JP2005160930A - 洗濯板付き洗い桶 - Google Patents
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Abstract
【課題】 効率良く洗濯できるとともに、洗い桶としての機能を十分に得ることができる洗濯板付き洗い桶を提供する。
【解決手段】 本発明の洗い桶は、上端外周に把持部14を有する容器本体10と、容器本体10の内部に配置可能な洗濯板20とを備える。更に洗濯板20の一端部25を容器本体10の把持部14に重ね合わせた状態で洗濯板20を容器本体10内に着脱自在に取り付けるための取付手段とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明の洗い桶は、上端外周に把持部14を有する容器本体10と、容器本体10の内部に配置可能な洗濯板20とを備える。更に洗濯板20の一端部25を容器本体10の把持部14に重ね合わせた状態で洗濯板20を容器本体10内に着脱自在に取り付けるための取付手段とを備えている。
【選択図】 図2
Description
この発明は、少量の洗濯物等を洗濯するための洗濯板を備えた洗濯板付き洗い桶に関する。
靴下やハンカチ等の少量の洗濯物は、洗濯機を用いずに風呂場等で手洗いすることがある。洗濯物を手洗いする場合、揉み洗いするよりも、洗濯板等を用いて擦り洗いする方が汚れ落ちが良く、作業効率を向上させることができる。
このような背景の下、従来においては、下記特許文献1等に示すように、少量の洗濯物を風呂場等で手軽に擦り洗いできるようにした洗濯用具が提案されている。同文献には、例えば擦り洗い用の凹凸面が一体形成された凹凸面付き洗い桶や、通常の洗い桶の内底面に設置可能な小型の洗濯板部材が開示されている。
特開平11−151396号(図1−8)
しかしながら、上記特許文献1に示す洗濯用具のうち、凹凸面付き洗い桶では、凹凸面が邪魔になって、洗面やすすぎ洗いを効率良く行えず、洗い桶としての機能を十分に得ることができないという問題が発生する。特に洗い桶の内面を内側に膨出させて、その膨出部に凹凸面を形成するような場合、洗い桶の内部形状が通常の洗い桶と比較して大きく変更されるため、十分な量のお湯を蓄えることができなかったり、お湯を蓄えた際の重量バランスが乱れてしまって、かけ湯をスムーズに行えない等、洗い桶としての機能を一段と低下させてしまう。
一方、上記特許文献1に示す洗濯用具のうち、小型の洗濯板部材は、洗面器等の通常の洗い桶内に載置するだけのものであるため、洗い桶に対する洗濯板部材の設置安定性に欠けるものである。このため例えば一方の手で洗濯板部材を固定して、他方の手で擦り洗いする場合には、洗い桶全体が設置面に対し固定されず揺動してしまい、洗濯物を安定させて洗濯板部材に擦り付けることができず、効率良く洗濯できなくなってしまう。また一方の手で洗い桶を固定して、他方の手で擦り洗いする場合には、洗濯板部材が洗い桶に対し固定されず揺動してしまい、上記と同様、効率良く洗濯できないという問題が発生する。
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、効率良く洗濯できるとともに、洗い桶としての機能を十分に得ることができる洗濯板付き洗い桶を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明の洗濯板付き洗い桶は、上端外周に把持部を有する容器本体と、前記容器本体の内部に配置可能な洗濯板と、前記洗濯板の一端部を前記容器本体の把持部に重ね合わせた状態で前記洗濯板を前記容器本体内に着脱自在に取り付けるための取付手段とを備えるものを要旨としている。
この発明の洗濯板付き洗い桶においては、洗濯板の一端部を容器本体の上端把持部に重ね合わせて取り付けるものであるため、洗濯を行う場合、例えば一方の手で容器本体の把持部と共に洗濯板の一端部を把持した状態で、他方の手で洗濯物を洗濯板に擦り付けるようにして擦り洗いを行うことができる。このとき、一方の手で容器本体と洗濯板との双方を把持しているため、容器本体及び洗濯板を共に確実に固定でき、洗濯物を洗濯板に強く擦り付けるように手洗いしたとしても、容器本体及び洗濯板の揺動やがたつき、位置ずれ等を確実に防止でき、効率良く洗濯することができる。
また洗濯板を取り外した状態の容器本体は、擦り洗い用凹凸部が形成されるものではなく、通常の洗い桶と比較して、形状や構造をほとんど変更させずとも良く、機能上ほとんど変わることはない。従って、洗い桶としての機能を十分に得ることができ、例えば洗面やすすぎ洗いはもちろんのこと、十分なお湯を蓄えるここができるとともに、湯を蓄えた容器本体の重量バランスも良好でかけ湯等も不具合なく行うことができる。
本発明において、前記洗濯板を前記容器本体に取り付けた状態では、前記洗濯板が前記容器本体の把持部から内底面にかけて傾斜姿勢に配置されるよう構成されてなるものを採用するのが好ましい。
すなわちこの場合には、洗濯板に洗濯物を擦り付けて洗濯する際に、洗濯板上における洗濯水や洗剤の流れが良好となり、より一層効率良く洗濯することができる。
また本発明においては、前記取付手段は、前記把持部に設けられた一方側係合部と、前記洗濯板の一端部に設けられ、かつ前記一方側係合部に係脱自在な他方側係合部とにより構成されてなるものを採用するのが良い。
すなわちこの場合には、洗濯時に、容器本体の把手部を洗濯板の一端部と共に把持することによって、容器本体と把持部とがより確実に係合されるようになり、不用意に洗濯板が容器本体から脱外するようなことを有効に防止することができる。
また本発明においては、前記把持部は前記容器本体の上端外周に外側方に突出するように形成されるとともに、その把持部の上面側に嵌合凹部が設けられ、前記洗濯板を前記容器本体に取り付けた状態では、前記洗濯板の一端部が前記嵌合凹部に嵌合されてなる構成を採用するのが望ましい。
すなわちこの構成を採用する場合には、洗濯板を容器本体に、より一層確実に取り付けることができるとともに、容器本体を洗濯板と共に、より一層安定した状態に把持することができる。その上更に把持部を利用することにより、容器本体をより一層安定した状態に把持することができ、通常の洗い桶よりも、一層良好な使い勝手を得ることができる。
また本発明においては、前記洗濯板を前記容器本体に取り付けた状態では、前記洗濯板の他端縁が前記容器本体の内底面と内側面との間の内隅部に適合配置されて係止されてなる構成を採用するのが、より一層好ましい。
すなわちこの構成を採用する場合には、洗濯板の他端側も容器本体に確実に固定され、洗濯板を、より一層安定した状態に保持できて、より一層効率良く洗濯することができるという利点がある。
以上のように、この発明の洗濯板付き洗い桶によれば、効率良く洗濯できるとともに、洗い桶としての機能を十分に得ることができる。
図1ないし図4はこの発明の実施形態である洗濯板付き洗い桶を示す図である。これらの図に示すように、この洗い桶は、容器本体(10)と、洗濯板(20)とを基本的な構成要素として備えている。
容器本体(10)は、合成樹脂の一体成形品からなり、円形の底壁(11)と、その底壁(11)の外周縁部に立ち上がり状に設けられた周側壁(12)とを有している。
周側壁(12)の上端周縁部には、外側方に突出し、かつ周方向に沿ってほぼ連続するよう形成されたつば部(13)が形成されている。
またつば部(13)の一部には、水平方向外側に大きく突出するようにして把持部(14)が一体に形成されている。この把持部(14)の上面側には、嵌合凹部(15)が形成されている。更に嵌合凹部(15)の中間部は、上方に膨出されて係合凸部(16)が形成されるとともに、その係合凸部(16)の上壁には貫通孔(17)が形成されている。
洗濯板(20)は、それぞれ合成樹脂の一体成形品からなる第1及び第2板部材(21)(22)からなり、両部材(21)(22)が着脱自在に取り付けられて、全体として略長方形状に形成されている。
この洗濯板(20)における中間領域の片面側(上面側)は、幅方向に連続する断面V字状の谷部と断面逆V字状の山部とが交互に形成されて、洗濯時に擦り洗いするための洗濯用凹凸面(23)として構成されている。
洗濯板(20)の一端部(上端部)は、洗濯用凹凸面(23)を所定の傾斜角度に設定した際に、水平に配置されるように屈曲形成されて、板状の取付部(25)として構成されている。取付部(25)は、その外周形状が容器本体(10)の把持部(14)における嵌合凹部(15)の外周形状に対応して形成されるとともに、中間部に容器本体(10)の係合凸部(16)を適合状態に係合し得る係合孔(26)が形成されている。
洗濯板(20)の他端縁(28)は、容器本体(10)における内底面外周の内隅部(18)に沿うように平面視円弧状に形成されている。
ここで本実施形態においては、容器本体(10)の係合凸部(16)及び洗濯板(20)の係合孔(26)のいずれか一方側が、一方側係合部として構成され、他方側が他方側係合部として構成されている。なお、本実施形態においては、容器本体(10)の嵌合凹部(15)や、洗濯板(20)の取付部(25)等も取付手段として含めることも可能である。
本実施形態において、洗濯板(20)を容器本体(10)に取り付ける場合には、洗濯板(20)をその他端縁(28)を容器本体(10)の内側面及び内底面間の内隅部(18)に沿わせるようにして、上端取付部(25)を容器本体(10)の嵌合凹部(15)に嵌合すると同時に、係合孔(26)を係合凸部(16)に係合する。これにより洗濯板(20)の取付部(25)が把持部(14)に取り付けられて、洗濯板(20)の上部における水平方向の移動が規制されるとともに、洗濯板(20)の他端縁(28)が容器本体(10)の内隅部(18)に対接して係合されて、洗濯板(20)が容器本体(10)内において把持部(14)から内隅部(18)にかけて傾斜姿勢に取り付けられる。
なおこの状態において、洗濯用凹凸面(23)は斜め上向きに配置されている。更に把持部(14)の上面と取付部(25)の上面とが略同一の水平面内に配置される。
こうして洗濯板(20)を容器本体(20)に取り付けた状態(洗濯板取付状態)では、効率良く洗濯することができる。すなわち左手等の一方の手で容器本体(10)の把持部(14)を洗濯板(20)の取付部(25)と共に把持した状態で、右手等の他方の手で洗濯物を洗濯板(20)の凹凸面(23)に擦り付けるようにして擦り洗いを行う。このとき、一方の手で容器本体(10)の把持部(14)と洗濯板(20)の取付部(25)との双方を把持しているため、容器本体(10)及び洗濯板(20)が共に確実に固定され、洗濯物を洗濯板(20)に強く擦り付けるように手洗いしたとしても、容器本体(10)及び洗濯板(20)の揺動やがたつき、位置ずれ等を確実に防止でき、効率良く洗濯することができる。
しかも、洗濯板(20)における円弧状の他端縁(28)が、容器本体(10)内の内隅部(18)に適合状態に係合しているため、洗濯板(20)の他端側(下端側)も確実に位置固定され、洗濯板(20)を一層安定した状態に保持できて、一層効率良く洗濯することができる。
更に洗濯板(20)の凹凸面(23)は傾斜して斜め上向きに配置されているため、凹凸面(23)に洗濯物を擦り付けている際に、凹凸面(23)上における洗濯水や洗剤の流れが良好となり、より一層効率良く洗濯することができる。
一方、洗濯板(20)を取り外すには、洗濯板(20)を容器本体(10)に対し上方へ持ち上げれば良い。これにより、洗濯板(20)の取付部(25)が容器本体(10)の嵌合凹部(15)から抜け出すと同時に、係合孔(26)と係合凸部(16)との係合が解除されて、洗濯板(20)を容器本体(10)から簡単に取り外すことができる。
また容器本体(10)は、擦り洗い用凹凸部が形成されるものではなく、洗面器等、通常の洗い桶と比較して、形状や構造が変らず、洗い桶としての機能を十分に得ることができる。このため例えば、洗面やすすぎ洗いはもちろんのこと、十分なお湯を重量バランス良く蓄えることができ、かけ湯等も不具合なく行うことができる。
むしろ、本実施形態においては、容器本体(10)の上端外周縁部に外方突出状に把持部(14)を形成しているため、その把持部(14)を利用することにより、容器本体(10)をより一層安定した状態に把持することができ、通常の洗い桶よりも、一層良好な使い勝手を得ることができる。
また本実施形態においては、洗濯板(20)を分割可能な2枚の板部材(21)(22)により構成しているため、洗濯板(20)を分割することにより容器本体(10)における底面の範囲内に確実に納めることができ、本実施形態の洗濯板付き洗い桶を搬送したり、保管したり、販売時に陳列したりする際に、分割された洗濯板(20)を容器本体(10)内に収容して両者(10)(20)をセットにした状態で多数積み重ねて安定状態に配置することができるので、搬送、保管、陳列等を効率良く行うことができる。
なお上記実施形態においては、洗濯板として2枚の板部材により構成されたものを用いているが、それだけに限られず、本発明においては、洗濯板として一枚の板材(成形板)からなるものや、3枚以上の板材からなるものを用いても良い。
更に上記実施形態においては、洗面板における洗濯用凹凸面の形状は、特に限定されるものではなく、どのような形状に形成しても良い。
10…容器本体
14…把持部
15…嵌合凹部
16…係合凸部(係合手段)
18…内隅部
20…洗濯板
25…取付部(一端部)
26…係合孔(係合手段)
28…他端縁
14…把持部
15…嵌合凹部
16…係合凸部(係合手段)
18…内隅部
20…洗濯板
25…取付部(一端部)
26…係合孔(係合手段)
28…他端縁
Claims (5)
- 上端外周に把持部を有する容器本体と、
前記容器本体の内部に配置可能な洗濯板と、
前記洗濯板の一端部を前記容器本体の把持部に重ね合わせた状態で前記洗濯板を前記容器本体内に着脱自在に取り付けるための取付手段とを備える洗濯板付き洗い桶。 - 前記洗濯板を前記容器本体に取り付けた状態では、前記洗濯板が前記容器本体の把持部から内底面にかけて傾斜姿勢に配置されるよう構成されてなる請求項1記載の洗濯板付き洗い桶。
- 前記取付手段は、
前記把持部に設けられた一方側係合部と、
前記洗濯板の一端部に設けられ、かつ前記一方側係合部に係脱自在な他方側係合部とにより構成されてなる請求項1又は2記載の洗濯板付き洗い桶。 - 前記把持部は前記容器本体の上端外周に外側方に突出するように形成されるとともに、その把持部の上面側に嵌合凹部が設けられ、
前記洗濯板を前記容器本体に取り付けた状態では、前記洗濯板の一端部が前記嵌合凹部に嵌合されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の洗濯板付き洗い桶。 - 前記洗濯板を前記容器本体に取り付けた状態では、前記洗濯板の他端縁が前記容器本体の内底面と内側面との間の内隅部に適合配置されて係止されてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の洗濯板付き洗い桶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003407378A JP2005160930A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 洗濯板付き洗い桶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003407378A JP2005160930A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 洗濯板付き洗い桶 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005160930A true JP2005160930A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34729439
Family Applications (1)
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JP2003407378A Pending JP2005160930A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 洗濯板付き洗い桶 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005160930A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107299498A (zh) * | 2017-05-26 | 2017-10-27 | 无锡小天鹅股份有限公司 | 门盖组件和具有其的波轮洗衣机 |
-
2003
- 2003-12-05 JP JP2003407378A patent/JP2005160930A/ja active Pending
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