JP2005157093A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 静電潜像を担持する像担持体1に対向し表面にトナーを担持するトナー担持体2と、トナー担持体2へトナーを供給する供給用現像剤担持体3と、トナー担持体2からトナーを回収する回収用現像剤担持体4と、二つの現像剤担持体3,4との間で二成分現像剤を受け渡す搬送部材5とを備え、供給用現像剤担持体3から搬送部材5を介して回収用現像剤担持体4へと現像剤を流すようにした現像装置であって、回収用現像剤担持体4から現像剤を剥離する現像剤剥離手段6と、この現像剤剥離手段6により剥離された現像剤を滞留させずに他の部位へ搬送する滞留阻止手段7とを備える。
【選択図】 図1
Description
これは、感光体等の像担持体に対向し且つトナーを担持するドナーロールと、このドナーロールに対向し且つトナーと磁性キャリアとが含まれる二成分現像剤を担持するトナー搬送ロールとを備え、磁気ブラシによりトナー搬送ロールから大量の現像剤を供給し、ドナーロール上にトナー層を形成するようにしたものである(例えば特許文献1参照)。
このハイブリッド現像方式では、通常、二成分現像剤の撹拌によってトナーの帯電が行われるため十分な帯電量を確保しやすく、また、トナー搬送ロールからドナーロールへのトナーの供給が静電気力によって行われるため、ドナーロールに逆極性に帯電したトナーが供給されることもない。したがって、像担持体の非画像領域へのトナー付着がなく、かぶりの発生が防止される。更に、ドナーロールにはトナーのみしか供給されないため、磁性キャリアの像担持体への付着も防止される等の利点がある。
そこで、トナー供給用ロールとは別に、新たにトナー回収用ロールを加え、ドナーロール上のトナーをトナー回収用ロールで掻き取る方式も開示されている(例えば特許文献2参照)。
特に、トナー供給用ロールとトナー回収用ロールとの間で、現像剤がストレスを受け易く、現像剤の流動性が低下してくると、一層顕著となる。
しかしながら、この場合、二本のロール間のバイアスリークの問題が発生しやすく、特にトナー濃度が低下し且つ動作環境が高湿状況にあるときに顕著となる。更に、二本のロール間に入り込んだ現像剤がストレスを受け、現像剤の劣化が生じ易く、かぶりが発生する問題もあり、長期に亘って安定した現像特性が得られない課題がある。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、現像剤の供給量が安定し、濃度むらを長期に亘って抑止できると共に、長期に亘って現像特性の安定した現像装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
また、トナー担持体2は、少なくとも表面が弾性部材であることが好ましいが、金属であっても差し支えなく、弾性部材の場合、像担持体1とは接触しても差し支えない。
そして、二つの現像剤担持体3,4は、内部に磁界発生手段を具備し、二成分現像剤を担持搬送するものであれば適宜選定して差し支えなく、例えば、回転可能な非磁性スリーブと、この非磁性スリーブ内に固定的に配設され且つ磁界発生手段が設けられた磁石部材とを具備した態様がある。
更に、磁界発生手段は、複数の磁極を有しているものであればよく、例えば、磁極の構成例としては、現像に寄与するための現像磁極や、現像剤を捕獲できる機能を備えたピックアップ磁極や、現像剤を搬送する搬送磁極等を備えたものが挙げられるが、これに限られるものではなく、適宜選定してよい。
更にまた、二つの現像剤担持体3,4とトナー担持体2との間でトナーを有効に受け渡す観点からは、供給用現像剤担持体3とトナー担持体2との間、及び、回収用現像剤担持体4とトナー担持体2との間には、トナー担持体2に対しトナーを供給若しくは回収するための所定の電界が形成されていることが好ましく、このとき、現像剤担持体3,4へ印加されるバイアスは、直流電圧でもよいし、交流重畳直流電圧であっても差し支えない。
また、搬送部材5の位置は、供給用現像剤担持体3及び回収用現像剤担持体4から所定の間隔をおいて離れている態様であれば、トナー担持体2と接触した態様も可能である。
ここで、「二つの現像剤担持体3,4との間で二成分現像剤を受け渡す」とは、現像剤を二つの現像剤担持体3,4間で上流側の現像剤担持体から下流側の現像剤担持体へ直接渡す態様ではなく、搬送部材5を介して渡す態様を示すものである。
更に、搬送部材5は、二つの現像剤担持体3,4との対向部位において、同一方向に回転することが好ましく、このことにより、搬送部材5と二つの現像剤担持体3,4との対向部位において、搬送される現像剤のストレスが軽減されることとなる。尚、搬送部材5と現像剤担持体3,4とが異なる方向に回転する態様であっても、現像剤の流れにストレスを与えないような態様であれば差し支えない。
本発明で使用されるトナーは、磁性キャリアに付着するものであれば、磁性でも非磁性でもよい。
しかし、この態様にあっては、現像剤中のトナー濃度が低下してくると、キャリア同士の付着力が増加して回収用現像剤担持体4の磁気力の影響を一層受け易くなり、本来、現像剤剥離手段6にて回収用現像剤担持体4から取り除かれる現像剤が離脱・分断されずに、ガイド部材に沿ってチェーン状に連なり、現像剤剥離手段6近傍で滞留するようになる。そのため、トナー担持体2と回収用現像剤担持体4との対向部位(トナー回収領域)で現像剤量が不安定になったり、また、回収用現像剤担持体4とガイド部材との隙間から現像剤が下流側へ流れ、これが、トナー回収領域での現像剤詰まりを起こすことで、トナー担持体2からのトナー回収性能に影響を及ぼし、ゴーストや濃度むら等の画像ディフェクトを発生させる懸念がある。
本発明は、剥離された現像剤を滞留させずに他の部位へ搬送する滞留阻止手段7を備えることで、上述の問題を解決しようとしたものである。
そして、滞留阻止手段7は、剥離された現像剤を分断して搬送する分断搬送部材を含むものであり、分断搬送部材の代表的態様としては、分断された現像剤が保持されるための保持部を設けた回転部材が挙げられる。このとき、保持部としては、例えば、パドルやロール表面の凹凸等が挙げられ、これによって分断された現像剤を捕獲、搬送し易くなる。
更に、分断搬送部材は、剥離された現像剤をその位置に滞留させずに搬送させるものであればよく、回転して滞留阻止を行う態様であってもよいし、また、揺動して滞留阻止を行う態様であっても差し支えない。分断搬送部材がロール形状の場合、表面を粗面化することで現像剤の捕獲並びに搬送効果がアップするが、このとき、ロールとしては、例えば、導電性ロールが好ましく、金属であってもよいし、弾性部材で構成されていても差し支えない。
更にまた、回転部材の周速を回収用現像剤担持体4の周速より大きくすることで、回転部材での現像剤分断や収集効率がアップする。また、回転部材と回収用現像剤担持体4の回転方向を両者の対向部位において互いに異なる方向にすることで、回転部材での現像剤分断や収集が一層有効に行われる。
更にまた、回収用現像剤担持体4から回収された現像剤を撹拌して供給用現像剤担持体3側へ搬送する撹拌搬送手段8を備え、滞留阻止手段7は、回収された現像剤を撹拌搬送手段8側に搬送する搬送手段を兼用する態様であっても差し支えなく、代表的態様としては、分断搬送部材として回転部材を使用した態様において、回転部材で集められた現像剤を撹拌搬送手段8へ戻すように、この回転部材の回転作用で現像剤を撹拌搬送手段8側へ搬送する態様が挙げられる。また、「現像剤を撹拌搬送手段8へ搬送する」とは、最終的に現像剤が撹拌搬送手段8まで到達すればよく、例えば、回転部材の下流側に搬送ガイド等を設けても差し支えない。尚、撹拌搬送手段8の代表的態様としては、オーガが挙げられる。
そして、回転部材の近傍には、回転部材が集めた現像剤を跳ね上げ、その飛沫が回収用現像剤担持体4や搬送部材5に付着するのを防ぐため、仕切部材を設けることが好ましい。
また、本発明は、上述された現像装置を用いた画像形成装置をも対象とするものである。
そして、特に、現像剤剥離手段により剥離された現像剤を滞留させずに他の部位へ搬送する滞留阻止手段を設けたので、回収用現像剤担持体から剥離された現像剤を掻き集めることが有効に行われるようになり、ゴーストや濃度むら等の画像ディフェクトの発生を抑止できる。
また、この現像装置を使用することで、長期に亘って現像特性が安定した画像形成装置が提供できる。
◎実施の形態1
図2は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す。
同図において、符号21は、矢印方向に回転する有機感光体からなる静電潜像を担持する感光体であり、この感光体21はスコロトロン等の帯電装置22によって帯電され、レーザ書き込み装置やLEDアレイを有する露光装置23によって静電潜像が書き込まれる。
この静電潜像は、光の当たった部分の感光体21表面電位が低下し、光の当たっていない高電位部分とのコントラストによる電位画像として形成される。
本実施の形態では、感光体21上のトナー画像は、現像装置30によって可視像化された後、転写ロール26によって、記録材28上に転写され、この転写された記録材28は、定着装置50に搬送され、この定着装置50により記録材28上のトナー画像が定着されるように構成されている。尚、定着装置50は、例えばヒートロール方式で、加熱ロール51と加圧ロール52とを有し、この加熱ロール51と加圧ロール52との間に記録材28を通過させることで、トナー画像を記録材28に定着するように構成されている。
また、感光体21上に残留したトナーは、例えばドクターブレード式のクリーニング装置29によって除去される。
同図において、現像装置30は、感光体21に向かって開口する現像ハウジング31(図2参照)を有し、この現像ハウジング31の開口に面し且つ感光体21と対向して接触する位置に、ドナーロール32をA方向に回動自在に収容している。このドナーロール32にはバイアス電源37が接続され、所定の現像バイアスVBが印加されるようになっている。
本実施の形態では、このドナーロール32の外周部は所定の体積抵抗率を有したポリウレタン樹脂系の弾性部材で被覆した構成を採っているが、例えば、アルミニウムやステンレス等からなる金属ロールであっても差し支えない。また、ドナーロール32と感光体21とは接触した構成を採っているが、非接触であっても差し支えない。
また、これらのトナー供給ロール33及びトナー回収ロール34には、夫々バイアス電源38,39が接続され、トナー供給ロール33からドナーロール32へトナーを供給するための供給バイアスVS、ドナーロール32からトナー回収ロール34へトナーを回収するための回収バイアスVRが印加されるようになっている。
更に、これらトナー供給ロール33及びトナー回収ロール34の後部には、トナー供給ロール33の外周部の二成分現像剤(現像剤)Gをトナー回収ロール34へ受け渡すように現像剤Gを担持搬送する搬送ロール35が配設されている。
トナー供給ロール33の磁石体33bは、その外周部に複数の磁極(S2,N1,S1,N2,N3)を備えており、ドナーロール32と対向する位置に磁極S1を設け、磁極N2と磁極N3の中間近傍で搬送ロール35と対向するように配置されている。
また、トナー回収ロール34の磁石体34bは、その外周部に複数の磁極(S4,N4,S3,N5,N6)を備えており、ドナーロール32と対向する位置に磁極S3を設け、磁極S4が搬送ロール35と対向する位置になるように配置されている。そして、磁極N5とN6とでピックオフ磁極N5,N6を構成し、トナー回収ロール34上の現像剤Gがこのピックオフ磁極の作用で、トナー回収ロール34から剥離されるようになっている。
更に、搬送ロール35の磁石体35bは、複数の磁極(S5,N7,S6)の内、磁極S6と磁極S5との間でトナー回収ロール34と対向するように配置されている。
更にまた、本実施の形態では、この回転部材45の上方に、この回転部材45が回転することで跳ね上げられた現像剤Gがトナー回収ロール34や搬送ロール35に付着しないように、仕切板46が設けられており、この仕切板46は、撹拌部材41と搬送ロール35との間をも仕切るようになっている。
図3において、現像剤Gは、撹拌部材41により撹拌されて、トナーがマイナス極性に、磁性キャリアがプラス極性に帯電された後、トナー供給ロール33の磁石体33bにある磁極S2の上流側の現像剤供給領域で、トナー供給ロール33に供給される。そして、現像剤Gはトリマ42の近傍に達すると磁極S2により穂立ちを形成する。更に、この現像剤Gの穂立ちはトリマ42で制御されることにより、現像剤層としてトナー供給ロール33の外周上に保持され、回転スリーブ33aの回転と共にA方向に搬送される。このとき、現像剤Gは磁石体33bにより形成されている磁力線に沿って磁気ブラシを構成している。
トナー回収ロール34の外周上を搬送された現像剤Gは、磁極S3近傍のトナー回収領域でドナーロール32上のトナーを回収した後、トナー回収ロール34の外周を搬送され、磁極N5と磁極N6との反発磁界により、トナー回収ロール34から離れ、第二のガイド片44に沿って流れ、回転部材45によって集められる。
トナー回収領域に搬送されたトナーは、ドナーロール32とトナー回収ロール34との間に形成されている電界の影響を受け、トナー回収領域では、マイナス極性に帯電しているトナーがドナーロール32より高電位のトナー回収ロール34に吸引されると共に、トナー回収ロール34に形成されている磁気ブラシに掻き取られて、トナー回収ロール34側へ回収される。
図4の態様において、使用される現像剤Gのトナー濃度が低下してくると、現像剤中のキャリア濃度が相対的に高くなり、キャリア同士の付着力が増加するようになる。そのため、図4に示すように、トナー回収ロール34のピックオフ磁極N5,N6によって剥離された現像剤Gは、トナー回収ロール34の磁気力の影響を受け、トナー回収ロール34から離脱できずに滞留してくるようになる。
この滞留が生じると、トナー回収ロール34と第二のガイド片44との間で現像剤Gがチェーン状に繋がり、板状の塊となって溜まってしまう現象が発生する(α領域)。
更に、このα領域に滞留した現像剤Gが、トナー回収ロール34の回転力によって第二のガイド片44との隙間からトナー回収ロール34の下流側に飛び出し、これが下流側の磁極からの磁力によって再付着し(β領域)、ドナーロール32とトナー回収ロール34との対向部位(γ領域)まで搬送され、この対向部位(γ領域)での詰まりを誘発することになる。
このように、現像剤Gがトナー回収ロール34から剥離できなくなると、ドナーロール32とトナー回収ロール34との対向部位(γ領域)でのトナー回収が不安定になり、トナー回収不足によるゴーストや濃度むら等の画像ディフェクトの発生が起こる。また、詰まりによる現像剤こぼれや現像剤ストレスの増大も起こり現像特性が不安定となる等のトラブルが発生する。
また、上述した問題は、第二のガイド片44を備えていない態様にあっても同様に発生する。
また、本実施の形態では、この回転部材45が回転することで現像剤Gの一部を跳ね上げても、トナー回収ロール34や搬送ロール35側に付着しないように仕切板46で遮蔽されているため、これらへ悪影響が及ばない。
更に、回転部材45によって回収された現像剤G’は、この回転部材45の回転によって撹拌部材41側に搬送され、再度撹拌部材41による帯電以降のプロセスに供される。
また、本実施の形態においては、回転部材45が回転することで、掻き集めた現像剤G’を撹拌部材41側へ搬送できるようになっているが、例えば、回転部材45と撹拌部材41との間に、別途回収された現像剤G’を撹拌部材41側に搬送する搬送補助ガイド等を設けるようにしても差し支えない。
更に、本実施の形態では、この回転部材45の周速をトナー回収ロール34と同様にしたが、この回転部材45の周速を上げることで、第二のガイド片44からの現像剤Gを一層有効に掻き集めることができる。
更に、この現像装置を用いることで、長期に亘って安定した画像が得られる画像形成装置が可能になる。
図5は、本発明が適用された画像形成装置に使用される現像装置の実施の形態2を示す。
同図において、本実施の形態は実施の形態1における現像装置と略同様に構成されるが、トナー回収ロール34の下方に実施の形態1のように第二のガイド部材44(図3参照)を配設しておらず、トナー回収ロール34から剥離された現像剤Gは直接回転部材45によって掻き集められる点が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
そのため、トナー回収ロール34のピックオフ磁極N5,N6によってトナー回収ロール34からピックオフされた現像剤Gは、回転部材45の回転によって掻き集められることとなる。このとき、回転部材45の周速とトナー回収ロール34との周速との関係について検討すると次のように推定される。
今、図6(a)(b)に示すように、トナー回収ロール34の周速をV1とし、回転部材45の外周の軌跡45aの周速をV2とすると、両者の対向部位δ領域(この微小領域では剥離された現像剤で充満されているものと仮定できる)では、トナー回収ロール34から剥離された現像剤にはV3の移動速度(V1とV2の差分)が作用する。
仮に、トナー回収ロール34の周速V1が回転部材45の周速V2より大きい場合には、図6(a)のようにδ領域の剥離された現像剤は、トナー回収ロール34の下流側に向かうようになり、下流側の磁極によって、トナー回収ロール34へ剥離された現像剤が再付着するようになる。一方、トナー回収ロール34と回転部材45との周速V1,V2が等しくなると、図6(a)のδ領域での剥離された現像剤はほぼ下方に移動するようになり、トナー回収ロール34への再付着をしないようになる。よって、回転部材45の周速V2はトナー回収ロール34の周速V1以上であることが好ましい。
また、このことは、図6(b)に示すような第二のガイド片44を設けた場合(実施の形態1に相当)も同様に考えられ、第二のガイド片44の上流側領域(ε領域)での現像剤の速度V3を下流側にしないようにするには、回転部材45の周速V2をトナー回収ロール34の周速V1以上にすることが好ましい。
本実施例での実験条件は、次のようにした。尚、比較として、トナー回収ロールと対向する位置にガイド板(実施の形態1の第二のガイド片に相当)を配置したのみの構成でも行った。
現像剤トナー濃度:5%,8%
感光体周速:220mm/s
ドナーロール周速:280mm/s
トナー供給ロール、搬送ロール、トナー回収ロール周速:450mm/s
トナー供給ロールとトリマとのギャップ:0.7mm
ドナーロールとトナー回収ロールとのギャップ:0.5mm
ドナーロールとトナー供給ロールとのギャップ:0.5mm
感光体表面電位:−650V
現像バイアス(VB):−450V
供給バイアス(VS):−575V
回収バイアス(VR):−250V
また、回転部材は四枚羽根パドル型を使用した。
結果は、図7に示すように、通常のトナー濃度(8%程度)であれば溜りの発生は観測されなかったが、トナー濃度が5%に低下すると、ガイド板のみでは溜りの発生が見受けられ、更に、周速比が小さい場合は溜りの傾向が見受けられた。また、周速比1以上、すなわち、回転部材の周速をトナー回収ロールの周速より大きくすることで、トナー濃度5%でも溜りの発生はないことが確認された。
Claims (9)
- 静電潜像を担持する像担持体に対向し表面にトナーを担持するトナー担持体と、
このトナー担持体に対向する位置に配設されトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を担持搬送し且つトナー担持体へトナーを供給する供給用現像剤担持体と、
トナー担持体に対向する位置に配設され二成分現像剤を担持搬送し且つトナー担持体からトナーを回収する回収用現像剤担持体と、
この二つの現像剤担持体とトナー担持体とに対向して配設され二つの現像剤担持体との間で二成分現像剤を受け渡す搬送部材とを備え、
供給用現像剤担持体から搬送部材を介して回収用現像剤担持体へと現像剤を流すようにした現像装置であって、
回収用現像剤担持体から現像剤を剥離する現像剤剥離手段と、
この現像剤剥離手段により剥離された現像剤を滞留させずに他の部位へ搬送する滞留阻止手段とを備えたことを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
滞留阻止手段は、前記剥離された現像剤を分断して搬送する分断搬送部材を含むことを特徴とする現像装置。 - 請求項2記載の現像装置において、
分断搬送部材は、分断された現像剤が保持される保持部を有する回転部材であることを特徴とする現像装置。 - 請求項2記載の現像装置において、
回収用現像剤担持体と分断搬送部材との間に、剥離された現像剤を分断搬送部材側へ導くガイド部材を配設したことを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
回収用現像剤担持体から回収された現像剤を撹拌して供給用現像剤担持体側へ搬送する撹拌搬送手段を備え、
滞留阻止手段は、回収された現像剤を撹拌搬送手段側に搬送する搬送手段を兼用することを特徴とする現像装置。 - 請求項3記載の現像装置において、
回転部材の周速は、回収用現像剤担持体の周速以上であることを特徴とする現像装置。 - 請求項3記載の現像装置において、
回転部材と回収用現像剤担持体とは、両者の対向部位において互いに異なる回転方向になることを特徴とする現像装置。 - 請求項3記載の現像装置において、
回転部材と、回収用現像剤担持体並びに搬送部材との間には、回転部材からの現像剤の飛沫付着を防ぐ仕切部材を設けたことを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091201 |