JP2005158826A - マルチアーム型基板搬送ロボット及び基板搬送方法 - Google Patents

マルチアーム型基板搬送ロボット及び基板搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 構造的に簡略化され、より省スペース化することが可能で、低コストで製作することのできる基板搬送ロボットを提供する。
【解決手段】 基板9を保持する基板保持体1が左右一対の第一アーム2L,2Rの先端に連結され、各第一アーム2L、2Rが左右一対の第二アーム3L,3Rの先端に連結され、水平な直線方向に各アーム2L,2R,3L,3Rを介して基板保持体を直線移動させる。直線移動の際、各第二アーム3L,3Rは、後端に設定された回転中心の周りに互いに異なる向きに回転する。左第一アーム2Lは後端の回転中心の周りに左第二アーム3Lの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転する。右第一アーム2Rは後端の回転中心の周りに右第二アーム3Rの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転する。
【選択図】 図3

Description

本願の発明は、半導体製造装置等の基板処理装置において基板を搬送する基板搬送ロボットに関する。
各種半導体デバイスを製造する際に用いられる半導体製造装置や液晶ディスプレイを製造する際に用いられる液晶基板処理装置等の基板処理装置では、目的とする位置に基板を搬送するため、基板搬送ロボットが搭載されている。このような基板搬送ロボットには、比較的小さな占有スペースであるにもかかわらず三次元空間内の自由な位置に基板を搬送させることができることから、複数のアームを組み合わせたマルチアーム型のロボットが多く用いられている。
このようなマルチアーム型基板搬送ロボットは、特表平8−506771号公報、特開平4−152078号公報、特許第27614号公報等に開示されている。多くのマルチアーム型基板搬送ロボットは、モータの回転運動をアームの伸縮運動に変換する機構を備えている。そして、基板を保持する基板保持体がアームの先端に取り付けられており、アームの伸縮や回転、上下移動等を行って基板を搬送するよう構成されている。
上記公報に開示された基板搬送ロボットでは、アームの回転の際、基板の中心が回転中心とは一致していないため、回転の際に広いスペースが必要になったり、回転の際に基板が受ける遠心力が大きくなり易いため、基板の位置ずれや落下といった事故が生じやすいという問題がある。このような問題を解決するため、特開2001−156149号公報の発明や、特開2001−156150号公報の発明では、基板の中心が回転中心と一致する位置まで基板を後退させることができるようにしている。
特表平8−506771号公報 特開平4−152078号公報 特許第27614号公報 特開2001−156149号公報 特開2001−156150号公報
本願の発明は、上記特開2001−156149号公報の発明や、特開2001−156150号公報の発明で成された改良をふまえ、構造的に簡略化され、より省スペース化することが可能で、低コストで製作することのできる基板搬送ロボットを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、
基板を保持する基板保持体と、
基板保持体に先端が連結された左右一対の第一アームと、
先端が各第一アームに連結された左右一対の第二アームと、
水平な直線方向に各アームを介して基板保持体を移動させる直線移動機構と、
垂直な回転軸の周りに各アームを介して基板保持体を回転移動させる回転移動機構と
を備えたマルチアーム型基板搬送ロボットであって、
前記直線移動機構は、前記各第二アームをその後端に設定された回転中心の周りに互いに異なる向きに回転させる力を同時に与えることにより基板保持体を前記方向に直線移動させるものであり、
前記直線移動機構が前記直線移動のため前記左第二アームを前記回転中心の周りにある向きに回転させた際、前記左第一アームをその後端に設定された回転中心の周りに前記左第二アームの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転させる左側角度制御手段と、
同様に前記直線移動機構が前記直線移動のため前記右第二アームを前記回転中心の周りにある向きに回転させた際、前記右第一アームをその後端に設定された回転中心の周りに前記右第二アームの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転させる右側角度制御手段とが設けられており、
前記左側角度制御手段は、前記左第一アームの後端に固定されているとともにベアリングを介して前記左第二アームの先端に連結されている左側プーリと、前記直線移動機構が前記右第二アームを回転させる際の回転中心と同軸であって前記右第二アームの後端に固定された右後端プーリと、左側プーリと右後端プーリとをつなぐようにして張った状態で設けられた長尺な第一弾性体とから成り、
前記右側角度制御手段は、前記右第一アームの後端に固定されているとともにベアリングを介して前記右第二アームの先端に連結されている右側プーリと、前記直線移動機構が前記右第二アームを回転させる際の回転中心と同軸であって前記左第二アームの後端に固定された左後端プーリと、右側プーリと左後端プーリとをつなぐようにして張った状態で設けられた長尺な第二弾性体とから成り、
前記第一弾性体は、前記左第一アームが前記左第二アームと一直線上に並んだ際、前記直線移動機構による回転に従って左第一アームが意図された向きに回転するよう弾性力を作用させるものであり、
前記第二弾性体は、前記右第一アームが前記右第二アームと一直線上に並んだ際、前記直線移動機構による回転に従って右第一アームが意図された向きに回転するよう弾性力を作用させるものであり、
前記左側プーリと前記右後端プーリとのプーリ比は1:1であって、前記右側プーリと前記左後端プーリとのプーリ比も1:1であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、基板を保持する基板保持体と、
基板保持体に先端が連結された左右一対の第一アームと、
先端が各第一アームに連結された左右一対の第二アームと、
水平な直線方向に各アームを介して基板保持体を移動させる直線移動機構と、
垂直な回転軸の周りに各アームを介して基板保持体を回転移動させる回転移動機構と
を備えたマルチアーム型基板搬送ロボットであって、
前記直線移動機構は、前記各第二アームをその後端に設定された回転中心の周りに互いに異なる向きに回転させる力を同時に与えることにより基板保持体を前記方向に直線移動させるものであり、
前記直線移動機構が前記直線移動のため前記左第二アームを前記回転中心の周りにある向きに回転させた際、前記左第一アームをその後端に設定された回転中心の周りに前記左第二アームの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転させる左側角度制御手段と、
同様に前記直線移動機構が前記直線移動のため前記右第二アームを前記回転中心の周りにある向きに回転させた際、前記右第一アームをその後端に設定された回転中心の周りに前記右第二アームの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転させる右側角度制御手段とが設けられており、
前記左側角度制御手段は、前記左第一アームの後端に固定されているとともにベアリングを介して前記左第二アームの先端に連結されている左側プーリと、前記直線移動機構が前記右第二アームを回転させる際の回転中心と同軸であって前記右第二アームの後端に固定された右後端プーリと、左側プーリと右後端プーリとをつなぐようにして張った状態で設けられた長尺な第一弾性体とから成り、
前記右側角度制御手段は、前記右第一アームの後端に固定されているとともにベアリングを介して前記右第二アームの先端に連結されている右側プーリと、前記直線移動機構が前記右第二アームを回転させる際の回転中心と同軸であって前記左第二アームの後端に固定された左後端プーリと、右側プーリと左後端プーリとをつなぐようにして張った状態で設けられた長尺な第二弾性体とから成り、
前記第一弾性体は、前記左第一アームが前記左第二アームと一直線上に並んだ際、前記直線移動機構による回転に従って左第一アームが意図された向きに回転するよう弾性力を作用させるものであり、
前記第二弾性体は、前記右第一アームが前記右第二アームと一直線上に並んだ際、前記直線移動機構による回転に従って右第一アームが意図された向きに回転するよう弾性力を作用させるものであり、
前記左側プーリと前記右後端プーリとのプーリ比は、前記左第一アームと前記左第二アームの長さの差異に応じて修正した1:1+aであり、前記右側プーリと前記左後端プーリとのプーリ比は、1:1を前記右第一アームと前記右第二アームの長さの差異に応じて修正した1:1+aであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記各弾性体は、ひも状又はベルト状のゴムであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1乃至3のマルチアーム型基板搬送ロボットを使用した基板搬送方法であって、前記直線移動機構は、前記回転移動機構における前記回転軸上まで前記基板保持体を移動させる動作を含むという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の各請求項記載の発明によれば、アームの回転の際、基板の中心を回転中心に一致させることができるため、回転の際に要するスペースが小さくでき、また回転の際に基板が受ける遠心力が小さいため、基板の位置ずれや落下といった事故が少ない。さらに、左側プーリと右後端プーリとのプーリ比は1:1であって、右側プーリと前記左後端プーリとのプーリ比も1:1であるので、構造的にシンプルになって小型化できる他、部品点数も少なくなる。このため、さらに省スペース化が達成でき、コストダウンも図れる。
また、第一アームと第二アームの長さの差異に応じてプーリ比が修正されているので、第一アームと第二アームの長さの差異にかかわらず上記効果が得られる。
また、請求項4記載の発明によれば、アームの回転の際、基板の中心を回転中心に一致させるため、回転の際に要するスペースが小さくできる。このため、限られた狭いスペースにおいてもロボットを配置して基板の搬送を行うことができ、極めて実用性が高い。また、回転の際に基板が受ける遠心力が小さいため、基板の位置ずれや落下といった事故も少なくなる。
本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本願発明の実施形態であるマルチアーム型基板搬送ロボットの平面概略図、図2は、図1に示す基板搬送ロボットの主要部の正面断面概略図、図3は、図1に示す基板搬送ロボットの主要部の斜視概略図である。
図1〜図3に示す基板搬送ロボットは、基板9を保持する基板保持体1と、基板保持体1に先端が連結された左右一対の第一アーム2L,2Rと、先端がそれぞれ第一アーム2L,2Rに連結された左右一対の第二アーム3L,3Rと、水平な直線方向に各アーム2L,2R,3L,3Rを介して基板保持体1を移動させる直線移動機構と、垂直な回転軸の周りに各アーム2L,2R,3L,3Rを介して基板保持体1を回転移動させる回転移動機構とを備えている。
基板保持体1は、板状の部材であり、上面に基板9を載せて保持するものである。図1に示すように、基板保持体1は、ほぼ長方形の板状部材にU字状の切り欠きを設けた形状である。本実施形態では、半導体ウェーハのような円形の基板9を搬送することが想定されている。基板9は基板保持体1に対して所定の位置関係となる位置で保持される。所定の位置関係とは、例えば基板9の中心が基板保持体1の重心と同一鉛直線上となる位置である。
図2に示すように、第一アーム2R,2Lの先端には、小さな円柱状の先端軸棒2L1,2R1が垂直上方に突出した状態で固定されている。基板保持体1の後部には、円筒状の取付具11L,11Rが固定されている。先端軸棒2L1,2R1は、ベアリング2R2,2L2を介して取付具11L,11Rに嵌め込まれている。
また、第一アーム2R,2Lの後端には、小さな円柱状の後端軸棒2L3,2R3が垂直下方に突出した状態で固定されている。図2に示すように、左第一アーム2Lに固定された後端軸棒(以下、左後端軸棒)2L3は、ベアリング2L4を介して左第二アーム3Lの先端の取り付け孔に挿通されている。左後端軸棒2L3の下端には、左側プーリ4Lが固定されている。左後端軸棒2L3、左側プーリ4L及び左第一アーム2Lは、左第二アーム3Lにより保持されている。
また、右第一アーム2Rに固定された後端軸棒(以下、右後端軸棒)2R3の下端には、右側プーリ4Rが固定されている。右側プーリ4Rは、右後端軸棒2R3と同軸のプーリ支持棒2R5によって支持されている。そして、右第二アーム3Rの先端には、凹部が設けられている。プーリ支持棒2R5は、ベアリング2R6を介して下端がこの凹部に嵌め込まれている。従って、プーリ保持体2R5、右側プーリ4R、右後端軸棒2R3及び右第一アーム2Rは、右第二アーム3Rによって支持されている。
一方、左第二アーム3Lの後端は、図2に示すように、左用駆動軸体5Lに固定されている。左用駆動軸体5Lは、細長い丸棒状の部材であり、垂直な姿勢である。左用駆動軸体5Lの上端に左第二アーム3Lの後端が固定されている。
また、右第二アーム3Rの後端は、図2に示すように、右用駆動軸体5Rに固定されている。右第二アーム3Rの後端には、上下に貫通した挿通孔が設けられており、この挿通孔に左用駆動軸体5Lが挿通されている。右用駆動軸体5Rは、左用駆動軸体5Lと同軸の円筒形部材であり、右第二アーム3Rの挿通孔の縁を取り囲むようにして右第二アーム3Rの後端の下面に上端が固定されている。
左第二アーム3Lは、後端部分において左後端プーリ3L1を内蔵している。図1及び図2に示すように、左第二アーム3Lの後端は、上板部と下板部とからなる中空構造となっており、そこに左後端プーリ3L1が設けられている。左後端プーリ3L1は、上板部に上面が固定され、下板部に下面が固定されている。
一方、右第二アーム3Rの後端も、後端部分において右後端プーリ3R1を内蔵している。図1及び図2に示すように、右第二アーム3Rの後端も、上板部と下板部とからなる中空構造となっており、そこに左後端プーリ3L1が設けられている。右後端プーリ3R1も、上板部に上面が固定され、下板部に下面が固定されている。
また、左側プーリ4Lと右後端プーリ3R1とをつなぐようにして第一弾性体71が架設され、右側プーリ4Rと左後端プーリ3L1とをつなぐようにして第二弾性体72が架設されている。第一第二弾性体71,72は、いずれも輪状のものであって、本実施形態ではゴム等で形成されたベルトとなっている。第一弾性体71は、左側プーリ4Lと右後端プーリ3R1とを取り囲むように架設されているものの、それぞれ周面の一箇所で固定されている。第二弾性体72も、右側プーリ4Rと左後端プーリ3L1とを取り囲むように架設されているものの、それぞれの周面の一箇所で固定されている。従って、第一第二弾性体71,72は、左側プーリ4Lと固定軸体6とを取り囲む輪状であるものの、駆動ベルトのように回るものではない。なお、固定は、ねじ止め等により行われている。
次に、直線移動機構と回転移動機構の構成について図4を使用して説明する。図4は、実施形態における直線移動機構及び回転移動機構を含む駆動系全体の構成を示す正面断面概略図である。
図4に示すように、左用駆動軸体5Lは、駆動系全体の垂直な中心軸Aと同軸であり、下方に延びている。また、右用駆動軸体5Rも、中心軸Aと同軸であり、左用駆動軸体5Lを取り囲みながら下方に延びている。
左用駆動軸体5Lには、左用駆動軸体5Lを中心軸Aの周りに回転させる左用駆動源81が設けられている。左用駆動源81は、モータを構成する左用回転子811及び左用固定子812より成る構成となっている。左用駆動軸体5Lの下端部分には、左用回転子811が設けられており、左用回転子811を取り囲むようにして左用固定子812が設けられている。左用固定子812は、固定軸体6に取り付けられている。
左用固定子812には、不図示の左用駆動回路が接続されている。左用駆動回路が動作すると、左用固定子812が通電されて励滋され、左用回転子811を回転させるようになっている。左用回転子811の回転とともに、左用駆動軸体5Lも一体に回転する。左用固定子812及び左用回転子811の構成は、DCモータ、ACモータ、DC又はACサーボモータ、ステッピングモータ等、各種のモータの構成を同様のものを任意に選んで採用することができる。
また、右用駆動軸体5Rには、右用駆動軸体5Rを中心軸Aの周りに回転させる右用駆動源82が設けられている。右用駆動源82は、左用駆動源81と同様に、モータを構成する右用回転子821及び右用固定子822より成る構成となっている。右用駆動軸体5Rの下端部分には、右用回転子821が設けられ、右用回転子821を取り囲むようにして右用固定子822が設けられている。右用固定子822も、固定軸体6に取り付けられている。
右用固定子822には、不図示の右用駆動回路が接続されており、右用固定子822を通電して右用回転子821を回転させ、これにより右用駆動軸体5Rを回転させるようになっている。右用固定子822及び右用回転子821の構成も、同様に、DCモータ、ACモータ、DC又はACサーボモータ、ステッピングモータ等、各種のモータの構成を同様のものを任意に選んで採用することができる。
次に、本実施形態のマルチアーム型基板搬送ロボットにおいて、基板保持体1を直線移動させる動作について図1及び図4を使用して説明する。
基板保持体1を直線移動させる場合、図4に示す左用駆動源81と右用駆動源82を逆向きに同時に動作させ、左用駆動軸体5Lと右用駆動軸体5Rとを逆向きに同じ角度だけ同時に回転させる。この結果、左右の第一第二アーム2L,2R,3L,3Rも、左用駆動軸体5Lを中心軸の周りに逆向きに同じ角度だけ回転する。これに伴い、基板保持体1が直線移動する。例えば、図1(2)に示す状態から図1(3)に示す状態になるよう基板保持体1を前進させる場合、左用駆動軸体5Lを時計回りに回転させて左第二アーム3Lを時計回りに所定角度回転させる。と同時に、右用駆動軸体5Rを反時計回りに回転させて右第二アーム3Rと反時計回りに同じ角度だけ回転させる。また、基板保持体1を後退させる場合(例えば図1(2)に示す状態から図1(1)に示す状態にする場合)には、左用駆動軸体5Lを反時計回りに回転させ、右用駆動軸体5Rを時計回りに同じ角度だけ回転させる。
尚、上記直線移動の際、基板保持体1は、一定の姿勢を保つようになっている。具体的には、U字状の切り欠きの深さ方向(以下、保持体基準方向)が、移動方向に一致した状態を保つようになっている。
上述した左用駆動源81及び右用駆動源82は、回転移動機構における駆動源にも兼用されている。即ち、基板保持体1を回転移動させる場合、左用駆動源81及び右用駆動源82を同時にそして同じ向きに同じ角度だけ回転するよう動作させる。この結果、中心軸Aを中心にして、左用駆動軸体5L及び右用駆動軸体5Rも同じ向きに同じ角度だけ回転し、左右の第一第二アーム2L,2R,3L,3Rもその向きにその角度だけ回転する。これに伴い、基板保持体1もその向きにその角度だけ回転する。
また、本実施形態のマルチアーム型基板搬送ロボットは、基板保持体1を上下移動させる上下移動機構を備えている。以下、この上下移動機構について図4を使用して説明する。
本実施形態では、二つの上下移動機構が設けられている。一つは、移動距離の短い上下移動のための機構(以下、第一上下移動機構)83であり、もう一つは移動距離の長い上下移動のための機構(以下、第二上下移動機構)84である。
まず、第一上下移動機構83について説明する。
図4に示すように、固定軸体6の下端は第一ベース板831に固定されており、固定軸体6は第一ベース板831によって支持されている。固定軸体6と右用駆動軸体5Rの間、及び、右用固定軸体5Rと左用駆動軸体5Lとの間には、軸受を含む不図示の保持具が設けられている。従って、右用固定軸体5R及び左用固定軸体6は、最終的には第一ベース板831によって支持されており、上方のアーム2L,2R,3L,3R群や基板保持体1も、第一ベース板831によって支持されている。
第一ベース板831は、水平な姿勢である。第一上下移動機構83は、第一ベース板831の下面に固定されて下方に延びる第一被駆動ボールねじ832と、第一被駆動ボールねじ832に噛み合う第一駆動ボールねじ833と、第一駆動ボールねじ833を回転させる第一上下用駆動源834とから主に構成されている。
図4に示すように、第一被駆動ボールねじ832は、左用駆動軸体5L等と同軸(中心軸Aと同軸)である。第一駆動ボールねじ833は全体としては円筒状であり、その内面がねじ切りされて第一被駆動ボールねじ832に噛み合っている。第一上下用駆動源834は、前述した左用駆動源81等の同様の構成であり、第一駆動ボールねじ833の側面に固定された上下用回転子835と、上下用回転子835に磁気結合する上下用固定子836と、上下用固定子836を通電駆動する不図示の上下用駆動回路とから構成されている。
第一上下用駆動源834が動作すると、上下用回転子835の回転に伴い、第一駆動ボールねじ833が回転する。第一被駆動ボールねじ832は、不図示の回転規制部によって回転しないようになっている。従って、第一駆動ボールねじ833の回転によって第一被駆動ボールねじ832は上下に移動する。これに伴い、第一ベース板831が上下動し、この結果、基板保持体1も上下動する。移動の向きは、第一上下用駆動源834による回転の向きによる。
次に、第二上下移動機構84について説明する。
第一ベース板831の下方には、第二ベース板841が設けられている。第二ベース板841は、前述した直線移動機構、回転移動機構及び第一上下移動機構83を全体に支持している。第一上下用駆動源834の第一駆動ボールねじ833は、ベアリングを介して受け台837に支持されている。そして、受け台837は、第二ベース板841上に固定されている。
第二上下移動機構84は、第二ベース板841を上下移動させる機構となっている。具体的には、第二上下移動機構84は、第二ベース板841に固定された第二被駆動ボールねじ842と、第二被駆動ボールねじ842に噛み合う第二駆動ボールねじ843と、第二駆動ボールねじ843を回転させる第二上下用駆動源844とから主に構成されている。
図4に示すように、第二ベース板841の隅の部分には、挿通用開口が形成されている。第二被駆動ボールねじ842は、短い円筒ロッド状であり、その内面がねじ切りされている。第二被駆動ボールねじ842は、その端面が挿通用開口の縁を取り囲むようにして第二ベース板841に固定されている。
第二駆動ボールねじ843は、垂直に延びる長い棒状であり、第二ベース板841の挿通用開口に挿通されるとともに第二被駆動ボールねじ842に噛み合っている。第二駆動ボールねじ843の上端は、軸受を介してフレーム845に取り付けられている。第二駆動ボールねじ843の下端は、第二ベース板841の下方に位置し、ギア847を介して第二上下用駆動源844に連結されている。
第二上下用駆動源844は、ACサーボモータ等のモータである。第二上下用駆動源844が駆動されると、ギア847を介して第二駆動ボールねじ843が回転する。第二被駆動ボールねじ842や第二ベース板841は不図示の回転規制部によって回転しないようになっているので、第二駆動ボールねじ843の回転により上下移動する。この結果、第一ベース板831も上下移動し、二つの基板保持体1も一体に上下移動する。
尚、第二ベース板841には、第二駆動ボールねじ843と平行に延びるリニアガイド846が設けられている。リニアガイド846は、均等な位置に2〜3本程度設けられており、第二ベース板841の上下移動が安定するようガイドする。
上述した二つの上下移動機構83,84は、必要に応じて使い分けられる。例えば、基板9を所定位置に搬送する通常の動作においては、第一上下移動機構83を使用する。また、ロボット全体の配置高さを決めるような位置調節については、第二上下移動機構84を使用する。
尚、本実施形態では、前述したように直線移動機構を回転移動機構に兼用しているが、専用の回転移動機構を設ける場合も勿論ある。例えば、上述した第一上下移動機構83において回転規制部を設けないようにすれば、第一上下移動機構83を専用の回転移動機構とすることができる。
また、本実施形態の装置は、上記各機構の動作により生じ易い塵埃の基板9への付着を効果的に防止した構成となっている。この点を以下に説明する。
本実施形態の基板搬送ロボットは、基板9に対して処理を行う不図示の処理チャンバーに対して真空が連通するように接続された真空チャンバーである搬送チャンバー内に配置されている。図4には、この搬送チャンバーの底部器壁100が描かれている。基板搬送ロボットは、この底部器壁に取り付けられている。
まず、搬送チャンバーの底部器壁100には、基板搬送ロボットを取り付けるための開口が設けられている。開口は、中心軸Aと同軸の円形である。左用駆動軸体5L、右用駆動軸体5R及び固定軸体6は、この開口に挿通されている。図4に示すように、固定軸体6は、搬送チャンバーの底部器壁100よりも下方の位置に段差を有し、少し径が大きくなっている。そして、この固定軸体6の段差の部分と搬送チャンバーの底部器壁100とを気密に繋ぐようにして、真空ベローズ61が設けられている。
また、搬送チャンバーの底部器壁100に上端を固定するようにしてフレーム845が設けられている。左用駆動源81や右用駆動源82等は、このフレーム845内に納められている。第二駆動ボールねじ843やリニアガイド846は、フレーム845の下端に取り付けられている。
本実施形態のような装置において塵埃が発生し易いのは、ねじやギアの噛み合い構造を採用している部分である。上記説明から解るように、本実施形態では、被駆動ボールねじ832,842と駆動ボールねじ833,843の噛み合い部分、ギア847の噛み合い部分である。上述した真空ベローズ61は、これらの部分が配置された空間(大気)と、基板9が位置する空間(真空)とを隔絶し、塵埃が内部に進入しないようにする技術的意義がある。尚、固定軸体6の下端と第一ベース板831との接続箇所等の必要箇所には、Oリング等の不図示の真空シールが介在されている。
また、左用駆動源81の構成において、左用回転子811と左用固定子812との間には、真空隔壁800が設けられている。真空隔壁800は、透磁率が高く且つ薄い部材で構成されている。左用固定子812が作る磁場は、真空隔壁800を通して作用し、左用回転子812を回転させるようになっている。また、右用駆動源82についても、右用回転子821と右用固定子822との間には、同様の真空隔壁800が設けられている。
このような真空隔壁800を採用する点は、基板搬送ロボットが真空中に配置される点と密接な関連を有する。基板9の搬送のための駆動系として回転駆動を使用すると、通常はモータ等の回転系の駆動源を真空中に配置することになり易い。モータはねじやギア等と同様に塵埃を発生させ易い部品であり、基板9の汚損原因を作り易い。本実施形態装置は、モータを構成する回転子811,821及び固定子812,822を真空隔壁800によって空間的に分離して配置している。つまり、必要最小限の部分のみが真空中に配置されるようにしている。このため、真空中の塵埃の発生が抑制されている。
本実施形態の装置は、基板保持体1の移動を監視する手段を備えている。以下、この点について説明する。
まず、一番内側に位置する左用駆動軸体5Lには、左用回転モニタ85が設けられている。図5は、左用回転モニタ85の構成について説明する平面概略図である。左用回転モニタ85は、左用駆動軸体5Lの回転角度を検出する磁気センサであり、左用検出板851と、左用磁気検出ヘッド852とから成っている。
左用検出板851は、図5に示すように円盤状であり、左用駆動軸体5Lの下端部分に水平に取り付けられている。左用検出板851の周縁には、図5に示すように同じ形の凹凸が等間隔に形成されている。凸部の先端には、不図示の磁石が設けられている。磁気検出ヘッド852は、凸部の先端から所定の短い距離離れた位置に設けられている。
左用駆動軸体5Lが回転すると、左用検出板851も回転する。この際、磁気検出ヘッド852に対して、各凸部が順次接近する状態となる。磁気検出ヘッド852は、各凸部の接近を磁束密度の変化から読み取り、その回数によって左用検出板851の回転角度をモニタするようになっている。このモニタの結果、左用駆動軸体5Lの回転角度、最終的には、基板保持体1の直線移動の距離が監視されるようになっている。
また、図4に示すように、右用駆動軸体5R、第一駆動ボールねじ833についても、同様に回転モニタ86,87が設けられている。これらの回転モニタ86,87の構成は、図5に示す左用回転モニタ85と同様なので、説明は省略する。これらの回転モニタ85,86,87により、基板保持体1の直線移動の距離、回転移動の角度、上下移動の距離が監視されるようになっている。
そして、基板搬送ロボットは、不図示のマイクロコンピュータからなる制御部を備えており、各回転用モニタ85,86,87の検出信号は、この制御部に入力されるようになっている。制御部は、基板保持体1の原点位置を記憶するメモリを有しており、原点位置の情報と、入力された各回転モニタ85,86,87の検出信号とから、基板保持体1の現在位置を監視できるようになっている。
次に、基板搬送方法の発明の実施形態の説明も兼ね、上記構成に係る本実施形態の基板搬送ロボットの全体の動作について図1を使用して説明する。
基板搬送ロボットのスタンバイ状態では、図1(1)に示す状態であり、基板保持体1の重心又は他の基準となる点(以下、保持体基準点)が中心軸A上に位置した状態で基板搬送ロボットは待機している。
まず、基板保持体1が、別の場所にある基板9を受け取って保持する動作について説明する。基板9のある場所の高さの位置に、基板保持体1を位置させるため、二つの上下運動機構83,84の一方を駆動させる。基板保持体1が基板9の高さの位置したら、中心軸Aとその基板9の中心とを結ぶ水平な線の方向に保持体基準方向が向くように回転移動機構を動作させて回転移動を行わせる。
中心軸Aとその基板9の中心とを結ぶ水平な線の方向に保持体基準方向が向いたら、基板保持体1が前進するよう、直線移動機構を動作させる。基板保持体1の前進距離は、基板保持体1が基板9の下側に進入し、保持体基準点が基板9の中心と一致する(又は同一鉛直線上になる)よう設定される。そして、第一又は第二上下用駆動源834,844を動作させ、所定の短い距離だけ基板保持体1を上昇させる。この結果、基板9は基板保持体1の上に載った状態となる。
次に、このようにして保持した基板9を、別の場所に搬送する動作について説明する。まず、直線移動機構を動作させ、基板保持体1を上記基板9を受け取った位置から後退させる。後退の距離は、図1(1)に示すように基板9の中心が中心軸Aに一致した位置となるよう設定される。基板9の中心が中心軸Aに一致するまで基板保持体1が後退すると、次に、第一上下用駆動源834又は第二上下用駆動源844を動作させ、基板9を搬送して最終的に位置させるべき場所(以下、搬送場所)と同じ高さの位置に基板保持体1を位置させる。
そして、搬送場所と中心軸Aとを結ぶ水平な線の方向に基板保持体1の保持体基準方向が向くように、回転移動機構を動作させる。搬送場所と中心軸Aとを結ぶ水平な線の方向に保持体基準方向が向いたら、直線移動機構を動作させ、基板保持体1を前進させて基板9を搬送場所まで搬送する。尚、上記動作において、高さを合わせる上下移動と方向を合わせる回転移動とは順序が逆であっても良いことは、勿論である。
上述した説明から解るように、本実施形態では、回転移動機構における回転中心は、中心軸Aに一致している。そして、本実施形態の基板搬送ロボットは、基板9を基板保持体1の上に載せて回転させる際、基板9の中心が中心軸Aに一致した状態としている。このため、回転の際に基板9に加わる遠心力はほぼゼロである。従って、遠心力によって基板9が基板保持体1上でずれたり、基板保持体1から落下したりすることは、本実施形態では皆無である。
さらに、基板保持体1の回転移動の際、基板9の中心が回転中心(本実施形態ではロボットの中心軸A)に一致する位置まで基板保持体1を後退させる点は、省スペース化の点でも顕著な技術的意義を有する。ある機構が回転運動をする際に要するスペースの半径は、一般的に「必要最小半径」と呼ばれる。もし、基板9の中心が回転中心(中心軸A)に一致しない状態(例えば図1(2)の状態)で回転する場合、必要最小半径は、回転中心から遠い側の基板9の縁によって決まる場合が多い。このような場合、必要最小半径は大きくなり易く、回転のために大きなスペースが必要になる。一方、本実施形態のように、基板9の中心が中心軸Aに一致した状態で回転すると、必要最小半径(図1(1)にrで示す)はかなり小さくなる。この場合、必要最小半径rは、基板9の縁によって決まるのではなく、アーム2L,2R,3L,3Rの縁などによって決まる。このように最小回転半径rが小さいと、限られた狭いスペースにおいてもロボットを配置して基板9の搬送を行うことができ、極めて実用性が高い。
次に、本願発明の参考例のマルチアーム型基板搬送ロボットについて説明する。
図6は、本願発明の参考例であるマルチアーム型基板搬送ロボットの平面概略図、図7は、図6に示す基板搬送ロボットの主要部の正面断面概略図、図8は、図6に示す基板搬送ロボットの主要部の斜視概略図である。
参考例における基板保持体1及び左右の第一アーム2L,2Rの構成は、基本的に実施形態と同様である。左右の第二アーム3L,3Rについてもほぼ同様であるが、後端部分の構成が若干異なっている。即ち、第一第二弾性体71,72の他端は、それぞれ固定軸体6に固定されている。図6に示すように、この実施形態における固定軸体6は、上方に長くなっている。そして、図7及び図8に示すように、右用駆動軸体5Rを取り囲むようにして、固定軸体6が設けられている。固定軸体6は、左用駆動軸体5Lや右用駆動軸体5Rと同軸の円筒状部材である。
第一弾性体71は左側プーリ4Lの周面の一箇所で固定され、固定軸体6の周面の一箇所で固定されている。第二弾性体72も同様であり、右側プーリ4Rの周面の一箇所で固定され、固定軸体6の周面の一箇所で固定されている。尚、図2及び図3に示すように、右側プーリ4Rと左側プーリ4Lは位置する高さが違うので、第一第二弾性体71,72の固定軸体6への固定箇所も異なる高さとなっている。尚、第一第二弾性体71,72は、水平方向に延びた状態で架設されている。
図9は、参考例における直線移動機構及び回転移動機構を含む駆動系全体の構成を示す正面断面概略図である。図9に示す駆動系は、図4に示すものとほぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。
この参考例においても、基板保持体1を水平に直線移動させる場合、左用駆動源81と右用駆動源82とを同時にそして逆向きに動作させる。また、基板保持体1を垂直な回転中心(中心軸A)の周りに回転移動させる場合、左用駆動源81と右用駆動源82とを同時にそして同じ向きに動作させる。さらに、基板保持体1を上下移動させる場合、いずれかの上下移動機構を動作させる。
上述した実施形態及び参考例では、基板保持体1の直線移動をスムーズにし且つ安定化させるため、第二アーム3L,3Rに対する第一アーム2L,2Rの回転角度を制御する角度制御手段を左右に有する。以下、この点について説明する。
まず、実施形態における角度制御手段について説明する。実施形態では、図3及び図4に示す左側プーリ4L、右後端プーリ3R1及び第一弾性体71の組が左側角度制御手段を構成し、右側プーリ4R、左後端プーリ3L1及び第二弾性体72の組が右側角度制御手段を構成している。
図10は、実施形態における角度制御手段の構成及び動作について示した平面概略図である。左右の角度制御手段は、対称な動作はするものの、基本的には同一の構成であって同一の技術的意義を有するものである。図10では、一例として、左側角度制御手段の構成及び動作が示されている。
前述したように、基板保持体1を前進させる場合、左用駆動軸体5Lを時計回りに回転させる。この際、左第一アーム2Lが左第二アーム3Lに対して成す角(以下、第一アーム相対角)が、左側プーリ4L、右後端プーリ3R1及び第一弾性体71の作用により、常に左第二アーム3Lの回転角に対して大きさ2倍で向きが逆になる。
図10において、左第一アーム2Lを矢印で示す。いま、左第一アーム2Lと左第二アーム3Lとが同一直線上に重なった状態(図1(2)に示す状態、以下、初期状態)であるとする。尚、説明を簡単にするため、左第一アーム2Lの長さは左第二アーム3Lの長さと同じであるとする。つまり、初期状態では、左第一アーム2Lの先端は中心軸A上にあるとする。
図10には、第一弾性体71の固定箇所が示されている。第一弾性体71の左側プーリ4L上の固定点を「左側固定点」と呼び、図10にFで示す。第一弾性体71の右後端プーリ3R1上の固定点を「中央側固定点」と呼び、図10にFで示す。初期状態では、左側固定点Fはいわゆる10時の位置に、中央側固定点Fは4時の位置に位置している。
尚、この実施形態では、左側プーリ4Lと右後端プーリ3R1は同径であるので、左側点固定Fから反時計回りに中央側固定点Fにたどった部分の第一弾性体71の長さと、中央側固定点Fから反時計回りに左側固定Fにたどった部分の第一弾性体71の長さとは、等しい。つまり、FからFに反時計回りたどった部分(以下、後ろ側半周部)711の長さは、FからFに反時計回りにたどった部分(以下、前側半周部)712の長さに等しい。第一弾性体71は、後ろ側半周部711においても前側半周部712においても、ほぼ同様の張力を有する状態で架設されている。
初期状態から、図10に示すように左第二アーム3Lが回転角θだけ回転したとする。この際、左側プーリ4L、右後端プーリ3R1及び第一弾性体71より成る左側角度制御手段は、第一アーム相対角を−2θになるようにしている。角度は、時計回りを+、反時計回りを−とする。
図10において、左第二アーム3Lがθだけ回転すると、左側プーリ4Lの中心も、回転中心(中心軸A)を中心とした円周上をθだけ移動した位置に位置する。左側プーリ4L上の左側固定点Fもθだけ移動した位置に位置するものの、第一弾性体71が弾性を有することと、左側プーリ4Lがベアリングを介して(回転可能に)左第二アーム3Lに連結されていることから、左側プーリ4Lが多少回転し、左側固定点Fは反時計回りの向きに少し変位したF’の位置となる。
より詳しく説明する。図10において、第一弾性体71の後ろ側半周部711の長さを後ろ側半周部長さLとする。また、後ろ側半周部711が直線状に延びる方向の線分が左側プーリ4Lの周面に接する接点を左側接点Tとし、右後端プーリ3R1の周面に接する点を中央側接点Tとする。
ここで、中央側固定点Fは、右後端プーリ3R1上にある。前述したように、基板保持体1の直線移動のために左第二アーム3Lが回転した際、右第二アーム3Rはこれとは逆向きに同じ角度だけ回転する。右後端プーリ3R1は右第二アーム3Rの後端に固定されているから、左第二アーム3Lの回転の際、右後端プーリ3R1は、逆向きに同じ角度だけ回転する。つまり、図10に示すように、左第二アーム3Lがθだけ時計回り回転した際、右後端プーリ3R1上の中央側固定点Fは−θだけ反時計回りに変位したF’の位置となる。
一方、左第二アーム3Lの回転に伴って第一弾性体71も回転し、中央側接点Tは、図10に示すように、時計回り方向に少し移動した位置T’となる。そして、左側接点Tも、中心軸Aを中心とした円周上をθだけ移動する。
この場合、中央側接点がT’の位置になり、左側接点Tがθだけ移動した状態を考え、後ろ側半周部711の弾性を考えない場合、後ろ側半周部長さLがどの程度増加するかを検討する。左側接点Tから中央側接点Tまでの第一弾性体71の長さをL、また左側固定点Fから左側接点Tまでの第一弾性体71の長さをL、中央側固定点Fから中央側接点Tまで距離をLとする(L=L+L+L)。
は一定であり、Lも第一弾性体71の弾性を考慮しない場合には一定である。Lについては、図10に示すように、中央側接点TがT’に移動するために生ずる増加分(ΔL31)と、中央側固定点Fが逆向きにF’に移動するために生ずる増加分ΔL32)とがある(L’=L+ΔL=L+ΔL31+ΔL32)。
実際には、後ろ側半周部711は、ΔLだけ長くなった状態ではとどまらず、弾性によって元の長さに戻る(ないしは元の長さを維持する)よう作用し、後ろ側半周部711は弾性によって左側プーリ4Lの左側固定点Fを引っ張る作用を生ずる。これにより、左側プーリ4Lは少し反時計回りに回転し、左側接点Tも反時計周りに移動する。この左側プーリ4Lの回転は、中心軸Aの周りの回転ではなく、自らの軸の周りの回転なので、「自転」と呼ぶ。左側プーリ4Lの自転は、後ろ側半周部長さLが元の長さになる位置で停止する。尚、この際、前側半周部712は、いったん弛んだ状態になった後、左側プーリ4Lの自転の完了に伴い、元の張った状態に戻る。この左側プーリ4Lの自転によるLの減少分は、Lの増加分ΔLに等しく、ΔL=ΔLである。
第一弾性体71の弾性によって生ずるこの二次的な回転を、以下、単に二次回転と呼ぶ。前述したように、左側プーリ4Lは左後端軸棒2L3を介して左第一アーム2Lに固定されている。従って、左側プーリ4Lの二次回転は左第一アーム2Lにも生ずる。
左第一アーム2Lの二次回転の角度(以下、二次回転角)θは、前述した第一アーム相対角に相当している。図10及び上記説明からから解るように、二次回転角θは、ΔLとΔLに依存する。つまり、回転角θで左第二アーム3Lが回転した際、Lの増分ΔLの長さだけLが減るよう左側プーリ4Lは自転する。
ここで、ΔL31とΔL32はともに右後端プーリ3R1上の角θの円弧であって、ΔL31=ΔL32である。従って、左側プーリ4Lと右後端プーリ3R1とを同径にしておけば、円弧ΔLを成す角θは、自動的にθの2倍となり、θ=−2θが得られる。
第一アーム相対角θが常に−2θとなるということは、図10に示すように、左第二アーム3Lが回転した際、左第一アーム2Lの先端が一直線に移動することを意味する。つまり、左第一アーム2Lと左第二アーム3Lが重なった初期状態におけるそれらのアーム2L,3Lの長さ方向(以下、初期状態アーム長さ方向)に対して、左第一アーム2Lの先端は垂直な軌跡を描く。
また、初期状態から基板保持体1を後退させるため、左第二アーム3Lが初期状態から反時計回りに回転した場合、今度は第一弾性体71の前側半周部712が同様に作用して左側プーリ4Lを時計回りに自転させる。即ち、前側半周部712の弾性により左側固定点F1が引っ張られ、左側プーリ4Lが時計回りに自転する。この際、後ろ側半周部711は、いったん弛んだ状態になるものの左側プーリ4Lの自転の完了に伴い、元の張った状態に戻る。
右第二アーム3Rが逆向きに回転した際の右第一アーム2Rの動きも、左右が逆になるだけで基本的に同じである。右側プーリ4R、左後端プーリ3L1及び第二弾性体72から成る右側角度制御手段の作用により、右第一アーム2Rは相対的に−2倍の角度で回転し、その先端の軌跡は、初期状態アーム長さ方向に対して垂直である。
このような左右の角度制御手段は、直線移動機構による基板保持体1の移動をスムーズにし、位置精度を高める技術的意義を有する。本実施形態のように、左右の第一アーム2L,2Rの先端が基板保持体1で固定されており、第一第二のアームが左右対称であり、左右の第二アーム3L,3Rが互いに逆向きに同じ角度回転する場合、上述したような角度制御手段がなくとも、基板保持体1は直線的に移動することが可能である。しかしながら、この場合、左右の第一アーム2L,2Rが基板保持体1を介して引っ張り合ったり、もしくは押しつけ合ったりしながら、結果的に基板保持体1が直線的に移動することになる。このため、左右の第一アーム2L,2Rの先端に無理な力が加わり易く、ベアリング等の摩耗が激しかったり、基板保持体1の動きがぎこちなくなったりする問題がある。また、移動後の基板保持体1の位置精度が、左右の第一アーム2L,2Rの力のバランスに依存する面があるので、位置精度が低下してしまう問題もある。
一方、実施形態のように、基板保持体1を直線移動させる方向に沿って左右の第一アーム2L,2Rの先端が直線移動するよう制御されると、基板保持体1に加わる左右の第一アーム2L,2Rの力は、直線移動させる同じ向きの力のみであり、互いに引っ張り合ったりもしくは押しつけ合ったりする力は加えられない。このため、基板保持体1の直線移動がスムーズになり、位置精度も高くできる。尚、本実施形態のような基板搬送ロボットが真空中や清浄雰囲気中で使用される場合、ベアリングのような滑動箇所の摩耗が激しいと、発塵により真空を悪くしたり(圧力を高くしたり)、清浄度を悪くしたりする問題がある。実施形態では、このような問題も小さい。
尚、上述した角度制御手段の構成を採用すると、左右の第二アーム3L,3Rの一方の駆動アームとし、他方を従動アームとすることも可能である。例えば、右用駆動軸体5Rとその駆動系を無くし、右第二アーム3Rを固定軸体6にベアリングを介して取り付けるようにする。また、右第二アーム3Rの先端も右第一アーム2Rの後端にベアリングを介して連結される。この構成では、基板保持体1が直線移動するように左第一第二アーム2L,3Lが駆動され、右第一第二アーム2R,3Rはこれに従動する。
但し、この片側駆動の構成では、従動アームとされた側では、サーボ機構による能動的な制御をしていないので、基板保持体1の移動がスムーズにいかなかったり、移動後の位置精度が低下する傾向がある。つまり、両側の第一第二アーム2L,2R,3L,3Rで同じように制御する場合、フィードバックループにおける補正量は比較的小さく、また左右でバランス良く制御を行うことができる。しかし、一方の側からのみの制御であると、補正量が大きくなったりバランスが悪くなったりし易い。従って、これと比較すると、前述した実施形態は、基板保持体1の移動がよりスムーズに精度良く行える長所がある。
次に、参考例における角度制御手段について説明する。参考例では、図8及び図9に示す左側プーリ4L、固定軸体6及び第一弾性体71の組は、左側角度制御手段を構成し、右側プーリ4R、固定軸体6及び第二弾性体72の組は、右側角度制御手段を構成している。
図11は、参考例における角度制御手段の構成及び動作について示した平面概略図である。参考例においても、左右の角度制御手段は、対称な動作はするものの、基本的には同一の構成であって同一の技術的意義を有するものである。図11では、一例として、左側角度制御手段の構成及び動作が示されている。
参考例でも、基板保持体1を前進させるために左用駆動軸体5Lを時計回りに回転させる際、第一アーム相対角θが、左側プーリ4L、固定軸体6及び第一弾性体71の作用により、常に左第二アーム3Lの回転角θに対して大きさ2倍で向きが逆になる(θ=−2θ)。
同様に、左第一アーム2Lと左第二アーム3Lとが同一直線上に重なった状態(図6(2)に示す状態)を初期状態とする。尚、左側プーリ4Lと固定軸体6の径が同じではないため、後ろ側半周部711の長さは、前側半周部712の長さに比べて少し短い。但し、同様に、第一弾性体71は、後ろ側半周部711においても前側半周部712においても、ほぼ同様の張力を有する状態で架設されている。
図11において、左第二アーム3Lがθだけ回転すると、左側プーリ4Lの中心も、回転中心(中心軸A)を中心とした円周上をθだけ移動した位置に位置する。左側プーリ4L上の左側固定点Fもθだけ移動した位置に位置するものの、第一弾性体71が弾性を有することと、左側プーリ4Lがベアリングを介して(回転可能に)左第二アーム3Lに連結されていることから、左側固定点Fは左側プーリ4Lの周方向の反時計回りの向きに少し変位した位置となる。
固定軸体6は回転も移動もしないから、中央側固定点Fは、もとの位置のままである。しかしながら、左第二アーム3Lの回転に伴い、第一弾性体71も回転するので、中央側接点Tは、図11に示すように、時計回り方向に少し移動した位置T’となる。一方、左側接点Tも、回転中心(中心軸A)を中心とした円周上をθだけ移動する。
ここで、中央側接点がT’の位置になり、左側接点Tがθだけ移動した状態を考えてみると、後ろ側半周部長さLは、元の長さに比べて長くなる。より具体的に説明すると、Lは一定で、Lも、第一弾性体71の弾性を考慮しない場合、一定である。Lは、角度θの回転に従い、LはΔLだけ増加する(L’=L+ΔL)。
しかしながら、実際には、第一弾性体71の後ろ側半周部711は、ΔLだけ長くなった状態ではとどまらず、弾性によって元の長さに戻る(ないしは元の長さを維持する)。つまり、図11に示すように、第一弾性体71の後ろ側半周部711は、弾性によって左側プーリ4Lの左側固定点Fを引っ張る作用を生ずる。これにより、左側プーリ4Lは少し反時計回りに自転し、左側接点Tも反時計周りに移動する。この左側プーリ4Lの自転は、後ろ側半周部長さLが元の長さになる位置で停止する。
この参考例では、左側プーリ4Lを固定軸体6に対して1/2の径に設定している。このため、円弧ΔLを成す角は円弧ΔLを成す角の2倍になり、従って、回転角θの2倍である。つまり、二次回転角θは、回転角θの2倍となっている。そして、二次回転は左第二アーム3Lの回転とは逆向きとなるから、結局、第一アーム相対角は、左第二アーム3Lの回転角θに対して常に−2θとなるのである。
この参考例においても、左右の第一アーム2L,2Rの先端は基板保持体1の移動方向に沿って平行に直線的に移動する。このため、基板保持体1の動きがスムーズになり、位置精度も高くできる。
尚、前述した実施形態では、参考例における固定軸体6がなく、第一弾性体71の中央側の端部は右後端プーリ3R1に固定され、第二弾性体72の中央側の端部は左後端プーリ3L1に固定されている。つまり、参考例では、左用駆動軸体5L、右用駆動軸体5R及び固定軸体6という三軸の構成であるが、実施形態では、左用駆動軸体5Lと右用駆動軸体5Rの二軸の構成となっている。このため、参考例に比べると、実施形態は構造的にシンプルであり、部品点数も少ない。従って、ロボットの小型化や部品コスト低減といった技術的意義が得られる。
次に、本願発明の他の実施形態について説明する。
実施形態においては、前述したように、回転角θで左第二アーム3Lが回転した際、Lの増分ΔLの長さだけLが減るよう左側プーリ4Lは二次回転する。従って、回転角θに対する二次回転角θの比は、左側プーリ4Lに対する右側プーリ4Rの径の比に等しい。即ち、右側プーリ4Rの半径をr、左側プーリ4Lの半径をrとすると、
θ/θ=r/r
である。
実施形態では、θがθと同じで良いため、r=rとした。参考例では、θをθに対して常に2倍にしたいため、rをrの2倍とした。右第二アーム3Rの回転角に対する右第一アームの回転角も、同様である。
これらは、左第一アーム2Lの長さが左第二アーム3Lと等しいことを前提にしている。右第一アーム2Rと右第二アーム3Rについても同様である。
しかしながら、実際には、図1(2)や図6(2)から解るように、左第一アーム2Lは左第二アーム3Lよりも少し短い。同様に、右第一アーム2Rも右第二アーム3Rよりも少し短い。この理由は、左右の第一アーム2L,2Rが基板保持体1を連結している位置が、第一基板保持体1上の同じ位置ではなく、左右にずれていることに起因している。
このような場合、単純にrをrの2倍にしたり、r=rとしただけでは、左右の第一アーム2L,2Rの先端が基板保持体1の移動方向に沿って平行に直線的に移動するという状態には、完全にはならない。この状況の一例を示したのが図12である。図12は、実施形態において左第一アーム2Lが左第二アーム3Lより短い場合、左第一アーム2Lの先端がどのように移動するかを示した図である。図12では、違いを解り易くするため、左第一アーム2Lが左第二アーム3Lの1/2の長さであるとしている。
図12に示すように、左第一アーム2Lが左第二アーム3Lより短い場合、左第二アーム3Lの回転に伴い、左第一アーム2Lをθ(実施形態では=θ,参考例では=2θ)だけ回転させた際の左第一アーム2Lの先端の軌跡を示したものである。図12に示すように、左第一アーム2Lの先端は、基板保持体1の移動ラインに少しずつ近づくよう変位しながら移動する。実際には、基板保持体1を介して反対側の右第一アーム2Rが連結されており、右第二アーム2Rもの先端とともに基板保持体1に連結されているので、基板保持体1の直線移動に従うようにして移動ラインに沿って平行に直線移動する。しかし、これは、左右の第二アーム3L,3Rの回転に伴う強制的な動きであり、スムーズな動きではない。
左第一アーム2Lの先端が基板保持体1の移動ラインに沿って平行に能動的に直線移動させるためには、θに加えて少し大きく回転する必要がある。このθに加える角を、以下修正角θとする。修正角θとは、さほど大きな角度ではないが、修正角θとは、そのときどきのθの大きさに依存して異なる。即ち、図12にから容易に理解されるように、θが大きくなるにつれ、θも大きくなる。このように一定ではないθをプーリ比の選定によって完全に満足することは現実には難しい。好ましい実施形態としては、基板保持体1の移動範囲内において取りうるθの値について平均的な値を求め、それに応じてプーリ比を修正する形態である。
具体的には、実施形態では、r:r=1:1ではなく、r:r=1:1+aとし、aの値をθの平均的な値に応じて定める。例えば、aは0.23とされる。
次に、さらに参考例の構成を変更した変形例にについて図13を使用して説明する。図13は、参考例の構成を変更した変形例の概略構成を示す平面図である。前述した参考例では、左用駆動軸体5L、右用駆動軸体5R及び固定軸体6が同軸上であったが、同軸上でない場合もあり得る。この一つの例は、図13(1)や(2)に示すものである。図13(1)の変形例は、左用駆動軸体5Lと右用駆動軸体5Rとが同軸でなく並んでおり、それらを取り囲むように兼用の固定軸体6が設けられる。固定軸体6の中心は、左右の駆動軸体5L,5Rの中心から等距離の位置とされる。
また、図13(2)の変形例でも、左用駆動軸体5Lと右用駆動軸体5Rとが同軸でなく並んで設けられている。そして、左用駆動軸体5Lと同軸に左用静止プーリ62が設けられ、右用駆動軸体5Rと同軸に右用静止プーリ63が設けられている。これらの変形例についても、固定軸体6又は左用静止プーリ62の径を左側プーリ4Lの2倍にし、固定軸体6又は右用静止プーリ63の径を右側プーリ4Rの二倍にすることで、同様の効果を得ることができる。尚、さらに別の変形例として、左用駆動軸体5Lと右用駆動軸体5Rが同軸である場合、左用静止プーリ62と右用静止プーリ63とを同軸に上下重ねて配置するものも考えられる。
上述した角度制御手段の構成において、弾性体71,72を使用する点は、以下のような技術的意義を有する。上述したように、角度制御手段は、第二アーム3L,3Rの回転に伴って生ずる第一アーム2R,2Lの二次回転角を制御するものであり、プーリ比の選定によってそれを実現している。ここで、二次回転角の制御は、上述したような弾性体71,72を使用しなくても可能である。この点について、参考例との対比において説明する。図14及び図15は、図9乃至図11に示す参考例の構成において弾性体71,72を使用しない角度制御手段の一例について示した図であり、図14は斜視概略図、図15は平面概略図である。
例えば、図14及び図15に示すように、弾性体71,72に替えてクランク73のような連結部材を用いても角度制御手段を構成することが可能である。クランク73の一端は左側プーリ4Lの軸につながるクランク軸74に連結され、他端は固定軸体6等の固定された部材75に連結されている。
図14に示すようにクランク軸74は、下側が折れ曲がり、左側プーリ4Lの軸よりも外側に位置する部分でクランク73が連結されている(以下、この部分を連結箇所と呼ぶ)。図15に示すように、左第二アーム3Lが初期状態にあるとき、連結箇所は、中心軸Aに対して最も外側に位置するようクランク73の長さが設定される。
左第二アーム3Lが基板保持体1の直線移動のためθだけ回転すると、左側プーリ4Lも回転する。この際、クランク軸74の連結箇所も左側プーリ3Lと一緒に回転するが、左側プーリ3Lの自転を考えない場合、θの回転後の連結箇所の位置からクランク73の中心軸A側の固定箇所(以下、単に固定箇所)の位置までの距離は、クランク73の長さLに比べて長くなる(L<L’)。このため、θの回転後の連結箇所と固定箇所との距離がクランク73の長さLに等しくなるよう、クランク軸74が左側プーリ3Lの軸の周りに回転して左側プーリ3Lが自転する。この場合、クランク73の長さLや、連結箇所の左側プーリ3Lの軸からの変位量を適宜選定することで、左側プーリ3Lの自転即ち二次回転の角度を所定のものにすることができる。
しかし、この際問題なのは、連結箇所と固定箇所との距離がクランク73の長さLに等しくなる位置関係は二つあり、そのどちらになるか制御できないことである。つまり、初期状態から左側プーリ3Lが時計回りに回転して連結箇所が図15に示すQの位置に移動するかもしれないし、左側プーリ3Lが反時計回りに回転して連結箇所が図15に示すQの位置に移動するかもしれない。
上記の問題は、左第二アーム3Lの回転に伴って左側プーリ4Lがどちらの向きにも回転し得るような状態(即ち力学的ゼロ点の状態)があるために生ずる。機構的には、力学的ゼロ点があるのは避けられない面もある。しかし、力学的ゼロ点で静止してしまった場合、左第一アーム2Lがどちらの向きに回転するか制御できないことになってしまう。現実には、左第一アーム2Lと右第一アーム2Rとが基板保持体1により連結されているため、前述したように左第二アーム3Lとは逆向きに回転するよう動作する場合が多い。しかし、その動きは、基板保持体1による連結に起因した無理矢理のものであるため、動きがぎこちなくなり、位置精度が悪くなり易い。
もし、力学的ゼロ点の状態からある向きに左第二アーム3Lが回転した場合、特定の向きに左側プーリ4Lが回転するよう作用する力が与えられれば、上記のようなことは起こらない。前述した第一弾性体71は、このような力を与える意義を有するものであって左側プーリ4Lの回転の向きを規定する技術的意義を有するものである。第二弾性体72についても、同様に右側プーリ4Rの回転の向きを規定する技術的意義を有する。このような技術的意義のため、基板保持体1の動きがぎこちなくなったり、位置精度が悪くなったりすることがない。
このような技術的意義は、上述した参考例に限らず、図1乃至図8に示す実施形態についても同様に該当する。このような作用を有する弾性体71,72としては、前述したゴムベルトの他、各種のものを採用しうる。ベルトでなく紐状のもの、スプリングのようなバネ部を有するもの等である。
尚、前述した説明から解るように、請求項1における「1:1」とは、左右の第一アーム2L,2Rの先端が基板保持体1の直線移動の方向に沿って直線的に移動するようにするための構成要件である。従って、実用上差し障りが無く直線的に移動するとみなせる範囲が該当する。例えば、1.5倍から2.5倍の範囲である。より好ましくは、1.9倍から2.1倍、1.8倍から2.2倍とか、又は、1.7倍から2.3倍の範囲が考えられる。
上述した実施形態及び各参考例において、基板保持体1はU字状の切り欠きを有する板状の部材であったが、この形状に限られる訳ではない。U字状に延びる棒状の部材であったり、基板の形状に沿った凹部を有する板状の部材であったりする場合もある。また、基板を左右の縁で挟んで保持するような構成でもよい。また、情報記録ディスク用の基板では中央に円形の開口が設けられた形状である場合があり、このような場合には、基板を垂直な姿勢にして開口の縁で保持する構成もあり得る。
また、基板保持体の数は、二以上であっても良い。例えば、特開2001−156149号公報や特開2001−156150号公報に開示されているように、上下に二つの基板保持体を備えた構成とすることができる。
本願発明の実施形態であるマルチアーム型基板搬送ロボットの平面概略図である。 図1に示す基板搬送ロボットの主要部の正面断面概略図である。 図1に示す基板搬送ロボットの主要部の斜視概略図である。 実施形態における直線移動機構及び回転移動機構を含む駆動系全体の構成を示す正面断面概略図である。 左用回転モニタ85の構成について説明する平面概略図である。 本願発明の参考例であるマルチアーム型基板搬送ロボットの平面概略図である。 図6に示す基板搬送ロボットの主要部の正面断面概略図である。 図6に示す基板搬送ロボットの主要部の斜視概略図である。 参考例における直線移動機構及び回転移動機構を含む駆動系全体の構成を示す正面断面概略図である。 実施形態における角度制御手段の構成及び動作について示した平面概略図である。 参考例における角度制御手段の構成及び動作について示した平面概略図である。 実施形態において左第一アーム2Lが左第二アーム3Lより短い場合、左第一アーム2Lの先端がどのように移動するかを示した図である。 参考例の構成を変更した変形例の概略構成を示す平面図である。 図9乃至図11に示す参考例の構成において弾性体71,72を使用しない角度制御手段の一例について示した斜視概略図である。 図9乃至図11に示す参考例の構成において弾性体71,72を使用しない角度制御手段の一例について示した平面概略図である。
符号の説明
1 基板保持体
2L 左第一アーム
2R 右第一アーム
3L 左第二アーム
3R 右第二アーム
4L 左側プーリ
4R 右側プーリ
5L 左用駆動軸体
5R 右用駆動軸体
71 第一弾性体
72 第二弾性体
9 基板

Claims (4)

  1. 基板を保持する基板保持体と、
    基板保持体に先端が連結された左右一対の第一アームと、
    先端が各第一アームに連結された左右一対の第二アームと、
    水平な直線方向に各アームを介して基板保持体を移動させる直線移動機構と、
    垂直な回転軸の周りに各アームを介して基板保持体を回転移動させる回転移動機構と
    を備えたマルチアーム型基板搬送ロボットであって、
    前記直線移動機構は、前記各第二アームをその後端に設定された回転中心の周りに互いに異なる向きに回転させる力を同時に与えることにより基板保持体を前記方向に直線移動させるものであり、
    前記直線移動機構が前記直線移動のため前記左第二アームを前記回転中心の周りにある向きに回転させた際、前記左第一アームをその後端に設定された回転中心の周りに前記左第二アームの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転させる左側角度制御手段と、
    同様に前記直線移動機構が前記直線移動のため前記右第二アームを前記回転中心の周りにある向きに回転させた際、前記右第一アームをその後端に設定された回転中心の周りに前記右第二アームの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転させる右側角度制御手段とが設けられており、
    前記左側角度制御手段は、前記左第一アームの後端に固定されているとともにベアリングを介して前記左第二アームの先端に連結されている左側プーリと、前記直線移動機構が前記右第二アームを回転させる際の回転中心と同軸であって前記右第二アームの後端に固定された右後端プーリと、左側プーリと右後端プーリとをつなぐようにして張った状態で設けられた長尺な第一弾性体とから成り、
    前記右側角度制御手段は、前記右第一アームの後端に固定されているとともにベアリングを介して前記右第二アームの先端に連結されている右側プーリと、前記直線移動機構が前記右第二アームを回転させる際の回転中心と同軸であって前記左第二アームの後端に固定された左後端プーリと、右側プーリと左後端プーリとをつなぐようにして張った状態で設けられた長尺な第二弾性体とから成り、
    前記第一弾性体は、前記左第一アームが前記左第二アームと一直線上に並んだ際、前記直線移動機構による回転に従って左第一アームが意図された向きに回転するよう弾性力を作用させるものであり、
    前記第二弾性体は、前記右第一アームが前記右第二アームと一直線上に並んだ際、前記直線移動機構による回転に従って右第一アームが意図された向きに回転するよう弾性力を作用させるものであり、
    前記左側プーリと前記右後端プーリとのプーリ比は1:1であって、前記右側プーリと前記左後端プーリとのプーリ比も1:1であることを特徴とするマルチアーム型基板搬送ロボット。
  2. 基板を保持する基板保持体と、
    基板保持体に先端が連結された左右一対の第一アームと、
    先端が各第一アームに連結された左右一対の第二アームと、
    水平な直線方向に各アームを介して基板保持体を移動させる直線移動機構と、
    垂直な回転軸の周りに各アームを介して基板保持体を回転移動させる回転移動機構と
    を備えたマルチアーム型基板搬送ロボットであって、
    前記直線移動機構は、前記各第二アームをその後端に設定された回転中心の周りに互いに異なる向きに回転させる力を同時に与えることにより基板保持体を前記方向に直線移動させるものであり、
    前記直線移動機構が前記直線移動のため前記左第二アームを前記回転中心の周りにある向きに回転させた際、前記左第一アームをその後端に設定された回転中心の周りに前記左第二アームの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転させる左側角度制御手段と、
    同様に前記直線移動機構が前記直線移動のため前記右第二アームを前記回転中心の周りにある向きに回転させた際、前記右第一アームをその後端に設定された回転中心の周りに前記右第二アームの回転とは逆向きであって実質的に二倍の大きさの角度で回転させる右側角度制御手段とが設けられており、
    前記左側角度制御手段は、前記左第一アームの後端に固定されているとともにベアリングを介して前記左第二アームの先端に連結されている左側プーリと、前記直線移動機構が前記右第二アームを回転させる際の回転中心と同軸であって前記右第二アームの後端に固定された右後端プーリと、左側プーリと右後端プーリとをつなぐようにして張った状態で設けられた長尺な第一弾性体とから成り、
    前記右側角度制御手段は、前記右第一アームの後端に固定されているとともにベアリングを介して前記右第二アームの先端に連結されている右側プーリと、前記直線移動機構が前記右第二アームを回転させる際の回転中心と同軸であって前記左第二アームの後端に固定された左後端プーリと、右側プーリと左後端プーリとをつなぐようにして張った状態で設けられた長尺な第二弾性体とから成り、
    前記第一弾性体は、前記左第一アームが前記左第二アームと一直線上に並んだ際、前記直線移動機構による回転に従って左第一アームが意図された向きに回転するよう弾性力を作用させるものであり、
    前記第二弾性体は、前記右第一アームが前記右第二アームと一直線上に並んだ際、前記直線移動機構による回転に従って右第一アームが意図された向きに回転するよう弾性力を作用させるものであり、
    前記左側プーリと前記右後端プーリとのプーリ比は、前記左第一アームと前記左第二アームの長さの差異に応じて修正した1:1+aであり、前記右側プーリと前記左後端プーリとのプーリ比は、1:1を前記右第一アームと前記右第二アームの長さの差異に応じて修正した1:1+aであることを特徴とするマルチアーム型基板搬送ロボット。
  3. 前記各弾性体は、ひも状又はベルト状のゴムであることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチアーム型基板搬送ロボット。
  4. 前記請求項1乃至3のマルチアーム型基板搬送ロボットを使用した基板搬送方法であって、前記直線移動機構は、前記回転移動機構における前記回転軸上まで前記基板保持体を移動させる動作を含むことを特徴とする基板搬送方法。
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