JP2005153678A - 空気入りタイヤ用支持中子 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のホイールに装着する際の作業性を改善することが可能な空気入りタイヤ用支持中子を提供する。
【解決手段】リムRに装着され、内圧が低下した空気入りタイヤTを内側から支持する空気入りタイヤ用支持中子1であり、空気入りタイヤTを支持する環状の外枠体3、その内周側に周方向に摺動自在に取り付けた環状の内枠体5、内枠体5に周方向に沿って所定の間隔で径方向に移動可能に取り付けられ、リムRと当接可能な複数の支持体7を有している。外枠体3に支持体7をリムRと当接する位置にガイドするガイド部17が設けられている。内枠体5を周方向に回転移動させることで支持体7がガイド部17に沿って径方向内側に移動し、リムRに当接して空気入りタイヤ用支持中子1をリムRに装着可能にしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤ用支持中子に関し、さらに詳しくは、ホイールのリムに装着する際の作業性を改善するようにした空気入りタイヤ用支持中子に関する。
車両の走行中に空気入りタイヤがパンクした場合でも、緊急走行を可能にするようにする技術が市場の要請から多数提案されている。これら多数の提案のうち、リム組みされた空気入りタイヤの空洞部内側のリム上に剛体の支持中子を装着し、その支持中子によってパンクしたタイヤを支持することによりランフラット走行を可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような空気入りタイヤ用支持中子は、複数の中子片から構成され、空気入りタイヤの一方のビード部をリムに組み付けた状態で、他方側のビード部とリムとの間隙から複数の中子片をタイヤ内に挿入した後、締結リングにより各中子片をリムに固定するようにしている。この中子は、分割型の特殊なホイールを使用することなく市販されている既存のホイールを利用できる利点がある。
しかしながら、このようにビード部とリムとの間隙から複数の中子片をタイヤ内に挿入し、更に作業者が手をタイヤ内に入れて各中子片を環状に並べた状態で締結リングを取り付ける作業は、極めて困難な作業であり、作業性が極めて悪いという問題があった。
特開2001−239814号公報(1−4頁、図1−7)
本発明の目的は、既存のホイールに装着する際の作業性を改善することが可能な空気入りタイヤ用支持中子を提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、ホイールのリムに装着され、空気入りタイヤの内圧が低下した際に該空気入りタイヤを内側から支持する空気入りタイヤ用支持中子であって、前記空気入りタイヤを支持するための環状の外枠体と、該外枠体の内周側に周方向に摺動自在に取り付けた環状の内枠体と、該内枠体に周方向に沿って所定の間隔で径方向に移動可能に取り付けられ、前記リムと当接可能な複数の支持体とを有し、前記外枠体に前記複数の支持体を前記リムと当接する位置にそれぞれガイドする複数のガイド部を設け、前記内枠体を周方向に回転移動させることにより、前記支持体が前記ガイド部に沿って径方向内側に移動し、前記リムに当接することで空気入りタイヤ用支持中子をリムに装着可能にしたことを特徴とする。
上述した本発明によれば、内枠体を周方向に回転移動させることにより支持体がガイド部に沿って径方向内側に移動し、リムに当接して支持中子をリムに装着可能にしたので、リムフランジ径より大きな内径を有する支持中子をリムに装着することが可能になる。そのため、支持中子を予め空気入りタイヤ内に入れた状態で通常のリム組みにより空気入りタイヤをリムに取り付け、かつ内枠体の回転移動により支持体を径方向内側に移動させてリムに当接させることで、支持中子をリムに装着することができる。従って、従来のような困難な作業を伴うことなく、支持中子を既存のホイールに容易に取り付けることができ、既存のホイールに装着する際の支持中子の作業性の向上が可能になる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の空気入りタイヤ用支持中子の一実施形態を示す。この空気入りタイヤ用支持中子1は、ホイールのリムに装着され、空気入りタイヤの内圧が低下した際に空気入りタイヤを内側から支持するものであって、空気入りタイヤT(図8参照)を支持するための環状の外枠体3、この外枠体3の内周側に周方向に摺動自在に取り付けた環状の内枠体5、及びこの内枠体5に周方向に沿って所定の間隔で径方向に移動可能に取り付けられ、リムRと当接可能な複数(図では9個)の支持体7を有している。
外枠体3は、図2に示すように、周方向に沿って複数に分割(図では3分割)した外枠体セグメント3Aを連結して構成され、空気入りタイヤTを支持するための外周側の環状の支持枠部9と、図4,5に示すように、支持枠部9の内周側に幅方向に所定の間隔をおいて突設され、周方向に沿って環状に延在する一対の内周枠部11、及び支持枠部9と一対の内周枠部11に囲まれた環状凹部13を備えている。
各外枠体セグメント3Aは、空気入りタイヤTを支持するための円弧状の支持枠部セグメント9A、支持枠部セグメント9Aの内周側に幅方向に所定の間隔をおいて周方向に円弧状に突設した一対の内周枠部セグメント11A、一対の内周枠部セグメント11Aと支持枠部セグメント9Aに囲まれた円弧状凹部13Aを有している。複数の支持枠部セグメント9Aを連接して支持枠部9が構成され、複数の一対の内周枠部セグメント11Aを連接して一対の内周枠部11が構成され、複数の円弧状凹部13Aを連接して環状凹部13が構成されている。
内周枠部セグメント11Aの外面端部には、図1に示すように、突設したネジ部15aに係合片15bを係合され、ナット15cをネジ部15aに螺合することにより各外枠体セグメント3Aを連結する連結手段15が設けられている。
両内周枠部11の内周側には、複数の支持体7をリムRと当接する位置にそれぞれガイドする複数(図では9つ)のガイド部17が設けられている。ガイド部17は、内周枠部11の内周面11aに周方向に沿って所定の間隔で一体的に突設されている。各内周枠部セグメント11Aの内周面11Aaには複数(図では3個)のガイド部17が突設してある。各ガイド部17は、内周面11aに続く傾斜面17a、これに続く頂面17b、及び頂面17bに隣接して突出する突き当たり部17cを有している。
内枠体5は、図3に示すように、周方向に沿って複数に分割(図では3分割)した内枠体セグメント5Aを連接して構成され、図4,5に示すように、環状凹部13に摺動自在に配設され、内周面21aに上記複数の支持体7をそれぞれ径方向にのみ摺動自在に収容する凹部19を周方向に沿って所定の間隔で形成した収容体21から構成されている。
各内枠体セグメント5Aは、円弧状凹部13Aに摺動自在に配設される円弧状の収容体セグメント21Aから構成され、この収容体セグメント21Aの内周面21Aaに支持体7を径方向にのみ摺動自在に収容する複数(図では3つ)の凹部19が形成されている。
各凹部19に収容された支持体7は、図4,5に示すように、リムRに当接する内周側のリム当接部23とその両側に径方向外側に延設した一対の壁部25を有し、この一対の壁部25が凹部19に摺動自在に挿入されている。リム当接部23の内周側の当接面23aは、圧接するリムRの部分と同じ曲率半径を有する曲面に形成されている。
凹部19内には、支持体7と内枠体5(内枠体セグメント5A)との間にスプリング27が介設され、支持体7を常時径方向外側に付勢している。一対の壁部25の外側面には、ガイド部17に係合する突出した係合部29が配設されている。
係合部29が内周枠部11の内周面11aに当接した図1の状態で、支持体7のリム当接部23の当接面23aは、ガイド部17の突き当たり部17cと共に、リムRのフランジR1より径方向外側に位置している。
図5に示すように、一方の内周枠部11には周方向に延在する開口窓部31が形成してある。この開口窓部31は、いずれか一方の内周枠部11に設ければよく、図では右側の内周枠部11に設けるようにしている。開口窓部31に対応する収容体21の面21xに形成した凹部33にはピン35が配設され、このピン35にワイヤー37の先端部が係止されている。開口窓部31に隣接する内周枠部11の外側表面にはワイヤー37を周方向に延在するようにガイドするガイド体39が設けられている。このワイヤー37を矢印Sで示す周方向に引くことで内枠体5を外枠体3に対して周方向に回転移動可能にしてある。
開口窓部31より径方向内側の内周枠部11の外側表面には、内枠体5を周方向に回転移動させて支持中子1をリムRに装着した後、ワイヤー37を結んで固定するための固定部材40が突設してある。ワイヤー37を固定部材40に固定することで、周方向に回転移動させた内枠体5の動きを阻止するようにしている。
上述した空気入りタイヤ用支持中子1は、空気入りタイヤTの空洞部Ta内で図1の状態に組み立てた後、ワイヤー37の後端部側を空気入りタイヤTの外側(他方のビード部外側)に引き出した状態で、従来と同様にして空気入りタイヤTの一方のビード部Tbをリム組みする。中子中心から支持体7のリム当接部23までの距離がフランジR1の外周端の位置での半径(リムフランジ径)より大きいため、支持中子1がフランジR1と干渉することなく容易に空気入りタイヤTがリム組みされる。
次いで、作業者がワイヤー37の後端部側を持って引くことで、内枠体5が周方向に回転移動し、それにより図6(連結手段15を省略して図示)に示すように係合部29がガイド部17の傾斜面17aに沿って径方向内側に移動する。更に、係合部29は図7(連結手段15を省略して図示)に示すようにガイド部17の頂面17bに達して突き当たり部17cに突き当たる。その結果、支持体7のリム当接部23がリング状に並んでリムRに当接圧着した図8の状態になり、支持中子1がリムRに装着される。
支持中子1の装着後、リムRと空気入りタイヤTの他方のビード部Tbとの間隙から作業者が手を入れてワイヤー37を固定部材39に結び付けて固定する。これにより、使用中に支持中子1がリムRから外れることがない。固定後、他方のビード部TbをリムRに組付ける。
このように本発明では、内枠体5を周方向に回転移動させることにより支持体7がガイド部17に沿って径方向内側に移動し、リムRに当接して支持中子1をリムRに装着可能にしたので、リムフランジ径より大きな内径を有する支持中子1をリムRに装着することが可能になる。そのため、支持中子1を予め空気入りタイヤT内に入れた状態で通常のリム組みにより空気入りタイヤTをリムRのフランジR1に取り付け、かつ内枠体5の回転移動により支持体7を径方向内側に移動させてリムRに当接させることで、支持中子1をリムRに装着することができる。
従って、従来のようにタイヤのビード部とリムとの間隙からセグメントをタイヤ内に挿入し、更に作業者が手をタイヤ内に入れて各セグメントを環状に並べた状態で締結リングを取り付けるような作業を全く行う必要がなく、支持中子1を既存のホイールに容易に取り付けることができるため、既存のホイールに装着する際の作業性を改善することができる。
図9は、本発明の空気入りタイヤ用支持中子の他の実施形態を示し、上述した実施形態において、ワイヤー37に代えて、ピニオン・ラック機構を用いて内枠体5を周方向に回転移動させるようにしたものである。
内周枠部11の開口窓部31に対応する収容体21の面21xに、周方向に延在するラック部41が設けられている。内周枠部11の外側表面11xには、径方向に延在する軸45がベアリング部43を介して回転自在に支持され、その径方向外側端部に開口窓部31を介してラック部41に噛合する歯車47が設けられている。軸45の他端には摘み部49が固設され、作業者がこの摘み部49を回すことにより軸45を回転させ、それにより歯車47を回転可能にしている。
軸45のベアリング部43と摘み部49との間には係止用歯車51が取り付けられ、この係止用歯車51にラッチ部材53の先端爪部53aが係合している。ラッチ部材53は不図示のヒンジ機構を介して旋回自在に固定ブロック55に連結され、かつ係止用歯車51に向けて常時不図示のバネにより付勢されている。これにより、先端爪部53aを係止用歯車51に常時係合させ、中子装着時に内枠体5を周方向に回転移動させる方向の回転のみ許容し、その逆方向の回転を阻止する。
この空気入りタイヤ用支持中子1は、空気入りタイヤTの空洞部Ta内で図1の状態に組み立て、従来と同様にして空気入りタイヤTの一方のビード部Tbをリム組みした後、リムRと他方のビード部Tbとの間隙から作業者が手を入れて摘み部49を回すことにより歯車47を回転させる。
それによりラック部41を介して内枠体5が周方向に回転移動し、上述と同様にして支持中子1がリムRに装着される。係止用歯車51に係合するラッチ部材53により、軸45の逆方向の回転を阻止されるので、使用中に支持中子1がリムRから外れることがない。
上記実施形態では、ガイド部17及び係合部29を両側に設けるようにしたが、いずれか一方の内周枠部11と支持体7の壁部25に設けるようにしてもよく、少なくとも一方の内周枠部11と支持体7の壁部25にガイド部17と係合部29を設けるようにすればよい。好ましくは、上記実施形態で示したように両内周枠部11と支持体7の両壁部25に設けるのが強度上の点からよい。
図10は、本発明の空気入りタイヤ用支持中子の更に他の実施形態を示す。この支持中子1は、空気入りタイヤTを支持するための環状の外枠体3を周方向に沿って複数に分割(図では3分割)した外枠体セグメント3Bを連結して構成している。各外枠体セグメント3Bは、空気入りタイヤTを支持するための円弧状の支持板体セグメント61Bから構成され、これらを不図示の連結手段により連結することで、空気入りタイヤTを支持するための環状の支持板体61を形成している。
各支持板体セグメント61Bの内周面61Baには、周方向に沿って所定の間隔で複数(図では3個)のガイド部63が突設してあり、支持板体61の内周面61aには合計9個のガイド部63が周方向に沿って所定の間隔で配列されている。
各ガイド部63は、上述したガイド部17と同様に、内周面61aに続く傾斜面63a、これに続く頂面63b、及び頂面63bに隣接して突出する突き当たり部63cを有している。
外枠体3の内周側に周方向に摺動自在に取り付けられた環状の内枠体5は、周方向に沿って複数に分割(図では3分割)した内枠体セグメント5Bを連接して構成されている。各内枠体セグメント5Bは、ガイド部63の両側に配置して連結ボルト65とナット67により連結した一対の円弧状の枠板体セグメント69Bから構成され、これらを周方向に接するように並べて一対の環状の枠板体69を形成している。
一対の枠板体セグメント69Bの対向面69Baには、図11に示すように径方向に横断する凹溝71がそれぞれ周方向に沿って所定の間隔で形成されている。図示する各枠板体セグメント69Bには3つの凹溝71が形成され、各環状の枠板体69には合計9つの凹溝71が設けられている。
各凹溝71には、支持体7が径方向に摺動可能に配置されている。各支持体7は、凹溝71に摺動自在に係合する4角柱状の支持本体73とこの支持本体73の内周側に固定した厚板状のリム当接部75とから構成されている。リム当接部75の当接面75aは、圧接するリムRの部分と同じ曲率半径を有する曲面に形成されている。
各支持本体73の枠板体69に面する両側面73aと一対の枠板体69の外側面69xの凹溝71が位置する部分には、それぞれピン76,77が突設され、両ピン76,77間に支持体7を常時径方向外側に付勢するための付勢手段79が設けられている。支持体7の支持本体73が支持板体61の内周面61aに当接した図10の状態で、リム当接部75の当接面75aは、リムRのフランジR1より径方向外側に位置している。
図11に示すように、支持板体61の内周面61aに突設した係止部79にワイヤー81の先端部が係止されている。係止側に面する一方の枠板体69の外側面69xにはワイヤー81が係合する複数の係合ピン83が突設され、これら係合ピン83を介してワイヤー81を引くことにより、内枠体5を周方向に回転移動可能にしている。
枠板体69の外側面69xには、内枠体5を周方向に回転移動させて支持中子1をリムRに装着した後、ワイヤー81を結んで固定するための固定部材(不図示)が突設してあり、ワイヤー81を固定部材に固定することで、周方向に回転移動させた内枠体5の動きを阻止する。
図10の空気入りタイヤ用支持中子1も、空気入りタイヤTの空洞部Ta内で図10の状態に組み立てた後、ワイヤー81の後端部側を空気入りタイヤTの外側に引き出した状態で、従来と同様にして空気入りタイヤTの一方のビード部Tbをリム組みする。中子中心から支持体7のリム当接部75までの距離がリムフランジ径より大きいため、支持中子1がフランジR1と干渉することなく容易に空気入りタイヤTがリム組みされる。
次いで、作業者がワイヤー81の後端部側を持って引くことで、内枠体5が周方向に回転移動し、それにより図12に示すように支持体7の支持本体73がガイド部63の傾斜面63aに沿って径方向内側に移動する。更に、支持本体73は図13に示すようにガイド部63の頂面63bに達して突き当たり部63cに突き当たる。その結果、支持体7のリム当接部75がリング状に並んでリムRに当接圧着した状態になり、支持中子1がリムRに装着される。
支持中子1の装着後、リムRと空気入りタイヤTの他方のビード部Tbとの間隙から作業者が手を入れてワイヤー81を固定部材に結び付けて固定する。これにより、使用中に支持中子1がリムRから外れることがない。固定後、他方のビード部TbをリムRに組付ける。
この実施形態の支持中子1も、上述した実施形態と同様に既存のホイールに容易に取り付けることができ、支持中子1を既存のホイールに装着する際の作業性を改善することができる。
図14は、本発明の空気入りタイヤ用支持中子の更に他の実施形態を示し、上述した図10の実施形態において、ワイヤー81に代えて、図9と同様に、ピニオン・ラック機構を用いて内枠体5を周方向に回転移動させるようにしたものである。
一方の枠板体69の外側面69xに周方向に延在するラック部83が設けられている。支持板体61の内周側には、内周面61a上に不図示のベアリング支持部を介して回転自在に立設支持した、径方向に延在する軸85が配設され、この軸85の中間部に固設した歯車87がラック部83に噛合している。軸85の内周側端には摘み部89が取り付けられ、作業者がこの摘み部89を回すことにより軸85を回転させ、それにより歯車87を回転可能にしている。歯車87の回転により内枠体5が周方向に回転移動する。
軸85の歯車87と摘み部83との間には係止用歯車91が取り付けられ、この係止用歯車91にラッチ部材93の先端爪部93aが係合している。ラッチ部材93は不図示のヒンジ機構を介して旋回自在に固定ブロック95に連結され、かつ係止用歯車91に向けて常時不図示のバネにより付勢されている。これにより、先端爪部93aを係止用歯車91に常時係合させ、支持中子装着時に内枠体5を周方向に回転移動させる方向の回転のみ許容し、その逆方向の回転を阻止している。この実施形態においても、上記と同様の効果を得ることができる。
図15は、本発明の空気入りタイヤ用支持中子の更に他の実施形態を示し、上述した図10の実施形態において、ワイヤー81に代えて、シリンダー機構を用いて内枠体5を周方向に回転移動させるようにしたものである。
支持板体61の内周面61aには、内枠体5を周方向に回転移動させるためのシリンダー体101が取り付けられている。シリンダー体101は、不図示の気密室を内設したシリンダー本体103と、このシリンダー本体103から伸縮可能に突出する伸縮部105を備えている。伸縮部105は、内部が中空に形成され、その中空部とシリンダー本体103の気密室が連通している。伸縮部105の先端部が一方の枠板体69の外側面69xに突設したピン107に連結されている。
伸縮部105の側壁部105aには、空気入りタイヤT内に充填したエアが伸縮部105の中空部内に流入可能な一方向弁109が設けられ、この一方向弁109からシリンダー体101の内部に流入したエアの圧力を利用することにより伸縮部105を伸長させ、それにより内枠体5を周方向に回転移動可能にしている。
支持体7のリム当接部75の外周側には、シリンダー体101の内部に流入したエアを開放するための開放弁111が取り付けられている。開放弁111はチューブ113を介して伸縮部105の中空部に連通し、伸縮部105を縮小させる際に開放される。
この図15の実施形態では、図10の状態に組み立てた支持中子1を空洞部Ta内に配置した空気入りタイヤTの両ビード部TbをリムRにリム組みした後、空気入りタイヤTの空洞部Ta内に不図示のバルブからエアを充填する。これにより、一方向弁109を介してシリンダー体101の内部(伸縮部105の中空部とシリンダー本体103の気密室)にもエアが流入し、空洞部Taとシリンダー体101の内部は同じ空気圧となる。
使用する所定の圧力を越えるエアを充填した後、空気入りタイヤTの空洞部Ta内の圧力が使用する所定の圧力となるまでバルブからエアを放出する。これにより、シリンダー体101の内部の空気圧が空洞部Taの空気圧より高くなり、その圧力差により伸縮部105が伸長し、内枠体5を周方向に回転移動させる。
それにより支持体7の支持本体73がガイド部63の傾斜面63aに沿って径方向内側に移動し、更にガイド部63の頂面63bに達して突き当たり部63cに突き当たり、支持体7のリム当接部75がリング状に並んでリムRに当接圧着した状態になって支持中子1がリムRに装着される。従って、この実施形態においても、支持中子1を既存のホイールに容易に取り付けることができ、支持中子1を既存のホイールに装着する際の作業性を改善することができる。
また、空気入りタイヤTに充填するエアを使って支持中子1をリムRに装着することができるため、支持中子1の取り付け作業を一層容易にすることができる。
本発明において、外枠体3、内枠体5、支持体7を構成する材料としては、金属や硬質樹脂などの剛体材料を使用することができる。このうち金属としては、スチール、アルミニウムなどを例示することができる。また、樹脂としては、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂のいずれでもよい。熱可塑性樹脂としては、ナイロン、ポリエステルなどを挙げることができ、また熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを挙げることができる。樹脂は単独で使用してもよいが、補強繊維を配合して繊維強化樹脂として使用してもよい。
支持体7は、好ましくは、図16に示すように、リム当接部23,75のリムRに接する内周側部分にゴムなどの弾性体層120を設けるのがよく、それにより支持体7をリムRに対して緊密に固定することができる。この弾性体層120に使用するゴムとしては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴムなどを好ましく挙げることができる。
支持体7は、上述したようにリムRに圧接した際に、隣接する支持体7のリム当接部23,75同志が図示するように当接してリング状になるのが広い接触面積を確保することができるので好ましいが、離間するようにしてリムRに接する構成であってもよい。
本発明の空気入りタイヤ用支持中子の一実施形態を示す正面図である。 図1の空気入りタイヤ用支持中子の外枠体の正面図である。 図1の空気入りタイヤ用支持中子の支持体を取り付けた内枠体の正面図であ る。 図7のA−A矢視拡大断面説明図である。 (a)は図4の斜視図、(b)は(a)の要部拡大図である。 図1の空気入りタイヤ用支持中子の取り付け過程を示す正面図である。 図8の空気入りタイヤ用支持中子の状態での正面図である。 図1の空気入りタイヤ用支持中子をリムに取り付けた状態を示す拡大断面図 である。 本発明の空気入りタイヤ用支持中子の他の実施形態における要部を示す拡大 斜視図である。 本発明の空気入りタイヤ用支持中子の更に他の実施形態を示す正面図であ る。 図10の要部切欠き拡大斜視説明図である。 図10の空気入りタイヤ用支持中子の取り付け過程を示す正面図である。 図7に相当する図10の空気入りタイヤ用支持中子の正面図である。 本発明の空気入りタイヤ用支持中子の更に他の実施形態における要部を示 す拡大斜視説明図である。 本発明の空気入りタイヤ用支持中子の更に他の実施形態における要部を示 す拡大斜視説明図である。 (a),(b)は、それぞれ好ましい支持体の断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ用支持中子 3 外枠体
3A,3B 外枠体セグメント 5 内枠体
5A,5B 内枠体セグメント 7 支持体
9 支持枠部 9A 支持枠部セグメント
11 内周枠部 11A 内周枠部セグメント
13 環状凹部 13A 円弧状凹部
17 ガイド部 19 凹部
21 収容体 21A 収容体セグメント
21x 面 29 係合部
31 開口窓部 37 ワイヤー
41 ラック部 47 歯車
61 支持板体 61B 支持板体セグメント
63 ガイド部 69 板枠体
69B 板枠体セグメント 69Ba 対向面
71 凹溝 81 ワイヤー
83 ラック部 87 歯車
101 シリンダー体 105 伸縮部
120 弾性体層 R リム
R1 フランジ T 空気入りタイヤ

Claims (14)

  1. ホイールのリムに装着され、空気入りタイヤの内圧が低下した際に該空気入りタイヤを内側から支持する空気入りタイヤ用支持中子であって、前記空気入りタイヤを支持するための環状の外枠体と、該外枠体の内周側に周方向に摺動自在に取り付けた環状の内枠体と、該内枠体に周方向に沿って所定の間隔で径方向に移動可能に取り付けられ、前記リムと当接可能な複数の支持体とを有し、前記外枠体に前記複数の支持体を前記リムと当接する位置にそれぞれガイドする複数のガイド部を設け、前記内枠体を周方向に回転移動させることにより、前記支持体が前記ガイド部に沿って径方向内側に移動し、前記リムに当接することで空気入りタイヤ用支持中子をリムに装着可能にした空気入りタイヤ用支持中子。
  2. 前記外枠体が、前記空気入りタイヤを支持するための環状の支持枠部と、該支持枠部の内周側に所定の間隔をおいて周方向に環状に突設した一対の内周枠部と、該一対の内周枠部と前記支持枠部に囲まれた環状凹部を有し、少なくとも一方の内周枠部の内周側に前記複数のガイド部を周方向に沿って所定の間隔で突設し、前記内枠体が、前記環状凹部に摺動自在に配設され、内周面に前記複数の支持体をそれぞれ径方向にのみ摺動自在に収容する凹部を周方向に所定の間隔で形成した環状の収容体を有し、前記支持体に前記ガイド部に係合する係合部を配設した請求項1に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  3. 前記外枠体を周方向に沿って複数に分割した外枠体セグメントを連結して構成し、各外枠体セグメントが、前記空気入りタイヤを支持するための円弧状の支持枠部セグメントと、該支持枠部セグメントの内周側に所定の間隔をおいて周方向に円弧状に突設した一対の内周枠部セグメントと、該一対の内周枠部セグメントと前記支持枠部セグメントに囲まれた円弧状凹部を有し、少なくとも一方の内周枠部セグメントの内周側に前記ガイド部を突設した請求項2に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  4. 前記内枠体を周方向に沿って複数に分割した内枠体セグメントを連接して構成し、各内枠体セグメントが、前記円弧状凹部に摺動自在に配設され、内周面に前記支持体を径方向にのみ摺動自在に収容する凹部を形成した円弧状の収容体セグメントを有し、各支持体に前記ガイド部に係合する係合部を配設した請求項3に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  5. いずれか一方の内周枠部に周方向に延在する開口窓部を形成し、該開口窓部に対応する前記収容体の面にワイヤーの先端部を係止し、該ワイヤーを周方向に引くことで前記内枠体を周方向に回転移動可能にした請求項2,3または4に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  6. いずれか一方の内周枠部に開口窓部を形成し、該開口窓部に対応する前記収容体の面に周方向に延在するラック部を設け、前記いずれか一方の内周枠部外側に前記開口窓部を介して前記ラック部に噛合する歯車を回転自在に配設し、該歯車を回転することで前記内枠体を周方向に回転移動可能にした請求項2,3または4に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  7. 前記外枠体を前記空気入りタイヤを支持するための環状の支持板体から構成し、該支持板体の内周面に突出する前記ガイド部を周方向に沿って所定の間隔で配列し、前記内枠体を前記配列したガイド部の両側に配置した一対の環状の枠板体を連結して構成し、前記一対の枠板体の対向面に周方向に沿って所定の間隔で径方向に横断する凹溝を形成し、該凹溝に前記支持体を径方向に摺動可能に配置した請求項1に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  8. 前記外枠体を周方向に沿って複数に分割した外枠体セグメントを連結して構成し、各外枠体セグメントを前記空気入りタイヤを支持するための円弧状の支持板体セグメントから構成し、該支持板体セグメントの内周面に前記ガイド部を突設した請求項7に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  9. 前記内枠体を周方向に沿って複数に分割した内枠体セグメントを連接して構成し、各内枠体セグメントを前記ガイド部の両側に配置して連結した一対の円弧状の枠板体セグメントから構成し、該一対の枠板体セグメントの対向面に径方向に横断する前記凹溝を形成し、該凹溝に前記支持体を径方向に摺動可能に配置した請求項8に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  10. 前記支持板体の内周面に、いずれか一方の枠板体に伸縮部を連結したシリンダー体を取り付け、該シリンダー体に前記空気入りタイヤ内に充填したエアがシリンダー体内部に流入可能な一方向弁を設け、該一方向弁から流入したエアの圧力により前記伸縮部が伸長することで前記内枠体を周方向に回転移動可能にした請求項7,8または9に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  11. 前記支持板体の内周面にワイヤーの先端部を係止し、該係止側に面する枠板体の外側面に前記ワイヤーが係合する係合部を設け、該ワイヤーを引くことで前記内枠体を周方向に回転移動可能にした請求項7,8または9に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  12. いずれか一方の枠板体の外側面に周方向に延在するラック部を設け、該ラック部に噛合する歯車を前記支持板体の内周側に回転自在に配設し、該歯車を回転することで前記内枠体を周方向に回転移動可能にした請求項7,8または9に記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  13. 前記支持体を常時径方向外側に付勢した請求項1乃至12のいずれかに記載の空気入りタイヤ用支持中子。
  14. 前記支持体の内周側に弾性体層を設け、該弾性体層をリムと当接可能にした請求項1乃至13のいずれかに記載の空気入りタイヤ用支持中子。
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WO2009078110A1 (ja) * 2007-12-18 2009-06-25 Kazuhiro Ikeda 二重構造を備えたタイヤホイールおよびその取り付け方法
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