JP2005158578A - 車載用電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全性を確保した上で回転つまみのパネル面からの突出量を大きくすることが可能な「車載用電子機器」を提供すること。
【解決手段】 ロータリエンコーダ19を保持基板17上に実装すると共に、この保持基板17の外縁部に突出形成した一対の耳片20aをスタッド16に固定し、ロータリエンコーダ19の回転軸19aに取り付けた回転つまみ6を前ケース2の前面(パネル面)から比較的大きな寸法Hで突出させた。これにより、通常の使用時に操作者は回転つまみ6の周面部6aを摘み易くなり、回転つまみ6の操作性を高めることができると共に、外部から回転つまみ6に所定値以上の押圧力が加わったときに、保持基板17を耳片20a(脆弱部)で破断させて操作つまみ6の突出量Hを減少させることができるため、自動車の衝突時や急ブレーキ時等の安全性を確保することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、機器本体のパネル面に配置された回転つまみを操作者が回転操作することにより、機器本体の内部に配設されたロータリエンコーダ等の回転操作型電気部品を動作させる車載用電子機器に関するものである。
車載用オーディオ装置やナビゲーション装置等の車載用電子機器では、機器本体のパネル面に複数の操作ノブや液晶ディスプレイ(LCD)を配置し、操作者が各操作ノブを選択的に操作することにより種々の制御を行い、その制御内容を液晶ディスプレイに表示するようになっている。
従来より、このような車載用電子機器において、機器本体のパネル面に操作ノブ群としてプッシュ式の操作キーと回転式の回転つまみを配置し、操作者(搭乗者)が操作キーを押圧操作することで内部のプッシュスイッチ等を動作させ、操作者が回転つまみを回転操作することで内部のロータリエンコーダ等を動作させようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−340644号公報(第3頁、図1)
ところで、この種の車載用電子機器において、操作キーと回転つまみはABS樹脂等の硬質プラスチックで成形されるのが一般的であり、これら操作キーと回転つまみのパネル面からの突出量は、自動車の衝突時や急ブレーキ時等の安全性を考慮して比較的小さな値(例えば9.5mm以下)に設定されることが多い。その際、操作者の手指で天面を押圧操作される操作キーの場合、パネル面からの突出量が少なくても操作性が低下することはほとんどないが、操作者の手指で外周面を摘んで回転操作される回転つまみの場合、パネル面からの突出量が少ないと操作性が悪くなるという難点がある。そこで、操作つまみのパネル面からの突出量を現状よりも大きな値(例えば10mm)に設定して操作性を高めることが考えられるが、この場合、硬質プラスチックからなる回転つまみの突出量を単に大きくすることは、衝突時や急ブレーキ時等の安全性の面から好ましくない。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、安全性を充分に確保した上で回転つまみのパネル面からの突出量を大きくすることが可能な車載用電子機器を提供することにある。
本発明は、操作つまみの回転操作によって動作される回転操作型電気部品を保持基板上に実装し、この保持基板の一部に他の部分に比べて機械的強度が低い脆弱部を設け、この脆弱部を機器本体内に設置された取付部に固定することとする。このような構成を採用すると、操作つまみを機器本体のパネル面から前方へ大きく突出させることにより、操作者が操作つまみを操作するときの操作性を高めることができ、外部から回転つまみに所定値以上の押圧力が加わったときに、その押圧力により保持基板が脆弱部で破断して操作つまみのパネル面からの突出量が減少するため、自動車の衝突時や急ブレーキ時等の安全性を確保することができる。
本発明の車載用電子機器は、回転操作型電気部品の回転軸に取り付けられた回転つまみを機器本体のパネル面から前方へ突出させ、この回転操作型電気部品が実装された保持基板に脆弱部を設けると共に、この脆弱部を機器本体内に設置された取付部に固定したので、通常の使用時は操作つまみをパネル面から前方へ大きく突出させることにより、操作者が操作つまみを操作するときの操作性を高めることができ、外部から回転つまみに所定値以上の押圧力が加わったときに、保持基板を脆弱部で破断させて操作つまみのパネル面からの突出量を減少させることにより、自動車の衝突時や急ブレーキ時等の安全性を確保することができる。
本発明は、機器本体と、この機器本体の内部に配置された保持基板と、この保持基板上に実装された回転操作型電気部品と、この回転操作型電気部品の回転軸に取り付けられた回転つまみとを備え、前記回転つまみを前記機器本体のパネル面から前方へ突出させた車載用電子機器において、前記保持基板の前記回転操作型電気部品が実装された領域の外側に脆弱部を設けると共に、この脆弱部を前記機器本体内に設置された取付部に固定し、前記回転つまみに所定値以上の押圧力が作用したとき、前記保持基板が前記脆弱部で破断されるように構成した。
このように構成された車載用電子機器によれば、通常の使用時は操作つまみをパネル面から前方へ大きく突出させることにより、操作者が操作つまみを操作するときの操作性を高めることができ、外部から回転つまみに所定値以上の押圧力が加わったときに、保持基板を脆弱部で破断させて操作つまみのパネル面からの突出量を減少させることにより、自動車の衝突時や急ブレーキ時等の安全性を確保することができる。
上記の構成において、前記保持基板として紙フェノール板やガラスエポキシ板等のリジッドタイプのプリント配線板を使用することも可能であるが、この保持基板が、回転操作型電気部品の外部端子に接続される配線パターンを有する可撓性フィルムと、この可撓性フィルムを支持する合成樹脂製の補強板との2層構造からなることが好ましい。この場合、補強板に脆弱部を設けると共に、可撓性フィルムを脆弱部に対向する部分で除去すれば、回転つまみに所定値以上の押圧力が加わったときに、保持基板を可撓性フィルムに邪魔されずに補強板の脆弱部で確実に破断することができて好ましい。
また、上記の構成において、パネル面の裏側に支持板とこの支持板上に載置されたシート状スイッチ本体とを配設し、このシート状スイッチ本体のベースフィルムから延出した部分を保持基板の可撓性フィルムとなせば、パネル面に回転つまみの他にプッシュ式の操作キーを配置した場合でも、回転つまみによって動作される回転操作型電気部品と操作キーによって動作されるプッシュスイッチとを共通のベースフィルムに実装できて好ましい。その際、支持板とシート状スイッチ本体に回転操作型電気部品を挿通させる貫通孔を設けると共に、支持板の裏面に複数本のスタッドを垂設し、これらスタッドを取付部として補強板の脆弱部を固定することが好ましい。
また、上記の構成において、補強板の板厚を部分的に薄くして脆弱部とすることも可能であるが、補強板の外縁部に周囲を切り欠かれた耳片を形成し、この耳片を脆弱部となせば、補強板に脆弱部を簡単に形成することができて好ましい。
実施例について図面を参照して説明すると、図1は車載用電子機器の正面図、図2は図1のII−II線に沿う拡大断面図、図3は図1のIII−III線に沿う拡大断面図、図4は支持板とシート状スイッチ本体の平面図、図5は保持基板の平面図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図、図7は保持基板の取付構造を示す分解斜視図、図8は支持板とシート状スイッチ本体をブラケットに載置した状態を示す平面図、図9はシート状スイッチ本体の要部断面図である。
本実施例に係る車載用電子機器は、例えばナビゲーション装置として使用されるものであり、車内のインストルメントパネル等に配設される図示しない金属製の外部シャーシと、この外部シャーシの前端部に取り付けられた機器本体であるパネルユニット1とを備えている。パネルユニット1は合成樹脂製の前ケース2と後ケース3とで構成されており、両ケース2,3はスナップ結合によって接合・一体化されるようになっている。
図1に示すように、前ケース2の前面(パネル面)の中央位置には矩形状の開口2aが形成されており、パネルユニット1の内部に配置された液晶ディスプレイ(LCD)4は開口2a内に露出している。また、前ケース2の前面に一対の回転つまみ6と複数の操作キー7が配置されており、これら回転つまみ6と操作キー7は開口2aの上辺を除く周囲に近接した状態で配列されている。回転つまみ6と操作キー7はABS樹脂等の硬質プラスチックで成形されており、図示省略されているが、回転つまみ6と操作キー7の表面には自身の機能等を表す表示部が形成されている。回転つまみ6は後述する回転操作型電気部品を回転操作するものであり、図2に示すように、回転つまみ6はパネル面である前ケース2の前面から所定寸法Hだけ突出している。この回転つまみ6の突出量Hは操作性を考慮して比較的大きな値に設定されており、本実施例の場合、突出量Hを約10mmに設定して操作者が回転つまみ6を回転操作し易くしている。
一方、操作キー7は後述するプッシュスイッチを押圧操作するものであり、この操作キー7は前ケース2の裏面に取り付けられた桟状部材7aにヒンジ部7bを介して揺動可能に支持されている。図3に示すように、この操作キー7は前ケース2の貫通孔2bを通って前面側へ僅かに突出しており、操作者が操作キー7の天面を押圧操作し易くしている。なお、本実施例の場合、前ケース2の左右両側に列状に近接配置された複数の操作キー7が共通の桟状部材7aにヒンジ結合されてユニット化されているが、互いに分離された個々の操作キー7を用いてもよい。また、操作キー7はヒンジ部7bを揺動支点として貫通孔2b内を移動するが、回転軸を中心に貫通孔2b内をシーソ状に揺動する操作キーや、貫通孔2b内を前後方向へ平行移動する操作キーを用いることも可能であり、要は、操作者の押圧操作によって操作キー7が後述するプッシュスイッチを動作できればよい。
後ケース3の内底面には導電性金属板からなるブラケット5がネジ止めされており、液晶ディスプレイ4はこのブラケット5にネジ止めやリベット止め等の手段で取り付けられている。ブラケット5はアース部材として機能するものであり、車体側のグランドと同電位に保たれている。図3と図8に示すように、ブラケット5の左右両側にはL字状に折り曲げられた載置部5aが一体形成されており、これら載置部5a上には枠状の支持板8がネジ止め等の手段により固定されている。この支持板8は鉄板等の金属平板をプレス加工したものからなり、その上辺を除く左右両辺と下辺にはシート状スイッチ本体9が敷設されている。
図4に示すように、支持板8の上側隅部には一対の貫通孔8aが形成されており、シート状スイッチ本体9にはこれら貫通孔8aに一致する一対の貫通孔9aが形成されている。図9に示すように、シート状スイッチ本体9は複数のタクトばね10を介して積層・一体化されたベースフィルム11とオーバーフィルム12とで構成されており、これらベースフィルム11とオーバーフィルム12はPET等の可撓性フィルムで形成されている。ベースフィルム11の表面には複数のLED13が実装されると共に、複数の固定接点14や図示せぬ配線パターンが形成されており、前述した回転つまみ6と操作キー7の表示部は各LED13から発せられる光によって照光されるようになっている。また、ベースフィルム11の左右両側にはそれぞれ幅狭なリード部11aを介して基板部11bが延出形成されており、ベースフィルム11の下辺にはシート状スイッチ本体9を図示せぬ制御回路に接続するためのコネクタ部11cが延出形成されている。なお、ベースフィルム11の背面はリード部11aと基板部11bおよびコネクタ部11cを除くほぼ全面が接着剤を用いて支持板8に貼着されている。
タクトばね10はリン青銅等の導電性金属薄板をドーム状にフォーミングしたもので、このタクトばね10は各操作キー7の内側面に形成された押圧突起7cの後方にそれぞれ配置されている(図3参照)。タクトばね10の頂部はその真下の固定接点14と所定間隔を存して対向してしており、これらタクトばね10と固定接点14の対で1つのプッシュスイッチが構成されている。すなわち、タクトばね10はプッシュスイッチの可動接点として機能するものであり、シート状スイッチ本体9は各操作キー7に対応する複数のプッシュスイッチを有している。
オーバーフィルム12はベースフィルム11のリード部11aと基板部11bおよびコネクタ部11cを除く部分に貼着されており、各タクトばね10はオーバーフィルム12によってベースフィルム11からの脱落が防止されている。このオーバーフィルム12には複数の透孔12aが形成されており、各LED13はそれぞれ透孔12aを挿通して回転つまみ6と操作キー7の裏面側に対向している。また、これらベースフィルム11とオーバーフィルム12には同一形状の孔が形成されており、ベースフィルム11にオーバーフィルム12を貼着して両者の孔を重ねることにより、シート状スイッチ本体9に前述した貫通孔9aが形成されている。さらに、オーバーフィルム12の左右両辺にはベースフィルム11の縁部から外方へ突出する複数の突片12bが一体形成されており、これら突片12bを含めてオーバーフィルム12の表面には導電層15が形成されている。この導電層15はオーバーフィルム12の表面にカーボンインクを印刷することによって形成されたもので、図4のハッチングで示すように、導電層15は各タクトばね10の頂部に重なる部分等の一部を除いてオーバーフィルム12のほぼ全面に印刷形成されている。ここで、導電層15はシート状スイッチ本体9として完成後のオーバーフィルム12の表面に形成することも可能であるが、ベースフィルム11に貼着する前のシート状のオーバーフィルム12の表面にカーボンインクを印刷して導電層15を形成した後、このオーバーフィルム12を外形抜きしてベースフィルム11に貼着すれば、シート状スイッチ本体9の製造ラインで導電層15を簡単に形成することができる。
なお、図4において、支持板8の縁部から外方へ突出するシート状スイッチ本体9の下辺部やオーバーフィルム12の各突片12bは内方へ折り返されて支持板8の裏面に貼着されており、これら折り返し部分はブラケット5の載置部5aに接触している(図9参照)。これにより、シート状スイッチ本体9の表面に形成された導電層15は、各突片12b等の折り返し部分を介してアース部材であるブラケット5に接続されることになる。
図2と図7および図8に示すように、支持板8の裏面側には取付部としてのスタッド16がかしめ固定されており、このスタッド16は左右両側の貫通孔8aを挟んでそれぞれ180度対向する位置に配設されている。これらスタッド16は後ケース3の内底面に向かって垂下しており、後ケース3の当該部位には機械的強度を部分的に低下させるための多数の小孔3aが形成されている。また、対をなすスタッド16の後端にはネジ18を用いて保持基板17が固定されており、この保持基板17上には回転操作型電気部品であるロータリエンコーダ19が実装されている。ロータリエンコーダ19の回転軸19aは支持板8とシート状スイッチ本体9の貫通孔8a,9aを挿通して前ケース2の前方へ突出しており、この回転軸19aに前述した回転つまみ6が圧入・固定されている。この回転つまみ6は円筒状の周面部6aを有し、この周面部6aの後端は前ケース2の前面に形成された環状凹溝2c内に入り込んでいる(図2参照)。ただし、周面部6aの後端と環状凹溝2cの内底面との間には所定の隙間hが確保されており、本実施例の場合、この隙間hは約1.5mmに設定されている。なお、環状凹溝2cの内側には回転つまみ6の表示部を照光するためのLED13が配置されているが、回転つまみ6の周面部6aの後端が環状凹溝2c内に入り込むことにより、環状凹溝2cの内周縁の突堤2dと周面部6aの後端とが部分的にオーバーラップしているため、LED13の光が環状凹溝2cを通って前ケース2の外部に漏れることはない。
図5と図6に示すように、保持基板17は、前述したベースフィルム11の基板部11bと、この基板部11bを支持する補強板20とで構成されており、基板部11bは補強板20の裏面のほぼ全域に接着剤を用いて貼着されている。この補強板20はガラス入りエポキシ樹脂等のプラスチック板からなり、その外縁部を切り欠くことによって一対の耳片20aが形成されている。これら耳片20aにはネジ18を挿通するための取付孔20bが形成されており、保持基板17は両耳片20aがネジ18を用いてスタッド16の後端に取り付けられるようになっている。これら耳片20aは脆弱部として機能するものであり、補強板20の両耳片20aで挟まれた領域には複数の端子挿入孔20cが形成されている。補強板20は均一厚のプラスチック板を所定形状に外形抜きすることによって得られ、この外形抜き時に耳片20aと取付孔20bおよび端子挿入孔20cも同時に形成することができる。基板部11bはPET等の可撓性フィルムで形成されたベースフィルム11を延出させたものであり、その表面には図示せぬ半田ランドと配線パターンが形成されている。この基板部11bは補強板20の裏面の両耳片20aを除くほぼ全域に貼着されており、保持基板17は両耳片20aを除く大部分が補強板20と基板部11bとの2層構造となっている。したがって、脆弱部として機能する両耳片20aはプラスチック板のみの単層構造となり、それ以外の2層構造の部分に比べて破壊強度が低くなっている。
ロータリエンコーダ19は回転軸19aを回転することによってパルス信号を出力するものであり、本実施例の場合、回転軸19aを押圧することでスイッチングが行われるプッシュスイッチ付きのロータリエンコーダ19が用いられている。このロータリエンコーダ19は補強板20の中央部分に搭載されており、ロータリエンコーダ19から後方へ突出する複数本の外部端子19bは補強板20の端子挿入孔20cを挿通して基板部11bの半田ランドに半田付けされている。前述したように、ロータリエンコーダ19が搭載される部分の保持基板17は補強板20と基板部11bとの2層構造であるため、ロータリエンコーダ19を保持基板17上に安定した姿勢で実装することができる。なお、前述したように基板部11bを有するベースフィルム11はシート状スイッチ本体9の一部をなすものであるため、図4に示すように、ロータリエンコーダ19を保持基板17上に実装した状態でシート状スイッチ本体9を支持板8上に敷設することができる。そして、支持板8上に貼着されたベースフィルム11のリード部11aを支持板8の裏面側に折り返し、ロータリエンコーダ19の回転軸19aを支持板8とシート状スイッチ本体9の貫通孔8a,9aを挿通して前ケース2の前方へ突出させた後、補強板20の両耳片20aをネジ18を用いてスタッド16の後端に取り付けることにより、図8に示すように、保持基板17上に実装されたロータリエンコーダ19をスタッド16を介して支持板8に取り付けることができる。
このように構成された車載用電子機器において、操作者が前ケース2の前面から突出する回転つまみ6の周面部6aを摘んで回転操作すると、回転つまみ6に連動してロータリエンコーダ19の回転軸19aが回転し、ロータリエンコーダ19から回転つまみ6の回転方向と回転量に応じたパルス信号が出力される。この出力信号は保持基板17の基板部11b等のベースフィルム11に形成された配線パターンを通って図示せぬ制御回路に入力され、制御回路はその入力信号に基づいて例えば音量調整等を実行する。この場合、回転つまみ6が前ケース2の前面から比較的大きな寸法H(H≒10mm)で突出しているため、操作者は回転つまみ6の周面部6aを摘み易くなり、回転つまみ6の操作性が高められている。また、回転つまみ6の周面部6aの後端と前ケース2の環状凹溝2cの内底面との間に隙間h(h≒1.5mm)が確保されているため、本実施例のようにプッシュスイッチ付きのロータリエンコーダ19を用いたとしても、回転つまみ6を押圧操作して回転軸19aを若干量だけ押し込むことにより、ロータリエンコーダ19のプッシュスイッチを動作させることができ、このプッシュスイッチから発生する接点の切換信号に基づいて例えばナビゲーション装置の電源をオンまたはオフにすることができる。
一方、操作者が前ケース2の前面に露出する任意の操作キー7の天面を押圧操作すると、該操作キー7がヒンジ部7bを揺動支点として貫通孔2b内方に押し込まれるため、その真後に位置するシート状スイッチ本体9のプッシュスイッチが動作される。すなわち、任意の操作キー7の天面が押圧操作されると、該操作キー7の内側面に形成された押圧突起7cがシート状スイッチ本体9のタクトばね10を押圧し、該タクトばね10が座屈してその真後の固定接点14に接触する。この時、タクトばね10からクリック感(節度感)が生起されるため、操作キー7を押圧操作する操作者はプッシュスイッチが動作されたことをクリック感を伴って認識することができる。また、かかる操作キー7の押圧操作時に、操作者に帯電した静電気が操作キー7と貫通孔2bとの間の隙間から前ケース2の内部に入り込んだとしても、この静電気はシート状スイッチ本体9の表面に形成された導電層15からアース部材であるブラケット5を介してグランドラインに落とされるため、パネルユニット1内に設けられた制御回路等の電気回路を静電気から保護することができる。また、この導電層15は黒色のカーボンインクを印刷することによって形成されたものであるから、LED13の光がシート状スイッチ本体9の表面で乱反射することが導電層15によって抑制され、それゆえ、LED13の光が操作キー7の表示部以外の不所望な部位から漏れることを防止できる。
また、このように構成された車載用電子機器において、自動車の衝突や急ブレーキ等によって回転つまみ6の天面に所定値以上の押圧力が加わると、回転つまみ6への押圧力がロータリエンコーダ19を介して保持基板17の両耳片20a(脆弱部)に集中することにより、保持基板17が両耳片20aの基端部で破断してスタッド16から分離する。その結果、回転つまみ6が前ケース2の環状凹溝2c内に最大で隙間h分だけ押し込まれるため、回転つまみ6の前ケース2からの突出量が減少し、本実施例の場合はH−h=8.5mmまで減少する。したがって、回転つまみ6の前ケース2のパネル面からの突出量は通常使用時に比べて大幅に減少し、自動車の衝突や急ブレーキ時等の安全性が充分に確保されている。
このように本実施例に係る車載用電子機器では、ロータリエンコーダ(回転操作型電気部品)19を保持基板17上に実装すると共に、この保持基板17の外縁部に突出形成した一対の耳片20aをスタッド16に固定し、ロータリエンコーダ19の回転軸19aに取り付けた回転つまみ6を前ケース2の前面(パネル面)から比較的大きな寸法H(H≒10mm)で突出させたため、通常の使用時に操作者は回転つまみ6の周面部6aを摘み易くなり、回転つまみ6の操作性を高めることができる。そして、外部から回転つまみ6に所定値以上の押圧力が加わったときに、保持基板17を耳片20a(脆弱部)で破断させて操作つまみ6の突出量Hを減少させることができるため、自動車の衝突時や急ブレーキ時等の安全性を確保することができる。また、保持基板17に対向する後ケース3の内底面に多数の小孔3aを形成し、当該部位の機械的強度を部分的に低下させてあるため、万一、耳片20aで破断された保持基板17が後ケース3の内底面に衝突したとしても、後ケース3を小孔3aの形成領域で破壊させることができ、より一層の安全性が確保されている。
また、保持基板17が、ロータリエンコーダ19の外部端子19bに接続される半田ランドや配線パターンを有する基板部(可撓性フィルム)11bと、この基板部11bを支持する合成樹脂製の補強板20との2層構造からなり、この補強板20に脆弱部としての耳片20aを形成すると共に、基板部11bを耳片20aに対向する部分で除去してあるため、回転つまみ6に所定値以上の押圧力が加わったときに、基板部11bに邪魔されることなく補強板20の耳片20a(脆弱部)で確実に破断することができる。しかも、均一厚のプラスチック板から補強板20を所定形状に外形抜きする際に、脆弱部としての耳片20aも同時に形成することができる。
また、前ケース2の裏面側に支持板8上に支持されたシート状スイッチ本体9を敷設し、このシート状スイッチ本体9のベースフィルム11から延出した部分を保持基板17の基板部(可撓性フィルム)11bとしたので、前ケース2のパネル面に回転つまみ6の他にプッシュ式の操作キー7を配置したにも拘わらず、回転つまみ6によって動作されるロータリエンコーダ(回転操作型電気部品)19と操作キー7によって動作されるシート状スイッチ本体9のタクトばね10(プッシュスイッチ)とを共通のベースフィルム11に実装することができる。
実施例に係る車載用電子機器の正面図である。 図1のII−II線に沿う拡大断面図である。 図1のIII−III線に沿う拡大断面図である。 支持板とシート状スイッチ本体の平面図である。 保持基板の平面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 保持基板の取付構造を示す分解斜視図である。 支持板とシート状スイッチ本体をブラケットに載置した状態を示す平面図である。 シート状スイッチ本体の要部断面図である。
符号の説明
1 パネルユニット(機器本体)
2 前ケース
2c 環状凹溝
3 後ケース
3a 小孔
5 ブラケット
6 回転つまみ
7 操作キー
8 支持板
8a 貫通孔
9 シート状スイッチ本体
9a 貫通孔
10 タクトばね
11 ベースフィルム
11a リード部
11b 基板部
11c コネクタ部
12 オーバーフィルム
13 LED
14 固定接点
16 スタッド(取付部)
17 保持基板
18 ネジ
19 ロータリエンコーダ(回転操作型電気部品)
19a 回転軸
19b 外部端子
20 補強板
20a 耳片(脆弱部)
20b 取付孔
20c 端子挿入孔

Claims (6)

  1. 機器本体と、この機器本体の内部に配置された保持基板と、この保持基板上に実装された回転操作型電気部品と、この回転操作型電気部品の回転軸に取り付けられた回転つまみとを備え、前記回転つまみを前記機器本体のパネル面から前方へ突出させた車載用電子機器において、
    前記保持基板の前記回転操作型電気部品が実装された領域の外側に脆弱部を設けると共に、この脆弱部を前記機器本体内に設置された取付部に固定し、前記回転つまみに所定値以上の押圧力が作用したとき、前記保持基板が前記脆弱部で破断されるように構成したことを特徴とする車載用電子機器。
  2. 請求項1の記載において、前記保持基板が、前記回転操作型電気部品の外部端子に接続される配線パターンを有する可撓性フィルムと、この可撓性フィルムを支持する合成樹脂製の補強板とからなることを特徴とする車載用電子機器。
  3. 請求項2の記載において、前記補強板に前記脆弱部を設けると共に、前記可撓性フィルムを該脆弱部に対向する部分で除去したことを特徴とする車載用電子機器。
  4. 請求項2または3の記載において、前記パネル面の裏側に支持板とこの支持板上に載置されたシート状スイッチ本体とを配設し、このシート状スイッチ本体のベースフィルムを延出させて前記可撓性フィルムとなしたことを特徴とする車載用電子機器。
  5. 請求項4の記載において、前記支持板と前記シート状スイッチ本体に前記回転操作型電気部品を挿通させる貫通孔を設けると共に、前記支持板の裏面に前記取付部としての複数本のスタッドを垂設したことを特徴とする車載用電子機器。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項の記載において、前記補強板の外縁部に周囲を切り欠かれた耳片を形成し、この耳片を前記脆弱部となしたことを特徴とする車載用電子機器。
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