JP2005154965A - 生物抵抗性繊維布帛、その製造方法及びそれを用いた繊維製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 黴、細菌の各生物類に対してスペクトルが広く十分な抵抗性を有しながら、風合が良く、しかも洗濯耐久性に優れた繊維布帛とその合理的な製造方法を提供するとともに、前記繊維布帛を用いた食品加工用作業着を提供すること。
【解決手段】 抗菌・防黴性を有する薬剤を付与した繊維布帛からなり、その抗菌・防黴性を有する薬剤が、ニトリル系化合物、ピリジン系化合物、ハロアルキルチオ系化合物、有機ヨード系化合物、チアゾール系化合物およびベンズイミダゾール系化合物からなる群より選択される少なくとも4種の化合物であり、かつ既薬剤の含有量が、繊維布帛を構成する全成分に対して0.03〜5重量%含有されている耐久性のある抗菌・防黴性を有する繊維布帛、前記繊維布帛の製造方法及び前記繊維布帛を用いた食品加工用作業着。
【選択図】 なし

Description

本発明は、生物抵抗性を有する繊維布帛、その製造方法およびそれを用いた製品に関し、より詳しくは、黴、細菌等の繁殖に対して抵抗性を有する繊維布帛、その製造方法およびそれを用いた繊維製品、特に生物抵抗性を必要とされる食品業界向け作業着に関する。
従来から生物抵抗性を有する繊維製品が強く要望されている。特に、肉、魚、野菜等の種々の食料材料を取扱う作業では、作業衣に油、脂肪、たんぱく質、炭水化物とう様々な汚れが付着し、その汚れを元に多様な菌類、黴類の繁殖が予想される。また、日本の梅雨時期では高温多湿になり、それら菌類、黴類の発生が起りやすく、食品加工業界では毎日洗濯する必要がある。また、そのように洗濯しなくては黴の沈着が抑えられず、汚れがとれず不衛生となる。このことから生物抵抗性を有する繊維製品の検討は従来からなされており、例えば、ベンズイミダゾール系、チアゾベンズイミダゾール(TBZ)、スルフィド系、ジンクピリチオン系等の有機窒素・硫黄含有化合物を含有する繊維布帛が知られている。しかし、これらの有機窒素・硫黄含有化合物単体では、ある種の黴や細菌には抵抗性を示すが、元々抵抗性を示さない黴や細菌があったり、また耐性黴や耐性菌があったりしてスペクトルが狭い。従って、このような繊維布帛を用いた製品は、居住環境に存在する黴や細菌に対し高々50%程度の有効性しかなかった。
また、貴金属の微量効果を利用して銀、銅、亜鉛等を担時したセラミックを練り込んだ繊維や、第4級アンモニウム塩を含有する繊維布帛が、近年特に衣料用繊維製品に多く使用され始めた。この塩の抵抗性は、カチオン(陽イオン)の殺菌力によるものである。このような繊維布帛は、細菌に対する抵抗性は十分であるが、黴に対しては抵抗性を有しなかった。
従って、黴、細菌に対して十分な抵抗性を有し、かつ各生物類に対してスペクトルが広い繊維布帛は未だ開発されておらず、複数の抵抗性が必要な製品の開発が望まれていた。
前記のような要求を満たすべく各生物類に対して広範な効能をもつ、非常に優れた生物抵抗性を有する製品及びその製造方法を提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。しかしながら、前記文献に記載の方法は生物抵抗性薬剤を成型品に練込んだり、コーティング剤に添加して繊維シートに付与する方法をであるため、生物抵抗性の耐久性があり、繊維生産等の大量生産に向いているものの、少ロット生産には不向きであったり、コーティングしない衣料品等風合を重視するものには使いづらかった。
特開平9−157111号公報(請求項1〜5など) 特開平9−157112号公報(請求項1、2など)
本発明は上記の課題を解決しようとするものであって、その目的は、黴、細菌の各生物類に対してスペクトルが広く十分な抵抗性を有しながら、風合が良く、しかも洗濯耐久性に優れた繊維布帛とその合理的な製造方法を提供するとともに、前記繊維布帛を用いた食品加工用作業着を提供することである。
即ち、本発明は以下の構成よりなる。
1. 抗菌・防黴性を有する薬剤を付与した繊維布帛からなり、その抗菌・防黴性を有する薬剤が、ニトリル系化合物、ピリジン系化合物、ハロアルキルチオ系化合物、有機ヨード系化合物、チアゾール系化合物およびベンズイミダゾール系化合物からなる群より選択される少なくとも4種の化合物であり、かつ既薬剤の含有量が、繊維布帛を構成する全成分に対して0.03〜5重量%含有されていることを特徴とする、耐久性のある抗菌・防黴性を有する繊維布帛。
2. 薬剤が、ハロイソフタロニトリル誘導体、ピリジンチオール−1−オキシド誘導体、スルフォニルハロピリジン誘導体、ハロアルキルチオスルファミド誘導体、ヨードスルフォニルベンゼン誘導体、イソチアゾリン−3−オン誘導体、チアゾールベンズイミダゾール誘導体およびベンズイミダゾールカルバミン酸誘導体からなる群より選択される少なくとも4種の化合物であることを特徴とする上記第1に記載の繊維布帛。
3. 62種の混合黴を使用したMIL STD 810D Method508・3変法の防黴性試験で工業洗濯60回後での菌糸の発生が認められないことを特徴とする上記第1に記載の繊維布帛。
4. 黄色ぶどう球菌及びO―157を使用した制菌試験において、工業洗濯50回後で殺菌活性値が0より大であることを特徴とする上記第3に記載の繊維布帛。
5. 布帛形態で、皮膜形成能を有する樹脂を介して繊維に上記第1記載の薬剤を付与することを特徴とする耐久性のある抗菌・防黴性を有する繊維布帛の製造方法。
6. 皮膜形成能を有する樹脂がメラミン系樹脂であることを特徴とする上記第5記載の耐久性のある抗菌・防黴性を有する繊維布帛の製造方法。
7. 上記第1〜第4のいずれかに記載の生物抵抗性繊維布帛を用いたことを特徴とする生物抵抗性を有する食品加工用作業着。
本発明によれば、黴、細菌に対して、効能対象が広く優れた抵抗性を有していながら、風合が良く、しかも洗濯耐久性に優れた繊維布帛、およびその製造方法、並びにそれを用いた繊維製品を安価に提供することが可能となった。
次に本発明を詳しく説明する。本発明においては、生物抵抗性とは、黴、細菌に対して抵抗性を示す性質をいう。本発明の生物抵抗性繊維布帛は、生物抵抗性を有する薬剤と少量の皮膜形成性バインダーとを含有してなることが好ましい。
生物抵抗性を有する薬剤は、ニトリル系化合物、ピリジン系化合物、ハロアルキルチオ系化合物、有機ヨード系化合物、チアゾール系化合物およびベンズイミダゾール系化合物からなる群より選択される少なくとも4種の化合物であり、好ましくは少なくとも6種の化合物であり、特に好ましくは少なくとも7種の化合物である。薬剤の種類が4種未満の場合、得られた繊維布帛は、生物に対するスペクトルが狭く、耐性の生物の発生を抑えることができない。これらの化合物は、いずれも分解温度が高く、水に対する溶解性が低く、安全性の高い化合物である。ニトリル系化合物としては、例えばハロイソフタロニトリル誘導体等が挙げられ、ピリジン系化合物としては、例えばピリジンチオール−1−オキシド誘導体、スルフォニルハロピリジン誘導体等が挙げられる。ハロアルキルチオ系化合物としては、例えばハロアルキルチオスルファミド誘導体、テトラクロロエチルチオテトラヒドロフタルイミド誘導体等が挙げられる。有機ヨード系化合物としては、例えばヨードスルフォニルベンゼン誘導体、プロパルギルブチルカルバミン酸誘導体等が挙げられる。チアゾール系化合物としては、例えばイソチアゾリン−3−オン誘導体、チアゾールベンズイミダゾール誘導体等が挙げられる。ベンズイミダゾール系化合物としては、例えばベンズイミダゾールカルバミン酸誘導体等が挙げられる。
上記薬剤は、好ましくはハロイソフタロニトリル誘導体、ピリジンチオール−1−オキシド誘導体、スルフォニルハロピリジン誘導体、ハロアルキルチオスルファミド誘導体、ヨードスルフォニルベンゼン誘導体、イソチアゾリン−3−オン誘導体、チアゾールベンズイミダゾール誘導体およびベンズイミダゾールカルバミン酸誘導体からなる群より選択される少なくとも4種の化合物、より好ましくは少なくとも6種の化合物、特に好ましくは少なくとも7種の化合物であり、より好ましくは、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、2−ピリジンチオール−1−オキシドナトリウム、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メチルスルフォニルピリジン、N,N−ジメチル−N’−フェニル−N’−ジクロロフルオロメチルチオスルファミド、ジヨードメチル−p−トリルスルフォン、2−(n−オクチル)−4−イソチアゾリン−3−オン、2−(4−チアゾリル)−1H−ベンゾイミダゾール、1H−2−ベンゾイミダゾールカルバミン酸メチルからなる群より選択される少なくとも4種の化合物、特に好ましくは少なくとも6種の化合物、最も好ましくは少なくとも7種の化合物である。また、上記の生物に対する抵抗性が十分であり、効能の対象が狭くならず、耐性の生物の発生を抑えることができれば、同系化合物より2種以上選択してもよい。
上記薬剤の中で、特に黴に対して抵抗性を有する化合物は、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリルであり、特に細菌に対して抵抗性を有する化合物は、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メチルスルフォニルピリジンであり、特に藻類に対して抵抗性を有する化合物は、N,N−ジメチル−N’−フェニル−N’−ジクロロフルオロメチルチオスルファミドであると考えられる。
繊維布帛に対する薬剤の付与量は、その合計量が、繊維布帛を構成する全成分に対して、0.03〜5重量%、好ましくは0.05〜3.0重量%、特に好ましくは0.1〜1.0重量%の範囲である。この含有量が0.03重量%未満の場合、上記の生物に対する抵抗性が不十分であり、かつ効果の持続性がない。逆に5重量%を超える場合、繊維布帛の特性が悪くなり、さらにコストへの影響が大きくなって経済性が悪い。
全薬剤に対する各薬剤の含有量は、好ましくは全薬剤中、1.0重量%〜90重量%、より好ましくは3.0重量%〜70重量%である。この含有量が1.0重量%未満の場合、各薬剤の効果が不十分となり、逆に90重量%を超える場合、他の薬剤の含有率が低くなってそれらの効果が不十分となるので好ましくない。薬剤の合計の含有量および各含有量は、繊維布帛より得られる製品の使用環境等により、上記範囲内で適宜決定される。
薬剤を繊維布帛に付与する工程は、繊維を布帛化した後のいずれの工程でも良いが、好ましくは布帛の染色加工工程で行うのが良い。付与する方法としては、パッドーキュアー法、スプレー法、プリント、インクジェット法等があり特に限定しないが、良く使われるパッドキュアー法が仕上風合の良さからも好ましく用いられる。皮膜形成能を有する樹脂としてメラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等繊維加工に一般的に用いられるものを使用できるが、特にメラミン樹脂が樹脂化した皮膜の堅牢性、薬剤の担持能力、洗濯耐久性に優れているため、好ましく用いられる。樹脂化の方法として、繊維表面や繊維内部で縮合樹脂化させる方法や、樹脂化したものを繊維に付与する方法等あるが特に限定せず用いることができる。
本発明の繊維布帛は、樹脂および薬剤以外に、繊維布帛より得られる製品の用途に応じて、さらに着色剤や、耐光性向上剤、熱安定剤等の改質剤や、撥水剤、吸水剤、吸湿剤や難燃剤等の各種機能剤を含有してもよい。着色剤としては、例えば粉末のカーボンブラック、酸化チタン等の顔料や分散染料等染料類が挙げられる。耐光性向上剤としては、例えばベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系、ベンゾフェノン系等が挙げられ、熱安定剤としては、例えばナイロンに関しては銅化合物が挙げられる。これらの含有量および配合方法は、薬剤の効果および繊維布帛の特性に影響がない範囲で適宜選択される。
本発明の繊維布帛の形態は織物、編物、不織布及びそれらの複合品等、特に限定されない。本発明の主な用途の作業着では織物又は編物が好ましく使用される。繊維としては、ポリエステル、ナイロンのような合成繊維、レーヨン等の化学繊維、綿、ウール等の天然繊維等限定されずに用いられる。使用される繊維の形態として、例えばマルチフィラメント糸、モノフィラメント糸、これらを加工した各種加工糸、撚糸、ステープル、紡績糸、硬綿、カットファイバー等が挙げられる。
生物抵抗性を有する薬剤を担時した繊維布帛は、生物抵抗性を利用した繊維製品、例えば衣料品、生活用品、スポーツレジャー品、建築土木資材、農林漁業用資材、産業用資材、公共機関や交通関係資材等の種々の製品に加工されて、種々の用途に使用できるが、たんぱく質、脂肪、炭水化物等、様々な食品汚れが発生し、多様な細菌、黴類が発生するする食品加工作業に用いられる作業着、エプロン、マスク、帽子等の物品で特に好ましく用いられる。ここでいう生物抵抗の特徴を利用した製品の用途とは、製品を使用中または輸送保管中に生物が発生し、製品に付着寄生し繁殖する場所における用途である。
本発明の生物抵抗性繊維布帛およびそれを用いた製品は、黴、細菌ニ類に対して抵抗性を有する。黴としては、例えばニグロスポラ オリゼー、クラドスポリウム レジネ、クラドスポリウム ヘルバレム、クラドスポリウム クラドスポリオイダス、クラドスポリウム サファエロスペルマ、トリコデルマ コニンギ、トリコデルマ T−1、トリコデルマビリディ、フォーマ グロメラータ、フォーマ テレスチアス、プルラリア プルランス、グリオクラディウム ビレンス、ゲオトリカム ラクタス、 ゲオトリカム カンディダム、ペスタロチア アダスタ、ペスタロチア ネグレクタ、ミロテシウム フェルカリア、アルテルナリア テナース、アルテルナリア ブラッシコーラ、アルテルナリア アルテルナータ、アスペルギルス ニガー、アスペルギルス フレーバス、アスペルギルス フェルシコール、アスペルギルスオリゼー、アスペルギルス テレウス、アスペルギルス フュミガタス、オーレオバシディウム プルランス、フザリウム モニリフォルメ、フザリウム セミテクタム、フザリウム プラリフェラタム、フザリウム ロゼウム、フザリウム ソラニ、フザリウム オキシスポラム、リゾプス ニグリカンス、リゾプスストロニフェル、ペニシリウム シトリナム、ペニシリウム イクパンサ、ペニシリウム フュニキュローザム、ペニシリウム リラシナム、ペニシリウムニグリカンス、ペニシリウム フレクエンタス、ペニシリウム シトレオビリティ、ムコール ラセマサス、ユーロチウム トナフィラム、トリコフィートンメンタグロフィテス、モニリア フルクチガーナ、ケトミウム グロボーサム、エピコッカム パープラセンス、アクレモニウム チャルティコーラ、ワレミアセビ、カンジタ アルビカンス、ストレプトフェテシリウム レティカレム、サッカロミセス セレビシ、ボトリティス シネレア等が挙げられる。細菌としては、例えば黄色ブドウ球菌、緑膿菌、大腸菌、枯草菌、変形菌、ブタコレラ菌、チフス菌、結核菌、ネズミチフス菌、肺炎桿菌、O−157等が挙げられる。
次に本発明を具体的実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。得られた繊維布帛に対して、防黴試験、抗菌試験を行ったが、その試験方法は以下の方法によった。
(1)防かび試験:MIL STD 810D Method508・3変法を用い、使用した黴はMIL STD 810D Method508・3変法に標準で使われる62種の混合かびを使用した。この方法は62種という膨大な菌種を用いるため、非常に厳しい評価法であり、消費段階での商品性能を評価する上で有効な方法と考えられるため採用した。湿式法による混合胞子懸濁液から直接接種し、ポテトデキストロースアガー培地(PDA、クロラムフェニコール等の抗生物質無添加)で、温度30℃±5℃、湿度95%±5%RH、風速60cm/秒の条件で28日間培養した。以下の5段階により評価した。
0・・・かびの発育が全く見られない。
1・・・かびの発育が僅かにある。
2・・・かびの発育が少しある。
3・・・かびの発育がかなりある。
4・・・かびの発育が激しくある。
使用した黴は次に示す黴であった。ニグロスポラ オリゼー、クラドスポリウム レジネ、クラドスポリウム ヘルバレム、クラドスポリウム クラドスポリオイダス、クラドスポリウム サファエロスペルマ、トリコデルマ コニンギ、トリコデルマ T−1、トリコデルマ ビリディ、フォーマ グロメラータ、フォーマ テレスチアス、プルラリア プルランス、グリオクラディウム ビレンス、ゲオトリカム ラクタス、 ゲオトリカム カンディダム、ペスタロチア アダスタ、ペスタロチア ネグレクタ、ミロテシウム フェルカリア、アルテルナリア テナース、アルテルナリア ブラッシコーラ、アルテルナリア アルテルナータ、アスペルギルス ニガー、アスペルギルス フレーバス、アスペルギルス フェルシコール、アスペルギルス オリゼー、アスペルギルス テレウス、アスペルギルス フュミガタス、オーレオバシディウム プルランス、フザリウム モニリフォルメ、フザリウム セミテクタム、フザリウム プラリフェラタム、フザリウム ロゼウム、フザリウム ソラニ、フザリウム オキシスポラム、リゾプス ニグリカンス、リゾプス ストロニフェル、ペニシリウムシトリナム、ペニシリウム イクパンサ、ペニシリウム フュニキュローザム、ペニシリウム リラシナム、ペニシリウム ニグリカンス、ペニシリウム フレクエンタス、ペニシリウム シトレオビリティ、ムコール ラセマサス、ユーロチウム トナフィラム、トリコフィートン メンタグロフィテス、モニリア フルクチガーナ、ケトミウム グロボーサム、エピコッカム パープラセンス、アクレモニウム チャルティコーラ、ワレミア セビ、カンジタ アルビカンス、ストレプトフェテシリウム レティカレム、サッカロミセス セレビシ、バシルス サブティリス、バシルス メガテリウム、スタフィロコッカス オーレ、シュードモナス エルギノッサ、シュードモナス フルレッセンス、サルモネラタイフィマリアム、エスケリチア コリ、ボトリティス シネレア、プロテウスバルガリス。これらの黴は、それぞれ6℃±4℃で保存された30日以内のストックカルチャー純培養菌、またはサブカルチャー菌であった。
(2)抗菌能力試験:黄色ブドウ球菌(ATCC6538P)及びO−157を用いて、供試布の抗菌能力を試験した。
抗菌能力試験方法は、JIS L1902−1998の定量方法に準じて実施した。ここで、抗菌性化合物の抗菌能力は、下記式を用いて算出された殺菌活性値により評価した。(殺菌活性値の高いものほど抗菌性に優れており、殺菌活性値>0であると制菌効果があるとみなせる。繊維製品新機能評価協議会(以下JAFETという)の基準を参考とした。殺菌活性値は更に好ましくは1.8以上であるが、あまりにも殺菌活性値を大きくしようとすると、布帛の風合いを損なう場合があるので、通常10.0以下で良い。)
殺菌活性値=logA−logC(但し、試験成立条件(logB−logA)>1.5を満たす)
ここで、A;未加工標準布の接種直後に回収した菌数の平均値B;未加工標準布の18時間培養直後に回収した菌数の平均値C;加工布の18時間培養直後に回収した菌数の平均値をそれぞれ表す。
(3)工業洗濯:各供試布を、JAFET標準配合洗剤を使用して、厚生省令第13号に準拠の方法(制菌加工繊維製品特定用途の洗濯方法)により、抗菌試験には50回洗濯、更に防かび試験には60回洗濯し、これをそれぞれ抗菌試験、防かび試験に供した。
(実施例1〜4、比較例1〜4)
経糸、緯糸とも150d−48filの加工糸のポリエステル系繊維を経緯100%使いの3/2綾織物をレピア織機で製織した。生機をディスパーTL(明成化学(株)製)0.5g/L、ソーダ灰1g/Lを含む処理液で浴比1:50にて70℃、15分間精練を行なった。その後、湯洗、水洗を行い。120℃,1分の条件で連続乾燥機で乾燥した。190℃,1分間のプレセットを行い、生物抵抗性薬剤の処理用生地を作成した。
(実施例1)
薬剤構成成分を表1の番号1として、絞り率60%で薬液を付与したときに生地への全薬剤付着量が0.03%owf(on the weight of fiber)となるように薬液を調製する。具体的にはメラミン樹脂及び触媒と混合し表2のように調整した。
(実施例2)
全薬剤付着量が0.5%owfとなる以外は実施例1と同様にして薬液を調製した。
(実施例3)
全薬剤着量が5.0%owfとなる以外は実施例1と同様にして薬液を調製した。
(実施例4)
薬剤構成成分を番号2として、絞り率60%で薬液を付与したときに生地への全薬剤付着量が0.5%owfとなるように薬液を調製した。
(比較例1)
全薬剤付着量が0.006%owfとなる以外は実施例1と同様にして薬液を調製した。
(比較例2)
薬剤構成成分を番号3として、絞り率60%で薬液を付与したときに生地への全薬剤付着量が0.5%owfとなるように薬液を調製した。
(比較例3)
薬剤構成成分を番号4として、絞り率60%で薬液を付与したときに生地への全薬剤付着量が0.5%owfとなるように薬液を調製した。
(比較例4)
薬剤構成成分を番号5として、絞り率60%で薬液を付与したときに生地への全薬剤付着量が0.5%owfとなるように薬液を調製した。
辻井染機製マングルを使用して、薬液浸漬、絞りを1dip、1nipで行った。マングル圧は3.0kgfとし、絞ったときの絞り率は60.0%であった。
その後、サーモセッターにて120℃、1分で乾燥し、更にキュアを180℃の1分間処理して加工を終了し、被加工試料を評価に供した。
薬剤の配合構成比率を表1に、パディング処方を表2に、加工結果を表3、表4にそれぞれ示す。
Figure 2005154965
Figure 2005154965
Figure 2005154965
Figure 2005154965
実施例、比較例とも黄色ぶどう球菌、O−157に対する抗菌効果は認められるが、特に実施例1〜4、比較例4の効果が抜群に優れている。
また、抗菌効果に優れる実施例1〜4、比較例4及び未加工の生地を実際に作業着に縫製して、食品加工現場で3日間着用し、洗濯せず高温多湿の室内に2週間放置した。その結果、実施例1〜4は全く黴の発生が見られなかったが、比較例4及び未加工のものは、汚れの強い部分に黴の発生がみられた。
本発明によれば、黴、細菌に対して、効能対象が広く優れた抵抗性を有していながら、風合が良く、しかも洗濯耐久性に優れた繊維布帛とその合理的な製造方法、並びにそれを用いた繊維製品、特に生物抵抗性を必要とされる食品業界向け作業着を安価に提供することが可能となった。

Claims (7)

  1. 抗菌・防黴性を有する薬剤を付与した繊維布帛からなり、その抗菌・防黴性を有する薬剤が、ニトリル系化合物、ピリジン系化合物、ハロアルキルチオ系化合物、有機ヨード系化合物、チアゾール系化合物およびベンズイミダゾール系化合物からなる群より選択される少なくとも4種の化合物であり、かつ既薬剤の含有量が、繊維布帛を構成する全成分に対して0.03〜5重量%含有されていることを特徴とする、耐久性のある抗菌・防黴性を有する繊維布帛。
  2. 薬剤が、ハロイソフタロニトリル誘導体、ピリジンチオール−1−オキシド誘導体、スルフォニルハロピリジン誘導体、ハロアルキルチオスルファミド誘導体、ヨードスルフォニルベンゼン誘導体、イソチアゾリン−3−オン誘導体、チアゾールベンズイミダゾール誘導体およびベンズイミダゾールカルバミン酸誘導体からなる群より選択される少なくとも4種の化合物であることを特徴とする請求項1に記載の繊維布帛。
  3. 62種の混合黴を使用したMIL STD 810D Method508・3変法の防黴性試験で工業洗濯60回後での菌糸の発生が認められないことを特徴とする請求項1に記載の繊維布帛。
  4. 黄色ぶどう球菌及びO―157を使用した制菌試験において、工業洗濯50回後で殺菌活性値が0より大であることを特徴とする請求項3に記載の繊維布帛。
  5. 布帛形態で、皮膜形成能を有する樹脂を介して繊維に請求項1記載の薬剤を付与することを特徴とする耐久性のある抗菌・防黴性を有する繊維布帛の製造方法。
  6. 皮膜形成能を有する樹脂がメラミン系樹脂であることを特徴とする請求項5記載の耐久性のある抗菌・防黴性を有する繊維布帛の製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の生物抵抗性繊維布帛を用いたことを特徴とする生物抵抗性を有する食品加工用作業着。
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