JP2005155681A - トルク伝達カップリング - Google Patents

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Abstract

【課題】 レスポンス向上を可能とする。
【解決手段】 トルクの入出力伝達を行うためのクラッチハブ65及びクラッチハウジング63と、クラッチハブ65及びクラッチハウジング63間のトルク伝達を行う摩擦多板クラッチ74と、ギヤ83,85間の相対正回転により推力を発生して摩擦多板クラッチ74を摩擦係合させると共に推力発生状態から相対逆回転することにより推力を解除する加圧ギヤセット81と、加圧ギヤセット81のギヤ83,85を回転駆動して相対正回転を起こすか相対逆回転を起こすために常時回転可能な正回転電動モータ117及び逆回転電動モータ119と、正回転電動モータ117及び逆回転電動モータ119の回転駆動力を断続制御して相対正回転又は相対逆回転を選択する正回転用クラッチ121及び逆回転用クラッチ123を備えたことを特徴とする
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車のトルク伝達カップリングに関する。
従来のこの種のトルク伝達カップリングとしては、例えば図10に示すようなものがある。図10は四輪駆動車のトランスファの断面図を示している。トランスファ201は、トルク伝達カップリング203を備えている。トルク伝達カップリング203は、クラッチケージ205と、スリーブ207とを備えている。クラッチケージ205とスリーブ207との間には、摩擦クラッチ209が配置されている。摩擦クラッチ209のアウタープレートは、クラッチケージ205側に係合し、インナープレートはスリーブ207側に係合している。
前記摩擦クラッチ209に対向して、加圧リング211が配置されている。加圧リング211は、ピン213を介してトランスファケース215に回転方向に係合し、回転軸芯に沿った方向には移動可能となっている。加圧リング211に対し、支持リング217が対向配置されている。支持リング217と加圧リング211との間には、ボール219を備えたカム機構が設けられている。
前記支持リング217は、プレート220を介して軸233側に回転軸芯に沿った方向で支持されている。支持リング217には、歯車221が噛み合っている。歯車221は、軸223に連動連結されている。軸223は、歯車221、ピニオン227を介してサーボモータ229の駆動軸231に連動連結されている。
前記クラッチケージ205には、後輪側への出力軸233が結合されている。出力軸233は、エンジンから回転入力を受ける入力軸235に連動連結されている。
前記スリーブ207には、歯車237が連動連結されている。トランスファケース215には、前輪側へ出力を行う副軸239が回転自在に支持されている。副軸239には、歯車241が設けられている。歯車241と前記歯車237とには、チェーン243が掛け回されている。
従って、エンジンから入力軸235に伝達されたトルクは、出力軸233を介してそのまま後輪側へ伝達される。また、前輪側へは摩擦クラッチ209の締結に応じて伝達される。摩擦クラッチ209の締結は、サーボモータ229の駆動によって行われる。
前記サーボモータ229を駆動すると、駆動軸231に連動してピニオン227が回転し、歯車225、軸223を介し歯車221が回転する。この回転によって、支持リング217が180度の範囲内で回転し、加圧リング211に対して相対回転する。この相対回転によって、ボール219を備えたカム機構が働き、推力を発生する。この推力は、プレート220で受けられ、プレート220に対する反力として支持リング217を介し加圧リング211に作用する。この反力の作用により加圧リング211が摩擦クラッチ209側へ移動する。この移動によって、摩擦クラッチ209が締結される。
前記摩擦クラッチ209が締結されると、クラッチケージ205とスリーブ207とが締結力に応じて係合し、出力軸233からクラッチケージ205、摩擦クラッチ209、スリーブ207を介して歯車237側へもトルク伝達が行われる。歯車237からは、チェーン243、歯車241を介して、副軸239にトルク伝達が行われ、前輪側への出力が行われる。
しかしながら、上記構造では、サーボモータ229のモーターロータのイナーシャによりレスポンス向上には限界があった。
図11〜図14を用いてさらに説明する。図11はトルク伝達カップリングの概略図、図12は加圧リングの変位と加圧力との関係のグラフ、図13は所定の加圧力を得るまでのモータ回転スピードの時間変化を示すグラフ、図14は所定の加圧力を得るまでの時間を短縮したモータ回転スピードの時間変化を示すグラフである。
図11のように、摩擦クラッチ209が加圧リング211により加圧されるとその圧力により各部が変位xする。このため、図12のように摩擦クラッチ209の必要加圧力p1を得るためには必要変位x1まで加圧リング211を移動させなければならない。
前記加圧リング211を移動させるためには、支持リング217が所定角度自転する必要がある。この支持リング217を自転させるためにはサーボモータ229がさらに数多く回転しなければならない。
従って、短時間で所定の必要加圧力を得るためには、図13のように所定の時間内にサーボモータ229が数多く回転し、その後停止することが必要である。図13の斜線部の面積が必要変位x1を生み出すサーボモータ229の必要なトータル回転数である。
このため良好なレスポンスを得るためには、図14のようにサーボモータ229の回転を極短時間に急速に立ち上げ、急速に停止しなければならない。図14の斜線部の面積で表されるサーボモータ229の必要なトータル回転数は、図13のそれと一致している。
しかし、図14の立ち上がり直線の傾きで表されるように、応答時間を短くすればするほどモーターロータの必要角加速度は非常に大きくなる。このとき、モーターロータを加速するための必要トルクは、角加速度とモーターロータの慣性モーメントとの積である。従って、良好なレスポンスを得ようとすると、角加速度を大きくする必要がありモーターロータを加速するための必要トルクは、摩擦クラッチ209を加圧するために本質的に必要なトルクの数十倍になり、結果としてモーターロータの加速に限界を招き、レスポンス向上には限界があった。
特許2715340号公報
解決しようとする問題点は、摩擦クラッチの締結及び締結解除に至るまでの駆動レスポンスが低い点である。
本発明のトルク伝達カップリングは、駆動レスポンスを向上するため、加圧部材セットの少なくとも一方の部材を回転駆動して一対の部材間の相対正回転を起こすか相対逆回転を起こすために常時回転可能な回転アクチュエータと、回転アクチュエータの回転駆動力を断続制御して前記相対正回転又は相対逆回転を選択するクラッチ手段とを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明のトルク伝達カップリングでは、トルクの入出力伝達を行うための入出力回転部材と、前記入出力回転部材間に設けられ摩擦係合により入出力回転部材間のトルク伝達を行う摩擦係合部と、相対回転可能な一対の部材を備え該部材間の相対正回転により推力を発生して前記摩擦係合部を摩擦係合させると共に推力発生状態から相対逆回転することにより推力を解除する加圧部材セットと、前記支持体側に支持され前記加圧部材セットの少なくとも一方の部材を回転駆動して前記相対正回転を起こすか相対逆回転を起こすために常時回転可能な回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータの回転駆動力を断続制御して前記相対正回転又は相対逆回転を選択するクラッチ手段とを備えたため、回転アクチュエータを常時回転させながら一対の部材の相対正回転又は相対逆回転を選択することができる。
例えば、回転アクチュエータを高速で回転させておき、一方の部材が必要な回転をする間だけクラッチ手段を接続する。この場合、回転アクチュエータのイナーシャは一方の部材の回転を加速するために有効に働く。このため一方の部材は極めて短時間の内に所定位置まで高速で回転することができる。一方の部材が所定の位置まで回転したらクラッチ手段を遮断して回転アクチュエータを切り離す。このとき回転アクチュエータを止めることなく一方の部材の回転は停止する。一方の部材の回転は回転アクチュエータに比べて低いので慣性力が小さく、駆動力が無くなるとすぐに停止する。
こうして、回転アクチュエータのイナーシャに規制されることなく、駆動レスポンス向上により的確なトルク伝達制御を行わせることができる。
駆動レスポンスの向上により、摩擦係合部の締結解除を素早く行わせることができ、いわゆる引きずりトルクを防止又は抑制することができる。
前記加圧部材セットは、一対のギヤと該ギヤに噛み合うピニオンギヤとを有し、前記ピニオンギヤの回転駆動による入力を回転軸芯に沿った方向の加圧力に変換して前記摩擦係合部を摩擦係合させ、前記一対のギヤとピニオンギヤとの各間のギヤ比又は噛み合い半径が異なることに起因して前記相対正回転及び相対逆回転を行わせるため、回転アクチュエータによる回転駆動で、一対のギヤを低速で相対正逆回転させることができる。この低速の相対正逆回転によって前記回転駆動による入力を回転軸心に沿った方向の加圧力に変換して、前記摩擦係合部を摩擦係合させ、或いは摩擦係合を解除することができる。
すなわち、回転アクチュエータ等を小型化し、コンパクトに形成することができ、狭いスペースにも極めて容易に配置することができる。
また、前記回転アクチュエータを小型化することができるため、重量軽減を図ることもできる。
さらに、回転アクチュエータの回転駆動を大きく減速して加圧力に変換することができるため、前記摩擦係合部の締結微調整を容易に行うことが可能となる。
前記一対のギヤの一方を、回転不能な支持体側に回転軸芯に沿った方向に支持し、前記一対のギヤ間に、両者の相対回転に起因して前記推力を発生させるカム機構を設けたため、回転アクチュエータの回転駆動によって一対のギヤが大きく減速されて低速で相対正逆回転する。この相対正逆回転によって、一対のギヤ間のカム機構が推力を発生させ、或いは推力を解除する。推力が作用する一方のギヤが支持体側で受けられ、推力の反力として他方のギヤに力が作用する。この力の作用により他方のギヤが移動し、摩擦係合部を加圧して摩擦係合させることができる。従って、摩擦係合部を確実に摩擦係合させることができる。
前記回転アクチュエータは、前記相対正回転を行わせるために常時回転する正回転アクチュエータ及び前記相対逆回転を行わせるために常時回転する逆回転アクチュエータからなり、前記クラッチ手段は、前記正回転アクチュエータの回転駆動力を断続する正転用クラッチ及び前記逆回転アクチュエータの回転駆動力を断続する逆転用クラッチからなり、前記正逆転用クラッチを断続制御して前記相対正回転又は相対逆回転を選択するため、正逆回転アクチュエータ及び正逆転用クラッチ等をそれぞれバランスの良い配置にすることができる。
前記回転アクチュエータは、前記相対正逆回転を行わせるために常時回転する単一両用構成とし、前記クラッチ手段は、前記回転アクチュエータによって正転駆動される正転駆動軸及び逆転機構を介して逆転駆動される逆転駆動軸と該正転駆動軸の回転を断続する正転用クラッチ及び前記逆転駆動軸の回転を断続する逆転用クラッチとからなり、前記正逆転用クラッチを断続制御して前記相対正回転又は相対逆回転を選択するため、回転アクチュエータを単一とし、重量軽減を図ることができる。
本発明のトルク伝達カップリングは、四輪駆動車のトランスファの出力側、リヤデファレンシャル装置への入力側、トランスファとリヤデファレンシャル装置との間のプロペラシャフト、前輪側のアクスルシャフト、後輪側のアクスルシャフトの何れかに配置されたため、各トルク伝達カップリングの何れかとしてトルク伝達を的確に行うことができる。
本発明のトルク伝達カップリングは、的確なトルク伝達を行わせる行わせるという目的を、簡単な構造で実現した。
図1は、本発明の実施例1に係り、トルク伝達カップリングの配置を示す四輪駆動車のスケルトン平面図である。
図1のように、トルク伝達カップリング1は、リヤデファレンシャル装置3側に取り付けられている。トルク伝達カップリング1の支持体であるハウジング5は、支持体としてのデフキャリア7にボルト9などにより締結結合されている。トルク伝達カップリング1の一方の回転軸11は、等速ジョイント13を介してプロペラシャフト15側に結合されている。トルク伝達カップリング1は、デフキャリア7から突出するドライブピニオンシャフト17に連動連結されている。この結合によりドライブピニオンシャフト17は、トルク伝達カップリング1の他方の回転軸を構成する。
前記ドライブピニオンシャフト17のドライブピニオンギヤ19は、リヤデファレンシャル装置3のリングギヤ21に噛み合っている。リヤデファレンシャル装置3は、前記デフキャリア7に回転自在に支持されている。リヤデファレンシャル装置3には、後輪側の左右のアクスルシャフト23,25を介して左右の後輪27,29が連動連結されている。
前記プロペラシャフト15は、等速ジョイント31を介してトランスファ33の出力軸35に結合されている。トランスファ33内には伝動軸37が回転自在に支持されている。伝動軸37には傘歯車39と平歯車41とが設けられている。傘歯車39は、前記出力軸35に設けられたピニオンギヤ43に噛み合い、平歯車41は、平歯車49に噛み合っている。平歯車49は、フロントデファレンシャル装置45のデフケース47側に連動連結されている。
前記フロントデファレンシャル装置45のリングギヤ51に、内燃機関であるエンジン53からトランスミッション55を介してトルクが入力されるようになっている。フロントデファレンシャル装置45には、前輪側の左右のアクスルシャフト57,59を介して、左右の前輪61,63が連動連結されている。
従って、エンジン53からトランスミッション55を介してフロントデファレンシャル装置45のリングギヤ51にトルクが入力されると、一方ではアクスルシャフト57,59を介して左右の前輪61,63へトルク伝達が行われる。また他方では、デフケース47、平歯車49,41、伝動軸37、傘歯車39、ピニオンギヤ43を介して出力軸35へトルク伝達が行われる。
前記出力軸35からは、等速ジョイント31、プロペラシャフト15、等速ジョイント13、回転軸11、トルク伝達カップリング1、ドライブピニオンシャフト17、ドライブピニオンギヤ19を介して、リヤデファレンシャル装置3のリングギヤ21にトルク伝達が行われる。リヤデファレンシャル装置3からは、左右のアクスルシャフト23,25を介して、左右の後輪27,29へトルク伝達が行われる。
前記トルク伝達カップリング1がトルク伝達状態であるときには、前輪61,63、後輪27,29によって、四輪駆動状態で走行することができる。トルク伝達カップリング1が、トルク伝達状態にないときには、前輪61,63による二輪駆動状態で走行することができる。
前記トルク伝達カップリング1の詳細は図2,図3のようになっている。図2は、トルク伝達カップリング1及びその周辺の縦断面図である。図3は、要部の拡大断面図である。
図2、図3のように、トルク伝達カップリング1は、クラッチハウジング63と、クラッチハブ65とを備えている。クラッチハウジング63は、本実施例において出力回転部材として構成されている。クラッチハウジング63の内周側に、テーパー形状の内筒部67が設けられている。内筒部67の端部に設けた縦壁69の内周部71は、ドライブピニオンシャフト17の端部にスプライン結合されている。
前記クラッチハブ65は、本実施例において前記回転軸11に一体に設けられ、入力回転部材を構成している。クラッチハブ65の縦壁73は、前記クラッチハウジング63の内筒部67を避けるように回転軸11側へ寄せてクラッチハブ65の端部に位置している。
前記クラッチハウジング63及びクラッチハブ65間には、摩擦係合部として摩擦多板クラッチ74が設けられている。摩擦多板クラッチ74は、アウタープレートが前記クラッチハウジング63に係合し、インナープレートが前記クラッチハブ65に係合している。従って、摩擦多板クラッチ74の摩擦係合により、クラッチハウジング63及びクラッチハブ65間のトルク伝達を行うことができる。
前記クラッチハウジング63及びクラッチハブ65間の端部には、押圧部材75が対向配置されている。押圧部材75には、その内周側に加圧受部77が一体に設けられている。加圧受部77の内周には、支持ボス部79が周回状に設けられている。
前記押圧部材75に隣接して加圧部材セットとしての加圧ギヤセット81が設けられている。前記加圧ギヤセット81は、相対回転可能な一対の部材として一対のギヤ83,85を備え、さらに該ギヤ83,85に共に噛み合うピニオンギヤ87,89を有している。
前記ギヤ83,85間の相対正回転により推力を発生して前記摩擦多板クラッチ74を摩擦係合させると共に推力発生状態から相対逆回転することにより推力を解除する。
前記ギヤ83及びギヤ85は、回転軸芯に沿った方向に併設されている。一対のギヤ83,85間に、ボール91を備えたカム機構93が介設されている。ギヤ83、ギヤ85の歯部95,97は、歯数が僅かに異なって形成され、前記ピニオンギヤ87の歯部99,101に共に噛み合っている。
前記ギヤ83は、その内周のボス部103において軸受け105を介しハウジング5側の縦壁部107内周側に回転自在に支持されている。この支持により、ギヤ83は、ハウジング5側に回転軸芯に沿った方向にも支持され、前記カム機構93の推力の反力として前記摩擦多板クラッチ74に締結力を与えることができる。
前記ギヤ85には、加圧部109が一体に周回状に設けられている。加圧部109は、前記支持ボス部79の外周面に相対回転自在に支持されている。加圧部109と前記加圧受部77との間には、ニードルベアリング111が介設されている。
前記ハウジング5の縦壁部107には上下対称位置に正逆転駆動軸113,115が回転可能に支持されている。この正逆転駆動軸113,115に、ハウジング5内において前記ピニオンギヤ87,89が取り付けられ、一体に回転するようになっている。
前記正逆転駆動軸113,115には、前記ハウジング5外において回転アクチュエータの正逆回転アクチュエータとして正逆回転電動モータ117,119がクラッチ手段としての正逆転用クラッチ121,123を介して結合されている。
前記正逆回転電動モータ117,119及び正逆転用クラッチ121,123は、前記ハウジング5の段付き部125に配置され、適宜なブラケット等でハウジング5側に取り付けられている。なお、正逆回転電動モータ117,119等は、ハウジング5の上下に配置されているため、図1では本来現れないが、説明の便宜上図示している。
前記段付き部125により、正逆回転電動モータ117,119及び正逆転用クラッチ121,123をハウジング5の外周側にコンパクトに収納支持させることができる。
前記正逆回転電動モータ117,119及び正逆転用クラッチ121,123は、コントローラによって電気的に制御される。正回転電動モータ117は、前記ギヤ83,85に相対正回転を行わせるために常時正回転するように制御され、逆回転電動モータ119は、前記ギヤ83,85に相対逆回転を行わせるために常時逆回転するように制御される。前記正逆転用クラッチ121,123は断続制御される。
前記正転用クラッチ121は、断続制御により前記正回転電動モータ117の回転駆動力を断続し、逆転用クラッチ123は、断続制御により前記逆回転電動モータ119の回転駆動力を断続する。
前記コントローラには、前後輪61,63,27,29の検出回転数等が入力され、例えば前後輪61,63,27,29のスリップ率等により前記正逆転用クラッチ121,123を適宜断続制御する。
前記正逆転用クラッチ121,123の断続制御により、前記ギヤ83,85の相対正回転、相対逆回転を選択することができる。
前記回転軸11は、支持体であるハウジング5に軸受け127によって回転自在に支持されている。回転軸11の外端部には、結合フランジ129がスプライン係合している。結合フランジ129は、ナット131によって回転軸11に締結され、抜け止めが行われている。結合フランジ129とハウジング5との間に、シール133が設けられている。前記結合フランジ129は、前記等速ジョイント13に結合される。
前記ドライブピニオンシャフト17は、一対の軸受け135,137を介してデフキャリア7に設けた支持部139に回転自在に支持されている。軸受け135,137は、ナット141で締め込まれている。支持部139は、前記内筒部67の内周側にも突設されている。
前記支持部139に、油路143が設けれている。油路143は、前記支持部139の一側から他側へ延設され前記軸受け135に潤滑油を導く。油路143は、支持部139の上部外周に設けた肉盛り部145に設けられ、デフキャリア5内から肉盛り部145の端面147に至って下降傾斜するように貫通形成されている。端面147は、軸受け135外周の一側端に位置し、この部分で軸受け135外周が開放されている。肉盛り部145の上面は油路143の傾斜に対応して傾斜形成され、前記クラッチハウジング63の内筒部67が肉盛り部145の上面の傾斜に対応している。前記デフキャリア7内には、油路143の端部において案内壁149が設けられ、油路143の一側壁に連続している。
前記ドライブピニオンギヤ19及びリングギヤ21の噛み合い回転時に、デフキャリア7内の飛散ギヤオイルが案内壁149に案内されて油路143に至り、或いは飛散ギヤオイルが直接油路143に至る。油路143のギヤオイルは、油路143の傾斜により軸受け135の外周面へ流動し、該ギヤオイルにより軸受け135が十分に潤滑される。
次に作用を説明する。
前記摩擦多板クラッチ74が締結されていないとき、クラッチハウジング63及びクラッチハブ65間は相対回転可能である。従って、前記のようにエンジン53側からプロペラシャフト15を介して、クラッチハウジング63にトルクが入力されてもクラッチハブ65側に伝達されることはなく、トルク伝達カップリング1はトルクを伝達しない状態となっている。すなわち、前記のように前輪61,63の駆動による二輪駆動状態での走行を行うことができる。かかる二輪駆動状態でも正逆回転電動モータ117,119は、コントローラの制御によりそれぞれ高速で正転逆転駆動されている。
前記二輪駆動状態から正回転電動モータ117側の正回転用クラッチ121を接続制御して相対正回転の選択を行う。この選択により正回転電動モータ117の回転駆動力が正転駆動軸113に直ちに伝達される。
前記正転駆動軸113の正転により一対のギヤ83,85も共に正転駆動される。このとき正回転電動モータ117のイナーシャは、ギヤ83,85を正転駆動するために有効に働く。このため、ギヤ83,85は極めて短時間の内に所定位置まで高速で回転する。ギヤ83及びピニオンギヤ87間のギヤ比と、ギヤ85及びピニオンギヤ85間のギヤ比とは僅かに異なっており、ギヤ83,85が僅かずつ低速で相対正回転する。この相対正回転により、ギヤ83,85のカム面がボール91に乗り上げ、カム機構93が推力を発生する。
この推力が作用する一方のギヤ83がハウジング5で受けられ、推力の反力としてギヤ85に軸方向の力が作用する。この力の作用によってギヤ85が移動し、ギヤ85と一体の加圧部109が、ニードルベアリング111を介して加圧受部77を回転軸芯に沿った方向へ加圧する。
この加圧によって、押圧部材75が同方向へ移動し、摩擦多板クラッチ74がクラッチハウジング63との軸方向間で締結される。摩擦多板クラッチ74は、押圧部材75の締結力に応じて摩擦係合力を発揮し、クラッチハウジング63とクラッチハブ65との間のトルク伝達を行わせる。
従って、プロペラシャフト15から回転軸11へ伝達されたトルクは、クラッチハブ65から摩擦多板クラッチ74を介して、クラッチハウジング63へ伝達される。クラッチハウジング63からは、ドライブピニオンシャフト17へトルクが伝達され、ドライブピニオンシャフト17から前記のようにして後輪27,29側へ出力される。これによって、前輪61,63及び後輪27,29の駆動による四輪駆動状態で走行することができる。
前記摩擦多板クラッチ74の締結位置で正回転用クラッチ121の遮断により正回転電動モータ117を切り離す。このとき、正回転電動モータ117を止めることなくギヤ83,85の回転は停止する。ギヤ83,85の回転は、正回転電動モータ117に比べて低いので慣性力が小さく、駆動力が無くなるとすぐに停止する。
前記摩擦多板クラッチに74によるトルク伝達を解除するときは、前記正転用クラッチ121を切断制御し逆転用クラッチ123を接続制御することで相対逆回転の選択を行う。この選択により逆回転電動モータ119の回転駆動力が逆転駆動軸115に直ちに伝達される。
前記逆転駆動軸115の逆転により一対のギヤ83,85も共に逆転駆動される。ギヤ83,85及びピニオンギヤ87間のギヤ比により、ギヤ83,85が僅かずつ低速で相対逆回転する。この相対逆回転により、ギヤ83,85のカム面がボール91への乗り上げを止め、カム機構93の推力が解除される。
この推力の解除により摩擦単板クラッチ74の締結が解除され、クラッチハブ65からクラッチハウジング63へのトルク伝達は行われず、トルクが後輪27,29側へ出力されることはない。これによって、前輪61,63駆動による二輪駆動状態で走行することができる。
このように、正逆回転電動モータ117,119を常時回転させながら一対のギヤ83,85の相対正回転又は相対逆回転を選択することができる。このため、正逆回転電動モータ117,119のイナーシャが摩擦多板クラッチ74の締結及び締結解除に至るまでの駆動レスポンスの障害になることが抑制され、駆動レスポンス向上により的確なトルク伝達制御を行わせることができる。
前記摩擦多板クラッチ74の締結解除をレスポンス良く行うことができるので、いわゆる引きずりトルクを防止、又は抑制することができ、燃費向上を図ることもできる。
前記加圧ギヤセット81等により、正逆回転電動モータ117,119等を小型化し、コンパクトに形成することができ、狭いスペースにも極めて容易に配置することができる。
前記正逆回転電動モータ117,119等を小型化することができるため、重量軽減を図ることもできる。
前記正逆回転電動モータ117,119及び正逆転用クラッチ121,123等は、一対備えられバランスの良い配置にすることができる。
図4〜図7は本発明の実施例2に係り、図4はトルク伝達カップリング1A及びその周辺の縦断面図であり、図5は同要部の拡大断面図、図6は回転電動モータ及びその周辺の一部を断面にした概略側面図、図7は回転電動モータ及びその周辺を示す概略正面図である。尚、基本的な構成は実施例1と同様であり、対応する構成部分には同符号を付して説明する。
本実施例のトルク伝達カップリング1Aでは、回転電動モータ151は、単一構成となっている。
クラッチ手段としての正転用クラッチ121Aは、回転電動モータ151によって正転駆動される正転駆動軸113Aに介設され、該正転駆動軸113Aの回転駆動力を断続する。クラッチ手段としての逆転用クラッチ123Aは、回転電動モータ151によって逆転駆動される逆転駆動軸115Aに介設され、該正転駆動軸113Aの回転駆動力を断続する。
前記逆転駆動軸115Aは、逆転機構153を介して逆転駆動される。逆転機構153は、一対の平歯車155,157の噛み合わせで構成されている。平歯車155,157は、ギヤボックス159内に収容され、平歯車155は正転駆動軸113Aに固定され、平歯車157は逆転駆動軸115Aに固定されている。
前記回転電動モータ151及びギヤボックス159は、前記ハウジング5の外面に適宜なブラケットなどにより支持固定されている。
本実施例でも、前記正逆転用クラッチ121A,123Aを断続制御して前記相対正回転又は相対逆回転を選択する。
すなわち、前記正転用クラッチ121Aの接続により相対正回転が選択され、され、正転駆動軸113Aを介してピニオンギヤ87が正転駆動される。前記逆転用クラッチ123Aの接続により相対逆回転が選択され、逆転駆動軸115Aを介してピニオンギヤ89が逆転駆動される。
従って、本実施例でも実施例1と同様な作用効果を奏することができる。また、本実施例では、回転電動モータ151を単一とし、重量軽減を図ることができる。
尚、入出力関係の設定は任意であり、クラッチハウジング63側を入力回転部材、クラッチハブ59側を出力回転部材として構成することも可能である。摩擦係合部は、締結によって摩擦係合力を発生させればよく、摩擦多板クラッチ74に限らず、コーンクラッチなど任意に選択することができる。
前記トルク伝達カップリング1,1Aの配置は、リヤデファレンシャル装置3側に取り付けられるものに限らず、図8のトルク伝達カップリング1B,1C,1D,1E,1F,1Gのように、適宜選択して配置することも可能である。
前記トルク伝達カップリング1Bは、トランスファ33の出力側に設けたものである。この場合、前記ドライブピニオンシャフト17の構成は、出力軸35が対応する。従って、クラッチハウジング63がトルク伝達カップリング1Bのトルクの入力回転部材となり、クラッチハブ65が同出力回転部材となる。
前記トルク伝達カップリング1Cは、プロペラシャフト15に配置されたものである。この場合、クラッチハウジング63及びクラッチハブ65に結合された回転軸がプロペラシャフト15に介設結合される。
このプロペラシャフト15に介設されたトルク伝達カップリング1Cの締結調整によって、後輪27,29側へトルク伝達調整を行うことができる。
前記トルク伝達カップリング1Cをトルク非伝達状態としたとき、後輪27,29からの回転が、トルク伝達カップリング1C上流側の等速ジョイント31、回転軸などへ伝達されることがなく、その分エネルギー損失を抑制することが可能となる。
前記トルク伝達カップリング1D,1Eは、それぞれ後輪27,29側のアクスルシャフト23,25に介設されたものである。この場合、クラッチハウジング63及びクラッチハブ65に結合された回転軸がアクスルシャフト23,25に介設結合される。トルク伝達カップリング1D,1Eは、アクスルシャフト23,25のいずれか一方にのみ設ける構成にすることも可能である。
前記トルク伝達カップリング1D,1Eをトルク非伝達状態としたときに、後輪27,29からの回転がリヤデファレンシャル装置3側へ伝達されることがなく、二輪駆動時のエネルギー損失をより抑制することが可能となる。
前記トルク伝達カップリング1F,1Gは、前輪61,63側のアクスルシャフト57,59に介設されたものである。この場合、クラッチハウジング63及びクラッチハブ65に結合された回転軸がアクスルシャフト57,59に介設結合される。トルク伝達カップリング1F,1Gは、アクスルシャフト57,59のいずれか一方にのみ設ける構成にすることも可能である。
前記トルク伝達カップリング1F,1Gの機能は、前記トルク伝達カップリング1D,1Eとほぼ同様である。
図9は本発明の実施例3に係り、トルク伝達カップリングの配置を示す四輪駆動車のスケルトン平面図である。この図9は、縦置きフロントエンジン、リヤドライブベース(FRベース)の四輪駆動車のスケルトン平面図である。尚、図1と対応する構成部分には同符号を付して説明する。
本実施例においては、トランスファ33Hにトルク伝達カップリング1Hが設けられている。このトルク伝達カップリング1Hでは、実施例1,2の構造におけるクラッチハウジング63が、図9のトランスミッション55からトルク出力を受ける回転軸161に結合構成される。トルク伝達カップリング1Hのクラッチハブ65に結合された回転軸163は、等速ジョイント31を介してプロペラシャフト15に結合される。
前記回転軸161には、スプロケット163が一体的に設けられる。前記スプロケット163には伝動軸165に設けられたスプロケット167との間にチェーン169が掛け回されている。伝動軸165は、プロペラシャフト171を介して伝動軸173側に接続されている。伝動軸173のピニオンギヤ175は、フロントデファレンシャル装置45のリングギヤ51に噛み合っている。
従って、摩擦多板クラッチ74の締結制御によって、一方では摩擦多板クラッチ74を介してプロペラシャフト15側へトルク伝達が行われる。他方では、トランスミッション55から直結状態でスプロケット163、チェーン169、スプロケット167、伝動軸165,プロペラシャフト171、伝動軸173、ピニオンギヤ175、リングギヤ51を介してフロントデファレンシャル装置45にトルク入力を行うことができる。
前記トルク伝達カップリング1Hの摩擦多板クラッチ74を走行状態に応じて締結制御することにより、後輪27,29側へのトルク配分を走行状態に応じて制御し、前輪61,63へは直結状態でトルク伝達を行い、二輪駆動及び的確な四輪駆動を行うことができる。
なお、伝動軸165にトルク伝達カップリング1Iとして設けることもできる。この場合は、実施例1,2のクラッチハウジング63にスプロケット167を結合し、クラッチハブ65に結合した回転軸は、単にトランスファーケース34側に回転自在に支持される。
従って、トルク伝達カップリング1Iの摩擦多板クラッチ74を走行状態に応じて締結制御することにより、前輪61,63側へのトルク配分を走行状態に応じて制御し、後輪27,29へは直結状態でトルク伝達を行い、二輪駆動及び的確な四輪駆動を行うことができる。
なお、前記一対のギヤ83,85の低速の相対正逆回転は、遊星歯車機構を用い、一方のギヤを回転駆動することなどによっても行わせることができる。
トルク伝達カップリングの配置を示す四輪駆動車のスケルトン平面図である(実施例1)。 トルク伝達カップリング及びその周辺の縦断面図である(実施例1)。 トルク伝達カップリングの要部拡大断面図である(実施例1)。 トルク伝達カップリング及びその周辺の縦断面図である(実施例2)。 トルク伝達カップリングの要部拡大断面図である(実施例2)。 回転電動モータ及びその周辺を示し一部を断面にした概略側面図である(実施例2)。 回転電動モータ及びその周辺を示す概略正面図である(実施例2)。 トルク伝達カップリングの配置を示す四輪駆動車のスケルトン平面図である(実施例1,2)。 トルク伝達カップリングの配置を示す四輪駆動車のスケルトン平面図である(実施例3)。 トランスファの断面図である(従来例)。 トルク伝達カップリングの概略図である(従来例)。 加圧リングの変位と加圧力との関係のグラフである(従来例)。 所定の加圧力を得るまでのモータ回転スピードの時間変化を示すグラフである(従来例)。 所定の加圧力を得るまでの時間を短縮したモータ回転スピードの時間変化を示すグラフである(従来例)。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I トルク伝達カップリング
3 リヤデファレンシャル装置
5 ハウジング(支持体)
7 デフキャリア(支持体)
15 プロペラシャフト
23,25 後輪側のアクスルシャフト
33,33H トランスファ
57,59 前輪側のアクスルシャフト
63 クラッチハウジング(出力回転部材)
65 クラッチハブ(入力回転部材)
74 摩擦多板クラッチ(摩擦係合部)
81 加圧ギヤセット(加圧部材セット)
83,85 ギヤ
87,89 ピニオンギヤ
91 ボール
93 カム機構
117 正回転電動モータ(回転アクチュエータ)
119 逆回転電動モータ(回転アクチュエータ)
121 正転用クラッチ(クラッチ手段)
123 逆転用クラッチ(クラッチ手段)
151 回転電動モータ(回転アクチュエータ)

Claims (6)

  1. トルクの入出力伝達を行うための入出力回転部材と、
    前記入出力回転部材間に設けられ摩擦係合により入出力回転部材間のトルク伝達を行う摩擦係合部と、
    相対回転可能な一対の部材を備え該部材間の相対正回転により推力を発生して前記摩擦係合部を摩擦係合させると共に推力発生状態から相対逆回転することにより推力を解除する加圧部材セットと、
    前記支持体側に支持され前記加圧部材セットの少なくとも一方の部材を回転駆動して前記相対正回転を起こすか相対逆回転を起こすために常時回転可能な回転アクチュエータと、
    前記回転アクチュエータの回転駆動力を断続制御して前記相対正回転又は相対逆回転を選択するクラッチ手段とを備えたことを特徴とするトルク伝達カップリング。
  2. 請求項1記載のトルク伝達カップリングであって、
    前記加圧部材セットは、一対のギヤと該ギヤに噛み合うピニオンギヤとを有し、前記ピニオンギヤの回転駆動による入力を回転軸芯に沿った方向の加圧力に変換して前記摩擦係合部を摩擦係合させ、
    前記一対のギヤとピニオンギヤとの各間のギヤ比又は噛み合い半径が異なることに起因して前記相対正回転及び相対逆回転を行わせることを特徴とするトルク伝達カップリング。
  3. 請求項2記載のトルク伝達カップリングであって、
    前記一対のギヤの一方を、回転不能な支持体側に回転軸芯に沿った方向に支持し、
    前記一対のギヤ間に、両者の相対回転に起因して前記推力を発生させるカム機構を設けたことを特徴とするトルク伝達カップリング。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のトルク伝達装置であって、
    前記回転アクチュエータは、前記相対正回転を行わせるために常時回転する正回転アクチュエータ及び前記相対逆回転を行わせるために常時回転する逆回転アクチュエータからなり、
    前記クラッチ手段は、前記正回転アクチュエータの回転駆動力を断続する正転用クラッチ及び前記逆回転アクチュエータの回転駆動力を断続する逆転用クラッチからなり、
    前記正逆転用クラッチを断続制御して前記相対正回転又は相対逆回転を選択することを特徴とするトルク伝達カップリング。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載のトルク伝達装置であって、
    前記回転アクチュエータは、前記相対正逆回転を行わせるために常時回転する単一両用構成とし、
    前記クラッチ手段は、前記回転アクチュエータによって正転駆動される正転駆動軸及び逆転機構を介して逆転駆動される逆転駆動軸と該正転駆動軸の回転駆動力を断続する正転用クラッチ及び前記逆転駆動軸の回転駆動力を断続する逆転用クラッチとからなり、
    前記正逆転用クラッチを断続制御して前記相対正回転又は相対逆回転を選択することを特徴とするトルク伝達カップリング。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のトルク伝達カップリングであって、
    四輪駆動車のトランスファの出力側、リヤデファレンシャル装置への入力側、トランスファとリヤデファレンシャル装置との間のプロペラシャフト、前輪側のアクスルシャフト、後輪側のアクスルシャフトの何れかに配置されたことを特徴とするトルク伝達カップリング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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