JP2005158683A - 偏向ヨーク及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 反転トリレンマを補正すると共にリンギングを抑制することができる偏向ヨークを提供する。
【解決手段】 一対の水平偏向コイル(1)と環状のコア(3)に巻回された一対のトロイダル型垂直偏向コイル(2)とを備え、垂直偏向コイル(2)は、バレル磁界を発生させる第1のコイル(5)とピンクッション磁界を発生する第2のコイル(6)とを有し、この第2のコイルと互いに逆極性に並列接続された2個のダイオード(11)とを直列接続し、第1のコイルと第2のコイル及びダイオードとを並列接続して成り、第1のコイルの巻回範囲の中央を含む所定の範囲(E2)を第1のコイルの両端部側(E1)よりも疎に巻回し、この疎巻回範囲において第2のコイルを第1のコイルの上に巻回して成る。
【選択図】 図1
【解決手段】 一対の水平偏向コイル(1)と環状のコア(3)に巻回された一対のトロイダル型垂直偏向コイル(2)とを備え、垂直偏向コイル(2)は、バレル磁界を発生させる第1のコイル(5)とピンクッション磁界を発生する第2のコイル(6)とを有し、この第2のコイルと互いに逆極性に並列接続された2個のダイオード(11)とを直列接続し、第1のコイルと第2のコイル及びダイオードとを並列接続して成り、第1のコイルの巻回範囲の中央を含む所定の範囲(E2)を第1のコイルの両端部側(E1)よりも疎に巻回し、この疎巻回範囲において第2のコイルを第1のコイルの上に巻回して成る。
【選択図】 図1
Description
本発明は、インライン型の電子銃を備えたカラー陰極線管に装着される偏向ヨーク及びその製造方法に関する。
インライン型の電子銃を備えたカラー陰極線管に装着される偏向ヨークであって、スクリーン面上に生じるいわゆる反転トリレンマを補正するように構成されたものとして特許文献1に記載された偏向ヨークがある。
この偏向ヨークは、搭載している一対の垂直偏向コイルのそれぞれが、ピンクッション磁界発生用のコイル(以下、PCコイルと称する)とバレル磁界発生用のコイル(以下、Bコイルと称する)とに分割巻回された一対のコイルを2組備えて成るものであり、その内の2つのPCコイルと、逆極性で並列に接続された2個のダイオードとが直列に接続されてなるものである。
特に、水平偏向コイルがサドル(鞍型)コイルであり、垂直偏向コイルがトロイダルコイルで構成されるサドル・トロイダル型偏向ヨーク(以下、ST型偏向ヨークと称する)の場合、この垂直偏向コイルは、図15(特許文献1の第6図に相当する)に示すように、コア130に対してその周方向に沿ってBコイル145、PCコイル146、Bコイル145の順に巻回されている。
当図では、コア130の内側のそれを保持するセパレータ104と、さらにその内側の水平偏向コイル144とを併せて示している。
当図では、コア130の内側のそれを保持するセパレータ104と、さらにその内側の水平偏向コイル144とを併せて示している。
コア130に巻回したBコイル145及びPCコイル146は、そのトロイダルに巻回した部分の中間部位置に中間タップ148,147が設けられて分割され、また、この中間タップ148,147を介して結線されている。
具体的には、Bコイル145は中間タップ148とBコイル145の最両端部から引き出されるリード149とにより、また、PCコイル146は中間タップ147により結線される(リード149は特許文献1の第6図においては省略されている)。
特開平1−225045号公報
具体的には、Bコイル145は中間タップ148とBコイル145の最両端部から引き出されるリード149とにより、また、PCコイル146は中間タップ147により結線される(リード149は特許文献1の第6図においては省略されている)。
ところで、ST型偏向ヨークにおける垂直偏向コイルは、複数の層に積層して巻回されることは周知であり(例えば、特開平7−249386号公報,特開平5−325830号公報に記載されている)、これにより偏向ヨークとして必要な特性が確保される。
垂直偏向コイル102を複数層に積層して巻回する場合の例を、図16に示す。
当図は、模式的断面図であり、Bコイル145の電線の断面を白丸で、PCコイル146の電線の断面を黒丸で示している。また、それぞれのコイル145,146の巻き始めの線を符号Sとし、巻き終わりの線を符号Fとして示している。また、コア130の内側の巻線断面は省略している。
当図は、模式的断面図であり、Bコイル145の電線の断面を白丸で、PCコイル146の電線の断面を黒丸で示している。また、それぞれのコイル145,146の巻き始めの線を符号Sとし、巻き終わりの線を符号Fとして示している。また、コア130の内側の巻線断面は省略している。
この図から、垂直偏向コイル102を複数層に積層して巻回する場合、PCコイル146と2つのBコイル145とをコア130に対してそれぞれ独立して積層巻回し中間タップ147,148を設けなければならないことがわかる。換言すれば、中間タップ147,148を設ける場合は、少なくともBコイル145を2つに分割し、それぞれを独立して複数層に積層巻回しなければならない。
しかしながら、この巻回方法では、リンギングという不具合現象が顕著になるという問題があった。
このリンギングとは、スクリーン面上における輝線のゆらぎであり、図17で示すような、スクリーン面201上の左端に周期的な濃淡縞202が発生する現象である。これの発生原因について説明する。
コア130の内側に配置された水平偏向コイル144(図15参照)から発生した磁界が、コア130の内部を通ることにより、垂直偏向コイル102に水平偏向周期の誘起電圧が発生する。
この誘起された電圧が垂直偏向コイル102の線間の分布容量に充放電することで振動電流が流れ、その電流によりリンギング磁界が形成されてラスタリンギングが生じる。特に水平偏向電流の周波数成分が高い水平帰線期間直後の画面左端でその発生が顕著となる。
このリンギングとは、スクリーン面上における輝線のゆらぎであり、図17で示すような、スクリーン面201上の左端に周期的な濃淡縞202が発生する現象である。これの発生原因について説明する。
コア130の内側に配置された水平偏向コイル144(図15参照)から発生した磁界が、コア130の内部を通ることにより、垂直偏向コイル102に水平偏向周期の誘起電圧が発生する。
この誘起された電圧が垂直偏向コイル102の線間の分布容量に充放電することで振動電流が流れ、その電流によりリンギング磁界が形成されてラスタリンギングが生じる。特に水平偏向電流の周波数成分が高い水平帰線期間直後の画面左端でその発生が顕著となる。
これについて、図18を用いて詳述する。
破線の矢印701はコア130の内部における画面左側偏向時の水平偏向磁界の向きを表している。
破線の矢印701はコア130の内部における画面左側偏向時の水平偏向磁界の向きを表している。
Bコイル145−Lは、スタートS側中間タップ148から1層目として電線12から電線11へ巻回され、次に2層目として電線22から電線21へ巻回され、さらに3層目として電線32から電線31へと巻回され、フィニッシュf側中間タップ149に延出されている。
一方、Bコイル145−Rは、スタートS側中間タップ149から1層目として電線14から電線13へ巻回され、次に2層目として電線24から電線23へ巻回され、さらに3層目として電線34から電線33へと巻回され、フィニッシュf側中間タップ148に延出されている。
このとき、Bコイル145−L(図の左側のコイル)に発生する誘起電圧については、巻終わり線149の電位を基準0(ゼロ)とし、1層あたりの誘起電圧(すなわち、電線31〜32間,電線21〜22間,電線11〜12間の各誘起電圧)をVcとすると、3層目の電線32及び2層目の電線21の電位が同電位で+Vcであり、2層目の電線22及び1層目の電線11の電位が同電位で+2Vcであり、1層目の電線12の電位が+3Vcである。
同様に、Bコイル145−R(図の右側のコイル)に発生する誘起電圧については、巻始め線149の電位を基準0(ゼロ)とし、1層あたりの誘起電圧をVcとすると、1層目の電線13及び2層目の電線24の電位が同電位で+Vc、2層目の電線23及び3層目の電線34の電位が+2Vc、3層目の電線33の電位が+3Vcとなる。
従って、各層間の隣り合う電線間にVcの電位差が生じて線間分布容量が増大し、顕著なリンギングが発生していた。
つまり、反転トリレンマの補正をするためにPCコイル146と2つのBコイル145に分割して巻回すると、Bコイル145の分布容量増加に伴うリンギングが顕著に発生するという問題があり、これを解決することが偏向ヨークに求められていた。
つまり、反転トリレンマの補正をするためにPCコイル146と2つのBコイル145に分割して巻回すると、Bコイル145の分布容量増加に伴うリンギングが顕著に発生するという問題があり、これを解決することが偏向ヨークに求められていた。
そこで、本発明の目的は、反転トリレンマを補正すると共にリンギングを抑制することができる偏向ヨーク及びその製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の構成を有する。
即ち、請求項1に係る発明は、一対の鞍型水平偏向コイル(1)と環状のコア(3)と該コア(3)に巻回された一対のトロイダル型垂直偏向コイル(2)とを備え、前記垂直偏向コイル(2)は、バレル磁界を発生させる第1のコイル(5)とピンクッション磁界を発生する第2のコイル(6)とを有して成り、前記第2のコイル(6)と互いに逆極性に並列接続された2個のダイオード(11)とを直列接続し、前記第1のコイル(5)と前記第2のコイル(6)及び前記ダイオード(11)とを並列接続して成る偏向ヨークにおいて、
前記第1のコイル(5)の前記コア(3)に沿った電線巻回範囲(E1,E2,E1)の中央を含む所定の範囲を前記電線巻回範囲(E1,E2,E1)の両端部側よりも疎に巻回した疎巻回範囲(E2)とし、略該疎巻回範囲(E2)において前記第2のコイル(6)を前記第1のコイル(5)の上に巻回して成ることを特徴とする偏向ヨーク(50)である。
また、請求項2に係る発明は、 前記第1のコイル(5)は電線が複数の層に巻回されて成り、前記鞍型水平偏向コイル(1)からの水平偏向磁界(701)により発生する、前記各層間で隣接する電線(12,21,31)(12,22,32)の誘起電圧を、略同電位(0,Vc)にして成ることを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク(50)。
即ち、請求項1に係る発明は、一対の鞍型水平偏向コイル(1)と環状のコア(3)と該コア(3)に巻回された一対のトロイダル型垂直偏向コイル(2)とを備え、前記垂直偏向コイル(2)は、バレル磁界を発生させる第1のコイル(5)とピンクッション磁界を発生する第2のコイル(6)とを有して成り、前記第2のコイル(6)と互いに逆極性に並列接続された2個のダイオード(11)とを直列接続し、前記第1のコイル(5)と前記第2のコイル(6)及び前記ダイオード(11)とを並列接続して成る偏向ヨークにおいて、
前記第1のコイル(5)の前記コア(3)に沿った電線巻回範囲(E1,E2,E1)の中央を含む所定の範囲を前記電線巻回範囲(E1,E2,E1)の両端部側よりも疎に巻回した疎巻回範囲(E2)とし、略該疎巻回範囲(E2)において前記第2のコイル(6)を前記第1のコイル(5)の上に巻回して成ることを特徴とする偏向ヨーク(50)である。
また、請求項2に係る発明は、 前記第1のコイル(5)は電線が複数の層に巻回されて成り、前記鞍型水平偏向コイル(1)からの水平偏向磁界(701)により発生する、前記各層間で隣接する電線(12,21,31)(12,22,32)の誘起電圧を、略同電位(0,Vc)にして成ることを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク(50)。
また、本願発明は手段として次の手順を有する。
即ち、請求項2に係る発明は、前記コア(3)に前記第1のコイル(5)を前記所定範囲(E2)が疎になるよう連続して巻回する第1のコイル巻回工程と、略前記所定範囲(E2)の前記第1のコイル(5)上に前記第2のコイル(6)を巻回する第2のコイル巻回工程と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の偏向ヨーク(50)を製造する偏向ヨークの製造方法である。
即ち、請求項2に係る発明は、前記コア(3)に前記第1のコイル(5)を前記所定範囲(E2)が疎になるよう連続して巻回する第1のコイル巻回工程と、略前記所定範囲(E2)の前記第1のコイル(5)上に前記第2のコイル(6)を巻回する第2のコイル巻回工程と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の偏向ヨーク(50)を製造する偏向ヨークの製造方法である。
本発明によれば、反転トリレンマの補正と共にリンギングの抑制が可能であるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図14を用いて説明する。
図1は、本発明の偏向ヨークの実施例における横断面図である。
図2は、本発明の偏向ヨークの実施例に搭載した回路を説明する図である。
図3は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第1の図である。
図4は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第2の図である。
図5は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第3の図である。
図6は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第4の図である。
図7は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第5の図である。
図8は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第6の図である。
図9は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第7の図である。
図10は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第8の図である。
図11は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第9の図である。
図12は、本発明の偏向ヨークの実施例を示す外観斜視図である。
図13は、疎に巻回された部分を有するコイルの一例を説明する図である。
図14は、本発明の偏向ヨークの実施例における誘起電圧を説明する図である。
図1は、本発明の偏向ヨークの実施例における横断面図である。
図2は、本発明の偏向ヨークの実施例に搭載した回路を説明する図である。
図3は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第1の図である。
図4は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第2の図である。
図5は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第3の図である。
図6は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第4の図である。
図7は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第5の図である。
図8は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第6の図である。
図9は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第7の図である。
図10は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第8の図である。
図11は、本発明の偏向ヨークの製造方法の実施例を説明する第9の図である。
図12は、本発明の偏向ヨークの実施例を示す外観斜視図である。
図13は、疎に巻回された部分を有するコイルの一例を説明する図である。
図14は、本発明の偏向ヨークの実施例における誘起電圧を説明する図である。
図12(A)は、実施例の偏向ヨーク50の概略斜視図であり、図12(B)は概略側面図である。
これらの図において、この偏向ヨーク50は、一対の鞍型水平偏向コイル1,1と、環状のコア3と、このコア3に巻回された一対のトロイダル型垂直偏向コイル2,2と、水平偏向コイル1とコア3とをそれぞれ内側と外側とに絶縁して保持する漏斗状セパレータ4と、後述する回路12を有する基板13とを備えている。
セパレータ4の後方側の端部(図の右側)にはネック部4Aが形成され、このネック部4Aが図示しない陰極線管のネック部に締めつけられて偏向ヨーク50は陰極線管に装着される。
これらの図において、この偏向ヨーク50は、一対の鞍型水平偏向コイル1,1と、環状のコア3と、このコア3に巻回された一対のトロイダル型垂直偏向コイル2,2と、水平偏向コイル1とコア3とをそれぞれ内側と外側とに絶縁して保持する漏斗状セパレータ4と、後述する回路12を有する基板13とを備えている。
セパレータ4の後方側の端部(図の右側)にはネック部4Aが形成され、このネック部4Aが図示しない陰極線管のネック部に締めつけられて偏向ヨーク50は陰極線管に装着される。
一対の垂直偏向コイル2,2は、それぞれ、PCコイル6とBコイル5とよりなる一対のコイルを2組備えており、このPCコイル6及びBコイル5は、図2に示す回路12のように接続されている。
即ち、PCコイル6,6と逆極性に並列接続された2個のダイオード11,11とを直列接続する一方、この直列接続したPCコイル6,6及びダイオード11,11と、直列接続されたBコイル5,5とが並列接続されているものである。
即ち、PCコイル6,6と逆極性に並列接続された2個のダイオード11,11とを直列接続する一方、この直列接続したPCコイル6,6及びダイオード11,11と、直列接続されたBコイル5,5とが並列接続されているものである。
また、この回路12においては、各コイルと並列に、そのコイルの両端のダンピングをするダンピング抵抗が接続されると共に、Bコイル5,5のそれぞれに流れる電流比率を調整するボリューム12VRが接続されている。この電流比率調整により、スクリーン面における所謂Yvミスコンバーゼンスを補正することができる。
また、一対のダイオード11と並列にこのダイオードがスイッチングオンするタイミングを設定する抵抗12RDが接続されている。
従って、この回路12は、回路を流れる垂直偏向電流値が所定値になると一方のダイオード11がターンオンし、Bコイル5,5に流れる電流値が減少しPCコイル6,6の電流値が増加するように構成されている。
それにより、スクリーン面の上下領域における磁界がピンクッションになり、反転トリレンマを補正することができる。
従って、この回路12は、回路を流れる垂直偏向電流値が所定値になると一方のダイオード11がターンオンし、Bコイル5,5に流れる電流値が減少しPCコイル6,6の電流値が増加するように構成されている。
それにより、スクリーン面の上下領域における磁界がピンクッションになり、反転トリレンマを補正することができる。
次に、上述した環状コア3に巻回された一対の垂直偏向コイル2について図1を用いて詳述する。
図1は、図12(B)におけるD−D横断面図であり、セパレータ4と水平偏向コイル1とが省略された図である。また、環状コア3は、この図の上下で分割してそれぞれにコイルが巻回されており、一対の垂直偏向コイル2は点対称となっている。
そこで、以下の説明においては、代表して上側の垂直偏向コイル2について説明する。
図1は、図12(B)におけるD−D横断面図であり、セパレータ4と水平偏向コイル1とが省略された図である。また、環状コア3は、この図の上下で分割してそれぞれにコイルが巻回されており、一対の垂直偏向コイル2は点対称となっている。
そこで、以下の説明においては、代表して上側の垂直偏向コイル2について説明する。
この垂直偏向コイル2は、上述したBコイル5、即ち、バレル磁界発生用コイル5(以下、Bコイル5と称する)と、上述したPCコイル6、即ち、ピンクッション磁界発生用コイル6(以下、PCコイル6と称する)とを備えている。
当図は、Bコイル5の電線の断面を白丸で、PCコイル6の電線の断面を黒丸で示し、それぞれのコイル5,6の巻き始めの線を符号5S,6Sとし、巻き終わりの線を符号5f,6fとして示している。
当図は、Bコイル5の電線の断面を白丸で、PCコイル6の電線の断面を黒丸で示し、それぞれのコイル5,6の巻き始めの線を符号5S,6Sとし、巻き終わりの線を符号5f,6fとして示している。
Bコイル5は、水平軸Xを0°としたときに、コア3に対してその水平軸Xから測って角度θ1以上で角度θ2未満となる範囲E1においては、密に巻回され、角度θ2以上の範囲E2においては、疎に巻回されている。
PCコイル6は、Bコイル5の上に、水平軸Xから測って角度θ2以上で角度θ3未満となる範囲E3においては、密に巻回され、角度θ3以上の範囲E4においては、疎に巻回されている。
PCコイル6は、Bコイル5の上に、水平軸Xから測って角度θ2以上で角度θ3未満となる範囲E3においては、密に巻回され、角度θ3以上の範囲E4においては、疎に巻回されている。
ここで言う「密に巻回される」とは、隣接する巻線同士が略接触するように整列して巻回されることを意味し、「疎に巻回される」とは、隣接する巻線同士が離間して巻回されることを意味する。
従って、「疎に巻回される」には、例えば、図13における範囲E2の渡り線L4のような巻回を含む。この図13は、Bコイル5の範囲E2を疎に巻回した一例である。
従って、「疎に巻回される」には、例えば、図13における範囲E2の渡り線L4のような巻回を含む。この図13は、Bコイル5の範囲E2を疎に巻回した一例である。
図1に戻り、Bコイル5からは、その巻き始め線5sと巻き終わり線5fとが引き出され、PCコイル6からは、その巻き始め線6sと巻き終わり線6fとが引き出されている。これらの巻き始め線5s,6s及び巻き終わり線5f,6fは、図2に示すように結線され回路12を構成する。
この実施例においては、Bコイル5,PCコイル6共、3層に巻回されている。
例えば、Bコイル5においては、図の左方における1層目の巻き始めの点BS1から図の矢印TR方向(時計回り)に巻回し、1層目の巻き終わり点BF1(図の右方)から2層目の巻き始め点BS2(図の左方)に戻るように巻回する。
この巻回方向は各層で同様であり、PCコイル6についても同様である。
ここでの戻り線は当図において省略してあり、その詳細は後述する。
例えば、Bコイル5においては、図の左方における1層目の巻き始めの点BS1から図の矢印TR方向(時計回り)に巻回し、1層目の巻き終わり点BF1(図の右方)から2層目の巻き始め点BS2(図の左方)に戻るように巻回する。
この巻回方向は各層で同様であり、PCコイル6についても同様である。
ここでの戻り線は当図において省略してあり、その詳細は後述する。
このように、Bコイル5は、中間タップが無く、複数のコイルで分割されていない1つのコイルとして巻回される。このBコイル5における誘起電圧について図14を用いて説明する。
この図において、破線の矢印701は、スクリーン画面左側偏向時のコア3内部における水平偏向磁界の向きを示している。
この状態でBコイル5に発生する誘起電圧については、巻き始め線5sの電位を基準0(ゼロ)とし、範囲E1における1層当たりの誘起電圧をVcとすると、1層目の電線11の電位が0(ゼロ)であり、電線12及び電線13の電位が同電位で+Vcであり、電線14は0(ゼロ)となる。
2層目の電線21は1層目の電線14と同電位で0(ゼロ)であり、電線22及び電線23の電位は同電位で+Vcであり、電線24は0(ゼロ)である。
同様に、3層目の電線31の電位は0(ゼロ)であり、電線32及び電線33の電位が同電位で+Vcであり、電線34の電位は0となる。
この状態でBコイル5に発生する誘起電圧については、巻き始め線5sの電位を基準0(ゼロ)とし、範囲E1における1層当たりの誘起電圧をVcとすると、1層目の電線11の電位が0(ゼロ)であり、電線12及び電線13の電位が同電位で+Vcであり、電線14は0(ゼロ)となる。
2層目の電線21は1層目の電線14と同電位で0(ゼロ)であり、電線22及び電線23の電位は同電位で+Vcであり、電線24は0(ゼロ)である。
同様に、3層目の電線31の電位は0(ゼロ)であり、電線32及び電線33の電位が同電位で+Vcであり、電線34の電位は0となる。
つまり、各層毎の電位分布が等しいので各層間で隣接する電線間がほぼ同電位となる。その結果、線間分布容量が極めて小さくなり、リンギングの発生量が極めて少なくなる。
また、環状コア3にBコイル5を巻回する際に、そのBコイル5の所定範囲E2の巻回を他の範囲E1の巻回より疎にし、その疎に巻回した所定範囲E2上にPCコイル6を重ねて巻回することで、従来のようにBコイルとPCコイルとを分割してコアの表面に沿って並列巻回(配置)した場合に比べて、相互誘導によるリンギングが格段に少なくなることを本願発明者らは見いだした。
さらに鋭意検討の結果、発明者らは、上述した所定範囲E1を規定する角度θ2の好ましい範囲について見いだした。
さらに鋭意検討の結果、発明者らは、上述した所定範囲E1を規定する角度θ2の好ましい範囲について見いだした。
即ち、角度θ2を、水平軸Xを0°として50°±5°の範囲内にすると、リンギングの発生を顕著に抑制することができて好ましく、角度θ2が50°とすることで、リンギングの発生を抑制してこれを最小にすることができるのである。
上述したように、この実施例によれば、自己誘導によるリンギング発生が極めて小さく、さらに相互誘導によるリンギング発生も極めて小さいので、反転トリレンマの補正をしつつリンギング発生を極めて少なくすることができる。
<製造方法>
次に、上述した実施例の垂直偏向コイル2を巻線する巻線方法について図3〜図11を用いて説明する。
図3〜図11は、環状コア3を偏向ヨーク50のネック部4A(図12参照)側から見た図である。環状コア3への巻線は、環状コア3を分割した半割れのコア3aに対して以下に示す工程により行う。各図においては、巻回する電線の先端側(これから巻回する側)を矢印で示している。
次に、上述した実施例の垂直偏向コイル2を巻線する巻線方法について図3〜図11を用いて説明する。
図3〜図11は、環状コア3を偏向ヨーク50のネック部4A(図12参照)側から見た図である。環状コア3への巻線は、環状コア3を分割した半割れのコア3aに対して以下に示す工程により行う。各図においては、巻回する電線の先端側(これから巻回する側)を矢印で示している。
(工程A)<図3参照>
コア3aの一方側(図3の左側)をスタート線5sとして、そこから時計回り方向に電線を巻回する。
この時、当図のように、水平軸X(0°)から所定の角度θ1経た点BS1から所定の角度θ2の点BTa迄の領域E1を密に巻回し、角度θ2以上の領域E2(点BTa−点BTb間)を領域E1よりも疎に巻回する。
コア3aの一方側(図3の左側)をスタート線5sとして、そこから時計回り方向に電線を巻回する。
この時、当図のように、水平軸X(0°)から所定の角度θ1経た点BS1から所定の角度θ2の点BTa迄の領域E1を密に巻回し、角度θ2以上の領域E2(点BTa−点BTb間)を領域E1よりも疎に巻回する。
(工程B)<図4参照>
電線を、コア3aの他方側(図4の右側)における所定の角度θ1の位置BF1まで巻回したら、一方側の角度θ1における2層目の位置BS2に戻す。この時、点BF1と点BS1との間の電線はコア表面に沿った戻り線L1となる。
電線を、コア3aの他方側(図4の右側)における所定の角度θ1の位置BF1まで巻回したら、一方側の角度θ1における2層目の位置BS2に戻す。この時、点BF1と点BS1との間の電線はコア表面に沿った戻り線L1となる。
(工程C)<図5参照>
(工程A)と(工程B)とを繰り返し、所定の積層数nとなるまで電線を巻回する。これによりBコイル5が形成される。
(工程A)と(工程B)とを繰り返し、所定の積層数nとなるまで電線を巻回する。これによりBコイル5が形成される。
(工程D)<図6参照>
所定の積層数巻回した工程Cの後、電線を角度θ1の巻き終わりの位置BFnから長く引き出して引き出し電線L2とする。この引き出し電線L2は、引き続いてPCコイル6を巻回するので、ここでは切断しない。
所定の積層数巻回した工程Cの後、電線を角度θ1の巻き終わりの位置BFnから長く引き出して引き出し電線L2とする。この引き出し電線L2は、引き続いてPCコイル6を巻回するので、ここでは切断しない。
(工程E)<図6参照>
引き出し電線L2をたるませながら点BTaに戻す。
この点BTaはPCコイル6の巻き始めの点PCSでもあるが、両点は概ね一致していればよい。
引き出し電線L2をたるませながら点BTaに戻す。
この点BTaはPCコイル6の巻き始めの点PCSでもあるが、両点は概ね一致していればよい。
(工程F)<図7,図8参照>
電線を点PCSから時計回り方向に点BTbと略同一の点PCFまで巻回する。この実施例では中央の範囲E4において電線を疎に巻回している。
この巻回は、先に巻回したBコイル5の範囲E2の部分に積層するように行うものである。
電線を点PCSから時計回り方向に点BTbと略同一の点PCFまで巻回する。この実施例では中央の範囲E4において電線を疎に巻回している。
この巻回は、先に巻回したBコイル5の範囲E2の部分に積層するように行うものである。
図7以降の図においては、Bコイル5の密に巻回した部分をハッチングで示し、疎に巻回した部分の電線を省略している。
(工程G)<図8,図9参照>
電線を点PCFから再び点PCSに戻す。この時、点PCFから点PCSまで戻る電線は、Bコイル5の外側を通る戻り線L3となる。
電線を点PCFから再び点PCSに戻す。この時、点PCFから点PCSまで戻る電線は、Bコイル5の外側を通る戻り線L3となる。
(工程H)<10参照>
(工程F)と(工程G)とを繰り返し、所定の積層数mとなるまで電線を巻回する。これによりPCコイル6が形成される。電線をm層巻回したら、点PCFから電線を引き出す。
(工程F)と(工程G)とを繰り返し、所定の積層数mとなるまで電線を巻回する。これによりPCコイル6が形成される。電線をm層巻回したら、点PCFから電線を引き出す。
(工程I)<図11参照>
(工程D)で引き出した引き出し電線L2を切断し、PCコイル6側のスタート線である線6sと、Bコイル5側のフィニッシュ線となる線5fとに分ける。
そして、これらの線5s,5fと、(工程A)での巻き始めの線5sと、(工程H)で引き出した電線6fと、を各コイルのリードとして末端処理する。
(工程D)で引き出した引き出し電線L2を切断し、PCコイル6側のスタート線である線6sと、Bコイル5側のフィニッシュ線となる線5fとに分ける。
そして、これらの線5s,5fと、(工程A)での巻き始めの線5sと、(工程H)で引き出した電線6fと、を各コイルのリードとして末端処理する。
以上の手順により垂直偏向コイル(Bコイル5及びPCコイル6)2が形成されるので、この方法で得られた4本のリードを図2に示す回路12のように結線し偏向ヨーク50を製造すればよい。
本実施例の方法によれば、垂直偏向コイル2のBコイル5が複数のコイルで分割されていないので、これを複数層に巻回しても自己誘導は極めて小さい。
従って、水平偏向コイル1からの洩れ磁界がこの自己誘導による誘導起電力に作用してもその誘導起電力は僅かであるので、発生するリンギング量を極めて小さくすることができる。
従って、水平偏向コイル1からの洩れ磁界がこの自己誘導による誘導起電力に作用してもその誘導起電力は僅かであるので、発生するリンギング量を極めて小さくすることができる。
一方、コア3aに対してまずBコイル5を巻回し、そのBコイル5の所定範囲E2を他の範囲E1より疎に巻回し、その所定範囲E1上にPCコイル6を重ねて巻回することで、従来のようなBコイル5とPCコイル6とを分割してコア3aの表面に沿って並ぶように巻線した場合と比べて相互誘導によるリンギングが格段に少なくなる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
Bコイル5の積層巻回数n及びPCコイル6の積層巻回数mは、偏向ヨークの特性に応じて自由に設定することができる。
また、Bコイル5を密に巻回する範囲E1を決める角度θ1及び角度θ2も自由に設定することができる。ただし、上述したように、角度θ2を水平軸Xから50°に対して±5°の範囲内に設定することが好ましく、さらには50°とすることが最も好ましい。
また、Bコイル5を疎に巻回する場合の隣接する巻線同士の間隔は適設定することができる。
また、Bコイル5において、範囲E1を密に巻回する例を説明したが、この範囲を疎に巻回し、範囲E2を範囲E1よりもさらに疎に巻回するようにしてもよい。
また、Bコイル5を密に巻回する範囲E1を決める角度θ1及び角度θ2も自由に設定することができる。ただし、上述したように、角度θ2を水平軸Xから50°に対して±5°の範囲内に設定することが好ましく、さらには50°とすることが最も好ましい。
また、Bコイル5を疎に巻回する場合の隣接する巻線同士の間隔は適設定することができる。
また、Bコイル5において、範囲E1を密に巻回する例を説明したが、この範囲を疎に巻回し、範囲E2を範囲E1よりもさらに疎に巻回するようにしてもよい。
1 水平偏向コイル
2 垂直偏向コイル
3,3a コア
4 セパレータ
4A ネック部
5 バレル磁界発生用コイル(Bコイル)
6 ピンクッション磁界発生用コイル(PCコイル)
5s,6s 巻き始め線
5f,6f 巻き終わり線
11 ダイオード
12 回路
13 基板
50 偏向ヨーク
BS1〜BSn,PCS 巻き始めの点
BF1〜BFn,PCF 巻き終わりの点
BTa,BTb 点
E1〜E4 範囲
E2 疎巻回範囲
L1,L3 戻り線
L2 引き出し電線
L4 渡り線
n,m 積層巻回数
X 水平軸
θ1〜θ3 角度
2 垂直偏向コイル
3,3a コア
4 セパレータ
4A ネック部
5 バレル磁界発生用コイル(Bコイル)
6 ピンクッション磁界発生用コイル(PCコイル)
5s,6s 巻き始め線
5f,6f 巻き終わり線
11 ダイオード
12 回路
13 基板
50 偏向ヨーク
BS1〜BSn,PCS 巻き始めの点
BF1〜BFn,PCF 巻き終わりの点
BTa,BTb 点
E1〜E4 範囲
E2 疎巻回範囲
L1,L3 戻り線
L2 引き出し電線
L4 渡り線
n,m 積層巻回数
X 水平軸
θ1〜θ3 角度
Claims (3)
- 一対の鞍型水平偏向コイルと環状のコアと該コアに巻回された一対のトロイダル型垂直偏向コイルとを備え、
前記垂直偏向コイルは、バレル磁界を発生させる第1のコイルとピンクッション磁界を発生する第2のコイルとを有して成り、
前記第2のコイルと互いに逆極性に並列接続された2個のダイオードとを直列接続し、前記第1のコイルと前記第2のコイル及び前記ダイオードとを並列接続して成る偏向ヨークにおいて、
前記第1のコイルの前記コアに沿った電線巻回範囲の中央を含む所定の範囲を前記電線巻回範囲の両端部側よりも疎に巻回した疎巻回範囲とし、略該疎巻回範囲において前記第2のコイルを前記第1のコイルの上に巻回して成ることを特徴とする偏向ヨーク。 - 前記第1のコイルは電線が複数の層に巻回されて成り、
前記鞍型水平偏向コイルからの水平偏向磁界により発生する、前記各層間で隣接する電線の誘起電圧を、略同電位にして成ることを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。 - 前記コアに、前記第1のコイルを前記所定範囲が疎になるよう連続して巻回する第1のコイル巻回工程と、
略前記所定範囲の前記第1のコイル上に前記第2のコイルを巻回する第2のコイル巻回工程と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の偏向ヨークを製造する偏向ヨークの製造方法。
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