JP2005159063A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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貴弘 菅沼
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Abstract

【課題】レジスト除去工程において、レジスト膜を残すことなくアッシングすることのできる技術を提供する。
【解決手段】フォトレジストパターン8をマスクとしたドライエッチングにてゲート電極6を形成した後、フッ素を含有するフルオロクロロ炭化水素系ガス、例えばCF4ガスまたはCHF3ガスを添加した酸素ガスのプラズマを用いて、220〜250℃程度の温度で10秒程度の第1ステップのアッシングを行い硬化層8aを除去し、続いて酸素ガスのプラズマを用いて、220〜250℃程度の温度で30〜40秒程度の第2ステップのアッシングを行い未硬化層であるバルク部8bを除去することにより、残渣物を付着させることなくフォトレジストパターン8を除去することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、レジスト膜を酸素プラズマによりアッシング(ashing:灰化)し、除去する工程に適用して有効な技術に関するものである。
半導体装置の製造において、マスク上に形成された設計パターンを半導体ウエハ上に転写するリソグラフィ工程では、例えば半導体ウエハ上にレジスト膜を塗布し、そのレジスト膜に対して露光および現像処理を施すことにより、レジスト膜からなるパターン(以下、レジストパターンと言う)を形成しており、そのレジストパターンはエッチング用またはイオン注入用などのマスクとして利用されている。不要になったレジストパターンは酸素プラズマによりアッシングされて、半導体ウエハ上から除去される。
ところで、ドライエッチング用またはイオン注入用のマスクとしてレジスト膜を用いると、プラズマまたはイオンの衝撃によりレジスト膜の表面に架橋反応の進行による硬化層が形成される。そしてそのレジスト膜を220〜250℃程度の温度で酸素プラズマによりアッシングすると、硬化層を除去している間に硬化層の下に存在する未硬化部(以下、バルク部という)が膨張して内圧が高まり、この内圧が限界値を超えるとレジスト膜が破裂するという現象(以下、ポッピングと言う)が生ずる。飛び散った硬化層の小さな破片は半導体ウエハ上に付着し、半導体装置の製造歩留まりの低下を引き起こす。
そこで、上記ポッピングを防止することのできる様々なレジスト膜のアッシングの手法が提案されている。例えば特開2000−231202号公報(特許文献1参照)には、アッシングの開始から雰囲気中の酸素ラジカル濃度を連続的に測定し、酸素ラジカル濃度の変化に基づいて処理温度またはフッ素(F)を含有するガスの添加およびその停止を変更するアッシング方法が開示されている。
特開2000−231202号公報
本発明者は、レジストパターンをマスクとして、高周波電界を上部と下部とにそれぞれ独自に印加することのできる2周波励起平行平板型エッチング装置を用いたエッチングを行ったところ、その後のアッシングによるレジスト除去工程において、上記ポッピングが発生しやすいことを見いだした。特に最小加工寸法が0.35μm以下の微細加工においては、ポッピングの発生による半導体装置の歩留まり低下が大きな問題となることが明らかとなった。
そこでポッピングを防止するため、まずアッシングの処理温度の低温化を検討した。150℃程度の相対的に低い処理温度によりレジスト膜をアッシングしたところ、ポッピングを防ぐことができた。しかし220〜250℃程度の相対的に高い処理温度と比べて、150℃程度の相対的に低い処理温度ではレジスト膜の除去速度が約1/2となりスループットが悪くなるという問題が生じた。また本発明者が検討したところ、酸素ラジカル濃度の変化に基づいてフッ素を含有するガスの添加およびその停止を変更するアッシングでは、半導体ウエハ面内における硬化層の厚みや形状が全て同じではないため、雰囲気中の酸素ラジカル濃度の変化が顕著に現れず、レジスト除去工程におけるアッシングガスの切り替えのタイミングがずれて、硬化層のみならずバルク部にも除去残りが生ずることが考えられた。
本発明の目的は、レジスト除去工程において、レジスト膜を残すことなくアッシングすることのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、フルオロクロロ炭化水素系ガスを添加した酸素ガスのプラズマにより第1ステップのアッシングを行い、レジスト膜の表面に形成された硬化層を除去した後、酸素ガスのプラズマにより第2ステップのアッシングを行い、レジスト膜の硬化していないバルク部を除去する工程を有するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
レジスト除去工程において、フルオロクロロ炭化水素系ガスを添加した酸素ガスのプラズマを用いて第1ステップのアッシングを行い、レジスト膜の表面の硬化層を除去した後、酸素ガスのプラズマを用いて第2ステップのアッシングを行い、レジスト膜のバルク部を除去することにより、レジスト膜を残すことなくアッシングすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の実施の形態であるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイスの製造方法の一例について、図1〜図10を用いて工程順に説明する。
まず、図1に示すように、比抵抗が10Ωcm程度の単結晶シリコンからなる半導体基板(円形の薄い板状に加工した半導体ウエハ)1を用意する。続いて半導体基板1を850℃程度で熱処理して、その主面に膜厚10nm程度の薄いパッド酸化膜(図示せず)を形成する。続いてこのパッド酸化膜の上に膜厚120nm程度の窒化シリコン膜(図示せず)をCVD(Chemical Vapor Deposition)法により堆積した後、フォトレジストパターンをマスクとしたドライエッチングにより素子分離領域の窒化シリコン膜とパッド酸化膜とを除去する。パッド酸化膜は、後の工程で素子分離溝の内部に埋め込まれる酸化シリコン膜をデンシファイ(焼き締め)する時などに半導体基板1に加わるストレスを緩和する目的で形成される。また窒化シリコン膜は酸化されにくい性質を持つので、その下部(活性領域)の半導体基板1表面の酸化を防止するマスクとして利用される。
次いで、窒化シリコン膜をマスクにしたドライエッチングにより素子分離領域の半導体基板1に深さ350nm程度の素子分離溝を形成した後、エッチングで溝の内壁に生じたダメージ層を除去するために、半導体基板1を1000℃程度で熱処理して溝の内壁に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜(図示せず)を形成する。
次いで、CVD法により半導体基板1上に酸化シリコン膜(図示せず)を堆積した後、この酸化シリコン膜の膜質を改善するために、半導体基板1を熱処理して酸化シリコン膜をデンシファイ(焼き締め)する。その後、窒化シリコン膜をストッパに用いた化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法にてその酸化シリコン膜を研磨して溝の内部に残すことにより、表面が平坦化された素子分離部2を形成する。
次いで、熱リン酸を用いたウェットエッチングにより半導体基板1の活性領域上に残った窒化シリコン膜を除去した後、半導体基板1のnチャネル型MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を形成する領域にホウ素(B)をイオン注入してp型ウェル3を形成する。続いて半導体基板1のpチャネル型MISFETを形成する領域にリン(P)をイオン注入してn型ウェル4を形成する。
次いで、半導体基板1を熱処理することによって、p型ウェル3およびn型ウェル4の表面にゲート絶縁膜5を形成した後、例えばリンをドープした低抵抗多結晶シリコン膜、窒化タングステン(WN)膜、およびタングステン(W)膜をこの順で積層した3層の導電性膜6aを形成し、さらにその上に絶縁膜7を形成する。続いてフォトレジストパターン8を絶縁膜7上に形成する。このフォトレジストパターン8は、通常のフォトリソグラフィ技術によって形成されている。すなわちフォトレジストパターン8は、半導体基板1上にフォトレジスト膜を塗布した後、そのフォトレジスト膜に対して光露光および現像処理を施すことによりパターニングされている。
次に、図2に示すように、フォトレジストパターン8をマスクにして絶縁膜7および導電性膜6aをドライエッチングすることにより、導電性膜6aからなるゲート電極6を形成する。このドライエッチングでは、2周波励起平行平板型エッチング装置を用いており、最小加工寸法を0.35μm以下とする微細加工が行われる。このため、プラズマの衝撃に伴う発熱によりフォトレジストパターン8の表面に架橋反応の進行による硬化層8aが形成される。なおフォトレジストパターン8の硬化層8aに囲まれた内部は硬化していないバルク部8bである。
次に、図3に示すように、フッ素を含有するフルオロクロロ炭化水素系ガス、例えばCF4ガスまたはCHF3ガスを添加した酸素(O2)ガスのプラズマを用いて、220〜250℃程度の温度で10秒程度の第1ステップのアッシングを行い、硬化層8aを除去する。続いて図4に示すように、酸素ガスのプラズマを用いて、220〜250℃程度の温度で30〜40秒程度の第2ステップのアッシングを行い、未硬化層であるバルク部8bを除去する。なお第1ステップのアッシングの時間を10秒程度としたが、10秒程度よりも短くても長くてもよい。例えばアッシング中のプラズマ発光を電気信号に変えてモニタし、電気信号の変動から第1ステップのアッシングの終了を判断することができる。
第1および第2ステップのアッシングにおいては、図5に示すような枚葉式アッシング除去装置を用いる。アッシング除去装置ASHは、装置本体の上部に配設された処理室MRと、半導体ウエハ(半導体基板1)を載置する加熱機構を備えたステージSTと、処理室MRの周囲に設けられ、高周波発振器に接続される電極ELとからなり、処理室MRの上部に設けられた導入口IMからガスが処理室MR内に導入され、処理室MRの下部に設けられた排気口EMからガスが排気処理される。フォトレジストパターン8のアッシング工程では、半導体ウエハをアッシング除去装置ASHの処理室MRへ搬送してステージST上に載置した後、まずフッ素を含有するガスを添加した酸素ガスを導入口IMから処理室MRへ導入し、さらに高周波放電によりプラズマを生成して硬化層8aを第1ステップのアッシングにより除去する。続いてガスを酸素ガスに切り替えることによりバルク部8bを第2ステップのアッシングにより除去する。その後、処理室MRから半導体ウエハが搬出される。
このように、フォトレジストパターン8を除去する際、フルオロクロロ炭化水素系ガスを添加した酸素ガスを用いた10秒程度の第1ステップのアッシングを行い、フォトレジストパターン8の表面の硬化層8aを全て除去した後、酸素ガスを用いた30〜40秒程度の第2ステップのアッシングを行い、未硬化層であるバルク部8bを除去することにより、フォトレジストパターン8の除去残りを防ぐことができる。また220〜250℃程度の温度において第1および第2ステップのアッシングを行うことから、除去速度を低下させずにフォトレジストパターン8を除去することができるので、スループットを落とさずにアッシングすることができる。
次に、図6に示すように、p型ウェル3にリンまたはヒ素(As)をイオン注入することよってn型半導体領域(ソース、ドレイン)9を形成し、n型ウェル4にホウ素をイオン注入することによってp型半導体領域(ソース、ドレイン)10を形成する。ここまでの工程によって、p型ウェル3にnチャネル型MISFETQnが形成され、n型ウェル4にpチャネル型MISFETQpが形成される。続いてnチャネル型MISFETQnおよびpチャネル型MISFETQpの上部に酸化シリコンからなる層間絶縁膜11を形成した後、フォトリソグラフィ技術により形成されたフォトレジストパターン12をマスクにして層間絶縁膜11をドライエッチングすることにより、n型半導体領域(ソース、ドレイン)9およびp型半導体領域(ソース、ドレイン)10の上部にコンタクトホール13を形成する。
次に、図7に示すように、フォトレジストパターン12をアッシングにより除去した後、コンタクトホール13の内部を含む半導体基板1上に、スパッタリング法により、例えば膜厚10nm程度のチタン(Ti)膜および膜厚10nm程度の窒化チタン(TiN)膜を順次堆積した後、さらにCVD法により、例えば膜厚500nm程度のタングステン膜を堆積し、コンタクトホール13をそのタングステン膜で埋め込む。その後、コンタクトホール13以外の層間絶縁膜11上のチタン膜、窒化チタン膜およびタングステン膜を、例えばCMP法により除去し、プラグ14を形成する。
次いで、半導体基板1上に、例えばCVD法により窒化シリコン膜を堆積することにより、エッチングストッパ膜15を形成する。エッチングストッパ膜15は、その上層の絶縁膜に配線形成用の溝や孔を形成する際に、その掘り過ぎにより下層に損傷を与えたり、加工寸法精度が劣化したりすることを回避するためのものである。このエッチングストッパ膜15として窒化シリコン膜、炭化シリコン(SiC)膜または炭窒化シリコン(SiCN)膜を例示することができる。
次いで、エッチングストッパ膜15の表面にCVD法により酸化シリコン膜を堆積し、膜厚200nm程度の層間絶縁膜16を堆積する。続いてフォトリソグラフィ技術により形成されたフォトレジストパターン17をマスクにしてエッチングストッパ膜15および層間絶縁膜16をドライエッチングすることにより埋め込み配線形成用の配線溝18を形成する。
次に、図8に示すように、フォトレジストパターン17をアッシングにより除去した後、配線溝18の底部に露出したプラグ14の表面の反応層を除去するために、アルゴン(Ar)雰囲気中にてスパッタエッチングによる半導体基板1の表面処理を行う。
次いで、半導体基板1の全面に、バリア導体膜19Aとなる、例えば窒化タンタル(TaN)膜を反応性スパッタリング法により堆積する。この窒化タンタル膜の堆積は、この後の工程において堆積する銅(Cu)膜の密着性の向上および銅の拡散防止のために行うもので、その膜厚は約30nmとすることを例示できる。バリア導体膜19Aとして窒化タンタル膜、タンタル(Ta)等の金属膜、窒化タンタルとタンタルとの積層膜、窒化チタン膜あるいは金属膜と窒化チタン膜との積層膜を例示することができる。
次いで、バリア導体膜19Aが堆積された半導体基板1の全面に、シード膜となる、例えば銅膜または銅合金膜をイオン化スパッタリング法またはCVD法によって堆積する。続いてシード膜が堆積された半導体基板1の全面に、配線溝18を埋め込むように銅膜を堆積し、この銅膜と上記したシード膜とを合わせて導電性膜19Bとする。この配線溝18を埋め込む銅膜は、例えば電解めっき法にて形成し、めっき液としては、例えば硫酸(H2SO4)に10%の硫酸銅(CuSO4)および銅膜のカバレージ向上用の添加剤を加えたものを用いる。なお本実施の形態においては、配線溝18を埋め込む銅膜の堆積に電解めっき法を用いる場合を例示しているが、無電解めっき法を用いてもよい。続いてアニール処理によって銅膜の歪みを緩和させることにより、良質な銅膜を得ることができる。
次いで、層間絶縁膜16上の余分なバリア導体膜19Aおよび導電性膜19Bを除去し、配線溝18内にバリア導体膜19Aおよび導電性膜19Bを残すことにより、埋め込み配線19を形成する。バリア導体膜19Aおよび導電性膜19Bの除去は、CMP法を用いた研磨により行う。
次いで、埋め込み配線19および層間絶縁膜16上に窒化シリコン膜を堆積してエッチングストッパ膜20を形成する。この窒化シリコン膜の堆積には、例えばプラズマCVD法を用いることができ、その膜厚は約50nmとする。前記エッチングストッパ膜15と同様に、エッチングストッパ膜20として炭化シリコン膜または炭窒化シリコン膜を用いてもよい。エッチングストッパ膜20は、後の工程において、エッチングを行う際のエッチングストッパ層として機能させることができる。またエッチングストッパ膜20は、埋め込み配線19の導電性膜19Bをなす銅の拡散を抑制する機能も有する。
次いで、エッチングストッパ膜20の表面に、膜厚200nm程度の絶縁膜21を堆積する。この絶縁膜21として、フッ素を添加した酸化膜などの低誘電率膜(SiOF膜)を例示することができる。続いてCMP法により絶縁膜21の表面を研磨して、その表面を平坦に加工する。
次いで、絶縁膜21の表面に、例えばプラズマCVD法にて窒化シリコン膜を堆積し、膜厚25nm程度のエッチングストッパ膜22を形成する。前記エッチングストッパ膜15、20と同様に、エッチングストッパ膜22として炭化シリコン膜または炭窒化シリコン膜を用いてもよい。このエッチングストッパ膜22は、後の工程においてエッチングストッパ膜22上に絶縁膜を形成し、その絶縁膜に配線形成用の溝部や孔を形成する際に、その掘り過ぎにより下層に損傷を与えたり加工寸法精度が劣化したりすることを回避するためのものである。
次いで、エッチングストッパ膜22の表面に、例えばCVD法にて酸化シリコン膜を堆積し、膜厚225nm程度の絶縁膜23を形成する。前記絶縁膜21と同様に、この絶縁膜23をフッ素を添加した酸化膜などの低誘電率膜としてもよい。なお図示は省略するが、絶縁膜23の形成後、絶縁膜23の表面に、例えばプラズマCVD法にて窒化シリコン膜を堆積することにより、前記エッチングストッパ膜15,20,22と同様のエッチングストッパ膜を形成する。
次いで、フォトリソグラフィ技術により形成されたフォトレジストパターン24をマスクとして絶縁膜23、エッチングストッパ膜22、絶縁膜21およびエッチングストッパ膜20を順次ドライエッチングすることによりコンタクトホール25を形成する。
次に、図9に示すように、フォトレジストパターン24をアッシングにより除去した後、フォトリソグラフィ技術により形成されたフォトレジストパターン26をマスクとして絶縁膜23およびエッチングストッパ膜22を順次ドライエッチングすることによって、幅が0.25μm〜50μm程度の配線溝27を形成する。
次に、図10に示すように、フォトレジストパターン26をアッシングにより除去した後、バリア導体膜19Aを堆積した工程と同様の工程により、膜厚50nm程度のバリア導体膜28Aを堆積する。このバリア導体膜28Aとしては、例えばタンタル膜、窒化タンタル膜、窒化チタン膜あるいはタンタル膜等の金属膜と窒化膜との積層膜を例示することができる。またバリア導体膜28Aが窒化チタン膜の場合、この後の工程である銅膜の堆積直前に窒化チタン膜の表面をスパッタエッチングすることも可能である。
次いで、バリア導体膜28Aが堆積された半導体基板1の全面に、シード膜となる、例えば銅膜または銅合金膜を長距離スパッタリング法またはCVD法によって堆積する。続いてシード膜が堆積された半導体基板1の全面に、例えば銅膜からなる膜厚750nm程度の導電性膜をコンタクトホール25および配線溝27を埋め込むように堆積し、この導電性膜と上記したシード膜とを合わせて導電性膜28Bとする。このコンタクトホール25および配線溝27を埋め込む導電性膜は、例えば電解めっき法にて形成することができる。続いてアニール処理によってその導電性膜28Bの歪みを除去し安定化させる。
次いで、CMP法を用いた研磨によって絶縁膜23上の余分なバリア導体膜28Aおよび導電性膜28Bを除去し、コンタクトホール25および配線溝27内にバリア導体膜28Aおよび導電性膜28Bを残すことで、埋め込み配線28を形成する。
上記埋め込み配線28の形成後、例えば図8〜図10を用いて説明した工程と同様の工程を繰り返すことにより、埋め込み配線28の上部にさらに多層に配線を形成し、さらにパッシベーション膜で半導体基板1の全面を覆うことにより、CMOSデバイスが略完成する。
なお、本実施の形態では、本発明のアッシング方法をゲート電極6の形成工程であるドライエッチング用のマスクとして用いられたフォトレジストパターン8の除去に適用した場合について説明したが、その他の微細加工を行うドライエッチングにマスクとして用いられるフォトレジストパターン、例えばコンタクトホール13,25の形成に用いたフォトレジストパターン12,24または配線溝18,27の形成に用いたフォトレジストパターン17,26などを除去するアッシング工程にも適用することができる。また本発明のアッシング方法は、ドライエッチング用のマスクとして用いられるレジスト膜のアッシングに限定されるものではなく、例えばイオン注入用のマスクとして用いられるレジスト膜のアッシング工程にも適用することができる。すなわちイオン注入、特に1014〜1016cm―2程度の高電流のイオン注入においては、レジスト膜の表面にイオンの衝撃に伴い硬化層が形成されるため、硬化層の除去が必要とされる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、ドライエッチング用またはイオン注入用のマスクとして用いたレジスト膜のアッシングに適用した場合について説明したが、酸素プラズマによる有機膜の除去にも適用することができる。
また前記実施の形態では、レジストパターンを光露光によるフォトリソグラフィ技術により形成したが、エキシマレーザ露光、X線露光、電子ビール露光などによるリソグラフィ技術によりレジストパターンを形成してもよく、各々の露光に用いられるレジスト膜に対しても、本発明のアッシング方法を適用することができる。
本発明のアッシング方法は、半導体装置の製造における有機膜の除去工程に適用することができる。
本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図1に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造に用いるアッシング除去装置を説明する要部断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離部
3 p型ウェル
4 n型ウェル
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
6a 導電性膜
7 絶縁膜
8 フォトレジストパターン
8a 硬化層
8b バルク部(未硬化層)
9 n型半導体領域
10 p型半導体領域
11 層間絶縁膜
12 フォトレジストパターン
13 コンタクトホール
14 プラグ
15 エッチングストッパ膜
16 層間絶縁膜
17 フォトレジストパターン
18 配線溝
19 埋め込み配線
19A バリア導体膜
19B 導電性膜
20 エッチングストッパ膜
21 絶縁膜
22 エッチングストッパ膜
23 絶縁膜
24 フォトレジストパターン
25 コンタクトホール
26 フォトレジストパターン
27 配線溝
28 埋め込み配線
28A バリア導体膜
28B 導電性膜
ASH アッシング除去装置
EL 電極
EM 排気口
IM 導入口
MR 処理室
Qn nチャネル型MISFET
Qp pチャネル型MISFET
ST ステージ

Claims (5)

  1. フルオロクロロ炭化水素系ガスを添加した酸素ガスのプラズマを用いて第1ステップのアッシングを行い、レジスト膜の表面に形成された硬化層を除去した後、酸素ガスのプラズマを用いて第2ステップのアッシングを行い、前記レジスト膜の硬化していないバルク部を除去する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. CF4ガスまたはCHF3ガスを添加した酸素ガスのプラズマを用いて第1ステップのアッシングを行い、レジスト膜の表面に形成された硬化層を除去した後、酸素ガスのプラズマを用いて第2ステップのアッシングを行い、前記レジスト膜の硬化していないバルク部を除去する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. フルオロクロロ炭化水素系ガスを添加した酸素ガスのプラズマを用いて第1ステップのアッシングを行い、レジスト膜の表面に形成された硬化層を除去した後、酸素ガスのプラズマを用いて第2ステップのアッシングを行い、前記レジスト膜の硬化していないバルク部を除去する工程を有し、
    前記第1および第2ステップのアッシングの処理温度を220〜250℃程度とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. フルオロクロロ炭化水素系ガスを添加した酸素ガスのプラズマを用いて第1ステップのアッシングを行い、レジスト膜の表面に形成された硬化層を除去した後、酸素ガスのプラズマを用いて第2ステップのアッシングを行い、前記レジスト膜の硬化していないバルク部を除去する工程を有し、
    前記レジスト膜はドライエッチング用またはイオン注入用のマスクとして用いられることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. フルオロクロロ炭化水素系ガスを添加した酸素ガスのプラズマを用いて第1ステップのアッシングを行い、レジスト膜の表面に形成された硬化層を除去した後、酸素ガスのプラズマを用いて第2ステップのアッシングを行い、前記レジスト膜の硬化していないバルク部を除去する工程を有し、
    前記第1ステップのアッシングにおいてプラズマ発光が変動した時点で、前記第1ステップのアッシングから前記第2ステップのアッシングへ切り替えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101587856B (zh) * 2008-05-20 2010-12-22 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 改善刻蚀工艺中围墙与刻面问题的方法

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