とすると、以下の式を満たす。ガラス製の対物レンズOEが、図4〜7と同様の形状を有して良いことはいうまでもない。
0.8≦d/f≦1.2 (1)
5.0≦d/t≦8.0 (2)
尚、フランジ部OEFは、以上述べた実施の形態の形状に限られない。例えば図11に示すように、フランジ部OEFの光軸方向厚さは、第1の端面領域11bと第2の端面領域21bとの間隔より狭くても良い。かかる場合、第2の端面領域21bはフランジ部OEFの外周面21eと交差するまで、光軸直交方向に延在している。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
10、110 第1の型
11a、111a 第1の光学転写面
11b、111b 第1の領域転写面
11c、111c 第1の遷移転写面
11d、111d 第1のフランジ端転写面
11e、111e 第1のフランジ周転写面
20、120 第2の型
21a、121a 第2の光学転写面
21b、121b 第2の領域転写面
21c、121c 第2の遷移転写面
21d、121d 第2のフランジ端転写面
21e、121e 第2のフランジ周転写面
22 ランナー
CB キャビティ
OE 対物レンズ
OE11a 第1の光学面
OE11b 第1の端面領域
OE11c 第1の遷移領域
OE11d 第1の端面
OE11e フランジ部周面
OE21a 第2の光学面
OE21b 第2の端面領域
OE21c 第2の遷移領域
OE21d 第2の端面
OEF フランジ部
X 中心軸(光軸)
GT ゲート

Claims (13)

  1. 少なくとも波長λ1(380nm≦λ1≦420nm)の光束を光ディスクの情報記録面に集光して情報の記録及び/又は再生を行うNA0.75以上の光ピックアップ装置用の対物レンズであって、
    第1の光学面と、
    前記第1の光学面に対して対向する側に形成され、前記第1の光学面よりも曲率半径が大きい第2の光学面と、
    前記対物レンズの外周に形成されたフランジ部と、
    前記第1の光学面と前記フランジ部の外周との間に形成され、光軸に略直交する第1の端面領域と、
    前記第2の光学面と前記フランジ部の外周との間に形成され、光軸に略直交する第2の端面領域と、を有し、
    光軸方向に見たときに、前記第1の端面領域と前記第2の端面領域とは、全く重なっていないか、一部のみが重なっており、更に以下の式を満たすことを特徴とする光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    0.8≦d/f≦1.2 (1)
    但し、
    d:前記対物レンズの光軸上の厚さ(mm)
    f:前記波長λ1の光束における前記対物レンズの焦点距離(mm)である。
  2. 更に以下の式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    0.9≦d/f≦1.1 (1’)
  3. 更に以下の式を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    5.0≦d/t≦8.0 (2)
    但し、
    t:前記第1の端面領域と前記第2の端面領域との光軸方向における最小間隔(mm)である。
  4. 前記第1の端面領域の外周は、前記第2の端面領域の外周よりも半径方向外側に位置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  5. 前記対物レンズの素材は、金型の外部から供給口を介して供給されたプラスチック素材を前記金型により転写成形することによって形成されており、前記供給口は、前記フランジ部の光軸方向中心よりも前記第2の光学面側にあることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  6. 前記対物レンズは、ガラス素材を金型により転写成形することによって形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  7. 前記第1の端面領域の外周は、前記第2の端面領域の外周よりも半径方向内側に位置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  8. 前記対物レンズの素材は、金型の外部から供給口を介して供給されたプラスチック素材を前記金型により転写成形することによって形成されており、前記供給口は、前記フランジ部の光軸方向中心よりも前記第1の光学面側にあることを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  9. 前記対物レンズは、ガラス素材を金型により転写成形することによって形成されていることを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  10. 前記第2の光学面の面頂点は、前記フランジ部の光軸方向における端面よりも、前記第1の光学面から遠い側に設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  11. 前記フランジ部の一部に切欠が形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  12. 前記第1の光学面と前記第2の光学面のうち少なくとも一方に回折構造が形成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  13. 前記第1の光学面と、前記第2の光学面と、前記第1の端面領域と、前記第2の端面領域と、前記フランジ部の表面とを転写する転写面を有し、請求項1〜12のいずれかに記載の対物レンズを成形することを特徴とする成形金型。
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