JP3279809B2 - 電子機器の操作装置 - Google Patents

電子機器の操作装置

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JP3279809B2
JP3279809B2 JP07248494A JP7248494A JP3279809B2 JP 3279809 B2 JP3279809 B2 JP 3279809B2 JP 07248494 A JP07248494 A JP 07248494A JP 7248494 A JP7248494 A JP 7248494A JP 3279809 B2 JP3279809 B2 JP 3279809B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車載用音響機器
などのように操作面に配置された操作部材により、操作
面の内部に設けられたタクトスイッチやボリュームなど
の操作電子部品が操作される電子機器の操作装置に係
り、特に操作面や操作部材に与えられた静電気が操作電
子部品などを経て回路部に伝わらないようにした電子機
器の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、車載用音響機器の操作装置の部
分を示す断面図である。車載用音響機器の前方にはノー
ズ部と称される操作装置が設けられているが、図6では
この操作装置の表面カバーを符号1にて示している。表
面カバー1の前面は操作面1aである。表面カバー1の
内方には主回路基板2が配置されている。主回路基板2
の前方には小基板となる回路基板3が設けられ、この回
路基板3は主回路基板2に対し支柱4,4により固定さ
れている。回路基板3のAとBで示す位置には、操作電
子部品としてタクトスイッチ5,5が実装され、タクト
スイッチ5,5の押釦5a,5aが表面カバー1に向け
られている。回路基板3には照光用のランプ6が実装さ
れ、この照光用のランプ6は色付カバーにより覆われて
いる。主回路基板2と回路基板3との間は、複数のコネ
クタピン7により連結されており、両回路基板2と3の
それぞれの導電パターンがこのコネクタピン7により導
通されている。
【0003】表面カバー1と回路基板3との間には、透
光性の樹脂材料により形成された導光部材8が配置され
ている。前記ランプ6は導光部材8の凹部8a内に挿入
されている。ランプ6から発せられる色付の光は、導光
部材8により導かれ、表面カバー1の操作面1aに配置
された操作釦9と10が背面照明され、さらに操作面1
aに設けられた表示部が背面照明される。前記操作釦9
と10を配置するため、表面カバー1には穴CとDが形
成されている。穴Cに装着される操作釦9は操作面1a
の前方から穴Cに挿入され、爪9aが表面カバー1の背
面に掛止されることにより取り付けられる。この操作釦
9の後方には、前記導光部材8の一部により弾性腕を介
して進退自在に形成された押圧部8bが設けられ、押圧
部8bがAの位置にあるタクトスイッチ5の押釦5aに
対向している。操作面1aに現れている操作釦9が押さ
れると、押圧部8bを介して押釦5aが押される。
【0004】表面カバー1の穴Dには操作釦10が配置
される。この操作釦10の背面には付勢部材11が一体
に固定されている。付勢部材11は弾性に富んだ透光性
の樹脂材料により形成されたものであり、前記操作釦1
0は、付勢部材11の前面に嵌着や圧入や接着などの手
段で固定されている。操作釦10の基端周囲には前記付
勢部材11の一部により形成された鍔11aが形成され
ている。操作釦10は表面カバー1の内側から前記穴D
に挿入され、鍔11aが表面カバー1の背面に当たっ
て、操作釦10の前方への抜け止めがなされている。付
勢部材11には、表面カバー1の内面から突出する突起
に凹凸嵌合されて固定される柱11cと、この柱から延
びて前記押釦10を弾性的に支える弾性腕11dが一体
に形成されている。また、付勢部材11の背面には押圧
ピン11bが一体に形成されており、この押圧ピン11
bは、導光部材8に穿設された穴8e内を通過して、B
の位置にあるタクトスイッチ5の押釦5aに対向してい
る。操作釦10は弾性腕11dの弾性力により操作面1
aの方向へ付勢されており、操作釦10が押されると、
この付勢力に対抗して押圧ピン11bが内方へ移動し押
釦5aが押される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の操作装置で
は、静電気を帯びた指などにより操作されたときに、静
電気が回路基板3の導電部やタクトスイッチ5自体また
はタクトスイッチ5の端子などに伝わって、例えば主回
路基板2に実装されたICや他の電子素子などに伝わ
り、これらの電子素子を破壊するという問題がある。操
作面1aの操作釦が静電気を帯びた手などで触られたと
き、静電気は操作装置に形成された隙間から侵入し、回
路基板の導電部やタクトスイッチの端子などに伝わる。
そこで、図6に示す操作装置を見ると、まず操作釦10
の外周と表面カバー1の穴Dとの隙間から静電気が侵入
しようとするが、その後方には付勢部材11の鍔11a
が重ねて設けられているため、この鍔11aにより静電
気の侵入が防止される。さらに付勢部材11の後方に位
置する導光部材8には穴8eが穿設されているが、その
前方には付勢部材11が重ねられて配置されている。よ
ってこの穴8eから回路基板3の方向へ直接静電気が伝
わりにくくなっている。このように操作釦10の部分か
ら回路基板3の表面およびタクトスイッチ5へは静電気
が直接伝わりにくい構造となっている。
【0006】一方、図示上方に設けられた操作釦9の場
合には、この操作釦9の外周と穴Cとの隙間から静電気
が侵入した場合、その後方に位置する押圧部8bの周囲
には、導電部材8の切欠きによる空間(イ)や、押圧部
8bの上方の空間(ロ)が開いており、これらの空間
(イ)と(ロ)から回路基板3へ直接静電気が伝わりや
すくなっている。よって静電気が回路基板3の表面の導
電パターン、あるいはタクトスイッチ5の端子などを伝
わって回路内に入りやすくなっている。特に図6に示す
従来例では、前記空間(ロ)が形成されている部分にコ
ネクタピン7の先端が現れているため、静電気は直接に
このコネクタピン7に及び、そのまま主回路基板2の回
路部に伝わって、主回路基板2に実装されたICや電子
素子などが破壊されやすいものとなっている。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、操作面から内部に静電気が侵入しやすい構造であ
っても、静電気による回路部品の破壊などを避けること
ができるようにした電子機器の操作装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電子機器の
操作装置は、操作部材が配置された操作面の内方に、前
記操作部材により動作させられる操作電子部品が実装さ
れた基板と、さらに内方に位置する他の基板とが配置さ
れている電子機器の操作装置において、前記基板と前記
他の基板とを電気的に接続する複数のコネクタピンと、
前記操作面と前記操作電子部品が実装された基板との間
に介装される絶縁シートとが設けられ、複数の前記コネ
クタピンのうちのアースピンが、前記絶縁シートに形成
された切欠きまたは穴に露出されていることを特徴とす
るものである。
【0009】また、前記操作電子部品が実装された基板
から突出する前記アースピン以外のコネクタピンの先部
が、前記絶縁シートで覆われているものが好ましい。ま
た、前記絶縁シートの一部の延出片が両基板間に延びて
おり、両基板間に延びる前記コネクタピンが、前記延出
片で覆われているものが好ましい。 さらに、前記絶縁シ
ートの基部に支持片が折り曲げ形成されて、前記支持片
に穴が形成されており、前記コネクタピンの基端部は前
記穴に挿入されて前記他の基板に固定されているもので
あってもよい。
【0010】
【作用】上記手段では、操作面に配置された操作部材の
取付構造あるいはその内部構造が、静電気の侵入を許容
しやすいものである場合、指などから与えられ操作部材
の周囲から侵入した静電気は基板の導電部に伝わろうと
しあるいは操作電子部品の端子などに伝わろうとする。
しかし、操作電子部品さらに好ましくは操作電子部品お
よびその周囲が絶縁シートにより覆われているため、静
電気が操作電子部品およびその周囲の導電部に伝わりに
くくなる。しかも絶縁シートに形成された切欠きまたは
穴にはアース部が露出しているため、静電気はこのアー
ス部に導かれやすくなる。静電気がアース部に積極的に
導かれ、またアース部を介して逃がすことができること
により、回路中のICや電子素子が静電気による影響を
受けるのを防止することができる。
【0011】特に、基板にコネクタピンが設けられてい
る場合に、このコネクタピンのアースピンを絶縁シート
の切欠きまたは穴から露出させ、静電気をアースピンに
導くようにすれば、他のコネクタピンに静電気が伝わる
のを防止できる。またコネクタピンにはアースピンが含
まれているので、静電気を逃がすためのアース部を特別
に設ける必要がなくなる。特にアースピンのように先端
が鋭利なアース部の場合には、静電気を積極的に受ける
ようになり、静電気をアース部に逃がしやすくなる。
【0012】しかし、アース部としてはコネクタピンを
使用することに限られず、基板のアース導電部から静電
気の入りやすい位置にピンを延ばし、このピンの先端を
絶縁シートの切欠きまたは穴から露出させてもよい。あ
るいは回路基板のアース用の導電パターンに半田盛りな
どを設け、このアース盛りを絶縁シートの切欠きや穴か
ら露出させてもよい。
【0013】またアース部を絶縁シートの切欠きまたは
穴から露出させるときの最も好ましい構造は、前記切欠
きまたは穴からアースピンや他のアース部を操作面方向
へ突出させることである。ただし、アース部が前記切欠
きや穴よりも基板方向にやや退行した位置にあっても、
静電気は絶縁シートの切欠きまたは穴を通過してアース
部に伝わりやすくなるので十分な効果が得られる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1は電子機器の操作装置の一例として車載用音響機器
の操作装置を示す部分分解斜視図、図2は図1のII矢
視の部分正面図、図3は図1のIII矢視の正面図、図
4は図1のIV−IV線の拡大断面図、図5は絶縁シー
トの取付状態を示す部分斜視図である。図4と従来例で
説明した図6との対比から明らかなように、以下の実施
例に示す車載用音響機器の操作装置の基本的な構造は、
図6に示した従来例と同じである。図1と図4におい
て、符号1は操作装置の表面カバーであり、その前面が
操作面1aである。操作面1aは、表面カバー1の前方
に隆起して形成されているものであり、その上部に穴C
が下部には穴Dが開口し、隆起部の両側部には穴E,E
が開口している。穴Cには操作部材である操作釦9が取
り付けられる。操作釦9の両側部には弾性変形できる爪
9a,9aが形成されている。操作釦9が操作面1aの
前方から穴C内に挿入されると、爪9a,9aが穴Cの
内面に掛止され、これにより操作釦9が取り付けられ
る。なお、図6では爪9aが図示下側に現れているが、
これは図示の都合上爪9aを下向きに示したものであ
る。
【0015】穴Dには3つの操作釦10が取付けられて
いる。各操作釦10の後端には透光性で弾性に富む樹脂
材料により形成された付勢部材11が一体に固定されて
いる。付勢部材11には、表面カバー1の内面に凹凸嵌
合されて固定される3個の柱11cと、この柱11cか
ら延びる弾性腕11dが一体に形成されており、各操作
釦10は、弾性腕11dにより弾性的に支持されてい
る。各操作釦10の基端周囲には前記付勢部材11によ
り形成された鍔11aが設けられ、操作釦10は表面カ
バー1の内側から穴Dに挿入され、鍔11aが表面カバ
ー1の内面に当たるようになっている。また付勢部材1
1には後方に一体に延びる押圧ピン11bが設けられて
いる。表面カバー1の内側には導光部材8が設けられて
いる。この導光部材8は、透光性の樹脂材料により形成
されている。この導光部材8には、穴8eが3箇所形成
されている。図4と図6に示すように、操作釦10と一
体の付勢部材11から延びる押圧ピン11bは、導光部
材8のそれぞれの穴8eに挿入されている。
【0016】導光部材8の上部には、図4と図6に示し
た押圧部8bが形成されている。図2に示すように、こ
の押圧部8bは導光部材8と一体に形成されている。こ
の押圧部8bは導光部材8の本体部から延びる弾性腕8
gの先端に一体に形成されているものであり、押圧部8
bはこの弾性腕8gの変形により弾性的に進退移動でき
るようになっている。図2に示すように、押圧部8bの
下側には空間(イ)が形成され、上側には空間(ロ)が
形成されている。また押圧部8bの左右両側には空間
(ハ)(ハ)が形成されている。図4と図6に示すよう
に、前記操作釦9は、この押圧部8bの前方に位置して
いる。導光部材8の後方には主回路基板2が設けられ、
その前方に支柱4により小基板である回路基板3が固定
されている。この回路基板3は、表面カバー1の前方の
隆起部の内側すなわち操作面1aの内側に位置してい
る。回路基板3の前面にはAの位置に1個のタクトスイ
ッチ5が、Bの位置に3個のタクトスイッチ5が固定さ
れている。この実施例ではタクトスイッチ5が操作電子
部品である。タクトスイッチ5の端子は、回路基板3に
形成された導電パターンに半田付けされている。図4と
図6に示すように、Aの位置にあるタクトスイッチ5の
押釦5aは前記押圧部8bを介して操作釦9により押圧
される。Bの位置にある3個のタクトスイッチの押釦5
aは、前記付勢部材11の押圧ピン11bにより押圧さ
れる。
【0017】回路基板3の中央部分には3個のランプ6
が設けられている。このランプ6には色付カバーが被せ
られている。図4と図6に示すように、このランプ6は
導光部材8の各凹部8a内に挿入されている。主回路基
板2と回路基板3との間には複数のコネクタピン7が設
けられている。主回路基板2の導電パターンと、回路基
板3の導電パターンは、この複数のコネクタピン7によ
り導通されている。それぞれのコネクタピン7の先端
は、回路基板3から表面カバー1の方向へ延び、この先
端が半田Hにより回路基板3の導電パターンに導通接続
されている。この複数のコネクタピン7のうち図1にて
最も右側に位置しているのがアースピン7aである。
【0018】主回路基板2と回路基板3との間には、中
間支持部材15が固定されている。この中間支持部材1
5の前面には、回動操作アーム16が設けられており、
この回動操作アーム16は、表面カバー1に形成された
前記穴Eに現れている。この回動操作アーム16は例え
ば音量調節用などとして用いられる。図1、図3、図4
および図5に示すように、本発明の実施例では、回路基
板3のAの部分に設けられたタクトスイッチ5の前面と
表面カバー1との間、さらに詳しくは回路基板3のタク
トスイッチ5の取付部分およびその周囲部分と、導光部
材8との間に絶縁シート21が介装されている。この絶
縁シート21は、塩化ビニールなどの材料により形成さ
れたものであり、ある程度の剛性を有する厚さであり、
しかも可撓性を有しているシートである。
【0019】絶縁シート21の基部には、折曲部Laに
て折り癖が付けられて曲げ形成された支持片21aが設
けられている。図4に示すようにこの支持片21aには
複数の小穴が穿設され、主回路基板2側にて前記複数の
コネクタピン7がこの小穴に挿入されている。この小穴
にコネクタピン7が挿入されることにより、支持片21
aは主回路基板2側に支持されている。あるいは絶縁シ
ート21の基端がコネクタピン7の側面や中間支持部材
15の側面などに接着されていてもよい。支持片21a
に連続するのは延出片21bである。図4に示すよう
に、この延出片21bは、中間支持部材15に形成され
た穴15a内を通過して前方へ延び、その先部は回路基
板3の側縁から前方へ延びている。延出片21bの先部
には、折曲部Lbにより折り癖が付けられて曲げ形成さ
れた被覆片21cが設けられている。図5に示すよう
に、被覆片21cは回路基板3の前面に設置されるが、
この被覆片21cはAの位置にあるタクトスイッチ5を
覆い、さらにタクトスイッチ5の左右の領域を十分に覆
うことのできる面積を有している。被覆片21cの先端
には一対の延長片21d,21dが延びており、この延
長片21d,21dは、中央のランプ6の両側を覆う位
置まで延びている。すなわち回路基板3の前面では、タ
クトスイッチ5およびその左右の領域さらには中央のラ
ンプ6の両側の領域が、絶縁シート21により覆われて
いることになる。
【0020】被覆片21cの図示右端部21fには押え
穴21hが形成されている。この押え穴21h内に挿入
されたねじ22が回路基板3に螺着されることにより、
右端部21fは回路基板3の前面に密着するように押圧
されている。また被覆片21cの図示左端部21gは回
路基板3の表面に両面接着テープなどにより固定されて
いる。これにより、被覆片21cはタクトスイッチ5を
覆い包み、その両端部21fと21gが回路基板3に密
着した状態となっている。なお、被覆片21cの右端部
21fと左端部21gの双方がねじにより回路基板3に
固定されていてもよいし、被覆片21cの右端部21f
と左端部21gの双方が両面接着テープにより回路基板
3の表面に固定されていてもよい。被覆片21cには穴
21eが穿設されている。前記コネクタピン7は、前記
延出片21bにより側方が覆われ、さらに各コネクタピ
ン7の先端が被覆片21cにより覆われている。ただ
し、コネクタピン7のうちのアースピン7aのみが穴2
1eから露出している。図4に示すようにアースピン7
aの先端は穴21eから表面カバー1の方向へわずかに
突出し、またはアースピン7aの先端は被覆片21cの
表面とほぼ同じ位置まで延びている。
【0021】図6の従来例において説明したように、こ
の構造の操作装置では、操作釦9の位置から静電気が内
部に入りやすいようになっている。すなわち静電気を帯
びた指などが操作釦9に触れると、表面カバー1の穴C
と操作釦9との隙間から静電気が侵入し、さらに図2に
示す押圧部8bの周囲の空間(イ)(ロ)(ハ)から回
路基板3の方向へ静電気が直接侵入する。ただし空間
(イ)(ロ)(ハ)を経て静電気が侵入する領域の内方
において、回路基板3は絶縁シート21の被覆片21c
により覆われている。よって静電気は、被覆片21cに
覆われたタクトスイッチ5自体、またはタクトスイッチ
5の端子部、あるいはタクトスイッチ5の周囲に設けら
れた回路基板3の導電部に伝わることがない。特にタク
トスイッチ5を覆う被覆片21cの両端部21fと21
gは、回路基板3の表面に密着し、タクトスイッチ5が
被覆片21cにより覆い包まれているため、静電気がタ
クトスイッチ5およびその周囲部分に伝わりにくくな
る。しかも絶縁シート21の被覆片21cに穿設された
穴21eにはコネクタピン7のアースピン7aが露出し
ているため、このアースピン7aの先端が避雷針のよう
に機能し、静電気は穴21eの位置にて積極的にアース
ピン7aに導かれ、アース部に逃される。
【0022】またコネクタピン7の先端は、前記空間
(ロ)に近接する位置に設けられているが、アースピン
7a以外のコネクタピン7は全て被覆片21cに覆い包
まれており、さらに全てのコネクタピン7の側方は、絶
縁シート21の延出片21bにより側方から覆われてい
る。そのため、アースピン7a以外のコネクタピン7に
静電気が伝わる心配は全くない。すなわち、空間(ロ)
の後方にコネクタピン7のアースピン7aが露出してい
るため、操作釦9からの静電気は空間(ロ)を経てアー
スピン7aに導かれやすくなっている。このことから
も、内部回路が静電気の影響を受けにくくなっている。
また絶縁シート21は可撓性であるため、Aの位置にあ
るタクトスイッチ5の押釦5aは被覆片21cがあって
も押圧可能である。操作釦9が押されると押圧部8bが
弾性的に内方へ移動し、被覆片21cを介して押釦5a
が押されることになる。
【0023】上記実施例は、操作電子部品であるタクト
スイッチ5が実装された基板の前方に、側方に空間
((イ)または(ロ)または(ハ))が形成されて弾性
移動する押圧部8bが設けられ、その前方の操作面1a
あるいは操作部に前記押圧部8bを介して操作電子部品
を押圧操作する操作部材(操作釦9)が設けられている
電子機器の操作装置において、操作電子部品と押圧部と
の間に可撓性の絶縁シート21が介装されていることを
特徴とするものである。また、上記において、基板に前
記操作電子部品と共に、他の回路部と接続される複数の
コネクタピン7が設けられており、絶縁シート21によ
り操作電子部品とコネクタピンの先部とが覆われ、コネ
クタピン7のうちのアースピン7aのみが、絶縁シート
に形成された穴または切欠きから露出しているものであ
る。
【0024】さらに、絶縁シートは操作電子部品と上記
コネクタピンの先端を覆い包み、絶縁シートの両側部分
が基板の表面に密着させられているものである。操作電
子部品とコネクタピンが絶縁シートに覆い包まれること
により、操作電子部品やコネクタピンに静電気が全く侵
入できなくなる。なお、絶縁シート21に、穴21eの
代わりにシート縁部から凹形成された切欠きが形成さ
れ、この切欠きにアース部としてのアースピンなどが露
出していてもよい。また操作電子部品としてはタクトス
イッチの他に、弾性片の接点が露出したリーフスイッ
チ、さらには可変抵抗器などであってもよい。なお、電
子機器の操作装置としては、車載用の音響機器に限られ
ず、車載用の他の電子機器、または家庭用や事務用の電
子機器の操作装置であってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明では、操作電子部品
やその他の導電部を通して静電気が回路内に入るのを防
止できる。特に絶縁シートに形成された穴または切欠き
にアース部が設けられているので、操作装置内部に入っ
た静電気は、アース部により積極的に逃がされるように
なる。
【0026】また、アース部としてコネクタピンを使用
することにより、静電気を逃がすためのアース部を特別
に設ける必要がなくなり、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として、車載用音響機器の操
作装置を示す部分分解斜視図、
【図2】図1のII矢視の部分正面図、
【図3】図1のIII矢視の部分正面図、
【図4】図1のIV−IV線の拡大断面図、
【図5】回路基板に絶縁シートが設置された状態を示す
部分斜視図、
【図6】従来の車載用音響機器の操作装置の部分断面
図、
【符号の説明】
1 表面カバー 1a 操作面 2 主回路基板 3 回路基板 5 タクトスイッチ 5a 押釦 6 ランプ 7 コネクタピン 7a アースピン 8 導光部材 8b 押圧部 9,10 操作釦 11 付勢部材 21 絶縁シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/64 - 4/70

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作部材が配置された操作面の内方に
    記操作部材により動作させられる操作電子部品が実装
    された基板と、さらに内方に位置する他の基板とが配置
    されている電子機器の操作装置において、前記基板と前記他の基板とを電気的に接続する複数のコ
    ネクタピンと、前記操作面と前記操作電子部品が実装さ
    れた基板との間に介装される絶縁シートとが設けられ、
    複数の前記コネクタピンのうちのアースピンが、前記絶
    縁シートに形成された切欠きまたは穴に露出されている
    ことを特徴とする電子機器の操作装置。
  2. 【請求項2】 前記操作電子部品が実装された基板から
    突出する前記アースピン以外のコネクタピンの先部が、
    前記絶縁シートで覆われている請求項1記載の電子機器
    の操作装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁シートの一部の延出片が両基板
    間に延びており、両基板間に延びる前記コネクタピン
    が、前記延出片で覆われている請求項1または2記載の
    電子機器の操作装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁シートの基部に支持片が折り曲
    げ形成されて、前記支持片に穴が形成されており、前記
    コネクタピンの基端部は前記穴に挿入されて前記他の基
    板に固定されている請求項1ないし3のいずれかに記載
    の電子機器の操作装置。
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