JP2005155779A - ヒンジ機構及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示パネルの開閉及び回動の2軸を交差/非交差のいずれにも設定可能な安価で電子機器の形状デザインに制約を与えないヒンジ機構を提供する。
【解決手段】 第2の回動軸(X)は、その軸方向に所定幅(Wx)を有しその軸から離れる方向に延出しこの軸と一体的に回動する延出部(9b3)を備え、第1の回動軸(Y)は、その軸から所定の距離(R)隔てた第1の回動軸回りの所定の角度範囲(α)に配置されると共に、所定幅(Wx)より広い間隙(Wy)を有し第1の回動軸方向に並列配置されこの軸と共に回動する一対の回動規制部(10c8,10d8)を備え、この一対の回動規制部を、第1の回動軸が回動する際に延出部が間隙(Wy)に位置するように配置し、延出部が所定の角度範囲(α)ある場合に、第2の回動軸の回動を延出部が回動規制部に当接して規制する構成にした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ヒンジ機構及びそれを用いた電子機器に係り、特に、画像表示パネルを搭載した電子機器とそれに用いられるヒンジ機構とに好適なものである。
近年、電子機器やその一形態である撮像装置(ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等)の多くは、液晶表示素子等による画像表示パネルを搭載し、これに画像を表示する機能を備えている。
この液晶パネルは、ヒンジ機構を介して電子機器本体と連結されている。そして、この本体に対して開閉可能であり、また、開いた状態で表示画面を上方あるいは下方へ向けられるように一軸回りに回動可能な構成とされている。
ところで、開いた液晶パネルを上向きや下向きに回動させ、そのまま本体側に閉じようとすると、パネルの本体側角部が本体に当たり、本体やパネルを損傷する可能性がある。そこで、通常、この回動動作を、液晶パネルが本体に対して概ね90°開いた状態でのみ可能にすると共に、回動した状態では閉じられないようにヒンジ機構で規制している。
この回動規制機能を備えたヒンジ機構の一例として、特許文献1に記載されたものがある。
このヒンジ機構は、窄んだ先端を有する一対の第1の軸をこの先端側が対向するように配置する一方、細径部を有する第2の軸を、この細径部に第1の軸の窄んだ先端部が入り込むように配置して、窄んだ先端部の回動位相に応じて第2の軸の回動を規制する構成にされたものである。
特開2002−266839号公報
しかしながら、上述した従来のヒンジ機構は、以下のような問題があった。
即ち、このヒンジ機構は、2つの軸が交差する場合に適用できるものであり、交差しない2軸には適用できない。
近年、ビデオカメラの形状デザインは多様化しており、液晶パネルの開閉及び回動動作における各軸の配置も、本体の形状デザイン応じて非交差となる配置も任意に設定できなければならない。
従って、従来のヒンジ機構は、このビデオカメラの形状デザインに大きな制約を与えるものであった。
また、液晶パネルの閉じる動きを規制する際に、その回動させる力に抗するために軸に負荷されるトルクは極めて大きい。
従来のヒンジ機構における一対の軸は、先端が先細りになっており、強度的に弱いものである。このため、軸の材料として、過大なトルクに耐える特別に高硬度のものを選定したり、焼き入れ等の熱処理で硬度を上げたものを選定する必要があった。また、軸の形状が複雑であり極めて高精度の加工を施す必要があった。 従って、このヒンジ機構は高価であるという問題があった。
そこで、本発明は、画像表示パネルの開閉及び回動の2軸を交差または非交差のいずれにも設定可能で、所定角度範囲で一方の軸回りの回動を規制でき、安価であり、電子機器の形状デザインに制約を与えないヒンジ機構を提供する。
また、安価であり、形状デザインの制約のない電子機器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の構成を有する。
即ち、請求項1に係る発明は、直交して配置された第1及び第2の回動軸(Y,X)を有し、前記第1の軸(Y)の回動位置に応じて、前記第2の軸(X)の回動を可能とするヒンジ機構(5)において、
前記第2の回動軸(X)は、該第2の回動軸(X)方向に所定の幅(Wx)を有して前記第2の回動軸(X)から離れる方向に延出し、前記第2の回動軸(X)と共に回動する延出部(9b3)を備え、前記第1の回動軸(Y)は、該第1の回動軸(Y)の回動中心から所定の距離(R)隔てた位置における第1の回動軸(Y)回りの所定の角度範囲(α)に配置されると共に、前記所定の幅(Wx)よりも広い間隙(Wy)を有して前記第1の回動軸(Y)方向に並列配置され前記第1の回動軸(Y)と共に回動する一対の回動規制部(10c8,10d8)を備え、該一対の回動規制部(10c8,10d8)を、前記第1の回動軸(Y)が回動する際に前記延出部(9b3)が前記間隙(Wy)に位置するように配置すると共に、前記延出部(9b3)が前記所定の角度範囲(α)に位置する場合に、前記第2の回動軸(X)の回動を前記延出部(9b3)が前記回動規制部(10c8,10d8)に当接して規制する構成にしたことを特徴とするヒンジ機構(5)である。
また、請求項2に係る発明は、本体(100A)と、画像表示面(4a)を有して該本体(100A)に請求項1記載のヒンジ機構(5)を介して連結された表示パネル(4)とを備え、前記第1の回動軸(Y)を、前記表示パネル(4)を前記本体(100A)に収納された第1の位置から前記本体(100A)に対して略直立させた第2の位置まで回動するパネル開閉軸(Y)にすると共に、前記第2の回動軸(X)を前記表示パネル(4)に沿う方向に設け、前記表示パネル(4)を、少なくとも前記第2の位置で前記第2の回動軸(X)回りに回動可能としたことを特徴とする電子機器(100)である。
本発明によれば、ヒンジ機構が2軸の交差あるいは非交差のいずれの場合においても安価に得られるという効果を奏する。
また、電子機器が安価で自由な形状デザインが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図9を用いて説明する。
図1は、本発明のヒンジ機構とそれを用いた電子機器の実施例を示す第1の外観斜視図であり、
図2は、本発明のヒンジ機構とそれを用いた電子機器の実施例示す第2の外観斜視図であり
図3は、本発明のヒンジ機構の実施例を説明する分解図であり、
図4は、本発明のヒンジ機構の実施例を示す第1の斜視図であり、
図5は、本発明のヒンジ機構の実施例を示す第2の斜視図であり、
図6は、本発明のヒンジ機構の実施例を示す第3の斜視図であり、
図7は、本発明のヒンジ機構の実施例における他の形態の要部を説明する概略図であり、
図8は、本発明のヒンジ機構を用いた電子機器の実施例を説明する図であり、
図9は、本発明のヒンジ機構を用いた電子機器の実施例を説明する他の図である。
本発明のヒンジ機構の実施例とそれを用いた電子機器の実施例とを図1,図2に示す。当実施例は、電子機器の内、撮像装置(ビデオカメラ)について実施した例である。
図1は、画像表示パネルを閉じて撮像装置の本体に収納じた状態を示し、図2は、画像表示パネルを概ね90°に開いた状態を示している。
また、画像表示パネルは、画像表示に液晶表示素子を用いた例として説明するが、これに限るものではない。
撮像装置100は、その本体100Aに、レンズ1a及び撮像素子1bを有して被写体の像を映像信号に変換する撮像部1と、この映像信号の信号処理等をすると共に撮影動作等を制御する制御部2と、記録媒体3aを有し映像信号をこの記録媒体3aに記録する記録部3と、液晶表示素子4aを有し記録画像または再生画像をモニター可能とする液晶パネル4とを備えている。
記録媒体3aとしては、磁気テープ,固体メモリ,光(光磁気)ディスク等種々の媒体が使用できる。
液晶パネル4と撮像装置本体100Aとは、ヒンジ部5を介して連結されている。
このヒンジ部5は、概ね光軸CLと平行に設定された回動軸Xと、この回動軸Xと直交して交差するように設定された開閉軸Yとを有しており、液晶パネル5を開閉軸Y回りに開閉可能とし、この液晶パネル4が概ね90°開いた状態でのみ、それを回動軸X回りに回動可能にするものである。
本体100Aには、液晶パネル4が閉じた状態でこれが突出せずに本体100Aに収納させる収納部6が凹部として形成されている。
図2は、この液晶パネル4が90°開いた状態を示す斜視図である。
通常、撮影者101が撮影する場合は、液晶パネル4をこの位置まで開き、次に回動軸Xの回りに所望角度回転させて液晶表示素子4aの画面を例えば矢印Mの方向から視認できるようにする。
当図において、液晶パネル4の時計回り方向の回動を回動R2、反時計回り方向の回動を回動R1で示している。
次に、ヒンジ部5の詳細を説明する。
図3は、本発明のヒンジ装置(部)の実施例を説明する分解図である。
このヒンジ部5は、直交して交差する開閉軸Yと回動軸Xとの2軸を有している。
理解を容易にするため、以下、回動軸Xに関わる部位等の符号を10a,10b,…とし、開閉軸Yに関わる部位等の符号を9a,9b,…として説明する。
<回動軸Xに関わる部材について>
まず、回動軸Xに関わる部材について説明する。
第1ブラケット10aは、L字状に曲げられた2つの平面部10a3,10a4を有するベース部10a1と、その1つの平面部10a4に立設固定された第1シャフト10a2とから成る。
他方の平面部10a3の手前面(斜線部)が、本体100A(図示せず)側部材に密着し、本体100Aとこのブラケットとは、固定孔10a6を介してねじ50により締結され一体化される。
平面部10a4には、矩形の開口部10a5が形成されている。
ベース10bは、4辺を直角に立ち上げられた略箱状である。
この折り曲げられた折曲部10b1〜10b4の内の対向する折曲部10b1,10b3には、それぞれ第1及び第2シャフト孔10b5,10b6が形成されている。
折曲部10b4の先端側はさらに折り曲げられてプレート部10b7が形成されている。このプレート部10b7には、第3シャフト孔10b8が設けられている。
さらに、この第3シャフト孔10b8に対向する面には開口部10b9が形成されている。
第1ロックプレート10cは、略コ字状に折り曲げられたコ字状部10c1と、コ字状部10c1の一方の腕部(第2腕部)10c2に連接して折り曲げられて所定形状にされたストッパ部10c3とから成る。
第1及び第2腕部10c4,10c2には、それぞれ同軸同径で第5,第6シャフト孔10c5,10c6が形成されている。
第1腕部10c4の先端には、折り曲げられて外方向に突出した係合片10c7が形成されている。
ストッパ部10c3は、第5,第6シャフト孔10c5,10c6の軸から半径Rの円弧状に形成された円弧状部10c8を有している。
第2ロックプレート10dは、第1ロックプレート10cと一部を除いて面対称に形成されたものである。
第2ロックプレート10dは、略コ字状に折り曲げられたコ字状部10d1と、コ字状部10d1の一方の腕部(第2腕部)10d2に連接して折り曲げられ、所定形状にされたストッパ部10d3とから成る。
第1腕部10d4には、第7シャフト孔10d5が形成されている。
一方、第2腕部10d2には、第8シャフト孔10d6が、第7シャフト孔10d5と同軸でそれよりも小径に形成されている。
第1腕部10d4の先端には、折り曲げられて外方向に突出した係合片10d7が形成されている。
ストッパ部10d3は、第7,第8シャフト孔の軸から半径Rの円弧状に形成された円弧状部10d8を有している。
第2シャフト10eは、頭部10e1と第1径部10e2とこれより小径の第2径部10e3を有している。
バネ座金10fは、軸方向の弾性を有し回動負荷を付与するものである。これにより、所望の回動トルクが発生でき、液晶パネル4を開閉する際に良好な感触が得られる。
カラー10gは軸方向の隙間を埋めるものである。
第2ブラケット10hは、第1ブラケット10aと略面対称に形成されている。
この第2ブラケット10hは、L字状に曲げられた2つの平面部10h3,10h4を有するベース部10h1を有し、その1つの平面部10h4には第9シャフト孔10h2が設けられている。
他方の平面部10h3の手前面(斜線部)は、本体100A(図示せず)に密着し、本体100Aとこのブラケットとは、固定孔10h6を介してねじ50により締結される。
平面部10h4には、矩形の開口部10h5が形成されている。
<開閉軸Yに関わる部品について>
次に、開閉軸Yに関わる部品について説明する。
LCDプレート9aは、一端側9a3を折り曲げて補強した平板状であり、中央にメインシャフト9a1(以下、Mシャフト9a1と称する)を立設固定して成る。
また、固定孔9a2が形成され、これを介してねじ50により液晶パネル4と締結される。
Mシャフト9a1は、D面カット部9a3が形成されると共に複数の径を有する所定形状に形成されている。
規制板9bは、Mシャフト9a1と係合するD字状孔9b1を中央に有し、半径Rbの扇状部9b2と延出部9b3とを連結した板状部材である。
延出部9b3は、所定の幅Wxで形成されている。
サブベース9cは、対向する2辺を立ち上げた第1,第2立ち上げ部9c1,9c2を有し、第1立ち上げ部9c1には、第10シャフト孔9c3が形成され、第2立ち上げ部9c2には、U字状切欠部9c4が形成されている。
中央には、第1Mシャフト孔9c5が形成されており、また、第1,第2立ち上げ部とは反対方向に立ち上げられた係合部9c6が設けられている。
バネ座金9dは、軸方向の弾性を有し回動負荷を付与するものである。これにより、所望の回動トルクが発生でき、液晶パネル4を回動する際に良好な感触が得られる。
ストッパプレート9eは、外周の一部を突出させた突出部9e1を有する略円形の板である。中央には、Mシャフトと嵌合する第2Mシャフト孔9e2が形成されている。
<組み合わせについて>
上述した各部材は、以下のように組み合わされてヒンジ機構を構成する。
本実施例においては、上述のように2つの軸が交差するように構成される。
まず、開閉軸Yについて説明する。
第1ブラケット10aの第1シャフト10a2を、ベース10bの第1シャフト孔10b5,ロックプレート10cの第5シャフト孔,サブベース9cの第10シャフト孔9c3の順に通した後、先端にCリング(図示せず)を装着して抜けないようにする。
この組み合わせにおいて、第1シャフト10a2に対して、ベース10b,ロックプレート10c及びサブベース9cは、回動自在となっている。
一方、第2シャフト10eを、バネ座金10f,第2ロックプレート10dの第7シャフト孔10d5,ベース10bの第2シャフト孔10b6,カラー10g,の順に通した後、第2ブラケット10hの第9シャフト孔に圧入して固定する。
この組み合わせにおいて、第2シャフト10eに対して、第2ロックプレート10d,ベース10b及びカラー10gは、回動自在になっている。
また、第1ロックプレート10cの係合片10c7を、第1ブラケット10aの開口部10a5に係合させるので、両部材は開閉軸Yの回りに一体的に回動する。
同様に、第2ロックプレート10dの係合片10d7を、第2ブラケット10hの開口部10h5に係合させるので、両部材は開閉軸Yの回りに一体的に回動する。
この状態で、第1のロックプレート10cのストッパ部10c3と第2のロックプレート10dのストッパ部10d3との間の隙間Wyは、上述した規制板9bの延出部9b3の幅Wxに対して僅かに大きく設定されている。
次に、回転軸Xについて説明する。
LCDプレート9のMシャフト9a1を、ベース10bの開口部10b9,第3シャフト孔10b8,規制板9bのD字状孔9b1,サブベース9cの第1Mシャフト孔,バネ座金9の順に通し、ストッパプレート9eの第2Mシャフト孔9e2に圧入して固定する。
この組み合わせにおいて、Mシャフト9a1に対して、ベース10b,サブベース9c及びバネ座金9dは回動自在になっている一方、規制板9b及びストッパプレート9eが一体で回動するようになっている。
上述のように組み合わせたヒンジ機構の外観を図4〜図6に示す。
図4は、液晶パネル4を閉じた状態を示し、図5は液晶パネル4を概ね45°開いた状態を示し、図6は、液晶パネル4を90°開いた状態を示している。
各状態について、以下に詳述する。
(a)液晶パネル4が閉じた状態(図4)
この状態において、規制板9bの延出部9b3の左右端部は、第1ロックプレート10cのストッパ部10c3、及び、第2ロックプレート10dのストッパ部10d3とに僅かな隙間を有してほぼ当接するようになっている(当図の位置G)。
従って、液晶パネル4は、当然に回動軸X回りの回動が規制され、回動不可となっている。
一方、延出部9b3は、2つのストッパ部10c3,10d3の間隙を開閉軸Y回りの回動に伴い移動できるので、液晶パネル4は開閉可能である。
(b)液晶パネル4が概ね45°開いた状態(図5)
この状態において、規制板9bの延出部9b3の左右端部は、第1ロックプレート10cの円弧状部10c8、及び、第2ロックプレート10dの円弧状部10d8とに僅かな隙間を有してほぼ当接するようになっている(当図の位置G1)。
従って、液晶パネル4は、当然に回動軸X回りの回動が規制され、回動不可となっている。
一方、延出部9b3は、2つの円弧状部10c8,10d8の間隙を開閉軸Y回りの回動に伴い移動できるので、液晶パネル4は開閉可能である。
(c)液晶パネル4が90°開いた状態(図6)
この状態において、規制板9bの延出部9b3の左右端部は、第1ロックプレート10cの円弧状部10c8の端部10c9、及び、第2ロックプレート10dの円弧状部10d8の端部10d9よりも下方に位置している。
そのため、延出部9b3は、当図の矢印R5,R6方向に移動可能である。
従って、液晶パネル4は、回動軸X回りの回動が許容され、回動可能となっている。
この回動可能な角度の規制は、サブベース9cの係合部9c6にストッパプレート9eの突出部9e1の端部9e1aが当接することで行われる。回転不可とする角度範囲に応じてこの突出部9e1の円弧状幅rhを設定すればよい。
一方、上述のように、延出部9b3の幅Wxは2つの円弧状部10c8,10d8の間隙Wyより僅かに狭く設定されているので、延出部9b3は開閉軸Y回りの回動に伴い移動でき液晶パネル4は開閉可能となっている。
以上、詳述したように、延出部9b3の回動をどの角度範囲で規制するかは、円弧状部10c8,10d8の当接位置Gから端部10c9,10d9の位置で設定することができる。即ち、図6に示す角度αの範囲が規制範囲となる。
撮像装置が通常の形態である箱状の場合、撮影者が良好に操作できるためには、液晶パネル4を約85°〜90°に開いた場合にのみ回動可能とするように円弧状部10c8,10d8の端部10c9,10d9の位置を設定するのが好ましい。
次に、回動軸Xと開閉軸Yとが非交差の場合について説明する。
図7は、回動軸Xと開閉軸Yとが距離dだけ離間している場合におけるヒンジ機構の実施例要部を説明する概略図である。
この場合、円弧状部10c8,10d8を開閉軸Yから半径Rの円弧状に形成し、規制板9bの延出部9b3を、円弧状部10c8,10d8に届くように距離dだけ延長した長さL9で形成すればよい。
これにより、円弧状部10c8,10d8の端部10c9,10d9の位置に応じた所定の角度まで規制板9bの回動を規制できるので、液晶パネル4の開閉及び回動動作について同じ動作が得られる。
また、回動軸Xが開閉軸Yの手前側(円弧状部側)に有る場合も、規制板9bの延出部9b3を円弧状部10c8,10d8に届くように距離dに応じたL9を設定して形成すればよい。
ただし、この場合は、L9が比較的短くなるので、軸へのトルク負荷を低減するため、回動軸X,開閉軸Y,円弧状部の順となるように構成したり(図7参照)、延出部9b3の幅Wxを広くして回動軸Xから当接部G3までの距離L10をできるだけ離すように構成するのがよい。
ここまで、実施例における液晶パネル4を約90°まで開かないと回動できないという構造について説明した。
次に、液晶パネル4を約90°位置で回転させた状態で閉じようとした場合について説明する。
図8は、回動軸Xと開閉軸Yとが交差する場合について説明する図であり、図9は、非交差の場合について説明する図である。
両図共、撮像装置100を下方から見た概略図(b)及びそれを左側面から見た概略図(a)とで示している。
まず、各軸が交差する場合について図8を用いて説明する。
この図において、液晶パネル4は、本体100Aに対して約90°開くと共に角度θだけ回動軸Xの回りに回動させた状態となっている。
この位置から角度θを維持したまま液晶パネル4を閉じようとすると、規制板9bの延出部9b3が第2ロックプレート10dの円弧状部10d8に部位G1で当接して回動が規制される。
従って、液晶パネル4は閉じることができない。
次に、各軸が非交差の場合について図9を用いて説明する。
この例では、回動軸Xが開閉軸Yよりも円弧状部10d8側に配置されているので、延出部9b3の幅Wxをより広く設定し当接部G2と回動軸Xとの距離L10を長くすることで回動軸Xへの負荷を低減している。
この図において、液晶パネル4は、本体100Aに対して約90°開くと共に角度θだけ回動させた状態となっている。
この位置から角度θを維持したまま液晶パネル4を閉じようとすると、規制板9bの延出部9b3が第2ロックプレート10dの円弧状部10d8に部位G2で当接して回転が規制される。
従って、液晶パネル4は閉じることができない。
以上、詳述した実施例によれば、液晶パネルの開閉及び回動の2軸が交差しても非交差であっても、所定角度範囲で回動を規制できる。
従って、撮像装置の形状デザインに制約が無くなり、様々な形状の撮像装置を提供することができる。
また、各軸に特別な加工が不要である。
さらに、回動を規制するための当接部が軸から距離L10だけ離れているので(図5参照)、軸に過大なトルクがかからない。そのため、高硬度の特別な材料を使用したり、硬度を上げるための熱処理等を施さなくてもよい。
従って、安価にヒンジ機構を得ることができる。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明のこの要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
2軸の交差/非交差に拘わらず、ほぼ直交して配置された第1及び第2の軸において、第1の軸に、この軸の中心から所定の距離だけ離隔した一対のストッパを所定の間隔だけ隔ててこの軸と一体的に設ける一方、一対のストッパの間隙となる位置に配置されると共に第1の軸を所定角度にした際にこのストッパと当接する当接部を第2の軸に一体的に設けたヒンジ構造及びこれを用いた電子機器であればよい。
例えば、円弧状部10c8,10d8は、中心からの半径Rが一定でなくてよい。また、完全な円弧状でなくてもよく、複数の直線部で構成されていてもよい。
また、各部材の材料は限定されるものではなく、強度や加工性を考慮して金属材やエンジニアリングプラスチック等から最適材を選択して用いることができる。
また、画像表示素子4aは、液晶に限るものではない。有機EL,無機EL等の種々の表示素子を用いることができる。
上述した実施例は、ビデオカメラについて説明したが、電子機器はこれに限るものではない。スチルカメラ,携帯端末,携帯電話、カーナビゲーション等でもよい。
本発明のヒンジ機構とそれを用いた撮像装置の実施例を示す第1の外観斜視図である。 本発明のヒンジ機構とそれを用いた撮像装置の実施例示す第2の外観斜視図である。 本発明のヒンジ機構の実施例を説明する組立図である。 本発明のヒンジ機構の実施例を示す第1の斜視図である。 本発明のヒンジ機構の実施例を示す第2の斜視図である。 本発明のヒンジ機構の実施例を示す第3の斜視図である。 本発明のヒンジ機構の実施例における他の形態の要部を説明する概略図である。 本発明のヒンジ機構を用いた撮像装置の実施例を説明する図である。 本発明のヒンジ機構を用いた撮像装置の実施例を説明する他の図である。
符号の説明
1 撮像部
1a レンズ
1b 撮像素子
2 制御部
3 記録部
3a 記録媒体
4 液晶パネル(画像表示パネル)
4a 液晶表示素子(画像表示素子)
5 ヒンジ部
6 収納部
9a LCDプレート
9a1 メインシャフト(Mシャフト)
9a2 固定孔
9a3 D面カット部
9b 規制板
9b1 D字状孔
9b2 扇状部
9b3 延出部
9c サブベース
9c1,9c2 第1,第2立ち上げ部
9c3 第10シャフト孔
9c4 U字状切欠部
9c5 第1Mシャフト孔
9d バネ座金
9e ストッパプレート
9e1 突出部
9e1a 端部
9e2 第2Mシャフト孔
10a 第1ブラケット
10a1 ベース部
10a2 第1シャフト
10a3,10a4 平面部
10a5 開口部
10a6 固定孔
10b ベース
10b1〜10b4 折曲部
10b5,10b6 第1,第2シャフト孔
10b7 プレート部
10b8 第3シャフト孔
10b9 開口部
10c 第1ロックプレート
10c1 コ字状部
10c2 第2腕部
10c3 ストッパ部
10c4 第1腕部
10c5,10c6 第5,第6シャフト孔
10c7 係合片
10c8 円弧状部
10d 第2ロックプレート
10d1 コ字状部
10d2 第2腕部
10d3 ストッパ部
10d4 第1腕部
10d5 第7シャフト孔
10d6 第8シャフト孔
10d7 係合片
10d8 円弧状部
10e 第2シャフト
10e1 頭部
10e2,10e3 第1,第2径部
10f バネ座金
10g カラー
10h 第2ブラケット
10h1 ベース部
10h2 第9シャフト孔
10h3,10h4 平面部
10h5 開口部
10h6 固定孔
50 ねじ
100 ビデオカメラ(撮像装置)
100A 本体
101 撮影者
CL 光軸
X 回動軸(第2の回動軸)
Y 開閉軸(第1の回動軸)
G,G1〜G3 当接部
L9,L10 距離
rh 円弧状幅
Wx (延出部の)幅
Wy (ロックプレート間の)間隙幅
α 規制角度範囲

Claims (2)

  1. 直交して配置された第1及び第2の回動軸を有し、前記第1の軸の回動位置に応じて、前記第2の軸の回動を可能とするヒンジ機構において、
    前記第2の回動軸は、
    該第2の軸方向に所定の幅を有して前記第2の回動軸から離れる方向に延出し、前記第2の回動軸と共に回動する延出部を備え、
    前記第1の回動軸は、
    該第1の回動軸の回動中心から所定の距離隔てた位置における第1の回動軸回りの所定の角度範囲に配置されると共に、前記所定の幅よりも広い間隙を有して前記第1の回動軸方向に並列配置され前記第1の回動軸と共に回動する一対の回動規制部を備え、
    該一対の回動規制部を、前記第1の回動軸が回動する際に前記延出部が前記間隙に位置するように配置すると共に、前記延出部が前記所定の角度範囲に位置する場合に、前記第2の回動軸の回動を前記延出部が前記回動規制部に当接して規制する構成にしたことを特徴とするヒンジ機構。
  2. 本体と、
    画像表示面を有して該本体に請求項1記載のヒンジ機構を介して連結された表示パネルとを備え、
    前記第1の回動軸を、前記表示パネルを前記本体に収納された第1の位置から前記本体に対して略直立させた第2の位置まで回動するパネル開閉軸にすると共に、
    前記第2の回動軸を前記表示パネルに沿う方向に設け、
    前記表示パネルを、少なくとも前記第2の位置で前記第2の回動軸回りに回動可能としたことを特徴とする電子機器。
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