JP2005153686A - タイヤ接地画像解析方法、タイヤ接地画像解析装置およびタイヤ接地画像解析プログラム - Google Patents

タイヤ接地画像解析方法、タイヤ接地画像解析装置およびタイヤ接地画像解析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】タイヤ接地形状を求めるための計算時間の短縮、計算量の減少を図り、求められたタイヤ接地形状のデータ量の減少を図ることができるタイヤ接地画像解析方法、タイヤ接地画像解析装置およびタイヤ接地画像解析プログラムを提供すること。
【解決手段】タイヤ接地画像データ10を取得し、この取得したタイヤ接地画像データ10からタイヤ接地形状(タイヤ接地面11)内の任意座標(中心点A)を決定し、任意座標(中心点A)からサンプル角度θごとに延びる直線Lとタイヤ接地形状の輪郭線との交点を求め、タイヤ接地形状(タイヤ接地面11)の輪郭線20をサンプル角度θと任意座標(中心点A)から求められた交点までの直線Lの長さとから関数で近似し、接地形状関数40を求める。
【選択図】 図2

Description

この発明は、タイヤ接地画像解析方法、タイヤ接地画像解析装置およびタイヤ接地画像解析プログラムに関し、さらに詳しくは、取得したタイヤ接地画像データからタイヤ接地形状を関数で近似するタイヤ接地画像解析方法、タイヤ接地画像解析装置およびタイヤ接地画像解析プログラムに関するものである。
空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と称する)は、車両などの移動体が対象面、例えば路面上を移動するために、この路面と接触し、この車両などに搭載されたエンジンなどの動力源からの動力を対象面に伝達する唯一のものである。従って、タイヤの性能が車両の運動性能に多大な影響を与える。タイヤの性能には、例えば騒音性能、摩擦性能、操縦安定性能、制動性能など評価項目があり、これらの評価項目は、タイヤ接地特性によって変化するものである。このタイヤ接地特性には、接地面積、負荷荷重と接地面積に基づく平均圧力、タイヤ周方向(接地長方向)の最大接地長、タイヤ幅方向(接地幅方向)の最大接地幅などがある。これらのタイヤ接地特性を精度良く求めるためには、タイヤが対象面と接触した際のタイヤ接地形状、特にタイヤが対象面と接触した際のタイヤの接地面を構成する輪郭線を精度良く求めることが重要である。
そこで、従来では、タイヤ接地画像データの画像解析を行ない、タイヤ接地形状を求め、タイヤの接地特性を求める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この従来の技術は、タイヤ接地画像データを画像解析する手順で1つの埋め尽くされたブロックになるまで膨張する手順と収縮する手順を組み合わせながら繰り返してタイヤ接地形状を求めるものである。
特許第3293670号
しかしながら、上記従来の技術において、画像解析する手順で行われる膨張する手順と収縮する手順を繰り返すことは、タイヤ接地形状を求めるための計算時間が長くなる。また、一般に、画像データの画像解析は、膨大な計算が必要なため、タイヤ接地形状を求めるための計算量が多くなる。これらにより、処理速度の比較的速くないPC(パーソナルコンピュータ)などを用いることが困難であり、処理速度の速い専用のタイヤ接地画像解析装置が必要となる問題があった。また、求められたタイヤ接地形状は、ピクセル画像などの画素データであり、そのデータ量が多い。また、路面に接地するタイヤのトレッド面の位置によってタイヤ接地形状が異なる。さらに、タイヤには多数の種類が存在し、これらのタイヤ接地形状も、タイヤの内圧や対象面に対する荷重などの接地条件によって異なるものである。従って、路面と接地するタイヤのトレッド面の位置、タイヤの種類およびタイヤの接地条件を異ならせて個々のタイヤ接地形状を求め、求められたタイヤ接地形状をデータとして保存、すなわちデータベース化することは困難であった。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、タイヤ接地形状を求めるための計算時間の短縮、計算量の減少を図り、求められたタイヤ接地形状のデータ量の減少を図ることができるタイヤ接地画像解析方法、タイヤ接地画像解析装置およびタイヤ接地画像解析プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明では、タイヤ接地画像データを取得する手順と、取得したタイヤ接地画像データからタイヤ接地形状内の任意座標を決定する手順と、任意座標からサンプル角度ごとに延びる直線とタイヤ接地形状の輪郭線との交点を求める手順と、タイヤ接地形状の輪郭線をサンプル角度と任意座標から求められた交点までの直線の長さとから関数で近似し、接地形状関数を求める手順とを含むことを特徴とする。ここで、タイヤ接地形状の輪郭線とは、タイヤのトレッド面に形成されているすべての溝が存在しない場合におけるタイヤ接地面の外周、タイヤ周方向の溝である周方向溝のタイヤ接地面での外周、タイヤ幅方向の溝であるラグ溝のタイヤ接地面での外周、少なくとも一方の側面が周方向溝に隣接するトレッド面を形成するブロックの集合のタイヤ接地面での外周、1つのブロックのタイヤ接地面での外周などをいう。
この発明によれば、タイヤ接地画像データからタイヤ接地形状の輪郭線の接地形状関数を求める、すなわちタイヤ接地形状を1つの関数により近似する。従って、従来のようにタイヤ接地画像データから膨張、収縮を繰り返してタイヤ接地形状であるピクセル画像などの画素データを求める必要はなく、タイヤ接地形状を求めるための計算時間の短縮、計算量の減少を図ることができる。また、従来のように求められたタイヤ接地形状がピクセル画像などの画素データではなく、接地形状関数であるため、タイヤ接地形状のデータ量の減少を図ることができる。
また、この発明では、タイヤ接地形状内の任意座標は、タイヤ接地形状における中心点であることを特徴とする。この発明によれば、サンプル角度ごとの任意座標から求められた交点までの直線の長さが安定、すなわち極端に変化しないので、タイヤ接地形状の輪郭線を次数が低い接地形状関数により近似することができる。従って、接地形状関数を求めるための計算時間の短縮、計算量の減少をさらに図ることができる。また、次数の低い接地形状関数で近似することができるので、次数の高い複雑な接地形状関数と比較して、タイヤ接地形状のデータ量の減少をさらに図ることができる。
また、この発明では、タイヤ接地形状の輪郭線は、タイヤ接地形状を中心点から線対称に折り返し、あるいは中心点から点対称に回転させた際に重なり合うタイヤ接地形状の輪郭線の平均値、最外値、最内値のいずれかであることを特徴とする。
この発明によれば、ばらつきのあるタイヤ接地画像データのタイヤの接地面の前後、左右あるいは前後左右のいずれかを平均化する。これにより、タイヤ接地形状の輪郭線は、前後、左右あるいは前後左右のいずれかが平均化されるので、求められた接地形状関数から算出されるタイヤ接地特性の精度を図ることができる。
また、この発明では、接地形状関数は、フーリエ級数または多項式であることを特徴とする。この発明によれば、接地形状関数にフーリエ級数を用いることで、タイヤ接地形状の輪郭線に対する近似性能の向上を図ることができる。一方、接地形状関数に多項式を用いることで、計算時間を短くでき、計算量を少なくすることができる。
また、この発明では、求められる接地形状関数は、接地形状関数の次数を順次増加し、当該次数が順次増加する接地形状関数とタイヤ接地形状との相関係数R2が0.9以上となる最初の接地形状関数の次数をNとした際に、次数がN〜N+2である接地形状関数であることを特徴とする。
この発明によれば、求められる接地形状関数を相関係数R2が0.9以上とすることで、求められた接地形状関数からタイヤ接地特性を算出した際の精度の低下を防止することができる。また、求められる接地形状関数を相関係数R2が0.9以上となる最初の接地形状関数の次数をNとした際に、次数がN〜N+2である接地形状関数とすることで、タイヤ接地形状のデータ量の増加を防止することができる。
また、この発明では、上記タイヤ接地画像解析方法における各手順を処理する処理手段と、この処理手段にタイヤ接地画像データ、その他のデータを与える入力手段と、処理手段による接地形状関数、タイヤ接地画像解析結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、タイヤ接地画像解析装置は、上記タイヤ接地画像解析方法を実行させるための処理手段を備えている。従って、入力手段により取得したタイヤ接地画像データからタイヤ接地形状の輪郭線の接地形状関数を求める、すなわちタイヤ接地形状を1つの関数により近似する。従って、従来のようにタイヤ接地画像データから膨張、収縮を繰り返してタイヤ接地形状であるピクセル画像などの画素データを求める必要はなく、タイヤ接地形状を求めるための計算時間の短縮、計算量の減少を図ることができる。また、従来のように求められたタイヤ接地形状がピクセル画像ではなく、接地形状関数であるため、タイヤ接地形状のデータ量の減少を図ることができる。
また、この発明では、上記タイヤ接地画像解析方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。この発明によれば、プログラムをコンピュータに読み取らせて実行することによって、上記タイヤ接地画像解析方法をコンピュータを利用して実現することができ、これらの各方法と同様の効果を得ることができる。
この発明にかかるタイヤ接地画像解析方法によれば、処理速度の比較的速くないPCなどを用いても、タイヤ接地画像解析を行うことができる。また、求められたタイヤ接地形状をデータとして保存、すなわちデータベース化することが容易となる。また、求められた接地形状関数から算出されるタイヤ接地特性の精度を図ることができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、この発明にかかるタイヤ接地画像解析方法を実行するタイヤ接地画像解析装置の構成例を示す図である。タイヤ接地画像データは、撮像装置2により生成され、この生成されたタイヤ接地画像データは、後述するタイヤ接地画像解析装置3に入力される。撮像装置2は、シート状媒体2aと、支持基板2bと、カメラ2cとにより構成されている。
シート状媒体2aは、支持基板2b上に載置され、一定の厚さ、面積を有する厚紙、紙、その他の適切なシート状のものである。支持基板2bは、タイヤ1を所定の負荷荷重で支持し、且つ透明性を有する強化ガラスなどで形成されている。カメラ2cは、例えばCCDカメラなどであり、支持基板2bの裏面から図示しない照明灯の光を当てることで、シート状媒体2aを介してタイヤ1の支持基板2bに対する接地状態を撮像するものである。なお、カメラ2cは、上記シート状媒体2aおよび支持基板2bを用いずに、予めタイヤ1のトレッド面1aに墨や朱肉などの転写材を塗布し、紙などの被転写材に転写して得られたタイヤ1の接地状態を撮像しても良い。
ここで、カメラ2cは、撮像したタイヤ1の接地状態をアナログ状態からデジタル状態、すなわちタイヤ接地画像データにA/D変換する。ここで、変換されたタイヤ接地画像データは、二値化画像データあるいはグレースケール画像データのいずれであっても良い。
タイヤ接地画像解析装置3は、処理手段である記憶部3aと処理部3bとで構成されている。このタイヤ接地画像解析装置3には、入出力装置4が接続されており、ここに備えられた入力手段4aは、撮像装置2が生成したタイヤ接地画像データを直接的に記憶部3aや処理部3bに入力する指令などを与えるものである。また、上記撮像したタイヤ1の種類やこのタイヤ1の接地条件などのその他のデータを記憶部3aや処理部3bに与えるものでもある。なお、入力手段4aは、撮像装置2が生成したタイヤ接地画像データを間接的に記憶部3aや処理部3bに入力しても良い。つまり、撮像装置2から直接的にタイヤ接地画像データをタイヤ接地画像解析装置3に入力しなくとも、他の場所で撮像されたタイヤ1の接地状態から生成されたタイヤ接地画像データをタイヤ接地画像解析装置3に入力しても良い。ここで、入力手段4aには、キーボード、マウス、マイク等の入力デバイスが使用することができる。
記憶部3aには、本発明にかかるタイヤ接地画像解析方法を実現する本発明のタイヤ接地画像解析方法が組み込まれたタイヤ接地画像解析プログラムが格納されている。ここで、記憶部3aは、ハードディスク装置等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光磁気ディスク装置、またはフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ(CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体)や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ等のストレージ手段、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
また、上記タイヤ接地画像解析プログラムは、必ずしも単一的に構成されるものに限られず、コンピュータシステムにすでに記憶されているプログラム、例えばOS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものであっても良い。また、図1に示す処理部3bの機能を実現するためのタイヤ接地画像解析プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶して、この記録媒体に記録されたタイヤ接地画像解析プログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明にかかるタイヤ接地画像解析方法を実行しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
処理部3bは、RAM、ROM等のメモリとCPU(Central Processing Unit)とにより構成されている。タイヤ接地画像解析の際には、上記のようにタイヤ接地画像解析装置3が取得したタイヤ接地画像データに基づいて、この処理部3bが上記タイヤ接地画像解析プログラムを処理部3bの図示しないメモリに読み込んで演算を行う。なお、処理部3bは、適宜演算途中の数値を記憶部3aに格納し、格納した数値を適宜記憶部3aから取り出して演算を行う。また、この処理部3bは、上記タイヤ接地画像解析プログラムの替わりに専用のハードウェアにより実現されるものであっても良い。
処理部3bが演算することで求められた接地形状関数やタイヤ接地画像解析結果などは、入出力装置4の表示手段4bにより表示される。ここで、表示手段4bには、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等を使用することができる。また、この求められた接地形状関数やタイヤ接地画像解析結果などは、図示しないプリンタに出力することができる。また、記憶部3aは、処理部3b内に設けられていても良いし、他の装置(例えば、データベースサーバ)内に設けられていても良い。また、入出力装置4を備えた図示しない端末装置から、タイヤ接地画像解析装置3に有線、無線のいずれかの方法でアクセスすることができる構成であっても良い。
次に、タイヤ接地画像解析方法について説明する。ここでは、タイヤ接地形状をタイヤ1のトレッド面1aに形成されているすべての溝が存在しない場合におけるタイヤ接地面とする場合について説明する。なお、タイヤ接地形状としては、上記以外にタイヤ接地面におけるタイヤ周方向の溝である周方向溝、タイヤ接地面におけるタイヤ幅方向の溝であるラグ溝、タイヤ接地面における少なくとも一方の側面が周方向溝に隣接するトレッド面を形成するブロックの集合、タイヤ接地面における1つのブロックなどであっても良い。
図2は、この発明にかかるタイヤ接地画像解析方法のフローチャートを示す図である。図3〜図5は、タイヤ接地形状の輪郭線と直線との交点を求めるための説明図である。図6−1は、求められたタイヤ接地形状の輪郭線を示す図である。図6−2は、振幅(直線L)とサンプル角度の関係を示す図である。図7−1は、平均化後のタイヤ接地形状の輪郭線を示す図である。図7−2は、平均化後の振幅(直線L)とサンプル角度の関係を示す図である。図8〜図9は、接地形状関数を求めるための説明図である。図10は、この発明にかかるタイヤ接地画像解析方法により求められた接地形状関数を示す図である。ここで、図6−2、図7−2、図8を除いてY軸はタイヤ1の周方向、すなわち接地長方向、X軸をタイヤ1の幅方向、すなわち接地幅方向である。
まず、図2に示すように、この発明にかかるタイヤ接地画像解析方法は、まずタイヤ接地画像解析装置3が上述のように撮像装置2あるいは他の場所で撮像されたタイヤ接地画像データ10を取得する(ステップST1)。図3に示すように、タイヤ接地画像解析装置3に取得されたタイヤ接地画像データ10は、複数の画素データにより構成されており例えば二値化画像データあるいはグレースケール画像データである。
次に、取得したタイヤ接地画像データ10からタイヤ接地形状内の任意座標、つまりタイヤ接地面11の中心点Aを算出する(ステップST2)。タイヤ接地画像解析装置3の処理部3bによるこの中心点Aの算出は、例えば以下のように行われる。まず、図4に示すように、タイヤ接地画像データ10のうちタイヤ接地面11の接地幅(幅方向)が最大となるY軸と平行な線12a,12bを決定する。次に、タイヤ接地面11の接地長(周方向)が最大となるX軸と平行な線13a,13bを決定する。次に、これら平行な線12a〜13bからタイヤ接地画像データ10を囲む四角形14を形成する。そして、この四角形14のそれぞれ対向する両辺の半分の位置を結ぶ線(X軸、Y軸に平行な線)15a、15bの交点を中心点Aとし、この交点のXY座標を決定することで行われる。ここで、任意座標はタイヤ接地形状の中心点に限定されるものではなく、タイヤ接地形状内であればいずれの点であっても良い。
次に、任意座標からサンプル角度θごとに延びる直線Lとタイヤ接地形状の輪郭線との交点Bを求める、つまり任意座標である中心点Aから延びる直線Lとタイヤ接地面11の輪郭線との交点Bを求める(ステップST3)。図5に示すように、まず、処理部3bは、中心点Aから延びるX軸と平行な線16を基準として、この中心点Aから延びる直線Lのサンプル角度θ(例えば1°ごと)を決定する。次に、中心点Aから上記サンプル角度θが1°となる直線Lをタイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の外部に向かって延ばす。この直線Lとタイヤ接地面11を構成する画素データのうち直線Lが最も長くなる点との交点Bを算出する。次に、サンプル角度θが2°、つまりサンプル角度θが1度ごととなるように直線Lを引きこの直線Lが最も長くなるタイヤ接地面11を構成する画素データとの交点Bを算出する。すなわち、各サンプル角度θに対して直線Lをタイヤ接地面11の外部に向かって延ばし、タイヤ接地面11を構成する画素データのうち直線Lが最も長くなる点との交点を算出することを直線Lが中心点A周りに1回転するまで繰り返す。
ここで、サンプル角度θにより、交点Bが直線Lとタイヤ接地データ10のタイヤ接地面11内の溝(例えば、タイヤ周方向に連続する周方向溝)の溝壁面Cとの交点となる場合がある。この場合は、溝壁面Cを交点Bとして取り扱っても良い。また、サンプル角度θnにおける中心点Aから直線Lnと溝壁面Cとの交点までの直線Lnの長さと、サンプル角度θnの一つ前のサンプル角度θn-1における中心点Aから交点Bn-1までの直線Ln-1の長さとを比較して決定しても良い。具体的には、サンプル角度θnにおける直線Lnの長さがある閾値、例えば、サンプル角度θn-1における直線Ln-1の長さの80%を超えていない場合は、サンプル角度θnにおける直線Lnの長さをサンプル角度θn-1における直線Ln-1の長さに置き換える。これにより、タイヤ接地特性の精度を向上することができる。また、任意座標をタイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の周方向溝内とした場合は、この任意座標からタイヤ周方向にタイヤ接地面11の外部に向かって直線Lを延ばしても(例えば、サンプル角度θが90°あるいは270°とすると)、タイヤ接地面11の輪郭線との交点Bを求めることができない。この場合も、上記と同様に、サンプル角度θnにおける直線Lnの長さをサンプル角度θn-1における直線Ln-1の長さに置き換える。
そして、各サンプル角度θに対する交点BのXY座標を極座標上に表示すると、図6−1に示すように、タイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の輪郭線20が求められる。つまり、交点Bにより構成されたタイヤ接地面11の輪郭線20が求められる。この求められたタイヤ接地面11の輪郭線20は、図6−2に示す直線Lの長さとサンプル角度θとの接地輪郭線波形30に変換することができる。ここで、図6−1に示すa〜iは、図6−2に示すa〜iと対応している。図6−1に示す求められたタイヤ接地形状の輪郭線20が大きく変化する個所b,d,f,hは、図6−2に示す接地輪郭線波形30のピークとなる。従って、後述する接地輪郭線波形31から求める接地形状関数40が、取得されたタイヤ接地画像データ10のタイヤ接地形状により近似するためには、求められたタイヤ接地形状の輪郭線20が大きく変化する個所のサンプル角度θを細かくすることが好ましい。つまり、サンプル角度θは、上記等間隔に限られず、不等間隔とすることが好ましい。
次に、タイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の求められた輪郭線20を平均化する(ステップST4)。具体的には、まず、処理部3bは、図7−1に示すように、中心点Aから求められた輪郭線20(図7−1では点線)を点対称に、例えば180°回転させる。次に、輪郭線20と重なり合う図示しない中心点Aから点対称に回転させた輪郭線との平均値を求める。そして、この平均値から平均化されたタイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の輪郭線21(図7−1では実線)を求める。つまり、ばらつきのあるタイヤ接地画像データ10のタイヤ接地面11の前後、左右あるいは前後左右のいずれかを平均化する。これにより、タイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の求められた輪郭線20は、前後、左右あるいは前後左右のいずれかが平均化された輪郭線21となるので、後述する求められた接地形状関数40から算出されるタイヤ接地特性の精度を図ることができる。なお、平均化された輪郭線21は、輪郭線20と重なり合う図示しない中心点Aから点対称に回転させた輪郭線との平均値から求めることに限定されず、輪郭線20と重なり合う図示しない中心点Aから点対称に回転させた輪郭線の最外値、最内値から求めても良い。また、上記ステップST4では、求められた輪郭線20を点対称に平均化したが、本発明はこれに限定されるものではなく、中心点Aから線対称(例えばX軸と平行な線、Y軸と平行な線に対称)に折り返して平均化しても良い。
次にサンプル角度θと直線Lから接地形状輪郭線波形31を作成する(ステップST5)。まず、処理部3bは、図7−1に示す平均化されたタイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の求められた輪郭線21に対するサンプル角度θごとの直線Lの長さ、つまり中心点Aから平均化されたタイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の輪郭線21との図示しない交点までの長さと求める。次に、図7−2に示す横軸をサンプル角度θ、縦軸を振幅(直線L)とする接地形状輪郭線波形31(実線)を作成する。なお、30は平均化される前のタイヤ接地面11の輪郭線20に対する接地形状輪郭線波形(点線)である。
次にタイヤ接地形状の輪郭線21(接地形状輪郭線波形31)から接地形状関数40を求める(ステップST6)。つまり、タイヤ接地形状の平均化されて求められた輪郭線21をサンプル角度θと任意座標である中心点Aから求められた交点Bまでの直線Lの長さとから接地形状関数40を求める。ここでは、タイヤ接地形状であるタイヤ接地面の輪郭線を近似する関数としてフーリエ級数を用いる場合について説明する。フーリエ級数を用いることで、タイヤ接地形状の輪郭線に対する接地形状関数40の近似性能を向上することができる。従って、求められた接地形状関数40からタイヤ接地特性を算出した際の精度が向上する。なお、タイヤ接地形状(タイヤ接地面11の輪郭線)を近似する関数として多項式を用いても良い。多項式を用いることで、タイヤ接地形状の輪郭線に対する接地形状関数40の計算時間を短くでき、計算量を少なくすることができる。
まず、サンプル角度θと直線Lから作成された接地形状輪郭線波形31を近似するフーリエ級数を求める。これは、処理部3bが、次数の低いフーリエ級数、例えば0次数から、次数の高い多項式、例えばN次式まで次数を上げた関数を順次求める。ここで、輪郭線20を点対称に平均化したため、図7−2に示すように、輪郭線21は極座標系において0°〜180°と180°〜360°との形状が同一あるいは略同一となる、つまり同じ配列が2回連続した形状となる。従って、図8に示すように、遇数次成分が強調され、奇数次成分の影響が少なくなる。なお、図8は、各次数成分の影響を示すものであり、同図では4次成分が多いため輪郭線21が四角形に近い形状であることがわかる。次に、順次求められた各次数のフーリエ級数から接地形状輪郭線波形31に近似する次数のフーリエ級数を決定し、これを接地形状関数40とする。図9に示すように、例えば、20次のフーリエ級数で接地形状輪郭線波形31(一点鎖線)を近似すると、接地形状関数波形32(実線)のようになる。さらに、この接地形状関数波形32をタイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の平均化された輪郭線21と同様に極座標上に変換すると、図10に示すようになる。これにより、タイヤ接地面11の輪郭線に近似したフーリエ級数である接地形状関数40を求める。
ここで、順次求められた各次数のフーリエ級数から接地形状輪郭線波形31に近似する次数フーリエ級数を決定する際には、以下の手順で行うことが好ましい。図11は、相関係数R2と接地形状関数の次数との関係を示す図である。図12−1〜8は、タイヤ接地形状の輪郭線と接地形状関数との関係を示す図である。まず、タイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の求められた輪郭線21を構成する点、つまりサンプル角度θごとの直線Lとタイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の輪郭線との交点の各XY座標と、この各XY座標に対応する接地形状関数であるフーリエ級数の解との相関係数の二乗値R2が、0.9以上となる次数Nのフーリエ級数の接地形状関数を決定する。これは、求められた接地形状関数からタイヤ接地特性を算出した際の精度の低下を防止するためである。例えば、図12−1〜3に示す4次式から8次式までのフーリエ級数の接地形状関数40a〜cは、相関係数の二乗値R2が0.9以上ではない。一方、図12−4〜8に示す10次式から18次式のフーリエ級数の接地形状関数40d〜hは、相関係数の二乗値R2が0.9以上である。従って、10次式以上のフーリエ級数の接地形状関数40dであれば、いずれの接地形状関数もタイヤ接地面11の平均化された輪郭線21を近似した接地形状関数とすることができる。しかし、次数が高くなると式として複雑になり、タイヤ接地形状のデータ量が増加する。このデータ量の増加を防止するため、相関係数の二乗値R2が0.9以上である次数がN次からN+2次までのフーリエ級数の接地形状関数でタイヤ接地面11の平均化された輪郭線21を近似することが好ましい。従って、例えば図12−4〜5に示す10次式から12次式のフーリエ級数の接地形状関数40d、40eを接地形状関数40とする。
次に、接地形状関数40をタイヤ接地形状としてデータ化する(ステップST7)。つまり、処理部3bは、タイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の輪郭線を近似した接地形状関数40と、上記入出力装置4の入力手段4aにより、タイヤ接地画像解析装置3に入力された撮像装置2などにより撮像したタイヤ1の種類やこのタイヤ1の接地条件などのその他のデータとを1つのタイヤ接地形状のデータとする。なお、タイヤ接地形状のデータは、同図に示すように、入出力装置4の表示手段4bにより表示することができる。そして、処理部3bは、タイヤ接地形状のデータを記憶部3aに保存、すなわちデータベース化する(ステップST8)。なお、タイヤ接地形状のデータの保存は、タイヤ接地画像解析装置3の記憶部3aではなく、他のこのタイヤ接地画像解析装置3とインターネットあるいはイントラネットなどのネットワークを介して接続されたデータベース用のサーバーなどに保存しても良い。
また、処理部3bは、このタイヤ接地形状のデータに基づいて、タイヤ接地特性を算出しても良い(ステップST9)。つまり、接地形状関数40から、タイヤ接地特性である接地面積、負荷荷重と接地面積に基づく平均圧力、タイヤの周方向(接地長方向)の最大接地長、タイヤの幅方向(接地幅方向)の最大接地幅などを算出しても良い。これらのタイヤ接地特性は、入出力装置4の表示手段4bにより表示することができる。また、これらのタイヤ接地特性をタイヤ接地形状のデータに含めて記憶部3aに保存、すなわちデータベース化しても良い(ステップST8)。
さらに、処理部3bは、このタイヤ接地形状のデータをシミュレーションに利用しても良い(ステップST10)。つまり、このタイヤ接地形状のデータからタイヤ1の接地面のモデルを作成し、タイヤ1の性能評価、例えば騒音性能、摩擦性能、操縦安定性能、制動性能などの評価を行っても良い。この場合は、タイヤ接地形状のデータが結合接地形状関数60であるので、容易にタイヤ1の接地面のモデルを作成することができ、シミュレーションを行うタイヤ接地画像解析装置3の計算時間や計算量を減少することができる。なお、上記タイヤ接地画像解析装置3の処理部3bの処理能力が低い場合は、他のシミュレーションを行う処理能力の高い専用のシミュレーション装置に、上記タイヤ接地形状のデータを入力することでシミュレーションを行っても良い。
以上により、従来のようにタイヤ接地画像データ10から膨張、収縮を繰り返してタイヤ接地形状であるピクセル画像を求める必要はなく、タイヤ接地形状を求めるための計算時間の短縮、計算量の減少を図ることができる。これにより、処理速度の比較的速くないPCなどを用いても、タイヤ接地画像解析を行うことができる。また、従来のように求められたタイヤ接地形状がピクセル画像ではなく、接地形状関数40であるため、タイヤ接地形状のデータ量の減少を図ることができる。これにより、求められたタイヤ接地形状をデータとして保存、すなわちデータベース化することが容易となる。
また、任意座標をタイヤ接地形状であるタイヤ接地面11における中心点Aとしたので、サンプル角度θごとの中心点Aから求められた交点Bまでの直線Lの長さが安定、すなわち極端に変化しないので、タイヤ接地形状であるタイヤ接地面11の輪郭線20を次数が低いフーリエ級数の接地形状関数により近似することができる。従って、接地形状関数40を求めるための計算時間の短縮、計算量の減少をさらに図ることができる。また、次数の低い接地形状関数で近似することができるので、次数の高い複雑な接地形状関数と比較して、タイヤ接地形状のデータ量の減少をさらに図ることができる。
発明を実施するための最良の形態では、タイヤ1のトレッド面1aの所定の1個所のタイヤ接地画像データ10から接地形状関数40を求める場合について説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。例えば、タイヤ接地形状としてタイヤ1のトレッド面1aの複数箇所のタイヤ接地画像データ10から1つの接地形状関数40を求めても良い。この場合は、まず、タイヤ接地画像解析装置3が撮像装置2あるいは他の場所で撮像された複数のタイヤ接地画像データ10を取得する。次に、各タイヤ接地画像データ10におけるタイヤ接地面11の輪郭線20をサンプル角度θと直線Lとから求める。次に、求められた複数の輪郭線20を同一極座標系で重ね合わせて平均化、つまり重なり合った輪郭線の平均値、最外値、最内値を求める。この平均化された輪郭線から上述した方法により、接地形状関数を求める。
ここでは、上記タイヤ接地画像解析方法により、タイヤ接地画像データ10から求められた接地形状関数40とタイヤ接地画像データ10との比較を行った。図13〜図16は、接地形状関数とタイヤ接地画像データとの比較を示す図である。図13は、タイヤサイズが205/65R15 94Sである乗用車用のラジアルタイヤを図示しないリムに装着した状態で、タイヤの内圧230kPa、荷重4.6kNとしたタイヤ接地画像データのタイヤ接地面11−1から接地状態関数40−1を求めたものである。図14は、サイズが205/65R15 94Hである乗用車用のラジアルタイヤを図示しないリムに装着した状態で、タイヤの内圧190kPa、荷重4.6kNとしたタイヤ接地画像データのタイヤ接地面11−2から接地状態関数40−2を求めたものである。図15は、サイズが175/70R15 84Sである乗用車用のラジアルタイヤを図示しないリムに装着した状態で、タイヤの内圧210kPa、荷重3.5kNとしたタイヤ接地画像データのタイヤ接地面11−3から接地状態関数40−3を求めたものである。図16は、サイズが11R22.5 14Pであるトラック用のラジアルタイヤを図示しないリムに装着した状態で、タイヤの内圧900kPa、荷重24.52kNとしたタイヤ接地画像データのタイヤ接地面11−4から接地状態関数40−4を求めたものである。
いずれの場合にも、接地形状関数40−1〜4は、それぞれタイヤ接地画像データのタイヤ接地形状であるタイヤ接地面11−1〜4の図示しない輪郭線と近似していることがわかる。従って、この接地形状関数40−1〜4から、タイヤ接地特性(接地面積、平均圧力、最大接地長、最大接地幅など)を精度良く算出できる。また、接地形状関数40−1〜4をシミュレーションに利用して、タイヤの性能評価(騒音性能、摩擦性能、操縦安定性能、制動性能など)の評価の信頼性が向上することができる。
この発明にかかるタイヤ接地画像解析方法を実行するタイヤ接地画像解析装置の構成例を示す図である。 この発明にかかるタイヤ接地画像解析方法のフローチャートを示す図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と直線との交点を求めるための説明図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と直線との交点を求めるための説明図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と直線との交点を求めるための説明図である。 タイヤ接地形状の輪郭線を示す図である。 振幅(直線L)とサンプル角度の関係を示す図である。 平均化後のタイヤ接地形状の輪郭線を示す図である。 平均化後の振幅(直線L)とサンプル角度の関係を示す図である。 接地形状関数を求めるための説明図である。 接地形状関数を求めるための説明図である。 この発明にかかるタイヤ接地画像解析方法により求められた接地形状関数を示す図である。 相関係数R2と接地形状関数の次数との関係を示す図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と接地形状関数との関係を示す図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と接地形状関数との関係を示す図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と接地形状関数との関係を示す図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と接地形状関数との関係を示す図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と接地形状関数との関係を示す図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と接地形状関数との関係を示す図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と接地形状関数との関係を示す図である。 タイヤ接地形状の輪郭線と接地形状関数との関係を示す図である。 接地形状関数とタイヤ接地画像データとの比較を示す図である。 接地形状関数とタイヤ接地画像データとの比較を示す図である。 接地形状関数とタイヤ接地画像データとの比較を示す図である。 接地形状関数とタイヤ接地画像データとの比較を示す図である。
符号の説明
1 タイヤ
2 撮像装置
3 タイヤ接地画像解析装置
4 入出力装置
10 タイヤ接地画像データ
20 輪郭線
30 接地形状輪郭線波形
32 接地形状関数波形
40 接地形状関数
A 中心点
B 交点
L 直線
θ サンプル角度

Claims (7)

  1. タイヤ接地画像データを取得する手順と、
    前記取得したタイヤ接地画像データからタイヤ接地形状内の任意座標を決定する手順と、
    前記任意座標からサンプル角度ごとに延びる直線と前記タイヤ接地形状の輪郭線との交点を求める手順と、
    前記タイヤ接地形状の輪郭線を前記サンプル角度と前記任意座標から前記求められた交点までの直線の長さとから関数で近似し、接地形状関数を求める手順と、
    を含むことを特徴とするタイヤ接地画像解析方法。
  2. 前記タイヤ接地形状内の任意座標は、前記タイヤ接地形状における中心点であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ接地画像解析方法。
  3. 前記タイヤ接地形状の輪郭線は、前記タイヤ接地形状を前記中心点から線対称に折り返し、あるいは前記中心点から点対称に回転させた際に重なり合うタイヤ接地形状の輪郭線の平均値、最外値、最内値のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ接地画像解析方法。
  4. 前記接地形状関数は、フーリエ級数または多項式であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ接地画像解析方法。
  5. 前記求められる接地形状関数は、前記接地形状関数の次数を順次増加し、当該次数が順次増加する接地形状関数と前記タイヤ接地形状との相関係数R2が0.9以上となる最初の接地形状関数の次数をNとした際に、次数がN〜N+2である接地形状関数であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤ接地画像解析方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のタイヤ接地画像解析方法における各手順を処理する処理手段と、
    この処理手段に前記タイヤ接地画像データ、その他のデータを与える入力手段と、
    前記処理手段による接地形状関数、タイヤ接地画像解析結果を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とするタイヤ接地画像解析装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のタイヤ接地画像解析方法をコンピュータに実行させることを特徴とするタイヤ接地画像解析プログラム。
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